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第93回箱根駅伝を振り返る~9区編






最初で最後の大学駅伝はトップ疾走/鉄紺の箱根とは/藤色のプライド
9区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

権太坂7.7㎞

1位池田(青学)22:51①
4位光延(早大)23:19②6:00
2位野村(東洋)23:08③6:55
9位大川(神大)23:44④7:37
6位聞谷(順大)23:27⑤8:37
13位室伏(日体)23:59⑥9:46
10位城越(法大)23:51⑦9:57
12位藤田(中学)23:58⑦9:57
5位片西(駒大)23:22⑨11:01
3位川端(東海)23:15⑩11:10
8位平田(帝京)23:43⑪11:40
11位三澤(創価)23:54⑫13:58
17位土師(拓大)24:13⑬14:27
7位谷川(大東)23:37⑮16:21[14]14:37
18位佐藤(上武)24:18⑭15:30[15]15:30
14位古賀(山学)24:01⑯17:09[16]17:09
15位國澤(國學)24:03⑲20:16[16]17:09
16位吉田(明大)24:09⑱19:41[18]18:44

20位山崎(日大)25:02⑰19:34[19]19:34
OP加藤(連合)23:50(20)26:22[20]20:22
19位餅崎(国士)24:31⑳39:33[21]21:40
 9区を走る青学・池田選手は、関東IC2部ハーフ連覇している選手だ。暑さにも強いし、起伏にも強い選手だ。これだけの実績がある選手が今回が最初で最後の大学駅伝となるのが青学大の選手層である。まずは2番を17秒引き離す区間トップで走っているが、本人曰く緊張で突っ込んでしまったという。それでも快調な走りに見えた。

 2番で走っているのは3位東洋・野村選手で4位すぐ後ろにいた神大・大川選手は突き放しており、2位のスピードランナー早大・光延選手との差が1分以内となってきた。ゲスト解説の服部勇さんが「絶好調と聞いている」とのことだったが、それに違わぬ走りを見せているようだ。

 シード権争いはやはり東海・川端選手が力をあるところを見てジリジリと帝京・平田選手を突き放していく。平田選手も8番目のタイムと頑張っているが中継点で2秒だった差が30秒差となってしまった。その前も気になるが駒大・片西選手も5番目のタイムでまずまずの早いタイムとなっており、帝京大としてはちょっと辛い状況になってきた。


横浜駅前14.5km-権太坂7.7㎞=6.8㎞

2位池田(青学)20:19①
4位光延(早大)20:39②6:20
1位野村(東洋)20:10③6:46
8位大川(神大)20:56④8:14
5位聞谷(順大)20:39⑤8:57
10位城越(法大)21:01⑥10:39
12位藤田(中学)21:04⑦10:42
15位室伏(日体)21:25⑧10:52
6位片西(駒大)20:40⑨11:22
3位川端(東海)20:31⑨11:22
13位平田(帝京)21:05⑪12:26
9位三澤(創価)20:58⑫14:57
7位谷川(大東)20:55⑮16:57[13]15:13
17位土師(拓大)21:32⑬15:40[14]15:40
18位佐藤(上武)21:42⑭16:53[15]16:53
11位國澤(國學)21:02⑱20:59[16]17:52
14位古賀(山学)21:21⑯18:11[17]18:11
16位吉田(明大)21:28⑰20:50[18]19:53
OP加藤(連合)20:53(20)26:56[19]20:56
20位山崎(日大)22:17⑲21:32[20]21:32
19位餅崎(国士)21:46⑳41:00[21]23:07
 池田選手は安定したペースで刻み続けているが、タイム上では東洋・野村選手が上回り始めていた。確かに昨シーズンの駅伝でロードにとても強いところを見せていた。ただ、今シーズンは全般的に不調だったので、どうなのかなと思っていたらいやはやここまであがっていたとは。区間上位で走り続けている光延選手との差がみるみる詰まっている。近づいてくるという状況で俄然元気になりそうだ。

 大川選手を挟んで5位以下は、4年間10区か9区を走り続けている順大・聞谷選手が単独5位を完全に確保、6位から8位が僅差の勝負となっていて、その中で法大・城越選手と中学・藤田選手が頑張って順位浮上、室伏選手がややリズムに乗れず8位へ下がった。怖いのは9位と10位で、東海・川端選手が駒大・片西選手に追いつき、そこから牽制することなく区間5番前後のタイムを刻み続けており、6位争いとの差を詰めつつある。そして11位平田選手との差もぐんぐん開け1分以上後方に置き去りにしている。この9区が強いのはさすが優勝候補に挙がっていたチームだったとも言えそうだ。

 12位もやはり差が離れつつあるが、創価・三澤選手と大東・谷川選手が頑張って12位と13番。拓大・土師選手と上武・佐藤選手はペースを上げることができずに引き離されて行った。その後ろ、権太坂前後で並走が見られた國學・國澤選手と山学・古賀選手は、横浜駅前で決着。國澤選手が前に出始めている。

 また、池田選手の快走もあり、その後ろは差が開き始めている。この時点で連合・加藤選手と日大・山崎選手が20分をオーバー。加藤選手は健闘しているもののその前の区間までタイム差が開きすぎていたか、山崎選手は長距離得意な選手なのでびっくりしたが、定点間、連続区間最下位で何かしらアクシデントがあったのかと思える感じだった。



生麦20.2km-横浜駅前14.5km=5.7㎞

2位池田(青学)17:45①
1位野村(東洋)17:32②6:33
10位光延(早大)18:15③6:50
6位大川(神大)18:11④8:40
3位聞谷(順大)18:00⑤9:12
9位藤田(中学)18:14⑥11:11
12位城越(法大)18:20⑦11:14
5位片西(駒大)18:10⑧11:47
14位室伏(日体)18:44⑨11:51
11位川端(東海)18:16⑩11:53
6位平田(帝京)18:11⑪12:52
12位三澤(創価)18:20⑫15:24
4位谷川(大東)18:05⑬17:17[13]15:33
19位土師(拓大)19:49⑭17:44[14]17:44
6位國澤(國學)18:11⑰21:25[15]18:18
17位佐藤(上武)19:22⑮18:30[16]18:30
18位古賀(山学)19:40⑯20:06[17]20:06
16位吉田(明大)19:22⑱22:27[18]21:30
OP加藤(連合)18:27(20)27:38[19]21:38
20位山崎(日大)19:56⑲23:43[20]23:43
15位餅崎(国士)19:15⑳42:30[21]24:37
 野村選手が本当に絶好調だ。17.5㎞でついに光延選手を捉えた。走りが全くブレない野村選手に対してやや肩がブレていた光延選手、19.2㎞地点で差が開き始め、1㎞語の生麦の時点では17秒も差がついてしまった。総合の区間タイムでもここで池田選手を逆転、区間トップに躍り出た。前哨戦が全く東洋らしくない戦いぶりで東洋大の順位予想を下げる駅伝ファンも多かったですが、ここはさすが東洋大であった。

 4位争いが激しくなっており、聞谷選手が3番目のタイム、過去3年間は区間10番前後の成績であったが、最終学年に力を付けた。今シーズン就任した長門監督が4年間9区を走っている選手なのも関係あるかもしれない。ただ、大川選手もしっかり逃げている印象だ。6位争いは横浜駅前直後に藤田選手が城越選手に追いつき、その城越選手が脚が痙攣したこともあり、単独6位へ。その200m後方では8位から10位でバトルとなっており、あまりテレビに映っていなかったが、実は片西がスパート、室伏選手を交わして8位へ浮上、引き離された川端選手も室伏選手には2秒差にまで追い上げている状況だ。

 後ろは繰り上げになりそうなチームが増えてきている。見た目15番の國澤選手は好調で大丈夫、上武・佐藤選手は悪いながらもペースを保っているか。先ほど國澤選手と並走していた古賀選手がガクンとペースダウンで一気に20分オーバー、明大・吉田選手も本来の走りとならずたすきを渡すのは難しくなっている。優勝候補と予選2位通過のチームがここまで下がるとは、本当に箱根は走ってみなければ分からないものである。


鶴見中継所23.1-生麦20.2km=2.9km

3位池田(青学)9:00①
2位野村(東洋)8:57②6:30
15位光延(早大)9:37③7:27
8位大川(神大)9:14④8:54
4位聞谷(順大)9:01⑤9:13
9位城越(法大)9:18⑥11:32
13位藤田(中学)9:24⑦11:35
1位片西(駒大)8:56⑧11:43
9位室伏(日体)9:18⑨12:09
12位川端(東海)9:19⑩12:12
5位平田(帝京)9:05⑪12:57
9位三澤(創価)9:18⑫15:41
6位谷川(大東)9:11⑬17:28[13]15:44
6位國澤(國學)9:11⑰21:36[14]18:29

19位土師(拓大)10:04⑭18:48[15]18:48
16位佐藤(上武)9:51⑮19:21[16]19:21
20位古賀(山学)10:29⑯21:35[17]21:35
OP加藤(連合)9:24(20)28:02[18]22:02
18位吉田(明大)9:59⑱23:26[19]22:29
17位山崎(日大)9:53⑲24:36[20]24:36
14位餅崎(国士)9:31⑳43:01[21]25:08
 池田選手は最後まで安定した走り、序盤飛ばした分もあるのか、精神的にはずっと苦しい状況だったそうだが、見事有終の美を飾る走りでアンカーに繋いだ。2位野村選手もトップとは6分半もの差となったものの、最後に苦しんだ光延選手を57秒突き放した。来年こそチームの主力選手として引っ張ってくれそうな雰囲気だ。4位争いは大川選手が逃げ切って4位でアンカーへ。神大は9区放送中に過去10年間の総合順位のアナウンスがあったが、このままなら大きなジャンプアップだ。順大・聞谷選手も前を追い上げ、前回区間2位の選手へ、まだまだあげていけるかもしれない。

 その後ろ、6位~10位の争いがとても激しい。6位先ほど足を痛めて後退したと思われた城越選手が巻き返した。遅れ始めたところで坪田監督から「4年生最後だ、出し切って終わろう。東福が待ってる。中央学院も苦しい、頑張ってくれ城越」と激励が飛んでいたがそれが効いたのか、6位法大7位中学でリレー。その後ろ驚いた、片西選手が間近に迫っていた。生麦からだけでみるとトップのタイムで駆け抜けた。結果的に駒大は本当に助かった走りだ。

 9位10位は150m後方、室伏選手と川端選手が競い合いながら中継所に飛び込んできた。11位との差が気になるが、終盤に少し詰まった。平田選手がラストを5番目のタイムで駆け抜けて45秒差へ。横浜駅前からペースアップしており、1年生らしからぬ23㎞の走り方だった。事前に中野監督が「9区が楽しみ」と発言されていたが、しっかり走り切った。なお3チームもアンカーは前回の箱根で区間一桁で駆け抜けている4年生。箱根はやっぱり4年生頼みになるようだ。

 12位以降は10位からは3分半空き万事休すか。ただ、創価・三澤選手が踏ん張って総合12位をキープ。2回目の出場で躍進がかなり濃厚になった。直後には見た目だけでなく総合13位にあげた谷川選手。大東大は6区から4連続区間一桁、このまま10区もまとめたいところだ。

 その後ろは見た目で18分以上の差に。この区間好走し、見た目を14番・総合も17位にあげた國澤選手が間に合い、この区間はペースを上げることができなかった拓大・土師選手と上武・佐藤選手もそれまでの貯金で何とか繋ぎ切った。両校とも前回は早い段階で繰り上げにあっていた。シード権は遠のいたものの、ひとまずほっとできるところだろう。

 ただ、その後ろは厳しかった。急ぎたかった山学・古賀選手がラストは無念の最下位のタイムであっという間に差が開いてしまった。痛め止めを飲んでの強行出走だったそうだが、襷を繋ぐにはいたらなかった。その後ろは見た目で2つ順位をあげる健闘を見せた加藤選手、玉突きで9区出走の吉田選手も間に合わなかった。

 そこからさらに2分間があいて、ブレーキ気味となった日大山崎選手。総合も19位とブービーにまでダウンしてしまった。そこから30秒後ろで国士・餅崎選手が最後尾。ただ、区間16位と国士大が初めて区間18位以内に。両脚ともにガチガチにテーピングを巻いていて横浜駅前でかなり苦しそうだったのだが、粘ったといっていいだろう。そういえば、3年前国士大が初めて区間ブービー以下よりいい成績を取ったのも当時1年で8区出走した餅崎選手だった。これはこれで強メンタルなのかもしれない。




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第93回箱根駅伝を振り返る~8区編






区間新への突っ込み/1年生が好走/ほぼ決定した優勝争いと逆転のシード争い
8区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

茅ヶ崎6.7㎞

参考:92回下田(青学)19分49秒

1位下田(青学)19分42秒①
8位太田(早大)20分43秒②2:22
3位竹下(東洋)20分24秒③4:52
10位大塚(神大)20分44秒④5:42
14位甲斐(順大)20分50秒⑤6:12
15位中川(日体)20分52秒⑤6:12
17位廣(中学)21分07秒⑦6:33
16位青木(法大)21分00秒⑧7:16

6位宇佐美(帝京)20分39秒⑨8:12
12位広瀬(駒大)20分48秒⑩8:15
4位春日(東海)20分29秒⑪8:56
18位新井(拓大)21分18秒⑫9:54
13位大森(上武)20分49秒⑬10:58
2位米満(創価)20分15秒⑭11:16
11位小山(山学)20分47秒⑮11:46[15]11:46
5位林(大東)20分35秒⑰13:30[15]11:46
19位小坂(日大)21分22秒⑯12:37[17]12:37
8位東島(明大)20分43秒⑱14:25[18]13:28
7位熊耳(國學)20分42秒⑲17:16[19]14:09

OP金子(連合)20分41秒(20)22:37[20]16:37
20位本多(国士)21分32秒⑳33:25[21]21:50
 青学・下田選手が飛ばしていく。苦しみながらもトップを守って運んでくれた7区ランナーに感謝の気持ちを示すがごとく快調な走りだ。前回区間記録に16秒と迫ったこともあり、やはり20年間破られていない区間記録がターゲットとなっている。後ろのルーキー早大・太田選手もここまでは悪くない走りだが、7㎞弱で1分開けられたのは辛いところだろう。何とか自分の走りをしていきたいところ。

 後ろ3位東洋・竹下選手が早い入りを見せて4位以下を突き放しにかかる。4位以下はほとんどがややゆったりな入り。ただ、10位でスタートした帝京・宇佐美選手が駒大・広瀬選手を交わしてシード権から逃げにかかっている。追ってくる11位東海・春日選手は力のあるランナーだ。この時点で10位駒大と41秒差。じりじりと詰め寄っている。すぐ後ろにいた拓大・新井選手はほとんど姿が見えなくなっていた。

 更に後ろの方では序盤から早いペースで走るランナーが多い。これまでの力からして意外なのは創価の1年生・米満選手でここまで2番目のタイム。山学の4年生・小山選手を突き放した。茅ケ崎ではその小山選手にちょうど林選手が追いついた格好だ。また、日大・小坂選手を挟んで、明大・東島、國學・熊耳、連合・金子選手もそれぞれ単独走ながら早いタイムで走っている。

遊行寺坂15.6㎞-茅ヶ崎6.7㎞=8.9㎞

参考:92回下田(青学)26分33秒

1位下田(青学)26分18秒①
12位太田(早大)28分12秒②4:16
8位竹下(東洋)27分39秒③6:13
2位大塚(神大)27分16秒④6:40
3位甲斐(順大)27分30秒⑤7:24

7位中川(日体)27分38秒⑥7:32
10位廣(中学)27分51秒⑦8:06
5位青木(法大)27分37秒⑧8:35
13位広瀬(駒大)28分13秒⑨10:10
14位宇佐美(帝京)28分16秒⑨10:10
9位春日(東海)27分47秒⑪10:25
17位新井(拓大)28分30秒⑫12:06
5位米満(創価)27分37秒⑬12:35
15位大森(上武)28分21秒⑭13:01
11位林(大東)27分56秒⑯15:08[15]13:24
18位小山(山学)28分50秒⑮14:18[16]14:18
4位熊耳(國學)27分36秒⑲18:34[17]15:27
16位東島(明大)28分26秒⑱16:33[18]15:36
20位小坂(日大)29分40秒⑰15:59[19]15:59
OP金子(連合)28分14秒(20)24:33[20]18:33
19位本多(国士)29分08秒⑳36:15[21]24:40
 下田選手は飛ばしていく。本気で区間新記録を狙っているのだろう。遊行寺坂での古田選手のタイムがないので比較が難しいが、昨年の自分より22秒早い。これだけ飛ばされたら後ろのチームはひとたまりもない。実際この定点間の2番目のタイムの選手より56秒早く、早大・太田選手が8.9㎞で1分54秒も離されたのは、あまりの強さに笑うしかないといったところ。優勝争いの興味から区間記録の興味に移さざるを得なくなった。

 3位~8位は、3位竹下選手を除いて、全員がペースアップ。特に4位神大・大塚選手が初駅伝ながら素晴らしい走りで2番目のタイム、昨年経験している順大・甲斐選手も日体・中川選手を振り切って単独で5位に浮上した。また、8位法大・青木選手は20㎞初挑戦だったが、駅伝3回目の中学・廣選手を追い上げる健闘ぶりを見せていた。

 シード権争いは緊張感が増してきており、先ほど9位に浮上しかけた宇佐美選手が行ききれず広瀬選手と並走。力なのか牽制なのかわからないが2人とも13番14番。この間はタイム的にはそうでもなかった春日選手が15秒差にまで追ってきた。2年前も区間5位で走っているランナーだ。やはり追いついてくるものかと思われた。

 後ろはペースを落とす選手がいるものの保っているランナーが2名。米満選手が本当に調子よく、上武・大森選手を交わしていくと、ペースの上がらい拓大・新井選手が見えてくるようになった。また、國學・熊耳選手が調子よく、小坂・東島選手と次々と交わしていった。全日本でも好走していましたが力は本物だったようだ。ようやく國學院大が選手層を生かし始めている。




影取18.4㎞-遊行寺坂15.6㎞=2.8㎞

参考:92回下田(青学)8分49秒

1位下田(青学)8分56秒①
15位太田(早大)9分34秒②4:54
6位竹下(東洋)9分09秒③6:26
2位大塚(神大)8分58秒④6:42
7位甲斐(順大)9分10秒⑤7:28
14位中川(日体)9分27秒⑥8:03
12位廣(中学)9分20秒⑦8:30
5位青木(法大)9分05秒⑧8:44
3位広瀬(駒大)9分01秒⑨10:15
4位春日(東海)9分02秒⑩10:31
10位宇佐美(帝京)9分17秒⑩10:31
15位新井(拓大)9分34秒⑫12:44
8位米満(創価)9分11秒⑬12:50
13位大森(上武)9分25秒⑭13:30
11位林(大東)9分19秒⑯15:31[15]13:47
20位小山(山学)9分47秒⑮15:09[16]15:09
9位熊耳(國學)9分16秒⑲18:54[17]15:47
17位東島(明大)9分36秒⑱17:13[18]16:16
19位小坂(日大)9分39秒⑰16:42[19]16:42
OP金子(連合)9分22秒(20)24:59[20]18:59
17位本多(国士)9分36秒⑳36:55[21]25:20
 遊行寺坂を超えてさすがに下田選手のペースが鈍ってくる。顔の表情も歪み始めてきた。ここから昨年の自分と同じペースで行ければ区間記録が見えてくるが何とか押し戻せるかどうか。他では4位大塚選手が調子よく、竹下選手との差を100m以内に。登りも非常な強さを見せている。青木選手も廣選手との差が100m以内へ。上位チームの争いもまだまだ目が離せない。

 さて、シード権争いが急を告げる。遊行寺坂に入った瞬間に広瀬選手がスパート。確かに余裕がありそうだったが、坂は3番目のタイムと躍進、力をためていた。宇佐美選手が一気に首が降れフォームがぶれ始めた。それを春日選手が容赦なく襲い掛かる。ここまで苦しんでいた東海大が上級生の力で10位まであげてきた。ただ、宇佐美選手もさすがにこれには食らいつき、10位タイ。まだまだシード権争いは分からない。


平塚中継所21.4㎞-影取18.4㎞=3.0km

参考:92回下田(青学)9分10秒

1位下田(青学)9分25秒①
16位太田(早大)10分03秒②5:32
6位竹下(東洋)9分37秒③6:38
2位大塚(神大)9分27秒④6:44
13位甲斐(順大)9分48秒⑤8:01
15位中川(日体)10分00秒⑥8:38
11位廣(中学)9分45秒⑦8:50
7位青木(法大)9分38秒⑧8:57
8位広瀬(駒大)9分40秒⑨10:30
8位春日(東海)9分40秒⑩10:46

10位宇佐美(帝京)9分42秒⑪10:48
4位米満(創価)9分30秒⑫12:55
12位新井(拓大)9分46秒⑬13:05
3位林(大東)9分29秒⑮15:35[14]13:51
14位大森(上武)9分58秒⑭14:03[15]14:03
5位熊耳(國學)9分35秒⑲19:04[16]15:57
18位小山(山学)10分15秒⑯15:59[17]15:59
17位小坂(日大)10分06秒⑰17:23[18]17:23
20位東島(明大)10分35秒⑱18:23[19]17:26
OP金子(連合)9分49秒(20)25:23[20]19:23
19位本多(国士)10分23秒⑳37:53[21]26:18
 下田選手が懸命に走る。序盤のハイペースから苦しくなってきていたが夢の区間記録更新へ走る。残り1㎞地点で2分42秒の猶予だったが、そこまでの余力はなかった。それでも2年連続64分21秒の好タイムでまとめたのはさすがだった。また、マラソン挑戦へ目標を向けるのだろう。

 2位は大きく離され最終的には5分32秒、この区間だけで4分以上離された。太田選手は最終的にはやや失速という形となってしまった。優勝の可能性が遠のいていく中、練習通りの走りをしていくのは1年生には予想以上に難しいことなのかもしれない。かくして、優勝争いはほぼ決したといっていいだろう。

 その後ろ、いつのまにか1分ほどまで差が詰まっていた竹下選手、その後ろすぐに大塚選手が迫っていた。神大が本当に健闘しておりトップ3を狙えるのではという位置にいる。5位は甲斐選手がしっかり浮上で4年生の役目を果たす、中川選手は最後苦しく、廣選手と青木選手がすぐ後ろに追い上げていた。法大は本当に健闘で4年ぶりのシード権が手中に入ってきた。

 そのシード権は法大の1分30秒程後ろ、広瀬選手が春日選手から逃げ切って9位をキープし粘りがあるという2年生へ、10位で繋いだ東海の次のランナーは9区の中では1万自己ベストはトップのランナー、2秒差で踏みとどまった帝京は長い距離は得意という1年生…実績的には東海大が分がありそうだが、果たしてどうなるだろうか。

 12位以下はやや差が離れたが、最後までしっかり走り切った米満選手が新井選手まで捉えて浮上してきた。元々8区から10区は自信があったという創価大が僅かにシード権への可能性を残したか。新井選手はペースを上げきれずやや誤算だっただろうか。その後ろは総合では15位の大東・林選手がやってきた。最後は素晴らしいスパートを見せて、上武・大森選手も交わしてきた。大東大が復路で一桁順位を続けてあきらめずに追い上げてきている。

 その後ろではこれまたいい走りを見せ続けた総合19位の國學院熊耳選手が16番目へ。遊行寺坂から脚が止まった小山選手を交わしていた。山学はここでシード権はほぼ苦しくなかったか。続いて両者とも失速した小坂・東島選手。日大は連続区間最下位で大きくダウン、東島選手は最後の3㎞は一番悪い走りとなり非常に厳しくなってしまった。

 この時点で17分半過ぎ、往路はいつも以上に詰まっていた印象だったがここにきてやはり差が広がってきたか。連合・金子選手はそこまで悪くなかったが繰り上げを回避が精一杯となった。国士・本多選手はここでもやはり苦しく、総合19位のチームから19分差となってしまった。



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29.1.28までの結果【高根沢町元気あっぷ・奥球磨ロードレース】






29.1.8 第44回高根沢町元気あっぷハーフマラソン

○青山学院大学
2位富田浩之②63分24秒
3位林 奎介②63分45秒 山田滉介②63分46秒 橋間貴弥②65分35秒
松田岳大②65分44秒 大越 望③66分21秒 中根滉稀①66分25秒
小田俊平③66分26秒 小野塚久弥②66分58秒 中村祐紀③68分07秒 橋詰太慧②68分10秒

