2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

1/17~1/31 (夢ふるとちぎ駅伝追加)記録会結果

とりあえず奥むさし駅伝相模原駅伝だけです。
厚木駅伝などはまた判明次第使いします。

1/31奥むさし駅伝

○東洋大学
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(順位変動)
※5チーム出場。上から総合順位が良かったチーム順に並べて有ります。
1区(9.886km)
柏原竜二(2年)28分41秒区間賞(1)
千葉優(3年)29分57秒区間8位(8)
齋藤貴志(1年)31分32秒区間20位(20)
工藤正也(4年)29分55秒区間5位(5)
川原祟徳(4年)31分14秒区間18位(18)
2区(5.433km)
山本憲二(2年)16分40秒区間4位(1→1)
権守竜也(3年)16分44秒区間5位(1→1)
柿本祟志(1年)17分58秒区間22位(20→20)
横山龍弥(4年)18分10秒区間27位(5→11)
小田切祟(4年)17分44秒区間17位(18→15)
3区(4.217km)
佐藤寛才(2年)12分28秒区間3位(1→1)
橘翔一郎(3年)13分00秒区間7位(5→5)
土屋大地(1年)12分51秒区間6位(20→14)
釜石慶太(4年)13分40秒区間16位(11→11)
佐藤友彬(4年)14分15秒区間18位(15→18)
4区(4.679km)
西澤由浩(2年)13分47秒区間4位(1→1)
千葉貴士(3年)13分14秒区間2位(5→4)
冨岡巧(1年)13分34秒区間3位(14→10)
丸山翔(4年)15分10秒区間26位(11→13)
高山直樹(4年)14分31秒区間14位(18→15)
5区(5.294km)
川上遼平(2年)14分36秒区間新☆(1→1)
鴛海辰也(3年)15分11秒区間2位(4→4)
蓑和廣太朗(1年)15分28秒区間6位(10→8)
世古浩基(4年)16分05秒区間13位(13→13)
柳沼順明(4年)17分28秒区間35位(15→19)
6区(9.283km)
田中貴章(2年)28分00秒区間2位(1→1)
富永光(3年)27分53秒区間賞(4→3)
大津翔吾(3年)28分12秒区間5位(5→5)※東農大三高OBにて出場
西山祐生(1年)28分03秒区間7位(8→7)
岸村好満(4年)29分33秒区間15位(13→13)
上健太郎(4年)29分05秒区間9位(19→15)

1年、2年、3年、4年(2つ)と分かれての出場。4年生は先週都道府県に出た工藤以外はもう引退していたようで成績は悪かった。でもお疲れ様といったところか。在校生は柏原率いる2年生がやっぱり強かった。箱根16人に入れなかった川上とかが区間賞取るのだから層は厚い。3年生は富永が意地を見せた感じである。

○中央大学
2チーム出場。1年2年チームと3年4年チームのようです。
1区
塩谷潤一(1年)29分56秒区間6位(6)
山下隆盛(3年)29分46秒区間3位(3)
2区
野脇勇志(1年)16分24秒区間新☆(6→4)
齋藤勇人(3年)16分30秒区間2位(3→3)
3区
棟方雄己(2年)12分37秒区間4位(4→3)
大石港与(3年)12分24秒区間新☆(3→2)
4区
佐々木健太(1年)13分13秒区間賞(3→2)
中居冬臣(3年)13分55秒区間5位(2→3)
5区
渥美昂大(1年)15分20秒区間4位(2→2)
山田雄司(3年)15分30秒区間7位(3→3)
6区
新庄浩太(1年)28分28秒区間6位(2→2)
辻幸佑(4年)28分10秒区間4位(3→4)

若手と上級生に分かれていたようだが、若手の勢いが勝った。特に駅伝経験者の野脇棟方佐々木が大きな貯金を作り、東洋大チームのンツーフィニッシュを防いだ格好に。現1年が全体的に頑張り今後が楽しみである。

○東京農業大学
※東農大三高OBにて5人出場
1区外丸和輝(4年)29分27秒区間2位(2)
3区瀬山直人(2年)12分45秒区間5位(2→4)
4区佐々木薫(4年)14分13秒区間8位(4→5)
5区川尻卓矢(2年)15分18秒区間3位(5→5)

群馬県100km駅伝
高山昇太(3年)区間7位、細谷祐二(4年)区間1位

東農大の選手が多く出場したチーム。外丸はさすがの走りであった。


 その他、大学生は平成国際、駿河台、帝京(駅伝部ではない)、創造学園大などが出場。一般も新電元工業株式会社で箱根ランナーが揃っていた。また、下位の方にも2区区間賞経験のある原田正彦とかがいて、中々面白い大会である。


 それから高校の部では、日体大進学予定の服部が1区で柏原と同タイム。また東洋大進学予定の設楽兄弟が共に区間2位で走り好調をアピール。入学後が楽しみである。


大学生のみ抜粋
順位は区間順位
3区(8.13km)
2位的場亮太(順大2年・さくら市)23分47秒
17位小高悠馬(順大2年・那須町A)25分55秒
5区(10.42km)
3位横松徹(日大1年・真岡A)32分03秒
5位瀬崎裕次(専大3年・鹿沼市)32分52秒
7位手塚佳宏(駒大1年・那須塩原A)33分31秒
8位恩田峻之(城西4年・佐野市A)33分33秒
12位山口祐岐(東洋4年・塩谷郡)33分53秒
13位磯将弥(中学4年・大田原市A)33分54秒
6区(10.42km)
1位渡邉公志(東洋1年・足利市)31分58秒
2位小林光二(中学3年・那須塩原A)32分07秒
4位斉藤隼人(東学2年・那須町A)32分14秒
9位星孟宏(専大2年・大田原市)33分32秒
11位小堀佑真(神大2年・南那須)33分41秒
16位上野大地(亜大3年・上三川町)34分17秒
8区(8.13km)
宇賀地強(駒大4年・宇都宮A)23分21秒区間新☆

我孫子市新春マラソン

10km
1位野中洋輝(4年)30分46秒
2位仁部幸太(2年)31分10秒
3位小畠彰(4年)31分19秒

中学大の選手のみ

1/17 相模原駅伝

○青山学院大学
3チーム。上から「毛ガニ」「バラモス」「アグレッシ部」です。(チーム名www)
1区(7.144km)
松田直久(1年)21分58秒区間4位(4)
相原征帆(1年)21分45秒区間2位(2)
荒井輔(4年)21分33秒区間賞(1)
2区(5.832km)
小嶺篤志(1年)17分09秒区間賞(4→1)
小山裕樹(1年)17分33秒区間4位(2→4)
田中五月(4年)17分36秒区間5位(1→2)
3区(5.680km)
唐沢充樹(1年)17分55秒区間2位(1→1)
東出恵真(1年)18分18秒区間3位(4→3)
豊島祐太郎(4年)18分28秒区間4位(2→4)
4区(5.832km)
蟻塚泰仁(2年)17分54秒区間4位(1→3)
鈴木惇司(3年)17分13秒区間2位(3→2)
米澤類(4年)17分01秒区間賞(4→1)
5区(5.680km)
出岐雄大(1年)17分11秒区間2位(3→3)
川村駿吾(2年)17分07秒区間賞(2→1)
市岡敬介(4年)17分22秒区間3位(1→2)
6区(5.832km)
横山拓也(1年)17分08秒区間賞(3→1)
西尾宗一郎(3年)17分20秒区間2位(1→2)
松野祐季(OB)19分45秒区間5位(2→3)

毛ガニとバラモスが1秒差の接戦。原監督かなり上手い配置です。

○國學院大學
1区平山大樹(3年)21分52秒区間3位(3)
2区山口涼太(2年)17分28秒区間3位(3→4)
3区前田純(3年)17分49秒区間賞(4→2)
4区千田俊弥(1年)17分47秒区間3位(2→4)
5区川内鮮輝(1年)18分49秒区間5位(4→4)
6区三宅悠太(4年)18分10秒区間4位(4→4)

○東海大学
1区井上輝明(3年)22分39秒区間5位(5)
2区木村隼人(2年)17分10秒区間2位(5→5)
3区溝上翔太(1年)18分40秒区間5位(5→5)
4区野中久徳(1年)18分44秒区間5位(5→5)
5区松谷公靖(1年)17分52秒区間4位(5→5)
6区藤本剛士(3年)17分31秒区間3位(5→5)

共に1.5軍から2軍の出場。層は薄い東海だがここに負けちゃいけないかと…

【大学別】都道府県対抗駅伝男子結果その2

○帝京大学
3区
中尾誠宏(京都)24分48秒区間22位(35→28)
4区
難波幸貴(新潟)14分55秒区間23位(11→12)

7区
飛松誠(佐賀)38分23秒区間13位(18→14)

 飛松は本当によく目立ちますね~。

○東海大学
1区
末永昂暉(福岡)20分57秒区間30位(30)

3区
★村澤明伸(長野)24分17秒区間2位(4→1)
荒川丈弘(北海道)24分42秒区間18位(40→30)
★刀祢健太郎(山口)25分22秒区間35位(31→37)

4区
桑江貞信(沖縄)15分12秒区間36位(47→46)

5区
元村大地(熊本)25分00秒区間8位(7→7)

7区
佐藤悠基(長野)37分12秒区間賞(15→5)
★与那嶺恭兵(沖縄)40分16秒区間42位(47→45)
★金子太郎(滋賀)40分19秒区間43位(29→38)

 ここはOBのエース佐藤と在校生のエース村澤が素晴らしい走りをみせました。まず村澤が柏原に勝ったのはすごいです。やっぱり学生で柏原に対抗できる選手は新4年生以下だと村澤だけなのでしょうかね。佐藤悠基はチームの連覇が絶望的となった中、意地の激走。多分逆転優勝狙ってましたねあれは。区間新に届かなかったのが惜しかったです。他は区間順位は悪いですが与那嶺が沖縄を浮上させましたね。

