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【前半戦を振り返る】明治大学

続いて、43年ぶりのシード権獲得から勢いに乗っている明治大学

○箱根出場メンバー
鎧坂哲哉(2年)/…1区3位。関東IC5000m8位
石川卓哉(4年)↑…2区8位。関東IC5000m3位&1万4位とダブル入賞
北條尚(4年)→…3区13位。まずまずのタイムでずっときている。
松本昂大(4年)/…4区3位。関東IC1万3位
小林優太(3年)/…5区18位。ハーフ64分12秒
安田昌倫(4年)↓…7区3位。故障。合宿直前に復帰
細川勇介(2年)\…8区7位。合宿直前に5000自己新は出した。
遠藤寿寛(4年)→…9区20位。関東ICハーフ出場

 日大と同じく大量に箱根出場メンバーが残っている明大。日大と違うのは、多くの選手がここまでいい感じできている。特に主力格の鎧坂、石川、松本の3人が非常にここまで好成績で推移している。この中で一番いいのは石川だろう。関東ICは3人で2種目出場したが、一番ポイントを稼いだのは彼だった。札幌ハーフでも好成績を残して、いい感じで推移している。松本、鎧坂はスピードランナー故に安定感がもうちょっとだが、2人とも力を出せるようになってきているので心配なさそうだ。もう一人の主力安田は7月に1500mでレース復帰。夏に走り込めばまあ心配ないと思う。
 中堅で一番成長したのは小林だろう。春にハーフのベストを大幅に更新して主力まであと少しというところ。63分半ばまでいけば、次の箱根も5区を任せてもいいだろう。遠藤、北條も爆発はしないものの、安定した成績を保っており、駅伝で非常に使いやすそうな雰囲気がある。ここまでだいたい順調といっていいだろう。やはり43年ぶりのシード権で士気があがっているのだろう。

○箱根補欠メンバー
岩崎耕三(2年)↓…昨年秋の勢いはない
松本翔(3年)\…5000m14分30秒台
岡本考平(3年)\…5000m14分30秒最高にムラがある
久國公也(4年)\…自己ベストからやや遅いタイムが多い
岸本大直(3年)\…同じく

 出場メンバーに比べ、補欠メンバーはやや元気がなかった。岩崎は昨年の秋時には主力の仲間入りかと思わせたが、それ以来全く走れなくなってしまった。故障がなければ箱根を走っていたはずの松本はちょっと置いてけぼりにされている感じか。このあたりはちょっと底上げできていないようだ。


○新戦力
原祐哉(4年)↑…自己ベスト何度も更新
近藤俊一(3年)↑…自己ベスト何度も更新&全日本予選2組1位

 出場メンバーと補欠メンバー合わせて13人なので、ここの人数が少なくなるのは仕方ない。冬に主力に混じって駅伝に出場していた近藤がやはり伸びてきている。経験は大事なのだろう。箱根のメンバーに争ってきそうである。


○新人
菊池賢人/…最近5000自己新
渡辺真矢→…初期に自己新。以後は普通
大江啓貴→…一度自己新
鈴木祟大\…5000m15分前後

 今年の補強はかなりうまくいった明大。上の3人は自己新を出している選手で新しい環境にもなじめている。フォームとか専門的なものはよく分からない(というか選手自体見ていないので)が、距離に対応してくれたら面白い。意識もかなり高いようなので、メンバーに食い込んでくる可能性は多いにある。


まとめに限りなく近い何か

 いやはや、はっきりいってかなり強いだろう。石川、松本昂、鎧坂と1万28分台3人と、それに近い力を持っている安田、北條の合わせて5人の柱はかなり強力だろう。タイム上、この5人と他はちょっと開きがあるが、1年生を中心に伸びる雰囲気がある選手が多いので、そんなに気にする必要はないだろう。
出雲:鎧坂-安田-松本昂-北條-菊池-石川
全日本:鎧坂-松本昂-安田-石川-渡辺-遠藤-菊池-北條
箱根:鎧坂-石川-安田-菊池-松本昂 近藤-遠藤-小林-北條-松本翔
 鎧坂を1区固定。2区に高位置で渡すためである。エース格誰使っても面白そう。とにかくそこで抜け出して勢いで突っ走ってもらおうという作戦だ。うまくいけば、優勝する事も可能というメンバー。特に出雲は可能性がありそうだ。昨年まで安定感がないことや故障が多いチームだったという気がかりな点がある(前期がみんないいので、ここからみんな下降線もありえる)が、今年は第一移動車に長々映るチャンスなのでいかしてもらいたい。


世界陸上~勝手に総括

 どうも、世界陸上も高校野球も終わって、セミの抜け殻化しているhakonankitです。

 まだ、少し余韻が残っている今のうちに書きたいこと書こうと思います。


短距離

 短距離は男女とも、未来に希望がもてる結果だったのでないか。まず男子だが、100mは出場した3人が全員一次予選を突破。うち2人が学生ということを考えると将来が楽しみである。学生(江里口、木村)は二次予選で力みが、塚原は準決勝で力みが出てしまったのが残念。ただ、塚原は北京に続き連続で準決勝に駒を進めたのは評価していいだろう。男子200mは短距離で一番決勝進出の可能性があった高平が残念ながらギリギリのところで二次予選敗退。もう毎回自己ベスト以上か、もっと高いレベルで安定して走れないと勝負は厳しいというところだろう。ただ、若手が多いのでいいのではないか。リレーもメンバーを新生した中では良く頑張ったところだろう。塚原レベルが4人揃えばメダルも手が届かないこともないという感じか。といってもリレーが全てじゃないので、個人でもメダルとは言わないが、ファイナルにいける選手が出てきてほしいところである。

 女子は、ご存知の通り、100mや200mを中心に世界大会に出場する選手が増えてきており、発展途上という状況。今回は出場しただけで歴史的なことなので結果についてはまあいいだろう。全体的に硬くなっていた。福島ですらリレーでは本来の走りが見られなかった。メンタル面の準備はほとんど初めてだし、次あたりから硬さが取れてくれればいいだろう。逆に言えば、2年後からは本当に結果を求められるわけだ。しっかり練習してほしいところである。




長距離(トラック)

 女子はまあほぼ力出し切ったのではないか。5000mは2人とも決勝に進出し、10000mも久々の入賞者を出した。といっても、2レースとも日本人向きのレース展開になったからというのが否めない。参加標準を切る選手は福士を中心に毎回いるが、世界にはやっぱりあまり相手させてもらっていない感じ。日本記録も停滞しているので、何とか壁を壊す選手が出てきてしいのだが…。

 男子にいたってはお話にならない結果。3000m障害の岩水は毎回徐々に悪くなっていっているし、5000や1万は今回は特にひどかった。何かもう調整が出来ていない感じ。どんぐりの背比べで日本選手権に勝っても、そこが調子のピークで8月までに下降してしまうようである。まあ、全力尽くしても決勝に進んだり入賞したりするのは難しい種目であるのだが、せめていい調子で臨んでもらいたい。何か選考方法とか先行日程を考えないといけないのではないか。自分的にはヨーロッパの大会でベストを出した佐藤は出場させるべきだったと思うのだが。後、男女通じていえるが、中距離はやっぱり無理なのか。まあ男子は箱根駅伝とかの弊害もありそうだが、何とか育ててほしい。



跳躍&投擲、その他

 跳躍と投擲は専門外なのであまり書けない。とりあえず女子は今のところ通用しない種目が多い。走り幅跳びはイケクミや今回は桝見など何とか出場しているが、決勝まではいけていないので。でも男子の槍投げのようなこともあるし、諦めないで強化を続けてほしいものである。

 その槍投げの村上はホント驚いた。確かに、自己ベストが90m前後の選手が不調だったこともあるが、本当にびっくりして騒いでしまった(夜中だったので親に怒られたw)。室伏以外の日本人選手が投擲でメダルを取るとは思ってもみなかったですからね。これからは注目を浴びて大変かもしれないが、先輩の室伏選手もまだ現役なわけだし、一緒にまたメダルを目指してもらいたいところである。後は、毎回ある程度の期待を浴びて出場している走り高跳びの醍醐、棒高跳びの澤野だが…いい加減そろそろ大舞台で結果出してほしい。メンタルが弱いというか…大舞台で一回も満足のいく結果(自己ベスト、或いはほぼ同じくらい)が出せないのはちょっと問題だろう。特に澤野は態度が…謙虚さが足りないと思うのがどうだろうか。やっぱり世界に胸を借りる態度ではないと思う。本当に実力があるならカッコイイ(ボルトとか)のだけど、挑戦者である以上、変にパフォーマンスはしない方がいいだろう。



マラソン

 最後は日本が一番得意とするマラソン。その期待には応えたか。前回の大会と同じく男子は入賞、女子はメダルを獲得した。特に男子の佐藤はその過程が感動するもので本当に素晴らしかった。女子の尾崎もまさか彼女とは申し訳ないが思っていなかったので、これも拍手モノである。北京での惨敗でどうなるかと思われたのでひとまずほっとできる結果である。

 ただ、男子も女子も本当に世界トップの選手が出てきたわけではないので、それをそのまま日本の実力とみるわけにいかないのが現状。特に男子は今季の世界30傑に誰も入っていないのだから、世界の差は歴然としている。男子であれば2時間6分から7分くらいが常時出ていないとこれから期待も持てないだろう。女子も2時間20分近い優勝タイムが出てほしいところだ。


 後、マラソンと言えばもう一つ…渋井選手の本番直前での欠場の件である。今回のメンバーの中で一番期待されている中で脚の状態が芳しくない。その期待に応えようとギリギリまで必死に直そうとしたのは仕方ない。ただインタビューではいけます!と答えてその直後にやっぱり無理、というのはちょっと問題だ。疲労骨折ということは突発的な脚の痛みではなく、だいぶ前からまずいということは分かっていることだから、ビッグな発言するのは控えるべきだった。前回の土佐(しかも同じく三井住友)の件もあるし、野口の直前回避に関しては批判めいたことも言っていたらしい(ソースどこっすか??)のでなおさら批判がいってしまう。今後も競技を続けるだろうから、今後は自分の言動に気をつけてもらいたい。

 後、日本陸連も問題だ。なぜ補欠を用意しておかない。元々補欠に入っていた森本も体調不良だということだったが、だったらその他という手もあるはずだ。那須川選手とか、或いは北海道マラソンに出場予定の選手とか。確かに日本の7番手以下になるから上位進出は厳しくなるだろうが、それでも経験は積める。せっかくある枠を一つ無駄にしてしまうわけなのだから、ここのとこは考えてもらいたい。


総括

 今後躍進する可能性があるのは短距離か。男子も女子も若い選手が出場しているので、リレーを中心にファイナルやメダルに手が届く可能性はあるとみる。マラソンも出場する選手しだいではまだまだいけるか。その他が先が不安。何とか強化してほしいところだ。

 後は全体的に言えることとして、メンタル面の強化だ。外国人選手はこの大会で自己ベストを出す事が多い(特に短距離、長距離に比べて駆け引きがない分)。日本は自己ベストから大きく遅れて勝負にならないことがよくあるのだ。まあ、日本ではない展開(自分の前に選手が走っている)になるので、どうしても硬くなってしまうのだろうが、毎年同じ失敗を繰り返してしまっているので、どうにか世界大会でも自分の走りができるような指導(難しいのだろうが)をお願いしたいところである。

槍投げ村上3位銅メダル!!!!!!!!

びびりました!!!!!!!!!!!!!!


村上選手、第2投目に82m97を投げ、3位につけ、



そのまま3位で逃げ切りました!!!!!!!!!!!!!!!!



お目でと!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

【世界陸上尾崎2位】女子マラソンインタビュー♪♪

尾崎:山下さんを超えられなかったが、並べてよかった。(レースは?)いけるところまでいって溜めたかったが、牽制していたのでちょいちょい前出てたら力尽きた。(山下さんには)ありごうございますというのは勿論です。最高の誕生日プレゼントとなった


山下さんが来て、抱擁を交わす

山下:10kmで指示した後は落ち着いてみてた。最後はヒヤヒヤした。嬉しいです。本当に良かった。最高のプレゼント。尾崎選手にはお疲れさんといいたいです。(増田との会話で)レース前に1番はそんなに狙わなくていいといったのがいけなかったかな?


この後、親がうるさくでしばらく聞こえない。

尾崎:メダルを持って帰れて嬉しいです。


加納:暑くて読んだとおりスローペース。前半はペースの変動が激しかった。監督からはきついレースになるから我慢強くいきなさいと言われていたので後ろの方で待機した。もっと上にいきたかったが、最低入賞と思っていたので、それは達成できた。最後に団体で尾崎が銀メダルでいい形で締めくくれるので良かった。


インタビュアー:31位の藤永さん・・・10年ぶりの世界選手権どうでした?(←こいつ・・・)

藤永:嬉しいです。皆さん、本当にありがとうございました。みんなの応援が力になって、最後まで走れたことが喜び。



女子マラソン速報!尾崎2位!!

女子マラソンの結果速報!!