 箱根駅伝から一週間後に行われたハーフマラソン大会で、青学と東海のガチンコ勝負があったのですよね。日本人では青学の2年生富田選手が一番いい成績でした。その後続いた林・山田選手も2年生。既に梶谷・小野田選手が箱根出走を果たしていますが、この学年も選手層厚くなりはじめていますね。

○東海大学
小林和弥③64分47秒
郡司陽大①65分01秒 伊東航己①65分08秒 湯澤 舜②66分07秒
河野遥伎①66分37秒 関原稔記③67分36秒 平山知輝①67分40秒
羽田智哉①68分09秒 生駒大和②68分10秒 加藤拓実②68分26秒 兵頭穂高③69分41秒

 東海大は次年度最終学年になる小林選手が65分切り。東海大は積み上げてきた選手が最終学年で花開くことが多いので少しずつ注目でしょうか?1年生では力のある郡司選手がやはり上位にきました。


○東京国際大学
1位シテキ スタンレイ③63分20秒
真船恭輔①65分12秒 鈴木博斗③65分17秒 伊藤達彦①65分24秒
鈴木正樹①66分10秒 山瀬大成①66分47秒 菅原亮太③66分54秒
上村真司③66分56秒 伊藤千裕①67分00秒 戸塚 透③67分08秒
杉山恭汰①68分27秒 相沢悠斗①68分47秒 井下裕貴③68分50秒 濱登貴也③69分17秒

 東国大も参加していたのですよね。スタンレイ選手が力のあるところを見せました。是非、ロードで粘りを次の予選でみたいですね。真船選手ら1年生もハーフを経験。ここから3月までにどれほどの伸びを見せるか。あとは新4年になる学年が春に向けてあげていきたいところ。


29.1.15 第4回公認奥球磨ロードレース

1位藤本 拓(トヨタ)63分51秒
2位今井篤弥(トヨタ自動車九州)64分01秒
3位大津顕杜(トヨタ自動車九州)64分07秒

 藤本選手がさすがの強さを見せました。トヨタ自動車九州も2位3位に入りトヨタ祭りになりました。


○東洋大学
小早川健③64分39秒 中尾聡志①66分23秒 荒武星哉③66分13秒

 小早川選手が大学生トップ。安定感が少しずつ出ているかな。

○拓殖大学
赤 暁①64分44秒 土師悠作③65分59秒 西 智也③66分50秒

 赤崎選手も1年生らしからぬ長距離での粘りを走りを毎回見せていると思います。


○創価大学
吉留一喬①64分45秒
米満 怜①66分05秒 古場京介②66分51秒 竹下和真①68分16秒

 箱根走らなかった吉留選手が64分台を出したのはチームとしては大きな収穫では?箱根8区で好走を見せた米満選手はまたいずれ調子が合ったときにみたいですね。

○駒澤大学
板橋賢吾③65分16秒

 板橋選手は1万以上の距離で少しずつ成長していると思います。

○日本体育大学
宮勇将②65分28秒
石島一真③66分22秒 林田元輝②67分00秒 大手敬史④67分45秒 志賀康太②67分48秒

 箱根を走らなかった選手が走りましたが、宮崎選手が踏ん張りましたね。出雲と全日本出走しただけあります。

○九州地区
北村宙夢(日本文理)65分47秒 副島将平(日本文理)66分39秒 内山勝太(福岡大)67分41秒

 地元の九州勢の大学生も今回の関東勢の中に割って入りましたね。日本文理大のエース北村選手が65分台をマーク。福岡大にも67分台で走れるランナーがいましたね。


○東京農業大学
山舘湧真③66分29秒 今井優作①66分34秒 森 柊斗②68分05秒

○中央大学
神崎 裕②66分45秒 茂川聖真②68分24秒

 農大・中大ともに中堅層の出走ですね。彼らが走れるようになってくると選手層が厚くなってきています。

○東海大学
嘉村大悟②65分33秒

○大東文化大学
北村一摩④66分55秒

 1人のみの出走では東海大の嘉村選手がトップでした。大東北村選手も力のある選手ですね。

○上武大学
川原 巧①67分13秒

○山梨学院大学
大殿将司②67分37秒

○明治大学
竹山直宏②67分41秒

 それぞれ、来年チームトップ10に食い込んでほしい選手ですね。


28.1.15 第71回 三浦半島県下駅伝競走大会

1区(8.3㎞)
1位滋野聖也(道都大)25分30秒
2位佐藤雄基(専大2)25分32秒
3位藤江千紘(国士2)25分36秒
4位五十嵐大己(拓大2)25分45秒
5位薮田峻也(東農大大学院)26分11秒
6位二井康介(中大1)26分11秒
2区(7.7㎞)
1位大塚達矢(日大2)23分11秒
2位児島陽生(法大2)23分21秒
3区(7.4㎞)
1位秋澤啓尚(神大3)22分14秒
4区(8.8㎞)
1位安藤龍馬(防衛4)27分13秒
2位大西 彰(国士1)27分18秒
4位畔柳 揮(日大4)27分33秒

 1区に関東の大学生が終結していましたが、トップを奪ったのは道都大の滋野選手。3障やっているだけあってこのくらいの距離はかなりやりますね。続いて関東地区の2年生の選手、実績的には五十嵐選手が健闘でしょう。4区は防衛大の4年生の安藤選手が箱根エントリー選手を破ったのは見事ですね。

28.1.28 柏駅伝(https://twitter.com/run_gen/status/825246410442371073)
甲斐大貴(順大4)-町澤大雅(中大4)-武田凛太郎(早大4)-内田直斗(帝京4)-蜂須賀源(國學4)
 大学は違う4年生が地方の駅伝にチームを組んで出場したようですね。だいたい3㎞少しの区間だったようですが、やっぱり全員区間賞でした。全員実業団に進みますが、それぞれの道を歩んで行ってほしいですね。





第93回箱根駅伝を振り返る~7区編






区間賞石橋選手の定点間は2位-4位-9位、それでも4年生としてゲームチェンジャーへ
二宮から大磯までは城越・細川選手がトップ!作戦を生かす
大磯から中継所は兄から力水を得た太選手がトップ!1秒差で井戸選手!
その井戸選手から1分03秒で踏ん張った駅伝男・田村選手!
7区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

二宮11.6㎞

参考:88回設楽(東洋)33分51秒

1位田村(青学)34分17秒①
4位井戸(早大)35分01秒②2:52
5位小笹(東洋)35分05秒③5:22

15位難波(順大)35分52秒④5:24
5位中平(神大)35分05秒⑤6:12
9位海老澤(中学)35分12秒⑥6:31
7位城越(日体)35分09秒⑦6:49
11位細川(法大)35分21秒⑧7:41
3位岩佐(帝京)34分58秒⑨8:14
14位伊勢(駒大)35分30秒⑨8:14
2位石橋(東海)34分42秒⑪9:32
18位石垣(日大)36分07秒⑪9:32
16位苅田(拓大)35分59秒⑬9:40
16位橋立(上武)35分59秒⑭9:53

20位古場(創価)36分20秒⑮11:03
13位久保(山学)35分23秒⑯11:23
12位鈴木(大東)35分22秒⑰13:53[17]12:09
8位磯口(明大)35分11秒⑱14:26[18]13:29
9位内田(國學)35分12秒⑲17:00[19]13:53
OP藤井(連合)36分14秒(20)21:59[20]15:59
19位戸澤(国士)36分19秒⑳30:52[21]19:40
 トップ、青学大は出雲と全日本と連続で区間賞を獲得した田村選手を一般的に繋ぎ区間と言われる7区で起用してきた。12月30日に発熱した影響で万全ではなかったものの、走り出したらさすがの走り。ここまでは断トツの区間トップ、区間記録にも近いタイムだ。田村対策として早大が急遽回した井戸選手をみるみる突き放す。前回9区区間賞の選手だが、それでも及ばないようだ。10㎞地点の給水で水分が逆流してくる異変はあったらしいが、二宮のフリーザのダンスにニヤリとする余裕があった。原監督も「楽勝」というのもわかる感じだ。

 その後ろでは順位変動が起きていた。東洋・小笹選手が小田原の地点で45秒差のあった順大・難波選手を逆転。伸びのあるストライドで一気に追い抜いて行った。再び東洋がトップ3に浮上だ。5位神大・中平選手と6位中学・海老澤選手の差は10秒前後を行き来し7位日体・城越選手もしっかりついてきている。

 シード権争いは激しくなっており、8位法大・細川選手の後ろに25秒差があった駒大・伊勢選手が5㎞地点10秒差に詰め寄った。ただ、その後はじりじり開き、逆に帝京・岩佐選手がハイペースを刻み続け、伊勢選手に追いつく健闘ぶりだ。その次になる11位は1分以上差があいた。1分以内だった日大・石垣、拓大・苅田、上武・橋立選手がペースが上がらなかったためだ。それを一気に交わした選手がいる。東海・石橋選手だ。2年生の時は7区昨年は4区といずれもこの区間を走り区間上位で走っている。道を知り尽くしている彼がここまで区間2位。くすぶっていた東海大がついに追い上げを開始している。

 他、下位の選手がある程度踏ん張っていて、山学・久保、大東・鈴木選手がまずまずのタイムで通過後、明大・磯口選手と國學・内田選手が区間一桁となるタイムでやってきた。大東以下はシード権は厳しい状態だが、総合力で勝負するタイプのチームなだけに、このあたりの区間は何とか追い上げる区間にしたいところ、必死の走りが続いている。


大磯18.1㎞-11.6㎞=6.5㎞

14位田村(青学)20分54秒①
5位井戸(早大)20分26秒②2:24
9位小笹(東洋)20分34秒③5:02
3位中平(神大)20分12秒④5:30
15位難波(順大)21分00秒④5:30
1位城越(日体)20分09秒⑥6:04
10位海老澤(中学)20分36秒⑦6:13
1位細川(法大)20分09秒⑧6:56
11位岩佐(帝京)20分42秒⑨8:02
11位伊勢(駒大)20分42秒⑨8:02
4位石橋(東海)20分21秒⑪8:59
7位苅田(拓大)20分31秒⑫9:17
17位橋立(上武)21分08秒⑬10:07
20位石垣(日大)22分18秒⑭10:56
15位久保(山学)21分00秒⑮11:29
18位古場(創価)21分20秒⑮11:29
7位鈴木(大東)20分31秒⑰13:46[17]11:46
6位磯口(明大)20分29秒⑱14:01[18]13:04
13位内田(國學)20分50秒⑲16:56[19]13:49
OP藤井(連合)21分11秒(20)22:16[20]16:16
19位戸澤(国士)21分43秒⑳31:41[21]20:29
 田村選手に異変が起こった。12㎞地点で内臓が体にブレーキをかけるような感覚に襲われていた、このあたりから1㎞のラップが3分05秒~10秒程へ。15㎞過ぎから表情が非常に険しくなると、16㎞-17㎞が一気に3分22秒まで落ちた。前半に大量にかいた汗が向かい風邪で冷えて、脱水と低体温の症状にかかってしまったそうだ。体調不良の影響もあっただろう。後ろの早大とはまだ2分以上の差をキープしていたが、ラスト数㎞でどうなることかと思われた。

 3位争いは一時難波選手が粘りを見せていたものの、小笹選手が抜け出し決着。難波選手はこの間3番目のタイムで走破した中平選手に捉えられる。小笹選手の姿も見えており、神大が再びトップ3まで戻る可能性も出てきた。なお、1番良いタイムで走っていたのは日体・城越選手と法大・細川選手。城越選手は海老澤選手を捉えて6位へ浮上、細川選手は後ろの9位争い伊勢・岩佐選手を大きく突き放す。もともと力を持っている2人が実力を出している。

 さて気になる11位石橋選手はついに前2人を57秒差。何とかすれば前が見えるかもしれないというところまでやってきた。全日本以降良い練習ができておらず、前日まで起用を悩んだそうですが、ここまではいい走りとなっている。後ろは苅田選手は踏ん張っているが、上武大以降はちょっと苦しくなってきた。

 後ろは、大東・鈴木選手や明大・磯口選手は相変わらずいいペースだ。内田選手はちょっと引き離されたか。後ろ、1年生ながら連合入りした藤井選手は何とかペースをキープしているが、国士・戸澤選手はなんと見た目20分半まで広がってしまった。長い距離が得意な選手なだけに何とか押し戻したいが、果たしてどうなるか。


平塚中継所21.3㎞-大磯18.1㎞=3.2㎞

19位田村(青学)10分29秒①
2位井戸(早大)9分26秒②1:21
8位小笹(東洋)9分37秒③4:10
9位中平(神大)9分39秒④4:40
3位城越(日体)9分27秒⑤5:02
16位難波(順大)10分03秒⑥5:04
1位海老澤(中学)9分24秒⑦5:08
5位細川(法大)9分31秒⑧5:58
6位伊勢(駒大)9分36秒⑨7:09

12位岩佐(帝京)9分42秒⑩7:15
9位石橋(東海)9分39秒⑪8:09
4位苅田(拓大)9分30秒⑫8:18
17位橋立(上武)10分13秒⑬9:51
11位久保(山学)9分41秒⑭10:41
13位古場(創価)9分43秒⑮10:43
6位鈴木(大東)9分36秒⑰12:37[16]10:53
20位石垣(日大)10分30秒⑯10:57[17]10:57
15位磯口(明大)9分52秒⑱13:24[18]12:27
14位内田(國學)9分49秒⑲16:16[19]13:09
OP藤井(連合)9分51秒(20)21:38[20]15:38
18位戸澤(国士)10分23秒⑳31:35[21]20:23
 田村選手が懸命に前へ進んでいく。2年前から任意の給水が禁止され、脱水症状等のアクシデントの場合は止まってからでないと給水できないルールとなっているのをこの時初めて知った。非常に苦しい状況だったが、1㎞3分30秒をオーバーしないのは普段からの積み重ねか、襷やチームに込められた思いの力なのか。すべてを振り絞って、8区下田選手へ"笑顔"で襷リレー。大磯以降を区間2番目のタイムで走破し懸命に追い上げた井戸選手を1分21秒までに止めたといっていいだろう。総合でも区間11位、これもまた駅伝男として新たな1ページを刻んだと言っていいだろう。

 3位は小笹選手が繋ぎ、30秒後には中平選手がやってきた。2年連続7区だったが、前回からの上積みがしっかりあった。その後ろは難波選手…を城越選手が抜いて中継所に飛び込んできた。区間トップと1秒差の区間2位で往路13位から2区間で5位にあげてきた。日体大が持ち味をしっかり発揮しただろう。その後ろは太選手が再度追い上げた。なんと大磯以降はトップのタイムだった。10㎞地点で兄・剛選手からもらった力水が最後に活きたのだろう。

 8位は細川選手がしっかりキープ。前回5区の彼を平地に回して稼ぐ作戦だったそうだが見事に役割を果たした。9位争いは伊勢選手が制し9位駒大、10位帝京となった。11位石橋選手はさすがに息切れしていたが、それでも1分以内はキープ。さらに、前半の貯金が生きて区間賞も獲得。田村選手の失速の情報も耳にしていたそうでアシストとなったか。4年生がゲームチェンジャーとなりそうだ。直後にやってきた苅田選手も粘り、拓大も昨年とは違う展開に持ち込もうとしている。後ろは1分半離れ、ひとまずはシード権争いが絞られたとみていいか。

 13位上武・橋立選手のあと選手がやってこない。1分ほどあいてやってきたのは創価・古場選手…を直前で久保選手が交わして飛び込んできた。久々に山学が順位をあげる展開にできたようだ。直後には10秒差で一斉スタートだった鈴木選手が終盤に粘りの走りを見せてやってきた。その後ろは11位だったはずの日大・石垣選手が見た目6番順位を落としてやってきた。二宮以降は全くペースを上げられなかったようで、日大の懸念された選手層がここで露呈してしまった。

 そのあと、ポツンポツンとした感じで磯口選手、内田選手、藤井選手が繋いだ。ここで見た目トップとの差15分38秒だったが、直後に出てきた国士大の8区の選手は繰り上げ用襷を付けていた。それくらい後れを取ってしまっていた。トップがアクシデントあっただけに何とかと思ったが、無念の繰り上げスタート。戸澤選手も大磯からトップを6秒しか追い上げられなかった。どうにも負の連鎖を止められなかった。様々なドラマがあった中、箱根路は終盤に入り始める。


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第22回(2017年)都道府県対抗駅伝大会【結果】





今年も熱戦が繰り広げられましたね。

第22回全国都道府県対抗駅伝の結果(http://www.hiroshima-ekiden.com/information/pdf/22nd/22nd_seiseki.pdf)



1区(7.0㎞)
1位塩澤稀夕(三重)20分14秒⇒東海
2位中谷雄飛(長野)20分17秒
3位清水颯大(京都)20分17秒⇒順大
4位千葉直輝(滋賀)20分18秒⇒SGHグループ
5位西山和弥(群馬)20分19秒⇒東洋
6位吉田圭太(広島)20分20秒⇒青学
7位小林 歩(大阪)20分22秒⇒駒大
8位加藤 淳(兵庫)20分22秒⇒駒大
9位田中康靖(宮崎)20分25秒
10位池田耀平(静岡)20分25秒⇒日体
11位前田 舜平(岡山)20分25秒⇒明大
12位横山 徹(新潟)20分28秒⇒日大
13位遠藤日向(福島)20分30秒⇒住友電工
14位鳥飼悠生(千葉)20分31秒⇒帝京
15位井手孝一(佐賀)20分32秒⇒神大
16位安藤大樹(鹿児島)20分33秒
17位田澤 廉(青森)20分36秒
18位荒生実慧(山形)20分39秒
19位蝦夷森章太(愛知)20分39秒
20位岩室天輝(福岡)20分40秒⇒関東の大学?
 高校駅伝1区2位塩澤選手、3区で2年生ながら日本人記録保持者となった中谷選手や4区で倉敷高の優勝を決定づけた前田選手に現高校生最速の福島選手など他5千13分台がズラリと並んだ1区は、その塩澤選手がスパート争いを制しましたね。今回は途中で飛び出した西山選手には一切反応しないなど徹底して力をためていたように見えました!見事にリベンジレースでしたね。

 中谷選手も見事力を出してきましたし、飛び出した西山選手も粘りましたね。持ちタイムでは3位清水選手や7位小林選手あたり大健闘ですね。遠藤選手はインフルエンザ明けからの経過が思わしくなかったでしょうか。またいずれ快走する姿を見たいものです。

2区(3.0㎞)
1位林田洋翔(長崎)8分20秒★区間新記録★(41→27)
2位服部凱杏(愛知)8分31秒(19→8)
3位石田洸介(福岡)8分34秒(20→10)
 今年は中学生が凄かったですね。区間賞の林田選手は中学日本記録の8分19秒の記録をひっさげ登場。それとほぼ変わらない8分20秒で従来の記録を9秒も更新する見事な走り!3㎞区間で14人抜きも素晴らしいですね。2位の服部選手は、全国中学駅伝でMVP獲得した選手、これもまた実力をだしてきましたね。


3区(8.5㎞)
1位鬼塚翔太(福岡・東海1)24分23秒(10→2)
2位山口浩勢(愛知)24分24秒(8→1)
3位館澤亨次(神奈川・東海1)24分24秒(30→12)
4位光延 誠(佐賀・早大3)24分25秒(29→13)
5位浅岡満憲(千葉)24分26秒(9→6)
6位菊地賢人(北海道)24分27秒(28→15)
7位其田健也(青森)24分28秒(24→10)
8位春日千速(長野・東海3)24分29秒(7→4)
9位永山博基(鹿児島・早大1)24分29秒(25→11)
10位山下 洸(三重)24分30秒(4→3)
11位田村和希(山口・青学3)24分33秒(35→24)
12位服部弾馬(新潟・東洋4)24分35秒(11→7)
12位高橋尚弥(岩手)24分35秒(26→18)
14位川端千都(京都・東海3)24分43秒(1→5)
14位岡本雄大(岡山)24分43秒(17→14)
16位大隅裕介(東京)24分45秒(20→20)
17位梶原有高(静岡)24分50秒(6→9)
18位中西亮貴(岐阜・駒大3)24分51秒(22→21)
19位圓井彰彦(広島)24分52秒(14→16)
20位石川颯真(栃木・日大4)24分53秒(34→27)
21位戸田雅稀(群馬)24分54秒(3→8)
22位田口雅也(宮崎)24分57秒(13→19)
23位出口和也(茨城)25分00秒(16→22)
24位山中秀仁(大阪)25分01秒(12→17)
25位鈴木洋平(愛媛・早大4)25分08秒(45→38)
26位高田凜太郎(熊本・東海1)25分11秒(32→29)
27位油布郁人(大分)25分13秒(19→25)
27位田口大貴(秋田)25分13秒(21→26)
28位橋詰太慧(和歌山・青学2)25分14秒(33→31)
30位山田直弘(福井)25分15秒(29→37)
31位山崎亮平(鳥取)25分18秒(38→34)
32位山本憲二(石川)25分19秒(40→39)
33位口町 亮(埼玉・東洋4)25分21秒(37→35)
34位藤井啓介(兵庫)25分31秒(5→23)
34位上手 慶(山形)25分31秒(15→28)
34位的野遼大(長崎)25分31秒(27→33)
37位物江雄利(福島・駒大2)25分41秒(18→30)
38位上田健太(山梨・山学3)25分45秒(36→40)
39位鈴木大貴(宮城・東国4)25分59秒(23→36)
40位後沢広大(富山)26分06秒(42→42)
41位口隆幸(高知)26分09秒(44→43)
41位國行麗生(徳島・東海3)26分09秒(47→45)
43位川崎友輝(滋賀)26分12秒(2→32)
44位佐藤孝哉(島根・山学4)26分22秒(31→41)
45位合田佳功(香川)26分27秒(43→44)
46位関口海月(沖縄・亜大4)26分49秒(46→47)
47位浜田 泰輔(奈良・関学3)27分35秒(41→46)
 例年稀に見る大混戦となりましたね。事前に注目が集まった山口県の田村三兄弟の長男はあの青学・田村和希選手。やや出遅れた中11人抜きを果たし区間賞に近いタイムかなと思いました。確かに区間賞から10秒差だったのですが、上回っているのが10人もいたとは…。

 トップ~3位争いをしていた中、終盤にうまくスパートをかけた山口選手が区間2位にも驚きましたが、最後に背後に迫った東海大1年鬼塚選手が区間賞だったとは…!区間3位も1年生舘澤選手。チーム的にも18人抜き…やっぱり爆発力ありますね。同じ集団で走っていたと思われる光延・菊地・其田・永山選手もいい走りをしていました。

 優勝争いからすると、長野県の春日選手が3位集団で粘り続けていたのが良かったですね。このくらいの距離はイメージないのですが都道府県対抗駅伝に強い印象です。三重県あたりもここまでは良かった。千葉県の浅岡選手も集団を引っ張ることが多い中踏ん張った。逆に群馬県はもったいなかった感じですかね。スピードある戸田選手で一気に行きたかったところでした。




4区(5.0㎞)
1位本間敬大(長野)14分25秒(4→1)
2位森川弘康(福岡)14分28秒(2→2)⇒青学
3位村上純大(千葉)14分33秒(6→3)⇒明大
4位宍倉健浩(東京)14分34秒(20→11)⇒早大
5位北拓矢(大阪)14分35秒(17→10)⇒神大
6位中島哲平(茨城)14分37秒(22→16)⇒東国
7位大土手嵩(宮崎)14分38秒(19→13)⇒東海
8位岩見秀哉(兵庫)14分39秒(17→10)⇒青学
 中盤から森川・村上選手がトップ争いを繰り広げる中、本間選手が最後にトップをかっさらっていきましたね!高校駅伝では4区でトップから引き離されてしまい悔しい走りとなったのですが、今回は優勝へ導く見事な走りでした。1区に続きリベンジを狙う選手が区間賞を獲得しています。

5区(8.5㎞)
1位名取燎太(長野)24分19秒(1→1)⇒東海
2位齋藤 椋(秋田)24分19秒(24→9)⇒実業団
3位竹元亮太(福岡)24分29秒(2→2)⇒日大
4位吉田 匠(京都)24分49秒(6→3)⇒早大
5位小野寺悠(静岡)24分50秒(9→5)⇒帝京
6位武田悠太郎(東京)24分52秒(11→7)⇒日大
7位千明龍之佑(群馬)24分55秒(8→4)
8位酒井耀史(兵庫)24分56秒(21→16)⇒明大
9位西田壮志(熊本)24分57秒(28→24)⇒東海大
10位小原拓未(岩手)25分02秒(25→19)⇒駒大
11位畝 拓夢(岡山)25分05秒(12→10)⇒中大
12位片根洋平(茨城)25分06秒(16→13)
13位伊東颯汰(大分)25分07秒(26→21)⇒駒大
14位安藤主税(鹿児島)25分08秒(17→18)⇒山学
15位平 駿介(佐賀)25分12秒(14→14)
16位市川唯人(三重)25分15秒(5→6)⇒青学
16位吉村晃世(宮崎)25分15秒(13→15)⇒駒大
18位吉川洋次(栃木)25分18秒(27→26)⇒東洋
18位江口大雅(長崎)25分18秒(32→28)
20位岸本大紀(新潟)25分21秒(7→11)
20位中村雅史(大阪)25分21秒(10→17)⇒法大
20位星 岳(宮城)25分21秒(35→32)⇒関東の大学
 今回は3選手が飛びぬけていましたね。一人目は高校駅伝1区区間賞の名取選手で、さすがの強さを見せていましたね。彼にトップに襷が渡ったことでほとんどのチームは視界から消えるくらいまで引き離されていきました。それだけ強かったですね。

 ただ、一人差をキープし続けていたのが福岡県の竹元選手。高校駅伝では1区30位台の選手だったのですが、ここで覚醒です。彼のおかげで最後まで優勝争いが盛り上がりました。日大に爆発力のある選手が入ります。また、かなり後方から斎藤選手が名取選手と全く同じタイムで走りましたね。24位から一気に入賞ラインの手前まで追い上げました。彼も今後が楽しみですね!

