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第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【東京農業大学】


往路14位復路12位
総合14位:東京農業大学
 1区があそこまで遅れてしまうとは…
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区佐藤達也④66分48秒区間22位(22)5分23秒差
2区津野浩大④71分19秒区間13位(22→19)8分04秒差
3区戸田雅稀②65分32秒区間13位(19→18)10分57秒差
4区佐野雅治②58分04秒区間21位(18→20)13分46秒差
5区三輪晋太朗④79分56秒区間4位(20→14)14分26秒差[10位まで4分27秒差]
6区土井久理夫③61分14秒区間15位(14→14)16分36秒差[10位まで4分49秒差]
7区岩渕慎矢③64分43秒区間8位(14→14)17分52秒差[10位まで3分16秒差]
8区浅岡満憲③66分29秒区間8位(14→14)19分46秒差[10位まで3分21秒差]
9区竹内竜真③70分23秒区間6位(14→14)20分45秒差[10位まで2分17秒差]
10区山本和樹④73分34秒区間20位(14→14)25分11秒差[10位まで3分19秒差]
1区ブレーキで終戦 5区三輪選手激走で巻き返すもシード権に手はかからず
 箱根予選をトップ通過。しかも前回優勝を手にした日体大のその時の記録を上回った事で話題になった農大だが、本戦でのシード権獲得は今回もならなかった。一番響いたのは1区佐藤選手の出遅れ。農大の中では比較的安定感がある選手という印象だったが、あの展開では走りを狂わされてしまっただろうか。その流れで、2年前5区で苦汁をなめた2区津野選手と、昨年強風で大苦戦となった3区戸田選手が踏ん張るものの、初出場となった4区佐野選手が戻してしまい総合20位と非常に厳しいレースとなってしまった。
 
 しかし、ここで会心の一撃が入る。5区に入った三輪選手が激走。直前の記録会で好記録連発していたが、その勢いそのまま。なんと79分台で走破し、6人抜きを果たし総合14位まで浮上。シード権までは4分半の大差がまだあったものの、息を吹き返した。このまま引退するのが惜しい。
 
 これより久々に「駅伝」をすることができた。6区土井選手が繋ぐと、7区岩渕・8区浅岡・9区竹内選手が連続で区間一桁。岩渕選手は昨年の後半の落ち込みもなくしっかり走り切り、浅岡選手は怪我が多かったが後半にも余力を温存。竹内選手は復路のエース区間で持ち前の安定感を発揮。区間6位と農大一の走りを見せ、シード権に2分余りまで迫った。アンカーの昭和生まれ最後のランナーになるだろう山本選手が力尽きてしまったが、悪い流れを切れなかった昨年とは違う姿を見せることはできた。
 
収穫という岩渕・浅岡・竹内選手が往路で戦える力を身につけられるか
 最も、往路序盤が苦しくなってしまったのは今回も同じだった。やはり往路序盤で食らいつける選手が出てこないとその後追い上げるのは難しい。監督が収穫とあげらていた竹内・浅岡・岩渕選手が如何に他校の主力と張り合える精神力をつけられるかどうか気になる所だ。

 
●主な在校生
竹内竜真④28分51秒16≪3年:箱根9区6位、予選19位、2年:箱根2区19位、予選9位、1年:箱根8区11位≫
戸田雅稀③28分54秒74≪2年:箱根3区13位、予選10位、1年:箱根4区20位、予選136位≫
佐野雅治③29分15秒04≪2年:箱根4区21位≫
岩渕慎矢④29分16秒25≪3年:箱根7区8位、予選31位、2年:箱根8区16位、予選61位≫
浅岡満憲④29分16秒89≪3年:箱根8区8位、予選66位、2年:箱根3区19位、1年:箱根3区7位≫
田中優④29分42秒76
土井久理夫④29分44秒80≪3年:箱根6区15位、予選28位≫
遠藤凌平③29分48秒04≪2年:予選66位≫
西村昌悟②29分54秒12≪1年:予選269位≫
藤井拓也④29分57秒61
上位10人平均:14位29分28秒1
 

山浦大輔③29分58秒25≪2年:予選163位≫
大橋真弥③30分00秒31≪2年:予選85位≫
福島太郎④30分03秒52
畠山泰成②30分11秒48
柏木宏亮④31分12秒96
佐藤一④30分13秒51
山口美樹③30分18秒94

●主な新入生
高橋悠平14分30秒70
阪本和也14分31秒04≪高校3区17位≫
関樹道14分31秒73≪高校1区28位、IH1500m3位≫
茂木洋晃14分43秒27≪高校2区10位、IH3障3位≫
高良綾太郎14分46秒91
徳永晃希14分47秒69
原由幸14分49秒81

●オーダー組んでみる
戸田-竹内-浅岡-佐野-遠藤 土井-西村-山浦-岩渕-大橋
 予選の事を考えるとその3選手と戸田選手を合わせた4人のランナーは計算できるとみていいだろうと思う。特に竹内選手は安定しており、彼が一応エースとみていいか。それにスピードのある戸田・浅岡選手と、ロードで安定の岩渕選手らが主力となりそうだ。
 
 他には予選で好走した土井選手と、箱根本戦は走っていないが予選二ケタ順位の遠藤・大橋選手もしっかり戦力になれるかどうか。3障のイメージが強い佐野・山浦選手あたりも距離に苦慮しなくなれば面白い存在かもしれない。
 
 スカウトの苦戦の影響もあり新2年がきついが西村・畠山選手あたりが少しずつでも力を付けたい。このあたりは新1年の高橋・阪本選手やトラックのタイムは持っている4年生の田中・藤井・福島選手らあたりで競っていければ層厚くなるか。今の4年がスカウト一番成功した世代なので、逞しいチームを作り上げたい所だ。

おまけ
■□日本学生ハーフエントリー□■
http://www.iuau.jp/ev2013/17mhalf/17mhalf_entry.pdf
並び順が名前も大学も学年がバラバラなのが気になりますが(汗)
色んなレースが中止になっていますが、これは大丈夫だと思います!

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【法政大学】:


往路11位復路14位
総合11位:法政大学
往路序盤が思ったより良く、全体的に少しずつ上に
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区田井慎一郎④63分13秒区間11位(11)1分48秒差
2区佐野拓馬③71分30秒区間16位(11→13)4分40秒差
3区黒山和嵩③66分44秒区間19位(13→15)8分45秒差
4区中村涼②55分44秒区間6位(15→14)9分14秒差
5区関口頌悟③80分35秒区間6位(14→11)10分33秒差[10位まで34秒差]
6区田子祐樹④60分18秒区間7位(11→10)11分47秒差[11位に6秒貯金]
7区森永貴幸③66分16秒区間18位(10→10)14分36秒差[11位に12秒貯金]
8区佐藤和仁②66分23秒区間7位(10→9)16分24秒差[11位に8秒貯金]
9区松田憲彦④71分18秒区間13位(9→9)18分18秒差[11位に1分00秒貯金]
10区高梨寛隆④73分32秒区間19位(9→11)22分42秒差[10位まで50秒差]
主力欠場の中、山以降粘り強く戦うも… 3区間のブレーキに泣く
 出雲&全日本両方とも活躍していたエースの西池選手と安定感あったルーキーの足羽選手の2人が怪我などで欠場。あまり層が厚いとはいえない法大には大打撃だったが粘り強く戦った。
 
 全日本に続き1区に起用された田井選手が区間11位。全日本のようにずるずる後退せずしっかり走った。初駅伝いきなりエース区間2区となった佐野選手が踏ん張ると4区中村5区関口選手が連続区間6位で10位と34秒差の11位で往路を折り返すと、6区主将の田子選手が逆転し総合10位へ。8区初駅伝の佐藤選手が区間7位の好走を見せ総合9位へ。9区松田選手が昨年より良い成績で走りボーダーライン上のレースとなった。
 
 しかし、最終的に次点に泣いた。形的にアンカーの高梨選手が背負ってしまっているが、他2区間でブレーキが出ている。昨年殊勝の走りをみせた黒山選手が3区でブレーキ、7区安定感あると思われた森永選手が伸び切らず。この区間は10位前後のチームが全部失速し一応貯金したが抜け出すチャンスだったとも言える。シードギリギリの戦力で3区間ブレーキということで総合力が足りなかった、ということだと思う。
 
西池・関口・足羽選手など戦える選手が出てきた 貪欲に結果を求めたい
 ただ、それでもスカウトと坪田監督の手腕で少しずつチームに粘りというものが出てきたように感じる。走れなかった西池・足羽選手、昨年ほどではなかったものの粘った関口選手、新2年の中村・佐藤選手など走れる選手は出てきているのではないだろうか。
●主な在校生
西池和人④28分39秒04≪3年:全日2区5位、出雲1区3位、2年:箱根1区3位、予選18位≫
関口頌悟④28分49秒23≪3年:箱根5区6位、全日6区11位、2年:箱根5区2位、予選41位、1年:予選104位≫
黒山和嵩④29分21秒09≪3年:箱根3区19位、全日3区11位、2年:箱根4区3位、予選134位、1年:予選250位≫
中村涼③29分22秒27≪2年:箱根4区6位、全日本7区9位≫
足羽純実②29分30秒35≪1年:全日本5区5位、出雲5区5位≫
藤井翔太③29分31秒56
佐藤和仁③29分39秒83≪2年;箱根8区7位≫
藤井孝之③29分42秒98≪2年:出雲6区13位、1年:箱根8区12位、予選116位≫
齋藤晟也②29分57秒08
佐野拓馬④29分58秒18≪3年:箱根2区16位、2年:予選57位、1年:予選155位≫
上位10人平均:12位29分27秒2


森永貴幸④30分05秒44≪3年:箱根7区18位、2年:予選94位≫
岩崎瑛④30分24秒10
坂田昌駿②30分30秒04
田中優大③30分27秒71
田辺良磨②30分34秒38
木村優志②30分36秒48
樋上滝太郎③

●主な新入生
園田憲佑14分24秒70
鹿嶋隆裕14分31秒49≪高校3区43位≫
増田将也14分34秒46≪高校1区43位≫
緒方喬平14分37秒25
増田真也14分47秒84
伴雄介14分49秒80
阿部泰久14分56秒44≪高校6区30位≫

●オーダー組んでみる
西池-佐野-中村-岩崎-関口 黒山-足羽-坂田-佐藤-藤井孝
 学年的には法大も次年度が大きく盛り上がる年ですね。稼ぎ頭の西池・関口選手が最終学年、他にもようやく軌道に乗ってきた佐野選手、今回は失敗してしまったが期待は高い黒山・森永選手ら中心になる学年だ。
 
 面白くなってきているのが新3年だろう。坪田監督が口酸っぱくこの世代が上がってこないと話していたが、今回の箱根では中村・佐藤選手が繋ぎ区間ながら良い区間順位で走り切ってみせた。くすぶってる藤井孝・藤井翔・樋上選手あたりが刺激受けてくれるとと思います。
 
 新2年や新入生は1年かけて育てる感じでしょうか。坂田選手あたりはロードで期待したいところ。このあたりは上級生にじわじわ力をつけた選手が複数いるので手本にできればと。今回はシード権獲得できなかったが、成長できる土壌は整ってきている。シードなどと言わず、貪欲に結果を求めていきたいところだ。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【城西大学】


往路20位復路19位
総合19位:城 西 大 学
 
往路序盤から苦しい戦いになるとは・・・
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区山口浩勢④64分59秒区間19位(19)3分34秒差
2区村山紘太③72分25秒区間18位(19→18)7分21秒差
3区横田良輔③66分38秒区間18位(18→19)11分20秒差
4区松村陣之助①56分54秒区間15位(19→19)12分59秒差
5区黒川遼③83分31秒区間15位(19→20)17分14秒差
6区菊地聡之①60分04秒区間6位(20→19)18分14秒差
7区佐野瑛一朗④66分20秒区間19位(19→20)21分07秒差
8区河名真貴志②67分47秒区間18位(20→19)24分19秒差
9区寺田博英③74分09秒区間20位(19→19)29分04秒差
10区杵島凌太③72分55秒区間18位(19→19)32分51秒差
主力不発で全く波に乗れず 復路出足の菊地選手好走も総合力不足露呈
 苦しい戦いになった。1区山口選手が脚を痙攣させてしまい先に集団から離れた選手に交わされ19位でリレー。村山紘選手も昨年のリベンジならず。2本柱を立てた2区終了時点で総合18位と大幅に出遅れた。こうなってはきつい。
 
 3区成長株の横田選手だったがスピードを上げられず。4区松村陣選手と5区黒川選手がそれよりもよい区間順位で走ったが前を詰めることはできず、見せ場を1度も作ることないまま往路を終えた
 
 一転、復路6区で大きな見せ場を作った。1年生の菊地選手が積極的な走りを見せて区間6位。多くのチームが一斉スタートしたのもあり見た目8番と好ダッシュとなった。なるべくキープしたかったが、これが今の力だったか。7区最初で最後となる佐野選手が14番目に、8区秋に上がってきた河名選手が18番目に、9区寺田選手が一番成績が低く19番目に(繰り上げ)、10区双子の片割れ杵島凌選手が22番目に。どんどん見た目順位を下げることとなってしまった。

4年生に主力はびっしり 眠れる松村元・山本・高橋選手らの復活は…?
 主力の一人、松村元選手が上尾ハーフで鎖骨を骨折してしまった不運はあったものの、今年伸びてきた選手を起用した上での結果。これが現状の力と受け止めるしかなさそうだ。全体的な総合力アップを図るしかなさそうだ。

 
●主な在校生
村山紘太④28分45秒66≪3年:箱根2区18位。予選4位、2年:箱根2区15位、出雲1区9位、1年:箱根1区5位≫
松村元輝④28分49秒29≪2年:予選130位、箱根3区9位≫
横田良輔④29分08秒12≪3年:箱根3区18位、予選69位、1年:予選99位≫
黒川遼④29分13秒08≪3年:箱根5区15位、予選42位≫
寺田博英④29分14秒07≪3年:箱根9区20位、2年:箱根7区出走≫
高橋一生②29分17秒96
松村陣之助②29分31秒12≪1年:箱根4区15位≫
杵島凌太④29分45秒40≪3年:箱根10区18位≫
菊地聡之②29分47秒88≪1年:箱根6区6位≫
二平智裕④29分49秒15≪3年:予選204位、2年:箱根10区出走≫
上位10人平均:11位29分20秒2


山本雄大③29分52秒78≪1年:箱根4区9位、出雲5区12位≫
高柳翔③29分56秒60
河名真貴志③29分57秒86≪2年:箱根8区18位、予選106位≫
室井勇吾③29分59秒63
西岡喬介②30分04秒24
杵島啓太④30分21秒89
伊藤大輔④30分23秒37

●主な新入生
菅真大14分28秒07≪全国5区19位≫
酒井雅喜14分29秒87≪高校7区1位≫
山本竜也14分34秒14≪高校7区17位≫
舘脇勇助14分41秒60
中舎優也14分42秒15
佐藤史弥14分44秒57≪高校6区26位≫
佐藤孝則14分48秒61

●オーダー組んでみる
高橋-村山-横田-山本-黒川 菊地-寺田-河名-松村元-松村陣
 とはいえ、勝負の年になりそうなのは確か。4年生が非常に大勢いる。エースの村山選手に、箱根経年者の横田・黒川・寺田・杵島兄弟・二平選手と多くのランナーが揃っており全員で4年分の練習の成果を発揮したいところなのだ。
 
 鍵となるのは全員ですがあえて挙げると今回欠場した主力組だ。新4年では松村元選手、新3年では山本選手、新2年では高橋選手だ。いずれも素質が高いが故障や不運に泣かされ続けている。このうち、高橋選手は福岡クロカンで元気な姿を見たが、そのほかの選手の復帰が待たれる。
 
 新入生に関しては高校駅伝7区区間賞の酒井選手がいるが、基本的にはじっくり育成か。今回は他にも河名・菊池・松村陣選手と経験者が他にも出ている。1マン平均もまずまず高い。経験を武器にし、しっかり予選を突破し本戦に臨みたいところだ。
 

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【青山学院大学】

 
往路5位復路6位
総合5位:青山学院大学
相次ぐ故障でどうかと思いましたが、思ったより戻っていました
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区一色恭志①62分15秒区間6位(6)50秒差
2区神野大地②69分44秒区間6位(6→5)1分56秒差
3区石田駿介④64分47秒区間8位(5→5)4分04秒差
4区山村隼②55分50秒区間7位(5→5)4分39秒差
5区高橋宗司③82分28秒区間11位(5→5)7分51秒差
6区村井駿②61分41秒区間18位(5→6)10分28秒差
7区小椋裕介②63分37秒区間2位(6→6)10分38秒差
8区井上尚樹④66分36秒区間10位(6→6)12分39秒差
9区藤川拓也③69分23秒区間3位(6→6)12分38秒差
10区竹内一輝④72分32秒区間17位(6→5)16分02秒差
新主力!一色・神野選手の活躍で流れに乗る 小椋選手もリベンジ
 主力の一人、久保田選手は一次エントリー前に離脱。山登り候補の秋山選手もいなくなった。更にエントリー後に4年生の石田・竹内選手が故障し、一時はどうなることかと思われた青学大だが、若い主力が大いに躍動した。
 
 特に1区2区が素晴らしかった。一色選手は積極的にハイペースの集団につき、一時は先頭を引っ張る活躍ぶり。区間6位ながら1年生の歴代記録を更新する62分15秒をマークし今後が期待される。2区ずっと主要区間に入り続けた神野選手は前が遠のく難しい中しっかりペースを保ち区間6位。若い2人で総合5位につけた。
 
 その後、最初で最後の箱根出場となった石田選手が堅実な走りを見せて区間8位。全日本の結果等からやや不安があったという山村選手も区間7位でしっかりまとめたが、山が今回苦しかった。5区実は登り苦手だったという高橋選手は何とかまとめたものの、6区抜擢された村井選手が中盤まで非常に苦しい走りで、ここで一つ順位を落とすことになった。シード争いに巻き込まれそうなちょっと嫌な感じになった。
 
 巻き返したのは、前回単独走の苦手が露呈しブレーキとなった小椋選手。区間賞争いをした末に区間2位。これで流れを取り戻した。本人も自信になった事だろう。2年前にも8区を務めた井上選手が堅実にリレーし、9区に入った藤川選手がここでまた快進撃。勝手にスピードランナーと思い込んでいたが、実は単独走の方が得意。69分前半の好タイムをマークし、じわりと明大の背中に迫ってきた。
 
 
苦労人・竹内選手がゴールテープへ 2年前とは違う味のする総合5位
 そして最後に登場したのは4年生の竹内選手。高校時代のキャリアから一躍注目を浴びていたが、走れた時期より故障した時期の方が圧倒的に多い苦闘の4年間だった。今年も一時エントリー後に脚を痛めた中、何とかこぎつけたのだった。慎重な入りから徐々にペースアップし中間点過ぎには明大に並びかけた。しかし、まだ苦難は続き、両足痙攣で一時立ち止ったという。
 
 それでも諦めずに追い、相手が失速したのもあるが、ラストで何とか交わして総合5位のゴールへ。竹内選手、迎えた選手ともども感極まっていました。監督の考えもあり、必ず笑顔で出迎えるという方針ですが、どちらとも自然に出たように感じました。そういえば2年前は大黒柱出岐選手の作った流れもあっての総合5位。今回は多くの選手の活躍がありました。少し違う味のする総合5位でした。

ついに監督から3冠宣言 山の選手と主力を万全の状態にし、いざ挑戦へ
 ややビックマウスな原監督ですが、ついにタイトルを狙って獲りに行く、という宣言が出ましたね。箱根後のレースでも一色・神野・藤川選手は成長しているところをみせていましたね。久保田選手が早めに復帰できれば十分にチャンスがでてきているのは確か。彼らをズラリとならべれば面白い駅伝ができそうな雰囲気がある。

 
●主な在校生
藤川拓也④28分35秒72≪3年:箱根9区3位、出雲2区6位、2年:箱根6区14位、出雲2区2位、1年:出雲2区7位≫
神野大地③28分41秒48≪1年:箱根2区6位、全日本2区6位、出雲6区4位≫
小椋裕介③29分09秒30≪2年:箱根7区2位、全日4区7位、出雲1区4位、1年:箱根7区14位、出雲1区7位≫
山村隼③29分13秒05≪2年:箱根4区7位、全日7区10位≫
橋本峻③29分18秒28≪2年:全日本6区5位≫
川崎友輝④29分24秒85≪2年:箱根4区13位、1年:出雲4区11位≫
三野貴史④29分31秒22
久保田和真③29分33秒55≪1年;箱根3区4位、出雲3区1位≫
高橋宗司④29分36秒84≪3年:箱根5区11位、全日8区10位、2年:箱根8区1位、1年:全日4区8位、出雲5区6位≫
三木啓貴④29分36秒86
上位10人平均:7位29分16秒1


松島良太③29分38秒75
山田学④29分39秒22
渡邊心③29分43秒84
安藤悠哉②29分49秒00
内田翼②29分52秒34
一色恭志②29分52秒53≪1年:箱根1区6位、全日本1区6位、出雲3区7位≫
村井駿③31分12秒33≪2年:箱根6区18位≫

●主な新入生
中村祐紀14分05秒20≪全国1区7位、高校1区6位、国体5千7位、IH1500m2位≫
大越望14分11秒72≪全国1区24位、高校3区19位≫
貞永隆佑14分19秒74≪全国5区24位、高校1区10位≫
田村和希14分21秒68≪高校3区4位≫
石川優作14分25秒12
近藤修一郎14分30秒28≪全国4区2位、高校1区29位≫
下田裕太14分37秒18≪全国5区19位、高校3区35位≫

●オーダー組んでみる
小椋-神野-久保田-中村-一色 高橋-山村-橋本-藤川-三野
 ひとまず思う課題として、今回出たのは山ということで。登りは今回、一時期考えられていた一色選手というのは手だが、秋山選手が本調子なら多分面白いのかな??6区は下りの適性自体はありそうな村井選手でもいいが、今回5区で下りが良かった高橋選手とかいろいろ考えられそう。選手層は厚いので1年かけてじっくり育成したいところ。
 
 もうひとつ気になるのが故障者の多さ。中々ここが改善されずベスメンが組めない(一説では2年前に完成したトラックが柔らかすぎるのが原因とか??)。東洋や駒大に立ち向かうには万全でないとと思う。もしかすると簡単に減らせないのかもしれないがさじ加減を慎重にしたい。
 
 メンバーは面白い。小椋選手や、他山村・橋本・川崎選手あたりは横一線。渡邊心・内田選手もそろそろ出てくるだろうし、新4年の三野・三木選手も虎視眈々と最後の舞台を狙っている。新入生では1区で区間一桁を残している中村選手がおもしろそうな存在。機運が揃ってきたところ、一気に2強に襲いかかりたい。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【上武大学】


往路16位復路22位
総合20位:上武大学
だいたい思っていた通りのレース展開だった
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区山岸宏貴④63分11秒区間10位(10)1分46秒差
2区倉田翔平③70分40秒区間8位(10→9)3分48秒差
3区佐藤舜③65分05秒区間10位(9→9)6分14秒差
4区東森拓②57分13秒区間18位(9→12)8分12秒差
5区松元航③85分50秒区間20位(12→16)14分46秒差
6区三好慎平②61分37秒区間17位(16→16)17分19秒差
7区高津戸翔太④66分32秒区間20位(16→18)20分24秒差
8区根岸成光③70分32秒区間22位(18→20)26分21秒差
9区大西淳貴③72分52秒区間18位(20→20)29分49秒差
10区金子大樹④72分24秒区間16位(20→20)33分05秒差
3本柱を並べ序盤はシード争い 順位を落とすもレースに一番参加できた
 85回大会に初出場を果たしてから初めてだった。往路でシード権争いに絡んだ。原動力となったのは、レース前から注目だった3本柱。1区昨年の学生ハーフから覚醒した山岸選手が高速1区を耐えて区間10位。一昨年の全日本で覚醒しかけその後故障したが見事に舞い戻ってきた倉田選手が2区で区間8位の走り。
 