女子マラソン

○個人
1位白雪2時間25分15秒
2位尾崎好美2時間25分25秒
3位メルギア(エチオピア)2時間25分32秒
7位加納由理2時間26分57秒
14位藤永佳子2時間29分58秒
31位赤羽有紀子2時間37分43秒

○団体
1位中国
2位日本
3位エチオピア


 スタート直後、赤羽、藤永、そしてあのシモン(まだ走っていたんだ!)が前に出てくる。超スローペースに焦れた感じだ。その後、南アフリカの選手や北京銅メダリスト周あたりが前にいたりするが、2人はずっと前に居る。

 3km10分オーバー。集団はちょっとずつ縦長になっていくが、それでも非常にゆったりとしたペースだ。トップは藤永がずっと引っ張っていく。赤羽はトップからは退いたが、それでも前の方。加納の姿も確認できる。尾崎は見えないが、勿論ついていると思われる。

 4km過ぎたところ、ついに焦れたか周が先頭集団を引っ張り始める。そこから急にペースがあがりエチオピア勢が前に出始める。給水の際、高橋尚子注目のガウチャーが前に出る。これは給水で前に出ただけだが、ややペースがあがったのは間違いない。気温が25度という過酷な条件だが、日本選手は前にはいなくなったが、しっかりついている。ちなみに赤羽がサングラスを取ったのは5km前後である。

5km17分42秒
13位藤永1秒差、17位加納1秒差、20位尾崎1秒差、26位赤羽2秒差

 ペースは結局それほどあがらず、今度は加納と尾崎が前に出る。引っ張るという感じではない。男子は集団の頃全く姿が見れなかったので、ちょい嬉しい(あ、別に男子批判してるわけではないです)。7km地点清水が転倒したあたり、赤羽さんが危なかったらしいが、やっぱり路面が悪いらしい。昨日の教訓がいきたようだ。

 8km過ぎてからは南アフリカの選手と中国の3選手が全員出てきた。ちょっとはペースがあがってきているのか、集団からこぼれだす選手が多くなってきている。9km過ぎ、藤永選手が3mほど集団から後ろ。ちょっと遅れだした?前の赤羽が集団最後尾となっている。2人ともじりじり開いている気がするが大丈夫か。接触を嫌がったにしても、もう少し前にいたほうがいい。

10km35分03秒
19位尾崎1秒、22位加納2秒、29位赤羽4秒差、30位藤永4秒差
 
 赤羽は試合前ちょっと故障したらしいが、一応大丈夫らしい…という話をしている間に2人とも最後尾に追いついた。一時的に集団のペースが上がった時に対応しなかったのか…と思ったら、また少し離れはじめた。そういえば、藤永は選考レースもこんな感じのレース展開だったか。安心したり不安になったりする。

 トップはルーマニアのオラルやシモンが引っ張っている。12km過ぎてからオラルが引っ張り出す。北京でも走った選手。力はある。集団が縦長になってくる。藤永が10m近く遅れだす。マイペースなのかどうか判断つかない。もう少し前に尾崎、加納、赤羽が集団最後尾に固まっている。ここは無理しない方がいいのか。藤永選手もまた前に追いついているので、そういう作戦なんだろう。

15km52分10秒
18位尾崎2秒、21位加納2秒、24位藤永2秒、25位赤羽2秒

 集団は25人。赤羽がしんがりということだ。細かい動きはあるものの、とりあえずついている。ペースは徐々に上がってきている。いわゆるビルドアップという感じ。このままの展開だとサバイバルレースになりそうな感じがする。

 17kmあたりでは周が先頭で引っ張っている。赤羽はまた5mほど後ろに下がる。遅れているわけではないが、らしさがないのが気になる。余裕がないのか。仮に調子が良かったとしても、北京のヌデレバ状態になってしまうので、せめてくっついてほしいところである。

 20kmが近づいてくる。ペースは落ち着いているのか、また割と横に広がるようになる。加納や藤永が前からも見える。赤羽も追いついている。イライラはしている気はしない。温存していることを祈る。

20km1時間9分47秒
16位尾崎2秒、17位加納2秒、20位藤永2秒、24位赤羽3秒

 シモンらを中心に集団が20kmを通過。ペースはまた少し落ちた。20km過ぎてから赤羽はまた遅れだす。フォームが悪くなっているわけでないので何らかの作戦なのかもしれない。

中間点1時間13分39秒
14位尾崎1秒、15位加納1秒、18位藤永2秒、22位赤羽2秒

 集団はそれほど動き無く進んでいく。日本人の位置取りもそんなに代わっていない感じがする。といっても細かい駆け引きはあるのだろうが、この辺はちょい退屈である。その時、エチオピアのツネが転倒。すぐ追いついたが、精神面が響く時があるので心配である。

25km1時間27分31秒
2位尾崎0秒、7位加納1秒、15位藤永2秒、23位赤羽3秒

風が無いと体感温度が38度に浮上するらしく、非常にきついコンディション。消耗戦だ。ここで赤羽がまた遅れだす。先ほどより差が離れている。やや脚がきつくなっているようにみえる。路面が悪いので、ストライド走法の赤羽は不利なのかもしれない。スローだし、脚が詰まって余計影響あるのかもしれない。ただ、まだ沢山集団についているので、何とかついていってほしい。遅れるには早すぎる。

 ここを過ぎてから先頭集団が縦長になる。ロシアのユラマノアと中国2名が引っ張ってかなり集団が伸びる。日本人の中では加納、尾崎が一番前の方にいる。先頭集団は10人くらい。その後ろ第2集団に藤永。赤羽は更に後ろに遅れているようである。

 28km手前、更にユラマノワが引っ張り続ける。加納と尾崎はしっかりついている。反応もいいようにみえる。動きはやや落ち着いたか、先頭は15人弱となっている。日本人2人はまずまず。特に尾崎はいい位置につkていえる。加納はマイペースという感じか。ガウチャーが遅れだしたが、ほかもぱらぱら遅れだして、サバイバルようそうだ。
30km
6位尾崎1秒、9位加納2秒、16位藤永41秒、28位赤羽2分11秒

 先頭は5人ほどに絞られてきた。日本人は尾崎がついている。加納は第2集団のトップで6位争いとなった。先頭集団は4人に絞られてきている。尾崎は2番手から3番手あたりにつけており、かなり調子がよくみえる。フォームも全く崩れていない。一方、赤羽はかなり苦しそう。腕も振れていない。やっぱり実力者とはいえ、マラソンは2回目。厳しい戦いになっている。ただ、日本勢最下位はちょっと予想外であった。

 ロシア・ユラマノア、エチオピア・メルギア、中国・白雪、そして日本の尾崎の先頭集団は以前続いている。引っ張っているのはずっとユラマノアである。32.5km地点の給水でちょっと加納が躓いたのが気になるが、大丈夫そう。全く無理をしていないので、まだ余裕があるかもしれない。

 ユラマノア、白雪、メルギア、尾崎、この4人の順番でレースが進んでいく。給水でスペシャルドリンクを取り損ねて、35kmではいたいなと思っていたら、岩水選手が猛ダッシュで渡してくれた。GJ!!

 と、給水でユラマノアが一気にダウン。あばら骨あたりを押さえて苦しそう。先頭集団は3人になった。

35km2時間01分40秒
3位尾崎0秒、8位加納46秒、16位藤永2分20秒、29位赤羽6分29秒

 表情は尾崎が一番余裕があるように見えるというリポート。本当なら金メダルも視野に入っている。ユラマノアが抜けた先頭集団は白雪が引っ張ていた。35.5km初めて尾崎が先頭を引っ張る形となる。仕掛けるのだろうか。メダルがほぼ確定しているが、できれば金メダルをとってほしい。

 尾崎が引っ張ったまま36kmを過ぎる。ペースはあげている。仕掛けている。時々ちらっと後ろをみるのは離れているかどうかの確認か。後ろはしっかりくっついたままだ。腕降りが小さい白雪が非常に怖い存在だ。尾崎、白雪、メルギアの順でずっとレースが進んでいく。

 37.3km地点、給水で一旦白雪を前に出したが、また尾崎が先頭に出て引っ張り出す。37.7km3人が横一線に一瞬なり、並びがそのままひっくりかえる。尾崎は3番手となる。38.35km周回コースからはずれ、いよいよ大詰めになってくる。3人が並んで日本人が入っている。これは予想以上の展開。メダルはほぼ確定、後は色がどうなるのかということである。ちょっと口が開いてきてが、誰もスパートをかけないので休んでほしい。

 メルギアが引っ張り、白雪と尾崎が2位3位を入れ替わりながらレースが進んでいく。と39.4km地点、また尾崎が前に出る。しかし、すぐにメルギアが前へ。駆け引き、つまりが探りあいが露骨に分かるようになってきた。

40km2時間18分10秒
2位尾崎0秒、8位加納1分18秒、15位藤永3分46秒

 給水で尾崎がトップに。その時、メルギアが遅れだす。先頭は白雪との一騎打ちとなる。尾崎が引っ張り続ける。白雪も帽子をとり、懸命の走り。ちなみに4位5位も後ろにみえており、意外と競っている。41km過ぎ、白雪が一気にペースをあげる。スパート。尾崎懸命に喰らい付くがじりじりと開いていく。口を開いて必死に腕を振る。ただ、少しずつ差は開いていく。白雪はやっぱり溜めていた。

 白雪がそのままゲートをくぐりトップ。最後は競り負けたが、尾崎は最後まで粘りきり2位。見事に銀メダル。正直予想外の選手が獲得だったのが、素晴らしいレースだった。最後スプリント力が及ばなかったが、世界陸上初のメダル獲得おめでと~~


尾崎:山下さんを超えられなかったが、並べてよかった。(レースは?)いけるところまでいって溜めたかったが、牽制していたのでちょいちょい前出てたら力尽きた。(山下さんには)ありごうございますというのは勿論です。最高の誕生日プレゼントとなった


山下さんが来て、抱擁を交わす

山下:10kmで指示した後は落ち着いてみてた。最後はヒヤヒヤした。嬉しいです。本当に良かった。最高のプレゼント。尾崎選手にはお疲れさんといいたいです。(増田との会話で)レース前に1番はそんなに狙わなくていいといったのがいけなかったかな?


この後、親がうるさくでしばらく聞こえない。

尾崎:メダルを持って帰れて嬉しいです。


加納:暑くて読んだとおりスローペース。前半はペースの変動が激しかった。監督からはきついレースになるから我慢強くいきなさいと言われていたので後ろの方で待機した。もっと上にいきたかったが、最低入賞と思っていたので、それは達成できた。最後に団体で尾崎が銀メダルでいい形で締めくくれるので良かった。


インタビュアー:31位の藤永さん・・・10年ぶりの世界選手権どうでした?(←こいつ・・・)

藤永:嬉しいです。皆さん、本当にありがとうございました。みんなの応援が力になって、最後まで走れたことが喜び。



【世界陸上速報】ボルト3冠&日本4位!!【男子400mリレー】

男子4×100mリレー決勝

1位ジャマイカ37秒32
2位トリニタードトバコ37秒62
3位イギリス
4位日本(江里口-塚原-高平-藤光)38秒30

 大健闘頑張った!ミスはなくほぼ完璧なリレーで届かなかったのだから今回は仕方が無い。4人とも全体的に予選を上回る走り。特に4走の藤光はかなり頑張ったと思う。彼に渡った時点で4位だったのできついかもと思ったが、そこから順位は落とさず、途中まではイギリスに喰らいつく走りだった。大丈夫、近いうちにまたメダルを取ってくれると期待できる結果だった。

 トップはアメリカがいなくなって、もう間違いないとみられていたジャマイカがやっぱり優勝。ボルト→パウエル

江里口「やっぱり1走で流れを作ればメダル争いに絡めると思ったし、目指した。悔しさの方が残る」

塚原「やっぱメダルの期待があったので3位争いができるかなと。今のチームの力は発揮できた。今回がスタートだと思う」

高平「個々がしっかりやるべきことを理解したうえで、それなりの力は出た。アテネの4位とは違う、希望が持てる4番。僕等が北京で出す前の日本記録を上回るタイムだし、次に向けて夢希望が持てる」

藤光「やっぱり朝原さんに比べたら力足らずなので精一杯自分の力を出すだけだった。4位ということだが、自分の持っている力は出せた」


なぜか澤野「そうですね(入賞ならずローテーション)。正直悔しい。日本で沢山の人が応援してくれたので感謝」

女子4×100リレー予選


≪3組、組2着+2≫
○1組
1位ジャマイカ41秒88(キャンベル温存)

○2組
1位ドイツ42秒96

○3組
4位日本(福島-高橋-渡辺-和田)44秒24
DNFアメリカ

 とにかく日本は残念。シーズンベストから遠く離れてしまったタイムでのゴール。福島高橋とエースを並べ先行逃げ切りを図ったのだが、2人ともそのキレが見られず、後手に回ってしまったのが敗因だろう。びっくりしたのはアメリカ。かねてからバトンの技術がないといわれていたが、まさか男子女子両方とも失敗するとは…。しかも女子は蹴って怪我をさせるとか……。こうみたら日本は安心してみていられるといえばそうかもしれない。日本も次くらいからは固くならないように頑張ってほしい。


福島「やっぱりタイムもよくないので、自分の役割の流れを作る部分でもあまり満足は出来ていない。今後に、もう一度一からやり直したいと思う。」
高橋「ちゃんと受け取り次にいい流れで繋げたいと思った」
渡辺「とりあえずしっかりバトンを繋いで渡したかったがいい流れを作れなかったから、いちからやり直したい」
和田「自分がアンカーなので最後まで諦めずに走ろうと思い、いつもどおりで走ろうと思った。決勝に行こうとしたけど、思ったよりタイムが伸びず残念。次に活かすため、いちからやり直したい」

女子5000m決勝

1位チェルヨト(ケニア)14分57秒
11位小林祐梨子15分12秒44
12位中村祐梨香15分13秒01

 レースは予想通り、中村が先頭を引っ張り、小林は最後尾につける展開。ただ、かなりスローな展開となっている。1周72秒ペースなので、日本の2人には早いくらい。次は76秒まで落ちたが、これはさすがにちょっと遅すぎる。1km3分08秒なので予選並のペースだ。1400m過ぎたところで優勝の本命、エチオピアのデアファーが引っ張り出す。といっても僅かに2秒ラップタイムがあがっただけだが。おそらく彼女はラスト1周の作戦だろう。