 進路別でみると青学・東洋・駒大・東海の強豪校や実業団に入る選手が結構いますね。その中で東海大はスカウト今年も成功していて1区と5区の区間賞獲得者が入ります。また駒大の新入生も区間10位前後に固まっていて、ロードに強い選手が取れているかもしれません。それから日大にも5区好走者が2人いますね。毎年の課題ですが日本人のエース選手になっていってほしいところです。

6区(3.0㎞)
1位松山和希(栃木)8分29秒★区間新記録★(26→22)
2位馬場勇一郎(愛知)8分41秒(8→5)
3位花尾恭輔(長崎)8分42秒(28→28)
 中学生は2区間とも区間記録が出たのですよね。栃木県の松山選手が獲得していました。自己ベスト8分35秒の選手なのでそれよりも早いタイムで駆け抜けましたね。見事です。また、それまでの区間記録が現中大4年の町澤選手が保持していたこともなんだか感慨深いものがありますね。

7区(13.0㎞)
1位設楽悠太(埼玉)37分43秒(31→20)
2位上野裕一郎(長野)37分49秒(2→1)
3位神野大地(愛知)38分01秒(5→3)
4位押川裕貴(福岡)38分10秒(1→2)
5位一色恭志(京都・青学4)38分18秒(3→4)
5位有村優樹(鹿児島)38分18秒(17→13)
7位鈴木健吾(愛媛・神大3)38分19秒(36→30)
8位横手 健(栃木)38分20秒(22→16)
9位下田裕太(静岡・青学3)38分21秒(6→5)
10位古賀淳紫(佐賀)38分22秒(15→11)
11位井上大仁(長崎)38分27秒(28→22)
12位畔上和弥(新潟・帝京2)38分31秒(11→8)
13位伊藤和麻(兵庫)38分32秒(14→12)
14位今井正人(福島)38分34秒(30→28)
15位大塚祥平(大分・駒大4)38分36秒(24→19)
16位塩尻和也(群馬・順大2)38分38秒(4→6)
17位松尾淳之介(秋田・東海1)38分39秒(10→10)
17位山本修二(石川・東洋2)38分39秒(39→36)
19位潰滝大記(千葉)38分43秒(9→9)
19位大池達也(岐阜)38分43秒(25→23)
21位木登志夫(東京)38分46秒(7→7)
22位鎧坂哲哉(広島)38分48秒(27→26)
23位森田歩希(茨城・青学2)38分50秒(13→15)
24位山口修平(宮崎)38分51秒(20→18)
24位上村和生(徳島)38分51秒(30→28)
26位平賀喜裕(山梨・駿河4)39分01秒(44→42)
27位西山雄介(三重・駒大4)39分03秒(8→14)
29位元村大地(熊本)39分09秒(21→25)
30位小町昌矢(神奈川・日体3)39分11秒(18→21)
30位永戸 聖(岩手・山学2)39分11(19→24)
32位小島大明(奈良)39分15秒(47→46)
33位足羽純実(鳥取・法大4)39分18秒(37→34)
34位松尾修治(島根)39分25秒(38→39)
35位石橋安孝(福井・東海4)39分39秒(41→40)
36位柴田拓真(北海道・平国4)39分47秒(23→29)
36位堀合大輔(青森・駒大2)39分47秒(26→31)
38位末次慶太(山口・明大3)39分56秒(29→32)
39位濱崎達規(沖縄)40分00秒(46→45)
40位三浦洋希(宮城)40分01秒(32→33)
41位鈴木 駿(山形)40分06秒(33→35)
42位小山大介(岡山)40分09秒(12→27)
43位末上哲平(富山)40分11秒(40→41)
44位中村悠二(和歌山)40分16秒(35→38)
45位木村優志(滋賀・法大4)40分19秒(34→37)
46位棚橋建太(高知・創価2)40分44秒(43→47)
47位冨原 拓(香川・中大1)40分55秒(42→44)
 優勝はもはや請負人ともいえる長野県の上野選手が見事にゴールテープを切りましたね。持ち前のスピードをしっかり生かし区間2位です。福岡県の押川選手も粘りが身上とのことですが、最後の方まで食らいついていてとても印象的でした。両県ともお見事でしたね。

 さて、他にもいろいろとドラマがありましたね。区間賞は埼玉県の設楽選手。NYで失敗レースとなりましたが、こちらでは意地を見せました。マラソンへのステップになればいいですね。また3位争いは神野・一色・下田選手に塩尻選手が追いつくと箱根ファン並びに青学ファンが大いに沸く展開に。先輩の神野選手がしっかり力をためて3位争いを制しました。彼もまたNYのリベンジの走り、また連覇は逃したものの愛知県の強豪ぶりのアピールにもなりました。

 学生ではここは一色選手。さすがの安定感ですね。これに後方スタートながら区間記録1秒差だった神大鈴木選手も力のあるところを見せましたね。塩尻選手は引っ張る場面が多かった分、ちょっと苦しかったか。下田・大塚選手はマラソンに向けいいレースになったのではと思います。

 また8位入賞争いはドラマがありましたね。残り3㎞あたりから7人が一つの枠を争っている状況となりました。スピードのある潰滝選手や有村選手、伸び盛りの古賀選手らがいる中、最後に抜け出していたのは帝京大の畔上選手。新潟県の初めての入賞!これも今大会の名場面でした。やっぱり、この駅伝が一番盛り上がってほしい大会だと思いました!

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第93回箱根駅伝を振り返る~6区編






"山オタク"8秒の上積みはどこで/青学と神大の終盤の伸び/無欲の58分台1年生
6区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

芦之湯4.8㎞

参考:92回秋山(日体)15分53秒
参考:92回小野田(青学)15分58秒

1位小野田(青学)16分02秒①
8位石田(早大)16分29秒②1:00
7位橋本(順大)16分28秒③2:50
13位堀(東洋)16分38秒④3:16
11位物江(駒大)16分37秒⑤4:36
4位鈴木(神大)16分18秒⑥4:42
17位樋口(中学)16分55秒⑦5:28
14位馬本(上武)16分39秒⑧6:05
19位作田(創価)17分02秒⑨6:40
2位秋山(日体)16分03秒⑩6:45
6位横井(帝京)16分26秒⑩6:45
11位町井(日大)16分37秒⑩6:45
5位佐藤(法大)16分24秒⑬6:55
3位馬場(拓大)16分10秒⑭6:59
10位中島(東海)16分34秒⑮8:31
15位秦(山学)16分42秒⑯8:51
9位浦野(國學)16分30秒⑲13:35[17]10:28
OP桜庭(連合)16分30秒(20)16:28[17]10:28
16位鴇澤(大東)16分48秒⑱12:30[19]10:46
18位田中(明大)16分56秒⑰11:51[20]10:54
20位福田(国士)17分12秒⑳22:22[21]11:10
 先頭でスタートした青学・小野田選手は、前回1年生で58分半ばの衝撃の走りをしたランナー。全日本で区間賞を獲得するなど平地の走力もあがった中、上位陣の中では非常に抜けている存在だ。芦之湯では2位との差は1分、3位とは2分50秒へ。早大・石田、順大・橋本選手もまずまずだが、抜けている。このまま開き続けるものと思われた。

 次に登りの部分で飛ばしているのは、区間記録保持者の秋山選手は勿論だ。すでに3人抜きを果たしている。帝京・横井選手や法大佐藤選手も早い入りだし、日大・町井選手は昨年の経験者なのだが、しっかりととらえて言っているあたり本当に強い。その後ろ、拓大の実力者の馬場選手も少しずつ追い上げ始めている。

 他では神大・鈴木選手も早い入りで、早くも駒大・物江選手の背後に迫っている。昨年は失敗した選手だが、ここでプラスになるようならとても大きいがどうか。逆に鈴木選手のすぐ後ろにいた中学・樋口選手が昨年より1分スローのタイム。故障明け7割ほどということだが、やや慎重な入りとなっている。最後の一斉スタートでは1年生の國學・浦野選手と日本薬科大として初出場となる連合・桜庭選手が飛ばしている状況だ。


小涌園前9.0㎞-芦之湯4.8㎞=4.2㎞

参考:92回秋山(日体)10分38秒
参考:92回小野田(青学)10分50秒

5位小野田(青学)10分52秒①
6位石田(早大)10分54秒②1:02

7位橋本(順大)10分59秒③2:57
13位堀(東洋)11分08秒④3:32
18位鈴木(神大)11分20秒⑤5:10
19位物江(駒大)11分26秒⑤5:10

2位樋口(中学)10分41秒⑦5:17
12位馬本(上武)11分07秒⑧6:20
1位秋山(日体)10分37秒⑨6:30
3位町井(日大)10分47秒⑩6:40
4位佐藤(法大)10分51秒⑪6:54
8位横井(帝京)11分01秒⑪6:54
16位作田(創価)11分11秒⑬6:59
10位馬場(拓大)11分05秒⑭7:12
9位中島(東海)11分01秒⑮8:40
17位秦(山学)11分19秒⑯9:18
14位浦野(國學)11分10秒⑲13:53[17]10:46
14位鴇澤(大東)11分10秒⑱12:48[18]11:04
11位田中(明大)11分05秒⑰12:04[19]11:07
OP桜庭(連合)11分48秒(20)17:24[20]11:24
20位福田(国士)11分38秒⑳23:08[21]11:56
 下りに入り、まずまず飛ばしている小野田選手だが、実は7㎞付近から差し込みがきたらしい。それでもこの定点間、昨年の自分とは2秒遅れただけ。2位石田選手や橋本選手あたりこのあたりは差は依然として離している状況となっている。

 差が詰まっていた5位争いは6㎞過ぎに鈴木選手が物江選手を捉える場面があったものの、驚くことに下り始めてからはかなりスロー。むしろ、登りがスローだった樋口選手が大幅にペースを上げてきて、いつのまにかすぐ後ろに迫っていた。また大混戦の8位から14位だが、先ほど並んでいた秋山・町井・横井選手の順番に分かれ、9位から11位へ。秋山選手は上武・馬本選手の背後に迫る。また、横井選手には佐藤選手が追いつくという健闘ぶり、何気に速いタイムだ。そのすぐ後ろには中々ペースを上げられない創価・作田選手が9位から13位と早くもシード権外へ弾き飛ばされている。常連校がさすがに前に出始めている。


大平台13.4㎞-小涌園前9.0㎞=4.4㎞


参考:92回秋山(日体)11分34秒
参考:92回小野田(青学)11分32秒

13位小野田(青学)11分55秒①
5位石田(早大)11分39秒②0:46
5位橋本(順大)11分39秒③2:41

9位堀(東洋)11分47秒④3:24
3位樋口(中学)11分32秒⑤4:54
13位鈴木(神大)11分55秒⑥5:10
17位物江(駒大)12分08秒⑦5:23
2位秋山(日体)11分26秒⑧6:01
1位佐藤(法大)11分18秒⑨6:17
7位町井(日大)11分44秒⑩6:29
16位馬本(上武)12分04秒⑩6:29
11位横井(帝京)11分50秒⑫6:49
11位馬場(拓大)11分50秒⑬7:07
19位作田(創価)12分11秒⑭7:15
8位中島(東海)11分45秒⑮8:30
15位秦(山学)12分00秒⑯9:23
4位鴇澤(大東)11分38秒⑱12:31[17]10:47
10位田中(明大)11分48秒⑰11:57[18]11:00
18位浦野(國學)12分09秒⑲14:07[18]11:00
OP桜庭(連合)12分41秒(20)18:10[20]12:10
20位福田(国士)13分06秒⑳24:19[21]13:07
 この定点間にある宮ノ下と大平台でおや?と思ったファンも多かっただろう。1位小野田・2位石田選手の差が45秒前後に縮まっていた。一番傾斜がきつくなる場面でさすがに小野田選手もスローダウンせざるを得なかったか。4㎞少しで前回の自身のタイムより23秒遅い。元々昨年ほどの状態ではなかったことも影響していたか。後ろの橋本選手や急遽6区を走ることになった東洋・堀選手も詰めてきており、ここもちょっとヒヤッとするポイントだった。

 5位争いはやはり樋口選手が先ほどの定点の直後に交わしていき、浮上している。さすがの好走だ。鈴木選手はそれにある程度ついて言っているが、7位に下がった物江選手が苦しい。年末にインフルエンザにかかったそうだが、やはり影響しているだろうか。後ろは山下りの名人が走っているが、差が気になってくる。

 8位には馬本選手をすでに交わしている秋山選手がやってきたが、とても快調でこの定点間から昨年の自分を上回り始めている。ここまでやや区間記録からは遅かったものの再び期待がかかってくる。ところが、この定点間、その秋山選手がトップのタイムではない。法大1年生の佐藤選手が最も早いタイムで秋山選手を詰める形となっている。11月中旬に6区候補に選ばれて61分を切れればというところだったそうだが、これは驚きの走り。秋山選手が5人抜き、佐藤選手も3人抜きの好走だ。

 逆に往路初の一桁順位ターンとなった上武大と創価大は定点間下位の走りが続き、順位意を下げ続け、11位と14位へ。シード権獲得のためにはここから少しでもあげたいがどうだろうか?その後ろ、逆転シード権をかける強豪校は明暗が分かれ始め、東海・中島選手がまずまずのタイムで下っており、望みを繋げる。山学・秦選手は昨年よりはいいものの、区間15番前後のタイムとなっており、じりじりとタイム差が開いている。彼も故障明けらしい?が、山学大がここでも波に乗れない。

 一斉スタート組では、前回60分前半でまとめた大東・鴇澤選手がここで大幅にペースアップ、前に行っていた明大・田中選手や疲れが見え始めた國學・浦野選手を捉えて前を追っている。その後ろは完全にしっそっく、登りが得意という連合・桜庭選手はそこから1分以上遅れ、国士・福田選手もそこから1分近く後ろ、かなり厳しい状況となった。




函嶺洞門17.0㎞-大平台13.4㎞=3.6㎞

参考:92回秋山(日体)9分26秒
参考:92回小野田(青学)9分29秒

2位小野田(青学)9分28秒①
14位石田(早大)9分53秒②1:11
13位橋本(順大)9分52秒③3:05
10位堀(東洋)9分44秒④3:40
6位樋口(中学)9分36秒⑤5:02
3位鈴木(神大)9分30秒⑥5:12
1位秋山(日体)9分22秒⑦5:55
18位物江(駒大)10分05秒⑧6:00
3位佐藤(法大)9分30秒⑨6:19
8位町井(日大)9分38秒⑩6:39
16位馬本(上武)10分04秒⑪7:05
12位横井(帝京)9分46秒⑫7:07
9位馬場(拓大)9分42秒⑬7:21
16位作田(創価)10分04秒⑭7:51
5位中島(東海)9分34秒⑮8:36
10位秦(山学)9分44秒⑯9:39
7位鴇澤(大東)9分37秒⑱12:40[17]10:56
15位田中(明大)9分56秒⑰12:25[18]11:28
19位浦野(國學)10分24秒⑲15:03[19]11:56
OP桜庭(連合)10分31秒(20)19:13[20]13:13
20位福田(国士)12分00秒⑳26:51[21]15:39
 一時ファンがざわざわしたトップとの差だが、ここで一気に開き始めた。差し込みが治ったという小野田選手が走りが戻って、昨年の走りとなってきた。そして石田選手は14番目のタイムへ。足裏の皮がむけてかなりカーブでの踏ん張りが利かなくなってきたとのこと、やはり予想通り差は開いてきそうな感じだ。

 この定点間は再び秋山選手がトップで、更に累積でも前回の自分を3秒上回った。前半やや抑え目にしていのがここから活きそうな予感だ。物江選手も交わしてすでに7位にあがっている。その前を走っている神大・鈴木先週がここにきて一気にペースアップ。一旦開いた樋口選手との差を詰めにかかっており、どうやら昨年のようなことはなさそう、むしろ貯金しそうだ。

 シード権争いは町井選手が頑張って再度単独10位へ浮上、馬本・横井・馬場選手をじりじり引き離しにかかっている。7区8区が1年生なだけに何とか貯金を作りたい。作田選手は苦しく失速。後ろの中島選手が急追し始めている。


小田原中継所20.8㎞-函嶺洞門17.0㎞=3.8㎞

参考:92回秋山(日体)10分38秒
参考:92回小野田(青学)10分42秒

1位小野田(青学)10分31秒①
13位石田(早大)11分28秒②2:08
11位橋本(順大)11分15秒③3:49
12位堀(東洋)11分25秒④4:34
4位鈴木(神大)10分43秒⑤5:24
8位樋口(中学)11分05秒⑥5:36
2位秋山(日体)10分33秒⑦5:57
5位佐藤(法大)10分49秒⑧6:37
14位物江(駒大)11分32秒⑨7:01
6位横井(帝京)10分57秒⑩7:33
16位町井(日大)11分34秒⑪7:42
9位馬場(拓大)11分08秒⑫7:58
17位馬本(上武)11分37秒⑬8:11
19位作田(創価)11分40秒⑭9:00
7位中島(東海)11分02秒⑮9:07
10位秦(山学)11分09秒⑯10:17
3位鴇澤(大東)10分39秒⑰12:48[17]11:04
18位田中(明大)11分38秒⑱13:32[18]12:35
15位浦野(國學)11分33秒⑲16:05[19]12:58
OP桜庭(連合)11分20秒(20)20:02[20]14:02
20位福田(国士)12分30秒⑳28:50[21]17:38
 下りの部分よりラストの平地の方が差がつくとよく言われるが、今回のワンツーは如実に現れた。小野田選手が最後の平地が昨年の自分よりも大幅に短縮しトップ。差し込みがなくなって体力が有り余っていたようだ。最終的には58分台出したのはやはり力がある。対して、足の皮が垂れていた石田選手は悪いなりにはまとめたものの、この間だけで57秒差。一気に2分以上の差がつき、早大から青学が視界に消えた。総合優勝は青学がかなり有利になったと言えそうだ。

 その後、中盤まで健闘し下りの適性を見せた3位橋本選手、急造6区で61分を切った堀選手を挟んで、大混戦の5位以下。大平台からギアを変えた鈴木選手が樋口選手を再度交わして5位へ浮上、タイムも59分台で12年ぶりシード権へとてもいい流れを作った。樋口選手も7割程度ながらさすが職人と癒える走りだった。

 さて、その後ろだ。ほぼ区間記録更新は確実となった秋山選手がやってきた。夢の57分台が出せるかどうか注目が集まり、それには後わずかに届かなかったものの、1年かけて8秒捻出。何度かコースの変更があった中、その歴代ランナーを含め"下りオタク"が史上最も早く6区を走ったランナーとなった。チームとしても6人抜きで7位へ進出。一気にシード権争いで優位に立った。8位にはこちらも4人抜きを果たした1年生がやってきた。法大・佐藤選手が58分台をマーク。しかも、本人は足裏に痛みを感じていたのに血豆は一切できていなかったとか。法大は躍進するときは6区が想定外にいい時が多いような??秋山選手も凄いがこちらも拍手ものだ。

 ここからシード権争いが本格化する。最後9位まで落ちてしまった駒大・物江選手、ラストで10位に浮上してきた帝京・横井選手がシード権内。先ほどの定点で10位に差を付けた日大・町井選手が最後に勿体ない失速で11位へ。鬼門の6区を後半足が痙攣しながらも59分台で走破した拓大・馬場選手が12位、何とかシード権が見える位置にとどまった上武・馬本選手が13位。このあたりはまだ混戦だ。

 その後ろやや引き離された創価・作田選手に、東海・中島選手がすぐ後ろに追いつく。1年生が苦しんだこの大会だったが、6区はあまり関係ないのか。シード権が少し近づいた。その後ろ、ラストの平地は踏ん張った山学・秦選手。ただ、一人旅になってしまった印象だ。果たして追いつくことが出来るか。

 そこから後ろは一斉スタート。大東・鴇澤選手が終盤に猛チャージして59分台。他の選手には惑わされず緻密な作戦を感じる。明大・田中、國學・浦野選手が何とか61分台。そこから1分遅れて連合・桜庭選手。登りと平地は区間10番ほどであり下りを走れる選手がいなかったとみるべきか。その直後にCMが挟まってびっくりしたが、国士・福田選手が66分かかった。大平台からは下りだが1㎞3分ペースを大幅にオーバーしており、非常に厳しいレースとなった。早くも繰り上げを気にするタイム差となった。

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第93回箱根駅伝を振り返る~5区編







藤色と臙脂の意地/”登り”で輝いた選手/初の往路一桁ターン/揺るがなかった往路3連覇
5区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

箱根湯本2.5㎞

3位貞永(青学)7分58秒①
2位安井(早大)7分55秒②1:26
5位橋本(東洋)7分59秒③1:53
8位佐藤(帝京)8分02秒④3:04
11位山田(順大)8分08秒⑤3:25
15位江藤(創価)8分12秒⑤3:25
13位大野(神大)8分09秒⑦3:35
15位生澤(法大)8分12秒⑧6:16
5位大塚(駒大)7分59秒⑨6:19
18位戸部(拓大)8分14秒⑩6:35
10位辻野(日体)8分07秒⑪6:52
20位細谷(中学)8分20秒⑪6:52
1位舘澤(東海)7分45秒⑬6:55
11位川口(日大)8分08秒⑭6:59
3位奈良(大東)7分58秒⑮7:35
7位森田(上武)8分00秒⑯7:44
8位上田(山学)8分02秒⑰8:50

14位薮下(明大)8分11秒⑱9:30
17位市川(國學)8分13秒⑲10:45
OP廣瀬(連合)8分21秒(20)11:25
19位藤江(国士)8分19秒⑳16:31
 箱根山に本格的に入る前の定点ポイント。総合順位はまだ大きな変化は見られないものの、それぞれ突っ込んだ選手やゆったりしたペースの選手とそれぞれみていきたい。

 こう見ると上位陣はみんな早い入りでしたね。早大・安井選手がかなり速い2番目のタイムで突っ込みますが、青学・貞永選手も詰めさせていないですね。東洋・橋本選手も結構追っていて、少し離れているところ、帝京・佐藤選手もまずまず、順大・山田、創価・江藤選手らはここはやや離され気味だ。

 また11位以下でも一桁タイムで入った選手が何人もいて、その筆頭は注目の舘澤選手。中継点で100m前にいた日大・川口選手を早くも交わし、一番遅い入りとなった中学・細谷選手が眼前に迫っていた。細谷選手は故障から何とか間に合わせたという情報があったので、その影響がこの時点では心配された。