 3区には中々1年時の輝きが戻らなかったが佐藤選手が7位集団の中良い粘りを発揮し総合9位で襷リレー。3区終了時でシード権内は大学発の快挙だ。4区長い故障から戻ってきた東選手と、今季の成長株ながら直前で調子を落としていた5区松元選手がじわじわ順位を落としてしまったものの、実りある往路だった。
 
 だが、そう事はうまく進まなかった。6区三好選手が何とか粘ったが、7区8区で今年の課題だった選手層の薄さが露呈。高津戸・根岸選手とも地道に力をつけてきた選手だったものの、見た目順位の争いからも取り残されてしまった。それ以降、長い距離が得意な大西選手が区間18位、4年間予選走っていないながらも最後に滑り込んだ金子選手が区間16位だったが、残念ながら復路は最下位に終わった。

倉田・佐藤選手ら4年生に経験者多い 新3年の底上げとルーキーの活躍も注目
 ひとまず箱根予選が得意だからここの関門は有利…とはいえ、今年度の箱根予選では増枠がなければ落ちていたという結果。他校の勢いに、自慢の育成力が通用しなくなってきているのは確か。底上げは急務と言える。
 
●主な在校生
倉田翔平④28分35秒00≪3年:箱根2区8位、予選12位、2年:全日本1区3位、予選34位、1年:箱根4区17位≫
佐藤舜④28分58秒09≪3年:箱根3区10位、予選96位、2年:箱根2区18位、全日本2区12位、予選22位、1年:箱根1区7位≫
松元航④29分48秒38≪2年:箱根5区20位、予選54位、箱根8区17位、全日本6区6位、予選90位≫
佐々木天太④29分56秒96≪2年:箱根1区20位、全日本5区5位、予選47位≫
三好慎平③29分58秒28≪2年:箱根6区17位≫
田林希望③29分58秒78
大西淳貴④30分11秒20≪3年:箱根9区18位、予選118位、2年:箱根10区15位、全日本7区9位、予選101位≫
東森拓③30分13秒16≪2年:j箱根4区18位≫
大久保雄矢④30分25秒66
横内佑太朗④30分25秒93≪3年:予選145位、2年:箱根6区17位≫
上位10人平均:23位29分51秒1


末永允④30分26秒36
岡添大樹②30分35秒19
石黒大介③30分38秒69≪2年:予選252位、1年:予選170位≫
根岸成光④30分38秒86≪3年:箱根8区22位、予選136位≫
志塚亮介②30分44秒08≪1年:予選159位≫
三田村健太④30分48秒30≪3年:予選164位≫
森田清貴②30分49秒87≪1年:予選191位≫

●主な新入生
坂本佳太14分26秒64≪全国4区14位、高校4区22位≫
井上弘也14分36秒25≪全国5区3位≫
吉田貢14分38秒50
高瀬翔大14分42秒77
山岸広海14分44秒66≪全国4区30位、高校1区41位≫
佐藤駿也14分46秒16
小林力斗14分59秒68≪全国5区40位≫

●オーダー組んでみる
佐藤-倉田-松元-東-井上 三好-坂本-石黒-大西-佐々木
 幸いなのは新4年が充実していること。他校のエースとも戦える手応えを掴んだ倉田選手と、つい先ほど行われた東京マラソン2時間12分台で走り切った佐藤選手は柱だ。これに2年連続箱根出走の松元・大西選手と、3年時から主将を務める佐々木選手あたりは主力だ。
 
 また、1年生では上武大にしては持ちタイムの良いルーキーが入る。高校駅伝と全国駅伝にどちらも出場した坂本選手。それと全国のエース区間5区で区間3位の好走を見せた井上選手はすぐにでもメンバー争いに絡める選手たちだ。今の4年生がいるうちに1年生をある程度走れるようにしたい。
 
 課題の選手層のカギとなるのは新3年。東・三好選手が箱根経験したがもっとやれるはずだ。高校時代1万29分台出したことのある田林選手はそろそろ始動したい。他、マラソン走った石黒選手がいる。新2年は岡添・志塚選手などがじっくり力をつけたい。少しずつ選手数は多くなってきているので、しっかり予選を突破し、次こそシード権を目指せる体制を整えていきたい。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【中央大学】

 
往路17位復路11位
総合15位:中央大学
4年生が思ったより伸びなかった分予想より下がりました
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区新庄翔太③63分36秒区間14位(14)2分11秒差
2区相場祐人④73分09秒区間20位(14→17)6分42秒差
3区町澤大雅①65分48秒区間16位(17→17)9分51秒差
4区三宅一輝②56分35秒区間13位(17→17)11分11秒差
5区小谷政宏②83分19秒区間13位(17→17)15分14秒差[11位まで5分15秒差]
6区代田修平④61分15秒区間16位(17→17)17分25秒差[11位まで5分38秒差]
7区徳永照②64分42秒区間7位(17→16)18分40秒差[11位まで4分04秒差]
8区市田拓海①67分35秒区間16位(16→16)21分40秒差[11位まで5分15秒差]
9区多田要③70分41秒区間9位(16→15)22分57秒差[11位まで4分29秒差]
10区須河宏紀④72分03秒区間15位(15→15)25分52秒差[11位まで4分00秒差]
徳永選手など随所に3年生以下の健闘を見るも…4年生陣3選手とも苦しむ
 連続シードが途切れて、全日本予選は残飯、箱根予選はブービーで何とか通過と、今までにない試練の1年となった中大。復路の健闘などで復活の兆しはみせたもののシードラインに食い込むまではいかなかった。
 
 その復路は2年連続7区に入った徳永選手がチーム最高となる区間7位、好不調の波がややあると思っていた多田選手も今回は長丁場の9区で区間9位。往路でも1500m中心の三宅選手が最短の4区ながらある程度距離に対応。5区出場が本命視されていた永井選手の代役となった小谷選手も登りに適性を見せた。個人順位は芳しくなかったがルーキーの町澤・市田選手も奮起した。
 
 それでも物足りない成績となってしまったのは、4年生が苦しかったから。箱根予選と上尾ハーフどちらもチームを率いて2区に抜擢された相場選手が途中から腹痛で失速。2年連続で6区好走していた代田選手はプレッシャーからくる不調から抜け出しきれなかったか後半に失速。主力の須河選手はアンカーに入った地点であれと思ったがやはり状態が悪かったか。大集団の中最後力尽きてしまった。浮上しそうで浮上できないもどかしいレースだった。

下級生の突き上げで少しずつ戦力は戻っている 新4年のメンタルは
 ただ、今回の4年生は指揮官でさえ経験していない出来事ということもあり、ある程度仕方なかったかもしれない。ひとまず一つのチームとして立て直せそうな気配が出てきただけでも、ということろだ。

 
●主な在校生
新庄翔太④28分44秒00≪3年:箱根1区14位、予選37位、2年:箱根2区20位、全日本2区6位、1年:箱根4区7位≫
永井秀篤④29分05秒44≪2年:箱根8区出走≫
徳永照③29分20秒07≪2年:箱根7区7位、予選189位、出雲3区6位、1年:箱根7区出走、全日本5区8位、出雲4区4位≫
多田要④29分31秒12≪3年:箱根9区9位、予選127位、2年:箱根4区14位、全日本1区13位、出雲3区4位≫
藤井寛之③29分38秒47≪1年:出雲2区4位≫
三宅一輝③29分39秒28≪2年:箱根4区13位、予選67位≫
出口遼④29分46秒01
新垣魁都②29分47秒57
大家良介④29分49秒46
町澤大雅②29分56秒48≪1年:箱根3区16位、予選270位、出雲1区8位≫
上位10人平均:15位29分31秒8
 

市田拓海②29分59秒75≪1年:箱根8区16位、予選161位≫
渡辺俊平④29分57秒19
松原啓介③30分15秒44≪2年:出雲6区9位≫
岸本圭一郎②30分25秒11≪1年:出雲5区13位≫
谷本拓巳②30分47秒08≪1年:出雲2区12位≫
鈴木修平②30分48秒41≪1年:出雲4区9位≫
小谷政宏③31分59秒45≪2年:箱根5区13位≫

●主な新入生
竹内大地14分19秒61≪IH3障14位≫
長濱公省14分24秒57
細川隆太14分27秒99≪全国4区21位、高校4区25位≫
蛭田雄大14分31秒20
江連祟裕14分53秒75
木村総志14分56秒35

●オーダー組んでみる
新庄-町澤-市田-三宅-小谷 藤井-松原-永井-多田-徳永
 幸い新3年と新2年は結構元気になってきた選手が多い。新3年は先の徳永選手と三宅選手以外にも山登り適性が分かった小谷選手にスタミナさえつけば面白い藤井選手、出雲アンカーでまずまずだった松原選手もいる。新2年は駒数豊富。町澤・市田選手以外にも1万29分台出した新垣選手に、上尾で64分台出した相馬・鈴木選手に65分台の渥美・谷本・谷選手など1年後には大きく成長を遂げているかもしれないのだ。
 
 さてキーとなるのはそれらをまとめる4年生だ。エースとなる新庄選手は今年の箱根1区は区間14位ともう少しだった。夏まで故障していたことを考えると復調したが、次年度はトラックからしっかり戦っていきたい。他成績を安定させたい多田選手に後もう少しで足踏みの渡邊・出口選手ら。そして忘れてはならない永井選手。彼らの精神面の成長が大事だ。
 
 ルーキーは竹内選手らがいるが基本的にはじっくり育てていく感じになるだろうか。基本的には在校生がしっかり引っ張っていく形だ。駒数自体は足りている。問題は箱根予選慣れしていない事。突破さえすれば活路を見いだせる潜在能力はあるのだが、どこもそうだが、シード常連だった伝統校は例外なく独特の雰囲気と戦い方に苦戦する。駒数が揃っても敗退がありえるのだ。だからこそ、4年生がしっかりとする必要があるのだ。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【国士舘大学】

 
路22位復路21位
総合22位:国士舘大学
序盤がもう少しやると思ったのですが…
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区浪岡健吾③68分59秒区間23位(23)7分34秒差
2区菊池貴文④73分14秒区間21位(23→22)12分10秒差
3区武藤健太②67分45秒区間22位(22→22)17分16秒差
4区中山祐介④58分14秒区間22位(22→22)20分15秒差
5区杉沢諒④87分35秒区間22位(22→22)28分34秒差
6区石井秀昴①63分28秒区間22位(22→22)32分58秒差
7区櫻井亮太③67分50秒区間22位(22→22)37分21秒差
8区餅崎巧実①67分22秒区間15位(22→22)40分08秒差
9区岡崎友哉④72分15秒区間15位(22→22)42分59秒差
10区堀合修平②71分53秒区間14位(22→22)45分44秒差
1区が大ブレーキで7区まで駅伝にも経験にもならず 復路餅崎選手以降の粘走が救い
 予選最下位通過ながら、主力がタイムを伸ばしてきてどれだけ食いつけるか注目していた。ただ、1区浪岡選手がハイペースに力尽きたとはいえ69分近くかかるなどダントツの区間最下位に沈んでしまったのが大きく響いた。エースの菊地選手も焦って体が動かず17年ぶりの往路戸塚での繰り上げの憂き目にあってしまった。
 
 その後は駅伝にならず、3区武藤4区中山5区杉沢選手も区間最下位で往路はレースに参加することさえできない苦しい駅伝になった。この結果を受けて4年生の池上・玉木選手らに涙をのんでもらい若手を起用した復路も最初は厳しかった。6区石井7区櫻井選手も区間最下位で7区間中6区間区間最下位、残り1つもブービーとなってしまった。
 
 こうなると出場経験を次に繋げる…というのも甘い文句になってしまうと思ってる。出場しても、それが最下位単独走なのであれば、実質経験値としてならないのではと。実際、86回復路で最下位を走り続けていた亜大がそれ以降箱根路に復帰できていないと。大変危機感を覚えるべき状況ではと勝手に思っている。

総合力はそこそこある?浪岡・武藤選手ら主力の強さは
 そう考えると8区からそこそこやれたのは救いだ。8区1年生の餅崎選手が一人でしっかりペースメイク。繰り上げになったものの最後の最後で見た目最下位は脱出した。アンカー2年生の堀合選手は一番良かった区間14位。彼らは他大学としっかり絡みましたのでこういうのは経験と思う。また、叩き上げ4年生岡崎選手が9区で粘りの走りを見せた。こういう選手が増えるといいと思う。

 
●主な在校生
浪岡健吾④28分43秒44≪3年:箱根1区23位、予選103位、1年:予選164位≫
武藤健太③29分00秒67≪2年:箱根3区22位、予選89位≫
堀合修平③29分35秒11≪2年:箱根10区14位、予選122位≫
櫻井亮太④29分35秒14≪3年:箱根7区22位、予選117位、2年:予選130位≫
宇戸勇人④29分38秒72≪3年:予選151位、1年:予選92位≫
中村大介③29分42秒74
工藤超④29分44秒14≪2年:予選226位≫
餅崎巧実②29分47秒72≪1年:箱根8区15位≫
阿部健裕④29分54秒60
山田健太③29分58秒72
上位10人平均:19位29分34秒1

菊池槙也④30分06秒75
小田部大樹④30分09秒72≪2年:予選108位≫
田中雅人③30分14秒07
石井秀昴②30分20秒10≪1年:箱根6区20位≫
中村克磨③30分23秒56
末廣真也④30分27秒55
飯野彬④30分36秒15≪3年:予選104位、2年:予選175位≫…

●主な新入生
三田眞司14分23秒18≪全国4区9位≫
川崎椋太14分37秒47
本多将貴14分38秒75
近藤航14分40秒08≪高校4区20位≫
鯨井裕貴14分41秒95
中村耕司14分47秒72
谷村亮太14分54秒25≪高校4区30位≫

●オーダー組んでみる
武藤-中村大-堀合-浪岡-三田 石井-工藤-飯野-餅崎-小田部
 ところで、次年度の戦力を見ていると、連続出場が絶望的という状況にあるわけではない。1万平均は何とかボーダーにとどまっているし、1万30分台にも小田部・飯野選手と長いロードに自信がある選手がいる。最近では16人に入っていなかった新3年の中村大選手が神奈川ハーフでいきなり63分20秒といきなりチームダントツトップとなる成績を出す成果も。新入生では三田選手が根性合って面白そうで、それなりに総合力はあると思う。
 
 要、主力となるランナーの長丁場の粘りがもう一つ足りないという所なのだろう。浪岡選手はアキレス腱痛で中々継続した練習ができない事情はあるだろうが、武藤・堀合・櫻井・餅崎・中村大選手あたりが予選でしっかり50位前後などそのあたりでまとめることなど、まず主力の安定性が大事になってくる。
 
 中々育成に苦戦(調整も大事になってくるのですが…)していますが、先ほどの中村大選手の例もあるわけなので、じっくり力をつけていきたいところ。今回出場できたから、ということではなく、今回の結果に危機感を抱き、それを継続すれば、枠がしばらく戻っている間でも出場は可能になってくるかもしれない。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【神奈川大学】


往路15位復路20位
総合18位:神奈川大学
うーむ、これだけ故障者がいるとは 予想より下回りました
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区小泉和也③66分28秒区間21位(21)5分23秒差
2区我那覇和真②73分00秒区間19位(21→20)9分25秒差
3区西山凌平②64分54秒区間9位(20→20)11分40秒差
4区井上雄介③56分18秒区間11位(20→18)12分43秒差
5区柿原聖哉③81分16秒区間8位(18→15)14分43秒差
6区東瑞基①62分00秒区間20位(15→18)17分39秒差
7区高山直哉③64分51秒区間10位(18→17)19分03秒差
8区石橋健①68分40秒区間20位(17→17)23分08秒差
9区岡部貴洋④74分32秒区間22位(17→18)28分16秒差
10区坂本翔太④71分48秒区間13位(18→18)30分56秒差
2年連続直前の故障で玉突き区間配置に 3年生に目途が立ったのが救い
 選手層にやや不安はあったが、待望の柱が出現した往路はやれるのではないかと思われた。だが1区任された小泉選手が区間21位と大きく出遅れると前回7区区間賞の我那覇選手も引きずってしまい繰り上げ回避がやっと。ここまでの苦戦は予想できなかった。3区以降西山・井上・柿原選手がは区間10位前後にまとめて少しずつ浮上したが挽回まではいかず往路15位となった。
 
 1区我那覇2区柿原5区西山選手の予定だったが、大会直前に西山選手が脚に痛みが出て回避し3区へ。他の5区候補が今一つで主力の柿原選手を急きょ5区へ。残り2区間はその次に実力のある小泉・井上選手を置いたが、1区が非常に厳しい状況になり波に乗れなかったということだ。昨年から戦力が整いつつあるのだが、勿体ないレースが続いている。
 
 いつも良い復路で少しでも見せ場を作りたかったが、こちらも故障者に泣いた。6区菅原9区柏部選手が走れず、代わりに入った選手が非常に厳しい走りとなり繰り上げになる要因に。7区初出場の高山選手が区間10位と頑張ったのと、この世代最後の最後で何とか出場となった4年生坂本選手が力走を見せたのが救いだった。
 
これで再強化し始めたスカウトが全て揃う 大幅ジャンプアップを
 故障者の影響で穴となった区間はともかく、新4年がだいぶ力をつけてきたのかなという印象。箱根初出場となった柿原選手は急きょの5区でしっかり後半の下りに余裕を残す走り。井上・高山選手もまずまず、小泉選手も本来は安定した選手。他に赤松・菅原選手もおり、核となる学年なのは確かだ。

 
●主な在校生
柿原聖哉④28分33秒50≪3年:箱根5区8位、予選6位、2年:全日本3区11位、予選39位、1年:予選54位≫
我那覇和真③28分46秒08≪2年:箱根2区19位、予選7位、、1年:箱根7区1位、全日本2区8位、予選62位≫
西山凌平②29分23秒09≪2年:箱根3区9位、予選20位、1年:箱根2区11位、全日本1区14位、予選45位≫
中神恒也②29分43秒41≪1年:予選134位≫
小泉和也④29分48秒91≪3年:箱根1区21位、予選52位、2年:箱根3区10位、全日本4区9位、予選52位≫
赤松宏樹④29分53秒54≪2年:箱根4区10位、予選48位、1年:予選53位≫
南俊輔③30分01秒74≪1年:予選168位≫
柏部孝太郎④30分05秒24≪3年:予選44位、2年:箱根5区18位、全日本6区8位、予選85位≫
永信明人③30分06秒92
石橋健②30分07秒74
上位10人平均:22位29分39秒0


井上雄介④30分11秒62≪3年:予選4区11位、予選78位、2年:箱根10区12位、全日本7区14位≫
松本光弘④30分18秒20
菅原涼介④30分22秒17≪3年:予選128位≫
朝倉健太②30分24秒60
高山直哉④≪3年:箱根7区10位、予選84位≫
渡辺慎也③≪1年:予選110位≫
東瑞基②≪1年:箱根6区20位、予選77位≫

●主な新入生
大川一成14分15秒95≪全国1区17位、高校1区12位≫
大野日暉14分17秒21≪全国5区15位、高校1区8位≫
浅利宗一郎14分23秒40≪全国1区41位、高校1区11位≫
鈴木健吾14分25秒64≪全国1区16位、高校1区21位、IH5千10位≫
大塚倭14分28秒26≪全国4区18位、高校3区16位≫
西田秀人14分32秒20
田代僚14分38秒90≪高校7区6位≫

●オーダー組んでみる
大野-柿原-我那覇-大川-西山 菅原-井上-柏部-小泉-高山
 実は柿原選手の世代からスカウトを再強化しており、各学年素質選手はいるのだ。新3年は我那覇&西山選手のコンビはもちろんのこと、予選出走経験のある南・渡邊選手にスピードのある永信選手がいる。2年生は出走した東・石橋選手以外には中神・朝倉選手が台頭。他にもそれより高校時代上の服部選手がいるはずだ。
 
 また一昨年に完成したクロスカントリーが功を奏しているのが、成長曲線の右肩上がりの角度が急になる選手が何人か出ているのは確かだ。それでも総合順位が上がっていかないのは、今度は調整の問題に引っ掛かっているようで…。ここは指導年数はベテランの域に入ってきた大後監督に何とかしてもらいたい問題だ。
 
 新入生に関しては神大としては過去にそうそうない程充実している。大川・大野・浅利・鈴木選手に関してはすぐにでも戦力として期待できる選手たちだ。2区や5区をやれる柱もおり、故障者などがなければ10人目の争いは熾烈となる。予選通過は当然、本戦で大幅な順位アップを果たしてほしいところだ。
 

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【大東文化大学】

 
往路7位復路16位
総合10位:大東文化大学
往路序盤が思ったより来なくてあせりましたが復路粘りましたね
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区市田宏③62分50秒区間8位(8)1分25秒差
2区市田孝③70分57秒区間10位(8→8)3分44秒差
3区植木章文③65分38秒区間14位(8→12)6分43秒差
4区池田紀保③56分09秒区間9位(12→9)7分37秒差
5区片川準二④80分57秒区間7位(9→8)9分18秒差[11位に1分15秒貯金]
6区大崎翔也④61分08秒区間14位(8→9)11分22秒差[11位に31秒貯金]
7区上田祐貴③66分53秒区間21位(9→11)14分48秒差[10位まで12秒差]
8区吉川修平④65分50秒区間4位(11→7)16分03秒差[11位に29秒貯金]
9区大隅裕介②72分39秒区間17位(7→11)19分18秒差[10位まで50秒差]
10区大西亮④71分42秒区間12位(11→10)21分52秒差[11位に50秒貯金]
前半に市田兄弟・植木選手ら全日本活躍選手起用もやや不発気味
 久々の出場となった全日本駅伝でシードラインに迫ったのは、市田兄弟のスタートダッシュとアンカー植木選手の粘りが大きな要因だった。その市田兄弟と植木選手を最初の3区間に固めたが、成功したとは言えなかった。
 
 超ハイペースとなった1区市田宏選手の区間8位はともかくとして、2区市田孝選手が区間10位と加速ならず。タイムも71分近い。例年より他区間に主力選手が分散したことを考えると不発だった。スピード型ではない3区植木選手の苦戦はある程度予想したが、この時点で総合12位。2年連続4区池田選手が頑張ったが秒差のシード争いに早くも巻き込まれた形となった。
 
シードラインをまたぐこと6度 4年生の奮闘で最後のイスに滑り込む
 ここから壮絶なシード争いを展開することになったが、決して層が厚いとはいえない大東大がシード権をもぎ取ったのは全ての4年生がポイントとなったからだ。5区片川選手は4年生の中で一番力はあるが、全日本では流れを止めたと監督から叱責を受けていた。実は調子がまったく上がらず、監督も起用するかどうか迷ったということだ。だが、根性ある選手だった。中盤からじわじわ抜け出すと往路8位のゴールテープを切った。
 
