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第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【早稲田大学】

往路3位復路4位
総合4位:早稲田大学
いやはや、2区以降あれだけスムーズに流れるとは
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区大迫傑④62分14秒区間5位(5)49秒差
2区高田康暉②68分18秒区間賞☆(5→3)29秒差
3区武田凛太郎①64分00秒区間5位(3→3)1分50秒差
4区平和真①55分03秒区間2位(3→3)1分38秒差
5区高橋広夢③82分47秒区間12位(3→3)5分09秒差
6区三浦雅裕②58分51秒区間2位(3→3)4分56秒差
7区柳利幸②64分29秒区間5位(3→3)5分58秒差
8区井戸浩貴①66分30秒区間9位(3→3)7分53秒差
9区田口大貴③70分33秒区間7位(3→4)9分02秒差
10区中村信一郎②71分32秒区間10位(4→4)11分26秒差
早大だからできた箱根直前米練習
 色々と話題になった早大だが、過去に例のない主将でエースの選手が直前で自分の練習のを優先しチームを離れたということ。それについて批判的な意見は少なくはなかった。だが、私は大迫選手の向上心とそれを承認した渡辺監督を称賛したいと思う。
 
 日本の長距離は基本的に駅伝で成り立っていることは否めない。特に箱根駅伝ともなれば、少なくとも秋からは集中するのは当然という風潮だ。しかし長距離を含めた陸上競技は本来は個人種目である。その所属チームのために出場大会や練習メニューを制限されるのは通常考えられない事なのだ。大迫選手の考えることは特におかしくないとも言える。
 
 また、現状通用していない日本男子長距離トラックで、一人の日本人ランナーがその道の指導者に評価されているのは願ってもないチャンスだ。かつて三大駅伝全てに全力傾注して故障してから競技人生が大きく狂った渡辺監督も思うところがあったのだろう。レースぶりからするとスタミナは犠牲になったようだが、次年度からの新たなステージでの挑戦を楽しみにしたい。

高田区間賞など集中練習での底上げ成果は証明
 もうひとつ取り沙汰されたのは早大恒例の集中練習で毎年出る故障者について。ほかの大学に比べて主力&中堅の怪我が多いのが気になっていましたが、今年は山本選手が犠牲になってしまった。11月半ばからタイム目標を大幅にあげたのが不味かった模様。さすがに直前で高い目標を掲げ欲張るのは危険だったということか。
 
 もっとも、難しいのはしっかり練習ができた選手は本当にしっかり走れること。サプライズは2区高田選手だ。1区が出遅れたので、思い切って突っ込んで入って東洋の選手等に食らいついていた。そして気がつけば初の箱根しかもエース区間で区間賞を獲得していたのだ。区間2位3位の選手がその後のレースで爆発しているので、真価はこれからだが、一つ自信を深める結果だ。
 
 その後もがんばった。1年生リレーとなった武田&平選手が3区4区でしっかり3位をキープ。ぶっつけで5区となった高橋選手がなんとか83分を切るタイムでまとめると、満を持して登場した6区三浦選手が58分台をマークし充実。たび重なる失敗で睡眠障害に陥っていた7区柳選手は区間5位で走ると、登りが苦手という8区井戸選手も区間一ケタで乗り切った。成果は出ているのは確かなので、匙加減を如何様にするか慎重に見極める必要がありそうだ。
 

駒は揃った 故障ゼロと力強さの両立を図れるか
 その他、課題として9区10区で追いあげてきた日体大に競り負けてしまい、結局3強は倒せず、今シーズン全て4位に終わったことがあげられる。ある程度のチーム力がある事は示したのだが、前哨戦の1区が出遅れてしまい、3強と競り合えなかったことで、勝ち切る強さが身についていなかった事に気がつかなかった面はあると思う。

 
●主な在校生
山本修平④28分14秒49≪3年:全日4区3位、出雲3区5位、2年:箱根5区3位、全日本4区2位、1年:箱根5区3位≫
柳利幸③28分59秒12≪2年:箱根7区5位、全日1区15位、出雲1区9位、1年:箱根8区14位、全日本1区12位≫
武田凛太郎②29分04秒20≪1年:箱根3区5位、全日5区4位、出雲4区5位≫
高田康暉③29分04秒47≪2年:箱根2区1位、全日6区3位、出雲2区4位、1年:全日本5区6位、出雲2区4位≫
平和真②29分11秒26≪1年:箱根4区2位、全日3区7位≫
田口大貴④29分14秒42≪3年:箱根9区7位、2年:箱根10区4位、出雲5区8位≫
井戸浩貴②29分29秒48≪1年:箱根8区9位、全日7区3位≫
佐藤淳②29分37秒08
臼田稔宏④29分42秒00
三浦雅裕③29分42秒50≪2年:箱根6区2位≫
上位10人平均:6位29分13秒9


浅川倖生②29分47秒25
中村信一郎③29分55秒75≪2年:箱根10区10位、出雲5区8位≫
鈴木洋平②29分57秒58
三井泰樹④29分58秒72
中村駿介③29分12秒48
高橋広夢④30分15秒07≪3年:箱根5区12位≫
山田侑矢④30分33秒04

●主な新入生
光延誠14分00秒61≪全国1区8位、高校3区5位、国体5千6位≫
藤原滋記14分08秒36≪全国1区39位、高校1区7位、国体5千8位、IH5千5位≫
安井雄一14分09秒89≪全国1区21位、国体5千4位、IH1500m8位・5千15位≫
谷口耕一郎14分14秒75
石田康幸14分19秒87
高橋叶14分53秒45

●オーダー組んでみる
武田-高田-井戸-光延-山本 三浦-平-安井-田口-柳
 それが1年かけて少しでも出来るようになっていれば、かなり駒が揃う状況になる次年度が楽しみ。大黒柱が抜け、1万平均6番目に下がるが、2区と5区と6区の目途は既についているのは大きい。エース区間と山がガッチリ組めるだけでも候補の一角にはなりそうだ。
 
 それからずっと課題の1区はずっと希望し続けている新2年の武田選手や井戸・平選手らで有望な選手が争うだろうか。新2年はほかにも佐藤・浅川・鈴木選手など楽しみな学年。ここが伸びてくればぐっと選手層が厚くなる。
 
 新入生は5千14分1ケタを持っている光延・藤原・安井選手以外にも面白そうな選手が入部。駒数だけでみると10人は軽く超えてきそうだ。駒大や東洋ほか主力の力が強いチームをどれだけ意識して春から戦えるか、勝負の年になりそうだ。

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