 後ろでは一組目の親子鷹である大東・奈良選手がかなり速い入り、1㎞3分00秒、2㎞6分15秒で突っ込み3番目の入りだ。思い切っていけという監督の指示通りの走りだ。3年連続山登りの上武・森田選手や実力者の上田選手を引き離している。このあたりの走りと今後には注目をしていたい。


大平台7.0㎞-箱根湯本2.5㎞=4.5㎞

参考:今井(81回)22分28秒
ここまでトップ:舘澤(東海)23分13秒

4位貞永(青学)15分28秒①
13位安井(早大)15分58秒②1:56
10位橋本(東洋)15分40秒③2:05
6位山田(順大)15分32秒④3:29
18位佐藤(帝京)16分15秒⑤3:51
17位大野(神大)16分10秒⑥4:17
19位江藤(創価)16分20秒⑥4:17
2位大塚(駒大)15分16秒⑧6:07
12位生澤(法大)15分42秒⑨6:30
1位細谷(中学)15分15秒⑩6:39
10位戸部(拓大)15分40秒⑪6:47
4位舘澤(東海)15分28秒⑫6:55
9位川口(日大)15分36秒⑬7:07
15位辻野(日体)16分02秒⑭7:26
3位森田(上武)15分26秒⑮7:42
14位奈良(大東)16分01秒⑯8:08
6位上田(山学)15分32秒⑰8:54
8位薮下(明大)15分35秒⑱9:37
16位市川(國學)16分07秒⑲11:24
OP廣瀬(連合)16分30秒(20)12:27
20位藤江(国士)16分22秒⑳17:25
 貞永選手がとてもいいですね。5㎞通過は想定より40秒早いらしく、とても快調だ。逆に安井選手の脚が動かず一気に30秒以上開き、後ろ橋本選手が迫ってきた。タイム順を見ると橋本選手が追ってきたというよりは安井選手が苦しかったか。足の張りがスタート直後からあったそうでその影響が出ていたようだ。この時点で早大は苦しいかと思われた。

 その後ろでは躍進が始まった山田選手が4位争いから抜け出した。先ほど並んでいた江藤選手、前にいた佐藤選手も交わした。佐藤選手が顔が苦しそうでちょっと心配な感じだ。また、駒大・大塚選手がさすがな走り、実は走り始めから足は重かったというか走力と適正は高い。法大・生澤選手を交わして、前は3分近く離れていたが一気に追い上げ始めている。

 なお、この定点間で一番早かったのは、なんと先ほどの定点間最下位だった細谷選手。元々登りに入ってから勝負ということだったが、この切り替えは見事、5㎞過ぎでは背後に迫っていた舘澤選手に実況が注目していたが、直前のCMよりもじわじわ差が広がっていた。舘澤選手もまだまだ勢いがあった中、驚異の走り、拓大・戸部選手もとらえて10位浮上でどうなるかと思われた。

 その後ろでは森田選手がいよいよペースアップ。奈良選手を交わすと、こちらも少し落ちてきた日体・辻野選手も背後に迫る。上田選手もリズムよく上っており、さらにその後ろリベンジを狙う明大・薮下選手もペースアップ。後ろからの追い上げも注目だ。後方の國學・市川、連合・廣瀬、国士・藤江選手は中々ペースが上がらず、この区間かなり厳しい結果になりそうな感じだ。



小涌園前11.7㎞-大平台7.0㎞=4.7㎞

参考:今井(81回)16分46秒

9位貞永(青学)18分34秒①
8位安井(早大)18分28秒②1:50
17位橋本(東洋)19分02秒③2:33
3位山田(順大)18分03秒④2:58
15位大野(神大)18分47秒⑤4:30
19位佐藤(帝京)19分19秒⑥4:36
18位江藤(創価)19分10秒⑦4:53

2位大塚(駒大)18分02秒⑧5:35
1位細谷(中学)17分56秒⑨6:01
6位生澤(法大)18分22秒⑩6:18
4位川口(日大)18分04秒⑪6:37
10位戸部(拓大)18分37秒⑫6:50
11位舘澤(東海)18分38秒⑬6:59
5位森田(上武)18分06秒⑭7:14
12位辻野(日体)18分41秒⑮7:33
14位奈良(大東)18分46秒⑯8:20
7位上田(山学)18分27秒⑰8:47
13位薮下(明大)18分45秒⑱9:48
16位市川(國學)18分49秒⑲11:39
OP廣瀬(連合)19分29秒(20)13:22
20位藤江(国士)19分32秒⑳18:23
 このあたりに入って貞永選手はさすがにペースは落ち着いてきたか。それでも中野ジェームス氏の体幹トレーニングが効いているか、安井選手との差は詰めさせない。橋本選手はやや失速気味で急遽任されたのも影響しているか。後ろ覚醒してきた山田選手がかなり迫っている。

 なお、その山田選手をはじめ、かなりいいタイムで登っている選手が5人いる。ペースの上がらない5位争いを一気に追い上げている大塚選手、更にこの定点間でもトップで唯一17分台を記録した細谷選手が大塚選手を追い上げる展開だ。8位だった法大・生澤選手もいい走りをしていたものの順位を下げている。

 その直後も驚いた。早々13位へ順位を落としていた日大・川口選手が、いつのまにか戸部・舘澤選手を交わして11位へ浮上。登りの適正ありで自信をもって送り出した選手がここでさく裂、また森田選手も辻野選手を交わして14位へ浮上。前も見てきており、まだまだ順位の変動がありそうな状況だった。
 

芦之湯15.8㎞-小涌園前11.7㎞=4.1㎞

今井(81回)14分26秒

12位貞永(青学)16分17秒①
6位安井(早大)15分46秒②1:19
2位山田(順大)15分29秒③2:10
11位橋本(東洋)16分15秒④2:31
15位大野(神大)16分26秒⑤4:39
4位大塚(駒大)15分38秒⑥4:56
18位江藤(創価)16分46秒⑦5:07
19位佐藤(帝京)16分52秒⑧5:11
1位細谷(中学)15分27秒⑧5:11
9位生澤(法大)16分04秒⑩6:05
5位川口(日大)15分45秒⑩6:05
3位森田(上武)15分35秒⑫6:32
10位戸部(拓大)16分05秒⑬6:38
13位舘澤(東海)16分23秒⑭7:05
8位辻野(日体)15分55秒⑮7:11
7位上田(山学)15分55秒⑯8:25

14位奈良(大東)16分25秒⑰8:28
16位薮下(明大)16分31秒⑱10:02
17位市川(國學)16分44秒⑲12:06

OP廣瀬(連合)17分24秒(20)14:29
20位藤江(国士)17分59秒⑳20:05
 トップ貞永選手はちょっとペースダウン。入りが早かったがここで少し疲れが見えたか。逆に宮ノ下から自分のリズムで走れるようになったという安井選手が詰め寄り始める。もう一波乱ありそうな展開だ。また3位は勢いが止まらない山田選手が橋本選手を交わして上がってきた。長門監督が入学時からいつか山に起用したいと思っていた選手だというが、これほどまでに仕上がっていたのは驚きました。前の早大とも1分切って切る健闘ぶりだ。

 また、大塚選手が3分ほど離れていてた前のチームをついに捉え6位に浮上、大野選手も視界に入っている。さらにその後ろ、登りの定点間は全部トップの走りだった細谷選手も江藤・佐藤選手を捉えて浮上、順位を上げてひたひたと追ってくる。注目があったのは下りに入ってからだが、登りで一番輝いていた選手だ。

 後ろはテレビ中継はなかったが大きな動きがあった。川口選手が10位に浮上、森田選手も12位に上げた。舘澤選手がペースが落ちてきて、ここにきてあげてきた辻野選手が背後に迫る。更に、上田選手が奈良選手を捉える親子鷹同士が交える場面も。このあたりのクロスもとても面白い、本当に大古銭になっていた。


元箱根18.7㎞-芦之湯15.8㎞=2.9㎞

12位貞永(青学)9分34秒①
3位安井(早大)9分00秒②0:45
7位山田(順大)9分17秒③1:53
13位橋本(東洋)9分38秒④2:35
2位大塚(駒大)8分58秒⑤4:20
6位大野(神大)9分15秒⑤4:20
4位細谷(中学)9分07秒⑦4:44

15位江藤(創価)9分42秒⑧5:15
15位佐藤(帝京)9分42秒⑨5:19

1位森田(上武)8分46秒⑩5:44
10位川口(日大)9分29秒⑪6:00
10位生澤(法大)9分29秒⑪6:00
9位戸部(拓大)9分28秒⑬6:32
5位辻野(日体)9分11秒⑭6:48
14位舘澤(東海)9分40秒⑮7:11
8位上田(山学)9分20秒⑯8:11
20位奈良(大東)10分50秒⑰9:44
17位薮下(明大)9分49秒⑱10:17
18位市川(國學)9分56秒⑲12:28
OP廣瀬(連合)10分21秒(20)15:16
19位藤江(国士)10分11秒⑳20:42
 1位と2位との差が一気に詰まっていた。貞永選手が下りでも走りが切り替わらなかった。解説で神野さんが序盤でアームウォーマーを付けていないことを指摘していたが、箱根山中で体が冷えてしまって動かなかったようだ。寒さ対策一つで走りが大きく変わるのが箱根の怖いところ。下りが得意な安井選手が一気に1分以内に詰めてきている。

 また、下りが得意な選手と言えば、上武の森田選手もそうで、そのタイムに注目していたが、見事にトップのタイムで走破している。下りで一気で川口・生澤選手を交わして、ついにシード権内10位に浮上、前の江藤・佐藤選手が苦しんでいるだけにまだ前もとらえられるかもしれない。他、大塚選手も順調に大野選手を捉えてさすがの駒大の4年生の走りとなっている。

芦ノ湖FINISH20.8㎞-元箱根18.7㎞=2.1㎞

6位貞永(青学)7分12秒①
3位安井(早大)7分00秒②0:33
14位山田(順大)7分43秒③2:24
8位橋本(東洋)7分17秒④2:40
1位大塚(駒大)6分53秒⑤4:01
9位大野(神大)7分18秒⑥4:26
4位細谷(中学)7分03秒⑦4:35
2位森田(上武)6分56秒⑧5:28
12位江藤(創価)7分37秒⑨5:40
10位川口(日大)7分22秒⑩6:10
19位佐藤(帝京)8分14秒⑪6:21
15位生澤(法大)7分45秒⑫6:33
5位辻野(日体)7分08秒⑬6:44
11位戸部(拓大)7分31秒⑭6:51
18位舘澤(東海)8分00秒⑮7:59
6位上田(山学)7分12秒⑯8:11
17位薮下(明大)7分52秒⑰10:57
20位奈良(大東)9分12秒⑱11:44
16位市川(國學)7分51秒⑲13:07
OP廣瀬(連合)7分56秒(20)16:00
13位藤江(国士)7分42秒⑳21:12
 最終的には貞永選手が最初に芦ノ湖FINISHとなった。薄氷を踏む思いではあったものの、復路に主力を温存しており、それでも往路優勝したのは最高の結果だったのではないか。安井選手が最終的に33秒差まで詰め寄り意地を見せたものの、貞永選手も最後に回復、流れは引き渡さなかっただろう。早大は一途の望みを繋いだ格好だ。

 3位は一時早大と1分以内とした山田選手が2分以上差となってやってきた。実は最後の2㎞は意識が飛ぶくらい苦しい走りとなっていたそうだ。最後の意地を見せた橋本選手がすぐ背後に迫っていた。それでも箱根ファンに大きなインパクト残したうえ、まだ2年生、伸び代たっぷりで今後楽しみな選手となった。

 5位は期待に違わぬ走りを見せた大塚選手がゴール。残り1㎞で「区間賞を取らなければいけないんだ」と大八木監督からの鼓舞があり、ペースアップし区間賞もゲット。見事に4区のブレーキをチャラに。マラソンへ弾みがついただろうか。6位はチームとしては大躍進の神大、2区からさすがに順位は落ちたが、大野選手が下りからは踏ん張った。7位には細谷選手が救世主の活躍を見せた中学大。全日本欠場した2人が4区5区を担い順位を上げた。プラスαが出てくれた。

 さて、8位にはテレビを見ていて驚いた上武・森田選手が16位から8人抜きでやってきた。残り1㎞地点で区間賞ペースとなったようだが、最後は大塚選手の力が勝ったか。それでも力を出し切って、出場9回目で初の往路一桁ターンに上武大を導いた。直後に2回目の出場で往路一桁となった創価大も見事。5区は予定の選手が貧血となったため仕方なかったが一桁で踏ん張ったともいえる。大躍進の2チームは復路でも粘れるのか。

 その後ろ10位に注目したが14位までが直線で見える大混戦。1区2区不発ながらも5区で取り返した日大がギリギリ10位、そして過緊張からか4位から一気にダウンしてしまった帝京佐藤選手が11位、4つ順位を落としたものの初エントリーから区間10位で粘った法大生澤選手が12位、終盤にうまくペースアップしてじわりシード権に迫った辻野選手が13位、予選を故障欠場から箱根一本に合わせてきた戸部選手が14位…10位から14位までわずか41秒差だ。

 その後ろは少し離されてしまった舘澤選手。最後はかなり疲れて往路15位。1年生の勢いや青学原監督の発言に、全体的に舞い上がってしまっていた…かもしれない。箱根はそう簡単に攻略できないと天下の険は私たちに再確認させたようだ。その後ろ、こちらも優勝候補と目された山学大。急造5区の上田選手は恵明学園から足が痙攣する苦しい走りだったが、何とか区間一桁。復路は駒はあるが、往路に来るべき選手が欠場している状況ではしっかりオーダーが組めるのかどうか心配された。

 そこからは一気に3分離れ、復路一斉スタート。最後は脚が止まったという薮下選手が17位、その後ろに大きく失速しジョギングのペースになってしまった奈良選手がやってきた。大東は3区まで8位だったが、4区5区で連続失速、今回は本当に1年生に厳しい箱根になっている。19位國學大市川選手は高校時代5千15分38秒、登り一本に絞ってきた選手だが、前を上げることができなかった。

 残りの2チームは5区でも80分かかってしまった。連合・廣瀬選手も高校時代5千15分台から関東学院大らしく這い上がってきたが、箱根山攻略までは至らなかった。最後、5分以上間があいて、国士・藤江選手。腰痛分離症で走れない時期も続いた。途中で立ち止まるほど苦しんんでここも前を追うことができず、3年前とほぼ同じ展開となってしまった。

 全体的には優勝は青学大が見事往路3連覇で復路も視界良好か。ただ、前回ほど断トツではなかったためか、16位までが時差スタートでシード権争いが見やすくなった。そのシード権争いは5位駒大から16位山学大まで4分11秒。サバイバルレース、生き残れるのはどこのチームか大変注目が集まることとなった。
 
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第93回箱根駅伝を振り返る~4区編





本当の下克上の序章/4年生の友情
4区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

二宮8.9㎞

5位森田(青学)26分53秒①
3位鈴木(早大)26分35秒②1:04
1位櫻岡(東洋)26分23秒③1:13
7位東(神大)27分02秒④1:39
4位畔上(帝京)26分43秒⑤1:42
6位中谷(駒大)27分00秒⑥1:54

8位セルナルド(創価)27分03秒⑦2:47
2位栃木(順大)26分34秒⑧3:03
12位清水目(日大)27分23秒⑨3:46
17位川澄(大東)27分43秒⑩4:06
13位新井(中学)27分27秒⑪4:40
15位土井(法大)27分33秒⑪4:40
16位松尾(東海)27分37秒⑬4:48
14位富安(日体)27分28秒⑭4:55
18位上田(上武)28分01秒⑮5:18
11位上村(山学)27分19秒⑯5:22
9位宇田(拓大)27分04秒⑰5:29
10位阿部(明大)27分14秒⑱6:30
19位稲毛(國學)28分06秒⑲7:01
OP小山(連合)27分00秒(20)9:05
20位多喜端(国士)28分08秒⑳12:23
 トップ青学は箱根初出場ながら全日本6区区間賞の実力者でもある森田選手が淡々と刻んでいく。5㎞通過は15分ジャストでその後も堅実に刻む。後ろの早大・鈴木選手はともに4年生の実力者、さすがに速いペースで走っていくが、まだ1分以上の差は保っている。その後ろはすぐに東洋・櫻岡選手が迫っていた。前哨戦での苦しい姿が見られず、ここまではトップのタイムで急追、神大・東選手は3㎞でパスし、早大のすぐ背後に迫る活躍だ。

 後ろではちょっと心配な出来事があった。駒大復活のエース中谷選手が最初の1㎞を2分48秒で突っ込み、一気櫻岡選手に追いついたものの、3㎞過ぎについていけなくなる。更に帝京・畔上選手にも交わされ、それにもついていけず下がっている。最初の3㎞を8分50秒で入っているので定点間7番だが非常に苦しそうな表情で大量に汗もかいていた。12月記録会ではまだちょっと苦しそうな姿があったが、まだ本調子ではないのかもしれない。持ち味の粘りが出せるかどうか気になるところだ。

 中位では10位スタートした順大・栃木選手が非常に調子よく、2㎞で日大・清水目、大東・川澄選手をとらえるとガンガン前を追っていく。前回4区で区間2位の好走を見せていたが、アップダウンの続くこのコースが得意なのかもしれない。他の中位の選手は比較的スローペース、区間15位付近の選手が多いか。

 その後ろが頑張っており、山学・上村、拓大・宇田選手、明大・阿部選手が頑張って追い上げる。宇田選手は全日本4区2位など実力があり、やはりというところ。上村選手は長い故障から急遽の準エース区間だったが、ここまでは奮闘といったところ。逆に國學・稲毛選手がやや苦しく、中位争いからも脱落加減となった。


小田原本町17.7㎞-二宮8.9㎞=8.8㎞

1位森田(青学)26分28秒①
3位鈴木(早大)26分47秒②1:23
4位櫻岡(東洋)26分49秒③1:34
7位畔上(帝京)27分23秒④2:37
9位東(神大)27分35秒⑤2:46
2位栃木(順大)26分38秒⑥3:13
5位セルナルド(創価)26分54秒⑥3:13
20位中谷(駒大)29分31秒⑧4:57
8位土井(法大)27分24秒⑨5:36
10位新井(中学)27分35秒⑩5:47
16位清水目(日大)28分44秒⑪6:02
6位宇田(拓大)27分04秒⑫6:05
11位富安(日体)27分45秒⑬6:12
12位松尾(東海)27分52秒⑬6:12
17位川澄(大東)28分55秒⑮6:33
13位上村(山学)27分54秒⑯6:48
14位上田(上武)28分09秒⑰6:59
15位阿部(明大)28分32秒⑱8:34
19位稲毛(國學)29分02秒⑲9:35
OP小山(連合)27分39秒(20)10:16
18位多喜端(国士)28分56秒⑳14:51
 森田選手がやはり堅実にペースを刻んでいっていた。トップの利序盤はやや抑えて中盤以降に備える走りを見事に行った。結果、この定点間でしっかりとトップの走りをしていた。なので、早大と東洋の差は平塚中継所付近の差まで押し戻していた。往路優勝を狙うチームとしては残りの距離で何とか青学との差を詰めたいところだがどうだろうか。なお、2位早大と3位東洋の差は最小3秒まで詰まったが、ここではやや空き始めている。

 他、上位争いも順位変動があり、畔上選手が二宮定点の直後に東選手を捉えると、小田原本町までに差をつけた。その後ろに下がった中谷選手は10㎞30分40秒・14㎞43分36秒とガタッとラップが落ちてしまいかなり苦しい走りとなった。なお、この間に一つ印象に残るシーンが生まれた。あっという間に追いつてきた創価・セルナルド選手が13㎞過ぎに捉えたとき、背中をポーンと叩きエールを送った。合宿で一緒だったため、思うことがあったようだ。中谷選手もその時はもがく動きは見られた。4年生の熱き戦いだった。それでも苦しい戦いは続き、この定点間では最下位。15㎞地点では大八木監督が「そのペースでいいよ。襷をつなごう。」と声をかける場面もあった。

 その後ろでは法大・土井選手と中学・新井選手が2人でペースをあげてきてそれぞれ清水目、川澄選手を捉え9位10位に浮上、特に法大はここまで非常にうまく戦っている印象だ。川澄選手は逆に順位を落としていって、同じ一年の松尾選手や、宇田、日体富安選手らに捉えられていく。なお、15㎞過ぎでは上村選手が、富安・松尾選手らと競っている場面も見られたが、本町ではやや失速気味で抜き返されいた。後ろ、上武・上田選手が何とか持ちこたえまだ見える位置。また、学連が単独走ながらここでも頑張って小山選手が個人順位では中位につけていた。




小田原中継所20.9㎞-小田原本町17.7㎞=3.2㎞

2位森田(青学)10分22秒①
4位鈴木(早大)10分28秒②1:29
6位櫻岡(東洋)10分40秒③1:52

7位畔上(帝京)10分45秒④3:00
1位セルナルド(創価)10分20秒⑤3:11
3位栃木(順大)10分24秒⑥3:15
10位東(神大)11分00秒⑦3:24
8位土井(法大)10分48秒⑧6:02
19位中谷(駒大)11分43秒⑨6:18
5位宇田(拓大)10分36秒⑩6:19
12位新井(中学)11分05秒⑪6:30
9位富安(日体)10分53秒⑫6:43
14位清水目(日大)11分09秒⑬6:49
16位松尾(東海)11分18秒⑭7:08
17位川澄(大東)11分24秒⑮7:35

13位上田(上武)11分05秒⑯7:42
20位上村(山学)12分20秒⑰8:46
11位阿部(明大)11分05秒⑱9:17
15位稲毛(國學)11分17秒⑲10:30
OP小山(連合)11分08秒(20)11:02
18位多喜端(国士)11分41秒⑳16:10
 森田選手は終盤に待ち受ける上りでさすがに苦しそうな表情となったが、しっかり乗り切って最終的に個人順位でも鈴木・櫻岡選手を上回る結果に。ただ、鈴木選手も最初最後の箱根準エース区間だったし、櫻岡選手も序盤かなり飛ばした中の走りだった。それぞれ力を出し切っているように感じた。

 後ろは1分少し開いたのち、大混戦となっていた。4位と5位はチームとして大健闘の帝京と創価大。畔上選手が堅実な走りで4位、直後に終盤にかなり追い上げたセルナルド選手が東選手や一旦追いつかれた栃木選手をラストで突き放した。個人でもこの定点間ではトップ、有終の美を飾ったといっていいだろう。また、4区全体では10位から6位にあげた栃木選手が区間賞。順大は"下剋上"のスローガンを掲げていた。2区のあとがどうなるかと思われたが、ここは非常にいいムードで山に入った。神大もここまで大健闘だ。

 後ろは2分半離れた中谷選手の前に、法大土井選手が入ってきた。4区で予選4位の法大がシード権内は誰も予想していなかっただろう。中谷選手は何とか走り切り、同じ4年生の大塚選手へ。苦しかったが襷は繋ぎ切った。その後ろは大混戦となったが、宇田選手の充実ぶりが光り7人抜きの10位へ。再び拓大が10位以内へあがってきた。その他の大学も事前に山登りの名前が挙がっていた選手が上っていき、混戦の中大きな順位変動がありそうだった。

 親子鷹が話題になっている大東大と山学大はその混戦からやや後方。川澄選手はこの4区が実力不足だったか。上村選手は下り基調の9区を準備していた中、急きょ上り基調の4区のコースに苦しみ、最後は低体温症に陥り、襷を掴む握力も奪われていた。どうにも流れを引き寄せられないでいた。

 他、1年生ながら奮闘していた明大・阿部選手も山学の背後、連合小山選手も國學大が見える位置に追い上げていた。一方、最下位の国士大はここでも区間最下位となってしまい、前の連合とは5分、大差の最下位で山に入ることになってしまった。