 6区は予定していた選手が走れず、前回5区の大崎選手を急きょコンバート(山の大東大と言われるが、意外にも大東大で5区6区どちらも走るのは初)。故障明けで万全ではなかったもののなんとか持ちこたえた。
 
 ここからが本当に10位の前後をいったりきたりとなった。それは下級生起用となった7区9区が苦しかったからだ。7区上田選手は力不足否めず区間21位。大隅選手は秋の成長株だったが、復路主要区間は荷が重かったというところだった。この2区間で10位のラインを割ったのだ。
 
 それをカバーしたのが4年生だ。2年連続8区の吉川選手が遊行寺の坂から我武者羅に押して行って区間4位。ほとんどの大会で中々目立てなかったが、ここはなぜか相性があうのか。とにもかくにも4人抜きだった。アンカーに残していた大西選手は単独走での11位の走りとなったが、粘りに粘って法大を捉えて最後逆転でのシード権獲得なった。前回は4年生がうまくいかず最終的にシード権取れなかったが、今年は4年生の奮闘でシード権に手がかかった。

底上げ急務 1万30分前後の選手ら何人が長距離での粘りを身につけるか
 5大会ぶりにシード権を獲得したわけで、市田兄弟が最終学年のとなる今年は勝負の年…と言いたいところだが、戦力的には現時点では今年度のチームの方が強いと言わざるを得ない状況だ。3番手以降がガタッと落ちるのが否めないのだ。
 
●主な在校生
市田孝④28分43秒93≪3年:箱根2区10位、全日1区5位、予選8位、2年:箱根3区11位、予選23位≫
市田宏④28分53秒98≪3年:箱根1区8位、全日2区7位、予選9位、2年:箱根1区5位、予選56位≫
大隅裕介③29分25秒04≪2年:箱根9区17位、全日7区7位、予選137位≫
植木章文④29分38秒57≪2年:箱根3区14位、全日8区8位、予選39位、2年;箱根10区12位、予選66位≫
池田紀保④29分42秒39≪3年:箱根4区9位、全日6区8位、予選51位、2年:箱根4区11位、予選55位、1年:予選187位≫
北村一摩②29分53秒62≪1年:全日5区13位、予選160位≫
下尾一真②29分55秒18
稲田浩己③29分55秒49
石橋優哉②29分56秒48
中野光②29分58秒61
上位10人平均:21位29分36秒3


徳原宗一郎④30分07秒89≪3年:予選166位≫
平塚祐三④30分12秒84≪3年:予選53位、2年:予選146位≫
本間有純④30分14秒20
鈴木太基②30分16秒44
上田祐貴④30分19秒85≪3年:箱根7区21位≫
森橋完介③30分24秒68≪2年:予選155位≫
清水健伍③30分30秒99

●主な新入生
須田博己14分23秒87≪全国4区17位≫
原法利14分24秒00
山本翔馬14分30秒46≪高校4区26位≫
渡辺拓巳14分36秒25≪全国1区40位≫
牧田侑大14分39秒91
郷右近辰也14分47秒30
黒沼大樹14分51秒73

●オーダー組んでみる
市田宏-市田孝-池田-北村-植木 平塚-上田-徳原-大隅-森橋
 ほかのメンバー的には植木選手は中盤以降の区間ならいけそう。池田・大隅選手は伸び次第でなんとか勝負できそうというところ。長い距離で徳原・森橋選手がもう少し力をつけられるかどうか。箱根を走れてないが、予選好順位の平塚選手も力はありそうだ。
 
 そのほかの選手のスタミナ面はどうか。冬の記録会で新2年の下尾・石橋・中野・鈴木選手や、1500がメインの本間選手が1万30分前後を出したが大事なのはここからとなる。秋から状態が悪くなった北村選手も気になるがどうだろうか。
 
 市田兄弟も強豪校のエースと張り合うまではまだいけているわけではないので、もうひとつ壁を超えたいところか。新入生は今年もじっくり育成という感じがする。2年生以上各自が少しずつレベルアップして、かなり久々となる連続シード権を狙っていきたい。
 

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【拓殖大学】

 
往路6位復路13位
総合9位:拓殖大学
これはやってしまいました シード権厳しいとみたチームのうち1チームは必ずシード権内に来るという法則
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区東島彰吾②64分15秒区間17位(17)2分50秒差
2区ダンカン モゼ④68分44秒区間4位(17→7)2分56秒差
3区金森寛人②65分18秒区間11位(7→6)5分35秒差
4区佐護啓輔③55分52秒区間8位(6→6)6分12秒差
5区尾上慎太郎③81分43秒区間9位(6→6)8分39秒差[11位に1分54秒貯金]
6区大島千幸③60分58秒区間10位(6→7)10分33秒差[11位に1分20秒貯金]
7区櫻井一樹③66分14秒区間17位(7→8)13分20秒差[11位に1分28秒貯金]
8区宇田朋史①67分40秒区間17位(8→10)16分25秒差[11位に7秒貯金]
9区奥谷裕一④70分44秒区間10位(10→7)17分45秒差[11位に1分33秒貯金]
10区木寺良太④71分38秒区間11位(7→9)20分15秒差[11位に2分27秒貯金]
最後に克服 長い距離苦手なダンカン選手粘走で山まで流れキープ
 1区2年生の東島選手から17位で襷をもらったダンカン選手には大きな期待をしていたファンはそんなに多くなかっただろう。トラックはともかく長いロードは不得手な選手だった。3年時の予選で1度好走があるが、今年は不調続きだった。
 
 横浜駅付近で一度抜いた集団にまた抜き返された時は2年時の再現かと思われたが、そこからさらに伸びたのは驚いた。一気に10人抜いて7位まで浮上。設定タイムからは少し遅れたというものの、68分台で走破。粘り強く力を蓄えた結果だろう。
 
 それから暫くは拓大の良さが非常によく出ていた。3区に入った金森選手が拓大らしく終盤にぐっと区間順位を上げ、最後の最後には優勝候補の一角日体大を捉えて6位浮上。不調で最短4区に回った佐護選手も1年時から区間順位を10個上げる力走を見せた。
 
 そして山も乗り越えた。5区尾上選手は3障で、6区大島選手は1500mで僅かに名前を聞いたことはあったが、1万以上の距離はあまり目立っていなかった。しかし、尾上選手は安定感ある走りで拓大最高の6位でフィニッシュ。岡田監督苦手な6区も61分を切って区間一桁で走り切り、そのままいけそうな雰囲気になった。

下級生のアクシデントにめげなかったたたき上げ4年生
 だが、そううまくいかないのが箱根路。予定の選手が走れなかった7区から雲行きが怪しくなり、8区宇田選手にアクシデント。一緒に走っていた選手と足が絡んで転倒してしまったのだ。異変はなかったが、ずるずると後退し、一気にシード権外に去るんじゃないかというくらい下がった。なんとか10位だったが僅か秒差の争いとなり最後の2区間となった。
 
 入っていたのは奥谷・木寺選手と共に4年生。岡田監督が就任時に新入生だった世代が意地を見せる。奥谷選手は見た目の争いながら集団をけん引。背中でチーム引っ張り続けた主将が意地で総合7位まで浮上。木寺選手はラストの争いで遅れたものの、共に区間10位前後で安定した走りを見せて総合9位でゴールに飛び込みました。予選9位のチームが総合で9位です。
 
佐護選手と栩山選手の実力発揮は?そして復学マイナ選手の戻り具合は…
 ここまでチームが変わったのはなんだろうと思った。予選を突破チームで唯一個人走を行ったことは一つ考えたが、こんな逸話を聞いて納得した。予選9位の後も緊張感の無いチームを見た岡田監督は選手たちに辞表を提出したそうだ。非常に勝利への執念というものを感じました。

 
●主な在校生
ジョン マイナ③27分53秒50≪11年度:出雲6区3位、10年度:箱根2区6位、予選1位≫
佐護啓輔④28分55秒71≪3年:箱根4区8位、予選36位、2年:予選65位、1年:箱根4区18位≫
金森寛人③29分29秒35≪2年:箱根3区11位、予選65位、1年:予選118位≫
栩山翔③29分39秒35≪2年:予選40位、1年:予選102位≫
櫻井一樹④29分42秒29≪2年:箱根7区17位、予選240位、1年:予選270位≫
宇田朋史②29分44秒23≪1年:箱根8区17位、予選91位≫
尾上慎太郎④29分54秒55≪3年:箱根5区9位、予選146位≫
東島彰吾③29分58秒84≪2年:箱根1区17位、予選63位≫
早川和樹④30分12秒03≪3年:予選140位≫
大島千幸④30分12秒08≪3年:箱根6区10位≫
上位10人平均:20位29分34秒2


新井裕祟②30分18秒55≪1年:予選142位≫
日下粛基③30分22秒27
横内悠③30分24秒45
白石海斗③30分27秒66
上野雄都③30分52秒15
蛯沢奎④31分00秒85
平尾希③31分11秒54

●主な新入生
脇本将14分37秒17
出口祐大14分46秒90
土師悠作14分54秒14
西智也14分55秒58
苅田広野14分56秒76

●オーダー組んでみる
東島-マイナ-佐護-櫻井-尾上 大島-新井-宇田-栩山-金森
 戦力は決して高いわけではない。育成で20㎞以上の距離を安定して走れるようにしている。キーとなるのは今年度本来の日本人トップ2となる佐護・栩山選手。佐護選手は調子を落とし(今回に関してはうまくハマったが)最短区間での出走。栩山選手は体調不良で出走するこができなかった。この2人が全力を出せる状態なら再びシードラインが見えてくる。
 
 そして気になるのが復学するマイナ選手。生真面目な性格がネックになったのか、ホームシックにかかって一時休学して帰国していたそうだ。現在の実力がちょっと分からないのだが、1年かけて箱根2区を走れるまでになってくれていれば助かる。
 
 勿論他、新3年の東島・金森選手のさらなる飛躍にも期待したいし、宇田選手には今度こそリベンジしてもらいたい。幸い山が2人とも残るだけに強化は幾分しやすくなるかもしれない。連続シード権だけでなく大学記録の7位を上回ることも視野に入れていくと思われる。
 

2014福岡国際クロスカントリー

こちらは無事に行われました
 

第28回福岡クロスカントリー(http://mit.vc/FXC2014.html)の結果です


●シニア10kmの部(http://mit.vc/_userdata/m-sini-10k-2014.pdf)
1位カレミ ズク(トヨタ自動車九州)28分43秒
2位イメル アウェケ(バーレーン)28分52秒
3位ザウデ ミリオン(八千代工業)29分00秒
--------------------------
6位松岡佑起(大塚製薬)29分20秒
 招待されたバーレーンの選手など、海外の選手が上位を独占する中、一人大健闘したのが松岡選手ですね。唯一人ついていき、遅れてからも粘って一人ずつ交わしていったのは感動しました。そういえば、ニューイヤーでも良かったでした。久々に松岡選手のバネが爆発するシーズンになるのでしょうか??
 
 
○青山学院大学
11位一色恭志①29分58秒
12位神野大地②30分01秒
19位藤川拓也③30分21秒
32位秋山雄飛①30分58秒
38位高橋宗司③31分14秒
40位山村隼②31分18秒
48位川崎友輝③31分48秒
59位小椋裕介②32分34秒
67位伊藤弘毅②33分13秒
 次の日本人争いを日清食品の村澤選手と共に争った末に競り勝ったのは箱根1区2区で好リレーをした一色・神野選手。この2名はこの1年間右上にじわじわとあがっていっています。完全に顔となりましたね。続いてゴールした藤川選手もしっかり力をつけた模様。秋山選手も復調加減。最初トップ付近に付けた山村選手は最終的に40位付近にとどまりました。
 

 
○駒澤大学
15位中谷圭佑①30分14秒
16位馬場翔大②30分16秒
 箱根の4区5区リレーで東洋に食らいついた2人が出場。共に今後が楽しみとなる走りとなりました。

 
○大東文化大学
20位市田孝③30分22秒
24位市田宏③30分34秒
26位大西亮④30分46秒
60位本間有純③32分38秒
 市田兄弟が上位に来ましたが、他のメンバーをみるとできれば10位台にはいきたかったか。大西選手が健闘といったところでしょうか。 
 

 
○東洋大学
22位田口雅也③30分31秒
45位設楽悠太④31分28秒
 田口選手がまた上のレベルで安定しだしましたね。紹介された悠太選手は残念ながら調子が合わなかったか。
 

 
○神奈川大学
23位柿原聖哉③30分32秒
 神大のエースに成長した柿原選手がまずまず。上位にいけるようになりましたね。
 
 
○東京農業大学
28位浅岡満憲③30分50秒
44位竹内竜真③31分26秒
47位戸田雅稀②31分40秒
53位佐野雅治②32分14秒
 次年度の農大の主力となる選手が出場。浅岡選手がほぼ回復したのが大きな収穫でしょうか。逆に竹内・戸田選手はもう少しいきたかった。
 

 
○関西地区・その他
29位上門大祐(京都産業)30分50秒
31位平井健太郎(京大)30分54秒
58位北川昌宏(札幌学院)32分33秒
68位岸伸考(札幌学院)33分38秒
 京都産業のエース上門選手と京大で目立っている平井選手が頑張りました。京大は次年度の全日本本戦出場チャンスです。
 
 
○城西大学
35位高橋一生①31分05秒
 久々に試合に出場できたのはまず収穫ですかね。タイムもそこそこまとめたと思います。
 
 

 
○明治大学
37位横手健②31分08秒
63位八木沢元樹③32分51秒
 横手選手がこのあたりの成績から脱出できるか。八木沢選手は失敗レースに。
 
 
 
○帝京大学
51位早川昇平③32分00秒
65位柳原貴大③32分57秒
70位熊崎健人③33分46秒
 次年度の帝京大の主力となる選手が出場ですが、これは厳しい結果に。
 
 
 
○専修大学
57位宮坂俊輔④32分30秒
 4年時での箱根出走はなりませんでしたが、ここで姿を見ることができました。
 
 
●ジュニア8km(http://mit.vc/_userdata/m-juni-8k-2014.pdf)
1位ポール カマイシ(世羅)23分17秒
2位ギタウ ミッチェル(福岡第一)23分19秒
3位ジョン ガサイヤ(世羅)24分13秒
4位羽生拓矢(八千代松陰1)24分18秒

 さすがに留学生のトップとは差がつきましたが、羽生選手の勢いが止まりませんね。ずっと引っ張ったあげく、あの小さな体でラストスパートの切れもありました。今後の活躍が楽しみです。

 
5位川端千都(綾部3)24分20秒→東海大
6位花澤賢人(八千代松陰3)24分21秒→順大
7位坂口裕之(諫早)24分22秒
8位春日千速(佐久長聖3)24分23秒→東海大
9位鬼塚翔太(大牟田1)24分28秒
10位安井雄一(市立船橋3)24分32秒→早大
11位上田健太(山梨学大付属3)24分34秒→山学大
12位風岡永吉(鳥取城北3)24分36秒→専大
13位藤原滋記(西脇工3)24分42秒→早大
14位大山憲明(大牟田3)→創価
15位田中龍太(鹿児島実)24分47秒
16位中島大就(世羅)24分51秒
17位林田元輝(九州学院)24分52秒
18位高森建吾(佐久長聖)24分54秒→東洋
19位貞永隆佑(世羅)24分58秒→青学
20位茂木圭次郎(拓大第一)24分59秒→旭化成
21位堀龍彦(大牟田3)24分59秒→東洋
22位河村知樹(山梨学大付属3)25分02秒→山学大
23位土居森諒(如水館)25分02秒→広島経済大
24位光延誠(鳥柄工3)25分03秒→早大
25位城西廉(世羅3)25分03秒→順大
26位湊谷春紀(秋田工)25分04秒
27位鈴木健吾(宇和東)25分07秒→神大
28位岡田健(國學院大久我山)25分11秒
29位藤田兼至(西脇工)25分13秒
30位堀尾謙介(須磨学園)25分14秒
以下、高校3年生50位以内
31位緒方喬平→法大
32位末次慶太→明大
33位田村和希→青学大
36位西崎禎志→駒大
38位藤木悠太→駒大
46位泉翔馬→創価
47位山本翔馬→大東大
50位桝本剛史→立命館
ほかの結果です。東海大に入学する選手が都道府県に続き上位に目立ちました。
 

大分県一周駅伝
駒大・油布、帝京・阿南、中大・小谷、
國學・白石、国士・菅原、上武・東選手らが出走した模様
 
 

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【早稲田大学】

往路3位復路4位
総合4位:早稲田大学
いやはや、2区以降あれだけスムーズに流れるとは
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区大迫傑④62分14秒区間5位(5)49秒差
2区高田康暉②68分18秒区間賞☆(5→3)29秒差
3区武田凛太郎①64分00秒区間5位(3→3)1分50秒差
4区平和真①55分03秒区間2位(3→3)1分38秒差
5区高橋広夢③82分47秒区間12位(3→3)5分09秒差
6区三浦雅裕②58分51秒区間2位(3→3)4分56秒差
7区柳利幸②64分29秒区間5位(3→3)5分58秒差
8区井戸浩貴①66分30秒区間9位(3→3)7分53秒差
9区田口大貴③70分33秒区間7位(3→4)9分02秒差
10区中村信一郎②71分32秒区間10位(4→4)11分26秒差
早大だからできた箱根直前米練習
 色々と話題になった早大だが、過去に例のない主将でエースの選手が直前で自分の練習のを優先しチームを離れたということ。それについて批判的な意見は少なくはなかった。だが、私は大迫選手の向上心とそれを承認した渡辺監督を称賛したいと思う。
 
 日本の長距離は基本的に駅伝で成り立っていることは否めない。特に箱根駅伝ともなれば、少なくとも秋からは集中するのは当然という風潮だ。しかし長距離を含めた陸上競技は本来は個人種目である。その所属チームのために出場大会や練習メニューを制限されるのは通常考えられない事なのだ。大迫選手の考えることは特におかしくないとも言える。
 
 また、現状通用していない日本男子長距離トラックで、一人の日本人ランナーがその道の指導者に評価されているのは願ってもないチャンスだ。かつて三大駅伝全てに全力傾注して故障してから競技人生が大きく狂った渡辺監督も思うところがあったのだろう。レースぶりからするとスタミナは犠牲になったようだが、次年度からの新たなステージでの挑戦を楽しみにしたい。

高田区間賞など集中練習での底上げ成果は証明
 もうひとつ取り沙汰されたのは早大恒例の集中練習で毎年出る故障者について。ほかの大学に比べて主力&中堅の怪我が多いのが気になっていましたが、今年は山本選手が犠牲になってしまった。11月半ばからタイム目標を大幅にあげたのが不味かった模様。さすがに直前で高い目標を掲げ欲張るのは危険だったということか。
 
 もっとも、難しいのはしっかり練習ができた選手は本当にしっかり走れること。サプライズは2区高田選手だ。1区が出遅れたので、思い切って突っ込んで入って東洋の選手等に食らいついていた。そして気がつけば初の箱根しかもエース区間で区間賞を獲得していたのだ。区間2位3位の選手がその後のレースで爆発しているので、真価はこれからだが、一つ自信を深める結果だ。
 
 その後もがんばった。1年生リレーとなった武田&平選手が3区4区でしっかり3位をキープ。ぶっつけで5区となった高橋選手がなんとか83分を切るタイムでまとめると、満を持して登場した6区三浦選手が58分台をマークし充実。たび重なる失敗で睡眠障害に陥っていた7区柳選手は区間5位で走ると、登りが苦手という8区井戸選手も区間一ケタで乗り切った。成果は出ているのは確かなので、匙加減を如何様にするか慎重に見極める必要がありそうだ。
 

駒は揃った 故障ゼロと力強さの両立を図れるか
 その他、課題として9区10区で追いあげてきた日体大に競り負けてしまい、結局3強は倒せず、今シーズン全て4位に終わったことがあげられる。ある程度のチーム力がある事は示したのだが、前哨戦の1区が出遅れてしまい、3強と競り合えなかったことで、勝ち切る強さが身についていなかった事に気がつかなかった面はあると思う。

 
●主な在校生
山本修平④28分14秒49≪3年:全日4区3位、出雲3区5位、2年:箱根5区3位、全日本4区2位、1年:箱根5区3位≫
柳利幸③28分59秒12≪2年:箱根7区5位、全日1区15位、出雲1区9位、1年:箱根8区14位、全日本1区12位≫
武田凛太郎②29分04秒20≪1年:箱根3区5位、全日5区4位、出雲4区5位≫
高田康暉③29分04秒47≪2年:箱根2区1位、全日6区3位、出雲2区4位、1年:全日本5区6位、出雲2区4位≫
平和真②29分11秒26≪1年:箱根4区2位、全日3区7位≫
田口大貴④29分14秒42≪3年:箱根9区7位、2年:箱根10区4位、出雲5区8位≫
井戸浩貴②29分29秒48≪1年:箱根8区9位、全日7区3位≫
佐藤淳②29分37秒08
臼田稔宏④29分42秒00
三浦雅裕③29分42秒50≪2年:箱根6区2位≫
上位10人平均:6位29分13秒9


浅川倖生②29分47秒25
中村信一郎③29分55秒75≪2年:箱根10区10位、出雲5区8位≫
鈴木洋平②29分57秒58
三井泰樹④29分58秒72
中村駿介③29分12秒48
高橋広夢④30分15秒07≪3年:箱根5区12位≫
山田侑矢④30分33秒04

●主な新入生
光延誠14分00秒61≪全国1区8位、高校3区5位、国体5千6位≫
藤原滋記14分08秒36≪全国1区39位、高校1区7位、国体5千8位、IH5千5位≫
安井雄一14分09秒89≪全国1区21位、国体5千4位、IH1500m8位・5千15位≫
谷口耕一郎14分14秒75
石田康幸14分19秒87
高橋叶14分53秒45

●オーダー組んでみる
武田-高田-井戸-光延-山本 三浦-平-安井-田口-柳
 それが1年かけて少しでも出来るようになっていれば、かなり駒が揃う状況になる次年度が楽しみ。大黒柱が抜け、1万平均6番目に下がるが、2区と5区と6区の目途は既についているのは大きい。エース区間と山がガッチリ組めるだけでも候補の一角にはなりそうだ。
 
 それからずっと課題の1区はずっと希望し続けている新2年の武田選手や井戸・平選手らで有望な選手が争うだろうか。新2年はほかにも佐藤・浅川・鈴木選手など楽しみな学年。ここが伸びてくればぐっと選手層が厚くなる。
 
 新入生は5千14分1ケタを持っている光延・藤原・安井選手以外にも面白そうな選手が入部。駒数だけでみると10人は軽く超えてきそうだ。駒大や東洋ほか主力の力が強いチームをどれだけ意識して春から戦えるか、勝負の年になりそうだ。

2/16までの結果【守谷ハーフ・熊日30㎞など】

雪で中止になりまくっていますが、忙しかったので個人的にはラッキーだったり(笑)
 

2/2 守谷ハーフ

○日本体育大学
1位加藤光③63分58秒、2位小泉雄輝②64分01秒、3位坂本新①64分46秒
5位木村勇貴③64分55秒、6位大手敬史①65分02秒、10位滝沢優也③65分48秒
12位芳之内良太①66分05秒、14位山本航平①66分35秒、15位小野木俊①66分43秒
16位孕石健太③66分45秒、18位周防俊也②66分46秒、21位オセイ ダニエル③67分52秒
 主将に任命された加藤選手が63分台で優勝。小泉選手も秒差で続きました。一気に選手層が薄くなると言われる来年度です。箱根出走メンバー以外で好タイムが、しかもあまりタイムが伸びないと言われている守谷ハーフで出たのは収穫です。大手・滝沢選手らもまずまずか。
 