 2000mを過ぎてから上位は徐々にケニアやエチオピアに独占され始める。ペースがあがったわけではないが非常に不気味な感じだ。中村は10位、小林は13位。誰がいつ仕掛けるのか分からない、ただ少しずつペースはあがっている。徐々に縦長になってきている。1秒ずつラップがあがってきている。ケニアのキベトが少しペースをあげるが、まだそんなに差があるわけではない。残り3周になってもそんなにペースはあがらない。世界記録より1分遅い。さすがに日本女子もついている。ラスト1周の勝負になるのか。

 残り2周、日本はちょっと遅れだした。2つに集団が割れそうだが、日本は後ろの集団だ、11位12位あたり。ケニアとエチオピアの集団となった。残り1周。ケニア2人とデファーが飛び出す。残り200、デファーがついにトップへ。まだ3人差はない。残り100でデファーを中心に3人の一騎打ち。残り50mでケニアのチェルヨトが女王を捉える。デファーはペースがあがりきらない。チェルヨトがそのままトップでゴール。デファーは最後にキペトまで抜かれて3位でゴールした。日本は11位小林、12位中村。8位とは約1秒さで惜しくも入賞を逃した。が、タイム的には高記録である。

小林「気持ちよかった。一応ファイナルにいけたので、今回は自分の中で楽しめるレースだった。スタートラインにたったときみんなへの恩返しが力になった」

中村「緊張をせずに自分の力を出すことを目標だったが、何とかできた。位置取りをいいところにしようと思った。今後マラソンに繋げられるように頑張りたい」


女子4×400リレー予選

○1組
1位アメリカ3分29秒31
2位ナイジェリア
3位フランス

○2組
1位ロシア3分23秒80
2位ジャマイカ
3位ドイツ
4位イギリス
5位キューバ
8位日本(青木-丹野-佐藤-久保倉)3分34秒68

 アメリカつえー。主力温存しているのにあの余裕っぷり。3走以降は手を抜きまくりの展開。バトンミスが続いているが、さすがにマイルは大丈夫だった。

 2組は逆にロシア無双。アメリカと同じように3走からは独走状態となった。2位ジャマイカも予想通り。びっくりはまたまた3位に入った地元ドイツ。ラスト10mでイギリスを抜き去り決勝進出。いい感じにベルリンの風が拭いている。日本は青木が失速し、早くも大きく最下位。ロシア、イギリスと強豪チームにはさまれ硬くなったか。更に丹野がやや追い上げたのだが、バトンミスでタイムロス。結局大きく引き離されて最下位となった。男子と違いまだ場慣れしていない感じ。もう少しメンタル面を養ってほしいところである。

女子4×100mリレー決勝

1位ジャマイカ42秒06
2位バハマ42秒29
3位ドイツ42秒87

 ジャマイカが予想通り優勝。ただ、パナマが大健闘。意外と差がつかず面白かった。そして、びっくりしたのがドイツ。地元のプレッシャーをはねのけるとすごい力を発揮する。突出した選手はいないが、総合力でメダルを勝ち取った。


【世界陸上速報】男子マラソン佐藤6位入賞!!



男子マラソン

1位キルイ(ケニア)2時間6分55秒
2位ムタイ(ケニア)2時間7分48秒
3位ケベデ(エチオピア)2時間8分35秒
6位佐藤敦之2時間12分05秒
11位清水将也2時間14分06秒
14位入船敏2時間14分54秒
40位前田和浩2時間19分59秒
61位藤原新2時間31分06秒

 スタートして、すぐは1km3分ペース。とりあえず前回のように飛ばす選手はいない感じ。画面はボルトばかり(黄色いユニフォームの黒人が多かった(笑))という異様な光景だったがw、日本人5人はここはしっかりとついている。その中でもエースの佐藤が一番前(日本人の中で)にいることが多い。基本的に固まっていた。

 5km先頭15分10秒で通過。北京ほどのペースではないため大集団である。といっても日本人にとっては早めである。このあたりは藤原が割りと前の方にいる。本人が走りやすい位置で走っているのだろうが、第一中継車からまともに日本人の姿をみたのは初めてくらいだった。

5kmチェックポイント
19位佐藤1秒差21位入船2秒差23位前田3秒差32位藤原4秒差35位清水5秒差

 7.5km過ぎにアクシデント。清水選手が前の選手とぶつかり転倒。足に影響はないようだが、集団からはやや遅れた。ベルリンのコースは著しく狭くなっているところがあるが、そこを少し過ぎたところだった。8km付近で追いついたが、周回コースなので今後も通るので、アクシデントをなるべく避けてほしい。

 レースはずっと1km3分をやや超えている。そのためかやや集団は横に広がっている。が、10km過ぎたあたりでペースがややあがって縦長になる。日本の選手はその集団の一番後方にみんな位置している。CM後、清水や前田が遅れ始めている。きつくなったのではなくて、自分のペースを守っている感じである。ただ、前田はかなりきつそうな表情で心配である。まあ経験は一番薄いので仕方ないかもしれない。

10kmチェックポイント
23位藤原、25位佐藤、29入船、31位前田、32位清水5秒差

 このあたりから日本人3人は一番後ろにずっとついていっている。先頭はエチオピアの選手が引っ張っていることが多い。その中には北京銅メダリストも含まれている。14kmあたりで3人仲良く並んでいる映像が流れてくる。箱根予選の上武大戦法みたいな感じだった。15km手前の給水で入船がスペシャルドリンクを取れなかったが、普段から取らずに練習しているのでここは問題なさそうか。

 トップは44分57秒で15km通過。その後日本3人が集団の一番後ろ。そして前田と清水も自分のペースで通過した。

15km
17位佐藤、18位藤原、21位入船7秒差、27位前田31秒差、29位清水36秒差

 その後、エチオピアの選手が一気にペースをあげ、振り落としにかかる。日本の3選手はじりじり引き離されていく。特に入船が急に遅れていった。佐藤と藤原は並んで走っている。この2人はイーブンペースのようだ。ついていかず、ここからじりじり追い上げていく作戦のようだ。夏なので何人も失速する選手が出る可能性がある。ただ、最近のレベルアップを考えると入賞できるかどうかギリギリか。

 先頭はケベデを中心に7人。うち黒人が6人である、佐藤は30秒ほど後ろで13位。3秒後ろに入船があがっている。藤原はそのまた5秒ほど後ろである。また徐々に追い上げられている。
 前はエチオピアの選手が追いついて8人になろうとしている。20kmは59分42秒で通過。

20km
14位佐藤44秒、16位入船49秒、18位藤原53秒、27位28位清水前田1分35秒

 ここから日本人得意の粘りでどこまであがれるのか。特に上位3人は誰か一人でもいいから何とか上位8位以内に浮上してほしいところである。ただ、5km15分20秒かかり、ややペースダウンしているのが気がかりである。

 先頭はエチオピアとケニアが3人ずつでやっぱり本命が強い。後はブラジルなどがいるくらいである。後ろ佐藤は完全に一人旅になっており、ペースがあげられるか心配である。脚にきている走りではないので、このペースをいじしていほし

中間点
14位佐藤48秒差16位入船55秒差17位藤原55秒差26位清水1分40秒27位前田1分46秒

この後、佐藤は一人交わされたが、逆に好都合。ついていって追い上げたい。

 先頭集団は5人に。何とケベデも遅れ始めた。戦闘は5km14分台ペースで進んでおり、かなりのハイペース。2時間6分前後ペースで進んでいる。ちなみに日本人で一番早いのが佐藤の2時間7分前半なので、これは強い。サバイバルレースとなっている。ケニア3人、エチオピア1人、ルワンダ1人となっている。
25km
14位佐藤1分29秒、16位17位入船藤原1分50秒、23位清水2分29秒、26位前田3分03秒差
 清水がいい感じで浮上している。前田はややきつそうなフォーム。ただ、チェックポイント後、1人交わしたので闘争本能が衰えたわけではなさそうだ。

 佐藤は一旦抜いたフランスの選手と併走。5kmは15分43秒で徐々に低下。だが、北京の尾方と比較すると別に悪いわけではないので、まあ世界が早すぎるということだ。

 CM後、ルワンダの選手が脚にきたのか突然ストップ。先頭集団は4人。日本人は自動的に一つ順位があがることになる。ただ、佐藤の字幕が14位になっているので、フランスの選手にはどうやら引き離されたようだ。今また一人旅になっている。

 先頭はややペースが落ちている。ケニアが3人いるので潰しあいはできないということか。後ろにエチオピアが2人いるので、このままいくとまた6人での様相になるやもしれない。1時間29分44秒で30kmを通過。久しぶりに5km15分かかった。

30km
14位佐藤2分33秒、19位入船3分22秒、20位清水3分32秒、22位藤原4分13秒、30位前田5分11秒

 佐藤の前方の2人を捉える可能性がある、何とかあげていってほしい。また一定のペースの清水もまだ期待が持てそうな感じである。一番脚が重いのは藤原か。表情もかなり苦しそうである。

 先頭はエチオピアのメルガが焦れたのかペースをあげている。ケニアチェルイヨットが一人遅れ初めて3人にしぼられた。キルイとムタイはしっかりついている。メダルはこの3人でいいのだろうか。その後、ムタイがペースをあげたりしている。現在32km過ぎ、そろそろ駆け引きが激しくなってきた。

  後ろは清水が入船をじりじりおいあげてきている。そして32kmほどで追い越して19位にあがる。清水はさらにまた順位をあげている。このへんの順位の選手の中では一番余裕がある感じである。

 先頭は35kmキルイ、ムタイ、メルガの順で通過。それを合図にキルイがペースアップ。エチオピアのメルガが遅れだす。ちょっとついていけない感じか。4位はケベデが走っているので捉えられるかもしれない。

35km
9位佐藤、14位清水4分42秒、15位入船5分、33位前田、48位藤原10分ほど

ちょっとびっくり、佐藤がいつの間にか浮上。100m前のモロッコの選手を抜けば入賞ラインに浮上できる。清水も順位をあげている。100m前に2人いるのでこれもいい感じ。入船も南アフリカの選手2人と併走しており、ここから日本の選手の踏ん張りどころという感じだ。佐藤は16分07秒、前の選手は16分18秒。何とか少しずつ縮めてほしい。

 先頭は38kmで変化。キルイがじりじりとムタイを引き離し始めた。どうやらこれで決着か。

 佐藤は懸命に追い上げるが、なかなか前が詰まってこない。早めに詰めないと交わせない。

 先頭は40km通過。まだまだ余裕がある感じ。さすが2時間5分04秒を今年出した選手だ。佐藤はちょっとずつ前を追い上げているように見える。ただ、モロッコの選手も今年の大分マラソンで優勝した選手。この壁を突破できるだろうか。

 今更だが、一ついいたい。
こんなコース考えたやつ誰だ!!!細いし、曲がりくねって走りにくい。前も見えにくいので駆け引きに使えるとはいえ、何とかしてほしいところだ。

 トップはキルイが独走。ムタイの姿はだいぶ小さくなった。残り1kmを既にきっているが足取りは軽快。世界の力には恐れ入る。そのままゴール。タイムは2時間6分55秒。北京ほどではないが、この暑さで凄まじいタイムである。2位3位は1分間隔ほどでゴール。

佐藤は残り1kmを切ってから大失速をしたエチオピアの選手を交わして8位浮上!!歯を食いしばっているが笑っているようにみえる。更に前、モロッコの選手の姿もみえている。サングラスを外して、渾身のラストスパート。モロッコの選手も交わして7位へ!!前回北京では完走した選手の中では最下位だった佐藤が7位で雪辱を果たした。その後、一人棄権していることが判明して6位!

 清水は最後集団で8位争いを演じて惜しくも11位。僅か2秒差で入賞を逃したが、初出場で大健闘である。その後すぐ入船が14位でゴールし、団体でケニア、エチオピアに続き銅メダルを獲得。近年油谷5位、尾方3位などで入賞が続いていたが、続けて入賞でき、まだそこまで日本がレベルが落ちていないことにちょっとほっとした。


【日本男子リレー決勝進出!】世界陸上7日目まとめ

新生・日本、順調


男子50km競歩

18位森岡紘一朗3分56秒21
DNQ山崎勇喜
DNQ谷井孝行

ん~悔しいのう、悔しいのう……。一番メダルの可能性があった種目なので何とか…と思ったが、焦ったのか失格。というか審判のマークが異様にきつかった気がしたのだが。大阪の時の悔しさをバネにしている山崎選手。今回の悔しさも必ずバネにしてくれると信じている。

男子4×100mリレー予選

○1組
1位トリニタード=トバコ38秒47
2位日本(江里口-塚原-高平-藤光)38秒53
3位フランス38秒59

○2組
1位アメリカ37秒97(ゲイ温存(欠場?)、クレメント、ロジャースなど)
2位イギリス38秒11
3位カナダ38秒60

○3組
1位イタリア38秒52
2位ジャマイカ38秒60(ボルト、パウエル温存)

 雨でどしゃぶりという予想外の天候の中、行われたレース。日本は安定していた。

 1走は100のベストタイムが一番早い江里口。硬くなってしまった100mとは違いまずまずの走り。大学でも1走をしているので慣れていたのもあったかもしれない。世界とほぼ横一線で並ぶ。2走はエース塚原。スムーズにバトンを受け取ると一気に加速。隣の金メダル経験もある南アフリカを完全に交わして3走のスペシャリスト高平へ。ここのバトンはちょっと詰まった。今まで2走だった末次よりごつい塚原なのでちょっとずれがあったか。それでも慣れている高平は受け取った後は一気に加速。そしてトップへ。まもなくアンカーの藤光へ。補足するとここのバトンパスが一番難しい。というのもコーナーを周りながら疲れている状態でバトンを渡すので一番難しい。例年ここでバトンミスが多い。朝原でさえ3走はできないといわしめるところだ。しかし、その心配をよそにここもスムーズにいったバトン。アンカー藤光は今回のメンバーの中では持ちタイムが一番悪い。ここはさすがに追い上げられ、北京銀メダルのトバコに交わされる。しかし激しく追い上げてきたフランスには逃げ切り、見事順位で通過する2位で予選突破。久々に安心してみれたレース(予選だが)だった。