○中央学院大学
7区
松浦貴之(徳島)39分44秒区間37位(32→37)

 あれー、木原とかは?とちょっと思ってしまいました。 

○上武大学
3区
★坂口竜成(熊本)25分13秒区間33位(8→21)

4区
吉見進平(和歌山)14分59秒区間26位(9→17)

7区
★石田康雄(和歌山)39分21秒区間32位(27→29)

 箱根1区2区を2年連続で勤めた2人が出場。まだまだ力不足か。頑張れ。 

○日本大学
4区
田村優宝(青森)14分10秒区間新☆(39→22)

5区
森谷修平(山形)25分54秒区間31位(19→22)

○専修大学
1区
松尾修治(島根)20分49秒区間23位(23)
後藤竜也(北海道)20分59秒区間31位(31)

5区
森口瑞規(愛媛)26分26秒区間37位(47→46)

 おっと、この2校は在校生もOBも不出場。この2校のファンにはちと残念でしたね。ちなみにいずれ書きますが日大は入学予定の田村が4区で区間新出してましたね。

○大東文化大学
3区
秋山洋一郎(埼玉)24分31秒区間7位(1→2)
★佐藤歩(岩手)25分23秒区間36位(9→26)

 秋山が村澤や柏原のスピードにあそこまで付けると思いませんでした。スタミナ型のイメージですので。こんな走りみるとなんでニューイヤーでなかったの?と思ってしまいます。

○法政大学
3区
松垣省吾(大阪)25分27秒区間38位(39→42)

7区
★上田剛史(愛媛)40分50秒区間46位(44→46)

 んー、最近の法大を象徴してしまってるかなあ。

○亜細亜大学
3区
吉川修司(福岡)24分39秒区間14位(10→10)
菊池昌寿(千葉)24分54秒区間27位(12→19)
★濱崎達規(沖縄)25分50秒区間44位(47→47)

 濱崎は箱根でも最下位で襷をもらっていました。お疲れ様です。

○国士舘大学
3区
★伊藤正樹(秋田)25分50秒区間44位(42→45)

4区
池上聖史(宮崎)14分40秒区間9位(15→15)

7区
堀口貴史(埼玉)38分32秒区間15位(1→3)
山中貴弘(宮崎)39分25秒区間33位(16→21)
阿宗高広(山形)44分30秒区間47位(23→47)

 堀口は残り1.5kmまで粘りましたが、惜しかったですね。でもいい走りだったと思います。他は阿宗どうしちゃったの?という感じでした。

○順天堂大学
1区
小澤一真(滋賀)20分38秒区間11位(11)

3区
浜野健(和歌山)24分26秒区間6位(19→9)

4区
仲野光博(福島)14分50秒区間16位(3→2)

7区
小野裕幸(群馬)38分18秒区間11位(28→19)
佐藤秀和(愛知)38分34秒区間16位(11→10)

 かつてのエース達が出場。浜野はまだまだ頑張ってますね。

○拓殖大学
7区
藤原新(長崎)39分13秒区間29位(14→16)
樋本芳弘(石川)39分48秒区間39位(43→43)

 藤原は世界でマラソンにいったランナー。もうちょっと粘ってほしかったです。

○國學院大學
3区
上條記男(山梨)25分06秒区間32位(20→25)

4区
白石晃平(大分)14分50秒区間16位(6→8)
楳田裕樹(奈良)15分15秒区間40位(14→26)

7区
三島慎吾(島根)38分36秒区間19位(39→31)
★荻野皓平(奈良)40分13秒区間41位(37→39)

 箱根2区3回走っている三島がまずまずの走りをみせましたね。
 
○神奈川大学
3区
吉村尚悟(愛知)24分40秒区間16位(29→22)

7区
★森本卓司(鳥取)38分17秒区間8位(46→42)
下里和義(茨城)38分23秒区間13位(38→26)

 難しい位置から森本が素晴らしい走り。振るわなかった鳥取に一矢報いました。

○その他
3区
森田知行(奈良・立命館大卒)24分37秒区間11位(26→14)
前田翼(富山・第一工大卒)24分40秒区間16位(22→17)
北川昌史(静岡・関東学院卒)24分56秒区間28位(21→23)
★田中裕之(鳥取・立命館)25分41秒区間41位(45→44)
中川智博(滋賀・京産大卒)25分43秒区間42位(14→38)

5区
古賀渉(滋賀)25分42秒区間23位(34→28)…流通経済
藤井裕也(岡山)26分13秒区間36位(30→36)…京産大
上原寛大(奈良)26分33秒区間40位(26→37)…中京大
細田大智(鳥取)27分11秒区間47位(44→45)…立命館

7区
中野良平(鹿児島・第一工大卒)39分42秒区間36位(2→11)

 他の関東の大学と最近上位争いに絡む立命と京産大、第一工大をピックアップ。一番期待していた中野は調子が悪かったのだろうか。鹿児島の入賞は大丈夫と思ったのですが…。


ざっとこんな感じですかね。
ではまた。

【大学別】都道府県対抗駅伝男子結果その1

ご無沙汰しています。
プライベートが忙しすぎて、記事を書く余裕があんまありません。
(時間は少々あるけど、めんどいw 多分箱根関連は半月以上ストップすると思います)

それでもやっぱ最近あった試合くらいは書きたいので、書きます。
勿論、都道府県対抗駅伝についてです。


もう結果や順位などは他の方のブログやホームページで知っていると思うので書きません。
てか、この駅伝はあの選手が失速したとか結果云々より普段見られないあの選手とあの選手の競り合いとか、レースそのものを楽しむものと思っています。

やっぱ今回のハイライト3区の柏原VS村澤、7区の佐藤敦VS竹澤+佐藤悠の意地の激走が良かったです。特に佐藤敦VS竹澤は、マラソンで世界にいった佐藤とトラックで世界にいった竹澤のそれぞれの良さが出ていたように思うし、純粋な視聴者視点で楽しめた大会だったと思います。


では、いつのものように大学別に分けていきたいと思います。★マークが在校生です。
ちなみに時間がある時に新入生(高校生区間は1区4区5区)も追加していく予定なので、また楽しみにしていてください


○東洋大学
名前(都道府県名)区間タイム区間順位(順位変動)
1区(7km)
佐久間建(福島)20分32秒区間10位(10)

3区(8.5km)
大西智也(岐阜)24分16秒区間1位(25→8)
★柏原竜二(福島)24分18秒区間3位(7→3)
★佐藤寛才(山形)24分47秒区間20位(17→20)
★山本憲二(石川)26分07秒区間47位(33→43)

4区(5km)
延藤潤(兵庫)14分14秒区間2位(13→4)
設楽悠太(埼玉)14分32秒区間4位(2→1)

5区(8.5km)
設楽啓太(埼玉)24分38秒区間賞(1→1)

7区(13.1km)
★工藤正也(青森)区間35位39分34秒(25→32)

 柏原はさすがに箱根のダメージがあったかな。でも粘りは良かったです。村澤だったから余計に粘れたように思います。ただ、管理人は石川県に住んでいるのですが・・・や~ま~も~と~(笑) まあ1区で転倒があったところで今回はツキが無かったということで。工藤は青森の過去最高順位で運ぶという大役を任されましたが何とか粘れたようでよかったです。

 OBでは大西の区間賞にびっくり。先輩の意地をみせた感じでした。

○駒澤大学
1区
窪田忍(福井)20分38秒区間12位(12)
郡司貴大(栃木)20分39秒区間13位(13)
湯地俊介(大分)20分53秒区間28位(28)

3区
豊後友章(宮崎)24分34秒区間9位(28→15)
藤山哲隆(長崎)24分49秒区間24位(16→18)

4区
茅原祐也(長崎)14分38秒区間7位(7)
岸本朋鉱(岡山)14分48秒区間13位(13)

5区
湯布郁人(大分)24分56秒区間6位(8→6)

7区
★高林祐介(三重)38分09秒区間4位(10→8)
★宇賀地強(栃木)38分17秒区間8位(20→13)
治郎丸健一(大分)38分22秒区間12位(7→7)
安西秀幸(千葉)38分34秒区間16位(5→6)
大西雄三(福井)38分47秒区間20位(34→27)
田中宏樹(岡山)39分13秒区間29位(33→34)

 高林よくやった!!(管理人は三重県出身です)5年ぶり2回目なんで嬉しい限りですわ。高林はあまり競り合いが得意なタイプで無いのでまずいかなと思いましたが、終わってみれば区間4位で素晴らしいです。後は教員やりながら走っている治郎丸にあっぱれですね。

○山梨学院大学
3区
★小山大介(岡山)25分00秒区間30位(36→35)
森本直人(兵庫)25分25秒区間37位(2→13)

4区
古定正彬(福井)15分16秒区間42位(29→35)

5区
小笠和也(宮崎)25分28秒区間17位(15→15)
永井良祐(富山)26分26秒区間37位(27→35)

7区
★中川剛(山梨)38分53秒区間24位(24→23)
西川哲生(富山)38分54秒区間25位(36→35)

 森本は一応優勝メンバーですね^^; 以前も失速していた記憶があるので個人でも目立てるように頑張ってもらいたい。他は中川が山梨県過去最高順位でゴールテープを切ったようですね。

○中央大学
1区
西嶋悠(佐賀)20分22秒区間4位(4)
須河宏紀(富山)20分44秒区間14位(14)
上田拓(山口)20分49秒区間21位(21)

3区
池上誠悟(三重)24分50秒区間26位(5→7)

5区
相場祐人(東京)25分34秒区間21位(36→29)

7区
山本亮(京都)38分15秒区間6位(22→15)
板山学(岩手)38分34秒区間16位(26→22)