 
○中央学院大学
4位沼田大貴④64分52秒、9位木部誠人③65分40秒、13位松下弘大③66分07秒
17位藤花尚之①66分45秒、19位亀田陽平③66分47秒、20位関根優介②67分17秒
25位木村秀人②68分37秒、26位宮武優真③68分42秒、28位正木智人②68分45秒
32位木下翼①69分10秒、34位芳賀龍人①69分22秒、38位松本重之②69分58秒
 好走といえるのが卒業する沼田選手だけというのがちょっと寂しかった。木部・松下選手がもう少しきてほしかったでしょうか。藤花選手ら若手を引っ張っていきたいところです

 
○関東学院大学
7位田籠優生③65分05秒、8位古川敬祐②65分29秒、33位中尾大輝③69分12秒
35位藤波優太③69分26秒、36位郡司真大①69分38秒
 田籠選手はこのあたりで安定していますね。ロード苦手な古川選手も少しずつ伸びてきている模様。

 
○東京学芸大学
22位柘植翔太②68分11秒、24位石田竜祐③68分37秒、30位神田朝日③69分07秒
 柘植・石田選手らがここからレベルアップできるか
 
 
○東京情報大学
27位岡崎光③68分42秒、29位岡田篤②69分02秒、31位上原浩輝③69分10秒
37位千野公久②69分56秒
 上原選手らはもう少しタイム出した経験あり。次年度で一応4年揃います。
 
 
○その他
11位小田俊平(土浦日大)66分01秒→青学大進学
 青学大に進学する小田選手が出場し、66分で走り切りましたね。
 

 

2/11 姫路10マイル

1位若松儀裕(日清食品)47分38秒
2位森田司(山陽特殊製鋼)48分08秒
3位篠藤淳(山陽特殊製鋼)48分21秒
----------------------------
7位今井憲久(東洋3)48分27秒
8位吉村直人(立命3)48分27秒
 若松選手が圧倒して買ったようですね。学生では激しい3位争いの中、東洋優勝メンバーの今井選手と立命大のエース吉村選手が並びました。
 
 

 

2/16 熊日30㎞

1位服部勇馬(東洋3)1時間28分52秒=日本人学生記録
2位ジョハナ マイナ()1時間29分55秒
3位中村匠吾(駒大3)1時間30分11秒
------------------------------
4位本田匠(日体4)1時間30分23秒
5位高久龍(東洋3)1時間30分32秒
9位窪田忍(駒大4)1時間33分17秒
15位関口頌悟(法大3)1時間34分53秒
17位櫻井一樹(拓大3)1時間35分48秒
19位尾上慎太郎(拓大3)1時間37分33秒
20位高木祐作(帝京4)1時間37分42秒
22位栩山翔(拓大2)99分45秒
 いやはや駒大の主力の中村選手らを大きく上回ったのが東洋の次年度エースとなる服部勇選手。1時間29分を切ったのはかなり凄いですよ?19歳以下としてはどうやら世界トップ10に入る記録だとか。同じ東洋大では高久選手もいい記録を出しています。長距離ロードの育成は凄いものがありますね。また最後の箱根悔しい思いをした日体・本田選手も頑張りました。
 

2/2 兵庫県郡市区対抗駅伝
http://www.haaa.jp/13taikai/13eki/men-result.pdf
駒大・中谷、明大・山田、明大・小川、早大・井戸選手など

佐賀一周駅伝→帝京・田中選手など
美し国三重駅伝→神大・西山、新入生で日体・辻野、駒大・川戸など
 
世界ハーフ代表※3月29日
男子
村山謙太(駒大3)
中村匠吾(駒大3)
菊地賢人(コニカ)
井上大仁(山学3)
星創太(富士通)
 丸亀で61分を切った村山選手の他、61分台を出した井上選手に、昨年学生ハーフ優勝の中村選手が学生では選ばれています。来季、3人とも4年生となり学生長距離界の顔ですので楽しみ。
 また、実業団ハーフでしのぎを削った菊地・星選手も走りました。菊地選手の伸びが凄いですね。他、八木・深津・山本・平賀選手も別のハーフに選ばれています

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【國學院大學】

 
往路18位復路15位
総合17位:國學院大學
 
やはり全体的に届かなかったかなという感じがする

 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区柿沼昴太④64分19秒区間18位(18)2分54秒差
2区寺田夏生④70分28秒区間7位(18→14)4分44秒差
3区沖守怜③67分11秒区間21位(14→16)9分16秒差
4区牛山雄平④57分06秒区間17位(16→16)11分07秒差
5区大下稔樹③83分32秒区間16位(16→18)15分23秒差[10位まで5分24秒差]
6区湯川智史③60分53秒区間9位(18→15)17分12秒差[10位まで5分25秒差]
7区廣川倖暉②64分38秒区間6位(15→15)18分23秒差[10位まで3分46秒差]
8区蜂須賀源①66分57秒区間13位(15→15)20分45秒差[10位まで4分20秒差]
9区吾妻佑起②74分09秒区間20位(15→17)25分30秒差[10位まで7分02秒差]
10区塚本一政③71分31秒区間9位(17→17)27分53秒差[10位まで6分11秒差]
繋ぎで区間一桁出るも… 寺田選手以外の主力ランナー育たず
 あのゴールお騒がせの寺田選手が最終学年の年と考えるとちょっと感慨深い大会だった。その寺田選手は2回目の2区。18位で襷を貰ったが順調にペースアップ。4人抜きを果たした。思えば、2年生からは主要区間に入っていた寺田選手だが、1年時を合わせて全てチームの総合順位をあげる活躍をしており、本当に欠かせない存在となった。
 
 また、他にも区間一桁が出ている。一番良い順位だったのは7区に入った廣川選手。秋の予選で急成長が確認されていたが、しっかりとシード権獲得へ上昇ムードを作ったのは良かった。3年生で初出場となった湯川・塚本選手も好走。6区は少しずつ対策がうまくいくようになってきました。これは収穫かと思います
 
 ただ、シード権に届かなかったのは昨年に続き寺田選手以外の主要区間が芳しくなかったことがあげられる。1区柿沼選手は前が見える位置で渡したのだが、3区沖守選手が2年連続ブービーと大苦戦。シード権が見えるところまで追い上げた寺田選手の走りをフイに。5区大下選手が昨年以上いけなかったところでだいたい大勢が決まった。シード権へ僅かな可能性をかけた9区吾妻選手は途中から脱水症状で苦しい走りに。チーム初の繰り上げスタートと屈辱を味わうことになってしまった。
 

大物ルーキー加入 精神的強さを身に付ける上級生が出てくるかどうか
 國學院大からすると、今までで一番実績をつけたランナーが入ってくる。全国高校駅伝のエース区間の5区で区間賞を獲得した向選手。駅伝成績はもう少しだったが埼玉栄からくる内田選手あたりは非常に楽しみだ。他のランナーも持ちタイムはそこそこあり、4年間かけて力をつけてくれるか。

 
●主な在校生
沖守怜④29分16秒12≪3年:箱根3区21位、予選71位、2年:箱根1区19位、出雲3区9位、1年:箱根4区13位≫
吾妻佑起③29分22秒53≪2年:箱根9区20位、予選55位、1年:箱根8区6位≫
廣川倖暉②29分25秒19≪2年:箱根7区6位、予選58位、1年:箱根4区14位≫
鮫島紋二郎④29分29秒13≪2年:箱根9区14位≫
鈴木涼太②29分34秒52
中嶋大②29分34秒97
大下稔樹④29分37秒16≪3年:箱根5区16位、予選99位、2年:箱根5区11位、出雲2区7位、1年:箱根7区16位≫
中瀬薫③29分40秒95
池沢健太③29分47秒36
瀬川大貴③29分47秒88
上位10人平均:18位29分33秒6


畑中大輝②29分50秒57
塚本一政④29分51秒62≪3年:箱根10区9位、予選93位≫
蜂須賀源②29分53秒56≪1年:箱根8区13位、予選76位≫
川副智洋④29分54秒04
高橋遼太③29分54秒55
稲毛悠太②29分56秒44

●主な新入生
向晃平14分12秒75≪全国5区1位≫
内田健太14分23秒42≪全国1区27位、高校1区19位≫
軸屋健14分25秒03
小林祐太14分28秒60
田代恭一14分31秒33
小田智哉14分32秒75≪全国4区13位、高校3区31位≫
河野敢太14分44秒63≪全国5区31位、高校6区4位≫

●オーダー組んでみる
吾妻-廣川-稲毛-内田-大下 湯川-蜂須賀-向-沖守-塚本
 さて、それに感化されたい上級生の主力選手。悔しい思いをした沖守・大下選手に吾妻・廣川選手が中心となってくる。ここはトラックの持ちタイムはあまり出ない傾向だがもう少しあげたいところか。スピードからもう少し他校の主力と戦えればと思っている。
 
 それ以外にも人材は豊富。4年生は先の塚本選手他、経験者の鮫島選手に大学から陸上を始めた川副選手がいる。新3年では中瀬選手が吾妻選手らにもう少しという実力。新2年は箱根を走った蜂須賀選手以外にもっと実力があるかもしれない稲毛選手、持ちタイムだけなら鈴木・中嶋・畑中選手が彼らを上回っている。
 
 いわゆる金太郎飴というようなチーム状況と言えそうだ。箱根予選は戦い方は慣れているのであまり心配はしていないが、このままでは通っても出るだけになってしまうかなとういう感じは否めない。チーム力を上げそこから他校の主力と競り合える選手が出てくることを願う。
 

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【順天堂大学】

 

往路19位復路9位
総合16位:順天堂大学
西郷選手欠場とは思わなかった
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区松村優樹③62分55秒区間9位(9)1分30秒差
2区小澤一真④71分20秒区間14位(9→11)4分12秒差
3区稲田翔威②65分41秒区間15位(11→13)7分14秒差
4区西澤卓弥①57分43秒区間19位(13→15)9分42秒差
5区山下侑哉④85分51秒区間21位(15→19)16分17秒差[10位まで6分18秒差]
6区林優④62分10秒区間21位(19→20)19分23秒差[10位まで7分26秒差]
7区松村和樹③65分06秒区間11位(20→19)21分02秒差[10位まで6分26秒差]
8区松枝博輝②66分42秒区間11位(19→18)23分09秒差[10位まで6分44秒差]
9区田中孝貴②70分16秒区間5位(18→16)24分01秒差[10位まで5分33秒差]
10区聞谷賢人①71分19秒区間8位(16→16)26分12秒差[10位まで4分20秒差]
復路7区以降から堅実な襷リレーも… 往路主力不在の穴埋められず
 ひとまず4区までは一応の想定内だったように思える。松村優選手が全日本同様区間一桁となる9位で中継をする。これに2年連続2区の4年生の小澤選手、3区稲田選手、大学駅伝初出場となった4区西澤選手がそれぞれ2つずつ順位を落としたが、まだ追い上げられるタイム差。5区にかけたかった。

 しかし、5区は西郷選手ではなかった。秋になり故障がちだったが間に合わなかった。代わりに入った山下選手の力不足は否めず区間21位。復路スタートの6区林選手は予定通りだったが区間21位。山に関しては今年は補欠含めてうまく準備できなかったようだ。
 
 この時点でシードラインとは7分半。しかも総合20位までダウンし事実上終戦だった。ただ、気持ちは切らしていなかった。7区松村和選手が悪い流れを切ると、8区松枝選手が脚の状態が万全でないながら区間11位。そしてここから復路の順大が見せ場を作る。今秋上がってきた田中選手が9区で区間5位、珍しい1年生アンカーの聞谷選手が区間8位で走破。特に田中選手の成績は凄いのでは??最終的に山さえ何とかなっていれば、と言えるところまで持ってきたというところ、力はあったが勿体なかった、という印象があった。

花澤選手ら強力新人加入 伸び悩みの中堅選手がピリッとするか
 卒業生で主力と言えるのは小澤選手だけであり、基本的にはぐっと順位を上げるチャンスの年となっている。兄の優樹選手を中心とした松村兄弟と田中選手、このあたりがひとまず春から主力として引っ張る選手となってくるだろうか。
 
●主な在校生
松村優樹④28分44秒29≪3年:箱根1区9位、全日1区7位、出雲3区4位、2年:箱根9区7位、1年:箱根9区5位≫
的野遼大④29分21秒85≪1年:箱根7区8位≫
西郷貴之④29分23秒54≪3年:出雲6区7位、2年:箱根5区5位、出雲6区4位、1年:箱根5区15位≫
松枝博輝③29分24秒00≪2年:箱根8区11位、全日2区8位、出雲1区11位、1年:箱根3区16位、出雲5区10位≫
松村和樹④29分28秒41≪3年:箱根7区11位、全日7区6位、1年:予選129位≫
田中孝貴③29分29秒06≪2年:箱根9区5位、全日8区9位≫
稲田翔威③29分43秒71≪2年:箱根3区15位、全日5区7位≫
森湧暉②29分44秒82≪1年:全日3区10位、出雲4区6位≫
聞谷賢人②29分51秒23≪1年:箱根10区8位、全日6区13位≫
斎藤航③30分09秒23
上位10人平均:17位29分32秒0


西澤卓弥②30分10秒48≪1年:箱根4区19位≫
三宅隆友④30分28秒90
小盛玄佑③30分33秒69
相浦亮③30分35秒30
松隈是明④30分38秒65
作田直也②30分40秒28

●主な新入生
花澤賢人13分59秒09≪高校1区3位、IH5千17位≫
村島匠14分11秒89≪全国1区10位、高校1区39位、IH1500m1位・3障6位≫
城西廉14分19秒63≪高校2区14位≫
栃木渡14分20秒06≪全国5区22位、高校1区22位≫
川合健太14分26秒23
中村陵介14分36秒20
佐野正明14分54秒47≪高校6区22位≫

●オーダー組んでみる
花澤-松村優-松枝-森-西郷 三宅-松村和-稲田-田中-聞谷
 更に楽しみな選手が加入する。八千代松陰高より5千13分台のタイムを持っている花澤選手が加入してくる。タイムだけでなく高校駅伝1区で区間賞争いして実力も織り込み済み。村島選手あたりもうまくいけば次年度でメンバー争いに加入してくるだろうか。
 
 彼らの加入で盛り上がってほしいのは故障等で伸び悩んでいる素質のある選手達。今季駅伝で松枝・西郷選手は中心選手になるはずだった。次年度こそ爆発させたい。それから新2年の森選手は箱根に出場できず、実業団から来た小盛選手もそろそろ台頭してきたい。

 他、先ほど紹介の森選手の世代、2年生は結構注目。長い距離で早くも台頭してきた聞谷選手と、無名の中から箱根出走にこぎつけた西澤選手はこれを気に一気に伸びるか。まだメンバー入りは遠いが5千15分半ばだった作田選手もかなり短縮している。彼らの練習や大会で競い合う事での刺激があれば、しっかりしたチームになり、苦手な箱根予選も無難に通過できるようになるだろう。
 

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【中央学院大学】


往路13位復路8位
総合12位:中央学院大学
大まかには予想した通りで、もう少し届かなかった 区間配置は9区田中選手というのが全く読めず
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区潰滝大記②63分34秒区間13位(13)2分09秒差
2区岡本雄大④71分29秒区間15位(13→15)5分00秒差
3区塩谷桂大②63分55秒区間4位(15→10)6分16秒差
4区村上優輝①56分54秒区間15位(10→10)7分55秒差
5区及川佑太③84分26秒区間18位(10→13)13分05秒差[10位まで3分05秒差]

6区海老澤剛①61分01秒区間12位(13→13)15分02秒差[10位まで3分15秒差]
7区木部誠人③66分04秒区間16位(13→13)17分39秒差[10位まで3分03秒差]
8区沼田大貴④65分47秒区間3位(13→13)18分51秒差[10位まで2分26秒差]
9区田中瑞穂④71分14秒区間12位(13→13)20分41秒差[10位まで2分13秒差]
10区山田侑紀③71分16秒区間7位(13→12)22分49秒差[10位まで57秒差]
粘ってシード権を手繰り寄せるも 勝負掛けた5区と9区の小ブレーキに泣く
 連続シード権確保に向け、勝負に出た中学大。今季の成長株の及川選手を5区にし、それまで3年連続5区で秋になってから絶好調だった田中選手を9区に残して、シード権へ執念を見せたものの、その2区間が計算通りいかなかった。
 
 序盤は快調だった。今季関カレから活躍している潰滝・岡本選手を配した1区2区では総合15位だったが、3区昨年失速した塩谷選手が今年は快走し8位争いまで引き上げた中総合10位まで浮上。4区村上選手キープし、登り適正ありと判断された5区及川選手へ。ただ、その登りで急失速。10位と3分差をつけられてしまった。
 
 復路、6区1年生の海老澤選手が差をキープしてからは少しずつ追い上げ始める。7区木部選手がもたつきながらも少し詰めると、8区沼田選手が遊行寺坂から一気に加速し区間3位。追い上げムードとなったが、9区田中選手が思ったほど伸びず区間12位に留まったのが痛かった。怪我から直前に間に合った山田選手が最後まで追い上げるも後1分及ばず。ロードの中学大だが、長丁場の区間での失速は悔しいところ。惜しくも届かなかった。

潰滝・塩谷・及川・山田選手の新4本柱の脇を、新2年が固められるか
 まずはスピードのある新3年の潰滝・塩谷選手が新エースだ。長い距離でやや足踏み状態の潰滝選手だったが、今回ようやく結果が出た塩谷選手と共に競い合えそうだ。これをスタミナのある及川・山田選手を支える恰好になるのかなと思っている。
 

 
●主な在校生
潰滝大記③28分38秒43≪2年:箱根1区13位、全日2区12位、出雲1区5位、1年:箱根1区8位、予選153位≫
塩谷桂大③28分59秒55≪2年:箱根3区4位、全日3区4位、出雲3区10位、1年:箱根3区18位、予選69位≫
及川佑太④29分20秒13≪3年:箱根5区18位、全日4区9位、出雲2区3位、2年:箱根8区8位、予選54位≫
蘆田恵伍②29分21秒63
山田侑紀④29分34秒31≪3年:箱根10区7位、2年:箱根10区6位、予選96位、1年:箱根9区15位≫
村上優輝②29分36秒40≪1年:箱根4区15位、全日5区16位≫
芝山智紀④29分38秒20≪1年:箱根1区20位、予選50位≫
松下弘大④29分42秒20≪3年:全日7区11位≫
木部誠人④29分50秒51≪3年:箱根7区16位、出雲5区11位、2年:箱根7区12位、予選122位≫
季③29分51秒58
上位10人平均:13位29分27秒3


久保田翼②29分53秒42
藤花尚之②29分55秒28
山本拓巳③29分58秒10
吉岡大輝②30分01秒44
雲類鷲佑典②30分04秒82
高品純也③30分11秒73
海老澤剛②30分43秒43≪1年:箱根6区12位≫

●主な新入生
細谷恭平14分29秒40≪全国5区22位、高校1区25位≫
國澤昇平14分37秒82≪全国5区32位、高校1区45位≫
大根田航太14分39秒02
村瀬俊哉14分41秒76
鎌田祐生14分43秒94
水野優14分44秒37
新井翔理14分46秒94≪高校7区12位≫

●オーダー組んでみる
潰滝-塩谷-村上-雲類鷲-及川 海老澤剛-久保田-藤花-山田-木部
 その4選手以外は割と横一線かなというが個人的な印象ですが、ひとまず新2年には大きな期待をしている。村上・海老澤剛選手が駅伝デビューを果たしているが、他にも蘆田・久保田・藤花選手や春先に活躍していた雲類鷲選手もいる。彼らの中から力をつける選手がどのくらい出てくるかは一つ楽しみである。
 
 他学年では新4年は伸び悩んでいる様子がある。木部選手と松下選手は今年度は昨年以下の成績が目立ち、芝山選手は中々長い距離でのレースがない状況が続いていたが果たして復帰できるか。新1年では昨年ほどではなかったが、細谷選手がそこそこ実績があり、速いメンバー入りが期待できそうだ。
 
 まず予選を突破しなければならないですが、先ほどの新2年のスタミナがついていれば、それはいけそうな気はしていますが、すぐにシードへ返り咲くために、もう一度ロードでの粘りを追及する事になってきそうだ。
 

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【専修大学】


往路21位復路17位
総合21位:専修大学
オーダー見てあれっと思ってかなり低めに予想。そんなにはズレなかったかな
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区濱野優太①66分02秒区間20位(20)4分37秒差
2区吉良充人③73分54秒区間22位(20→21)9分53秒差
3区澤野健史④66分50秒区間20位(21→21)14分04秒差
4区駒井滉平③56分47秒区間14位(21→21)15分36秒差
5区齋藤翔太③84分24秒区間17位(21→21)20分44秒差
6区中山賢太③61分46秒区間19位(21→21)23分26秒差
7区松尾修治④65分47秒区間15位(21→21)25分46秒差
8区木内勇貴④69分26秒区間21位(21→21)30分37秒差
9区小原延之④72分28秒区間16位(21→21)33分41秒差
10区上野大空④71分15秒区間6位(21→21)35分48秒差
不調者続出でオーダー大幅変更 10区上野選手が一矢報いる
 伊藤国光監督の箱根路初陣は非常に厳しい結果となった。経験者を出したい2区5区6区は3年生、後は全部4年生のオーダーの予定だった。ただ、故障&不調者(多分、宮坂・後藤・森口選手あたりだろうか)が相次いだようだ。先の2区5区6区だけはオーダーを変えず、他の区間を玉突きで変えて臨んだ。
 
 走る予定のなかった1区濱野選手が区間20位となったのは仕方ない。後ろに2選手ほどいた中だったので、上級生の主力の吉良・澤野選手が競い合って流れに乗りたかったところだが、交わされて引き離されてしまった。4区駒井5区齋藤選手が単独走の中頑張ったものの、差が付きすぎてしまって往路21位に終わった。
 
 復路は9区まで4年生の松尾・小原選手が区間15位16位で踏ん張ったものの、繰り上げスタート。このまま区間一桁が無しと思いきやアンカーに入った上野選手が区間6位。3年前の経験者。この時は7区で非常に苦しい走り、その後予選にも出場が中々できなかったが、最後の最後で成長した姿を見せたのはチームとして一つの光となったと思う。
 
 
齋藤・吉良選手ら主力4年生を、新3年生がバックアップできるか
 ひとまず、齋藤・吉良・中山選手の他、駒井・濱野選手も箱根路を経験することができたのは一つ材料になるだろうか。その中で齋藤選手は粘りあるのでエースとしてチームを引っ張る所だろう。他、4年生は予選で個人38位に入った芝田という選手もいるので、彼らがチームを率いていきたいところだ。

 
●主な在校生
齋藤翔太④29分03秒14≪3年:箱根5区17位、予選22位、2年:予選40位、1年:予選142位≫
森夏樹③29分15秒67
中山賢太④29分19秒44≪3年:箱根6区19位、予選114位、2年:予選133位≫
駒井滉平④29分32秒46≪3年:箱根4区14位≫
濱野優太①29分33秒96≪1年:箱根1区20位、予選47位≫
吉良充人④29分39秒89≪3年:箱根2区22位、予選33位、2年:予選121位≫
丸山竜也②29分40秒95
上手慶③29分41秒10≪1年:予選204位≫
加藤平③29分42秒42
渡辺瑠偉②29分49秒16
上位10人平均:16位29分31秒8