 2組には王者アメリカ登場。怪我のゲイは欠場。おそらく決勝には来るだろう。まずは通過できるかどうかだが、バトンパスはほぼ完璧でいきなり37秒台。しかも110mHの選手が出場しているのにである。エースを温存して日本と0.5秒の差をつけているのでやはり強い。

 3組にはジャマイカが登場。が、見もののボルト、パウエルは欠場。2軍~3軍での参戦となった。余裕綽々で大丈夫かと思ったが全く心配いらない。安定したバトンパスで最後までいってしまった。本番ではどんなタイムを出すのか楽しみだ。びっくりしたのはイタリア。某アニメタイトルでヘタリアとか言われていたが、全くそんなことない(というか関係ない)。日本とほぼ同タイムでライバルか。本番でのダークホースだ。なお、この組で地元ドイツがバトンを落としてドイツもこいつもと言われた。また、アジアからタイが出場したが、残念ながら突破できなかった。

とりあえず、予選のタイム順に並べてみる。
アメリカ37秒97
イギリス38秒11
トバコ38秒47
イタリア38秒52
日本38秒53
フランス38秒59
ジャマイカ38秒60
カナダ38秒60

 せっかく並べたので軽く展望。アメリカ、イギリス、主力を投入するだろうジャマイカには普通に走られたら勝てそうにないか。不謹慎だが、メダルを獲得するには相手がミスすることを祈るしかない。後はほぼ横一線。トバコもまあま強そうだから、現実的には5番が限度という感じ。ちょっとでもバトンをミスしたら最下位ということもありえるというところだ。

 ただ、一ついいデータをいうと2組3組は1組より気象条件が良かった。ということは日本はもう少しタイムを伸ばすことが可能かもしれないということ。メダルまでは厳しいと思うが、まだ若いチーム。今回は無理でも数年後には狙えそうというレースをみせてほしい。



8月22日17時5分追記:アメリカが失格したんですね。リレーゾーンオーバーということで…。終わってからすぐテレビ切って夢の中入ったので、さっきのTBSの特集まで全く知りませんでした。不謹慎ですが、これで日本の銅メダル以上の可能性が僅かに出てきたかもしれません。ジャマイカ、イギリスはほっといて、他チームは僅差ですので。新生ジャパンがんばれ!!
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http://blogs.yahoo.co.jp/dsnoteresa(Wiki参考)

【ボルト伝説再び】世界選手権6日目その2

ボルト伝説、再び!!!!!!!!!!!!!!!!!!


女子200m準決勝

1組1位ファーガソン(バハマ)22秒24
1組2位キャンベル(ジャマイカ)22秒29
1組DNFフッカー(アメリカ)
2組1位フェリックス(アメリカ)22秒44
2組2位マクレーン(ジャマイカ)22秒55
3組1位リー(アメリカ)22秒30

 1組目でやや波乱。アメリカのフッカーが走行中に左太腿を痛め転倒し棄権。アメリカがまた一人減った。対してキャンベルは余裕の走りでバハマの選手とほぼ同じくらいでゴール。力を溜めている。
 2組目に登場したフェリックスも余裕。敵対国となっているジャマイカのマクレーンと共に流して決勝に駒を進めた。ジャマイカがまた勝つのか、それともアメリカが意地をみせるのか、明日も目が離せない。




女子400mH決勝

1位ウォーカー(ジャマイカ)52秒42
2位デュマス(アメリカ)52秒96

 こちらもアメリカデュマスVSジャマイカウォーカーと一騎打ちとなった。決着はまたしてもジャマイカに軍配が上がった。300mまでは両者ほぼ互角だったが、コーナーの終わりでデュマスの歩数があがらず失速。その隙をついてウォーカーが抜け出た。北京で金メダルを取っていたが、世界選手権では初。この種目もジャマイカが制覇した。

男子200m決勝

1位ボルト(ジャマイカ・世界記録保持者)19秒19…☆★☆★世界新!!!!!!!!!!!!!★☆★☆
2位エドワード(パナマ・19歳)19秒81

 ボルトきたあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いきなり2レーンの選手がフライングして、ボルトへの影響がどうなのかと心配だったが、全くの杞憂。コーナーからぐんぐん加速し、直線に入って明らかにギアを入れ替え、一気に後続を突き放す。ラスト30mでややペースが落ちたが、歯を食いしばって粘り、ゴールを駆け抜けた。タイムは19秒19!!!また、伝説を作り上げた!しかも向かい風0.3m!公認ギリギリの追い風2mであれば…18秒台ももしや…

とにかく夜中起きてて良かったああああああああああああああああああああああああああああああああああ


男子110mH決勝

1位ブラスレイト(バルバトス)13秒14
2位トランメル(アメリカ)13秒15
3位ペイン(アメリカ)13秒15

 王者ロプレスが不在の中、一体誰が勝つのかと思っていたが、ものすごいレースとなった。序盤ペインが好スタート。しかし、後半実力者トランメル、そして新生ブラスレイトが追い込んできて、肉眼上3人ほぼ同時に飛び込んだレース。長い審査の結果、何と勝ったのは全くの無名選手ブラスレイト。自分でも信じられないといった感じな表情が印象的だった。アメリカはまたしても金メダルを逃した。特にトランメルはまたしても銀メダル。最初にちょっとバランスを崩したがそれがなければという感じだった。

【澤野、ヒヤヒヤ決勝へ】世界選手権6日目その1

ベケレに失礼極まりない瀬古の発言

男子棒高跳び予選

12位澤野大地5m55cm…☆決勝進出
31位鈴木祟文5m25cm

 前回の大阪、北京五輪のリベンジを誓った澤野は辛くも予選突破。5m55が踏み切りが前の方になってしまったが、1回目で成功したのが大きかった。澤野が失敗した5m65が11人成功。後1人成功すれば予選落ちというところで前回4位の選手らが失敗。どうにか残った。ただ、今回も脚が痙攣したりとどうも以前と同じ失敗を繰り返しているような…。まあ、今回のチャンスをどうにか活かし、何とか入賞を目指してほしい。

鈴木選手は全体的に不調という感じで記録伸びず。どうも学生が硬くなってしまっているか。まあ、とりあえず経験したということにしておこう。


男子110mH準決勝

1組1位トランメル(アメリカ・前回銀)13秒24
2組2位ペイン(アメリカ・前回銅)13秒24
3組ロブレス(キューバ・北京金)DNF

 まずは、シルバーコレクターといわれているトランメルが出陣。フライングのアクシデントもものともせず、スタートからトップに立つとそのまま逃げ切った。予選は波に乗れず何とか通過という感じだったが、まるで別人のように調子を戻した。ロブロスが不調なだけに今回こそ金を取りたいところ。2組目のペインも含まれるが、金メダルが中々取れないアメリカなので、何とか勝ちたいところだ。

 そのロブレスが何とまさかの途中棄権。右太腿の肉離れという情報があったが、ウォーミングアップの段階では全然痛いそぶりをみせなかったし、テーピングもしていなかった。ここら辺はプロ根性だったのか。本番でもスタート直後まではほぼ普通だった。しかし……

 これでアメリカは俄然有利に。この種目こそ金メダルを目指したい。


男子5000m予選

1組
1位ベケレ(エチオピア)13分19秒77
16位上野裕一郎14分30秒76

2組
2位キプチョゲ(ケニア)13分23秒34
4位ラガト(アメリカ・前回2冠)13分23秒73

 まず、瀬古(笑)。ベケレと勝負できるとかビックマウスにも程があるだろ(笑)(笑)。一応、専門なので言いたいこと沢山あるのだ。そりゃまあ和製ベケレくらいであればまだ許すが、勝負は無理だ。ベストも1分違うやろに…。

 レースは波乱の幕開け。まあ、彼の性格からすると予想はできたのだが、上野がいきなりトップに立つ展開。ぐいぐい引き離していく。ここまでは想定の範囲内。だが、2名転倒する選手がいたのは予想外だった。1人は何と3000m障害チャンピョンの選手、もう一人はエチオピアの選手でこちらは靴が脱げ、おそらく30秒くらいロスしたのではないかと思う。2人ともこの後、集団に追いついている。力を使ったためか予選は通れなかったが執念を感じた。素晴らしいレースだった。
 一方飛び出した上野は2分40秒で1000mを通過した後、後ろをキョロキョロ。その後すぐ追いつかせた…ように見えたが、ここから完全に失速。あっという間に最下位に落ち、短い5000で何と周回遅れをしてしまう有様。最後ラストスパートはしたが、恥ずかしい限り。まあ、元々通過は難しい種目なのだが、これはなあ…。緊張はしていただろうから、しょうがないのだろうが、直前のコメントのせいで怒りが湧いてしまうので許してほしい。まあ、話題を何だかんだで提供してくれる選手なので面白かったといや面白かった。次はきちんと戦ってほしいところである。
 レースはベケレがやっぱり残り1周から出てくる展開。2冠に向けて視界良好である。

 2組目はかなりスローペースな展開。残り1周でも9人ほどが残っている展開。ラストは400mをみているかのようなスパート合戦。その中、ラガトはしっかりと4位通過。有力どころは転倒したランナーを除き残り、決勝がたのしみである。

【福島&高橋、予選突破ならず】世界選手権5日目まとめその2

ジャマイカ旋風は続く


えっと、もっと詳しかったのですが、あげる直前にデータを消してしまったので、簡易ですorz

男子200m準決勝

1組1位ボルト(ジャマイカ)20秒08
2組1位スピアーモン(アメリカ)20秒14

 いや~やっぱりボルトは強いですね。3レーンで窮屈がちょっと懸念されたが、全くそんなもの関係ない。直線入ってからはもうスピードを落とす。余裕で1位通過を果たした。大方の人は200mは無理という予想をしているが、僕はいけると思っている。ちなみにボルトは明後日23日に誕生日を迎える。明日22歳最後の日、世界新で飾れるか注目だ。

 他、2位争いはスピアーモンか。ボルトだけでなくこちらにも注目したい。

女子200m

1組4位福島千里23秒40
3組7位高橋萌木子23秒61

 100mで歴史的一次予選通過を果たした福島が登場。こちらもと思ったが、そう甘くなかった。スタートは完璧で100mまではトップ争い。しかしコーナーを抜けてから世界の壁が立つ。粘りはみせたが、順位での通過はならず(3位まで)、4位。他の組の結果待ちとなったが、わずか0.05秒差で僅かに落選。たった0.05秒されど0.05秒。世界の壁に跳ね返された。ただ、自己ベストより0.4秒遅かった今回。次こそはと期待は出来る結果だ。
 もう一人の日本人高橋は100mに続き、今回も得意の後半で持ち味を発揮できなかった。まあ、世界相手では後半勝負というのはなかなか厳しいのかもしれない。

 今回は残念だったが、2人も出場したのが歴史的。2人とも若いし、次に繋がるだろう。


男子1500m決勝

1位キャメル(バーレーン・前回800準決)3分35秒93
2位メコネン(エチオピア・国勢初出場)3分36秒01
3位ラガト(アメリカ・前回金)3分36秒20
4位キプロプ(ケニア・北京金)3分36秒47
5位チョゲ(ケニア・今季世界1位)3分36秒53

大接戦となった1500mは意外な選手が優勝した。

 最初、本命ラガトが飛び出したので誰も前に行かず牽制。300mでチョゲがトップになったが、1周60秒のスローペース。残り1周になっても誰も飛び出さない。300mになってエチオピアのメコネンが飛び出す。エチオピアは5000m10000mで強いが1500の決勝は実は初めて。そこでいきなり金と大逃げを図ったのだ。それでもまだまだ混戦は解けない。そして残り100mで満を持してのスパートはバーレーンのキャメル。800をやっていたとはいえ、この切り替えは想定外だ。ラガトもスパートをかけたが、ポケットされていた分遅れを取り3位に終わった。キャメルの父親も金メダリストらしく、親子2代で金メダリストとなった。

女子100mH

1位フォスター(ジャマイカ)12秒51
2位ロペス(カナダ・北京銅)12秒54
3位ロンドン(ジャマイカ)12秒55
5位マクリアン(オーストラリア・北京銀)12秒70
7位ハーパー(アメリカ・北京金)12秒81

 ここでもジャマイカ旋風が吹き荒れた。

 スタートは北京銀のマクリアンがとったが、すぐジャマイカ勢が前に。北京金のハーパーが2台目で脚を引っ掛けたこともありそれに拍車がかかる。小柄なロペスが粘りをみせ、終盤追い上げるが、フォスターが逃げ切りジャマイカこの種目初の金メダルをもたらした。3位にもジャマイカの選手が入り、ここでも強さをみせた。対してアメリカはますます意気消沈。若手が怪我しているそうだが、有力選手もいたが6位7位。ジャマイカとアメリカの違いがはっきりと浮かび上がった。


女子800m決勝

1位セメーニャ(南アフリカ・今季世界1位)1分55秒45
2位ジェプコスゲイ(ケニア・前回金)1分57秒90

 ここで新たな女王が誕生した。

 予選で転倒したコスゲイが妨害されたと認められ駒をすすめた。それに関わったのが18歳のセメーニャらしい。因縁の対決は大きな差がついた。スタート直後はコスゲイがぐいぐい引っ張るが、半分もいかないうちに、やわらかい走りのセメーニャがトップに。残り200mがスパートすると誰もついていけない。全く力んでおらず完璧に近いフォームで他の選手をぐいぐい引き離してダントツの1位。新たな女王が誕生した瞬間。コスゲイは2位確保がやっとだった。