 在校生がいないのはちょっと残念ですが、北海道マラソンで活躍した山本がここでもいい走りをみせていたのが印象に残りました。

○東京農業大学
1区
佐藤達也(岩手)20分30秒区間9位(9)
宮崎亮一(高知)21分30秒区間44位(44)

3区
★田村英晃(新潟)24分38秒区間12位(11→11)
★松原健太(島根)25分47秒区間43位(24→41)

 田村は本当にじわじわ成長していっているなと感じました。松原はやっぱりちょっと撃沈する癖がありますかね、今年の課題です。

○城西大学
3区
★田村優典(青森)25分39秒区間40位(23→39)

 弟と兄弟リレー。兄としてもうちょっと走りたかったところですかね。

○早稲田大学
1区
大迫傑(長野)20分22秒区間5位(5)

3区
★矢澤曜(神奈川)24分47秒区間20位(34→24)
阿久津圭二(群馬)24分48秒区間22位(38→31)
★中島賢士(佐賀)24分57秒区間29位(6→12)

4区
工藤皓平(熊本)14分20秒区間3位(21→7)

5区
志方文典(兵庫)24分53秒区間5位(4→4)

7区
竹澤健介(兵庫)37分33秒区間2位(4→1)
佐藤敦之(福島)37分37秒区間3位(3→2)
★尾崎貴宏(秋田)39分14秒区間31位(45→44)
小林雅幸(新潟)40分22秒区間44位(12→25)

 先述通り、佐藤と竹澤の一騎打ちは本当に面白かった。同じ長距離界のエースでも佐藤はマラソン、竹澤はトラックなので、直接対決はまずないのですが、こういうことがあるのがこの駅伝の醍醐味だと思います。他は阿久津が復活してくれたのが嬉しかった。在校生はあんなものでしょう。

○青山学院大学
1区
竹内一輝(広島)21分05秒区間34位(34)

3区
★米澤類(福井)25分03秒区間31位(27→29)

5区
石田駿介(福井)25分44秒区間25位(35→30)

7区
★市岡敬介(岐阜)30分32秒区間45位(13→30)

 箱根で大躍進した青学ですが、やっぱりピーキングが本当に箱根にドンピシャだったようですね。市岡はもうちょっと粘りたかったですね。

○日本体育大学
1区
服部翔大(埼玉)20分12秒区間賞(1)
本田匠(熊本)20分24秒区間7位(7)
秋山怜士(大阪)21分16秒区間40位(40)

3区
★野口拓也(宮城)24分39秒区間14位(41→33)
★森賢大(鹿児島)24分44秒区間19位(3→4)
★出口和也(茨城)24分49秒区間24位(37→32)

5区
鈴木悠介(神奈川)25分28秒区間17位(25→20)

7区
山田紘之(東京)38分11秒区間5位(31→20)
保科光作(宮城)38分49秒区間21位(21→18)
★長尾正樹(香川)39分27秒区間34位(41→40)
★篠崎昌道(神奈川)39分44秒区間37位(17→24)

 在校生5人は多分最多。森はテレビにしっかり映る位置にいましたね。OBでは10区で(当時)区間新を出した山田の区間5位が光りますね。

○明治大学
3区
岡本直己(広島)24分19秒区間4位(18→5)

4区
高城孔(福岡)14分49秒区間15位(10→11)

5区
北魁道(広島)24分49秒区間4位(10→5)

7区
★菊池賢人(北海道)39分04秒区間27位(35→33)
★鎧坂哲哉(広島)38分17秒区間8位(6→4)

 岡本は本当に成長しましたね。序盤に大きく出遅れてしまった広島チームを見事生き返らせました。その広島チームのアンカーは在校生の鎧坂。万全の体調ではなかったようですが、地元の大声援を受けてよく頑張ったと思います。

箱根区間予想~帝京大学

往路15位復路6位
総合11位帝京大学
(予想:順位→往路18位復路7位総合15位・区間→2区4区…)

 ちょっと区間予想について言い訳。実は8区以外9区間当ててたんですが、1区大沼はきついのではと思い色々変更していたら全然違う形に…。あー、悔しい。順位は往路がもう少し上でしたね。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シード権との差)
1区大沼睦(3年)1時間5分23秒区間19位(19)2分56秒
2区中村亮太(3年)1時間10分00秒区間11位(19→16)4分00秒
3区西村知修(3年)1時間5分38秒区間15位(16→15)6分30秒
4区安藤慎治(3年)59分30秒区間17位(15→15)10分03秒
5区土久岡陽祐(3年)1時間24分17秒区間12位(15→15)12分46秒(5分23秒)

6区板垣辰矢(4年)1時間00分23秒区間4位(15→13)12分14秒(4分33秒)
7区渡邉克則(2年)1時間7分10秒区間16位(13→13)14分28秒(4分32秒)
8区稲葉智之(2年)1時間8分24秒区間13位(13→14)15分56秒(5分09秒)
9区河野健一(4年)1時間11分12秒区間3位(14→12)14分50秒(3分40秒)
10区佐藤健(4年)1時間12分55秒区間5位(12→11)14分39秒(2分55秒)

【敢闘賞】河野健一&佐藤健…意地を見せた終盤の4年生
【技能賞】板垣辰矢…難しい位置からお疲れです
【(激励の)喝】在校生全員…区間一桁無し

1区の配置失敗?
 残念ながら後一歩シード権に手が届かなかった帝京大だが、一番の敗因は1区大沼の出遅れだろう。元々800mの選手で今年何とか20kmに対応できるようになった選手には早すぎるペースで推移。力はほぼ出し切ったものの、トップと3分近く開いてしまった。往路でガツンといけるチームではないので、これは響いた。

 以後、大沼を含め3年生で繋いだ往路は2区中村はエース区間で頑張ったが、前との差が開いてしまい、3区に配置した西村が予想外の一人旅(上武が前にいたが、大きく失速したため目安にならず)で全く力を出せなくなってしまった。3年生2枚看板を使っての15位という位置はチームの士気に大きく影響してしまっただろう。安藤、土久岡も低空飛行で結局往路は15位。それ以上にシード権との差が5分も開いてしまった。84回大会のように復路で逆転してシード権を狙う予定であったが、これはさすがにかなり大きい差であった。

 1区は選抜の森本がハイペース宣言をしていたし、西村を1区にもって来るべきだったのではないかと感じる。10位前後の第2集団あたりで繋いでくれていたらちょっとは違ったはずである。勿体無いのは分かるし、スローなら大変有利になる計算はあったのだろうが、1区は軽視するべきではないのだろう。

意地をみせた4年生
 シード権は非常に厳しい状況になった復路だが、それでも4年生が意地をみせてくれた6区の板垣は2年連続で前回は59分前半で区間2位。大きな期待で力んだが、序盤の登りを区間新を大きく上回るペースで入ってしまい、前回より1分遅れた。まあ最も、行くしかない状況だったので、突っ込むのは仕方なかった。順位的には2つあがったので良かっただろう。

 その後7区8区がもたついてしまったため、5分ほどの差で終盤。ほとんどシードは絶望的な状況となっていたが、ここから再び4年生が魅せた。9区の河野が点々と前が見えていた状況を上手く利用して前を追い、区間3位の好走。1人で1分30秒もシード権との差を追いつめる走り。そしてアンカーキャプテンの佐藤も攻めの走りを貫き、総合11位まで浮上。復路はほぼ予定通りで6位。だが、往路で開きすぎたため、及ばなかった。それでも、4年生がきっちりまとめ、駅伝をした感じである。

3年生以下に一桁無し
 ただ、書いていて一つ気になったのが、3年生以下に区間一桁順位が無かったこと。厳しい区間の2区5区はともかくとして、帝京大の見せ所の7区8区も区間二桁に甘んじてしまった。4年生3人が区間5位以内に入っているのに、区間15位以下が4人。これは完全に脚を引っ張ってしまった。箱根予選を走った神田や大城らが出場できなかったこともあったのだろうが、これは頂けない。

 予選会から出場になるが、往路のメンバーは全員残る。確実に突破して、今度こそ復活シード権を目指したい。



来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
板垣辰矢6区4位、河野健一9区3位、佐藤健10区5位

○在校生出走メンバー
大沼睦1区19位、中村亮太2区11位、西村知修3区15位、安藤慎治4区17位、土久岡陽祐5区12位、渡邉克則7区16位、稲葉智之8区13位

○補欠メンバー(+α)
杉山功、神田純也、香川竜一、大城享吾、小林頌幸、中西健太

 先ほども書いたように区間5位以内の4年生3人が抜ける。最も、3人は少ない方だし、昨年の予選会でチームワンツーフィニッシュをした中村と西村やその他の予選会出場者や本戦出場者を合わせれば10人以上大きな舞台を経験した選手が残る。現在は全体的に力不足だが、大きく成長してくれる選手が出てくれることを願う。

箱根駅伝論評~中央大学

往路4位復路4位
総合4位中央大学
(予想:順位→往路7位復路12位総合8位orz、区間→2区4区5区6区7区8区9区10区の8区間☆)

 1区から大幅に狂いましたね。水越にあっぱれです。区間は1区と3区が逆以外はほぼ完璧。まあ中大は王道で来るので区間は当てやすいです。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区水越智哉(4年)1時間3分16秒区間6位(6)49秒
2区山本庸平(4年)1時間10分14秒区間13位(6→10)2分07秒
3区棟方雄己(2年)1時間4分12秒区間8位(10→10)3分11秒
4区佐々木健太(1年)57分14秒区間4位(10→8)4分28秒
5区大石港与(3年)1時間21分30秒区間3位(8→4)4分24秒

6区山下隆盛(3年)59分48秒区間2位(4→3)3分17秒
7区高橋靖(4年)1時間6分27秒区間9位(3→3)4分48秒
8区小柳俊介(2年)1時間9分01秒区間17位(3→3)6分53秒
9区齋藤勇人(3年)1時間12分34秒区間12位(3→4)7分09秒
10区辻幸佑(4年)1時間11分44秒区間2位(4→4)5分47秒