芝田俊作④29分49秒22≪3年:予選38位、2年:予選151位≫
楠岡佳一②29分49秒23
渡邉哲也③29分56秒42
阿部良平③30分00秒57
野崎健人③30分08秒50
坂本竜平②30分11秒64≪1年:予選196位≫
小澤勇斗②30分16秒81

●主な新入生
風岡永吉14分20秒30≪全国1区5位、国体5千10位≫
近藤勇14分43秒79≪高校3区32位≫
櫻木健次朗14分47秒14
宮尾佳輔14分47秒23
岩田拓海14分49秒66≪全国5区41位、高校5区31位≫
本間周平14分51秒70
山本伸輝14分55秒81≪全国5区26位≫

●オーダー組んでみる
芝田-吉良-濱野-森-齋藤 中山-駒井-上手-渡辺哲-加藤
 ただ、他チームと比べて決して戦力があるわけではない。一応平均タイムは16番ですが、このあたりは秒差であってないようなもの。持ちタイムが良くてもやや安定感がない選手もいるのが気になる所だ。
 
 選手層を分厚くする鍵は新3年だろう。持ちタイム上位10人には森・上手・加藤選手と3人いるのだが、上手選手が1年時に予選経験しているだけで中々出走メンバーに食い込めないのだ。彼らががっちり中堅メンバーに食い込めるかどうかは箱根出場に向けて大事になってくるのではないだろうか。
 
 下級生に目を向けると新2年生は駒数は豊富。濱野選手以外にも予選走った坂本選手や1万29分台に入った丸山・渡辺選手等タイムを伸ばした選手は多い。スカウトの方は全国駅伝でもいい走りを魅せてた風岡選手が即戦力か。監督が率いて3年目。一気に戦力拡大といきたいところだ。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【山梨学院大学】

2区途中棄権
山 梨 学 院 大 学
順位予想に関しては、これはさすがに何とも言えないです。田代選手1区あてたのは嬉しかったり
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区田代一馬②64分06秒区間16位(16)2分41秒差
2区エノック オムワンバ②途中棄権
3区兼子侑大③64分06秒区間6位相当
4区上村純也①57分22秒区間19位相当
5区井上大仁③81分11秒区間8位相当
6区桃沢大祐③60分58秒区間10位相当
7区松山雄太朗④65分19秒区間13位相当
8区前田拓哉②68分10秒区間20位相当
9区阿部竜巳③69分46秒区間5位相当
10区森井勇磨④71分10秒区間6位相当
上り調子のチームに落とし穴 でも3年生が次につながる好走
 まさかだった。1区田代選手から16位で襷を受けたエノック選手が走行中に疲労骨折を起こして途中棄権。試合1週間前から脚に痛みが出てマッサージを受けて一応回復したと思って出場したが…全く失敗レースが無かった選手だっただけに、そしてチームとして上り調子だっただけに衝撃が大きかった。
 
 失意の中、大きな存在感を示したのは3年生の選手。エースと期待された井上選手だけではない。棄権直後の3区に入っていた兼子選手が前をどんどん追っていく走り。全日本は強豪校のランナーに食い下がっていたがまた別の姿を見せた。9区では阿部選手が69分台の走り。また、前回大失速した6区桃澤選手が60分台でまとめるリベンジの一幕もあった。井上選手に引っ張られたか、多くのランナーが成長していた。
 
 中々目立てなかった4年生の世代も松山選手が7区出走を果たし、5年生の森井選手がアンカーで激しい見た目順位での争い上位でゴール。多少区間の凸凹はあったものの、チームとして力があるところをみせてくれたと思う。
 

18年ぶりとなる途中棄権→総合優勝校となりうるのか? 新3年・2年以下の盛り上げ次第
 さてさて、次年度どうなるかだが、いやはや面白いチーム状況になってきていますよ?5千・1万の上位10人平均ともに強豪校ともほぼ変わらない状態になりそう(ハーフはまだだが結構なタイムになるだろう)。箱根予選という障壁はあるとはいえ、18年前の神大のような事も不可能ではないように感じるが…?
 
●主な在校生
エノック オムワンバ③28分15秒80≪2年:箱根2区棄権、全日8区2位、予選1位、1年:箱根2区2位、全日本2区1位、出雲6区1位≫
田代一馬③28分38秒81≪2年:箱根1区16位、予選49位、1年:全日本5区14位≫
井上大仁④28分39秒08≪3年:箱根5区出走、全日2区1位、予選5位、2年:箱根3区7位、全日本1区2位、1年:箱根1区10位≫
佐藤孝哉②28分46秒02≪1年:全日1区11位、予選50位≫…
兼子侑大④29分11秒74≪3年:箱根3区出走、全日4区5位、予選59位≫…
上村純也②29分22秒03≪1年:箱根4区出走、全日3区13位≫
阿部竜巳④29分22秒27≪3年:箱根9区出走、全日7区5位、2年:箱根7区13位、全日本4区8位、出雲5区7位≫
伊藤淑記②29分24秒42≪1年:全日5区11位、予選83位≫…
前田拓哉③29分41秒15≪2年:全日8区出走、予選105位、1年:箱根8区13位≫…
福沢潤一④29分43秒35≪2年:箱根10区5位≫
上位10人平均:3位29分06秒5


前田直人③29分47秒63≪2年:予選119位≫
熊代拓也②29分51秒42
小山祐平②29分57秒18
有泉潤④29分59秒02≪3年:予選101位≫
山本新③30分05秒50≪2年:予選156位≫
桃沢大祐④30分15秒59≪3年:箱根6区出走、2年:箱根6区18位≫
磯野裕矢③30分38秒69≪2年:予選86位≫

●主な新入生
市谷龍太郎13分56秒31≪高校1区3位、国体5千9位、IH5千6位≫
上田健太13分58秒85≪全国1区13位、高校1区2位、IH5千7位≫
矢ノ倉弘14分14秒57≪高校6区2位、IH3障2位≫
河村知樹14分16秒37≪全国5区7位、高校3区8位≫
西山令14分18秒50≪全国4区37位、高校7区8位、IH1500m15位≫
古賀裕樹14分28秒17≪高校6区3位≫
大竹龍徳14分42秒53≪高校6区7位≫

●オーダー組んでみる
佐藤-井上-エノック-田代-上田 秦-前田-河村-阿部-兼子
 一応データ上、途中棄権の翌年は厳しい順位になる割合が多いようですが、これはその時のチーム構成によりけりだと思っているので、あまり気にしていない。在校生が箱根後のレースで結果を残しているし、高校駅伝優勝の輝かしい実績を残した山梨学大付属のメンバーの市谷・上田・河村選手らがごっそりとやってくる。暗いムードはすぐに吹き飛ぶと思う。4年生と1年生はかなり強い。
 
 鍵となるのは新3年と2年の伸び具合だろう。3年はオムワンバ選手はじっくり体戻してくれればいいと思っていますが、他前田兄弟や田代選手に谷原選手などもう少しくすぶっている。新1年に関しては成績はともかく佐藤・伊藤・上村選手が三大駅伝は経験。他にも小山・熊代・秦選手と記録を伸ばしている選手が多い。彼らが1年生のメンバー入りを阻止できるような実績を残していけるかどうかは大事だ。
 
 うまくいけば10番手は相当上がってくるんじゃないですか?他にも地道に力をつけている有泉・磯野選手らもいます。(今回は一応予選組も箱根オーダー組む方針でやっていますが)予選もあるので山など詳しいのはまだ適当ですが、十分チャンスありますし、井上世代最終学年で盛り上がる所。評価しすぎかもしれませんが、気概を持ってやってもいいチーム構成になっていると思います。
 

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【日本大学】


往路10位復路10位
総合7位:日本大学
箱根予選・全日本で沈没気味後の記録会の好走を重視すべきでした
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区荻野眞之介②63分22秒区間12位(12)1分57秒差
2区森谷修平④70分47秒区間9位(12→10)4分06秒差
3区竹ノ内佳樹③64分45秒区間7位(10→8)6分12秒差
4区石川颯真①56分27秒区間12位(8→8)7分24秒差
5区ダニエル ムイバ キトニー②81分51秒区間10位(8→10)9分59秒差[11位に34秒貯金]
6区日向野聖隆④60分58秒区間10位(10→11)11分53秒差[10位まで6秒差]
7区大門友也③65分41秒区間14位(11→9)14分07秒差[11位に41秒貯金]
8区村越直希③67分00秒区間14位(9→11)16分32秒差[10位まで7秒差]
9区林慎吾③70分56秒区間11位(11→8)18分04秒差[11位に1分14秒貯金]
10区高松峻平③71分03秒区間4位(8→7)20分01秒差[11位に2分41秒貯金]
苦労人・森谷選手の激走で5区までにシード圏内の健闘
 4区終了時点で予想よりも良かったチームといえば、少なくともここだ。昨年も粘った荻野選手はともかくとして、次の2区が色んな意味で注目されていた森谷選手。キトニー選手が希望していたという5区に入れたのはずっと故障に苦しんだ彼の急成長があったということだ。確かにトラックの記録はぐぐっと上がっていたとはいえ、長いロードではまだ結果が出ていなかった。
 
 その森谷選手が区間9位で2つ順位をあげるのは全く予想していなかった。1年間試合に出れなかったり体にメスを入れたり等様々な事があった中、全てぶつけた結果だった。これに波に乗ったか、3区タイプと思っていなかった竹ノ内選手が区間7位の力走で2人抜き。スタミナ不足が懸念された4区石川選手も何とか終盤も落ち込まず順位キープ。総合8位で山に入った。
 
 もう一つ注目されたキトニー選手自身は舞い上がってペースが乱れたり等、結果を残せなかった。それでも何とか総合10位以内には入って往路はゴール。留学生の選手の貯金を往路中で使い切るのがここ数年の日大の悪しき伝統になったが逆に日本人ランナーが踏ん張ったのは特筆すべきことだ。
 

これまで好走経験がなかった選手も粘走 最後は高松選手が決める
 往路の選手だけでなく復路も粘りある走りをした。2年連続の6区となった日向野選手が60分台で走ったものの、総合順位を落とした時にはちょっとまずいと思った。7区大門選手8区村越選手が予選で200位前後と落ち込んでいたからだ。
 
 しかし、その大門選手が区間14位ながら総合9位に浮上。エースの田村選手と前日まで悩んだそうだが起用に応えた。村越選手は順位は落としたものの、これまでの箱根予選での走りからすると精一杯粘っているようだ。

 9区配置された林選手は一斉スタート組の選手と一緒に流れに乗り、3人抜きで総合8位アンカーは。これまで駅伝で撃沈続きで部員に結構ひどいあだ名をつけられていたアンカーの高松選手。蒲田定点で肝を冷やしたファンや関係者は数知れず、そこから快進撃。今回の日大最上位となる区間4位の走りで総合7位までポジションをあげてゴールした。
 
新4年多し! キトニー選手は2区にして、上位を狙える様相?石川選手は鍵
 最新の月陸に1年間の日大の軌跡が書かれていましたが、最終的に調整だけでなく各選手が終盤に粘っているのは、箱根のみを見据えてじっくりとしかし大胆に1年かけて準備した甲斐があったようだ。キトニー選手は2区であればしっかり走ると予想しているので、他の区間次第では結構な好順位を臨める可能性はありそうだ。

 
●主な在校生
ダニエル ムイバ キトニー③28分02秒79≪2年:箱根5区10位、全日8区1位、予選2位≫
荻野真之介③28分50秒97≪2年:全日2区10位、予選30位、1年:箱根1区13位、全日3区9位≫
大門友也④29分14秒51≪3年:箱根7区14位≫
竹ノ内佳樹④29分22秒26≪3年:箱根3区7位、全日4区11位、予選35位、2年:箱根10区10位、全日7区7位≫
石川颯真②29分23秒41≪1年:箱根4区12位、全日3区11位、予選157位≫
林慎吾④29分28秒06≪3年:箱根9区11位、全日1区14位、予選45位、2年:箱根8区5位、全日本4区10位≫
小島秀斗④29分35秒40≪2年:予選208位、1年:全日5区9位、予選200位≫
村越直希④29分35秒76≪3年:箱根8区14位、予選261位、2年:予選132位、1年:予選201位≫
高松峻平④29分49秒07≪3年:箱根10区4位、予選126位、2年:箱根7区18位、全日本5区9位、予選107位≫
原祐太郎④29分52秒83
上位10人平均:9位29分19秒5


渡部良太④29分58秒78
柴田真樹④30分03秒47
清水目大貴②30分12秒62
稲住拓③30分17秒15
荒川諒丞③30分21秒50
河根翔平④30分40秒53

●主な新入生
高野千尋14分29秒39≪高校7区12位≫
町井宏行14分32秒35≪高校3区21位≫
藤原篤史14分34秒24≪高校5区8位≫
荒木優麻14分39秒40≪高校3区26位≫
田中健14分39秒59≪IH3障11位≫
新関涼介14分47秒37≪全国4区42位、高校1区36位≫
町井孝行14分51秒88≪高校4区23位≫

●オーダー組んでみる
石川-キトニー-荻野-大門-竹ノ内 渡部-村越-稲住-林-高松
 鍵となるのは石川選手だろう。今年は思う存分走れるレースがなかったものの、元々この世代の高校トップの選手の一人だ。次年度こそ爆発的なスピードを活かしてほしい。1区などで力になれるかどうか。
 
 全日本のシード権も取り返したいと思ってますが。荻野・竹ノ内選手らもいるが、スピードという点では強豪校の選手に及ばない。石川選手が全日予選、そして通過した場合での本戦で食らいつけるかどうかというのは重要な要素になりそうな気がする。
 
 ここ数年の苦戦でスカウトがあまりうまくいったとは言えない。なので上級生がしっかり引っ張ってじっくり育成できるようにしたい。林・竹ノ内・高松・大門・村越選手ら駅伝経験者に、少しずつ力をつけてきている原・柴田選手に、復活待っている小島・渡部選手と人材豊富だ。上位はしっかり確保できる体制にしていきたいところだ。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【帝京大学】


往路12位復路5位
総合8位:帝 京 大 学
 やってしまった予想大学の一つ 長い距離は粘りがあった
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差[シードとの差]
1区柳原貴大③64分02秒区間15位(15)2分37秒差
2区小山司④71分10秒区間12位(15→16)5分09秒差
3区難波幸貴④65分24秒区間12位(16→14)7分54秒差
4区早川昇平③55分23秒区間4位(14→11)8分02秒差
5区竹本紘希②83分24秒区間14位(11→12)12分10秒差[10位まで2分11秒差]
6区千葉一慶④61分03秒区間13位(12→12)14分09秒差[10位まで2分22秒差]
7区蛯名聡勝④64分18秒区間4位(12→12)15分00秒差[10位まで24秒差]
8区猪狩大樹④66分51秒区間12位(12→12)17分16秒差[10位まで51秒差]
9区熊崎健人③70分36秒区間8位(12→10)18分28秒差[11位に50秒貯金]
10区杉山連哉③70分52秒区間3位(10→8)20分12秒差[11位に2分30秒貯金]
蛯名選手の意地の走り 自慢の選手層で最後まで突き抜けた
 2年連続のシード権獲得を目指していた帝京大は10位と2分強の差で往路を折り返していた。逆転でシードを狙う帝京は前回6区8区で共に区間3位だった千葉・猪狩選手以外にもう一人切り札を用意していた。エース区間2区出走を命じられながらも、故障からの回復が遅れた蛯名選手。間の7区に投入して一気に逆転を図った。
 
 ところが6区千葉選手が終盤に大きく失速。差は詰められなかった。当初イーブンペースで推すレースを想定していた蛯名選手だが、前半からぶっとばし行けるところまで行くと心に決めた。二宮地点では区間賞ペース。そこからは練習不足からか脚が止まってしまったが、意地で押し切って区間4位。一斉スタートのため、分かりづらかったが、一気に2分チャラにする激走だった。
 
 猪狩選手がモタついてしまったが、この勢いは継続された。前回ゴール直前での4位争いを制した熊崎選手が入った9区でついに逆転。アンカーが最も調子が良かったという杉山選手が、蒲田を過ぎてから一気にペースアップ。区間3位の激走(前々回は山川選手が、前回は千葉選手と猪狩選手が予想以上の走りを見せたが、叩き上げの3年生が好走する法則があるのか?)で総合8位。苦しいレースだったが、最後にこういう選手を置けるのが帝京大のポイントだ。
 
前哨戦とは違う姿を見せた 万全じゃなくても食らいついた雑草軍団
 ただ、勿論往路も踏ん張った。出雲と全日本は関西地区の大学にも苦汁をなめる結果。箱根も前回の1区3区の選手が走れず、蛯名選手も往路は回避という状況だったのだ。更に鬼門の1区…、どういうレースになるか駅伝ファンの中でも意見が相当分かれていた印象だった。
 
 そんな中起用された1区柳原選手が区間15位ながら、選手が前後する位置でリレー。出雲・全日本でちょっと心配する個人順位となっていた小山選手が区間12位。総合順位は下がったものの、流れはできていたか。3区難波主将が2つ順位を上げると、前回驚きの区間2位だった早川選手が今回も区間4位の好走でシード争いへ。5区竹下選手が下りで失速したものの何とか往路12位でフィニッシュ。前哨戦とは違う姿を見せていたのだ。
 
 考えてみれば、高校時代に力のあった選手はほとんどいない。距離が短い出雲や全日本まで戦う余裕がなかったかもしれない。トラックの5千によく出場するので勘違いしがちだが、やはり長い距離に主眼を置いていると見るべきだった(5千は高校時代からしていた種目なので成長が分かりやすい、且疲れが残りにくいので何度も挑戦できるので出場が多い)。前回の4位の選手が多く残っていたので悔しさも残るが、雑草軍団が万全ではない中でもシード権を獲得できるんだ、ということを魅せてくれたとも言える。
 
引っ張ってきた世代が抜けて正念場 これまで通り上級生の頑張りが不可欠
 ただ、ここ3年くらいの盛り上がりは現4年生の世代の働き抜きでは語れない。万全に組めなかったとはいえ、ポイントポイントで4年生が入っているのは確か。1万の平均タイムは8番だが、これまで引っ張ってきた世代がいなくなるので正念場を迎える

 
●主な在校生
熊崎健人④28分40秒20≪3年:箱根9区8位、出雲1区16位、2年:箱根10区3位、全日3区6位≫
柳原貴大④28分50秒33≪3年:箱根1区15位、全日3区9位、出雲4区10位≫
杉山連哉④29分11秒27≪3年:箱根10区3位、全日6区12位≫
早川昇平④29分12秒82≪3年:箱根4区4位、出雲6区10位、2年:箱根4区2位、全日4区11位≫
高橋勝哉④29分20秒13≪3年:全日7区16位≫
高橋裕太③29分20秒17≪2年:全日1区18位、出雲5区9位≫
竹本紘希③29分25秒64≪2年:箱根5区14位、全日8区12位≫
山中建人③29分33秒54
君島亮太③29分37秒93
阿南堅也③29分37秒99
上位10人平均:8位29分17秒0


瀬戸口文弥②29分39秒79
樋口史朗②29分40秒12
堤悠生③29分40秒45
高松伸伍④29分44秒69
近藤星一郎④29分46秒99
嶺井雄宇④29分56秒66

●主な新入生
渡辺貴14分22秒55≪全国1区20位、高校1区20位≫
安藤聡14分34秒83≪全国5区37位、高校3区26位≫
田中祐次14分41秒54≪全国5区39位、高校3区36位≫
佐藤諒太14分43秒28
吉田将人14分47秒04≪高校2区37位≫
沖成仁14分52秒11
幸村亮太14分52秒29

●オーダー組んでみる
柳原-熊崎-高橋裕-早川-竹本 瀬戸口-渡辺-堤-杉山-阿南
 学年できっちり分かれているのが育成の帝京大らしいですね。4年生で中心になるのは新主将の柳原・熊崎・杉山・早川選手だが、4選手とも大学駅伝で区間一桁の経験があるのが救い。現時点では熊崎・柳原選手が主力だろうか。どれだけ戦えるようになるのか見ものだ。
 
 勿論彼らだけでは厳しい。しっかりと脇を固めたいが、鍵は新3年だ。1年時に区間一桁で箱根を走った高橋裕選手、新5区候補の竹本選手に、故障が多いが素質が高い阿南選手。この3選手が主力の一角として確立できるかどうかは次年度の帝京大を大きく左右するのではと思っていますが如何でしょうか。
 
 その他、成長著しい瀬戸口・堤選手や新入生では帝京大にしては力のあるランナーとなる渡辺選手あたりが今の所注目か。帝京大なので予想外の選手がぐぐっと上がってくる場合はありますが、まずは上記に挙がっている選手がしっかりと力をつけてほしい。充分に76回-78回大会に並ぶ3年連続シード権は狙えるはずだ。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【日本体育大学】

 
往路4位復路3位
総合3位:日本体育大学
 唯一総合順位予想が当たりました(苦笑
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区山中秀仁②61分24秒区間賞☆(1)-12秒差
2区本田匠④70分57秒区間10位(1→6)2分19秒差
3区勝亦祐太②65分56秒区間17位(6→7)5分36秒差
4区坂本新①56分10秒区間10位(7→7)6分31秒差
5区服部翔大④79分17秒区間2位(7→4)6分32秒差
6区鈴木悠介④58分51秒区間2位(4→4)6分19秒差
7区山本航平①65分29秒区間13位(4→4)8分21秒差
8区奥野翔弥②66分07秒区間5位(4→4)9分53秒差
9区矢野圭吾④68分29秒区間賞☆(4→3)8分58秒差
10区甲斐翔太④71分10秒区間5位(3→3)11分00秒差
今季絶好調山中選手区間賞も…その後少しずつ誤算で大差の往路4位
 一瞬、日体大がいってしまうのかと感じた。1区に入った山中選手は出雲で3区2位、全日本2区区間賞と今季の成長株。それを買って、ハイペースが予想された1区に投入されていたが、そこでまさかの区間賞。5区には服部選手が控えており、山が強い日体大がやっぱりくるのだろうか、とも思われた。
 
 懸念は2区から4区。3年連続2区ながら故障明けの本田選手、今季ずっと今一つの3区勝亦選手、昨年好走の木村選手がエントリーから外れた4区。どれだけの差に留める事ができるかだったが、残念ながら悪い方向に出てしまった。出だしは良かった本田選手だが中盤前からズルズル後退し一気に6位でトップと2分差。勝亦選手は波に乗れず悔しい区間17位。既に5分半の大差がついてしまった。
 
 思えば、前回は1区勝亦選手が区間一桁で踏ん張り、2区本田選手が最後に集団から抜け出して波に乗ったのだが、今回は逆の結果に。難しいものだ。4区坂本選手から襷を貰った服部選手も12月中旬に怪我するなど万全の状態では挑めず。意地で3人抜きしたものの、区間賞を逃してしまった。往路4位でトップとは6分半、連覇は絶望的だった。

矢野選手中心に総合3位へ 復路はほぼ力を出し切る
 ただ、それでも総合3位だけは確保したかった。前回王者の意地は勿論だが、もう一つ目的がある。全日本駅伝の出場権の確保だった。全日本はこの時アンカーだった矢野選手が脱水症状で大失速しシード権を逃した。ただ、箱根3位以内に入れば推薦されるのだ。3位早大とは1分半の差だった。
 