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第93回箱根駅伝を振り返る~3区編






隊長、再度湘南の風で加速する
3区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

遊行寺坂5.4㎞

11位越川(神大)16分03秒①
7位秋山(青学)15分53秒②0:28
11位下(駒大)16分03秒③0:55
1位平(早大)15分34秒④1:02
4位濱川(帝京)15分46秒④1:02
3位口町(東洋)15分39秒⑥1:19
6位野田(順大)15分50秒⑥1:19
8位蟹澤(創価)15分55秒⑧1:42
9位高野(日大)15分56秒⑧1:42
20位今滝(拓大)16分52秒⑩2:04
11位國行(東海)16分03秒⑪2:12
5位下尾(大東)15分48秒⑫2:17
1位横川(中学)15分34秒⑬2:21
16位坂田(法大)16分14秒⑭3:00
14位土方(國學)16分07秒⑮3:09
17位太田黒(上武)16分17秒⑯3:21
15位永戸(山学)16分10秒⑰4:09
18位吉田(日体)16分18秒⑰4:09
10位三輪(明大)16分01秒⑲4:48
19位八巻(国士)16分24秒⑳7:39
OP平賀(連合)16分01秒(21)9:05
  トップを気持ちよく走るのは神大越川選手。1年生ながら箱根駅伝でトップを走るのはとても幸せなことだ。後ろを走る青学秋山選手は最初の1㎞こそ両者とも2分52秒程で保っていたが、その後は少しずつ縮まり始めたのは力の差か。ただ、秋山選手がこの時点では昨年よりは重い足取りになっており、この区間のトップ争いさては優勝争いへの影響が注目された。

 上位陣は3位駒大下選手を除いて全てのチームが詰めており、一番勢いがあるのは早大平選手で、0.6㎞地点で2人抜くと、帝京濱川選手を引き連れるように下選手の背後に迫る。また、東洋の実力者口町選手も飛ばしており、こちらも順大野田選手ら2人交わしている。少し離れたが、戦前厳しいのではと思われた創価蟹澤・日大高野選手も踏ん張っており、2人で後ろを引き離そうというところ。

 後ろでは、もう1人区間トップのタイムで走っている選手がおり、それが中学横川選手。スピードランナーで前半ぶっ飛ばすスタイルの選手だが、箱根で実力者の多い3区でもトップに立っているのは驚いた。順位は1秒前スタートの法大坂田選手を捉えただけだが、既に大きく突き放している。前これも早いペースの大東下尾選手などに追いつきかけており、中位校の追い上げも見ものになりそうだ。

茅ヶ崎14.3㎞-遊行寺坂5.4㎞=8.9㎞

1位秋山(青学)26分06秒①
6位越川(神大)26分38秒②0:04
3位平(早大)26分15秒③0:43
13位下(駒大)26分47秒④1:08
11位濱川(帝京)26分44秒⑤1:12
9位口町(東洋)26分43秒⑥1:28
7位蟹澤(創価)26分39秒⑦1:47
16位野田(順大)27分02秒⑦1:47
2位横川(中学)26分13秒⑨2:00
15位高野(日大)26分56秒⑩2:04
10位下尾(大東)26分43秒⑪2:26
17位國行(東海)27分06秒⑫2:44
8位坂田(法大)26分42秒⑬3:08
19位今滝(拓大)28分00秒⑭3:30
14位太田黒(上武)26分51秒⑮3:38
4位永戸(山学)26分23秒⑯3:58
5位吉田(日体)26分34秒⑰4:09

18位土方(國學)27分34秒⑰4:09
12位三輪(明大)26分47秒⑲5:02
OP平賀(学連)26分16秒(20)8:47
20位八巻(国士)28分01秒⑳9:06
 まず動きがあったのは3位争い。平選手が濱川選手を突き放した後、下選手をとらえる。36秒あった差を8㎞弱で完済したのはさすが5千13分30秒台のスピードランナーだ。このあと10㎞を28分41秒で通過したと、更にペースを上げて下選手を突き放し、前を追う態勢に入る。優勝争いからすると主将でできる限りトップと青学との差を縮めていきたいところだ。

 そのトップ争いは秋山選手が素晴らしい走りを見せる。8.5㎞で1位と2位が22秒という情報があったが、そのあたりから明らかに秋山選手の動きが良くなってきた。運営管理者に乗る原監督から腕振りの指示があり、縦に振ったり或いはグルグルと回しながら走りながらリズムをつかんできたか。13㎞を過ぎた地点でついに越川選手をとらえる。越川選手も1㎞余り食らいついたものの、この定点間トップのタイムで疾走する秋山選手についていけず、茅ケ崎の直前で差が付き始めた。ここで、秋山選手がいよいよ本領を発揮し始めたとみていいだろう。

 中位争いに目を移すと、蟹澤選手が快調に飛ばしており野田選手をとらえて7位タイにまで浮上、更にその後ろはここまで区間トップのタイムで走っている横川選手が、やや息切れした高野選手などをとらえ5人抜きの9位進出。スタミナに不安は言われているが、まだ前も見えており非常に面白い感じになってきた。

 後ろはまた先ほどの定点とは順位が変わっている選手もいる。國行選手がやや苦しい走り、遊行寺坂の直後に横川・下尾選手と並走したのが苦しかったか。前半抑えた坂田選手が元気で順位を上げている。逆にとらえられたのが4位でスタートしたはずの拓大今滝選手だ。2区で10個順位を上げたがここでもう10個落としている。持ちタイム的には力不足か。残りまだ長く、後ろも追い上げており、この先が心配される。

 追い上げる選手というのは、出遅れていた強豪校の山学永戸・日体吉田選手だ。この定点間ではともに4番5番。順位的には永戸選手が吉田選手をもとらえ2つ浮上、何とか追い上げる体制を整える。また、学連平賀選手も持ち味のである中盤以降の走りが出てきて、大差があった国士八巻選手をとらえている。前は4分近く空いているが一人でも快調に飛ばせる選手なだけに区間タイムが期待された。逆に国士大は3年前とほぼデジャビュ、予選も下位で通過しているし、今後も苦しい展開が予想された。


湘南大橋18.1㎞-茅ヶ崎14.3㎞=3.8㎞

1位秋山(青学)11分25秒①
15位越川(神大)12分00秒②0:39
4位平(早大)11分40秒③0:58
2位口町(東洋)11分25秒④1:28
5位濱川(帝京)11分41秒④1:28
9位下(駒大)11分45秒④1:28
7位蟹澤(創価)11分43秒⑦2:05
14位横川(中学)11分54秒⑧2:29
17位野田(順大)12分07秒⑧2:29
13位高野(日大)11分52秒⑩2:31
12位下尾(大東)11分51秒⑪2:52
18位國行(東海)12分07秒⑫3:26
10位坂田(法大)11分48秒⑬3:31
8位太田黒(上武)11分43秒⑭3:56
3位吉田(日体)11分26秒⑮4:10
6位永戸(山学)11分41秒⑯4:14
19位今滝(拓大)12分17秒⑰4:22
16位土方(國學)12分04秒⑱4:48
11位三輪(明大)11分49秒⑲5:26
OP平賀(学連)11分28秒(20)8:50
20位八巻(国士)12分19秒⑳10:00
 秋山選手が単独走になってからは差が一気に開き始めた。計算上1㎞進むごとに10秒程の差がついており、いかに秋山選手が湘南海岸付近から力強い走りを見せたか分かる。平選手は15㎞付近から両脚が痙攣したとのことで、このあたりから中々追うのが難しくなる。青学大が順調に往路3連覇の道を歩み始める。

 なお、この定点間では秋山選手と同タイムと1秒差の選手がいる。口町選手が大きく追い上げ、4位の下選手と濱川選手に一気に追いついた。こちらも口町ロケットがさく裂し始めている。ちょっと脱線するが濱川選手も大健闘でまさか下選手に追いつくとは。秋に5千で大幅ベストが出て1万は額面通りのタイムではない感じだったが、満を持しての起用だったか。3区で帝京が4位争いするのはちょっと予想できなかった。

 また、1秒差の選手というのは15位まで順位を上げた日体吉田選手。一度引き離された永戸選手と失速している今滝選手と國學土方選手を捉えている。序盤は非常にスローペースで悪い流れとなってしまったかと思ったが見事なビルドアップを見せている。前の上武太田黒選手や坂田選手はちょっと離れているが、残り3㎞をこの調子で行ければいい流れで4区になりそうな感じだ。


平塚中継所21.4㎞-湘南大橋18.1㎞=3.3㎞

1位秋山(青学)9分39秒①
6位平(早大)10分03秒②1:22
14位越川(神大)10分30秒③1:30
4位口町(東洋)9分54秒④1:43
5位下(駒大)9分58秒⑤1:47
6位濱川(帝京)10分03秒⑥1:52
11位蟹澤(創価)10分11秒⑦2:37
14位高野(日大)10分24秒⑧3:16
8位下尾(大東)10分03秒⑨3:16
15位野田(順大)10分32秒⑩3:22
10位坂田(法大)10分08秒⑪4:00
9位國行(東海)10分07秒⑫4:04
20位横川(中学)11分16秒⑬4:06
3位太田黒(上武)9分53秒⑭4:10
2位吉田(日体)9分49秒⑮4:20

12位永戸(山学)10分21秒⑯4:56
16位今滝(拓大)10分35秒⑰5:18
18位土方(國學)10分39秒⑱5:48
13位三輪(明大)10分22秒⑲6:09
OP平賀(学連)9分47秒(20)8:58
19位八巻(国士)10分47秒⑳11:08
 秋山選手に、原監督から指令が入る。「あと3㎞を8分50秒で走れ、区間賞が見える。また森田を楽に走らせてやれ」と。湘南大橋の時点で区間トップに上がったが2位とは5秒差だった。さて、どうだろう。実際に3㎞8分50秒を切るペースで刻み、結果は区間2位に29秒差をつけ区間賞。さらに最後のスパートで2位に上げてきた早大に対して1分22秒差をつけた。これは初箱根の次のランナーにとても楽に走らせるタイム差だ。気管支喘息の影響で長い不調、12月に入ってからも5㎞のペース走で21分オーバーする状態があった中、しっかりと役割を果たした隊長。"乗せれば走る"ということですが、それでもしっかりと走らせるのは監督の力量も大きそうだ。

 3位神大を挟み、4位には東洋・駒大・帝京と立て続けに入った。口町選手はさすがの追い上げ、駒大はもうちょっといきたかったが、このあと2区間の4年生がポイントだ。帝京濱川とそしてそのあと単独7位でやってきた創価蟹澤は大健闘と言えるだろう。また8位日大高野・9位大東下尾選手もそれぞれ順位アップ。大東大は総合力チームと思われただけにここまでは後順位。この後の1年生次第では復路で更にジャンプアップできそうだ。すぐ後ろにはやや順位を下げた順大野田選手。2区で順位アップも3区でまたシードボーダーで少し流れが悪くなるかも、とこの時点では思われた。

 200m程差があいて5チームが大混戦。うまく順位を上げてきた坂田選手、最後に維持を見せた國行選手が続き、次の13位でようやく横川選手がやってきた。湘南大橋の時点で6人抜きの8位まであがっていたのが、ラストで大幅に失速。この定点間は断トツの最下位となってしまい、最終的には1人抜きとなった。だが、中々将来が期待できる走りだった。

 その後ろはこの定点間がとても良かった選手。上武太田黒選手が、2番目のタイムで猛追する吉田選手を、3番目のタイムで逃げ切り14位で中継。上武大が駅伝の流れの中で走っているのを久々に見た気がする。日体大はいい流れで4区へ繋いだ。その後ろはやや息切れした永戸選手。主将に望みをつなげたかどうか。

 その後ろまで今滝選手が転落、13個順位を落とし主将へ。この中でどんな走りを見せるか。また全日本で活躍していた土方選手もかなり苦しいレース。3区のスピードでは脚に痛みが出てしまったか。その直後に来た明大三輪選手は健闘しただろうか。なお、本当の2番目のタイムで走破した選手がその3分近く後方。連合平賀選手が会心の走り、区間タイムも区間2位タイ相当でとても力のあるところを見せてくれた。ほぼ一人旅が続く中よく走れたといえよう。まだ、駿河台大は本選出場ラインにはもう少し差がある中、大きなインパクトを残してくれた。



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第93回箱根駅伝を振り返る~2区編





プラウドブルーの襷、15年ぶりの輝き
2区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位

横浜駅前8.2㎞

参考:三代(75回)23分21秒
参考:モグス(85回)22分56秒
参考:村澤(87回)23分06秒
参考:服部(92回)23分16秒

8位關(東海)23分44秒①
5位一色(青学)23分41秒①
3位工藤(駒大)23分37秒①
4位鈴木(神大)23分40秒①
11位山本(東洋)23分45秒①
6位永山(早大)23分42秒①
1位塩尻(順大)23分18秒⑦0:21
8位内田(帝京)23分44秒⑦0:21
8位高砂(中学)23分44秒⑦0:21

2位デレセ(拓大)23分30秒⑩0:32
14位蜂須賀(國學)24分00秒⑪0:42
13位原(大東)23分56秒⑪0:42
15位東(上武)24分02秒⑪0:42
17位足羽(法大)24分12秒⑭0:50
7位ワンブイ(日大)23分43秒⑮0:53
12位ムイル(創価)23分50秒⑯1:12
19位小町(日体)24分21秒⑯1:12
17位江頭(明大)24分12秒⑱1:37
20位住吉(国士)24分22秒⑲2:55
16位ニャイロ(山学)24分03秒⑳3:11
OP堀尾(連合)24分19秒(21)4:39
 上位6人が8秒までに繋いだこともあり、すぐに6校がトップ集団を形成されたが、とても見応えがあるメンバーだったのではないでしょうか。2年連続67分台を出している青学一色選手に駒大のエース工藤選手、ゴールデンルーキー關選手、伸び盛りの東洋山本・早大永山選手、これに予選58分台を出した密かな実力者、神大・鈴木選手がおり、どこまで通用するのかとても注目しました。レースは実力者の一色選手が5千14分20秒のペースで引っ張り、一団で横浜駅前を通過。時折、永山選手が数m離れることがあるが、こういう走り方らしい。とにかくこの地点ではしっかり食らいついていた。

 後ろではリオ五輪ランナー順大塩尻選手が差を詰めてくる。15位で襷をもらい、ここまで一気に8人抜き!なんと留学生のデレセ選手までも交わしている。2㎞地点で中継地点で25秒前後前にいた7位集団をごぼう抜きをした時にはすでにデレセ選手を置き去りにしていた。相当飛ばしていたのだろう。なお、帝京内田選手と中学高砂選手はこれについていく。高砂選手は前哨戦でエース区間で順を挙げた1年生、こちらの争いも注目された。

 なお、交わされたデレセ選手も2番目のタイムということで、冷静に走っていると言えるかもしれない。留学生といえば他の3選手はまだそこまでではなく、ワンブイ選手は7番目のタイムで抜けば2人目となる法大足羽選手を捉えたところ、創価ムイル選手は日体小町選手をとらえたが前とはややあき、ニャイロ選手は最下位から走り出したとはいえ、昨年より1分以上遅いスローペースでの通過、さすがに何か違和感を感じざるを得ないところだ。

 

権太坂15.2㎞-横浜駅前8.2㎞=7.0㎞

参考:三代(75回)20分42秒
参考:モグス(85回)20分22秒
参考:村澤(87回)20分38秒
参考:服部(92回)20分30秒

3位鈴木(神大)20分45秒①
3位一色(青学)20分45秒①
3位工藤(駒大)20分45秒①
3位山本(東洋)20分45秒①
3位永山(早大)20分45秒①

11位關(東海)20分55秒⑥0:10
8位塩尻(順大)20分48秒⑦0:24
1位デレセ(拓大)20分37秒⑦0:24
10位内田(帝京)20分52秒⑨0:28
2位ワンブイ(日大)20分43秒⑩1:01
13位原(大東)21分14秒⑪1:11
17位高砂(中学)21分35秒⑪1:11
15位蜂須賀(國學)21分22秒⑬1:19

14位足羽(法大)21分17秒⑭1:22
16位東(上武)21分25秒⑭1:22
12位ムイル(創価)20分58秒⑯1:25
18位小町(日体)21分39秒⑰2:06
19位江頭(明大)21分47秒⑱2:39

9位ニャイロ(山学)20分50秒⑲3:16
20位住吉(国士)22分06秒⑳4:14
OP堀尾(連合)22分14秒(21)6:08
 トップ集団は動きがあった。まず、鈴木選手が一旦数m抜け出すなど更にペースアップを図る。過去の名ランナーとタイムを比べてもこの定点間は先ほどよりあがっているのが分かる。鈴木選手が大健闘していると言える。これにたまらず、關選手が遅れだす。力はあるが、大事な11月に練習を一時離脱した1年生には厳しいペース変化だった。権太坂の手前からきつくなるのは今後の遅れが懸念された。

 後ろでは塩尻選手がやや足踏みしているところ、ハイペースを保ち続けているデレセ選手が追いついて、2人で先頭を追う形に。そのすぐ後ろ、先ほど塩尻選手についた2チームのうち、内田選手はまだ数秒後ろだが、高砂選手は大きく離され、後ろエンジンがかかってきたワンブイ選手やマイペースを保ち続けている大東原・國學蜂須賀選手らに捉えられている。走りも上体が大きくブレ始め、苦しそうだ。期待された1年生どちらも壁に当たった形となりそうだ。
 

戸塚中継所23.1㎞-権太坂15.2㎞=7.9㎞

参考:三代(75回)22分43秒
参考:モグス(85回)22分46秒
参考:村澤(87回)23分08秒
参考:服部(92回)23分18秒

1位鈴木(神大)22分52秒①
3位一色(青学)23分30秒②0:38
8位工藤(駒大)23分47秒③0:55
6位デレセ(拓大)23分43秒④1:15
6位内田(帝京)23分43秒⑤1:19

12位永山(早大)24分23秒⑥1:31
9位塩尻(順大)24分00秒⑦1:32
14位山本(東洋)24分35秒⑧1:43
5位ワンブイ(日大)23分40秒⑨1:49
2位ムイル(創価)23分17秒⑩1:50
18位關(東海)24分54秒⑪2:12
10位原(大東)24分13秒⑫2:32
11位足羽(法大)24分19秒⑬2:49
13位高砂(中学)24分31秒⑭2:50
16位蜂須賀(國學)24分38秒⑮3:05
15位東(上武)24分37秒⑯3:07
17位小町(日体)24分40秒⑰3:54

4位ニャイロ(山学)23分38秒⑱4:02
19位江頭(明大)25分04秒⑲4:51
20位住吉(国士)25分56秒⑳7:18
OP堀尾(連合)25分51秒(21)9:07
 権太坂を過ぎ程なく、程なく永山・山本選手の2年生が苦しくなった後、急展開を迎えた。鈴木選手がスパート。これに一色選手が対応できずじりじりと引き離される。工藤選手が食らいつくものの、最終的には後れを取る。鈴木選手が強すぎる。確かに、箱根予選でも後半に強さを見せていた選手だが、まだ表情を見ても疲れは見えない。20㎞58分20秒というハイペースを保ったまま、ラスト3㎞のアップダウンに差し掛かる。

 後ろでも動きが起き、デレセ選手が山本・永山選手をとらえる。山本選手も永山選手の前に遅れ始めていたが交わしており粘りを見せる。さらにこれを内田選手と塩尻選手も捉えていき、それぞれ5位6位に。内田選手はここからさらに粘りを見せ、デレセ選手を追い上げ始める。元々2年生の時にハーフ62分半ばを出した素質のある選手、故障から暫く影を潜めていたが、最後の箱根でその再来となったのは凄いですね。なお、關選手は更に後ろに下がってしまったようだ。

 トップは鈴木選手。2位には一色選手が再浮上していたものの、姿はかなり小さくなった。最後まで刻みよいピッチを刻み、戸塚中継所をトップで襷リレー。神大がトップに立つのは78回大会5区以来、2区トップ通過はは初ということで神大記録尽くしとなった。また、個人タイムも67分17秒と歴代日本人でもかなりハイレベル、さらに驚くのは権太坂以降のタイム、22分52秒はあのモグス選手の区間記録と6秒しか違わない。勿論、日本人で到達した人はそうそういない。日本人記録の三代さん(22分43秒)以外にいるのだろうか??とにもかくにも、優勝候補のチームのエースでも留学生を起用したチームでもないチームがトップ通過、大いに盛り上がりを見せた。

 2位はさすがに一色選手がやってきた。どうやら集団層苦手な中、5㎞通過が早すぎたとのこと。その中でも3年連続67分台はそう簡単にできるものではないし、結局優勝候補のチームは全部引き離してきた。エース区間での主役は奪われたが、びわ湖毎日マラソンで光れる存在だ。。続いて工藤選手、前哨戦やその後の記録会でも不振ながら、昨年と4秒しか違わなかずまとめたのはさすが駒大のエースだ。しっかり戦えている。そのあとはデレセ選手と内田選手が順位をあげてやってきた。シード権へ向けて流れに乗せたか。

 続いて、塩尻選手。終盤は足のマメが潰れたらしくややペースダウン、そこを永山選手が猛追し前へ出た。脚を痛めてしまったようだが、青学の最大の対抗馬としてこれ以上は遅れれない意地だっただろう。何とか青学が視界に入る差で留めただろうか。8位山本選手を挟んで、留学生が2人競ってやってきた。ワンブイ選手にムイル選手が追い付いていた。ムイル選手は権太坂以降は2番目のタイムで6人抜き、1年生の選手だが後半にかけてあげていくクレバーな走りを見せた。このあたりはしっかり作戦を立ててきましたかね。關選手は最後はかなりスローダウン、次年度は充実した中で走ってほしいところだ。

 続いて、原選手が粘りを見せて12位。上り坂が苦手との話だったが、むしろ権太坂以降はせっていた國學蜂須賀、上武東選手を突き放した格好だ。また、足羽選手も踏ん張った。2㎞地点で塩尻選手に抜かれたとき、集団で一人ついていかなかった判断が良かったようだ。高砂選手も権太坂からは競る選手がいて、失速は最小限に届め70分切り。彼もまた来年の飛躍が楽しみだ。

 その後ろはやや差が開いた。日体小松、明大江頭選手が終始苦しい走り。前後にいたのがデレセ・塩尻・ワンブイ・ムイル選手で早い段階で取り残されてしまったのが響いてしまったか。その間に割って入ったニャイロ選手はどうやら12月中旬に右足甲を痛めて、万全ではなかった。最後は4番目のタイムと意地は見せたが、大エースを使って18位は3区以降がちょっと心配になってくる?あとは2分ほどの間隔で国士住吉、連合堀尾選手が重い足取りでやってきた。何とかたどり着いたが、前と大きく離された。今後が懸念される展開となった。


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第93回箱根駅伝を振り返る~1区編




少し時間があるので、今のうちに記事を書いておきます。

例年通り、区間の振り返りです。勿論、定点間のタイムです!