【敢闘賞】山下隆盛…転倒にもめげず激走
【殊勲賞】水越智哉…総合4位の立役者
【特別賞】高橋靖&辻幸佑…最後に走れて良かった&一般からすごいです
【(激励の)喝】齋藤勇人…ラストで失速。来年を考えるともっと頑張ってほしい
 
1区水越が殊勝の走り、一気に流れが
 出雲や全日本では序盤遅れてから、じわじわ浮上してきた。箱根も同じく最初はシード権外からスタート。経験者が走る山でシードをまたいで粘ると思われたが、最初からシード権を下回ることなく、大躍進となった。

 立役者は何といっても水越。正直、区間配置を見たときは1区と3区は逆だろうと思って、2区までは低迷していると思っていた。が、その水越がハイペースの第1集団に喰らい付いていい方に大きく裏切られた。これで苦しいと思われた2区山本も何とか粘りきり2区終了地点で10位。金太郎飴、そして山が強い中大はこの地点でシード確定、更に上位進出も見込める状況となったのだ。


山下の激走
 その後、期待のスピードランナーの棟方と佐々木が東洋をいいペースメーカーにしながら、徐々に上位チームとの差を詰め、8位で山に。

 その山には大石と山下という経験者が待っている。しかも大石は今季急成長。全日本で8区2位で逆転シード権の立役者となっている。どこも山に不安を抱える中、これは非常に大きかった。大石は柏原と一緒に走り出したが、冷静に自分のペースを守り、大平台で一気に仕掛け、上位に進出。ラストでやや息切れしたが4人抜いて4位でフィニッシュ。役割は十分に果たし、久々に往路から中大の文字が躍った。

 しかし山のハイライトはここから。6区は前回60分切りをしていた山下。故障明けでどうかと思われたが、日体大をすぐに捕らえると、前の山学にも追いついて競っていた。が、ここでアクシデント。カーブを曲がる際、インに寄って来た山学田口と身を乗り出した観客の間に行き場を失い、バランスを崩し転倒してしまった。

 これは正直どうにもならなかったような感じ。観客といっても、多少は身を乗り出すだろうし、規制は難しい。田口がインによるのも最短距離を走るのに当然のこと。強いて言えば、抜きかけていたのに田口の内側にいた大石の位置取りが問題。といっても、左右にカーブが連続するのでいちいち場所を変えるのは難しい。ので避けようなかったかなと感じる。

 問題は山下の状況。一瞬、棄権もあるのではないかとヒヤリとした。が、すぐに起き上がると再び田口に追いつくガッツを見せた。後に足の裏の皮がめくりあがり、シューズが血まみれになっていたのを知ったが、微塵も感じさせない走り。惜しくも区間賞は逃したもののまだ来年がある。先輩の野村の区間記録を破るつもりで次回も走ってもらいたい。

総合2位のチャンスだった
 ただ、復路も4位だったものの、意外と往路より復路の方が苦戦している選手が多かった。7区8区9区が9位17位12位と苦戦して前を追えなかったのだ。

 まあ7区高橋は山学との差を詰めたので合格点か。というか1年から3年はほとんどドクターストップをかけられていたにも関わらず、ここまで状態をあげてこれたことがすごいこと。よく走ったと思う。それに対し8区小柳が大きく引き離されたのが残念。スタミナ型と思っていたが、一人旅はまだ無理だったのか。てか山学は見えていたのだが…スピード不足なのかもしれない。

 そして9区の齋藤も期待に応えられず。故障明けではあったものの少々辛口採点なのはエース候補だから。序盤こそ5番目のペースで走っていたが、ラスト3kmで大きく失速。来年は往路を担えるようになれば最高、最低でも平川並では、という思惑があるのでもうちょっと頑張ってほしかった。ラストの一般入試から入ったの辻が区間2位と頑張ったが、トップ3に後少し届かず。復路次第では総合2位も可能だっただけに、彼らの失速は残念である。

 まあ、最も、もう少し上を狙える感覚があった、という悔しさを掴んだのも収穫か。シード権どうこうでなく、更に上位を賑わせる期待を持たせる結果だった。


来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
水越智哉1区6位、山本庸平2区13位、高橋靖7区9位、辻幸佑10区2位

○在校生出走メンバー
棟方雄己3区8位、佐々木健太4区4位、大石港与5区3位、山下隆盛6区2位、小柳俊介8区17位、齋藤勇人9区12位

○補欠メンバー(+α)
市塚遊、金田央、塩谷潤一、野脇勇志、新庄浩太、渥美昂大(森山など)

 棟方や佐々木、齋藤あたりが大きく伸びてくれればいいが、基本的には今年と同じ戦い方になるのではないか。1区野脇2区棟方3区佐々木で今年以上の走りが出来れば面白い。というのも区間3位2位の山の2人が来年も残るのだ。そうなれば、今年より上…

 もしかして打倒東洋のダークホースになれるかも?と思うのだがどうだろうか。とにかく結構期待のかかるチーム力があると思う。

箱根駅伝論評~山梨学院大学

往路2位、復路7位
総合3位山梨学院大学
(予想:往路5位復路1位総合1位、2区3区5区6区7区9区の6区間正解☆)
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区松枝翔(2年)1時間3分16秒区間7位(7)49秒
2区高瀬無量(3年)1時間9分03秒区間7位(7→3)56秒
3区オンディバ・コスマス(2年)1時間3分04秒区間2位(3→2)52秒
4区後藤敬(4年)58分59秒区間14位(2→5)3分54秒
5区大谷康太(4年)1時間21分16秒区間2位(5→2)3分36秒

6区田口恭輔(2年)1時間00分09秒区間3位(2→2)2分50秒
7区小山大介(4年)1時間6分33秒区間11位(2→2)4分27秒
8区岩田真澄(4年)1時間7分54秒区間9位(2→2)5分25秒
9区中川剛(4年)1時間12分13秒区間9位(2→3)5分20秒
10区大谷健太(4年)1時間13分19秒区間9位(3→3)5分33秒

【敢闘賞】松枝翔…ハイペースの1区に対応
【殊勲賞】大谷康太…最初で最後の箱根路は5区2位
【技能賞】高瀬無量&田口恭輔…しっかりとしたペース配分&6区で59分台
【(激励の)喝】オンディバ・コスマス…思惑が狂い始めた
【喝】小山大介…総合優勝の可能性が消えてしまった

山は大健闘
 山梨学院が見せ場を作ったといえば、今回はだろう。5区は3年連続の高瀬かと思いきや、初の箱根路の大谷康太。トラックは3障で絶好調。駅伝も出雲は見せ場を作り、全日本も(多分急遽)初のエース区間でしっかり繋いでいた選手。だが、登りの適正はよく分からなかっただけに不安はあった。

 が、その心配は杞憂だった。序盤から早大八木らと競いながらまずまずのペースで登る。12km地点で脚が痙攣したそうだが、それにもめげず、後ろから上がってきた中大大石を振り切り、明大も抜いて2位浮上。その後もペースを乱さず、終わってみると大石や深津など実績のある選手より上回る区間2位。3障で鍛えた脚力を存分に発揮してくれた。さすが、高瀬に代わっただけあった。

 また、6区の田口も素晴らしい走り。秋からブレークしていたのに駅伝に出場してこないなあと思っていたが、山の準備だったのだろうか。登りはかなり苦手だったようだが、下りに入ってから、昨年60分切りの中大山下と互角の走り(これがあの事故の遠因にもなってしまったが…、いや別に田口に何の責任もない)。東洋との差を一気に45秒ほど詰めて、復路に向け流れを作ってくれた。来年、再来年も期待したいところだ。

スタートは決まるも
 ただ、惜しかったのは平地で誤算があったこと。1区2区に関しては言うことはない。出雲全日本でいまひとつだった後藤に代わって1区に入った松枝が、ハイペースの1区に対応。正直第2集団くらいかと思っていたが、全日本での走りはフロックではなかったということだ。2区のエース区間は高瀬がきっちり対応。昨年の5区でペース配分を失敗してから、非常に安定しており、今回もきっちりまとめあげた。この2人は来年の山学を引っ張る存在になるだろう。

 問題はここから。2区ではなく3区に回ったコスマスだが、調子は上がっていなかった感じ(2区高瀬、5区大谷康に目途が立って助かった)。序盤こそハイペースだったが、中盤からはペースをあげた明大鎧坂にじりじり引き離される。区間賞も奪われ、関カレハーフや出雲でみせていたロードの強さは、今回はなりを潜めてしまった。全日本と状態が合わせられない状況が続いている。来年からは2区を走ってもらいたいので、そこは反省してほしいと思う。

 更に誤算だったのは4区後藤。駅伝シーズン1区で失敗していたが、3年連続の4区なら大丈夫と思われたが、まさかの大失速。走り始めたときから、自分の感覚と実際のペースが合わず、中盤にさしかかる前で脚が動かなくなってしまったらしい。2年の箱根から4年の春先まで順調に成長していただけに残念であった。とにもかくにも、この地点で総合優勝がやや遠のいてしまった。

力んだのか?伸びなかった復路
 それでも山が踏ん張って、7区以降の実績十分の4年生が頑張れば、総合優勝も不可能ではなかったのだが、力を発揮できなかった。

 7区小山が東洋に1分30秒も引き離されてしまい、ここで事実上優勝が無くなった。トラックの持ちタイムから考えると区間11位は頂けない。7区8区あたりは序盤は先頭との差を詰めても後半引き離されるというのがよくみられるので、それを防ごうと序盤抑えさせたようだが、終盤に全くペースがあがらなかった。やはり3分近く差があるので、総合優勝を諦めないなら、ある程度は突っ込まなければならなかっただろう。