 6区力をつけた鈴木選手が昨年より40秒以上早いタイムで区間2位の好走をするもここは早大も区間2位で差が変わらず。7区1年生山本選手が区間二ケタでやや引き離される。8区奥野選手は途中で明大に交わされるも終盤粘りを見せて区間5位。3位とはぴったり2分の差で注目の矢野選手へ。
 
 その矢野選手が激走を魅せる。横浜駅から区間賞ペースになり区間記録にも迫る走りで一気に差を詰める。そして中継所直前で早大を交わして総合3位へ浮上。個人でも最終的に68分半を切る歴代2位のタイムで走り切っていた。全日本の事がありなんとなくドラマ性を感じてしまう。アンカー、最初で最後の箱根路となった甲斐選手が粘る早大を突き放して総合3位。復路は総合力で戦えたと思う。
 
山中選手を5区に置ける選手層を構築できるのか!?
 ただ、3本柱と言われた服部・本田・矢野選手だけでなく、鈴木・甲斐選手と力を持っている4年生が多い。戦力ダウンは否めず、1万平均タイムは10位と、現時点ではシード権争いと見た方がいいのだろうと思う。
 
●主な在校生
山中秀仁③28分26秒03≪2年:箱根1区1位、全日2区1位、出雲3区2位、1年:箱根3区6位、全日5区2位≫
勝亦祐太③29分08秒01≪2年:箱根3区17位、全日1区10位、1年:箱根1区7位、全日1区7位≫
木村勇貴④29分15秒39≪2年:箱根4区5位≫
奥野翔弥③29分21秒13≪2年:箱根8区5位≫
加藤光④29分23秒63≪3年:全日5区6位、出雲4区4位≫
坂本新②29分27秒75≪1年:箱根4区10位≫
児玉瑞樹④29分29秒09
周防俊也③29分34秒32
小泉雄輝③29分35秒59
富田祥平④29分39秒14≪3年:全日7区8位、出雲2区5位≫
上位10人平均:10位29分20秒0


大手敬史②29分45秒80
滝沢優也④29分55秒40
オセイ ダニエル④29分59秒32
山本航平②30分14秒35≪1年:箱根7区13位≫
秋山清仁②30分18秒30
中岡昇平②30分27秒20
孕石健太③30分27秒60

●主な新入生
辻野恭哉14分07秒26≪高校1区4位、IH3障9位≫
吉田亮壱14分15秒22≪全国5区9位、高校3区7位、IH5千15位≫
小町昌矢14分21秒72≪全国5区26位、高校3区21位≫
富安央14分27秒07≪高校3区18位≫
柿本昇忠14分29秒03≪全国4区30位、高校1区26位、国体5千16位≫
住田優範14分31秒28≪全国5区34位、高校4区18位≫
花田太一14分37秒72≪全国4区23位、高校7区8位、IH3障13位≫

●オーダー組んでみる
辻野-勝亦-加藤-木村-山中 児玉-山本-吉田-奥野-坂本
 エースは勿論、山中選手になるのだが、2番手の選手とはやや差があるのが実情だろう。同じ3年生には駅伝経験のある勝亦・奥野選手に、ハーフでタイムを持っている周防・小泉選手と有力選手が多いので盛り上げていきたいところ。他、新入生のスカウトがまずまずで、特にメンタル強そうな辻野選手と高校・全国共に区間一桁で走った吉田選手あたりは即戦力だろうか。
 
 何とか上がってきてほしいのは新4年と新2年か。どちらもスカウトに苦戦した世代だ。2年はともかく4年生が今年1年どうなるか。駅伝経験は木村・加藤・冨田選手があるがまだ安定感に難がある印象。どこまで逞しくなれるかは重要だろう。
 
 勝手に思う大目標としては1年時からずっと希望している山中選手を5区に置ける選手層を構築できるかどうか。序盤3区間を担える選手が不足していると思う。高校駅伝で活躍した辻野選手や、箱根後のハーフでタイムを伸ばした勝亦・加藤選手が候補にあがっているが、1年かけて総合力をあげて山中選手を活かせるチームにしたいところだ。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【駒澤大学】


往路2位復路2位
総合2位:駒 澤 大 学
20㎞だとちょっと思い通りにいかなかったか。ただ、育成と位置づけた年で記録更新していますね
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区中村匠吾③61分36秒区間2位(2)12秒差
2区村山謙太③68分27秒区間2位(2→1)-26秒差
3区油布郁人④63分34秒区間3位(1→2)55秒差
4区中谷圭佑①54分41秒区間賞☆(2→2)21秒差
5区馬場翔大②79分54秒区間3位(2→2)59秒差
6区西澤佳洋③59分22秒区間5位(2→2)1分17秒差
7区西山雄介①64分04秒区間3位(2→2)1分54秒差
8区大塚祥平①66分21秒区間6位(2→2)3分40秒差
9区窪田忍④68分56秒区間2位(2→2)3分12秒差
10区其田健也②70分30秒区間2位(2→2)4分34秒差
中村・村山・窪田選手は区間2位、3本柱前哨戦ほどいけず
 出雲・全日本のVに直結する走りをしたのは間違いなく3年生の中村・村山選手だろう。中村選手は共に1区で対東洋に対して出雲で40秒、全日本で32秒の貯金。村山選手は中盤区間で出雲で38秒、全日本で1分43秒の貯金を作り共に区間新の走りをした。これにより他の選手も持っている力を存分に出せたと言えそうだ。今回も中村・村山選手で一気に抜け出す予定だった。
 
 だが、実際に作れた貯金は中村選手が10秒、村山選手が16秒。相手が前哨戦以上で走ったものもあるが、中村選手は12月下旬に軽い脚の怪我があり15㎞あたりから一杯一杯という状況、村山選手は一時1分以上の差に広げたものの、中盤から両足が痙攣するアクシデントに見舞われて後半詰められてしまった。
 
20㎞の距離では選手層、分が悪かった
 この少差で設楽兄弟を残した東洋大には分が悪かった。3区スピードのある油布選手だったが、設楽悠選手とはこの距離では力の差があり2位に後退。その後、練習の内容が良かったので自信があったという中谷選手が区間賞、秘密兵器と言われていた5区馬場選手が79分台と踏ん張る見せ場があり往路2位には入り、望みは繋いだ。
 
 しかし、6区西澤選手がじわり広げられると一気に引き離されていった。7区8区に起用されたのは1年生。西山選手は高校駅伝1区区間賞、大塚選手はロードが得意な選手だった。実績ある選手で楽しみにしていましたが、背中の見えなくなった状況では苦しくならざるを得なかったか。
 
 よくよく考えれば、高校のエースの選手は駅伝で1区を走る。ただでさえ難しい単独走を経験する事が少ないのだ。本当は郡司・湯地・黒川選手ら上級生が入らなければならないのだが、状態が上がっていなかったのだろう。復路でしっかり走れる上級生がいなければ、劣勢になると弱いのだろう。
 
 9区に入った窪田選手に対して、3区までに投入しておけば良かったのでは?という意見をよく聞く。東洋大は、往路に主力全部投入していた。それで逃げ切った。駒大が3区窪田選手にしたら展開は変わっていたかもしれない。でも9区を任せられる選手がいないのも事実だ。選手層や20㎞に対する不安、この差が最終的に4分半の大差で3冠を逃す結果となったと言えよう。
 
元々今年度は育成の年、中谷・馬場・西山選手らを合わせ3冠再チャレンジ
 とはいえ、今年は卒業生の穴が大きく、どちらかというと育成の年の位置づけだったはずなのだ。それは出雲と全日本で圧勝。箱根も復路途中まで望みは繋ぎ、駒大記録を大きく更新する総合タイムを残したのだ。中村・村山選手が最終学年になり、中谷&西山選手の今後の期待値を考えると充分にもう一度3冠にチャレンジできるチームなのだ。
 
●主な在校生
中村匠吾④28分05秒79≪3年:箱根1区2位、全日1区1位、出雲1区1位、2年:箱根3区3位、1年:全日6区3位≫
村山謙太④28分14秒27≪3年:箱根2区2位、全日4区1位、出雲3区1位、2年:箱根5区8位、1年:箱根2区9位≫
黒川翔矢④28分54秒35≪3年:全日7区2位、2年:全日本7区2位≫…
中谷圭佑②28分58秒80≪1年:箱根4区1位、全日5区1位、出雲2区2位≫…
猪浦舜④29分17秒44
西澤佳洋④29分27秒81≪3年:箱根6区5位≫
大塚祥平②29分27秒97≪1年:箱根8区6位≫
高橋功気④29分28秒43
神谷信次④29分51秒09
小根山泰正④29分57秒81
上位10人平均:5位29分10秒4
 

宮下紘一③29分59秒55
二岡康平③30分03秒95
其田健也③30分15秒31≪2年:箱根10区2位≫
馬場翔大③30分45秒72≪2年:箱根5区3位、全日本6区1位≫
小山裕太③31分21秒09
西山雄介②≪1年:箱根7区3位、全日2区9位、出雲5区2位≫

●主な新入生
高本真樹14分01秒63≪全国5区2位、高校1区5位≫
藤木悠太14分14秒14≪全国4区22位、高校4区9位≫
川戸拓海14分17秒85≪高校4区1位≫
昆充14分21秒86≪全国1区32位、高校2区16位≫
小黒誠那14分22秒12≪全国4区7位≫
工藤有生14分27秒68
紺野凌矢14分31秒46≪全国1区26位、高校1区23位≫

●オーダーを組んでみる
西山-村山-中谷-川戸-馬場 西澤-黒川-高本-中村-其田
 西山選手や馬場選手など一部1万を走っていない主力がいるために平均値が5番目だが、戦力は充実しているのは駅伝の実績等で分かる。新3年生には馬場選手以外にアンカー区間2位の其田選手に二岡・小山選手がハーフで頑張っている選手が多い。それに山を走る選手が残っているのは頼もしい。また新入生も高本・川戸選手が即戦力となりそうな印象だ。充分に3冠を狙えるのだ。
 
 そうなると4年生か。村山・中村・西澤選手以外にも力になる選手が欲しい。黒川&猪浦選手あたりは長い距離で記録を残したことがある。安定してくるとぐっと戦力に厚みが増すはずだ。それと9区で区間賞を狙える選手が2本柱以外で出てくればと思いますがどうでしょうか?トラックやスピードをしっかり鍛えながら、箱根も制覇、それを見たい所だ。

第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【東洋大学】

そろそろはじめないとならないですね。少し文章を短くして始めます。
 

往路1位復路1位

総合1位:東 洋 大 学

設楽兄弟が当日にどこに入るか、いろいろ考えすぎました。せめて往路優勝の予想くらいは当てたかったです(苦笑)
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区田口雅也③61分46秒区間3位(3)22秒差
2区服部勇馬②68分43秒区間3位(3→2)26秒差
3区設楽悠太④62分13秒区間賞☆(2→1)-55秒差
4区今井憲久③55分15秒区間3位(1→1)-21秒差
5区設楽啓太④79分16秒区間賞☆(1→1)-59秒差
6区日下佳祐④59分04秒区間4位(1→1)-1分17秒差
7区服部弾馬①63分27秒区間賞☆(1→1)-1分54秒差
8区高久龍③64分35秒区間賞☆(1→1)-3分40秒差
9区上村和生②69分24秒区間4位(1→1)-3分12秒差
10区大津顕杜④69分08秒区間賞☆(1→1)-4分34秒差
共に12回目の学生駅伝、最後の最後で初の両者区間賞
 最初のエントリーの段階では共に補欠だった設楽兄弟。設楽啓選手の補欠が予想を難しくさせたが、単純に箱根5区が風が吹くかどうかの判断だったらしい。当日3区に入った設楽悠選手と5区山登りに挑んだ設楽啓選手が躍動した。
 
 トップに立った駒大と26秒差で襷を受けた悠太選手は、遊行寺坂の下りに入ってからエンジン全開に。ライバルの駒大のランナーを力でねじ伏せて抜くだけでなく突き放しました。個人でも断トツの区間賞。4区で若干詰まった中、襷を受けた設楽啓選手は最初から突っ込んで入りました。これで設定タイムから遅れたとも言われますが、後半にじりじり差を開けていき、駒大との差を59秒にまで開けました。個人タイムとしても高校時代からのライバルの日体・服部選手に1秒勝ちました。
 
 4年間で12回ある三大駅伝に全て出場した彼らですが、実は揃って区間賞は今回が初めて。これは特に設楽啓選手が最初からエース区間へのにされていたこともある(1年時の全日本が惜しかったのですよね)。その中で、最後の最後の大会の第90回記念の箱根駅伝でそろって区間賞。そして往復完全優勝を大きく手繰り寄せたのは何かドラマ性を感じてしまいます。
 

総合優勝の決め手 共に往復のスターターにあり
 最も、設楽兄弟を、そしてチームの特性を最大限活かす道筋を立てたのは往路のスターター・田口選手と復路のスターター・日下選手だろう。田口選手は前回1区区間賞の選手ですが、今年度は出雲と全日本共に今一つ。その後も調子があがらず、箱根1週間前になっても状態は上回らなかった。これは駒大と日体大の1区のランナーにも伝わったようです。それでも早大のランナーが作るハイペースに付き、終盤には自ら仕掛ける等相手を驚かす展開に。最終的に61分台で出雲では40秒以上負けた駒大・中村選手とは10秒差に留める粘走。この集中力は恐れ入りました。2区以降東洋にはいい意味で、駒大には少し悪い意味で響いたようにも感じます。
 
 また59秒差をつけての復路のスタート。59秒差は直線で前が見えるかどうか微妙な差。スピードで上回る2位の駒大としては早く視界が入る位置にいたかった。ただ、6区は山の中のため基本的に前は見えない。下りた終えたところで差がどうなるかが重要だった。起用された日下選手は4年生で初の箱根。非常に緊迫したムードの中、レースが進んだが終盤にちょっとずつ差が開き、77秒の差に。これが大きかった。
 
 こうなったら、20㎞超のレースでは突っ込んでも崩れない東洋大の特徴が思う存分活かせた。7区服部弾・8区高久選手が連続区間賞で一気に勝負を決めると、相手がエース投入してきた9区でも上村選手が安定した走り。アンカーの大津選手は最後まで区間記録に肉薄する走りでMVP締め。ほぼ完ぺきなリレーで柏原時代の最高記録に75秒にまで迫る総合記録に付け入るスキを与えなかった。5連続2位に泣いた全日本の後のミーティング等による結束力は凄まじかった。
 

在校生1万上位10人平均はトップ!服部兄弟の伸びはどこまで?
 来季、ひとまず中心になるのは箱根2区で好走を見せた服部勇選手と7区で区間賞デビューを果たした服部弾選手の服部兄弟だろう。服部勇選手は派手さはないものの堅実に成長中、服部弾選手は今の所悠太選手の1年時以上の成績だ。これに田口選手が中心か。強い選手だが、さすがにエース力自体は昨年より落ちるので今年のようなレースは今のところは考えない方が良いだろうか。
 
●主な在校生
服部勇馬③28分22秒43≪2年:箱根2区3位、全日2区4位、出雲5区1位、1年:箱根9区3位≫
田口雅也④28分37秒37≪3年:箱根1区3位、全日4区4位、出雲1区6位、2年:箱根1区1位、1年:箱根4区1位≫
高久龍④28分42秒78≪3年:箱根8区1位、2年:箱根7区4位、全日5区3位、出雲5区1位≫
上村和生③28分44秒81≪2年:箱根9区4位≫
今井憲久④28分54秒77≪3年:箱根4区3位≫
淀川弦太④29分05秒94≪3年:全日7区3位、2年:箱根4区11位≫…
名倉啓太④29分20秒64
櫻岡駿②29分25秒10
山本采矢②29分25秒31
口町亮②29分28秒04
上位10人平均:1位29分00秒7

渡辺一磨③29分31秒01
高橋尚弥③29分40秒64
寺内将人③29分41秒98
渡辺大貴②29分43秒15
成瀬雅俊②29分51秒95
齋藤真也③29分52秒91
服部弾馬②30分08秒60≪1年:箱根7区1位、出雲2区6位≫

●主な新入生
竹下和輝14分06秒73≪全国5区5位≫
高森建吾14分16秒33≪全国1区4位、高校1区9位≫
小早川健14分18秒47
野村峻哉14分20秒67
堀龍彦14分24秒62≪全国1区1位、高校4区2位、IH1500m7位≫
荒武星哉14分30秒55≪高校4区6位≫
唐本直登14分35秒29≪高校3区40位≫

●オーダー組んでみる
田口-服部勇-服部弾-今井-成瀬 堀-淀川-高久-上村-寺内
 最も、面白いデータがある。新4年生以下での上位10人の1万mの平均タイムが実はトップなのだ。これに主力となる服部弾選手も走る機会があればタイムが出るはずだ。新入生では竹下・高森選手に全国駅伝で区間賞を獲得した堀選手ら、今年も有望株選手をゲット。充分に優勝争いを盛り上げる戦力はあるのだ。
 
 ただ、エース力で勝ってきた点は否めないので、繋いでいくレースでどうなるかが問題か。たとえば今回トップで襷を貰った今井・高久・上村選手が別の展開で持っている力を発揮できるかどうかが鍵、箱根でいえば5区の秘密兵器らしい成瀬選手あたりの実力も気になる要素だ。
 
 さすがに戦力はややダウンだが、実は新4年には結構レギュラー~その争いの選手が多い。3年2年の服部兄弟の伸びに期待しつつ、4年生の力で連覇に持って行きたい所だ。
 

2/2までの結果【丸亀ハーフ、神奈川ハーフ、中日浜名湖一周駅伝など】

 
沢山ありましたね。この3つは外せない
ひとまず記録のみ。コメントは明日以降につけます
 

2/2丸亀ハーフ(http://gold.jaic.org/kagawa/2014/68th%20KMIH/kyougi.html)


1位マーティン マサシ(スズキ浜松AC)60分11秒
2位村山謙太(駒大3)60分50秒=日本歴代3位、日本人学生歴代トップ
3位井上大仁(山学3)61分39秒
4位ダニエル ムイバ キトニー(日大2)61分44秒
5位菊地賢人(コニカ)61分50秒
6位イマネ ツェガエ(エチオピア)62分29秒
7位押川裕貴(トヨタ自動車九州)62分30秒
8位撹上宏光(コニカ)62分30秒
 
河村知樹(山梨学大付属3)64分08秒=日本人高校日本記録樹立
 今回の駒大・村山選手の走りは凄かったですね。箱根でできなかった最初から行って最後また上げる、そういう走りを再現を狙ったようですね。10㎞あたりでペースが落ちかけたところ、自分で仕掛けて記録を狙いに逝ったときは本当に興奮しました。結果、15㎞過ぎのマサシ選手のスパートに対応できず、日本記録まではいきませんでしたが、歴代3位で、学生歴代ではトップのタイムをマークしました。今後の記録の伸びと、未だ満足のいく結果がない次年度であり最後の箱根がもう楽しみになってきてしまいます。
 また、それだけではなく、山学・井上選手が何気に凄いです。5区の疲れもあるはずなのですが、61分半ば、しかも日大のキトニー選手に競り勝ってしまいました。平地で競い合うとかなり強力な選手だと改めて感じました。山梨学院と言えば、高校駅伝で優勝した付属の河村選手が出場し、64分08秒のタイムをマーク。これは公式記録の保科選手の64分54秒はおろか、非公認コースでの土屋選手の記録64分10秒までも上回っており、文句なしの日本人高校記録です。途中棄権後のチームですが悲嘆に暮れている暇はないようです。
 
 
それ以外の大学選手の最高位の順に記載します
○日本体育大学
13位勝亦祐太②62分39秒、49位奥野翔弥②63分56秒、56位鈴木悠介④64分02秒
  箱根3区で優勝を逃す原因の一つとなってしまった勝亦選手ですが大いに奮起。一気に62分台をマーク。競り合っていければ凄い力を発揮できるのかもしれませんね。個人的には来年箱根2区任せられるようになってほしいと思っている選手ですが、これは一つ嬉しいですね。箱根8区で渋い走りを見せた奥野選手も63分台マークです。
 
 
○青山学院大学
16位神野大地②62分42秒、31位藤川拓也③63分19秒
  昨年の秋以降一皮むけた神野選手が箱根以外で初めて長い距離を走りましたが、しっかり62分台をマークしていきました。そのまま箱根2区で勝負できるエースになれるかどうか。序盤、積極的な走りを見せていた藤川選手もいいタイムです。
 

 
○駒澤大学
18位西山雄介①62分43秒
  西山選手は2度目の62分台。箱根7区が悔しい走りでしたが、実力はやはりつていきていると思います。
 
 
○東海大学
19位白吉凌②62分44秒、42位土屋貴幸①63分47秒
  箱根1区でぐっと評価が上がった白吉選手ですが、やはり、というハーフのタイムを出してきました。というか62分40秒前後に次年度が楽しみな若手が固まっていますね。土屋選手もじわりと自己ベストを伸ばしてきています。
 
 
○山梨学院大学
24位阿部竜巳③62分55秒、38位兼子侑大③63分39秒、52位森井勇磨④63分57秒
85位田代一馬②65分28秒、88位伊藤淑記①65分31秒
 箱根9区で69分台を出して箱根ファンを驚かせた阿部選手が今度はハーフで62分台をマーク。一気に主力閣になりましたね。兼子選手も堅実に走っています。先ほどの井上・河村選手も含めて盛り上がっていますね。森井選手もまずまず。田代選手が10㎞以降失速してしまったのが無念。
 
 
○早稲田大学
29位平和真①63分12秒

○中央大学
35位新庄翔太③63分35秒
 距離不安の噂あった平選手ですが、上尾よりは1分縮めてきましたね。今後伸びてくれれば。新庄選手は他の選手のタイムを見ると62分台はいきたかったところ。
 
 
○國學院大學
48位廣川倖暉②63分54秒、65位蜂須賀源①64分20秒

○専修大学
53位齋藤翔太③63分58秒、77位吉良充人③65分08秒、78位加藤平②65分13秒
97位丸山竜也①66分08秒、115位小澤勇斗①67分27秒、122位楠岡佳一①67分52秒
123位森夏樹②67分57秒、138位渡辺瑠偉①69分08秒
  國學院は箱根の7区8区を走った廣川選手と蜂須賀選手が出場。廣川選手は63分台までタイムを伸ばしてきましたね。専大は主力の齋藤・吉良選手が出場という事を考えるともう少しか。他若手は加藤選手がまずまずだった以外はやや厳しい結果に。
 

 
○明治大学
55位有村優樹③64分01秒

○順天堂大学
64位稲田翔威②64分17秒、76位田中孝貴②65分07秒、132位上野達矢③68分37秒
135位山下侑哉④68分50秒
 明大・有村選手は後半やや息切れか。順大は箱根3区を走った稲田選手がまずまず。田中選手は自己ベストでしたが、箱根9区の走りからするとまだまだいけそうな感じがします。
 
 
○創価大学
68位山口修平②64分49秒

○東洋大学
71位淀川弦太③65分00秒
 山口選手は箱根予選、淀川選手は学生ハーフなどで長距離ロード好走経験があるという事を思うと今回は伸びませんでした。 
 

 
○東京農業大学
86位岩渕慎矢③65分29秒、111位遠藤凌平②66分50秒、119位大橋真弥②67分42秒

○上武大学
91位佐藤舜③65分41秒

○麗澤大学
94位河合代二④65分54秒
  農大は中堅選手の岩渕選手や上武と麗澤大はエースの選手が出場しましたが振るいませんでした。
 
○関東その他
121位渥美祐次郎(東大2)67分47秒、126位内山雄貴(慶大4)68分34秒


○その他
125位矢野祥一(名大4)68分15秒、127位森本善智(名大3)68分34秒、136位光谷雄佑(広経1)68分51秒
141位萱垣義樹(愛工4)69分25秒
  東大渥美選手はベストまでもう少しでした。
 