久々に大混戦の1区、優勝争いは早くも決着!?
1区
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位
蒲田15.2㎞
定点間の順位選手名(大学)定点間タイム総合順位トップとの差
1位小松(日体)46分07秒
1位服部(東洋)
1位西(拓大)
1位竹下(帝京)
1位鬼塚(東海)
1位西山(駒大)
1位坂東(法大)
1位梶谷(青学)
1位大森(中学)
1位武田(早大)
1位石川(日大)
1位山藤(神大) 
1位坂本(上武)
1位末次(明大)
1位前田(大東)
1位西澤(順大)
1位大山(創価)
1位細森(國學)
19位石井(国士)46分36秒⑲0:29
OP丸山(連合)46分47秒(20)0:40
20位伊藤(山学)47分28秒⑳1:21
 これだけスローペースになったのは久々だったのではないか。85回大会、もしくは87回大会の3位集団の時以来ではなかったか。スタート直後に服部選手が引っ張り一瞬縦長になったが、すぐに横拡がりに。1㎞3分04秒というペース。その後はさらにペースが落ち3㎞9分40秒へ。この中の実力者といえる服部選手の様子を全員が探っていたためにだった。ここから急激にペースを上げるのはとても勇気がいる。八ツ山橋か六郷橋で動くかどうかと思われた。

 ところが、直後一旦レースが動く。4.6㎞田町の交差点で服部選手が一気にスパート。あまりにもペースが落ちたのである程度のペースに戻したかったか。これにすぐ反応したのはこれもエースを持っていた日大・石川選手、期待のルーキー鬼塚選手も元気だった。後ろは駒大西山・早大武田・日体・小松選手ら、これまた実力者が前に出て追いかけ始める。逆に、早くも1校脱落したのが主力を配置できなかった山学大。伊藤選手が自分のペースを守りたかったとみる。この時点で総合優勝としては苦しくなったような感じだ。

 その後3㎞ほどは縦長で、国士石井選手や拓大西選手らが最大40mくらい遅れるものの、10㎞30分40秒で通過する頃には山学大以外がまた一団となった。本当に混戦だ。あまりにも混戦過ぎて國學細森選手が転倒する場面があった。その後何事もなかったかのようにすぐに集団に戻れたのは幸いだろう。

 集団のほうは服部選手が一旦下がり、出雲区間賞の小松選手が先頭集団を引っ張る。青学梶谷選手や西選手がすぐ後ろにつく。逆に石井選手と連合丸山選手がついていけなくなる。石井選手は一旦遅れた時も上体がブレてきつそうだったので限界か。気になるのが前回2区でとてもいい走りをしていた丸山選手が随分と苦しい表情を浮かべており、明らかに本来の状態ではなさそうだ。中継所まで持つのかどうか…。

 集団はこのまま小松選手を中心に蒲田を通過。18人の集団、石井選手、やはりついていけなくなった丸山選手、伊藤選手と続いていった。


鶴見中継所21.3㎞-15.2㎞=6.1㎞
1位服部(東洋)17分49秒①
2位鬼塚(東海)17分50秒②0:01
3位武田(早大)17分52秒③0:03

4位梶谷(青学)17分53秒④0:04
5位山藤(神大)17分54秒⑤0:05
6位西山(駒大)17分57秒⑥0:08

7位竹下(帝京)18分11秒⑦0:22
7位大森(中学)18分11秒⑧0:22

9位坂東(法大)18分12秒⑨0:23
10位坂本(上武)18分14秒⑩0:25
11位細森(國學)18分16秒⑪0:27
12位前田(大東)18分20秒⑫0:31
13位小松(日体)18分25秒⑬0:36
14位西(拓大)18分36秒⑭0:47
15位西澤(順大)18分37秒⑮0:48
16位石川(日大)18分44秒⑯0:55
17位大山(創価)18分56秒⑰1:07

18位末次(明大)18分59秒⑱1:10
20位石井(国士)19分38秒⑲2:18
19位伊藤(山学)19分21秒⑳2:53
OP丸山(連合)21分14秒(21)4:05
  15㎞を過ぎて小松選手が少しずつペースを上げているかやや縦長になってくる。16㎞を過ぎ、順大西澤選手と創価大山選手が遅れ、17㎞過ぎには拓大西選手と明大末次選手が遅れる。このあたりになってきて力のある選手を配置したと思われたチームも苦しくなった。驚いたのは17.8㎞六郷橋手前で石川選手が脱落したこと。最初に服部選手が反応した影響かどうかは定かではないが、脱水症状は起こしていたらしい。2区をやれる力のある選手がこうなってしまったのは悔しいところだろう。

 そのあたりから、レースは急速に動き出す。服部・武田・西山・梶谷選手らが前に出てきてサバイバルレース模様になってきた。引っ張って体力を消耗した小松選手が遅れ、ここまで健闘した細森、中学大森・法大坂東・上武坂本・大東前田選手も脱落。帝京竹下選手が懸命に頑張ったが、残り1㎞を手前についていけなくなり、単独7位へ。服部・武田・西山・梶谷・鬼塚選手に、神大山藤選手も非常に元気であった。

 ここでスパート合戦が始まる。服部選手を鬼塚選手が追走する形、ほかの選手はじわじわ遅れだす。その中で梶谷選手が比較的元気で3番目、意地でも前に出たい武田選手が顔をゆがめて粘る、山藤・西山選手はやや苦しいか。先頭は20.85㎞で服部選手は満を持してスパート、そのまま逃げ切り全日本1区に続く区間賞。鬼塚選手も1秒差に続いた。3番は武田選手がラストで懸命に追い上げ梶谷選手の1秒前へ。ただ、大学駅伝初参戦の選手を置いた青学にとってはトップとわずか4秒差は最高の展開、早大・駒大・東海・東洋らは引き離せなせず、不利になったとみるべきだろう。

 後ろは竹下・大森選手が7位争いで粘り、坂東・坂本選手もすぐ辿り着いた。上武の位置は予想より高かった人が多いのではないだろうか。他、早めに遅れ始めた西・西澤選手が14位15位と健闘、さすがこの2人は20㎞をまとめる力に長けていた。逆に急きょ1区に回った末次選手が落ちてしまい18位。明大は総合力で戦うだけにちょっとしんどい位置だ。また、山学大は3分近く遅れやはり単独最下位。そういえば留学生がいる4チームは全て14位以下のスタート、見る興味としてはひとまずゴボウ抜きには注目になった。また、走り方がいつもと違った丸山選手は最後は蛇行する状態に。一番手を持ってきてしかも大きく遅れてしまった連合も取り返すのには苦労しそうだ。


参考サイト:
スポナビ
日テレサイト
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[記事完成]第93回箱根駅伝総合結果【青山学院大圧勝!】





今年も熱戦が繰り広げられました

第93回東京箱根間往復大学駅伝競走の結果(http://www.kgrr.org/event/2016/kgrr/93hakone_ekiden/sogo_official.pdf)です

区間名前学年区間タイム[区間順位](総合)タイム差


1位青山学院大学11:04:10(2位予想)
1区梶谷瑠哉②64:00[4](4)0:04     6区小野田勇次②58:48[2](1)-2:08
2区一色恭志④67:56[3](2)0:38     7区田村和希③65:40[11](1)-1:21
3区秋山雄飛④63:03[1☆](1)-1:22   8区下田裕太③64:21[1☆](1)-5:32
4区森田歩希②63:43[2](1)-1:29     9区池田生成④69:55[2](1)-6:30
5区貞永隆佑③75:03[8](1)-0:33    10区安藤悠哉④71:41[4](1)-7:21
3区秋山隊長が2年連続で区間賞!7区駅伝男田村選手がヒヤリとさせるも8区下田選手が勝負を決めた!最後は2人の4年生が7分差以上に開けて圧勝!!
 戦前、原監督が珍しく弱気な発言が目立って、どうしたんだろうとは思いました。ただ、多くは杞憂に終わり、最終的には圧倒的な強さを魅せましたね!1区大学初駅伝の梶谷選手で乗り切るも、一色選手でトップに立てず、不安視されていた秋山選手がどうなるかと思われましたが、走り出してからだんだん加速し、最後は圧倒。4区森田選手から安全に走る事ができました。7区田村選手が15㎞過ぎてから脱水症状でまさかの失速も、8区下田選手が区間2位を2分以上引き離すダントツの区間賞で優勝を決定づける力強さ!最後はこれがラストランとなる池田・安藤選手の4年生がしっかり締めました。数々の不安要素もしっかり乗り切る強さ、凄まじかったです。


戦後初!初優勝からの3連覇&大学駅伝4連勝
&2016年度3冠
おめでとうございます
サンキュー大作戦、大成功!!

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2位東洋大学11:11:31(4位予想)
1区服部弾馬④63:56[1☆](1)-0:01   6区堀 龍彦③60:42[13](4)4:34
2区山本修二②69:05[11](8)1:43     7区小笹 椋②65:16[7](3)4:10
3区口町 亮④63:41[3](4)1:43       8区竹下和輝③66:49[4](3)6:38
4区櫻岡 駿④63:52[4](3)1:52       9区野村峻哉③69:47[1☆](2)6:30
5区橋本 澪④75:51[12](4)2:40    10区小早川健③72:32[10](2)7:21
1区服部弾選手が区間賞!2区で落ちるも4年生が踏ん張り往路4位!復路で次年度エース候補野村選手が区間賞で2位へ浮上!東洋大らしさ見せた!
 1区配置されたエース服部選手が、序盤から抜け出す走りとはいかなかったものの、区間賞はしっかり獲得!2区走った山本修選手がややトップから離されますが、3区口町・櫻岡選手が4年生としてしっかり順位を上げて3位まで浮上し流れを作ります。山を一つダウンで乗り切ると、7区から再び反撃を開始。9区野村選手が区間賞を獲得し2位奪取。復路のエース区間なのが価値ありますよね。出雲・全日本の結果から不安視される声もありましたが、85回大会からずっと3位以内に入り続けていた安定感は伊達ではなかったですね。最終的には主力メンバーを揃えて、存在感を見せつけました。

東洋大は、今年も優勝を狙っていた。「青学時代」に抗う名門のプライド。


3位早稲田大学11:12:26(1位予想)
1区武田凛太郎④63:59[3](3)0:03  6区石田康幸③60:23[12](2)2:08
2区永山博基②68:50[10](6)1:31   7区井戸浩貴④64:53[3](2)1:21
3区平 和真④63:32[2](2)1:22    8区太田智樹①68:32[14](2)5:32
4区鈴木洋平④63:50[3](2)1:29    9区光延 誠③71:50[7](3)7:27
5区安井雄一③74:07[4](2)0:33   10区清水歓太②72:30[9](3)8:16
3区平選手で2位につけ5区安井選手で青学に詰め寄るも、復路で力尽きる 4位と5位の呪縛からは脱出
 全日本でトップ疾走したことから、打倒青学一番手にあげられていた早大でしたが、今回はトップに立つ場面を作ることはできませんでいした。それでも1区武田選手がトップと3秒差につけると、3区平主将が2位進出、5区安井選手が後半に反撃を開始し一時青学を視界に捉える位置に追い上げ、意地を見せました。復路は区間二桁が2つ出るなど流れを失いました。それでも88回以来続いていた4位5位の呪縛からは解放される3位は確保しました。また、4区間で出た区間3位以内はすべて4年生、今年はやはり4年生のチームだったと改めて認識させられました。


上位チーム指揮官たちも青学大に脱帽「図抜けている」
青学の存在で、優勝を信じられない?早稲田がハマった「追う者の弱み」。

4位順天堂大学11:12:42(10位予想)
1区西澤卓弥④64:44[15](15)0:48  6区橋本龍一①60:13[10](3)3:49
2区塩尻和也②68:06[5](7)1:32     7区難波皓平①66:55[16](6)5:04
3区野田一輝①65:31[16](10)3:22  8区甲斐智樹④67:18[7](5)8:01
4区栃木 渡③63:36[1☆](6)3:15   9区聞谷賢人④71:07[3](5)9:13
5区山田 攻②74:12[5](3)2:24     10区作田直也④71:01[1☆](4)8:32
塩尻選手だけじゃない!4区栃木&10区作田選手がW区間賞!TOP3まであと一歩の躍進!
 ここまでの躍進は予想してませんでした!1区がやや遅れますが、2区エース塩尻選手がさすがと言える走りで区間5位で7位へ進出、3区で10位に落ちましたが、ここからが凄かった。前回4区で好走した栃木選手が再度4区で区間賞を獲得する快心の走り、更に5区秘密兵器だった山田選手が名前の通り攻め続け往路3位でゴール!復路は一旦6位まで落ちましたが、8区からの4年生3人がやりました。甲斐智・聞谷選手が前回より大きく区間順位をあげると、アンカー作田選手が区間賞を獲得!3位を限りなく追い上げる素晴らしい走りで総合4位!1年生3人はやや洗礼を浴びましたが、上級生がいい見本を示しましたね!

フィギュア没収で注目…順大・長門監督“神監督”への挑戦

5位神奈川大学11:14:59(11位予想)
1区山藤篤司②64:01[5](5)0:05     6区鈴木祐希③59:46[4](5)5:24
2区鈴木健吾③67:17[1☆](1)-0:38   7区中平英志④64:56[4](4)4:40
3区越川堅太①65:11[15](3)1:30    8区大塚 倭③66:25[2](4)6:44
4区東 瑞基④65:37[8](7)3:24     9区大川一成③72:05[9](4)8:54
5区大野日暉③76:05[14](6)4:26   10区中神恒也④73:36[15](5)10:49
鈴木健選手が2区トップ快走で、大学日本人エースに!復路も3区間区間4位以内で12年ぶりシード権へ!
 長く暗いトンネルを見事に抜け出しました!山藤・鈴木健選手と注目の2人を並べた1区2区で予想以上の走りが出ましたね!鈴木健選手が並み居るエースを権太坂の下りで引き離すと67分17秒の歴代記録残る素晴らしい走り、78回大会以来のトップに立ちます。往路はその後順位を下げますが東選手が区間8位が効いてシード権内で往路を終えます。すると復路は鈴木祐選手が59分台のいい滑り出し、7区中平選手と8区大塚選手も区間4位、2位で再び上位に近づく見せ場が出ます。そして最後は5位。これまであった直前での体調不良や故障もなく、持てる力を出し切り、12年ぶりシード権を獲得しました。


6位中央学院大学11:15:25(8位予想)
1区大森 澪③64:18[8](8)0:22     6区樋口 陸②59:49[5](6)5:36
2区高砂大地①69:50[15](14)2:50  7区海老澤太④65:12[6](7)5:08
3区横川 巧①64:57[12](13)4:06   8区廣 佳樹②68:03[13](7)8:50
4区新井翔理③66:07[11](11)6:30  9区藤田大智①72:40[12](7)11:35
5区細谷恭平③73:08[3](7)4:35   10区村上優輝④71:21[3](6)11:15
序盤でもたつくも、細谷・村上選手が往復のアンカーで区間3位!流れに乗り初の3年連続シード権!
 序盤はヒヤリとした。大森選手は粘るも、期待のルーキー高砂・横川選手が順位を落とす。1年生に厳しい評価だが、出雲全日本はこの2人が流れを作ったためにどうなるかと思われた。しかし故障から戻ってきた選手が流れを作る。新井選手が踏ん張ると細谷選手が5区で「快心の走り!故障を繰り返す中これは見事だった。樋口選手も乗り切り、兄から水を受けた太選手も過去最高の走り、難しい8区9区も下級生が順位を落とさず踏ん張ると、アンカー村上選手が安定した走りで区間3位の好走で一つ順位をあげ総合6位へ浮上。下級生と故障から間に合った選手が噛み合い、大学史上初の3年連続シード権を確保した。


7位日本体育大学11:15:39(6位予想)
1区小松巧弥④64:32[13](13)0:36   6区秋山清仁④58:01[新★](7)5:57
2区小町昌矢③70:40[18](17)3:54   7区城越勇星③64:45[2](5)5:02
3区吉田亮壱③64:07[4](15)4:20    8区中川翔太①67:57[12](6)8:38
4区冨安 央③66:06[10](12)6:43    9区室伏穂高②73:26[14](9)12:09
5区辻野恭哉③75:04[9](13)6:44   10区小野木俊④71:01[2](7)11:29
往路序盤暗雲も3区吉田選手が流れを変えた!復路は秋山選手MVPの走りで7位巻き返す!
 出雲1区区間賞の小松選手が出遅れ、2区で大きく引き離されたときはどうなるかと思われた。大きかったのはすぐに3区吉田選手が流れを作り直したこと。後半見事なビルドアップで区間4位。何とか10位が見える位置に上がることができた。そして6区区間記録保持者・秋山選手が再度魅せた。自身の記録を8秒更新する58分01秒の走りで一気に6人抜き、MVPに選出される力走だった。7区に主要区間でもいい城越選手が区間2位でこの時点で5位まで進出した。8区9区はやや苦戦も10区小野木主将が区間トップに1秒差の2位の走りで2年連続7位へ。厚い選手層をしっかり生かし切った戦いだった。


8位法政大学11:15:56(16位予想)
1区坂東悠汰②64:19[9](9)0:23     6区佐藤敏也①58:52[3](8)6:37
2区足羽純実④69:48[14](13)2:49   7区細川翔太郎③65:01[5](8)5:58
3区坂田昌駿④64:52[11](11)4:00   8区青木涼真①67:20[9](8)8:57
4区土井大輔②65:45[9](8)6:02     9区城越洸星④72:30[11](6)11:32
5区生澤祐樹④75:34[10](12)6:33  10区東福龍太郎②71:55[5](8)11:46
難しい往路を耐え抜くと、6区1年佐藤選手の3位を初め、4区間が区間一桁!下馬評覆し4年ぶりシード!
 予選で周囲の予想をいい意味で裏切った法大が、本戦でもやってくれた。柱の坂東・足羽選手が序盤を上手く乗り切った。足羽選手は後半に貯める走りで前回のリベンジを果たした。その後も土井選手を中心に区間10位前後を刻み、往路は10位とわずかな差でゴール。するとルーキー佐藤選手が6区で58分台のサプライズ、5区生澤選手のお蔭で平地に回った細川選手、長距離ロード初挑戦の青木選手と立て続けに好走、9区城越選手が脚攣りながらの力走で一時6位に進出した。東福選手も後ろが早く順位は落とすも区間5位の力走。前回の19位から大幅に順位を上げ、4年ぶりシード権を勝ち取った。


9位駒澤大学11:16:13(7位予想)
1区西山雄介④64:04[6](6)0:08    6区物江雄利②61:48[18](9)7:01
2区工藤有生③68:09[6](3)0:55    7区伊勢翔吾②65:48[12](9)5:02
3区下 史典②64:33[8](5)1:47     8区広瀬 匠④67:42[10](9)10:50
4区中谷圭佑④68:14[18](9)6:18   9区片西 景②71:08[4](8)11:43
5区大塚祥平④72:46[1](5)4:01   10区堀合大輔②72:01[6](9)12:03
4区など2区間区間18位のブレーキでシード権争いも、5区大塚区間賞、9区片西選手の粘りに救われる
 往路序盤は頑張った。1区西山選手が先頭近くで粘り、2区は工藤選手が復活と言っていい走りで3位に順位アップ、ここはさすがだった。しかし、3区下選手が順位を下げると、4区で暗転直下。中谷選手が無念のブレーキ、優勝争いからは脱落した。直後5区大塚選手が区間賞と逆襲したのが嬉しかった。ところが、復路もいきなり9位に転落。往路に駒を使いきった中、シード権争いに巻き込まれヒヤヒヤしたが、伊勢・広瀬選手が粘りの走りで繋ぐと、来季の主力候補片西選手が区間4位の力走、堀合選手も区間一桁で踏ん張り、窮地を脱しました。来年、何とかチームを作り直したいですね。


10位東海大学11:17:00(3位予想)
1区鬼塚翔太①63:57[2](2)0:01       6区中島怜利①59:56[8](15)9:07
2区關 颯人①69:33[13](11)2:12      7区石橋安孝④64:42[1☆](11)8:09
3区國行麗生③65:33[17](12)4:04      8区春日千速③66:58[5](10)10:46
4区松尾淳之介①66:47[12](14)7:08   9区川端千都③71:21[5](10)12:12
5区館澤亨次①75:54[13](15)7:59   10区林竜之介④72:19[7](10)12:50
1区鬼塚選手好発進も若手主体厳しく、7区石橋選手区間賞以降、上級生が踏ん張りシード権は確保
 ルーキーズ起用、「のるか、そるか」は完全にそってしまった。鬼塚選手がスローペースの中うまく先頭付近に付けるも、一時練習が途絶えたという關選手が権太坂からスタミナ切れで13位へ。更に國行選手が空回りし流れを失うと、4区5区のルーキーも順位を下げてしまった。前と差が離れてしまってシード権が危ぶまれた。それでも復路はさすがの選手層だった。6区で悪い流れを止めると、東海大の駅伝男・石橋選手が快心の走りで区間賞。4人抜きで見事な追い上げを見せると、春日・川端選手が10位に浮上、何とかシード権はもぎ取った。やはり箱根は上級生だと思い知らされた。

今日はここまで!
以上、シード校


11位帝京大学11:20:24(12位予想)
1区竹下 凱②64:18[7](7)0:22          6区横井裕仁②60:00[9](10)7:33
2区内田直斗④68:19[8](5)1:19       7区岩佐壱誠①65:22[8](10)7:15
3区濱川 駿②64:14[5](6)1:52       8区宇佐美聖也④67:54[11](11)10:48
4区畔上和弥②64:51[7](4)3:00     9区平田幸四郎①72:04[8](11)12:57
5区佐藤諒太③78:24[18](11)6:21  10区加藤勇也④74:58[19](11)16:14
竹下・内田選手の激走、1年生2人が大健闘するも…往復のアンカーのブレーキに泣く
 往路序盤は快進撃だった。竹下選手が終盤まで先頭集団で粘ると、2区内田選手が並み居る強豪校のエースと対等以上に戦い抜き区間8位。初駅伝の濱川選手が区間5位、畔上選手も流れを引き継ぎ、この時点で4位に進出していた。7区と9区に登場した1年生岩佐・平田選手も区間8位でまとめるなど大きな存在感を示した。ただ、無念往路復路ともアンカーの選手が共に大失速。2年連続シード権獲得は適わなかった。それでも6人出走した2年生以下が全員区間一桁。来年こそ、育成チームの大逆襲が見れるはずだ。


12位創価大学11:20:37(13位予想)
1区大山憲明③65:03[17](17)1:07     6区作田将希②62:08[19](14)9:00
2区ムソニ ムイル①68:05[4](10)1:50      7区古場京介②67:23[18](15)10:43
3区蟹沢淳平③64:28[7](7)2:37        8区米満 怜①66:33[3](12)12:55
4区セルナルド祐慈④64:17[5](5)3:11   9区三澤 匠③72:41[14](12)15:41
5区江藤光輝③77:32[16](9)5:40     10区彦坂一成④72:27[8](12)16:27
ムイル・セルナルド選手の好走で往路一桁ターン!復路遅れるも、8区米満選手が存在感を示した
 予選の勢いは本物だった。1区こそ出遅れたものの、2区ムソニ選手がしっかりとペースメイクし7人抜きで10位に進出すると、蟹沢・セルナルド選手がさらに流れを加速し5位まで進出した。予定の選手が組めなかった5区、その後の区間は力不足感が否めず15位まで後退したものの、8区米満選手が区間3位、10区彦坂選手が奮闘するなど終盤にまた浮上。シード権獲得までは至らなかったものの、往路一桁ターンし総合12位、確かに力がついていることを示した。次年度、ブレイクするチーム力はありそうだ。

箱根駅伝でフェアプレー精神みせた創価大・セルナルド、将来富士山女子駅伝の運営のかかわりも?