 その後8区岩田主将も思うように後半あげられず、9区中川も失速(彼は最初から体が動かなかったようだが)し、駒大に抜かれ3位。10区大谷健は弟と同じく12kmから脚が痙攣。最後は何とか総合3位をキープした感じ。総合優勝を意識して大差を追うというのは中々難しいのだろう。ただ、チャンスだっただけにちょっと残念である。



来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
後藤敬4区14位、大谷康太5区2位、小山大介7区11位、岩田真澄8区9位、中川剛9区9位、大谷健太10区9位

○在校生出走メンバー
松枝翔1区7位、高瀬無量2区7位、オンディバ=コスマス3区2位、田口恭輔6区3位

○補欠メンバー(+α)
赤峰直樹、福島慎也、松森新一、山口大徳、中原薫(藤井翼、牧野など)

 さて、4年生が6人も抜けるので、現状総合優勝を狙うのはちょっと厳しくなる。最も、前回経験者の赤峰や、1万30分前後で走れるようになっている選手は大勢いるので、大きな戦力ダウンではないと思っている。彼らが今年のように順調に伸びてくれれば、昨年以上になる可能性は大いにあるというわけである。

 ただ、上位にいくにはやはり5区で稼ぐのは重要。なので、高瀬が5区に戻って、コスマスが2区で勝負できるようにしてほしい。2区67分半、5区79分、6区59分でいければ東洋柏原の貯金をゼロにできるかなあと感じているがどうだろうか。とにかく、コスマス次第では来年も上位で崩れない走りは可能とみる。

箱根駅伝論評~駒澤大学

往路8位復路2位
総合2位駒澤大学
(予想:往路6位復路5位総合5位・区間予想→2区のみ…)

 区間予想は星と上野の欠場、藤山の平地、深津の5区でもうめちゃくちゃ。順位予想も6区千葉を始め、復路の予想外の健闘で大きく外すことになってしまった。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区後藤田健介(1年)1時間5分14秒区間18位(18)2分47秒
2区宇賀地強(4年)1時間8分38秒区間3位(18→13)2分29秒
3区飯田明徳(3年)1時間5分57秒区間16位(13→13)5分18秒
4区久我和弥(1年)57分42秒区間8位(13→13)7分03秒
5区深津卓也(4年)1時間21分47秒区間4位(13→8)7分16秒

6区千葉健太(1年)59分44秒区間賞★(8→6)6分05秒
7区撹上宏光(1年)1時間5分48秒区間4位(6→4)6分57秒
8区井上翔太(2年)1時間7分05秒区間4位(4→4)7分06秒
9区高林祐介(4年)1時間10分19秒区間賞★(4→2)5分07秒
10区藤山修一(4年)1時間11分45秒区間3位(2→2)3分46秒

【敢闘賞】高林祐介…9区で主将の役目果たす
【殊勝賞】深津卓也…流れを引き寄せた
【技能賞】千葉健太…山下りの6区で区間賞
【皆勤賞】宇賀地強…3大駅伝全て出場

やっぱり4年は4年
 全日本の戦いぶりから、自分は大量の1年生よりも4年生がきっちり走れるかどうかの方が心配だった。その4年生カルテット(メンバーが少し違いますが…)に注目していたが、やはり4年生だった

 2区の宇賀地は1区の出遅れを取り戻すためにものすごく突っ込んだ。昨年も1区が遅れてしまい、追い上げを図ったがうまくいかず。しかし今年は崩れずにエースの走り。前回より大きく出遅れたため、順位は5つあげるにとどまったが、史上初の日本人による4年連続の70分切りで今回が一番いいタイム。また三大駅伝皆勤も達成。全部エース区間での起用、本当にお疲れ様と思う。

 また、その他の4年も頑張った。5区深津は本調子とまではいかなかったが、5人抜きの力走でチームを盛りたてた。9区高林主将は主要区間は初めてだったが、持ち前のガンガンいく走りを存分に披露。チームを2位まで浮上させた。アンカーの藤山は下りからのコンバートだったが、問題ない走り。大八木監督の檄もあり、最後の最後まで前を追った。初めて根性走りの兄と走りが重なった印象。

 とにもかくにも全員きっちり走りきった。


かつての強さが随所に
 勿論、4年生が役目を果たしたというのは前提として、復路は本当に頑張った。特に6区から8区は1年と2年で繋いでいる。

 6区千葉はエントリーの段階で非常にびっくり。どれだけ走れるのか疑問だったが、元々クロカンをやっていたこともあり足腰は鍛えられていたようで、ここでまさかの区間賞。これで波に乗ったか、7区撹上も区間4位の走りで2人抜き。8区の井上はイーブンペースで忠実に走り、3位を射程圏内に。この地点で復路トップ。その後、高林らが確実なものにしたが、下級生だけで復路をうまく滑り出したのはかつての駒大の姿か。

 それから序盤でもたついたにも関わらず、最終的に2位まで浮上したのも評価できる点。昨年も序盤で出遅れたが、このときはズルズルと引きずってしまい、8区から反撃も遅かった。しかし、今年は4区5区あたりから徐々に駒大らしさを取り戻し、最終的には1区の出遅れを忘れてしまうくらいである。誰かのミスを取り戻すというのも『らしさ』であった。


悔やまれる1区候補の離脱
 ただ、それだけに1区の候補の上野と星が相次いで離脱してしまったのは優勝争いという観点からすると残念無念。まず全日本で1区を務めた上野が合宿で故障。当日は8区の当て馬担当。開いた1区には星が入った。経験もあるし、暑さと単独走に弱いというので適正もあったため、そのまま入るだろうと思われた。

 ところがどっこい。当日変更で後藤田に。区間配置からして、多分星は区間エントリー後の離脱だったのではないか。そうでなければ、マイペース型の後藤田1区というのは無かったかと。その後藤田は予想通りハイペースに10km持たずに脱落。これはブレーキではなく、実力不足。多分復路なら区間上位で走れていたと思う。

 もし1区に上野や星が出場していたら2区宇賀地も突っ込む必要なく、3区飯田ももう少し力を出していた。そうすれば、ゴールでついていた3分46秒差は果たしてどうなっていたのか考えてしまう。唯一東洋に対抗できる戦力を持っていただけにここだけは惜しかった。複数故障者が出てしまったことだけは『らしさ』がなかったということか。

 それでも、予選会があったこと、出雲・全日本の戦績を考えるとよく立て直したといった方がいいだろう。

来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
宇賀地強2区3位、深津卓也5区4位、高林祐介9区1位、藤山修一10区3位

○在校生出走メンバー
後藤田健介1区18位、飯田明徳3区16位、久我和弥4区8位、千葉健太6区1位、撹上宏光7区4位、井上翔太8区4位

○補欠メンバー(+α)
藤原昌久、上野渉、西澤俊晃、手塚任宏、(渡邉潤(前回3区21位)、油布、郡司、窪田、湯地など)

 卒業生は4人とまあ平均的なのだが、2区5区9区10区と長距離区間4人とも抜けてしまうのはちょっと痛いかな。それだけ4年がきっちりしていたということだが。

 それとこのチーム、新4年と3年の層が非常に薄い。新2年は充実しているが、下手すると7人衆全員来年の箱根に出場ということになる。出雲全日本は大丈夫だろうが、さすがに箱根ということになるとちょっと怖い。なので、来年に関してはちょっと厳しいかもしれない。今の1年が上級生となる88回、89回の方が面白そうかなと思う。

 まあ、今年の戦い方を見たら、近いうちにまた頂点を取るかなと思う。

箱根5区・距離短縮問題について

や~、何か虚脱感で中々記事書く気ならず(贔屓チームが撃沈したのもあるが…)、のんびりしていたのですが、何だかあまりいいニュースが流れていないようですね。
何でも5区の距離を短縮するしないでもめているとか…。

他の駅伝ファンの方が既に反応し、コメントをしており、ほとんど自分も同意。
なので、真新しい事は何もないのですが、一箱根ファンとして反応した方がいいと思い、書いておきます。

5区の距離を戻すのは賛成

 5区の距離というのは以前は20.7kmで6区と並んで最短距離だった。それが82回大会に4区を18.5kmの最短距離にし、その分を5区に回し、23.4kmと最長距離になった。これは4区の距離を短くすることで中距離選手の参戦ができるようにし、山登りの5区を伸ばすことで選手を鍛え、将来的に世界で通用するマラソンランナーの育成をするということでそうしたわけだ。のだが…個人的には反対だった。主な理由は2つである。

≪選手の負担増大≫
 これは82回大会から何人も見られるが、最後で脱水症状や疲労などでフラフラになって戻ってくる選手が後を絶たない。東洋の釜石や選抜の涌井(拓大)、日体大の久保岡、亜大の山中、神大の石田などパッと思いつくだけで多数、84回の小野(順大)は途中棄権となってしまった。残り500mでの出来事で旧コースなら何とかゴールまでいけたはずである。今後もこのようなアクシデントは今後も多々起こるだろう。

 山のスペシャリストの育成や万全な選手を置け、と言うが全チーム万全な選手を置けることはやはり無理。急遽の山登りや、体調を崩していてもチーム状況が厳しく変えられないというところはどうしても出てしまう(今年で言えば前者は早大、明大、日大とか、後者は亜大、東海大)。どこからしら、絶対出てきてしまうので、やはり距離を元に戻した方が運営上安全ではないか。

学生長距離界の発展に影響しないのでは?
 で、そのきつくなった山登りを懸命に登りきって、果たして何が得られるのか。本人の自己満足感は上がるかもしれない。しかし、オリンピックランナーをこれで育成できるのか。20.7kmも23.4kmも世界ランナー育成という点では大差はない。それに、世界大会にこのような標高差700m以上のコースは存在しないので、こういうコースを攻略しても普段の他のレースでは役に立たない