追記、8月20日12時10分
すごいと思ったら何やら良からぬ噂が…
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090820-00000514-san-spo

【ボルト、余裕で決勝へ】世界陸上5日目まとめその1

女子5000m予選

≪2組、5着+6名≫
○1組
3位メセレク=メルカム(エチオピア・今季世界最高)15分18秒49…☆決勝進出
6位中村友梨香15分21秒01…☆決勝進出&自己ベスト

○2組
1位メセレット=デファー(エチオピア・北京五輪金)15分16秒46…☆決勝進出
8位小林祐梨子15分23秒96…☆決勝進出&今季ベスト

 これは女子長距離復活の狼煙といっていいのではないだろうか。中村小林両選手が予選通過した。

 中村選手は4日前の1万の疲れを見せず、スタート直後から飛び出しレースを引っ張る。1km3分06秒ほどのペースでずっと進んでいく。2800m地点で一時メルカムらアフリカ勢に前を譲るも4000mを過ぎたところで再びトップへ。この地点で集団は6人に減っていた。そのまま残り1周まで首位をキープ。最後は5000m14分台のベストを持つ選手のスパートで徐々に交代。残り100mで中盤先頭に出たこともあったポルトガルの人にも交わされ6位に落ちるが、自己ベストのタイムで6位でゴール。積極的で好感が持てるレースだった。
 対して、小林は常に後方待機のレース。1500mの日本記録保持者は最後に脚を溜める作戦だった。ただ、本人が希望していた1km3分ペースというわけにはいかず、1km3分08秒と先ほどより遅めのペース。スペインの選手が引っ張るがゆったりしたレースとなった。ほとんど日本国内でもありえるペース配分である。やがてアフリカ勢が引っ張り出して徐々にペースがあがり、4000までには先ほどと同じペースへ。集団は9人。残り2週で6位付近に浮上するも、最後のスパートではやはり交替。少し脚が詰まっていた感じだったが、粘って8位でゴール。タイムで決勝進出し、北京の雪辱を果たした。
 2人とも違うレース展開で決勝に残れたのは大変評価したい。特に中村選手の積極性は良かった。決勝でも先頭集団を引っ張るのだろうか。何とか片方だけでも8位入賞してほしいところである。

 世界はメルカム、デファーといった有力者が難なく通過。世界のスパート合戦も楽しみである。



男子110mH予選

≪6組、組3着+6名≫
1組7位田野中輔13秒84
2組3位デイロン=ロブレス(キューバ・北京五輪金&世界記録保持者)13秒67…☆準決勝進出
5組2位T・トランメル(アメリカ・前回銀)13秒51…☆準決勝進出
6組3位(アメリカ・北京五輪銀)13秒54…☆準決勝進出

 ここ4大会連続で準決勝に日本勢が駒を進めていた種目。しかし、前回大会で準決勝に進んだ田野中が1組7位で残念ながら予選落ち。2台目以降スピードに乗れなかった。これまでずっと進んでいた内藤が出場できなかったのもあるが、これを期に一気に苦手種目にならないようにしてほしい。

 世界レベルでみるとやや波乱があった。世界記録保持者で北京金メダリストのロブレスが序盤からペースがあがらずヒヤヒヤでの通過。左太腿にテーピングをしており、レース中もやや引きずっていたのでその影響か。今年2月故障したが、その後も13秒前後で走っているのでそれは関係なく、直前っぽい。どうにか予選通過したものの準決勝以降戦えるのかどうか非常に不安である。その他、アメリカのメリットなどが脚に影響があり予選落ちなど、怪我が多い。よく分からないがハードルを越えるので脚に負担があるのか。劉翔が北京で脚を傷めていたしそんなものなのか。今回、有力どころがほとんど苦戦をしていたが、とにかく怪我に注意して各選手挑んでもらいたいところである。



男子400m準決勝

≪3組、組2着+2名≫
1組1位ジェレミー=ウォリナー(アメリカ・2連覇中)44秒69…☆決勝進出
2組1位ラショーン=メリット(アメリカ・北京金、前回2位)44秒37…☆決勝進出&今季ベスト
2組2位(レニー=クオウトリニダードトバゴ)44秒53…☆決勝進出
3組クリス=ブラウン(バハマ・前回&北京4位)…☆決勝進出

 ここはアメリカの2強対決が注目される種目。まず2連覇中のウォリナーが1組目に登場。決して最初から飛ばしていたわけではないが、大きなストライドで地についた走り。200m過ぎにはしっかりトップに立ち、最後は左右を確認する余裕を見せゴール。昨年はコーチを変え、失敗したが、今年は今までのコーチに戻し危なげない(昨年のコーチはどんな人なんだ…)。3連覇に向けて視界良好といったところだろう。一方、メリットは前半やや抑えていたが、残り100mからぐんぐん抜けて出てきて、今季ベスト。強さをみせた。おそらくウォリナーにプレッシャーをかけるためか、ある程度力を出してきた。
 ちょっと怖いのがメリットに次いで2位に入ったクオウ。前半はかなり遅いのに、最終的には予選通過ラインを上回る成績でゴールしている。前半からいったら、どんなタイムを出すのか。大穴となりそうな選手である。また、4位続きと勝利の女神に見放されているブラウンも好調。スタートから終始1位をキープ。危なげない走りで予選突破してきた。2強を崩すのはきついが、銅メダルは充分可能性はある。さてどうなるだろうか。




女子100mH

≪3組、組2着+2名≫
1組1位ロペス(カナダ・北京銅)12秒60…☆決勝進出
3組1位ドン=ハーパー(アメリカ・北京金)12秒48…☆決勝進出&自己ベスト
3組2位サリー=マクリラン(オーストラリア・北京銀)12秒66…☆決勝進出

 ここは北京のメダリスト達の争いとみられている。まずスタートが得意というロペスがその長所を活かしトップ通過。3組目ではハーパーが中盤から大きく抜け出して自己ベストでゴール。マクリランは一瞬ひやっとしたが最後に出てきて2位で通過。毎回大波乱がある100mHだが、ここまではメダリスト達が順調に通過してきた。

 ただやっぱりアメリカ勢が元気が無い。ハーパーは快調だが、1組のパウエルはタイムでギリギリ、2組のチェリーは通過できずといった感じ。勿論、まだまだ強いのだが、かつての勢いがない感じ。まあ他の国が出てきているのはいい事なので、新興国とアメリカの対決は楽しみである。



男子200m準決勝

1組1位ウサイン=ボルト20秒08…☆決勝進出
(途中)


世界陸上4日目まとめ

えっと、ごめんなさい。完全撃沈してしまい、先ほどBS放送でささっとみたまでです。
こんなクオリティですが、一応載せます。

男子200m予選

○二次予選
1組1位ウサイン=ボルト20秒41

○一次予選
5組1位ウサイン=ボルト20秒70

まあ、当然ながら余裕の通過。全くもって本気でない。これより1秒早いのだから、決勝ではどうなるのか分かったものではない。

○二次予選
1組6位藤光謙司20秒97
2組4位高平慎士20秒69

○一次予選
3組3位藤光謙司20秒69…二次予選進出
5組6位齋藤仁志21秒38
8組2位高平慎士20秒86…二次予選進出

ちなみに前日の日本人の結果である。
高平が力を出せなかったのが残念でならない。100mのファイナルよりも可能性はずっと高かった。準決勝まではいけるだろうと思っていたのだが、長い写真判定の後、落選。自己ベストより0.4秒以上遅いであった。やっぱりというか硬くなってしまうのが日本人の悪い特性である。6年前の末続はよっぽどすごかったのと思うのと同時に、どうも徐々に日本男子短距離は退化してしまっているように感じてならない。(ただ、ボルトの組であれば…とちょっと思ってしまった)

男子400m予選

1組7位廣瀬秀行46秒80
6組4位金丸祐三46秒83

こちらも全くダメだった。金丸には当然期待がかかったのだが、あえなく落選。どうもこの選手は故障が付きまとう。前回大会は走行中に肉離れを起こし、北京でも脚の状態が悪かった。そして今回も合宿で肉離れ…これだけ怪我するのは本人のケアに問題があるような気がする。弱い日本はまずは万全の状態にしなければならないのにそれができないのでは話にならない。まずは怪我をしないように気をつけてほしいところだ。

男子3000m障害決勝

1位エゼキエル=ケンボイ(ケニア)8分00秒43
2位リチャード=キプケンボイ=メートロング(ケニア)8分00秒89
3位ブアブダラ=ターリ(フランス)8分01秒18
4位ポール=キプシレ=コエチ(ケニア)8分01秒26

 いや~びっくりした。こういう種目はケニアやエチオピアらアフリカ勢が上位独占かと思いきや、フランスのターリがその牙城を崩す大金星。序盤からハイペースで進むレースの中、一人喰らいつき、最後の最後でコエチを交わしての3位だった。こういう結果をみると日本ももっとやれると思える。岩水をはじめ次こそ頑張ってほしい。

男子400mH決勝

1位カーロン=クレメント(アメリカ)47秒91
2位ハビデル=クルソン(プエルトリコ)48秒09
3位バーショーン=ジャクソン(アメリカ)48秒23
8位フェリックス=サンチェス(ドミニカ)50秒11

ここは本命、クレメントが優勝し2連覇。クレメントといえば、2005年日本の為末選手が2回目の銅メダルをとったさい、彼に競り負けた選手だ。あれから着々と力をつけてきていたようだ。ただ、今回の優勝タイムが日本記録(47秒89)より遅いのが何とも言えないなあ。日本の選手ガンバレ!

女子槍投げ決勝

1位シュテフィ=ネリウス(ドイツ)67m30

 全く分からない種目なのだが、紹介。というのも地元ドイツが初の金メダル獲得。しかも世界の強豪が全員万全な投擲が出来ず、まさかの優勝だった。37歳でこれを最後に引退と決めていたネリウスに大輪の花が咲いた。おめでとうの一言に尽きる。

【前半戦を振り返る】日本大学

今日は留学生頼みからの脱却を図りたい日本大学


※間違ってたら指摘してほしいです。
公式ホムペがない?のであまり調べられなかったので特にです…
知っていればお願いします。わざわざ調べられなくてもいいです。
○箱根出場メンバー
堂本尚寛(2年)↓…1区22位。1万30分台
G・ダニエル(4年)↑…2区1位。関東IC4冠
谷口恭悠(4年)↓…3区16位。1万30分台多し
岡村悠平(2年)→…4区18位。5000m14分30秒
池谷健太郎(3年)\…6区9位。1万30分30秒
丸林祐樹(4年)\…7区13位。関東ICハーフ出場
井上陽介(4年)…8区15位。
吉田和矢(4年)↓…10区7位。関東ICハーフ出場。

 ダニエルが止まらない。箱根で20人抜きの大記録を達成して、ますます勢いがついてしまったか。関東ICでは800m、1500m、5000m、10000mの4種目に出場。何と全部優勝してしまった。その付けがきたのか札幌ハーフでは後半大きく失速してしまったが、心配するところではないだろう。駅伝シーズンには今まで以上にチームに貯金をもたらしてくれると思う。
 ただ、問題なのはますます元気がなくなってきた日本人ランナー。エース候補の谷口や堂本、丸林を初め、各ランナーが低空飛行を続けている。関東ICでも5000m以上の距離でダニエル以外での得点が無かった。その後も微妙な成績が続いている選手が多く、準エース区間を任せられそうな日本人さえもいない状況である。昨年まではダニエル無しで日大は語れない、という状態だったが、このままではダニエルしか日大は語れない、となりかねない。昨年は出雲前にいいタイムを出したランナーが多かったが今年は果たして…。



○箱根補欠メンバー
延寿寺博亮(3年)↓…
高月雄人(3年)↓…3000mSC9分30秒ほど
笹崎慎一(3年)→
和田朋之(3年)\
山崎大直(2年)→…5000m14分30秒
山下尭哉(2年)\

 箱根補欠メンバーが全員残っている日大。ちなみにここまで14人。さぞかし、層が厚くなってきているのだろうと思いきや実はそうでもない。そのメンバーがのきなみ走れていないのだ。主力に元気がない今、この辺りが頑張って記録を出してくれると主力も刺激され、チーム状態があがってきてくれるのだが、そうでもない。いくらなんでも1人くらいと思うが本当にいないのだ。今そこで秋になって全員が一斉にあがればいいのだが…。


○新戦力
中原知大(4年)↓

 一応、副主将の選手。1年生の時箱根で鮮烈でビューで期待されたが、年々劣化。今ではエントリーに入れなくなってしまった。今季もやはり状態が上がらない。このままやっぱり消えてしまうのだろうか。


○新人
G・ベンジャミン/…関東IC5000m&1万入賞。
佐藤佑輔/…5000m14分02秒55の自己新
花島昂己/…関東IC1500m5位。
横松徹/…1万29分58秒
寺田裕成→
田倍憲人→…1万30分34秒

 日大唯一の救いは1年生が好調ということだ。一番はやはり今年また入ってきた留学生ベンジャミンの存在。今はまだ関東ICでようやく入賞できるレベルだが、日大は留学生を育てるのはうまい選手なのでいい感じになるのではないか。また、佐藤、横松がなかなかいい感じ。この時点では先輩よりもいい成績を残している。調子が戻らない主力よりも彼らを駅伝で使ってみたい感じがする。また花島がダニエル以外で唯一の長距離でポイント。1万以上を走っていないのでスタミナはまだまだだろうが、どこまで対応できるようになるか。短めの区間なら面白そうだ。