13位大東文化大学11:23:45(9位予想)
1区前田将太③64:27[12](12)0:31      6区鴇沢駿介④59:52[6](17)12:48
2区原 法利③69:23[12](12)2:32      7区鈴木太基④65:29[9](17)12:37
3区下尾一真④64:25[6](9)3:16       8区林 日高③67:19[8](15)15:35
4区川澄克弥①68:02[17](15)7:35     9区谷川貴俊②71:48[6](13)17:28
5区奈良凌介①79:12[19](18)11:44  10区山本翔馬③73:48[16](13)19:35
3区下尾選手でシード権内、復路も谷川選手ら4区間区間一桁も…1年生が箱根の洗礼を浴びる
 出足はスムーズだった。前田選手が希望の1区を乗り切ると、原選手もしっかりと順位をキープ、3区下尾選手が区間6位の好走で8位に浮上した。総合力チームなだけにその後の躍進を予感したが、直後に落とし穴があった。ルーキーを4区5区の重要区間に連続起用したが、厳しい洗礼を浴び、一気に18位まで下降、シード権とも大差がついてしまった。そんな中でも復路は、出足の4年生鴇沢・鈴木選手が流れを作り、林・谷川選手と4選手が区間一桁、諦めない走りを見せた。チーム力は急上昇している、失速した1年生も次回リベンジと行きたい。


14位拓殖大学11:24:22(18位予想)
1区西 智也③64:43[14](14)0:47       6区馬場祐輔②59:55[7](12)7:58
2区ワークナー デレセ タソ②67:50[2](4)1:15 7区苅田広野③66:00[14](12)8:18
3区今滝春彦②67:44[20](17)5:18      8区新井裕祟④69:08[16](13)13:05
4区宇田朋史④64:44[6](10)6:19      9区土師悠作③75:38[19](14)18:48
5区戸部凌佑②75:35[11](14)6:51    10区赤 暁①73:05[12](14)20:12
2区ワークナー選手成長、4区宇田選手有終の美、山の2年生が奮闘するも…復路でじわじわ離される
 往路は激しい順位の乱高下があった。1区がやや出遅れ14位スタート、直後2区ワークナー選手が67分台の頼もしい走りで10人抜きの4位浮上、ところが3区の選手が力不足で13人抜かれる、ここで万感の思いで4区出走宇田選手が7人抜きの力走をみせた。山はトータルでは順位を落とすも、次年度主力になるだろう戸部・馬場選手が乗り切り、望みを託した。だが、7区以降は区間二けたとなり、シードラインに再び浮上することはできなかった。ただ、抜ける4年生は2人のみ、選手層を厚くして、予選突破を果たしたい。


15位上武大学11:24:45(19位予想)
1区坂本佳太③64:21[10](10)0:25    6区馬本 匠④61:31[16](13)8:11
2区東 森拓④70:04[17](16)3:07       7区橋立 旋①67:20[17](13)9:51
3区太田黒卓②64:44[10](14)4:10    8区大森 樹②68:33[15](14)14:03
4区上田隼平④67:15[14](16)7:42    9区佐藤駿也③75:13[17](15)19:21
5区森田清貴④72:49[2](8)5:28    10区佐藤史弥④72:55[11](15)20:35
1区喰らいつくと5区森田選手が区間2位快心の走りで初の往路一桁!復路遅れるも最後まで戦う
 今回は本当によく粘りましたね。スピードのある坂本選手が1区で中位につけると、3区太田黒選手などの粘りがあり、4区終了地点で総合16位であるものの、10位と大差はついていなかった。ここで、3年連続山登りの森田選手が快走。区間賞と僅かな差の区間2位、8人をごぼう抜きし、往路8位でゴールに飛び込んだ。出場9回目で初めての往路一桁ターンであった。復路は力不足だったものの、区間下位に沈むことは少なく、アンカーの佐藤史選手の区間11位の好走を呼び込んだ。4年生5人が抜けるが、彼らを目指して再び上昇したい。


16位國學院大學11:28:45(17位予想)
1区細森大輔④64:23[11](11)0:27    6区浦野雄平①61:46[17](19)16:05
2区蜂須賀源④70:00[16](15)3:05     7区内田健太③65:51[13](19)16:16
3区土方英和①66:24[18](18)5:48    8区熊耳智貴②67:09[6](19)19:04
4区稲毛悠太④68:25[19](19)10:30   9区國澤優志③72:27[10](17)21:36
5区市川創史④77:40[17](19)13:07  10区鈴木涼太④74:40[18](16)24:35
鬼門の往路序盤、4年4人も今回も乗れず…8区熊耳9区國澤選手の健闘で繰り上げは回避する
 ここのところ、往路が終えた時点でシード権が苦しい展開となっていたが、今回もうまくいかなかった。細森・蜂須賀選手ら力のある4年生と期待のルーキー土方選手を投入したものの、往路19位とレースの流れから取り残されてしまった。復路では来期の主力メンバーだろう内田・熊耳・國澤選手らの健闘があり16位にまで浮上したのが収穫だった。来期は、金太郎飴から脱却を図りたい。


17位山梨学院大学11:29:17(5位予想)
1区伊藤淑記④66:49[20](20)2:53    6区秦 将吾④60:54[14](16)10:17
2区ドミニク ニャイロ②68:31[9](18)4:02    7区久保和馬②66:04[15](14)10:41
3区永戸 聖②64:35[9](16)4:56       8区小山祐平④69:39[18](16)15:59
4区上村純也④67:33[16](17)8:46    9区古賀裕樹③75:31[19](16)21:35
5区上田健太③74:28[7](16)8:11     10区熊代拓也④75:13[20](17)25:07
ニャイロ選手故障明け、主力がインフルエンザ感染で相次ぎ欠場で惨敗 急造5区上田選手は健闘
 優勝候補にもあげられていた山学大がまさかの大失速だった。区間最高が急増5区上田選手の区間7位、故障明けで調整不足だったニャイロ選手は不発、他の主力で出場したのは永戸・秦選手だけで、多くの主力は欠場した。チームにインフルエンザが蔓延し、スタートラインに立つ前から敗れ去っていた状況だった。近年はなかった繰り上げスタートにも合い、見た目最下位でのゴールも不思議ではなかった。予選組では力は抜けているはずなので、強さを1年かけて身に着けていきたい。

山梨学院大17位、3人インフル&エース故障響く

18位明治大学11:29:17(14位予想)
1区末次慶太③65:06[18](18)1:10     6区田中龍太②61:23[15](18)13:32
2区江頭賢太郎④71:03[19](19)4:51   7区磯口晋平③65:32[10](18)13:24
3区三輪軌道①64:59[13](19)6:09     8区東島清純②69:20[17](18)18:23
4区阿部弘輝①66:51[13](18)9:17     9区吉田 楓④74:58[15](18)23:26
5区藪下響大④76:43[15](17)10:57   10区坂口裕之②73:22[13](18)25:07
故障者相次ぎオーダー変更が響き流れに乗れず…3区三輪4区阿部のルーキーが往路で粘走
 予選2位の勢いはなく、非常に苦しいレースとなった。故障者の影響で1区を変更し中位からも引き離されると、もともと耐える予定だった2区がさらに引き離されてしまった。総合力で戦う明大が浮上の結果を掴めず、個人では7区磯口選手が区間10位を取ったこと、総合では5区薮下選手が総合17位に浮上した場面が最高位となった。ただ、収穫はあり、往路起用となったルーキー三輪・阿部選手が懸命に前を追う走りを見せたこと。必ずしも未来は暗くないはずだ。


19位日本大学11:30:38(15位予想)
1区石川颯真④64:51[16](16)0:55    6区町井宏行③60:20[11](11)7:42
2区P.M.ワンブイ②68:16[7](9)1:49        7区石垣陽介①68:55[20](16)10:57
3区高野千尋③65:08[14](8)3:16     8区小坂太我①70:47[20](17)17:23
4区清水目大貴④67:16[15](13)6:49  9区山崎一輝③77:08[20](19)24:36
5区川口賢人③74:24[6](10)6:10    10区山崎和麻④73:33[14](19)26:28
2本柱が不完全燃焼も5区川口選手の健闘で往路10位 復路は選手層の薄さ露呈でブービーへ
 序盤が不発ながら6区までは踏ん張った。1区にエースの石川選手起用もローペースに対応できずに出遅れ、ワンブイ選手で一桁順位に浮上するのがやっと。ただ、3区絶好調の高野選手や5区でキラリ光る走りを見せた川口選手が踏ん張り往路10位、6区町井選手も頑張った。ただ、復路はルーキー起用の7区8区が区間最下位に終わるなど急落、9区で19位に後退してしまったのは選手層の課題を克服できなかったか。アンカーで4年間積み上げた山崎和選手が区間14位で走った事は次につながりそうか。

OP関東学生連合11:31:29(16番相当予想)
1区丸山竜也(専大4)68:01[㉑](㉑)4:05     6区桜庭宏暢(日薬3)62:50[⑳](⑳)20:02
2区堀尾謙介(中大2)72:24[㉑](㉑)9:07    7区藤井亮矢(武蔵1)67:16[⑰](⑳)21:38
3区平賀喜裕(駿河4)63:32[②](⑳)8:58     8区金子元気(城西2)68:06[⑭](⑳)25:23
4区小山直城(農大2)65:47[⑩](⑳)11:02   9区加藤風磨(亜大3)72:34[⑫](⑳)28:02
5区廣瀬 岳(関学4)80:01[⑳](⑳)16:00  10区照井明人(東国4)70:58[①](⑳)27:19
1区6区で出遅れほとんど単独走に…3区平賀10区照井の4年生が激走!幻の区間賞も!
 ここまで区間下位が続出するとは…年間通じて抜群の安定感を誇っていた丸山選手が脚に異常がある走りでまさかの大失速。煽りを受けた2区も走れず危うく繰り上げであった。また、山も準備不足が否めず苦しいレースだった。ただ、そんな中、平地の最上級生が奮起。3区平賀選手が区間2位相当のタイムを残すと、繰り上げスタートとなった10区照井選手が、中盤までほぼ区間記録と変わらないラップで進む。その後も粘りの走りを見せ、公式の区間賞より2秒上回る走りを見せた。総合では苦しかったものの、この2人はかっこよかった。


学生連合のルール・存続・廃止について
10区関東学連の照井“記録なし”の区間賞は「奇跡」
箱根駅伝“幻の区間賞”めぐり…関東学連にまたも廃止の声
10区幻の区間賞…東京国際大・照井明人、東北の地から東京五輪へ「世界と戦いたい」

20位国士舘大学11:49:18(☆20位予想)
1区石井秀昴④66:14[19](19)2:18       6区福田有馬①66:26[20](20)28:50
2区住吉秀昭②72:22[20](20)7:18       7区戸澤 奨②68:25[19](20)31:35
3区八巻雄飛③67:31[19](20)11:08    8区本多将貴③70:39[19](20)37:53
4区多喜端夕貴②68:45[20](20)16:10  9区餅崎巧実④75:03[16](20)43:01
5区藤江千紘②80:04[20](20)21:12    10区渡部勇人④73:48[16](20)45:08
8区まで区間最下位orブービーでダントツ最下位 終盤2区間で4年生が健闘したのが救い
 なぜここまで失速してしまったのか。確かに1区の石井主将が前についていけなかったのは確か。それでも、8区まで区間最下位orブービーが続いてしまったのは…。7区平塚で繰り上げの憂き目にあうくらい大きく遅れてしまった。そんな中、3年前に似たような状況で粘走りを見せた餅崎選手が、今回も懸命の走り。アンカーの渡部選手も続いたのが良かった。予選を突破する力はあるはずなので、調整などじっくり考えたいところだ。





予想とのズレ
順位は20位国士大のみ、シード校は8校
 1位が外れたのは早大ファンの願望も込めたので仕方ないが、うーむ、なんか当たらなかったなぁ。東洋の箱根力のデータも生かしきれなかった。シード校も山学のシード落ちはさすがに無理だっただろうが、大東大が全日本で失速したルーキーを4区5区と重要区間に並べたところは予想屋として敏感に反応したかった。神大や法大のように1年でチームが変わってたのも、ちらっとは思いつつ、昨年までのイメージに引っ張られてしまったのは考え直さなければならない。もう一度勉強しなおします。



来年の展望
出雲と全日本は混戦、箱根はやはり青山学院大か
 距離と区間が短い出雲と全日本は、まだ現時点ではなんとも言えないのではないでしょうか。青学大が中心ではあるだろうが、一色選手がいなくなるだけでも捉えるチャンスは出てくる。また、箱根では2位から10位までの差が例年以上に少なく、各大学主要区間で戦える人材は複数残ります。また、出場権のある山学大は箱根予選もあり本気モードはきつい。よって大混戦になりそう。東洋・早大は勿論、順大や中学大は総合力高いし、神大は飛び道具が誕生しています。そして東海大はより力を蓄えるでしょう。出雲と全日本は本命になっているかもしれません。

 ただ、箱根はまだまだ青学かなぁ。分厚い選手層に加え調整力が抜群。20㎞以上しっかり走れる選手を10人揃えるだけでも大変なのに、補欠も充実しています。誰かが走れなくなっても、誰かがカバーします。また、山を走った選手がいずれも残ります。やはり倒すのは簡単ではないと感じます(なお、3連覇を達成したチームは必ず4連覇を達成するという、青学にとって有難いデータもありますかね)。

 最後になりましたが、全チーム全ランナーが無事完走したこと、神大のアンカーのランナーが交通事故間近という事態が発生していながらも事なき得たことにほっとしています。もし事故があったなら、箱根駅伝の存続自体が危ぶまれる事態でした。不味かったところは早急に対処して、次回の大会を待ち望みたいと思います。

 本年も宜しくお願い致します。


 報知スポーツ:箱根駅伝記事
 
今年も箱根駅伝に「フリーザ様」降臨!走っている選手は気づいてる?
慶大、復活に向け新体制!新監督に日体大OB保科氏招へい
箱根の宿 予選会前に駅伝常連校の部屋空けるのが暗黙ルール
視聴率は往路27.2%復路28.4%
「箱根駅伝の全国化を」~青山学院の原晋監督に聞いてきました
箱根駅伝はマラソンランナーを育てて来たか?

フリーダムTwitter(https://twitter.com/hakonankit) こちらもどうぞ※シード争いなどの様子詳しく!









復路オーダー変更反映・第93回箱根駅伝


区間名前学年区間タイム[区間順位](総合)タイム差
・青山学院大学
1区梶谷瑠哉②64:00[4](4)0:04   6区小野田勇次②
2区一色恭志④67:56[3](2)0:38   7区田村和希③
3区秋山雄飛④63:03[1](1)-1:22   8区下田裕太③
4区森田歩希②63:43[2](1)-1:29   9区池田生成④
5区貞永隆佑③75:03[8](1)-0:33  10区安藤悠哉④
秋山選手は使うつもりなかったが、10日切ってから上がってきた
復路は田村・下田・安藤もいますので楽しみにして下さい
箱根駅伝、最下位からはじまった青山学院大学の箱根路『昭和十八年 幻の箱根

・東洋大学
1区服部弾馬④63:56[1](1)-0:01  6区堀 龍彦③
2区山本修二②69:05[11](8)1:43   7区小笹 椋②
3区口町 亮④63:41[3](4)1:43    8区竹下和輝③
4区櫻岡 駿④63:52[4](3)1:52    9区野村峻哉③
5区橋本 澪④75:51[12](4)2:40  10区小早川健③
途中で往路優勝も見えたので悔しい結果
1区間で順位が変わる事もあるので、あきらめずに追っていきたい
6区7区序盤がポイント 下級生を使っていく

・駒澤大学
1区西山雄介④64:04[6](6)0:08    6区物江雄利②
2区工藤有生③68:09[6](3)0:55    7区伊勢翔吾②
3区下 史典②64:33[8](5)1:47     8区広瀬 匠④
4区中谷圭佑④68:14[18](9)6:18   9区片西 景②
5区大塚祥平④72:46[1](5)4:01   10区堀合大輔②
中谷選手は入りでつっこんでしまい、打ちあがってしまった
復路は確実に繋ぎたい
駒大エース中谷、4人に抜かれ「力のなさ感じた」
http://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/1760041.html

・早稲田大学
1区武田凛太郎④63:59[3](3)0:03  6区石田康幸③
2区永山博基②68:50[10](6)1:31    7区井戸浩貴④
3区平 和真④63:32[2](2)1:22    8区太田智樹①
4区鈴木洋平④63:50[3](2)1:29    9区光延 誠③
5区安井雄一③74:07[4](2)0:33    10区清水歓太②
永山・平選手は12月下旬に脚の痛みで練習を抑えていた
安井選手は走り始めた直後に太ももの張り、9㎞から脚が動いた
できれば優勝したかったが青学の強さを改めて認識
復路の方が自信があるが、楽に勝てない 1秒1秒大切に
6区がポイント

往路に主力並べた早大、直前調整にほころび

・東海大学
1区鬼塚翔太①63:57[2](2)0:01     6区中島怜利①
2区關 颯人①69:33[13](11)2:12    7区石橋安孝④
3区國行麗生③65:33[17](12)4:04   8区春日千速③
4区松尾淳之介①66:47[12](14)7:08   9区川端千都③
5区館澤亨次①75:54[13](15)7:59   10区林竜之介④
關選手は全日本の後1ヵ月故障していた、あわよくば考えていたが甘かった
復路は焦っては空回りするので、それぞれの仕事の認識が大事

・順天堂大学
1区西澤卓弥④64:44[15](15)0:48  6区橋本龍一①
2区塩尻和也②68:06[5](7)1:32   7区難波皓平①
3区野田一輝①65:31[16](10)3:22  8区甲斐智樹④
4区栃木 渡③63:36[1](6)3:15    9区聞谷賢人④
5区山田 攻②74:12[5](3)2:24     10区作田直也④
順位はびっくりですが内容は想定通り 3区はもっといけた
栃木選手は距離が伸びて活きるので自信を持って送り出した
山田選手も秘密兵器として育てていたのがお披露目できた
9区10区に往路で戦えるメンバーを残している
花澤選手は12月中旬に疲労骨折をしている

・日本体育大学
1区小松巧弥④64:32[13](13)0:36   6区秋山清仁④
2区小町昌矢③70:40[18](17)3:54   7区城越勇星③
3区吉田亮壱③64:07[4](15)4:20    8区中川翔太①
4区冨安 央③66:06[10](12)6:43    9区室伏穂高②
5区辻野恭哉③75:04[9](13)6:44   10区小野木俊④
小町選手はすぐに留学生がきて、少し自重してしまった
6区7区で勢いを付けて3位を目指す

・山梨学院大学
1区伊藤淑記④66:49[20](20)2:53    6区秦 将吾④
2区ドミニク ニャイロ②68:31[9](18)4:02  7区久保和馬②
3区永戸 聖②64:35[9](16)4:56     8区小山祐平④
4区上村純也④67:33[16](17)8:46    9区古賀裕樹③
5区上田健太③74:28[7](16)8:11    10区熊代拓也④
伊藤選手は2分以内で耐えてくれと思っていたが離され過ぎた
上村選手はラスト3㎞で低体温症
上田選手は序盤追いかけ杉田

・中央学院大学
1区大森 澪③64:18[8](8)0:22    6区樋口 陸②
2区高砂大地①69:50[15](14)2:50  7区海老澤太④
3区横川 巧①64:57[12](13)4:06   8区廣 佳樹②
4区新井翔理③66:07[11](11)6:30  9区藤田大智①
5区細谷恭平③73:08[3](7)4:35   10区村上優輝④
2区3区を中心にしんどい1日 復路は最悪10位以内に入りたい
全員が欲張らず、背伸びしなかったら結果はでる

・帝京大学
1区竹下 凱②64:18[7](7)0:22     6区横井裕仁②
2区内田直斗④68:19[8](5)1:19    7区岩佐壱誠①
3区濱川 駿②64:14[5](6)1:52    8区宇佐美聖也④
4区畔上和弥②64:51[7](4)3:00    9区平田幸四郎①
5区佐藤諒太③78:24[18](11)6:21   10区加藤勇也④
4区までは順調だが、5区で箱根の怖さを思い知った
6区横井は満を持しての起用、7区と9区はちょっと楽しみ
オーダー変更もある

・大東文化大学
1区前田将太③64:27[12](12)0:31   6区鴇沢駿介④
2区原 法利③69:23[12](12)2:32    7区鈴木太基④
3区下尾一真④64:25[6](9)3:16    8区林 日高③
4区川澄克弥①68:02[17](15)7:35   9区谷川貴俊②
5区奈良凌介①79:12[19](18)11:44  10区山本翔馬③
1年生は監督がいれたから、私がもっとフォローできていれば…
復路は上級生 3人で前が見える位置、最後の2人でシード権へ

・明治大学
1区末次慶太③65:06[18](18)1:10    6区田中龍太②
2区江頭賢太郎④71:03[19](19)4:51  7区磯口晋平③
3区三輪軌道①64:59[13](19)6:09    8区東島清純②
4区阿部弘輝①66:51[13](18)9:17    9区吉田 楓④
5区藪下響大④76:43[15](17)10:57   10区坂口裕之②
故障者が3人出て、7区間予定変更
1区タイプでない末次選手を1区、3区予定の阿部を4区、復路予定の三輪を3区、
田中・坂口がギリギリ間に合った、射場と中島は厳しい

・創価大学
1区大山憲明③65:03[17](17)1:07       6区作田将希②
2区ムソニ ムイル①68:05[4](10)1:50       7区古場京介②
3区蟹沢淳平③64:28[7](7)2:37       8区米満 怜①
4区セルナルド祐慈④64:17[5](5)3:11   9区三澤 匠③
5区江藤光輝③77:32[16](9)5:40     10区彦坂一成④
セルナルド選手は3年時に駒大の合宿でお世話になっていた
復路はメンバーを入れ替える 8区9区10区は調整ができている

・法政大学
1区坂東悠汰②64:19[9](9)0:23    6区佐藤敏也①
2区足羽純実④69:48[14](13)2:49   7区細川翔太郎③
3区坂田昌駿④64:52[11](11)4:00   8区青木涼真①
4区土井大輔②65:45[9](8)6:02    9区城越洸星④
5区生澤祐樹④75:34[10](12)6:33  10区東福龍太郎②
往路の5人は予定通りのタイムと順位
7区細川選手投入で他校と差を付ける 復路は大幅に入れ替える

・神奈川大学
1区山藤篤司②64:01[5](5)0:05    6区鈴木祐希③
2区鈴木健吾③67:17[1](1)-0:38    7区中平英志④
3区越川堅太①65:11[15](3)1:30    8区大塚 倭③
4区東 瑞基④65:37[8](7)3:24    9区大川一成③
5区大野日暉③76:05[14](6)4:26  10区中神恒也④
トップに立ってからの身のこなしができず、力不足だった
復路は6区の滑り出しが大事 復路は1区間のみ予定通りに変更したい

・上武大学
1区坂本佳太③64:21[10](10)0:25   6区馬本 匠④
2区東 森拓④68:16[7](16)3:07     7区橋立 旋①
3区太田黒卓②64:44[10](14)4:10    8区大森 樹②
4区上田隼平④67:15[14](16)7:42   9区佐藤駿也③
5区森田清貴④72:49[2](8)5:28    10区佐藤史弥④
4区まで10位と1分30秒以内できてくれたらと思っていて、想定通り
復路はゲームチェンジャーはいないので区間10位以内を確実に

・拓殖大学
1区西 智也③64:43[14](14)0:47      6区馬場祐輔②
2区ワークナー デレセ タソ②67:50[2](4)1:15   7区苅田広野③
3区今滝春彦②67:44[20](17)5:18      8区新井裕祟④
4区宇田朋史④64:44[6](10)6:19       9区土師悠作③
5区戸部凌佑②75:35[11](14)6:51          10区赤 暁①

・國學院大學
1区細森大輔④64:23[11](11)0:27   6区浦野雄平①
2区蜂須賀源④70:00[16](15)3:05   7区内田健太③
3区土方英和①66:24[18](18)5:48   8区熊耳智貴③
4区稲毛悠太④68:25[19](19)10:30   9区國澤優志③
5区市川創史④77:40[17](19)13:07  10区鈴木涼太④

・国士舘大学
1区石井秀昴④66:14[19](19)2:18      6区福田有馬①
2区住吉秀昭②72:22[20](20)7:18      7区戸澤 奨②
3区八巻雄飛③67:31[19](20)11:08      8区本多将貴③
4区多喜端夕貴②68:45[20](20)16:10  9区餅崎巧実④
5区藤江千紘②80:04[20](20)21:12    10区渡部勇人④
1区は1区で頑張ったが、ポツンとなってしまい、流れが買えられなかった
復路は何人か変える うまく走れるようにしたい

・日本大学
1区石川颯真④64:51[16](16)0:55      6区町井宏行③
2区P.M.ワンブイ②68:16[7](9)1:49      7区石垣陽介①
3区高野千尋③65:08[14](8)3:16      8区小坂太我①
4区清水目大貴④67:16[15](13)6:49   9区山崎一輝③
5区川口賢人③74:24[6](10)6:10      10区山崎和麻④

・関東学生連合
1区丸山竜也(専大4)68:01[㉑](㉑)4:05  6区桜庭宏暢(日薬3)
2区堀尾謙介(中大2)72:24[㉑](㉑)9:07  7区藤井亮矢(武蔵1)
3区平賀喜裕(駿河4)63:32[②](⑳)8:58  8区金子元気(城西2)
4区小山直城(農大2)65:47[⑩](⑳)11:02  9区加藤風磨(亜大3)
5区廣瀬 岳(関学4)80:01[⑳](⑳)16:00  10区照井明人(東国4)


ほぼ全大学の往路コメント(下へスクロール)


[復路展望]第93回箱根駅伝・往路を終えて



 青学早大が良かった以外は、なんだか急転直下色々な事があったような…

 とりあえず、簡単にですが、まとめます。


優勝・上位争い

1位青山学院大…一番力を発揮できる展開だった 喘息の秋山選手も合せてきた
2位早稲田大0:33…2区はやはり鬼門、後手に回るも精一杯喰らいついた
3位順天堂大2:24…ビッグサプライズ 4区の区間賞、5区の躍進は凄まじい
4位東洋大2:40…1区3区4区はさすが4年生3人 なんだかんだ箱根に合わせてきた


【優勝争い】普通にやれば青学、早大が捉えるチャンスはあるのか
 混戦とはいえ、やっぱり青学と早大が総合優勝争いでは抜けていたでしょうか。青学は大学駅伝初出場の梶谷選手で1区を乗り切ると、2区一色選手不調も、3区秋山選手が見事なピーキングで再度トップを疾走しました。早大はやはり2区で遅れを取り、主導権を握れなかったでしょうか。安井選手の後半の走りで僅かに可能性が残った…というところ。