 事実、箱根出身でのオリンピックランナーや世界大会の出場選手の出場区間を調べてみると多いのは平地のエース区間2区。名前をあげると佐藤敦之、清水将也、佐藤信之、花田勝彦、渡辺康幸、藤田敦史、竹澤健介などなど。その他は10区の尾方、3区の藤原や上野、意外に6区の谷口に川嶋。実は5区出身で近年世界大会に出場している選手がいないのである。つまりが、5区の距離を長くすることは、選手の負担の増大以外は何も生み出さないのだ。勿論、柏原が世界に行くことがあるかもしれないが、何か彼は特別な気もする。なので、5区の距離は元に戻してほしい。てか、81回大会までので良かったかと。

 それに、現在世界はスピード化。5千や1万のスピードをそのままマラソンに持ち込んでくる外国人に対応するのに、山登りの5区を伸ばすのは何か違うような気がするのだ。4区の距離を短くしているが、はっきりいってあの距離区間は長距離なので意味ない。スピードランナーは最近は3区あたりに登場することが多くなっているので、それで対応できるだろう。なので、リスクが増えるだけの現行の5区の距離は元に戻してほしいと思う。

ただし、今戻すのは反対

 ただね。5区の距離を伸ばしてまだ5年。選手を鍛錬させ、オリンピックランナーを育てる名目ではじめた以上、結果が出るまで続けるのが筋かと。なんで、

やるなら10年乃至20年やるべき
でしょう。別に僕の意見は一素人でしかないので、的外れなことも言っているだろう。柏原に続いて、新星が今後現れ、世界に出る選手が生まれるかもしれない。前・山の神、今井正人もじわじわ成長はしていっており、今後覚醒するかもしれない。現在箱根5区を走っているランナーが引退するまではやらないといけないでしょう。

 まあ距離を戻せ、というのはおそらく柏原が強すぎるから出た負け犬の意見なのだろう。今は絶対勝てないから出たもの。確かに柏原に負担がかかり、それが祟って卒業後伸び悩んで結局世界に出れなかったという事もあるかもしれない。でも、結果はまだ出ていないのでやらないといけないだろう。選手の負担が増えるとかどうのこうのとか理屈つけているが、そんなのは前から分かりきっていたことで本心ではない。

あの時、今井がいたから言えなかった

のだろうね~。それが今回は東洋の(←これ重要やろうね)柏原ということで不満が爆発したとしか見えない。色々理屈つけてごねているが、

だったら、何で距離伸ばしたの?(by 柏原)

柏原が入ってくる前に決めた事(その時に反対意見がどれだけあったのかは知らないが)。それが柏原に大きな差を付けられたらこれとは…情けない指導者が多いことですね。非常に能力も意識も高い柏原を虐めて、世界に通用するランナーを育て上げることできるのかいなと思うのだが。


 やや話はそれたが、言いたいのは個人的に距離は戻してほしいと感じる。ただ、やるならある程度続けろということ。青葉会長は来年いきなり戻ることはないと発言されていることにホッとしているが、数年先には戻っていそうかな。

 とにかく将来ある選手を潰さないように、また育て上げてほしいものである。

箱根駅伝論評~東洋大学

往路1位復路2位
総合1位東洋大学
(予想:往路4位復路2位総合2位・区間予想→1区5区的中)

 1区から4区(特に1区)が予想外の健闘を見せて、大幅に計算が狂ってしまった。区間予想を読むのはね~。2区大津になった時点で読めない。10区高見なんて読めない。(ただ、6区市川は当てたかった)

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区宇野博之(2年)1時間3分02秒区間5位(5)35秒
2区大津翔吾(3年)1時間9分49秒区間10位(5→7)1分28秒
3区渡邊公志(1年)1時間4分49秒区間10位(7→9)3分11秒
4区世古浩基(4年)57分14秒区間4位(9→7)4分26秒
5区柏原竜二(2年)1時間17分08秒区間新☆★(7→1)-3分36秒

6区市川孝徳(1年)1時間0分55秒区間9位(1→1)-2分50秒
7区田中貴章(2年)1時間4分56秒区間賞★(1→1)-4分27秒
8区千葉優(3年)1時間6分56秒区間2位(1→1)-5分25秒
9区工藤正也(4年)1時間12分18秒区間10位(1→1)-5分07秒
10区高見諒(3年)1時間13分06秒区間7位(1→1)-3分46秒

【MVP】柏原竜二…区間2位をダントツに引き離し、2年連続の区間新&往路優勝のゴールテープを切る
【敢闘賞】宇野博之…不安視されていた1区を上位で走り、流れを作る
【殊勝賞】田中貴章…2位以下を1分30秒引き離し、総合優勝を決定付けた
【特別賞】高見諒…2年連続総合優勝のゴールテープを切る
【監督賞】酒井俊幸監督…今年引き継いだチームを2年連続優勝に導く

2年生が大活躍
 大混戦が予想された今年の箱根駅伝だが、最大で5分以上差がつく程、東洋大の強さが際立ちました。その要因は何かと考えたところ、一番は2年生の3人の活躍が大きかったのではと思います。

 代表格は勿論、柏原。戦前から昨年のように一人で何分も貯金するだろうとは言われていたが、予想以上の強さ。5区の2回目はタイムが落ちることがデータ上多く、それに今年は向かい風が吹いており、トップが失速し中盤から一人旅になるという条件。個人的には79分前後と思っていた。が、結果は区間新。公言していた76分台とはいかなかったが、向かい風さえなければ達成はできていただろう。ただ、それ以上に区間2位に4分以上差をついていることが、柏原の強さを引き立てている。最近の箱根ではちょっと考えられないタイム差。もうまるで走力が違う。見た感じも昨年は初々しさがあったが、今年は風格が出てきている感じ。東洋大、いえ、日本長距離界の若きエースになれる逸材なので今後が楽しみである。

 それにつられて他の2年生も頑張った。宇野は夏に故障、秋に復帰したものの不安定で、全日本終了時には酒井監督から「20kmは怖くて使えない」と烙印を押されていた。スピードタイプということで1区だろうと思われていたが、ハイペースになった時対応できるのか疑問視されていて、私も1区でやや出遅れるという予想を立てていた。が、終盤までハイペースについていき、5番目で襷リレー。有力チームで先行されたのは早大くらいで、山学、駒大、日体大などには大きく貯金を作る走り。2区以降のランナーを楽にした。影の功労者は彼だろう。また7区田中の働きを忘れてはならない。東洋の7区は前回飛坂が区間賞を獲得しており、ここの穴が地味に響くのではないかと言われていた。が、その7区を全日本でも区間賞を取っていた田中がカバー…どころか他校との比較すると前回よりも良かった。ここで、追いすがる他校に引導を渡したといっていいだろう。

 この世代は元気が良く前哨戦で活躍した佐藤、山本、川上など続々と期待できるランナーが出てきている。ひとえに柏原の影響だろう。この世代が上級生になっていく来年以降は更に期待できるかもしれない。


徹底した後半のペースアップ
 勿論、要因はそれだけではない。前回の復路で、負けるはずの早大に勝った要因は後半しっかり走るというものだったが、今回も発揮された。
2区大津12位→10位
3区渡邉14位→10位
4区世古10位→4位
6区市川6位→9位
7区田中3位→1位
8区千葉4位→2位
9区工藤12位→10位
10区高見9位→7位

 これは1区と5区を除いた、最初のチェックポイントと最終の区間順位がどのようになっているかというものだ。後半スタミナ切れをした6区市川以外は全員区間順位が浮上している。前回、このような走りをさせたのは復路だけだったが、今年は往路から徹底させている。勿論、選手のタイプが元々そうだったというのもあるだろうが、東洋を5区までに差をつけたくても、復路で追い上げようとしてもそうは中々うまくいかないはずである。確実な走りで柏原の脚を引っ張らないようにしたのも勝った要因だ。


分厚い選手層
 そして何といっても、分厚い選手層である。出雲や全日本で、好成績を残していた山本、佐藤、川上がメンバー落ち。彼らは元々10人のボーダーライン上だった選手でテスト起用だったそうだ。調子が良ければあの程度の成績で走れる選手がうじゃうじゃいるという感じ。そこから選ばれている選手はほとんど調子がいいはずなので、失速する選手などいないのだ。実際、世古や渡邉あたりは、ボーダーよりやや下、千葉は今季の調子から無理なのではないかと思われていたが、好走。この分厚い選手層の中選ばれているので、自信を持って走っている。いわば、黄金時代の駒大みたいなものだろう。

 今回、実力のある高見がアンカーに回ったが、9区までの選手を自信を持って送り出せたからこそ高見を序盤に使う必要が無かった。本当に磐石な態勢だったのだ。



来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
世古浩基4区4位、工藤正也9区10位

○在校生出走メンバー
宇野博之1区5位・大津翔吾2区10位・渡邊公志3区10位・柏原竜二5区1位・市川孝徳6区9位・田中貴章7区1位・千葉優8区2位・高見諒10区7位

○補欠メンバー(+α)
佐藤寛才・本田勝也・富永光・山本憲二(川上遼平・設楽兄弟・佐久間・大津など)

 いやはや、卒業生が2人しかおらず、しかもこのくらいの成績は東洋大の選手層だと軽く埋まってしまう程度の穴。特に往路の出だしが全員残るのは大きく、順調に行けば、柏原に昨年より更に少ない借金で、そして更に柏原で大きな貯金が見込めるというものだ。復路も出だしの市川が更にレベルアップするだろうし、また高見をアンカーに置ける。10人目のメンバー争いも佐藤や本田、富永らの在校生に新人の設楽兄弟など熾烈を極めそう。というわけで、柏原が故障でもしない限り、3連覇の可能性は非常に高い。暫く東洋大の時代が続きそうな雰囲気である。