まとめに限りなく近い何か

 何か非常に不安が残る日大。とりあえず頭数は揃っているし、以前から主力になっている選手が多い。ただ、その好調を維持できないのが最近の日大の特徴である。いや、微妙な成績ならまだいい。一旦故障(?)したら再起不能になっている場合もある。その選手がもうちょいきちんとしていれば、上位候補にも名前が上がるのだが。
出雲:佐藤-堂本-ベンジャミン-丸林-花島-ダニエル
全日本:佐藤-谷口-堂本-ベンジャミン-池谷-井上-横松-ダニエル
箱根:佐藤-ダニエル-谷口-堂本-山崎 池谷-岡村-横松-丸林-吉田
うん、一応色んな選手がいるから、オーダー編成には困るくらいいる。その時の状態次第でいくらでも区間配置が変わりそうだ。ただ、信頼して送り出せる選手がいない。どこをとっても不安が残るオーダーになってしまうのである。2連覇のかかる出雲は2人留学生がいることだし、充分可能性はあるが、全日本、箱根とどんどん順位が落ちていきそうである。また、最近1区がうまくいかない場合が多いのも問題。スピードがある選手が多いのだが安定性があるランナーもいないのだ。ダニエルでカバーじゃなくて抜け出せなければ相当厳しい戦いになりそうな気がする。


【ベケレとジャマイカ】世界陸上3日目まとめ【強すぎる】

ベケレのラスト1週が強すぎる件

さてさて、目玉となる男子100mが終わり、どうなるかと思いましたが、
まだまだ楽しみな種目が目白押しです。

ということで3日目も簡単に振り返ってみたいと思います。

ちなみに管理人が興味ある種目(トラック中心)やリアルタイムでみた種目しかまとめてないです。
他の種目は
http://www.tbs.co.jp/seriku/result/index-j.html
へどうぞ

女子400mハードル予選

≪4着×5+4≫
1組5位久保倉里美56秒91
2組8位青木沙弥佳1分03秒56

う~ん、残念ながら2人とも予選敗退。特に久保倉選手はタイムで拾われるまで後0.18秒という惜敗。前半良かったのですが、後半ちょっと伸びなかったのが響き、北京の時より1秒以上悪いタイムとなってしまいました。青木選手は4台目のハードルで抜き足を引っ掛けて転倒するアクシデント。何とか走りきったものの、膝をかなり痛そうにしておりちょっと心配な感じ。初の世界大会は屈辱を味わうことになってしまいました。


男子10000m決勝

1位ケネニサ=ベケレ(エチオピア)26分46秒31…☆大会記録☆
2位テデッセ(リトアニア)26分50秒12
3位マサイ(ケニア)26分57秒39
25位岩井勇輝29分24秒12

 ベケレの4連覇がかかっていたこの種目。序盤から2分40秒台というまずまず早いペースが進み、4000m前後でテデッセが1km2分35秒程に一気にペースをあげると集団は早くも縦長にバラける展開。中盤過ぎには早くもテデッセ、マサイ、ベケレの3人に絞られる展開。ただ、やはりベケレの余力があるのは目に見えていた。ラスト1周では勝てないと踏んでか、テデッセがずっと1km2分40秒を切るハイペースのまま突っ走るが、ベケレはピタリとついて離れない。その状態のまま、ラスト1周に入り鮮やかなスパート。テデッセを交わすと、観客みんなが立ち上がる中、ビクトリーロード。誰も寄せ付けず、タイム差以上の力の差を見せ付ける形となった。

 日本からは旭化成の岩井選手がただ一人出場。非常に厳しい戦いになるだろうなと思っていたらやっぱりその通り。2000m過ぎ、一番最初に遅れだすと、2周遅れにある憂き目。どうやら日本選手権後に故障したようだが、それじゃ走れるわけがない。5000からは1km3分がやっという感じで、完走者の中で一番最後でゴール。正直、他の選手だったらもう少しと思ってしまう感じだった。この種目は外国人との差は開く一方。90年代後半がピークに徐々にタイムが落ちていっている感じ。何とかせめて日本記録くらい更新できる選手が出てきてほしいところだ。


女子100m決勝

1位フレーザー(ジャマイカ)10秒73…☆今季世界最高記録☆
2位スチュワート(ジャマイカ)10秒75
3位ジーター(アメリカ)10秒90

 ジャマイカ4人、アメリカ2人、バハマ2人とたった3カ国となった決勝。北京と同様にジャマイカがメダル独占となるのか、それともアメリカが風穴を開けるのかというので注目が集まったが、やはりジャマイカ勢が強かった。スタートダッシュが決まったフレーザー選手が、ラスト30mから猛追をみせた同国のライバル・スチュワートを僅か100分の2秒差で逃げ切り、女王に輝いた。しかも今季世界最高記録、歴代でも3位にあたる素晴らしい記録であった。2位に入ったスチュワートもいい走りだったのだが、フレーザーのスタートが良すぎ追いつけなかった。3位はアメリカのジーターが何とかメダル独占を防いだ。4位は前回チャンピョンのキャンベル。こっちはスタートに失敗した影響でジーターを捉え切れなかった。北京のようにジャマイカがメダル独占ということにはならなかったようだが、世界最速の国は完全にジャマイカに変わったようである。




9時30分追記、今知ったのだが、女子棒高跳び世界記録保持者のイシンバエア選手が記録なしに終わる波乱があったそうですね…。事前に左脚を痛めているという情報があったが、予選は1回とはいえとんだ。まさかこんなことになるとは……。

【前半戦を振り返る】山梨学院大学

続いてはコスマスを中心に箱根制覇へ再挑戦をしている山梨学院大学

※間違ってたら指摘してほしいです。
○箱根出場メンバー
後藤敬(4年)/…4区4位。関東IC5000m出場14分12秒
高瀬無量(3年)↑…5区22位。札幌ハーフ学生2位。
岩田真澄(4年)→…7区4位。関東ICハーフ出場
岸本匡(4年)↓…8区22位。5000m15分前後
中川剛(4年)\…9区1位。関東ICあたりからタイムが伸びない
赤峰直樹(3年)↓…10区8位。ほとんど試合に出ない

 今非常に乗っているのは高瀬だろう。7月の札幌ハーフでは積極的なレースをみせ、日本人学生2位の好結果だ。不調時に挑んだ箱根5区のイメージが強いのでどうも信頼する心が出てこないのだが、故障せずに継続した練習ができれば非常に強い選手なのだ。今年はそのまま駅伝シーズンに挑んでほしい。どんな活躍をするかみてみたい。その他は後藤が苦手と思われていた5000mでまずまずのタイム。岩田もまあまあで山学らしく2人ともじわじわ伸びてきてくれている。
 心配なのは復路の最後の3区間を担当した3人である。中川は関東ICでハーフ入賞できなかったあたりからタイムが悪くなり、札幌ハーフは撃沈気味であった。岸本は箱根を引きずっているのかほとんど撃沈気味で赤峰にいたっては試合に出場していない。きっちり走れば、箱根頂点を目指せるチームだけに足並みをそろそろそろえ始めたいところである。


○箱根補欠メンバー
O・コスマス(2年)→関東ICハーフ優勝
小山大介(4年)↓…ほとんど試合に出ない
大谷康太(4年)\…1万30分台。
田口恭輔(2年)↓…ハーフ1時間5分01秒

 箱根補欠組にはレギュラーメンバーともいえるコスマス、小山、大谷というメンバーが揃っている。もうこれだけで4年生の穴はほとんど埋まりそうな気配である。といっても小山、大谷は何だかイマイチな感じである。コスマスはトラックのタイムが伸び切れていない感じだが、ロードではなかなかなので駅伝シーズンはそれほど問題ないといえる。後は例の小山、大谷がどこまで復調できるか。エース区間となると疑問符がつくが、繋ぎの区間を上位で走れる選手なので、駅伝シーズンに間に合ってほしい。

○新戦力
大野修(4年)1時間5分23秒
松枝翔(2年)↑…先月ハーフ自己新
松本葵(4年)↑…3000mSC&5000m自己新

 新戦力となりそうなのは、現状ではいないといっていいような気がする。大野、松枝が冬までにハーフ64分台に突入してほしい。そうすれば故障者が出てきた時に対応できそうなのだが。松本は正直、20kmはやらない方がいいと思う。3000m障害で頑張ってほしいと感じている。といっても、まあ全日本までは大きな戦力になるだろう。短い区間に配置してコスマスへのお膳立てみたいなのが面白い気がする。


○新人
藤井翼↓…関東IC5000m出場
伏島祐介…試合でみない?
北園大祐…試合でみない?

 高校駅伝優勝校、佐久長聖のメンバーから藤井が入学。最近の山学としてはかなりレベルが高い新人だ。ここまでは力がもう一つ発揮できていない感じだが、秋以降の成長を期待したい。また上田監督によれば、現時点で藤井より強い選手がいるとか。誰が伸びてくるか楽しみである。


まとめに限りなく近い何か

 どうだろう。総合力的には昨年よりやや劣っているか。モグス>コスマスというのは勿論なのだが、やっぱり松村が抜けたのが大きいのだろう。1区松村が安定して上位にきて、モグスが爆発して上位をあげ、その後キープというのがデフォルトだった。やはり1区が問題となるか。とりあえず、今回は小山が復調したという前提でオーダーを立ててみる。
出雲:小山-松本-高瀬-中川-後藤-コスマス
全日本:小山-高瀬-松本-コスマス-藤井-後藤-岩田-中川
箱根:後藤-コスマス-小山-藤井-高瀬 田口-大谷-松枝-中川-岩田
 どうだろう。安定しているがスピードタイプが少ないし、高瀬を1区に使うのは勿体無いということでこんな感じか。短い距離は小山、長い距離は後藤で何とか凌いでもらうか。後は調子の良い選手を順に並べていくことになるのではないか。総合優勝というと、ちょっと+αが必要となるが、充分なメンバーは揃っているので上位は賑わすだろう。

世界陸上2日目まとめ

競技終了後、一言もしゃべれなかった件


早朝にまとめようとしながら撃沈してしまった情けない管理人です。
2日目の主な結果です。

男子3000m障害予選

3組9位岩水嘉孝8分39秒03

 何か決勝進出への秘策があるとか何とかいって、何だと思っていたら、ビルドアップ走法ですか…。しかし、世界のスピードに序盤から自重していたら、勝てるわけないと思うのだが…。1万以上なら序盤は動かない方がいいだろうが、距離が短いんだし、ちょっと自重したらあっという間に離されるさ。一応、日本記録並で走れば通過可能だっただけに、3番手から5番手あたりにずっといたほうがまだ可能性あっただろう。タイム的にももう少しでちょっと勿体無かったと感じる。


女子100m一次予選

2組4位福島千里11秒52…☆二次予選進出☆
7組4位高橋萌木子11秒75

 日本女子短距離会としては史上初2名が世界選手権に出場し、何かと注目を集めていたが、福島選手がやってくれました。タイムで拾われた形ながらも二次予選進出。硬くなるのかどうしてもタイムが伸びないが、おめでとうというところか。高橋選手は序盤良かったものの、得意の後半で固まってしまったのが惜しまれる。まあ彼女の場合は200mの方が強いのでこっちに期待したい。


女子20km競歩

1位オルガ=カニスキナ(ロシア)1時間28分09秒
2位オリーブ=ローネイン(アイルランド)1時間28分58秒
3位劉虹(中国)1時間29分10秒
7位渕瀬真寿美1時間31分15秒
12位大利久美1時間33分05秒
川崎真裕美DQ

 レースを見ていないので何とも言えないが、日本の渕瀬選手が、これまた女子としては初のこの種目入賞。ここまでは女子の方がやや元気な感じである。


女子100m二次予選

2組7位福島千里11秒43

 ん~、惜しかった。タイムで拾われるのに後0.03秒…。天候が味方して福島選手の組だけ追い風で他の組は向かい風という状況でもしやと思ったが、後一歩届かなかった。スタートは福島選手の持ち味は出せたけど、中盤以降は世界の壁という感じだったか。日本の大会で前に選手が走っているという状況がないだけに、こういう時はどうしても硬くなってしまうのだろう。ただ、準決勝までの可能性は残したので、今後に期待したい。


男子100m準決勝

1組1位ウサイン=ボルト9秒89…☆決勝進出☆
2組1位タイソン=ゲイ9秒93…☆決勝進出☆
2組2位アサファ=パウエル9秒95…☆決勝進出☆
2組8位塚原直貴10秒25

 例の3名は危なげなく通過。余力を残しながら9秒台とは恐れ入る。特にボルトは自分がフライングしたりして、思い切ってスタートできない状況ながら、このタイムで最後はスピードを落としているのだから、末恐ろしく感じる。この時点ではゲイがまたもスタートはスロースタートで、余力を残しているのか、それともダッシュできないのかいまだに分からない状況である。

 日本は塚原が北京に続き、準決勝に残ったが、やはり無理だった。日本人の特質として最初の30mあたりまではトップの選手と肩を並べられるのだが、中盤からの外国人特有の伸びがどうにも出せないのだが、やっぱりそのパターン。力も入ってしまったようだ。ちなみに今回のボーダーラインは10秒04。自己ベストを0.05秒も更新しなければ残れない状況。全てにおいてレベルアップしてもらうしかない。


男子400mH準決勝

2組8位吉田和晃50秒34

 予選で北京王者がまさかの敗退。準決勝でもシーズン1位の選手が落選と波乱続きの400mHだったが、日本の吉田選手は危なげなく(?)レースを終えた。最初から最後までスピードに乗れない、ちょっと詰まっているような走りで予選より大きくタイムを落としてしまった。まあ、まだ学生なので、これからまた伸びてほしいと思う。