 

2/2 神奈川マラソン

なお、順位は大学生の部で100位以内(後に70分以内まで追記するかも?)
○青山学院大学
1位一色恭志①63分01秒、4位山村隼②63分38秒、5位渡邊心②63分56秒
10位松島良太②64分40秒、11位三野貴史③64分49秒、14位三木啓貴③64分54秒
17位鈴木悠日①64分57秒、55位内村亮②66分54秒、66位池田生成①67分48秒
74位安倍晃也③67分48秒、84位秋山雄飛①68分30秒、94位小関一輝①69分02秒
  箱根1区で良い走りを見せた一色選手ですが、初ハーフでも記録を出してきましたね。終盤は独走する強さを見せて優勝しました。流石強いです。エースの階段を駆け上るか。また箱根4区を走った山村選手と、大学駅伝出場のない渡辺選手が63分台を出したのが収穫です。

 
○国士舘大学
2位中村大介②63分20秒、37位小田部大樹③65分59秒、43位井筒幸一①66分11秒
48位中村克磨②66分27秒、63位大谷政人①67分13秒、76位飯野彬③67分58秒
79位末広真也③68分10秒、80位阿部直人①68分12秒、98位宇戸勇人③69分21秒
 箱根16人のエントリーに入っていなかった中村大選手がエースの菊地選手を超えるタイムを出してきたのはちょっと驚きました。これに続いて63分台~64分前半で安定する選手が何人か出てくれば、次回の箱根出場が見えてくるかもしれません。
 
 

○山梨学院大学
3位前田拓哉②63分26秒、24位谷原先嘉②65分27秒、36位桃沢大祐③65分57秒
53位酒井和隆③66分49秒、58位渡辺大樹②66分57秒、89位梁瀬功③68分45秒
 箱根8区で失速した前田選手がいいタイム出してきましたね。発奮材料になったのだろうか。ここ1か月の山学選手の伸びが光りますね。他、谷原選手がこのあたりから中々伸ばせないのが気がかりでしょうか。2年連続は込ん36区の桃澤選手も来年も走るのにはもう少し平地のタイムがいるような気がしています。
 
 
○國學院大學
6位稲毛悠太①64分08秒、9位牛山雄平④64分39秒、12位高橋遼太②64分49秒
16位中瀬薫②64分56秒、19位土井卓巳③65分07秒、21位鮫島紋二郎③65分17秒
38位川副智洋③65分59秒
 箱根走れなかった稲毛選手がチームトップ。来年は主力となりうる存在です。他、箱根走れなかった高橋・中瀬選手など64分台でまとめてきました。駒は10人以上揃いそうです。
 

 
○上武大学
7位佐々木天太③64分35秒、50位田林希望②66分40秒、68吉原大輔②67分36秒
92位白石凌太郎①68分55秒
 主将の佐々木選手が64分半ばのタイムで復帰してきましたね。次年度こそ走りで引っ張りたい。高校時代に1万29分台田林選手にそろそろ本格参戦してほしいところ。
 

 
○順天堂大学
8位聞谷賢人①64分37秒、49位宮沢隼平④66分33秒、52位佐伯祟③66分47秒
65位小盛玄佑②67分25秒、70位甲斐大貴①67分39秒
 箱根10区を区間一桁で走った聞谷選手がタイムを一気に伸ばしましたね。今後も楽しみです。 
 
 
○早稲田大学
13位臼田稔宏③64分53秒、46位三井泰樹②66分25秒
  残念ながらあまりふるいませんでした。

 
○専修大学
15位渡邉哲也③64分55秒、30位松井隼人①65分44秒、34位野崎健人②65分57秒
56位坂本竜平①66分54秒、60位槻館修平①67分01秒、66位江藤孝綱②67分26秒
75位阿部良平②67分51秒、85位降幡真也①68分37秒、91位迫田和也②68分50秒
  箱根7区エントリーも当日外れた渡邊選手が64分台出しました。他、若手の選手でここから伸ばせる選手がどのくらい出てくるか。

 
○城西大学
18位西岡喬介②65分03秒、32位杵島啓太③65分54秒、47位舟生翔人②66分26秒
68位室井勇吾②68分08秒
 西岡選手は年末からぐっとタイムを縮めてきている印象です。
 
 
○東海大学
20位小笠原柊①65分09秒、23位今井拓実②65分18秒、27位高木登志夫②65分33秒
28位安藤健太①65分38秒、41位樋口敦紀③66分10秒、42位林竜之介①66分11秒
44位小林巧②66分12秒、51位瑞慶覧伸哉①66分43秒、57位成田元一①66分55秒
59位石川裕之③66分58秒、62位油井智也②67分04秒、77位山下英俊③68分02秒
90位松本佳久③68分49秒
 若手が中心に出場ですね。小笠原選手がタイムを縮めてきたのと、石川選手がひとまず走り切ったのは収穫でしょうか。箱根8区9区で厳しい走りになった今井・山下選手あたりはまた戻してほしいですね。
 
 
○駒澤大学
22位近藤将史②65分17秒、31位中村佳樹①65分53秒、33位古林史也①65分55秒
40位内田義信①66分09秒
 今まであまり名前を聞かなかった選手が65分台でまとめたのは一つ良かった事でしょうか。古林選手は航行時代5千15分台の選手ですしので、大幅成長かと。
 
 
○創価大学
25位後沢広大②65分27秒
  箱根予選でチーム2番手だった選手です。

 
○亜細亜大学
26位渡辺晋史②65分28秒、39位吉田豊①66分03秒、45位工藤隼人①66分23秒
61位大槻晃靖③67分03秒、82位中田博生③68分17秒、100位丸尾尚史②69分31秒
  渡辺・吉田・工藤選手はそこそこか。大槻選手あたりが63分台出して引っ張ってくれると上がっていきそうな気がします。
 
○東京農業大学
29位木山雄生①65分42秒、35位矢口寛大①65分57秒、67位佐藤祐樹②67分27秒
71位折居卓哉①67分39秒、81位山口美樹②68分14秒、86位丸山翔太郎②68分38秒
 1年生の選手が何とか粘りましたかね。 
 
 
○松蔭大学
54位津司雅巧③66分51秒、72位田中健介③67分46秒、83位江副雄大④68分18秒
96位新堀遼①69分09秒、97位松本拓也③69分15秒
 このあたりから殻を破れる選手が出てくるかどうか 
 
 
○国際武道大学
69位柳井嵩司③67分37秒、87位須賀貴俊②68分41秒、93位小林優作②69分02秒
95位須賀健太朗①69分04秒
 柳井選手を初め、須賀・小林選手など主力の選手がひとまず走りました
 
○関東その他
73位杉原啓佑(学習2)67分47秒、99位張仕穎(東大D1)69分25秒

○その他
88位住柔(新潟3)68分43秒
 学習院大の杉原選手が本当によく伸びていると思います 
 
 

2/2 中日浜名湖一周駅伝(http://www2.wbs.ne.jp/~nagata/t&f/kiroku.htm)


◆一般男子◆総合結果
1位帝京大A2時間43分54秒
2位中央発條 +1分32秒差
3位青山学院大 +2分53秒差
4位明治大 +3分32秒差
5位帝京大B +3分38秒差
6位山梨学院大 +3分43秒差
7位帝京大C +6分11秒差
 
区間3位以内と区間7位以内の学生を掲載
1区(11.5㎞)
1位伊藤弘毅(青学2)35分40秒
2位秦将吾(山学1)35分41秒
3位山口哲司(三菱自動車岡崎)35分44秒
4位早川昇平(帝京A3)35分46秒
5位竹本紘希(帝京B2)35分50秒
6位江頭賢太郎(明大1)36分03秒

2区(8.4㎞)
1位渡辺利典(青学2)26分08秒(1→1)
2位河南耕二(中央発條)26分28秒(7→4)
3位小山祐平(山学1)26分29秒(2→2)
4位瀬戸口文弥(帝京A1)26分46秒(4→3)
5位射場雄太朗(明大1)26分48秒(6→5)
6位樋口史朗(帝京B2)27分02秒(5→6)
7位後藤祐樹(大阪学院)27分27秒(8→7)

3区(13.0㎞)
1位柳原貴大(帝京A3)38分44秒(3→1)
2位牟田祐樹(明大2)39分15秒(5→4)
3位長坂公靖(中央発條)39分27秒(4→5)
4位上村純也(山学1)39分46秒(2→2)
5位岡田将輝(大阪学院)39分59秒(7→7)
6位堤悠生(帝京B2)40分07秒(6→6)
7位高橋宗司(青学3)40分12秒(1→3)

4区(9.6㎞)
1位杉山連哉(帝京A3)29分19秒(1→1)
2位坂井俊介(中央発條)29分44秒(5→2)
3位佐藤真路(帝京B3)30分21秒(6→6)
4位櫃本隼和(明大1)30分25秒(4→3)
5位村井駿(青学2)30分43秒(3→4)
6位原由樹人(帝京C2)31分05秒(8→7)
7位渡辺和博(山学1)31分19秒(2→5)

5区(11.0㎞)
1位高橋裕太(帝京A2)33分19秒(1→1)
2位鈴木柊成(中央発條)33分33秒(2→2)
3位松崎純也(青学1)34分04秒(4→3)
4位粟田嶺(帝京B3)34分12秒(6→5)
5位熊代拓也(山学1)34分22秒(5→6)
6位内田直斗(帝京C1)34分24秒(7→7)
7位末永大地(明大1)34分46秒(3→4)
 
その他
◆群馬100㎞駅伝◆
http://gold.jaic.org/jaic/member/gunma/menu/results/r_13/r140126/kyougi.html
上武・志塚選手、日体・周防選手、農大・戸田選手、拓大・櫻井選手など

第90回箱根駅伝を解剖しよう!【10区編】


定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位 21位22位23位
90回記念大会、最後の最後まで
10区
蒲田6.0㎞
記録:松瀬(順大)17分27秒(2分54秒5)

1位大津(東洋)17分25秒①(2分54秒2)
2位其田(駒大)17分38秒②3:25
3位中村(早大)17分42秒③9:19(2分57秒0)
4位甲斐(日体)17分46秒③9:19
17位石間(明大)17分56秒⑤12:43
19位竹内(青学)18分03秒⑥13:16
21位山本(農大)18分24秒⑭21:44[7]17:18(3分04秒0)
22位杉山(帝京)18分25秒⑩19:28[7]17:18

5位木寺(拓大)17分48秒⑦18:08[9]18:08
6位聞谷(順大)17分49秒⑯24:25[9]18:08

OP:森井(山学)17分50秒[9]18:08
7位須河(中大)17分50秒⑮23:22[9]18:08
18位山田(中学)17分57秒⑯21:13[9]18:08
8位高梨(法大)17分52秒⑧18:45[14]18:12
20位高松(日大)18分08秒⑨18:47[15]18:47(3分01秒3)
9位大西(大東)17分53秒⑪19:46[16]19:46
10位塚本(國學)17分55秒⑰26:00[17]20:30(2分59秒2)
10位上野(専大)17分55秒㉑34:11[17]20:30
10位金子(上武)17分55秒⑳30:19[17]20:30
10位吉川(東海)17分55秒⑫20:43[17]20:30
10位堀合(国士)17分55秒㉒43:29[17]20:30
10位杵島凌(城西)17分55秒⑲29:34[17]20:30
10位坂本(神大)17分55秒⑱28:46[17]20:30
★東洋・大津選手が区間記録ペース 2年前の8区以来の挑戦
 トップ独走の東洋・大津選手がここまでは区間記録を僅かながら上回るペースで走っています。駒大・其田選手も監督から怒られるくらいのツッコミを見せていますが、差が開き始めています。2年前も後ろが大きく開いた中でトップで襷をもらって、最古の区間記録に迫った選手だ。今回こそ歴史に名を刻みたい所だ。
 
★総合3位争いが熾烈に、早大・中村選手が日体・甲斐選手の真後ろへ
 先ほど、日体がリードした3位争いですが、早大・中村選手がすぐ真後ろにつき、また分からなくなってきました。ただ、日体・甲斐選手は相手が1500m強い事、そして相手の監督の「アンカー起用の意味、分かってるな」という声で、だいたい作戦を把握していたとかなんとか。この時点ではどうなることかと思われた。

★拓大・木寺選手が積極的に前を追い6人による走行順9位争いの中心へ
 シード争い真っ只中の選手はそれぞれ入りのペースが違う。先ほどの見た目9番目争いの後方に位置していた拓大・木寺選手が法大・高梨選手を引き連れて、一気に山学・森井、中学・山田、中大・須河、順大・聞谷選手に追いついて前の方で勝負を図っている。このため全体的に入りが早くなったのだが、高梨選手がこの時点でやや苦しそうな顔をしていたのが気になった。

★総合9位日大・高松&総合10位の帝京・杉山選手が超スローな入り
 逆にゆっくりとした入りをしたのが日大・高松選手と帝京・杉山選手。高松選手は前の9番目争いはついてはいかずマイペースか。驚いたのは杉山選手。ほぼ同時に走り出した(おそらく)最後の昭和生まれランナーの農大・山本選手と並走だが、2人がダントツで遅い入り。大東・大西選手は中位あたりだが一気に18秒差まで詰めてきており、各大学の応援団は肝を冷やした事だと思う。

 
新八ッ山橋13.6kmー蒲田6.0㎞=7.6㎞
記録:松瀬(順大)22分22秒(2分56秒6)
当時は八ッ山橋13.5㎞、計算は現在の距離表示に準拠

1位大津(東洋)22分15秒①(2分55秒7)
2位其田(駒大)22分29秒②3:39(2分57秒5)
11位中村(早大)23分06秒③10:10(3分02秒4)
11位甲斐(日体)23分06秒③10:10
21位石間(明大)23分12秒⑤13:40
5位竹内(青学)22分49秒⑥13:50(3分00秒1)
3位杉山(帝京)22分37秒⑨19:50[7]17:40(2分58秒6)
9位山本(農大)22分58秒⑭22:27[8]18:01
6位木寺(拓大)22分57秒⑦18:50[9]18:50(3分01秒2)
6位聞谷(順大)22分57秒⑯25:07[9]18:50
6位須河(中大)22分57秒⑮24:04[9]18:50
OP:森井(山学)22分57秒[9]18:50

10位山田(中学)22分59秒⑬21:55[9]18:50
4位高松(日大)22分41秒⑧19:13[14]19:13
22位高梨(法大)23分50秒⑩20:20[15]19:47(3分08秒2)
13位大西(大東)23分09秒⑪20:40[16]20:40
14位吉川(東海)23分10秒⑫21:38[17]21:25
14位塚本(國學)23分10秒⑰26:55[17]21:25
14位坂本(神大)23分10秒⑱29:41[17]21:25
14位杵島(城西)23分10秒⑲30:29[17]21:25
14位金子(上武)23分10秒⑳31:14[17]21:25
14位上野(専大)23分10秒㉑35:06[17]21:25
14位堀合(国士)23分10秒㉒44:24[17]21:25

★青学・竹内選手がペースアップで明大・石間選手の背後へ
 東洋・大津選手は好調を維持。駒大・其田選手も悪くは無さそうか。3位争いはややけん制しているか、少しペースが落ちているが、ここからか。
 
 面白くなってきたのは明大・石間選手と青学・竹内選手の5位争い。どちらもスローな入りだったが、後ろの青学・竹内選手がぐんとペースアップ。10秒ほどの差となっており、この勢いなら追いつきそう。怪我が非常に多かったランナーだが、最後見せ場作りたい所。

★日大・高松選手と帝京・杉山選手が大幅ペースアップ総合8位と9位へ
 先ほどスローと紹介した2選手だが、蒲田を過ぎてからは㎞平均が上がっているようだ。高松選手は前の大集団との差を詰めにかかっており、帝京・杉山選手は農大・山本選手を引き離し、攻め始めている。直前の情報で絶好調と言われただけありそうだ。これで大東・大西選手を50秒差と元の差に戻し、シード権はいけそうな雰囲気が出てきた。

★法大・高梨選手が見た目9番争いから急落 総合10位へ
 逆に不味くなってきたのが法大・高梨選手。蒲田の地点で少し9番争いから遅れ始めていたが、この間ダントツで最下位となるタイムで急落。2年連続アンカーだが、かなり苦しいレースを強いられる事に。総合10位に落とし、11位の大西選手にも20秒差に。何とか巻き返したいところだが果たして…。
 
田町16.6㎞-新八ッ山橋13.6km=3.0㎞
記録:松瀬(順大)9分19秒(3分06秒3)

1位大津(東洋)9分26秒①(3分08秒7)
9位其田(駒大)9分43秒②3:56(3分12秒3)
2位甲斐(日体)9分34秒③10:18(3分11秒3)
3位中村(早大)9分35秒④10:19
20位石間(明大)9分59秒⑤14:13
21位竹内(青学)10分11秒⑥14:35(3分23秒7)
3位杉山(帝京)9分35秒⑨19:59[7]17:49
19位山本(農大)9分58秒⑭22:59[8]18:33(3分19秒3)
12位木寺(拓大)9分50秒⑦19:14[9]19:14
12位聞谷(順大)9分50秒25:31⑯[9]19:14
OP:森井(山学)9分50秒[9]19:14
12位須河(中大)9分50秒⑮24:28[9]19:14
12位山田(中学)9分50秒⑬22:19[9]19:14
5位高松(日大)9分36秒⑧19:25[14]19:25
21位高梨(法大)10分11秒⑪21:05[15]20:32
11位大西(大東)9分48秒⑩21:02[16]21:02
5位上野(専大)9分36秒㉑35:16[17]21:35
5位塚本(國學)9分36秒⑰27:05[17]21:35
5位堀合(国士)9分36秒㉒44:34[17]21:35

10位金子(上武)9分45秒⑳31:33[20]21:44
16位杵島(城西)9分52秒⑲30:55[21]21:51(3分17秒3)
16位吉川(東海)9分52秒⑫22:04[21]21:51

18位坂本(神大)9分56秒⑱30:11[23]21:55
★総合10位が交代!大東・大西選手が、法大・高梨選手の差を見た目34秒以内に
 法大・高梨選手の失速が止まらず、ついに大東・大西選手が総合10位に浮上。一斉スタートの分、34秒リードしていなければならないが、その秒差を切ってきている。残りの余力や、前が見えてくる分、大西選手の方が有利だろう、というのが見て取れた。

★青学・竹内選手の脚がつり、一旦追いつくも後退
 先ほど、大きく詰まっていた5位明大・石間選手と6位青学・竹内選手だが、また20秒以上の差に。竹内選手が一旦追いついたらしいが、そこで脚がつってしまったそうだ。一瞬、棄権も覚悟したという状態だったが、ひとまず何とか走り続けているようだ。

 
御成門18.1㎞-田町16.6㎞=1.5㎞
記録:松瀬(順大)5分02秒(3分21秒3)

1位大津(東洋)5分05秒①(3分23秒3)
6位其田(駒大)5分14秒②4:05
2位甲斐(日体)5分09秒③10:22
8位中村(早大)5分16秒④10:30(3分30秒7)
19位石間(明大)5分31秒⑤14:39
20位竹内(青学)5分33秒⑥15:03
5位杉山(帝京)5分11秒⑨20:05[7]17:55
22位山本(農大)5分36秒⑭23:30[8]19:04
9位木寺(拓大)5分19秒⑦19:28[9]19:28
9位聞谷(順大)5分19秒⑯25:45[9]19:28
OP:森井(山学)5分19秒[9]19:28
9位須河(中大)5分19秒⑮24:42[9]19:28
9位山田(中学)5分19秒⑬22:33[9]19:28
6位高松(日大)5分14秒⑧19:34[14]19:34
18位高梨(法大)5分30秒⑪21:30[15]20:57
9位大西(大東)5分19秒⑩21:16[16]21:16
3位上野(専大)5分10秒㉑35:21[17]21:40(3分26秒7)
3位塚本(國學)5分10秒⑰27:10[17]21:40

14位堀合(国士)5分20秒㉒44:49[19]21:50
16位金子(上武)5分23秒⑳31:51[20]22:02(3分35秒3)
14位坂本(神大)5分20秒⑱30:26[21]22:10
17位杵島(城西)5分24秒⑲31:14[21]22:10
20位吉川(東海)5分33秒⑫22:32[23]22:19(3分42秒0)
★小刻みな仕掛けで日体・甲斐選手が再度単独の総合3位へ
 蒲田から八ッ山橋付近で一旦ペースが落ちていた日体・甲斐&早大・中村選手の3位争いだが、そこから急激にまたペースアップ。ラスト勝負になるのを防ぐため、何度も仕掛けていたようだ。その末、中村選手が耐えられなくなり、じわじわ差が開き始めたのだ。4年間かけて力をつけたタフな甲斐選手が、どうやら3位争いに決着をつけたようだ。

★繰り上げ組、専大・上野選手と國學・塚本選手が抜け出す 12位東海・吉川選手遅れる
 7大学が一斉にスタートしていた繰り上げ組。八ツ山橋あたりから徐々にバラけ始めてきていたが、ここにきて専大・上野&國學・塚本選手が一気に抜け出した。しかもこの間3番目と結構なハイペースに。順調な大東・大西選手が視界に入ってきている。専大としてはここまで区間一桁がないだけに最後見せ場となりそうな様相だ。
 続いて、先ほどまでついていた国士・堀合選手に、4年生最初で最後の上武・金子&神大・坂本選手、城西にいる兄弟ランナー片割れの杵島凌選手と続き、最後尾に東海・吉川選手。総合では12位に位置していて、アンカーが爆走すれば、というところだったが、苦しくなった。

 
馬場専門20.1㎞-御成門18.1㎞=2.0㎞
記録:松瀬(順大)6分17秒(3分08秒5)

1位大津(東洋)5分54秒①(2分57秒0)
8位其田(駒大)6分07秒②4:18(3分03秒5)
12位甲斐(日体)6分10秒③10:38
14位中村(早大)6分16秒④10:52(3分08秒0)
22位石間(明大)6分42秒⑤15:27(3分21秒0)
20位竹内(青学)6分31秒⑥15:40
3位杉山(帝京)6分03秒⑨20:14[7]18:04(3分01秒5)
2位高松(日大)5分59秒⑦19:39[8]19:39

4位木寺(拓大)6分05秒⑦19:39[8]19:39
4位聞谷(順大)6分05秒⑯25:56[8]19:39
OP:森井(山学)6分05秒[8]19:39
4位須河(中大)6分05秒⑮24:53[8]19:39
4位山田(中学)6分05秒⑫22:44[8]19:39

19位山本(農大)6分29秒⑭24:05[8]19:39
16位高梨(法大)6分21秒⑪21:57[15]21:24
12位大西(大東)6分10秒⑩21:32[16]21:32
8位塚本(國學)6分07秒⑰27:23[17]21:53
8位上野(専大)6分07秒㉑35:34[17]21:53
14位堀合(国士)6分16秒㉒45:11[19]22:12
11位坂本(神大)6分09秒⑱30:41[20]22:25
16位金子(上武)6分21秒⑳32:18[21]22:29
18位杵島(城西)6分28秒⑲31:48[22]22:44(3分14秒0)
21位吉川(東海)6分36秒⑬23:14[23]23:01(3分18秒0)
★日大・高松選手が追いつき、農大・山本選手が追いつかれ見た目8番が7校
 残り3㎞でえらいことになっていたのは、元見た目9番争い。それまで中学・山田、山学・森井、順大・聞谷、拓大・木寺、中大・須河選手の5校による抜きつ抜かれつの争いだったが、それに後ろから日大・高松選手が追いつき、更にここにきて失速してきた農大・山本選手が巻き込まれて、なんと7校が残り3㎞の地点で並んでいるという状況。復路一斉スタートが多かったことで、こんなところで大集団が形成されることになった。
 