第86回東京箱根間往復大学駅伝競走

第86回東京箱根間往復大学駅伝競走も終わりましたね。
昨年のように1校1校詳しくフリーダムに評論していくつもりですが、トップ用の記事です。


1位東洋大学11時間10分13秒

 V2おめでとうございます!!いや~、東洋の優勝は危ないと何度も書いていたのがとてもバカらしく思います。柏原の爆走は勿論ですが、個人的には1区宇野があのハイペースに対応したことがポイントだったと思います。自分の予想は宇野が対応できないとしてのものでしたので、のっけから計算が狂ってしまいました。とにもかくにもそれで流れに乗り、4区終了時で昨年の順位を上回る。柏原であっさり他校を置き去りにし、しまいには2区を務める力もある高見を2年連続のアンカーに回す余裕(その高見は不調だったようだが)。もうぶっちぎりでの優勝であった

2位駒澤大学3分46秒差

 いやはや、往路を見て復路も厳しいのではないかと思いましたが、復路は力通りの走りをし、なんと復路優勝。東洋大を3分以上上回った。千葉と高林が区間賞を獲得し、他も区間上位であった。どうやら最初の出遅れは、1区候補だった上野が合宿で故障し、更に星が直前で調子を落とし、急遽後藤田が勤めなくてはならなくなったかららしい。故障者が複数でたのは不味いが、前回のように悪い流れを引き継ぐということは無く、終わってみたら王者東洋を倒す力があったのはここだけ。1区候補の故障が悔やまれる。まあ上手く終れてとりあえず良かった。来年は若手主体でちょっと厳しくなるだろうが
いずれまた頂点を極めるだろう。

3位山梨学院大学5分33秒差

 復路の戦力からして面白いかと思ったが、7区小山で流れが止まってしまった。ハートは熱く、頭は冷静にいきたかったが、そういう走りは想像以上に難しいということでしょう。9区中川まで失速してしまうとは思わなかった。それでもモグスが1年の時以来のトップ3入りで、日本人の力は非常に上がっているという事も証明。コスマスや後藤の不調など、ちょっと惜しい面もあるが、力は出し切った。こういう育成が続けば、暫くシード権は保っていられそうである。

4位中央大学5分47秒差
 そつなく繋いで復路からじわじわ浮上してくるのかと思ったら、思った以上に往路で早く浮上。復路タイプの多い中大が失速するわけなく、往路の順位をそのまま保ち、最後はトップ3にあと少しまで迫る大活躍。山下は転倒しながらも昨年同様60分切りだし、最後の箱根となった高橋や辻も踏ん張った。今年の中大の特長が最大限に発揮されたレースだった。

5位東京農業大学6分29秒差
 2区外丸が作った流れを途切れさせずに往路は5位。復路は6区に細谷や川内でなく、松岡という驚きの配置もあったが、危なげなく襷を運び、8区まででも順位を落とさず、昨年の悪夢を考え配置した9区10区の主力選手へ。2人とも少し飛ばしすぎの感があったが、きっちり役割を果たし、14年ぶりのシード権を獲得した。

6位城西大学7分40秒差
 何度挑んでも、どうしても打ち破れなかったシード権の壁をようやく突破。復路、三田が走れずヒヤリとしたが、代わりの岡本がしっかり繋ぎ、7区石田が昨年のリベンジを果たす区間2位。その後も恩田と田中がきっちり『駅伝』を行い、アンカー八巻が城西大のランナーで初めて笑顔でゴールテープを切った。


7位早稲田大学9分51秒差
 1区矢澤は最高の出だしをしてくれたが、それを全く活かせず。全日本で出た課題がそのまま露呈し、優勝争いにすら絡めなかった。色々と言いたいことがあるが、2区尾崎の不調、5区急造、6区9区故障上がり、4区7区8区実績の少ない選手が走らざる終えなかったということを考えるとよく7位でまとめたのかもしれない。

8位青山学院大学11分12秒差
 ビッグサプライズがここ。往路の9位は1区出岐2区米澤の流れで取ったので復路は厳しいだろうと思っていたが、復路も6区小川7区市岡が好走し再び流れが。監督が厳しいと言われていた9区川村も耐え、アンカー鈴木が1つ順位をあげてほとんど誰も予想していなかった41年ぶりのシード権小林剛、辻本という主力が走れなかったにも関わらず、素晴らしいチームワークであった。

9位日本体育大学11分32秒差
 んー、残念無念。往路に主力を投入し3位と高位置につけるも、6区高尾が64分台の大ブレーキ。一気に10位まで順位を下げてしまい、以降その10位の流れに甘んじてしまった。それでも復路に篠崎、谷野がいて良かった。ずるずるいかずにすんだ。3年生カルテットが残る来年こそ上位を取りたい。

10位明治大学11分44秒差
 結局主力の松本昂や中堅の小林が出ず、復路は1年生3人という非常に苦しい陣容。それでも大江と菊池が結果を残し、一時は4位まで回復。しかし昨年の失速区間9区10区でまたもや失速してしまい、最後は10位まで転落。3位を狙える戦力を誇っていただけに、故障者が悔やまれる。


以下、シード権外

11位帝京大学14分39秒差

 んー、1区大沼が出遅れ、一人旅になってしまい2区3区の主力が力を出せなかったのが痛い。復路は板垣や河野、佐藤といった4年生が素晴らしい活躍ができただけに、往路でもう少し上位につけていればと悔やまれる。


12位東海大学15分33秒差

 村澤を使って往路12位。復路は厳しいと思われたが、赤染や田中を中心に意地を見せて追い上げた。が、ラストで駒が尽きてしまった。平山らがエントリーできなかったのが結局響いた結果だった。

13位中央学院大学16分28秒差

 塚本、大野、渡邉と全日本瞬間首位の立役者となった選手がエントリー漏れ。そのせいか、彼らも故障だったのか1区三浦2区小林が大失速。以後、木之下が区間賞を獲得するなど、次第に順位をあげていったが、届かなかった。

14位上武大学18分01秒差

 長谷川が大失速し、残念ながら往路終了時でシードは厳しく。せっかく絶好調の福島をアンカーに置いておいたのだが、捨て駒になってしまったのが残念。


15位日本大学18分35秒差

 やはり、以前から懸念されていた日本人の弱さが露呈。2冠どころか往路でシードが厳しい状況に。そんな中行われた復路は井上以外全く力を発揮できず。復路の要に置いた丸林は最後まで駅伝で結果を残せなかった。


16位関東学連選抜19分24秒差

 復路に強力なメンバーがいたが、その要だった梶原が脚にアクシデント、佐野が欠場で大きくシードラインから後退。良かったのは神大勢くらいなものだった。


17位専修大学19分38秒差

 五ヶ谷を1区にして超前半型のオーダーが実らず。安島、星野が実力を発揮できず、松尾が欠場で大きく順位を下げた。9区10区でロードの強さが観れたことが救いである。


18位大東文化大学22分40秒差

 往路とは全く違い、復路は大変順調で、一時は11番手に浮上する活躍。秋山がエントリーできず、往路を戦えるメンバーが少なくなってしまったことが敗因だろう。

19位法政大学23分09秒差

 経験者3人を復路に置いて勝負をかけたが、9区福島が力尽きブービーに。それでも往路は若手に経験が出来、復路も繰り上げにかからず、アンカー奥田は区間10位。来年に繋がるか。


20位亜細亜大学30分54秒差

 主力を全て往路に注ぎ込んだにも関わらず、下位争いにさえ加われなかったため、復路で大きく後退。屈辱の繰上げにもあった。せめて岸本を9区に投入できていたら良かったのだが…


 こんな感じでしょうかね。信頼できる選手がいるチームは、それ以外の選手も安心して走れるようで、そういうところがいるチームが勝ったという印象でした。ちなみに予想で当たったのは多分10位明大だけ。こんなアホな管理人ですが、またこのブログを宜しくお願いします(笑)


 それでは、各大学の詳細はまたのんびりやっていこうと思います。

箱根駅伝-往路を終えて④

16位中央学院大学13分22秒
三浦隆稔(4年)1時間5分00秒区間17位(17)2分33秒
小林光二(3年)1時間12分31秒区間20位(17→19)6分08秒
鈴木忠(3年)1時間5分21秒区間13位(20→18)8分21秒
仁部幸太(3年)58分30秒区間12位(18→17)10分54秒
大谷克(3年)1時間24分02秒区間11位(17→16)13分22秒

 う~、苦しいと思われた序盤が思ったより伸びなかった。
三浦や小林は中学の中ではエース級。出雲や全日本の走りからしたらもう少し走れてもおかしくなかった。ピーキングの問題なのか、それとも故障上がりだったのか…。3区鈴木以降は徐々に力を発揮しだしただけに無念の結果である。

 復路も気持ちを切らさずに区間10位程で繋いでいくしかないだろう。個人では渡邉に期待。また大野や木之下、塚本らどのあたりが出場してくるのだろうか

17位専修大学13分34秒
五ヶ谷宏司(4年)1時間2分46秒区間3位(3)19秒
五十嵐祐太(3年)1時間10分47秒区間15位(3→11)2分10秒
酒井潤一(4年)1時間5分15秒区間12位(11→11)4分17秒
安島慎吾(2年)59分58秒区間18位(11→14)8分18秒
星野光汰(1年)1時間26分50秒区間17位(14→17)13分34秒

 作戦ミスだったのでは…
五ヶ谷が素晴らしい出足で今年はやれると感じていたが、ジリジリ後退。安島は本調子でなかったようだし、星野は箱根の壁に跳ね返されたようだ。自分的にはいい配置と感じていたのだが、2区五ヶ谷、5区五十嵐にした方が結果論良かったような気がする。まあ星野あたりに経験させられただけでも良かったか。

 6区松尾は一斉スタートの大集団の中では実力がある方。まずはこれらの集団の前の方で襷リレーし、流れを作りたい。復路は安定している選手が多いはずだ。

18位法政大学15分20秒
清谷匠(3年)1時間3分56秒区間10位(10)1分29秒
近藤洋平(2年)1時間11分57秒区間18位(10→17)4分30秒
塩月良輝(3年)1時間6分29秒区間17位(17→16)7分51秒
山本洋輔(3年)59分15秒区間15位(16→18)11分09秒
末山貴文(2年)1時間25分45秒区間14位(18→18)15分20秒