男子100m決勝

1位ウサイン=ボルト9秒58…☆★世界新記録★☆
2位タイソン=ゲイ9秒71
3位アサファ=パウエル9秒84

 さて、本日…というか世界陸上の一番のメインイベントが2日目にやってきた。世界記録でのナンバーワン決着は必至と言われていたレースだが、やっぱりその通りとなった。

 一発でスタートしたレースは大方の予想通りボルトの独壇場。ぐいぐい後ろを引き離すと今回はゴール前にパフォーマンスをすることなく(とはいっても横見ていたが)、スピードを落とさずゴール。前人未到の9秒58という破格の記録でぶっちぎりの優勝。力を溜めていたゲイも以前だったら大騒ぎする記録の9秒71だったが、完全に霞んでしまった。そりゃ、騒ぐより呆然としてしまうわ。

 最後流した北京の時、もう一度あの時の調子で走ったらどうなるのかということが話題になったが、いやはやあの時の調子でまた戻ってくるとはすごい素質というか能力というか…。ちょっとこれはボルトにもっともっと頑張ってもらって9秒5を切って二度と破れそうにない世界記録を作ってほしいと願うばかりでる。


世界陸上1日目まとめ

佐伯選手が優勝者を喰っていた件


こんばんは~。とうとう世界陸上が始まりましたね。
陸上関連のブログをやっていることだし、自分の興味ある種目だけでも好き勝手書こうかと思います。

では今更ながら1日目の結果です。


男子100m

○一次予選≪組3着×12+4≫
1組3位木村慎太郎10秒47…☆二次予選進出☆
2組3位江里口匡史10秒38…☆二次予選進出☆
12組2位塚原直貴10秒28…☆二次予選進出☆

3組3位アサファ=パウエル10秒38…☆二次予選進出☆
9組1位ウサイン=ボルト10秒20…☆二次予選進出☆
11組1位タイソン=ゲイ10秒16…☆二次予選進出☆

 陸上の花形種目100mがやっぱり一番注目されているだろう。その中、3強と唄われているパウエル、ボルト、ゲイは3人とも一時予選通過。パウエルは後半力抜きすぎて一瞬まさかの敗退したかと思ったかとりあえず通過してきた。

 日本人3人組も全員通過。タイムはともかくそれは素晴らしいことである。ただ、塚原以外はやっとという感じだった。まあ早大2人は日本選手権のインフレで急に出したわけだからこんなものなのだろう。

○二次予選≪組3位×5+1≫
1組8位江里口匡史10秒45
2組3位塚原直貴10秒15…☆準決勝進出☆
3組8位木村慎太郎10秒54

3組1位アサファ=パウエル9秒95…☆準決勝進出☆
4組1位タイソン=ゲイ9秒98…☆準決勝進出☆
5組2位ウサイン=ボルト10秒03…☆準決勝進出☆

 3強はパウエルとボルトはめちゃくちゃ余裕での通過。特にボルトはトップ争いしていた選手と2人で横を見ながらのゴール。これで日本人には非常にきつい10秒00前後出してくるのだから腹立つ(笑) ゲイに関しては一次でも二次でもスタートが非常にゆっくりなのでそこんところがちょっと心配。加速はさすがだが、脚がよくないのかよく分からない。

 日本人はやっぱり江里口と木村は日本選手権はフロックという感じだった。いくらなんでも10秒5前後は悪い。といっても、2人とも数ヶ月前まではこれくらいがデフォルトだったので、こんなものなのかもしれない。ただ江里口はリレーのスターターを予定されているので、もうちょい走ってほしかったところだ。塚原は北京に続き2回目(世界選手権は初。紛らわしいので追記)の準決勝進出。安定して駒を進めることができるのは前の2人と違って強さが備わっているのだろう。決勝に進んでくれたら最高だが、まずは自己ベストを目指してほしいところだ。


女子3000m障害

○予選1組≪3組、組3着+4≫
9位(全体24位)早狩実紀9分39秒28…予選落ち

 日本人が一番初めに出場したのはこの種目。2005年に採用されてから、3年連続この種目で出場している早狩が出場。いわば第一人者というところだ。彼女は日本人選手の中で最年長(36歳)なので、そろそろ次の日本人選手が出てくれないと困るのだが、まだ彼女だけという状況だ。

 早狩は世界記録保持者と同じ組に入った。1000mから世界記録保持者が仕掛けると、徐々に集団から遅れていき、残念ながら組9位と予選突破ならなかった。4年前は駒を決勝に進めたのだが、今の日本記録のタイム近くで走っても、通過できなくなった。徐々に競技人口が増えていっているから、世界の層が厚くなってきてしまった。日本女子の他のスピードランナーもどんどん挑戦してほしいところである。


女子10000m

1位Linet Chepkwemoi Masai(ケニア)30分51秒24
2位メセレク=メルカム(エチオピア)30分51秒34
3位ウデ=アヤレウ(エチオピア)30分51秒95

7位中村友梨香31分14秒39…☆自己ベスト
9位福士加代子31分23秒49
20位佐伯由香里33分41秒17

 トップは予想通りアフリカ勢の独占。といってもラスト100mの争いは凄まじかった。その争いに最後脚を傷めた選手が出てしまったくらいだ。中盤から集団を引っ張ったマサイ選手がゴール直前でエチオピア勢を刺して優勝。僅か0.1秒差ですごい争いだった。

 日本人トップは北京五輪の結果からマラソン禁止令を出されていた中村が日本人として実に10年ぶりの入賞を果たした。序盤からレースを引っ張る積極的なレースで内容もかなり良かった。福士ですら今まで10位より上にいけなかったのだから、好結果である。この調子でいけばロンドン五輪マラソンでいい結果が出せるんじゃないかと思わせた。その福士は、作戦を変えて臨んだ。いつもならどっかで先頭集団を引っ張ったりしていたが、今回はアフリカ勢をマークするかのように後ろにつけていた。トップ集団が抜け出してからは6位争いを繰り広げたが、結局中村には前にいけず、前回より順位は良かったが入賞に後一歩届かなかった。福士はこれくらいが限度なのかな。てかそろそろ次が出てこないといけないっちゃいけないのだが。とはいっても中村にしろみんなマラソンにいってしまうので次といっても難しい。もう少し頑張ってもらいたいところである。

 ところで、トップ争いとは別に、女子1万がもう一つ盛り上がった場面がある。それが記事の冒頭の一文である。そう、日本の佐伯選手がメディアにめちゃくちゃ注目されたのだ。142cm、32kgという非常に小柄な体型なので、世界のスピードには辛いだろうと思っていたが、案の定一番最初に遅れだし、2周周回遅れとなってしまった。それでも小柄な彼女が一生懸命走っている姿が競技場内を湧かせたのだ。そしてダントツビリで大注目の中ゴール。マスコットキャラ(?)の気ぐるみに抱かれ、地元メディアにインタビュー。しかもまた気ぐるみに抱っこされてだった。(佐伯選手も素直に応じるので本当に子供に見えたw)

 ここまで一番盛り上がったシーンだったんじゃ……。彼女はマラソンがおそらく本職なので、札幌マラソンが楽しみである。かわいいので(?)、何とか次の世界大会出てほしいと思う選手である。

 とまあ、ここが書きたかっただけだろと突っ込まれれば何も返せないw。とにかく次は勝負で注目されてほしい。また、他の日本人女子選手にも福士選手の日本記録を更新するようなのが出てほしいというのも勿論付け加えておく。

400mH

○予選≪5組、組3着+1≫
1組5位成迫健児49秒60
2組3位吉田和晃49秒45…☆準決勝進出&自己ベスト☆

 これはびっくり。為末と争ったことのある成迫が本命ということで、彼に注目していたが、彼が落ちて、吉田選手の方が準決勝に進出。なんか為末のようなレース運びで300mまではトップ。最後はかなり体が固まってしまったが、何とか4位の選手を0秒08差で逃げ切り予選通過。この大舞台でレースの主導権を握る走りをみせ、しかも自己ベストを叩き出すのだから度胸がある。これをさらに更新しなければ決勝にはいけないだろうから、かなり厳しい。だが、この種目は北京金メダリストが予選落ちする波乱があった。何が起こるかわからないからベストを尽くしてほしい。

【前半戦を振り返る】中央学院大学

続いては、大エースが抜け、底上げ必至の中央学院大学

※以前の記事に箱根の成績を追加しました。

○箱根出場メンバー
鈴木忠(3年)\…1区11位。トラックは結局うまく走れず。
小林光二(3年)/…3区15位。札幌ハーフチーム最上位。
大谷克(3年)\4区8位。5000mは更新したが、もう少しという試合が多い。
三浦隆稔(4年)↑…7区14位。関東IC2部5000m5位
大野紘祟(4年)/…8区17位。関東IC3000mSC
木之下翔太(4年)↓…10区14位。故障

 木原という大エースが抜けて以前と同じ総合力チームとなった中央学院。とはいっても各駅伝エース区間というものが設けられており、その区間で前へ出る、もしくは凌げなければならない。その役割を担う事を期待されているのが箱根で木原の両脇を走った鈴木と小林である。今期はレースに積極的に参加している。特に小林は日本学生ハーフで一気に躍進した。といってもエース区間を走るにはまだ力不足。さらにそこから伸びられるか。もう一人の鈴木はハーフはまあまあもトラックはほとんど撃沈。これほどまでロードタイプも珍しいが、もうちょいトラックのスピードもほしいところだ。その他、出雲で主要区間を担当した三浦がほぼ復活。彼がくるかもしれない。大谷、木之下はここから調子をあげていきたい。


○箱根補欠メンバー
本野裕之(2年)\…1万30分代
塚本千仁(2年)/…5000m14分28秒。1万30分15と自己新
野中洋輝(4年)/…関東ICハーフ出場。5000m自己新
磯将弥(4年)\…1万自己ベストも札幌ハーフ撃沈
真田雅之(3年)↓…最近5000m15分台、1万32分前後多し。

 補欠組の中では4年生の野中、磯あたりが頑張っている。磯は学生ハーフで64分前半で走っている。ちょっと今反動が来ているが繋ぎには充分すぎる力を発揮している。また野中も爆発はしないものの、各レース安定しており、信頼が置けそうか。ちょっと心配なのが真田。箱根6区を期待されている選手なのだが、ここのところ全く走れていない。ハーフは64分台のタイムを持っており実力は充分。何とか戻ってきてほしい。後2年生2人は秋に延びてくれることを期待したいところだ。


○新戦力
仁部幸太(3年)↑…関東IC5000m3位。
田口優(4年)…→ハーフ1時間5分29秒
藤原秀明(3年)/…1500m3分49秒16

 今春、中央学院で一番躍進した選手が仁部。中央学院が苦手としている5000mで3位入賞。これまでにないタイプの選手である。出雲、全日本あたりまではレギュラー当確なのではないか。ハーフの最高が65分台なのでスタミナはまだまだ。これから楽しみな選手である。また、1500mで活躍した藤原も一応紹介しておきたい。20kmを本格的にやるのかどうかわからないが、真田の調子が上がらないようであれば、彼という選択肢もありそうである。


○新人
室田裕司/…1万30分32秒
渡辺清高/…1万30分33秒
板屋祐樹→…1万31分10秒

 中央学院もなかなか即戦力が取れないのでどうしても話題が出てこない1年生だが、今年はまずまずというところだろう。室田、渡辺あたりは現2年生とそんなに大きな差があるわけではないので、2年生を押しのけてエントリーメンバーに入ってくる可能性は充分にありえるだろう。特に渡辺はすでにハーフも経験。暑い中、68分台で走りきっているので長い距離の適性はあるのだろう。楽しみな選手である。


まとめに限りなく近い何か

 戦力低下しているのはどうしようもないこと。ただ、じわじわと選手が成長してきてくれている印象。やはりここ2年で選手の意識が高まっていることが大きいのだろう。鈴木、小林、大谷、大野、三浦の5人はレギュラー確定。この中から各校のエースに対抗できる選手が出てきてくれれば最高である。後は横一線という感じか。ちょっとした調子の上げ下げで誰でも入る。ただ、悪く言えば、これは使える!という選手が出てきていないといってもいいだろう。
出雲:鈴木-仁部-小林-大谷-大野-三浦
全日本:鈴木-小林-仁部-三浦-大野-磯-塚本-野中
箱根:鈴木-小林-大谷-大野-三浦 真田-磯-渡辺-野中-木之下
1年、2年にももうちょっと経験させたいところだが、これが現実的な感じがする。今のところ箱根のシード権に届くか届かないかという位置につけていると思う。昨年、堀、大谷が出てきたように、夏合宿を通じてぐ~っと伸びる選手が中央学院は多いので、秋の新戦力にも期待したいと思う。そうなれば、箱根もボーダーより上のラインにいけるだろう。


【前半戦を振り返る】大東文化大学

※先に更新した東洋大、早大の記事に現時点での三大駅伝の区間予想を追加しました。

続いて、箱根4位の実力のほどは?大東文化大学
○箱根出場メンバー
清野篤(4年)↓…2区19位。関東インカレ、全日本予選と撃沈
井上裕彬(4年)↓…3区5位。こちらも元気なし
佐藤歩(4年)↑…4区16位。元気が無い主力の中でただ一人好調
若狭聖矢(3年)↓…7区8位。関東インカレ、全日本予選メンバー落ち
土田純(3年)↓…8区16位。全日本予選2組29位

 箱根4位の大東大が前半元気がなかった最大の理由は箱根出場メンバーのほとんどが不調だったためである。特に、往路の主要区間を担った清野と井上が全く期待はずれの成績。特に全日本予選では全くもってエースの役割を果たすことができなかった。昨年も確か4年生が箱根予選でみんな小ブレーキを起こして大苦戦した。最終的に復活したから良かったものの、過程がいいというわけではない。彼らが復活しなければ今回の4位がフロックとなってしまうので、どうにか調子を戻してほしい。
 みんな不調の中、一人気を吐いているのが佐藤歩。全日本予選ではチームで一番いいタイムを残し、主力格に名乗りをあげた。びっくりするほどよかった箱根の中、いい走りができなかった佐藤が悔しさを糧にしているのだろう。このままチームを引っ張っていってほしい存在だ。