 
大手町23.1㎞-馬場専門20.1㎞=3.0㎞
記録:松瀬(順大)8分32秒(2分50秒7)

2位大津(東洋)9分03秒①
6位其田(駒大)9分19秒②4:34
9位甲斐(日体)9分25秒③11:00
14位中村(早大)9分37秒④11:26
9位竹内(青学)9分25秒⑤16:02
22位石間(明大)10分54秒⑥17:18
1位杉山(帝京)9分01秒⑧20:12[7]18:02(3分00秒3)
3位山田(中学)9分08秒⑫22:49[8]19:44
OP:森井(山学)9分09秒[9]19:45(3分03秒0)
6位聞谷(順大)9分19秒⑯26:12[10]19:55
9位高松(日大)9分25秒⑦20:01[11]20:01
15位木寺(拓大)9分39秒⑨20:15[12]20:15
18位須河(中大)10分02秒⑮25:52[13]20:38(3分20秒7)
20位山本(農大)10分11秒⑭25:11[14]20:45
8位大西(大東)9分23秒⑩21:52[15]21:52(3分07秒7)
4位上野(専大)9分17秒㉑35:48[16]22:07(3分05秒7)
16位高梨(法大)9分48秒⑪22:42[17]22:09(3分16秒0)
12位塚本(國學)9分33秒⑰27:53[18]22:23(3分11秒0)
5位坂本(神大)9分18秒⑱30:56[19]22:40
13位堀合(国士)9分36秒㉒45:44[20]22:45
17位金子(上武)9分50秒⑳33:05[21]23:16
19位杵島(城西)10分06秒⑲32:51[22]23:47
21位吉川(東海)10分50秒⑬25:01[23]24:48(3分36秒7)
★東洋・大津選手が総合優勝のゴールテープを切る 区間記録ならずもMVP獲得!
 復路、圧倒的な強さを見せた東洋大が2年ぶり4回目の総合優勝のゴールテープを切った。アンカーの大津選手はダメ押しの区間賞。最後の最後で区間記録から遅れをとってしまったが、見事な走りだった。
 
 更に大津選手は金栗杯を獲得。これは優勝に貢献したとかではなく、記録を出した選手に贈られるもの。区間新は出なかったものの、復路の東洋大が全員見事な走りで復路新記録。その中で最も区間記録に近いタイムを出した大津選手が選ばれた格好となったのだ。
 
 よくよく見れば、総合タイムは歴代2位。あの柏原選手が4年時で2位に9分以上つけた、あの時の記録に75秒差まで迫った。5区以外の積算なら一番早いということだ。気象条件が味方しなければならないが、優勝タイムが10時間40分台に突入するのもそんなに遠い日ではないのかもしれない。
 
 駒大・其田選手は終盤落ちかけたが何とか粘って区間2位をキープ。ただ、結局4分半以上の差に。負けたチームとして歴代最高のタイムとなったが、出雲と全日本程のキレ味が全体的に見られなかったのは東洋大に主導権を早く握られてしまったことや、20㎞では相手に部があったということか。また来年度3冠に挑戦し直しといったところか。
 
★青学・竹内選手が最後に復活、2年ぶり総合5位へ
 日体・甲斐選手が前回優勝のメンツを保つ&全日本出場権を獲得する総合3位、早大・中村選手が3大駅伝全て4位となる順位でゴールした後、5位で姿を見せたのは青学・竹内選手。痙攣後、何とかペースを保つとラスト1㎞で一気に明大・石間選手を交わして総合5位。笑顔でのゴールは本人の4年分の想いだったか。出岐選手の流れで獲った5位とはまた違うレースだった。明大は見せ場を作れそうな気配はあったが、今年も長丁場区間のブレーキに泣いた格好となった。
 

★中学・山田選手が制す!総合は12位まで浮上 4年生山学・森井選手も見せ場
 続いて見た目7番で帝京・杉山選手がゴール。最後の3㎞は一番早いタイムだった。うしろを待つ感じとなったが、これなら大丈夫だろう。大混戦となった見た目8番争いは、山学・森井選手がトップ…と思いきや横からスルリと中学・山田選手が追い抜いてゴール。残り1週間になってから出走の目途がたった山田選手が最後までシードを追い上げた恰好だ。森井選手は話題にもなった5年生の選手。成績は残せなかったが、記憶には刻まれたか。
 
★日大・高松選手が不名誉返上!拓大・木寺選手も笑顔、ただ帝京・杉山選手が総合8位
 後ろから追いついた形となった日大・高松選手と拓大・木寺選手は最後は部が悪くなったようで、順大・聞谷選手を挟んで、その後ろでのゴール。ただ、高松選手は区間4位で駅伝初めての好走。部内でつけられていた不名誉なあだ名を返上し総合7位。拓大・木寺選手も笑顔でゴール。8区のアクシデントを4年生がカバーした。ただ、ラストすごいペースで走った帝京大が8位へ浮上していた。その後、万全の状態で挑めなかった中大・須河選手とホロ苦となった農大・山本選手がゴールした。
 
★大東・大西選手が見た目でも法大を捉えて総合10位のゴールテープに
 一応の決着がついていた総合10位争いは、大東・大西選手が見た目でも法大・高梨選手を交わしてゴール。序盤で思ったほどリードが取れなかったが、4年生が踏ん張っての5年ぶりのシード権獲得となった。法大は主力不在の穴を懸命に埋めていたが、最後の最後に力尽きた格好となった。
 

★個人で専大・上野選手、順大・聞谷選手、國學・塚本選手が健闘
 他、個人で健闘していた専大・上野選手と國學・塚本選手。特に上野選手の伸びは素晴らしく、最後は見た目で高梨選手まで交わしてのゴールだった。國學・塚本選手も区間一桁。主要区間がきつかったが、選手の成長はいくつかの区間で見られた。また、先ほど流したが順大・聞谷選手の区間8位も見逃せないポイント。1年生アンカーも珍しいが、区間一桁は中々記憶にない。7区以降は力を発揮していたよう。
 
 その後、最後は5番目のタイムで力走を見せた神大・坂本選手、終盤3区間頑張った国士・堀合選手がゴール。城西・杵島選手の後、1分遅れて東海・吉川選手。2回の箱根を走りどちらも区間最下位と苦しい結果に。総合も中学大が12位、東海が13位となった。ただ、柱が抜けて新チームとなった事を考えると上向きになってきた。来年一気にジャンプアップしたいところだ。

 

第90回箱根駅伝を解剖しよう!【9区編】


定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位 21位22位23位

繰り上げスタート続出、3位争いとシード争いに変動
9区
権太坂7.8㎞
記録:篠藤(中学)22分30秒(2分55秒3)
当時は権太坂7.7㎞、計算は現在の距離表示に準拠

3位上村(東洋)22分41秒①
1位窪田(駒大)22分33秒②3:32(2分53秒5)
10位田口(早大)23分20秒③8:32
2位矢野(日体)22分39秒④9:51
8位前野(明大)23分18秒⑤10:39(2分59秒3)
5位藤川(青学)22分48秒⑥12:46
4位熊崎(帝京)22分47秒⑫17:22[7]15:12(2分55秒3)

6位竹内(農大)22分57秒⑭20:01[8]15:35
7位吾妻(國學)23分00秒⑮21:04[9]15:41(2分56秒9)
12位松田(法大)23分25秒⑧17:08[10]16:35
15位田中(中学)23分30秒⑬19:40[10]16:35
17位大隅(大東)23分42秒⑦17:04[12]17:04
11位林(日大)23分21秒⑩17:12[13]17:12
13位多田(中大)23分27秒⑯22:26[13]17:12
14位奥谷(拓大)23分28秒⑨17:12[13]17:12
16位山下(東海)23分38秒⑪17:14[16]17:14(3分01秒8)
8位田中(順大)23分18秒⑰23:46[17]17:29
OP:阿部(山学)23分04秒[18]17:44
21位寺田(城西)24分06秒⑲25:44[19]18:30
22位岡部(神大)24分33秒⑱25:00[20]20:17(3分08秒8)

18位大西(上武)23分57秒⑳27:37[21]21:16(3分04秒2)
20位小原(専大)24分04秒㉑32:00[22]21:16
18位岡崎(国士)23分57秒㉒41:24[23]21:16

★駒大・窪田選手、区間記録に近いペースも…詰められず
 総合優勝は非常に厳しくなったが、駒大・窪田選手の個人記録に注目は集まっていた。ここまでは区間記録から3秒遅れているだけで、一見タイムは良さそうだったが、見た目なんとなく好調ではなさそうだなというのは感じてはいた。驚いたのが東洋・上村選手。初駅伝が箱根9区の重要区間の選手だが、この時点で僅か8秒しか詰められない走りをしていたのだ。飛ばし過ぎにも見えなかったので、好調だったのだろうと思われる。

★見た目7番争い、帝京・熊崎、農大・竹内、國學・吾妻選手が速いペース
 壮絶な争いになっているシード権争いだが、総合ではそれより後ろで見た目はシード争いの前の3選手、総合12位帝京・熊崎選手、総合14位農大・竹内選手、総合15位國學・吾妻選手がそれぞれ突っ込んで入っています。特に熊崎選手が4番目の走りを見せている。残り2区間ですがまだ46.3㎞あるのは事実。少しでも手繰り寄せようと必死の走りだ。

★シードを挟んだ争い、拓大・奥谷、日大・林、東海・山下選手が並走
 その1分近く後ろ、並走の総合9位法大・松田選手に総合13位中学・田中選手、30秒後ろの総合7位大東・大隅選手の後ろが4チームによる並走となっている。拓大・奥谷選手&中大・多田選手&日大・林選手&東海・山下選手だが、奥谷&林&山下選手で総合9位から11位で並んでいるという凄まじい状況だ。ただ、この時点で東海・山下選手がやや遅れ気味?であった。
 
 
横浜駅前14.7㎞-権太坂7.8㎞=6.9㎞
記録:篠藤(中学)19分52秒(2分52秒8)

4位上村(東洋)20分15秒①
2位窪田(駒大)20分00秒②3:17(2分53秒9)
5位田口(早大)20分18秒③8:35(2分56秒5)
1位矢野(日体)19分43秒④9:20(2分51秒4)
13位前野(明大)20分38秒⑤11:02
3位藤川(青学)20分02秒⑥12:33
12位竹内(農大)20分35秒⑭[7]15:56
19位熊崎(帝京)20分59秒⑫[7]15:56(3分02秒5)
10位田中(中学)20分32秒⑬[9]16:52(2分58秒6)
15位松田(法大)20分48秒⑩[10]17:03(3分00秒9)
21位吾妻(國學)21分37秒⑮[11]17:03
6位林(日大)20分21秒⑦[12]17:18
6位多田(中大)20分21秒⑯[12]17:18
6位奥谷(拓大)20分21秒⑦[12]17:18
11位大隅(大東)20分34秒⑨[15]17:23
OP:阿部(山学)20分10秒[16]17:39
9位田中(順大)20分25秒⑰[16]17:39
18位山下(東海)20分56秒⑪[18]17:55
22位寺田(城西)21分39秒⑲[19]19:54
20位岡部(神大)21分36秒⑱[20]21:38(3分07秒8)
14位岡崎(国士)20分45秒㉒[21]21:46
16位大西(上武)20分53秒⑳[22]21:54
17位小原(専大)20分53秒㉑[22]21:54

★日体・矢野選手が早大を猛追しこの間トップ 青学・藤川選手も快調
 少しずつ1位と2位の差は詰まったものの、依然3分以上もの大差がついていることに変わりはない。駒大・窪田選手が区間記録からやや遅れ始めているようだ。それより、3位と4位の差、それと5位と6位の差の詰まり方が激しいようだ。
 
 4位の日体・矢野選手がこの間区間トップの走りで猛然と前を追っている。早大・田口選手も徐々にペースアップをしているが、区間記録に迫るペースで2分あった差が1分以内となってきている。矢野選手としては、全日本アンカーで、自分のせいでシード権を逃してしまっただけに、総合3位は何とか取りたい所。残り10㎞弱でどこまでいけるか。
 
 また、それより差は開いているが、6位青学・藤川選手が5位の明大・前野選手を追い上げている。藤川選手は勝手にスピード型と思っていましたが、単独走も得意のようで、ガンガン前を行く。記録会で絶好調だった前野選手はややスピードに乗ってこないだろうか。強豪校の争いがにわかに激しくなってきている。
 

★日大・林&拓大・奥谷選手らが好調、大東・大隅選手を突き放し7位タイへ
 競り合いが続く日大・林&拓大・奥谷&中大・多田選手が好調でこの間6番目のタイム。これに追いつかれた大東・大隅選手が横浜駅前で既についていけず総合9位に後退。林&奥谷選手は7位タイにあがる。見た目15秒前に見えてきた法大・松田選手は、一斉スタートの分、総合10位と後退している。
 
★東海・山下選手が苦しくなり、好走の山学・阿部選手らに交わされていく
 後退しているといえば、苦しい走りになってきたのは東海・山下選手。箱根6区の補欠だったが、前日に急遽この区間に入ったが、力不足は否めずじわりじわり後退。走行順では順大・田中選手を引き連れた山学・阿部選手に追い抜かれた。総合10位法大とはまだ13秒差だが、先ほど待ていた集団からはじりじり引き離されていっている

★城西・寺田、神大・岡部、専大・小原選手が新たに繰り上げ候補に
 国士と上武が先ほどの中継所で繰り上げになったが、東洋・上村選手の好走により、更に多くの繰り上げ校が出そうな様相になっている。ギリギリ襷を繋いだ専大・小原選手は国士・岡崎&上武・大西選手と並走で22分近い差、その前、これまた急きょ配置された神大・岡部選手が力及ばず21分半オーバー、この間最下位の走りの城西・寺田選手は20分以内ではあるが厳しそう。その前は18分以内だが、まだ油断ならなさそうだ。このあたりも注目となってきた。
 
 
生麦20.2㎞-横浜駅前14.7㎞=5.5㎞
記録:篠藤(中学)17分14秒(3分08秒0)

4位上村(東洋)17分35秒①
2位窪田(駒大)17分31秒②3:13
8位田口(早大)17分53秒③8:53(3分15秒1)
1位矢野(日体)17分24秒④9:09(3分09秒8)
14位前野(明大)18分22秒⑤11:49(3分20秒4)
3位藤川(青学)17分32秒⑥12:30
9位熊崎(帝京)17分56秒⑩18:27[7]16:17
9位竹内(農大)17分56秒⑭20:43[7]16:17
5位多田(中大)17分42秒⑮[9]17:25
12位田中(中学)18分08秒⑬20:30[9]17:25(3分17秒8)
7位奥谷(拓大)17分48秒⑦17:31[11]17:31
13位松田(法大)18分09秒⑨18:10[12]17:37
OP:阿部(山学)17分33秒[12]17:37
11位林(日大)17分59秒⑧17:42[14]17:42
5位田中(順大)17分42秒⑯24:03[15]17:46(3分13秒1)
18位大隅(大東)18分41秒⑪18:29[16]18:29(3分23秒8)
20位山下(東海)18分44秒⑫19:04[17]19:04
22位吾妻(國學)19分36秒⑰24:27[17]19:04(3分33秒8)
21位寺田(城西)18分46秒⑲28:19[19]21:05
14位小原(専大)18分22秒㉑33:25[20]22:41
17位岡崎(国士)18分30秒㉒42:49[20]22:41
16位大西(上武)18分29秒⑳29:09[22]22:48

19位岡部(神大)18分43秒⑱27:31[22]22:48
★帝京・熊崎選手、総合順位浮上 大東・大隅選手とのタイム差差し引いても10位
 往路12位で折り返した帝京大が熊崎選手の粘りでついに総合10位に浮上してきた。序盤飛ばし、いったんペースが落ちたものの、農大・竹内選手と競り合ってペースを保っていた。東海・山下選手だけでなく大東・大隅選手を僅か2秒差ながら交わしている。両者のペースの違いからあと3㎞でまだ差が開きそうだった。
 
★中大・多田選手が集団を崩す 法大・松田選手が巻き込まれ割り込む山学・阿部選手
 その後ろは争いは7校が約120mに入るカオス状態に。中大・多田選手が拓大・奥谷&日大・林選手を突き放して、前を追う。法大・松田選手を交わして、思った程に伸びていなかった中学・田中選手に追いつき見た目9番争いに。
 
 後ろからは、その多田選手よりも速いペースで山学・阿部選手が猛追。この間4番目相当のタイムで迫ってきている。多少区間ごとの凸凹はあるが、オープン参加となってからも見せ場を作っているのには恐れ入る。彼に離されたものの、いい動きの順大・田中選手も合わせてこのあたりの争いはまだまだ激しそうだ。
 
★國學・吾妻選手が大ブレーキ 見た目17番争いで19分オーバー
 ところで紹介していない選手がいる。序盤、農大・竹内選手のすぐ後ろで飛ばしていた國學・吾妻選手が、オーバーペースからの脱水症状で転がり落ちるようにして後退。苦しい走りとなっている東海・山下選手に捉えられ、走行順17番争いとなってしまっている。
 

 
鶴見中継所23.2㎞-生麦20.2㎞=3.0㎞
記録:篠藤(中学)8分25秒(2分48秒3)

4位上村(東洋)8分53秒①
3位窪田(駒大)8分52秒②3:12
1位矢野(日体)8分42秒③8:58(2分54秒0)
9位田口(早大)9分02秒④9:02
16位前野(明大)9分16秒⑤12:12
7位藤川(青学)9分01秒⑥12:38(3分00秒3)
5位熊崎(帝京)8分54秒⑩18:28[7]16:18
6位竹内(農大)8分55秒⑭20:45[8]16:19
11位田中(中学)9分04秒⑬20:41[9]17:36
14位多田(中大)9分11秒⑮22:57[10]17:43
OP:阿部(山学)8分59秒[10]17:43
2位田中(順大)8分51秒⑯24:01[12]17:44(2分57秒0)
8位松田(法大)9分01秒⑨18:18[13]17:45
12位奥谷(拓大)9分07秒⑦17:45[13]17:45(3分03秒3)
15位林(日大)9分15秒⑧18:04[15]18:04(3分05秒0)
20位大隅(大東)9分42秒⑪19:18[16]19:18(3分14秒0)
21位吾妻(國學)9分56秒⑰25:30[17]20:07(3分18秒7)
22位山下(東海)10分02秒⑫20:13[18]20:13(3分20秒7)

18位寺田(城西)9分38秒⑲29:04[19]21:50
10位岡崎(国士)9分03秒㉒42:59[20]22:51
13位小原(専大)9分09秒㉑33:41[21]22:57
17位大西(上武)9分33秒⑳29:49[22]23:28(3分11秒0)
19位岡部(神大)9分38秒⑱28:16[23]23:33
★日体・矢野選手が区間歴代2位の走りで区間賞!早大・田口選手交わし総合3位に
 途中から完全に区間賞争いの主役となっていた日体・矢野選手が、中継所寸前でついに早大・田口選手を捉えて総合3位に浮上。史上2人目となる68分30秒切の激走だった。全く予期していなかったという田口選手も何とか4秒差に留めてアンカーへ。まだもう一波乱あるかどうか。うしろの5位争いも青学・藤川選手が区間3位の走りで明大・前野選手を150m程の差に追い詰め、ブランド校同士の争いも面白くなってきた。
 
★東洋・上村選手が69分前半の好走 駒大・窪田選手は27秒しか詰められず
 トップは、東洋・上村選手が最後まで堅実な走りを見せ、トップ中継。散々当て馬扱いされていたが、結果69分前半と歴代でもかなりのタイムで駆け抜けて見せた。まだ2年生の選手でこれから主力化していくか。最低でも区間新と思って走っていた駒大・窪田選手は、69分を何とか69分を切った所。定点ごとに差はつめていたものの、27秒縮めるにとどまり、3年生4年生共に箱根で力を出し切れない悔しい走りとなってしまった。

★順大・田中選手がこの間区間2番目、秒差の見た目9番目争いに割って入る
 帝京・熊崎&農大・竹内選手の後の見た目9番目争い。最後に意地を見せた中学・田中選手が9番目で襷リレーするとトップ差17分43秒~45秒で5チームが雪崩れ込んだ。最後田中選手に離された中大・多田選手と追い上げ続けた山学・阿部選手が同時でリレー。その1秒後に何と順大・田中選手が駆け込んできた。区間5位、この間2番目のタイムで走破。今秋伸びた選手とはいえ、いつの間にか上がってきたの!?と思うくらい驚きだった。
 
★拓大と日大と法大と帝京が固まる 11位大東・大隅選手との差は50秒
 更に1秒後に法大・松田選手と拓大・奥谷選手が同時に襷リレー。終盤に少し話された日大・林選手が100m差で見た目15番目、終盤疲れた大東・大隅選手がそこから更に400m後方での襷リレーとなった。
 
 総合順位上では7位拓大の後ろ19秒で8位日大。拓大と同時だった法大は一斉スタートの分後ろで日大から更に14秒後ろで総合9位。その後ろ10秒差で上げてきた帝京が10位。4つ順位を落とした大東が11位で50秒。前も後ろも少し離れた単独走となっているが、追い上げられるかどうか。注目が集まる。
 

★國學・吾妻&東海・山下選手 終盤の失速響き繰り上げに
 その後ろ、今度は繰り上げスタートなるかどうか。國學・吾妻選手と東海・山下選手が中継所の長い直線に入ってきたのは残り20秒付近。この直線はだいたい30秒ほどかかるものなので、これでは間に合わない。吾妻選手が何とかラスト切り替えるも残り7秒届かず。東海大と共になんと7チームが繰り上げスタートの餌食に。復路一斉スタート以外でこれだけ繰り上げを見るのはちょっと記憶にない感じだった。5年前の85回大会は8区で棄権したチームも含めて間に合ったのだが…
 
 特に國學院は大学史上初の繰り上げとなってしまいかなり悔しいところ。中々寺田選手以外の主要区間を走れる選手が出てこなかったのがこういう形で響くことになってしまった。東海はタイム差的にまだギリギリシード権を狙えるところにいるので、何とかめげずに追い上げたいところだ。
 
★終盤に粘り、国士・岡崎選手と専大・小原選手
 以下、続いてやってきたのは城西・寺田選手。繰り上げから2分近く経過していた。確か6区菊地選手の好走で結構いいスタートだったはずなのだが、チームの総合力不足か。その1分後に国士・岡崎選手と専大・小原選手。共に終盤粘り区間順位はそこそこ。国士大は復路は下級生主体に切り替えながらも岡崎選手だけは変えなかったがやはりまずまずか。専大はギリギリリレーで凌いできたがここで力尽きた格好だ。
 
 最後、3区まで健闘もそこからじりじり下がっていた上武・大西選手、完全にコマ不足という印象だった神大・岡部選手が見た目最下位で中継所へ。悔しい思いを抱えながら見た目と総合順位の争いは最後まで続いていく。

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