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第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【東洋大学】

そろそろはじめないとならないですね。少し文章を短くして始めます。
 

往路1位復路1位

総合1位:東 洋 大 学

設楽兄弟が当日にどこに入るか、いろいろ考えすぎました。せめて往路優勝の予想くらいは当てたかったです(苦笑)
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区田口雅也③61分46秒区間3位(3)22秒差
2区服部勇馬②68分43秒区間3位(3→2)26秒差
3区設楽悠太④62分13秒区間賞☆(2→1)-55秒差
4区今井憲久③55分15秒区間3位(1→1)-21秒差
5区設楽啓太④79分16秒区間賞☆(1→1)-59秒差
6区日下佳祐④59分04秒区間4位(1→1)-1分17秒差
7区服部弾馬①63分27秒区間賞☆(1→1)-1分54秒差
8区高久龍③64分35秒区間賞☆(1→1)-3分40秒差
9区上村和生②69分24秒区間4位(1→1)-3分12秒差
10区大津顕杜④69分08秒区間賞☆(1→1)-4分34秒差
共に12回目の学生駅伝、最後の最後で初の両者区間賞
 最初のエントリーの段階では共に補欠だった設楽兄弟。設楽啓選手の補欠が予想を難しくさせたが、単純に箱根5区が風が吹くかどうかの判断だったらしい。当日3区に入った設楽悠選手と5区山登りに挑んだ設楽啓選手が躍動した。
 
 トップに立った駒大と26秒差で襷を受けた悠太選手は、遊行寺坂の下りに入ってからエンジン全開に。ライバルの駒大のランナーを力でねじ伏せて抜くだけでなく突き放しました。個人でも断トツの区間賞。4区で若干詰まった中、襷を受けた設楽啓選手は最初から突っ込んで入りました。これで設定タイムから遅れたとも言われますが、後半にじりじり差を開けていき、駒大との差を59秒にまで開けました。個人タイムとしても高校時代からのライバルの日体・服部選手に1秒勝ちました。
 
 4年間で12回ある三大駅伝に全て出場した彼らですが、実は揃って区間賞は今回が初めて。これは特に設楽啓選手が最初からエース区間へのにされていたこともある(1年時の全日本が惜しかったのですよね)。その中で、最後の最後の大会の第90回記念の箱根駅伝でそろって区間賞。そして往復完全優勝を大きく手繰り寄せたのは何かドラマ性を感じてしまいます。
 

総合優勝の決め手 共に往復のスターターにあり
 最も、設楽兄弟を、そしてチームの特性を最大限活かす道筋を立てたのは往路のスターター・田口選手と復路のスターター・日下選手だろう。田口選手は前回1区区間賞の選手ですが、今年度は出雲と全日本共に今一つ。その後も調子があがらず、箱根1週間前になっても状態は上回らなかった。これは駒大と日体大の1区のランナーにも伝わったようです。それでも早大のランナーが作るハイペースに付き、終盤には自ら仕掛ける等相手を驚かす展開に。最終的に61分台で出雲では40秒以上負けた駒大・中村選手とは10秒差に留める粘走。この集中力は恐れ入りました。2区以降東洋にはいい意味で、駒大には少し悪い意味で響いたようにも感じます。
 
 また59秒差をつけての復路のスタート。59秒差は直線で前が見えるかどうか微妙な差。スピードで上回る2位の駒大としては早く視界が入る位置にいたかった。ただ、6区は山の中のため基本的に前は見えない。下りた終えたところで差がどうなるかが重要だった。起用された日下選手は4年生で初の箱根。非常に緊迫したムードの中、レースが進んだが終盤にちょっとずつ差が開き、77秒の差に。これが大きかった。
 
 こうなったら、20㎞超のレースでは突っ込んでも崩れない東洋大の特徴が思う存分活かせた。7区服部弾・8区高久選手が連続区間賞で一気に勝負を決めると、相手がエース投入してきた9区でも上村選手が安定した走り。アンカーの大津選手は最後まで区間記録に肉薄する走りでMVP締め。ほぼ完ぺきなリレーで柏原時代の最高記録に75秒にまで迫る総合記録に付け入るスキを与えなかった。5連続2位に泣いた全日本の後のミーティング等による結束力は凄まじかった。
 

在校生1万上位10人平均はトップ!服部兄弟の伸びはどこまで?
 来季、ひとまず中心になるのは箱根2区で好走を見せた服部勇選手と7区で区間賞デビューを果たした服部弾選手の服部兄弟だろう。服部勇選手は派手さはないものの堅実に成長中、服部弾選手は今の所悠太選手の1年時以上の成績だ。これに田口選手が中心か。強い選手だが、さすがにエース力自体は昨年より落ちるので今年のようなレースは今のところは考えない方が良いだろうか。
 
●主な在校生
服部勇馬③28分22秒43≪2年:箱根2区3位、全日2区4位、出雲5区1位、1年:箱根9区3位≫
田口雅也④28分37秒37≪3年:箱根1区3位、全日4区4位、出雲1区6位、2年:箱根1区1位、1年:箱根4区1位≫
高久龍④28分42秒78≪3年:箱根8区1位、2年:箱根7区4位、全日5区3位、出雲5区1位≫
上村和生③28分44秒81≪2年:箱根9区4位≫
今井憲久④28分54秒77≪3年:箱根4区3位≫
淀川弦太④29分05秒94≪3年:全日7区3位、2年:箱根4区11位≫…
名倉啓太④29分20秒64
櫻岡駿②29分25秒10
山本采矢②29分25秒31
口町亮②29分28秒04
上位10人平均:1位29分00秒7

渡辺一磨③29分31秒01
高橋尚弥③29分40秒64
寺内将人③29分41秒98
渡辺大貴②29分43秒15
成瀬雅俊②29分51秒95
齋藤真也③29分52秒91
服部弾馬②30分08秒60≪1年:箱根7区1位、出雲2区6位≫

●主な新入生
竹下和輝14分06秒73≪全国5区5位≫
高森建吾14分16秒33≪全国1区4位、高校1区9位≫
小早川健14分18秒47
野村峻哉14分20秒67
堀龍彦14分24秒62≪全国1区1位、高校4区2位、IH1500m7位≫
荒武星哉14分30秒55≪高校4区6位≫
唐本直登14分35秒29≪高校3区40位≫

●オーダー組んでみる
田口-服部勇-服部弾-今井-成瀬 堀-淀川-高久-上村-寺内
 最も、面白いデータがある。新4年生以下での上位10人の1万mの平均タイムが実はトップなのだ。これに主力となる服部弾選手も走る機会があればタイムが出るはずだ。新入生では竹下・高森選手に全国駅伝で区間賞を獲得した堀選手ら、今年も有望株選手をゲット。充分に優勝争いを盛り上げる戦力はあるのだ。
 
 ただ、エース力で勝ってきた点は否めないので、繋いでいくレースでどうなるかが問題か。たとえば今回トップで襷を貰った今井・高久・上村選手が別の展開で持っている力を発揮できるかどうかが鍵、箱根でいえば5区の秘密兵器らしい成瀬選手あたりの実力も気になる要素だ。
 
 さすがに戦力はややダウンだが、実は新4年には結構レギュラー~その争いの選手が多い。3年2年の服部兄弟の伸びに期待しつつ、4年生の力で連覇に持って行きたい所だ。
 

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