○箱根補欠メンバー
濱克徳(4年)/…関東IC3000mSC2位
高橋賢人(4年)→…関東ICハーフ出場
秋山拓平(3年)\…1万は更新したものの、調子は維持していない
高関伸(3年)→…自己ベストと同水準
野口聖矢(4年)\…自己ベストを下回る成績
吉田明広(2年)↓…5月1万31分後半

 箱根補欠メンバーに卒業生がおらず、この中から何人も伸びてきてくれることを期待したが、残念ながら大きな収穫はなし。濱は正直20kmは厳しい。期待できるのは故障から復活した箱根経験者の高橋だが、以前程の勢いがない。秋山は調子が乱降下することが多いなど、まだ使える!という選手がいないのが現状。チームカラー的にロードが得意なので、どうにか秋に安定してくれることを願いたい。



○新戦力
川崎慧(3年)↓…ハーフ64分台だが、試合に出場しない
城地一志(2年)/…後もう少しで1万29分台
一尾恭兵(4年)/…5000mまでならまずまず

 一番の期待は川崎だった。3月にハーフ64分台に突入し、戦力になるかと思ったら、春は全く出場しなかった。冬までに間に合ってくれればいいのだが、果たして復帰できるかどうか。次に期待は1万の自己ベストを更新した城地だろう。昨年の出雲アンカーを務めた同世代の吉田の調子が上がらないので、彼のほうに期待をかけたいが、後もう少しというところだ。増刊号でピックアップされた一尾だが、正直1万以上はきつそうにみえる。スピードはあるから6区も面白いのだが、1万でへばっているようではまだまだ厳しいと言わざる終えないだろう。


○新人
成田匠平/…全日本予選2組3位
梅野大地→…4月は5000m14分30秒切ったが、6月は15分かかった
鎌田大輝→…最近やや下降気味

 4年間かけて成長させていくのが大東大のスタイルなので、新人の話題はこの時期あまり出てこないのだが、今年は珍しく話題がある。それもそのはずで、成田、梅野という実業団経由の選手が2人入ってきているからである。まず結果を残したのは奈良監督についてきた梅野で素質はすごいと絶賛されている。一時大きく調子を落としたが最近また戻してきた。秋にどんな結果を残すか楽しみだ。また成田は全日本予選でスローペースのレースとはいえ、組3位という成績。秋にはこの2人が主力を脅かしてくれればいい。通常の1年生では今のところ鎌田がリードしているか。じっくりきてほしいところである。


まとめに限りなく近い何か

 以前からどこが箱根4位だといっていたが、原因はやはり主力が全く走れていないというところだ。走るべき選手が走らなければそりゃ元気が出てこないはずである。まあ、昨年も秋までは死んだふりしていたのだから、そこまで心配することもないが、関東ICは今まで入賞していたのでそれを考えると不安である。

出雲:梅野-濱-清野-井上-成田-佐藤
箱根:梅野-清野-佐藤-濱野-高橋 一尾-成田-若狭-井上-土田
主力が回復したらという期待を込めて。箱根の復路は特にメンバーが変わりそう。高関や秋山あたりも入ってくるかもしれない。さっき濱と一尾は使えないと書いたが、他にいなさそうなのでとりあえずいれておいた。後もう少しという選手は沢山いるのだから、うまく育て上げてほしい


【前半戦を振り返る】早稲田大学

次は箱根優勝本命(?)早稲田大学

カテゴリー別に

○箱根出場組
矢澤曜(2年)↑…1区1位。関東IC1部5千4位
尾崎貴宏(4年)/…2区7位。関東ICハーフ2位
三田裕介(2年)\…4区1位。関東IC1万出場。故障明け。
加藤創大(4年)→…6区7位。関東ICハーフ6位。波あり
八木勇樹(2年)/…7区2位。5千13分43秒49の自己新。大舞台で微妙
中島賢士(3年)→…8区8位。関東ICハーフ8位

 一番注目されている2年生の代で一番順調なのは矢澤だろう。故障でちょっと出遅れたが、関カレまでにはほぼ復調。5千では終盤柏原と競り合う場面もあり、エース格に成り上がったといっていいだろう。また潜在能力的には一番高い八木も安定感は徐々に増してきた。精神面をもっと鍛えれば(ってそれが大変なのだが)箱根2区もありえるだろう。そして主将の尾崎も忘れてはならない。関東インカレで駒大のエース宇賀地を破る殊勝。確実に成長してきている。突出した選手がいないのが気がかりだが、まずまず強いのでは。
 また中堅層が強いのが早大の特徴。箱根4区区間記録保持者の三田とハーフで入賞した加藤、中島と中堅層の選手の力は早大が一番だろう。

○箱根補欠組
高原聖典(4年)↓…まともに走れた試合なし
高野寛基(3年)↑…ハーフ1時間3分25秒。たまに撃沈するが…
猪俣英希(3年)\…3千8分30秒58
神澤陽一(4年)\…5千14分後半

 特筆すべきなのは高野だろう。まあ、高校時代の実績からすると当然なのだが、昨年の状況と比べるとかなり好調だといえるだろう。たまに不可解な撃沈をするためか関東ICには出場していないが、いい時に当たればまずまず走れそうである。ただ、高野は箱根5区という噂が流れているので、5区と考えるとまだ危ない感じがするが。
 問題なのは2年前箱根で華の2区を出走した高原が完全にダウンしていること。ちょくちょく試合には出ているのだが、信じられないような成績が続いている。一応、選抜合宿のメンバーには入っているが、部員日記を見ると本当に元気が無い。駅伝にはカレの爆発力が必要不可欠。何とか間に合えばいいのだが。 
 

○新戦力
中山卓也(2年)\…故障明け
湯浅義人(3年)↓…故障?
北爪貴志(3年)→…3千8分22秒81
大串顕史(2年)/…3千8分16秒80

 箱根のエントリーメンバーに名前を連ねなかった中で最も実力があるのが中山である。いや、1万の持ちタイムは今もチーム2番目なのだが、高校の時というのが悲しい。彼の場合は小さな故障が連続して続いているため、継続して練習ができないのが伸び悩みの原因のようだ。素質はあるので、故障を減らせば、もう間違いなく駅伝メンバーに入るはずである。故障といえば、湯浅もだ。早大は3年の層が手薄だが、彼(高野もだが)が出て来れないのが一因である。故障していない時は結構走れるので、何とか継続した練習ができるようにしたい。また、北爪、大串が直前の記録会でいい感じ。底上げになりそうな気がする。

 
○新人
平賀翔太/…関東IC1万出場
前田悠貴/…関東IC5千出場
佐々木寛文\…故障明け

 新人で一番順調なのは平賀か。線が細いのが心配だが、1万までは対応できている。夏にスタミナが付けば楽しみである。また前田も5千で自己ベストを出し、無難に推移してきている。素質は一番ある佐々木だが、高校時代は故障が多かった。んで、大学でもやっぱ故障。夏に体を造り直してくれれば、一番使いたい選手である。





まとめに限りなく近い何か

 総合力的には今のところ一番手と見ているがどうだろう。飛びぬけたエースがいないのがやや不安点ではあるが、以前の駒大のように繋ぎの区間はかなり強そうな感じがする。
出雲:矢澤-八木-三田-中山-平賀-尾崎
全日本:矢澤-八木-前田-三田-平賀-中山-加藤-尾崎
箱根:矢澤-尾崎-八木-前田-高野 加藤-高原-平賀-三田-中山
ただ箱根で問題になるのは5区。ここのところ、五十嵐、駒野と登れる選手がいたが、元来苦手。再びこの問題が頭を悩ませそうな感じがする。高野がもうちょいしっかりすればいいのだが、果たしてどうか。
 後、早大は何人か故障が長引いているが故に出場できない選手がちらほらいる。ここらへんがしっかりしてくれれば、もっと楽に三大駅伝が戦えるはずである。今回の予想では中山を入れてみた。だいぶ楽になる。まあ、これだけそろえたのだから、一つくらいは獲るとみている。

【前半戦を振り返る】東洋大学

もう箱根の順位の順番にいきます。
最初は箱根初優勝を成し遂げた東洋大学

カテゴリー別に

○箱根出場組
宇野博之(2年)/…4区9位。関東IC1部1500m4位、トラックは飛躍
柏原竜二(2年)↑…5区1位。関東IC1部5千&1万m日本人トップ、日本人学生トップレベルに
大津翔吾(3年)\…9区2位。関東ICハーフ4位、ただぱっとしない試合が多い。ロードタイプ
富永光(3年)↓…6区12位。関東ICハーフ18位、箱根以降は撃沈多し
千葉優(3年)\…8区2位。関東ICハーフ10位、締めの札幌ハーフが微妙
高見諒(3年)↓…10区6位。故障でほとんど走れず

 柏原は相変わらずずっと成長しっぱなし。ユニバーで駒大の宇賀地に負けるまで直接対決した学生に約1年間負けなかった。今年の駅伝シーズンも活躍してくれそうである。ただ、その脇を固める選手達が全体的に調子が悪い。宇野は長い距離はまだちょっと不安があるし、大津は逆にスピード不足、また関東IC以外イマイチ(まあ肝心なICでまとめたのは評価していいのだろうが)。ちょっと柏原のワンマンチームになってしまっているのが課題。夏合宿で彼らがどこまで復調できるかだろう。


○箱根補欠組
釜石慶太(4年)→5000mで自己ベストに近い数字
横山龍弥(4年)→関東IC1万出場
佐藤寛才(2年)/関東IC1万出場、5千で自己ベスト更新
川原崇徳(4年)\もう少し伸びず

 本来チームを引っ張るべき4年生が力不足なのも東洋大の課題。釜石、横山あたりの箱根出場者はとりあえずそこそこきているというところ。ここからベクトルを上向きにできたらいいのだが。また1万のタイム上は完全に主力の一員にみえる佐藤あたりが1区あたりに使えるようになると区間配置に幅が出てくるので大いに期待したいところである。
 

○新戦力
本田勝也(3年)\3千障害でやや撃沈気味
川上遼平(2年)/5千で14分12秒86の自己新
工藤正也(4年)↑犬山ハーフ1時間4分06秒
世古浩基(4年)/5千14分16秒04の自己新
鴛海辰矢(3年)/5千14分20秒16の自己新

 このあたりの選手層はおそらく全チームナンバーワンの東洋大。上記にあげた名前以外から駅伝を走ることは多いにありえる。これ以外にも近いタイムで走っている選手はいくらでもいるのだ。個人的なピックアップという感もある。この中で一番期待できるのはハーフ64分の力がある工藤か。4年ながらブレイク寸前というところ。トラックは平凡だがロードタイプ(だと思う)で調子を落とさなければ登場は大いにありえる。後はスピードのある川上、世古あたりも楽しみ。特に世古は昨年の全日本で力を出し切れなかった悔しさもあるだろうから、何とか入ってほしいところである。

○新人
渡邉公志/5千14分05秒33の自己新
富岡司↓試合に出場していない
富岡巧↓5千15分かかる
市川孝徳/5千14分26秒93の自己新

 最後に期待のルーキー達。楽しみなのは昨年の柏原ほどではないとはいえ、まずまずの結果を残している渡邉。1万も29分半ばで上々である。箱根往路を走れるようになってくれれば嬉しいが期待しすぎだろうか?逆に心配なのは富岡兄弟。巧は直近の大会でも同期に水を空けられており、まだ大学になじめていない感じを受ける。司に関しては試合にすら出てこないので故障だろう。
1年からいきなりメンバーに入れとは言わないが、早めに結果がほしいところである。


まとめに限りなく近い何か

 という感じか。レギュラーは柏原、宇野、大津くらいで後は誰が入ってもおかしくないほど選手がたくさんいる東洋大。ただ、言い換えればそこから大きく抜け出せる選手もいないという状況でもある。特に前半のスピード区間を任せられる選手が少ないのである。

出雲:宇野-渡邉-柏原-佐藤-川上-大津
全日本:宇野-柏原-高見-渡邉-千葉-工藤-横山-大津
箱根:宇野-柏原-渡邉-川上-釜石 佐藤-工藤-千葉-大津-高見
出雲や全日本なら柏原を前半に使えばそれほど問題ないだろうが、箱根は5区と考えると1区から4区が非常に不安ということになる。当然、各大学とも東洋大をマークし、前半からガンガン行くだろうから、離され過ぎるといくら柏原でも追いつけなくなる。とりあえず、2区を乗り切れそうにないので、一応柏原を配置しておく。箱根経験者の選手が他大の準エースクラスにまで成長してほしいところである。そうすれば、箱根V2も夢ではなくなる。頑張ってほしいものである。


ちょっとずつ更新していきます

お久しぶりです。


ようやく少しずつ更新できそうです。


現在、各大学は夏合宿中なのでせっかくだし、

前半戦を軽~くまとめてみたいと思います。

とりあえず
○箱根出場組
○箱根補欠組
○新戦力(2年生以上)
○新人

のカテゴリーにわけていきます。

後、ここまでの選手の状態を
↑:絶好調
/:好調
→:普通
\:不調
↓:絶不調
と分析してみます


といっても全チームはきついでしょう
まずはシード校をまとめてみようと思います。


お知らせ

全く更新できずにすみません。





大学の研究の疲れと、晴れたり雨降ったりの異常気象に完全に頭がいかれてしまっています。





とりあえずお盆くらいに復帰したいなと思っています。



それまでは大学の研究の発表とかもあるのでちょい厳しいです。



みなさんも体調崩さないように過ごしてくださいね。

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