 優勝争いからすると、青学有利なのは変わりはない。補欠に主力を温存しすぎているので、誰か2人くらい出てこない選手がいるかもしれません。それでも、たとえば6区小野田選手(無理でも村井選手)がいますので、ここで引き離し、後は1㎞3分ペースを刻み残り5㎞でペースアップという、トップの王道の走りができるはずです。また、下田選手に関しては原監督が「8区」と公言。強みを生かしてくるでしょう。

 もし早大に万が一逆転優勝あるとすれば、田村・安藤選手が出られなかった場合か。それはさすがにハーフの距離に自信のある早大も踏ん張る区間が出てくるはずだ。少なくとも井戸・佐藤・藤原選手は長丁場に強い。太田選手もロードは強い、スピードある選手にかける作戦もあるだろう。あとは6区に58分台を出せる選手がでてくればちょっとは面白いが…。光延選手とか無理なのかな~

 まあ、1位青学、2位早大 かなりの確率だろうかね。ただ、早大としては往路より復路の方が自信があるようなので、精一杯盛り上げてほしいところだ。

青学大V3&3冠王手 原監督はフライング勝利宣言

わずか33秒届かず…青学大に次ぐ往路2位

【上位争い】順大は東洋以下から逃げ切って、総合3位に入れるか
 まさか順大が往路3位で終えるのはレース中盤でも予想できませんでした。1区やや遅れ、2区塩尻選手は途中で足のマメを潰して、ラスト伸び切りませんでしたし、3区のルーキーは失敗レース。ここで10位だったのですよね。ところがここから快進撃で、4区栃木選手が区間賞を獲得し流れに乗ると、5区に入った山田選手が鍛え上げられた脚で区間5位の快走!まさか東洋まで捉える走りになりました。また、東洋大も1区服部弾選手が区間賞の流れで4年生が踏ん張って、下馬評よりはやや上でレースを進めることができていました。

 さて、2分半なので総合優勝争いもゼロではないでしょうか。順大の場合、”復路の順大”とも言われますし、全くノーマークだった75回大会でひっくり返したことがありますので…。まあ、さすがに苦しいかな。基本的に総合力は東洋大の方がやや上かな。特に東洋大は出足の6区はしっかり走れる選手を毎年用意しているので、ここで逆転して逃げるだろうか。

 もっとも、順大も復路終盤は負けていない。9区1万28分台となった聞谷選手が入ってて、おそらく前回10区2位の作田選手も投入してくるだろう。7区8区も候補は複数おり、10人争いも結構激しい。なんだかまだやってくれそうな気がする。3位順大、4位東洋と予想してみよう。




シード争い

5位駒大-2:09差…3区まではまずまずも、4区無念のエース…5区区間賞で必死の追い上げ
6位神大-1:44…2区でダントツ区間賞でトップに!その後は区間二桁2つで少しずつ後退
7位中学-1:35…1年生コンビ不発も、故障上がりの5区が区間3位の快走で浮上
8位上武-0:42…出足から何か違うと感じていたが、5区2位快走で初の往路一桁!
9位創価-0:30…1区遅れるも2区以降尻上がりで一時5位!5区は苦しいもこちらも初の往路一桁!
10位日大…1区エース無念の失速、2区微妙も、3区4区踏ん張り、5区で再浮上!
11位帝京+0:11…2区68分台など4区までは快進撃!ただ、5区で一騎貯金を使ってしまう…
12位法大+0:23…難しい1区2区を乗り切り、総合力の本領を発揮し4区で8位、シード争いに止まる
13位日体+0:34…1区2区で非常に怪しい雲行きになるが、よく僅差で持ってきたともいえる?
14位拓大+0:41…ものすごい順位の乱交下を繰り返すが最終的には何とか10位が見える位置へ
15位東海+1:49…1区好発進も…僕が総合3位に予想したから言う 箱根舐めてた
16位山学+2:01…オーダー変更から謎だなと思ったら…何があったんだ??
 
夕方以降
【シード争い①】サプライズ!上武・創価はシード校となれるのか!?
 創価大はムイル・セルナルド選手がいるので、もしかするとと思っていましたが、それでも4区終了時点では想定以上でした。5区は予定の選手じゃなかったのでダウンは仕方ない。それでも一桁で終えられる貯金がありました。それを最後で一つ上回った上武大は本当にサプライズでした。1区坂本選手が粘って流れを作ると、4区で16位まで落ちるも前が見える状態で3年連続5区森田選手へ。その森田選手が区間2位の快走をみせ8人抜きの8位へ進出しました。

 共に、6区の出足がどうなるかですね。創価大は1年生の選手ですし、上武大は鬼門の区間。くしくも後ろに2校6区が得意と思われるチームが控えていて…。いきなりはじけ飛ばされないようにできれば、創価大は9区10区強いですし、上武大は成長株の選手をまだ補欠に残しています。往路の調整を見ていると粘れるはずです。

【シード争い②】4区まで大活躍も…神大と帝京はいける!?
 神大と帝京の大健闘に沸きましたね!神大は今季大きく伸びた2区鈴木健選手が爆発、67分17秒でダントツの区間賞でトップ。15年ぶりに神大がトップをひた走る場面を作りました!また帝京大は2区内田選手が流れを作ると3区初登場の濱川選手が区間5位の快走!4区で4位につけ、中野マジックが炸裂します。ただ、共に5区が振るわず。神大は13年ぶりの往路一桁ですが、シードラインには迫られます。帝京はまさかの大失速で一気に圏外に後退してしまいました。

 神大は7区と10区に区間中位の経験者がいるのですよね。ここは区間一桁いけるか。6区8区9区がどれだけ踏ん張れるかでしょうか。ここまでは予選の成績が素直に出ている印象なので、ちょっと怖い所でしょうか。とりわけ走力の高い鈴木祐選手が走る6区は絶対に結果を出したいところだ。帝京大は宇佐美選手は残しているのはポイント。後は今年やや不調が続いていたり、1年生の選手が走ることになりそう。昨年のように粘り強く喰らいつけるかどうかが鍵だ。

【シード争い③】6区が強い中学・日体(と駒大)はやっぱりいける!?
 ひとまず6区が楽しみなチームもいる。現6区区間記録保持者の秋山選手率いる日体大、昨年(1年)ながら区間3位樋口選手がいる中央学大。共にダークホースと言われていたが往路はやや苦戦。日体大はエース小松選手が遅れてしまう展開も3区吉田選手が冷静にペースアップ。何とかシード権が見える位置に浮上しました。中央学大は期待のルーキーコンビが不発でしたが、大崩れはせず踏ん張ると、故障明けで入った細谷選手が区間3位の好走でシード権内に押し上げました。

 日体大は何だかまた秋山選手がごぼう抜きしてくれそうな感じですかね。おそらく57分台がターゲットでしょうが、達成できれば一気に6区終了地点で5位まで浮上してもおかしくありません。そのあとは選手層で上位いけるでしょう。中学大の樋口選手も同じことはいえます。むしろ一つ上のグループにいってもいいんですよね。故障者が全部は戻らないと思いますが、村上選手が満を持して登場するでしょうし、やっぱりこの2校はきそうですね。

 なお、4区でエースが無念の失速があった駒大も5区でV字復活しました。6区が予定通り60分切りを達成できれば、そうそうシードラインは迫らないでしょう。7区以降は攻めるタイミングは少ないですが、まずはタイムを刻むことができればいけるかな?

【シード争い④】予選最下位から粘った日大、しぶとい法大と拓大は?
 日大は序盤大誤算だったのですよね。石川選手がローペースの1区に対応できず出遅れ、2区終了時でやっと9位でした。しかし苦しいと思われた3区4区が13位にとどまると5区起用の川口選手が区間6位の好走で10位につけました。法大は2区足羽選手がうまくペースメイクするとその後も土井選手等区間10番前後で走り、シード権内へ。拓大はデレセ選手が10人抜いたと思ったら3区で13人抜かれ、宇田選手が7つアップで5区4つダウンと激しいアップダウンをしながら何とか戦った感じか。

 日大は選手層は薄いのですが6区町井、9区山崎選手はやれる力あるんですよね、それとエース不発の時に限って全員駅伝ができるという謎の現象が起こる。なんだかやりそうな気も。法大は6区の1年生だけが不安ですが、城越・東福・細川選手と主力ランナーを残しています。平地に入ってからの反撃は強力そうです。拓大はもう何としてでも6区の逆噴射を防がないと。馬場選手が何とか61分台ででも走れれば、7区8区に力のある上級生を残しているので、そこで追いつき、9区に土師選手を投入し最後までもつれさせる。どこもしぶとく絡んできそうだぞ


【シード争い⑤】まさかのまさか…東海と山学の逆転シード権は?
 優勝予想にも挙がっていた東海大と山学大が往路15位16位に…。東海大は鬼塚選手は頑張るも、2区關選手が壁に跳ね返されました。そこまではいいとして、3区から5区が全部空回りしてしまった印象。不安だったことが全部出てしまいました。山学大は…急造5区上田選手、12月中旬に故障をしたニャイロ選手はともかくとして、なんだかチームにアクシデントがあった感じで…。実績が少ない選手を主要区間に入れざるを得ない感じでした。

 東海大はまだ希望はある。1日空いたので気持ちを切り替えて作戦を練れる。復路は上級生が中心になりますし、まだいけるはず。春日選手とかはかなり強力な駒なはず。あとは4年生がしっかり入れるかどうか。山学はどうなのだろう。元々往路で攻めるチームなだけに正直かなり不安だ。というか、だれが走れるのかということにもよる。佐藤選手が1日おいて回復できているのか、秦・河村選手は走れるのか。市谷選手3度目の正直なるかとか…。結構、いろいろな壁があるのかも。

【まとめ】
5位中学、6位日体、7位駒大、8位法大、9位東海、10位創価/11位神大、12位帝京、13位日大、14位上武
ひとまずこんな予想にしてみますか…。なんだか最後まで波乱になりそうな気がします。明日も注目ですね。
 このほか、予選で抜群の選手層を見せた明大・大東大・國學院…意地を見せてほしい


なお、各監督のコメントがきてます!!

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第93回箱根駅伝・往路オーダー変更反映


・青山学院大学
1区梶谷瑠哉②   6区小野田勇次②
2区一色恭志④   7区林 奎介②
3区秋山雄飛④   8区吉永竜聖③
4区森田歩希②   9区池田生成④
5区貞永隆佑③  10区中村祐紀③

・東洋大学
1区服部弾馬④  6区堀 龍彦③
2区山本修二②   7区小笹 椋②
3区口町 亮④   8区中尾聡志①
4区櫻岡 駿④   9区山本采矢④
5区橋本 澪④  10区小早川健③

・駒澤大学
1区西山雄介④   6区物江雄利②
2区工藤有生③   7区伊勢翔吾②
3区下 史典②    8区山下一貴①
4区中谷圭佑④   9区片西 景②
5区大塚祥平④  10区堀合大輔②

・早稲田大学
1区武田凛太郎④  6区石田康幸③
2区永山博基②    7区今井開智④
3区平 和真④    8区箱田幸寛④
4区鈴木洋平④    9区大木皓太①
5区安井雄一③   10区清水歓太②

・東海大学
1区鬼塚翔太①   6区中島怜利①
2区關 颯人①    7区湯澤 舜②
3区國行麗生③   8区春日千速③
4区松尾淳之介①   9区川端千都③
5区館澤亨次①  10区宮本甲斐④

・順天堂大学
1区西澤卓弥④  6区橋本龍一①
2区塩尻和也②  7区難波皓平①
3区野田一輝①  8区金原弘直②
4区栃木 渡③  9区聞谷賢人④
5区山田 攻②   10区中村陵介③

・日本体育大学
1区小松巧弥④   6区秋山清仁④
2区小町昌矢③   7区住田優範③
3区吉田亮壱③   8区宮勇将②
4区冨安 央③    9区山本航平④
5区辻野恭哉③  10区小野木俊④

・山梨学院大学
1区伊藤淑記④    6区池田眞臣②
2区ドミニク ニャイロ②  7区市谷龍太郎③
3区永戸 聖②     8区小山祐平④
4区上村純也④    9区古賀裕樹③
5区上田健太③   10区熊代拓也④

・中央学院大学
1区大森 澪③   6区坂元大介③
2区高砂大地①  7区海老澤太④
3区横川 巧①   8区廣 佳樹②
4区新井翔理③  9区藤田大智①
5区細谷恭平③  10区久保田翼④

・帝京大学
1区竹下 凱②    6区横井裕仁②
2区内田直斗④    7区田村岳士①
3区濱川 駿②  8区宇佐美聖也④
4区畔上和弥②    9区平田幸四郎①
5区佐藤諒太③   10区加藤勇也④

・大東文化大学
1区前田将太③   6区鴇沢駿介④
2区原 法利③    7区北村一摩④
3区下尾一真④   8区齋藤 諒②
4区川澄克弥①   9区谷川貴俊②
5区奈良凌介①  10区山本翔馬③

・明治大学
1区末次慶太③    6区皆浦 巧③
2区江頭賢太郎④  7区竹山直宏②
3区三輪軌道①    8区東島清純②
4区阿部弘輝①    9区射場雄太朗④
5区藪下響大④   10区坂口裕之②

・創価大学
1区大山憲明③       6区吉留一喬①
2区ムソニ ムイル①       7区姫宮大地③
3区蟹沢淳平③       8区二宗広大②
4区セルナルド祐慈④  9区三澤 匠③
5区江藤光輝③     10区彦坂一成④

・法政大学
1区坂東悠汰②   6区佐藤敏也①
2区足羽純実④   7区鈴木亮平②
3区坂田昌駿④   8区青木涼真①
4区土井大輔②   9区本多寛幸②
5区生澤祐樹④  10区阿部泰久②

・神奈川大学
1区山藤篤司②    6区鈴木祐希③
2区鈴木健吾③    7区中平英志④
3区越川堅太①    8区大塚 倭③
4区東 瑞基④    9区朝倉健太④
5区大野日暉③  10区中神恒也④

・上武大学
1区坂本佳太③   6区馬本 匠④
2区東 森拓④    7区橋立 旋①
3区太田黒卓②    8区松村修平③
4区上田隼平④   9区山岸広海③
5区森田清貴④  10区佐藤史弥④

・拓殖大学
1区西 智也③       6区馬場祐輔②
2区ワークナー デレセ タソ②  7区苅田広野③
3区今滝春彦②       8区新井裕祟④
4区宇田朋史④       9区中井槙吾①
5区戸部凌佑②          10区赤 暁①

・國學院大學
1区細森大輔④   6区浦野雄平①
2区蜂須賀源④   7区内田健太③
3区土方英和①   8区渡邊 貴③
4区稲毛悠太④   9区磯邊翔太③
5区市川創史④  10区軸屋 健③

・国士舘大学
1区石井秀昴④      6区高田直也②
2区住吉秀昭②      7区守屋太貴③
3区八巻雄飛③      8区本多将貴③
4区多喜端夕貴②  9区餅崎巧実④
5区藤江千紘②    10区渡部勇人④

・日本大学
1区石川颯真④      6区町井宏行③
2区P.M.ワンブイ②  7区畔柳 揮④
3区高野千尋③      8区松木之衣①
4区清水目大貴④    9区山崎一輝③
5区川口賢人③     10区村田誠児④

・関東学生連合
1区丸山竜也(専大4)  6区桜庭宏暢(日薬3)
2区堀尾謙介(中大2)  7区藤井亮矢(武蔵1)
3区平賀喜裕(駿河4)  8区金子元気(城西2)
4区小山直城(農大2)  9区加藤風磨(亜大3)
5区廣瀬 岳(関学4)  10区照井明人(東国4)

[順位予想]第93回箱根駅伝はどうなる!?




NY駅伝、旭化成が18年ぶり制覇!!

NY駅伝、例年以上の大激戦の末、古豪旭化成が18年ぶり優勝を飾りましたね!また、現コースになってからは日本人のみでの優勝は初の快挙です!

市田兄弟の成長がとても素晴らしい快走を見せ、村山謙選手も冷静な走り、そしてマラソン五輪代表の佐々木選手がアンカーで盤石でしたね。彼らの会心の走りで、勝ちパターンに入ったトヨタ自動車を崩しました。久しぶりに「旭化成」のユニフォームがトップを快走したのは、90年代より駅伝ファンになった私は嬉しかったです。
 また、4位にMHPSが入ったのもいいですね。目良・オム・木滑選手のスタート、マラソンで期待がかかる井上選手の走りは勿論見事でしたが、個人的には箱根で辛酸を舐めた定方選手の最後のスパートがとても印象に残りました。とてもいいチームになってきた印象です。


さて、箱根駅伝の展望と予想といきましょう。

予想するにあたって王者の情報を整理しましょう
青学大
一色・田村・下田は絶好調
秋山隊長は8~9割の出来、キーマンになる
故障者は2~3人
復路の最後の3区間でサンキュー大作戦
 ちょっとうまくいかなかった中、一色・田村・下田選手が健在なのはとても幸いでしょう。秋山選手も3区なら区間賞争いできる調子に戻せているのは良かった。
故障者が出ているというのは、1区梶谷選手はおそらくそうとみて、あとは安藤・森田・小野田選手のうち1人は不出場、池田選手もどうか、あとは調子が下降気味の鈴木選手が復路で出走できるかどうか、と見ます。また、最後の3区間で他校を捲るということで、柱を1人復路に残すかもしれません。
 そんな中、青学大はどうしてくるか。

 自分は1区田村選手が来ると予想します。
 田村選手が1区ならほとんどの大学にリードした状況で大エース一色選手に襷を渡す事ができます。山梨学院大の留学生以外を一気に視界から消せると思います。そうできれば、3区秋山選手や4区の走者の力も引き出せるので、4区まで昨年に近い展開に持ち込めるのではないでしょうか?原監督も3区秋山選手がしっかり走れるかが鍵ということでした。もしうまくいかず64分かかってしまったら、すぐに首位を明け渡すことになります。逆に走りやすい位置に持って行ければ、63分切る走りになるでしょう。これなら、5区で多少なりとも他校に逆転を許しても、6区小野田選手で再逆転することはできるでしょう。

 4区田村選手も少し考えましたが、流れを考えるとこっちかなぁと。まあ、今の田村選手で失速はないでしょうが、力を出し切れるのは1区だろうなと思います。
 
 勿論、うまくいかなければ、復路は追う展開になりますが、選手層としてはワンツーを争っています。最後の3区間で捲りたいということなので、8~10区のどこかに下田選手を投入するのではないでしょうか。暑いのは大丈夫ですし、8区の登りは強い、9区のような長丁場は得意でしょうし、10区はとても嫌(10区入れられるなら安藤選手が健在だろうかね)でしょう。

 混戦にはなる場面はあっても、本命なのは変わりない。

対抗馬:早大、山学大、駒大、東海大、東洋大は…

 もし、青学を止めるとするなら…
 基本路線はやはり早大だろう。
 1区武田選手ならさすがの田村選手もそれほどは引き離せれない。ならば、2区永山選手がギリギリ視界から消えない位置に踏みとどまれるかもしれない。3区4区トータルで追い上げ、5区で逆転+差を付ける事も可能。復路は6区がやや不安ですが、補欠に前回9区区間賞の井戸選手などが控えていますので、最後まで戦えるのではないでしょうか。

 山学は1区がついていけるかどうかか。
 おそらく佐藤選手が当日変更で入るだろう。彼がどれだけ前と付けるか。昨年は区間10位ともう少し前にいけなかったし少し離された。全日本の2区で健闘を見せたが、青学の変更予想とした田村選手には追い付かれ、引き離されてしまった。それを思うとやっぱりちょっと差が開くか…。66分台を出せる力のあるニャイロ選手が一色選手に追いつき、付き離せられる、そんな差にしたいですね。さすれば3区4区で逆転されても5区上田選手で逆転して往路優勝、そういう展開は可能でしょう。後は流れと4年生の粘り…ですかね。

 駒大は4区までに何が何でも2分以内
 駒大は、事前の大会の記録を見ているとちょっとしんどいのですよね。中谷選手が1区にきたとしても、30秒近くはビハインドとなるように思います。2区工藤選手は昨年ほどの勢いはなく、一色選手とは1分やられる。あっという間に差が開く気がしています。そうすると追うのは辛いかと言う気が…。ただ、5区大塚選手がちょっと面白い存在で、4区終了時2分までなら5区で逆転可能でしょう。70分台出せるなら2分半まで。往路で駒をすべて使えば往路優勝は充分可能でしょう

 東海大は1区鬼塚2区關選手次第
 1年生4人の東海大はやっぱり出だしですよね。なんというか未知数だなぁ。鬼塚選手は力付けてきたし、ラストのキレは抜群のランナー。ただ、全日本は中盤からのペースアップにはさすがに対応は出来ず。そこからするとさすがにトップのすぐ後ろは苦しいかなと見る。2区關選手は戻してきている中、68分台出せればひとまずは合格ラインだろう。それでもやっぱり離されるかなぁ。5区館澤選手は勿論楽しみですが、往路優勝となるともう少ししっかりした選手がほしいですかね。逆に復路で捲っていって総合3位というのは充分有り得そうな気がします。
 
 
 東洋大は2区と5区どうなる?
 1区に関してはエース服部弾選手がやってくれるはず。長い距離になるほど力が発揮しにくくなるとはいえ、彼が途中から全日本同様ペースの上げ下げをしたなら落ちるランナーもでるだろう。また、3区口町・櫻岡選手もある程度はまとめると思います。2区か5区に山本修選手が入ると言われていますが、どちみちこの2区間のうち1区間が耐える区間が出来るという事でもある。優勝戦線からはもうちょっとかなと思います。



色んなことを考えたうえで予想といきます

順位予想

1位早稲田大学
2位青山学院大学

 迷いに迷って、早稲田大学にします。シュミレーションでは青学なのですが、チャレンジャーながらどっしり腰を据えてる早稲田大学にしました。まあ、でも抜けていると思いますよ。
3位東海大学
4位東洋大学

 東海は序盤ちょっと嫌な予感はしますが、今回のメンバーなら追い上げていけると思います。東洋もメンバー揃えたらやれると思ってます。
5位山梨学院大学
6位日本体育大学
7位駒澤大学

 日体大は往路は二桁順位だと思うのですが、やっぱ復路は普通に強いと思います。山学と駒大は共に復路不安ですが、主力の状態で山学を上にしています。
8位中央学院大学
9位大東文化大学
10位順天堂大学

 中学大は主力3人を並べた+復路が暑くなるということで、やはりシード権内は入って来るのでは?あと9位から15位はどこもトップ10に入れたかったのですが、大東大は山と終盤、順大は序盤終盤が強そうなので入れました。
11位神奈川大学
12位帝京大学
13位創価大学
14位明治大学
15位日本大学

 先述の通り9位から15位は本当に悩んだ末です。神大・帝京は本当にわずかな差です。明大は往路4区までちょっと不安なのですがつければあっという間にあがります。シード落ち予想が多い創価と日大も個人的には結構怖いです。創価は往路強い+暑さに強い、日大はなんだかんだ主要区間は埋まってるのですよね…(実はシミレーションでは11位)
OP関東学生連合
16位法政大学
17位國學院大學
18位拓殖大学
19位上武大学
20位国士舘大学

 連合は2区から6区がどこまでいけるかでしょうか。良い区間が出ればどんどんあがっていきます。あとはどうでしょう。。例年16位―20位に予想したチームでも1チームはシード獲るからなぁ。一応法大國學院拓大は流れやオーダー変更次第ではまだ分からないかも。上武と国士は1区から遅れて苦しいと思ってます。



区間賞予想
1区田村和希(青学3)
2区ドミニク ニャイロ(山学2)
3区平 和真(早大4)
4区鈴木洋平(早大4)
5区大塚祥平(駒大4)
6区秋山清仁(日体4)
7区太田智樹(早大1)
8区下田裕太(青学3)
9区井戸浩貴(早大4)
10区作田直也(順大4)
  まあ、僕の当たらない予想なので、流し見しといてください。


なお天気ですが往路は結構良さそうですね
晴れ~曇り、最高気温12度、風は5m以内の追い風~横風
逆に復路は、最高気温16度で、やや向かい風と悪コンディションになりそうです。
これも参考にできるかな。



皆さん、最終予想をコメントでどんどんしちゃってください!!


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