 まあ頑張った方。
1区清谷が見事に復活。区間10位と最近の状況を考えれば快走だ。ただ、それ以降はやはり力不足。でも2年3年だけで懸命に繋げた感じがする。いきなり最下位争いになるのではないかと予想していたが、そうはならなかった。チーム状況は良かったのだろう。

 まだ、上田、稲垣、福島と駒は残っており、復路はじわじわ浮上することができそう。15位くらいが目標か。

19位亜細亜大学18分18秒
折田拓也(2年)1時間5分58秒区間20位(20)3分31秒
池淵智紀(3年)1時間12分06秒区間19位(20→20)6分41秒
濱崎達規(3年)1時間5分22秒区間14位(20→19)8分55秒
宮川尚人(2年)57分44秒区間9位(19→16)10分42秒
山中宣幸(4年)1時間29分10秒区間19位(16→19)18分18秒

 ここも配置ミスだな…
1区宮川でくるかと思ったが、そうではなく2区から徐々にあげていく作戦だったみたい。だが、折田にはあまりにも厳しすぎた。5kmもいかないうちに脱落したが、これはブレーキとかではなく本人の実力。ハイペースにはとてもじゃないがついていけない。2区以降もいい選手がいたのに流れに乗れず。最後は山中がプレッシャーに負けたような感じに見えた

 主力を全て投入した往路でこのような結果なので、復路は更に苦しい戦いが予想される。一斉スタートの集団からなるべくこぼれないようにしたい。

20位大東文化大学18分59秒
清野篤(4年)1時間4分47秒区間16位(16)2分20秒
佐藤歩(4年)1時間11分34秒区間17位(16→18)4分58秒
吉田明広(2年)1時間7分47秒区間20位(18→20)9分37秒
鎌田大輝(1年)1時間00分37秒区間20位(20→20)14分17秒
高橋賢人(4年)1時間26分16秒区間16位(20→20)18分59秒

 データどおり。
持ちタイムの平均はほとんど最下位。それでも昨年の調整力をと思ったが甘くなかった。正直油断があったような気も。3区吉田、4区鎌田ははっきりいってなぜ置いた?と思ってしまう。信頼できる高橋に渡るまでに終戦してしまった。

 山の大東と言われているので、6区高関には期待している。山は自信あると言っていた奈良監督。気持ちを切り替えてせめてここは存在感を示したい



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 いやはや、色々あったような気がしますけど、結局東洋が独走で競り合いになる望み薄。他のチームはどこかの区間でブレーキ。プレッシャーがあるのか。逆に東洋は柏原がいるからなのか悠々と走っている感じ。東洋が一番100点満点に近い走りをしてしまいました。

シード争いもせいぜい選抜が入れるか、くらいな感じかな~…。中位争いは面白いだろうが、どうなのだろうか。明日も何かしらドラマを期待したい。

箱根駅伝-往路を終えて③

逆転シード権を狙うチーム(実質1つ?)

11位関東学連選抜9分35秒
森本卓司(神大)1時間3分00秒区間4位(4)33秒
伊藤正樹(国士)1時間10分56秒区間16位(4→14)2分33秒
尾関誠(創価)1時間4分54秒区間11位(14→12)4分19秒
飯沼健太(平国)58分08秒区間10位(12→12)6分30秒
北浦貴大(関学)1時間24分39秒区間13位(12→11)9分35秒(2分12秒)

 やはり往路は厳しかったか。
 1区森本が宣言どおり1km2分53秒ペース。序盤引っ張ってスタミナが心配されたが、区間4位。まずまず役割は果たしただろう。ただ、次の伊藤がややブレーキ。調子も下がっていたと思うが、東洋大津のようにうまく抜かれながら…ということができなかった。これで流れを失ってしまったのか、尾関、飯沼の実力者も追い上げきれず、5区北浦は失速した選手を1人抜いたものの、10位とは大きく開けられてゴール。2分12秒を追って復路をスタートすることになった。

 それでも復路は超強力メンバー。6区に入るだろう仁科がどれだけ下りに対応しているかどうか。ここが下れなかったらまた流れが悪くなる。ここ3年は山下り適任者がいて流れができていたが、さて同じようにできるか。正直、逆転シード権がありそうなのはここだけなので、何とか追い上げてほしい


12位東海大学10分45秒
刀祢健太郎(2年)1時間4分30秒区間14位(14)2分03秒
村澤明伸(1年)1時間8分08秒区間2位(14→4)1分15秒
早川翼(1年)1時間4分04秒区間6位(4→7)2分11秒
永田慎介(3年)1時間00分05秒区間19位(7→11)6分19秒
金子太郎(3年)1時間26分00秒区間15位(11→12)10分45秒(3分22秒)

 う~ん、昨年ほどひどくはないものの、エースの貯金を順調に減らしていってしまった。
刀祢が先頭集団から早くから脱落したが、マイペースの刀祢らしく徐々に浮上。村澤に前が見える位置に渡し、最低限の仕事を果たした。そしてその村澤はやっぱり怪物ルーキー。エース区間2区でいきなり10人抜きで日本人トップ。1年生のごぼう抜きでは最高記録では?本当に学生長距離界に頼もしい選手が現れてくれたものだと思う。ただ、そこから徐々に後退。早川は相手が悪かったのもあったが7位へ。そしてまだ力が戻りきっていなかった永田が一気に11位へ。そして故障上がりの金子が何とか頑張ったが10位までの差は開いてしまった。全日本の7区までが出来すぎだったようだ。

 復路は選手層の関係で厳しい。河野や田中などの駅伝経験者がポイント区間の6区と9区に配置されているので、そこで流れを作って何とか前を追い上げたいところ。ちなみにこれ以降は復路一斉スタート。改めて柏原の破壊力が思い知らされる。

13位日本大学11分23秒
谷口恭悠(4年)1時間4分26秒区間13位(13)1分59秒
ギタウ・ダニエル(4年)1時間7分37秒区間賞★(13→2)40秒
堂本尚寛(2年)1時間4分24秒区間9位(2→5)1分56秒
佐藤佑輔(1年)57分36秒区間7位(5→4)3分35秒
笹崎慎一(3年)1時間29分22秒区間20位(4→13)11分23秒(4分00秒)

 嫌な予感的中で3冠どころではなくなってしまった。
1区谷口はやっぱり的は走り。終盤粘ったがやはりハイペースには対応できなかった。ダニエルが区間賞を獲得したものの、タイムが昨年より落ち、ここで実質優勝の可能性はほぼ消失。その後、堂本がオーバーペース(なぜコスマスと勝負した)で3つ後退。1年生の佐藤が粘ったものの、5区笹崎が最初から全くペースが上がらず区間最下位。何か急遽走ることになってしまったような印象を受けたのだが、どのような山対策をしていたのだろうか。これならダニエル5区の方がマシだったかもしれない。

 選抜以外で逆転シードを狙えるのを言えと言われたらここ。池谷、井上、吉田、丸林という経験者に山崎という勢いのある選手がいるからである。といっても4分は厳しすぎる。彼らは順位を保つのならできるかもしれないが、追い上げるのは…。9区丸林がポテンシャルはあるので、逆転を信じて6区から8区で何とか差をつめたいところだ。


14位上武大学12分10秒
坂口竜成(2年)1時間4分32秒区間15位(15)2分05秒
石田康雄(4年)1時間10分31秒区間14位(15→15)3分40秒
長谷川裕介(3年)1時間7分20秒区間19位(15→17)7分52秒
渡辺力将(1年)59分22秒区間17位(17→19)11分17秒
福山真魚(4年)1時間22分27秒区間5位(19→14)12分10秒(4分47)

 うー、期待の大砲不発だったか…
2本の大砲を持ち、出場2回目でシード権もと思わせたが、それも儚く消えそうだ。1区坂口2区石田は昨年と同様のメンバー。ただ、思ったほど昨年より上がらずに大エース長谷川へ。しかし、その長谷川が全くの不調。脚を傷めていた様で区間19位。この地点で上武は実質圏外に去った。何だろう、本人も5千あたりを中心にやりたいという心があり、中途半端な気持ちだったかもしれない。来年は20kmをやるかどうかすら危うい感じだ。4区渡辺でブービーになり、今年も定位置かと思ったが、もう1人の大砲、福山が頑張って区間5位。2年前に近い水準で走れたのが救いだ。復路は一斉スタートを利用してうまく他校と絡んでいきたい

 その復路だが、やはり非常に厳しい。層は厚い方なので、調子のいい順に並べて、区間一桁を狙っていくようにしたい。せっかく福島を復路に回してあるのに、捨て駒にならないようにしたい。

15位帝京大学12分46秒
大沼睦(3年)1時間5分23秒区間19位(19)2分56秒
中村亮太(3年)1時間10分00秒区間11位(19→16)4分00秒
西村知修(3年)1時間5分38秒区間15位(16→15)6分30秒
安藤慎治(3年)59分30秒区間17位(15→15)10分03秒
土久岡陽祐(3年)1時間24分17秒区間12位(15→15)12分46秒(5分23秒)

 順位は予定通りだろうが、タイムが開きすぎ。
全部3年生で挑んだ往路。1区大沼がトップから大きく離され19位。といっても、これはほぼ実力どおり。なぜ西村を配置しなかった。と思った。その後も中村と西村もあまり力を出せたといえないタイム。前が離れすぎていて終えず、2枚看板が終わって15位。その後は安藤が何とか順位キープ。前回5区予定だった土久岡がそこそこまとめた。といっても、かなり厳しいか。

 復路は駒が残っている。6区区間賞候補の板垣、前回区間一桁の河野などがいるからだ。予選の後半の追い上げは素晴らしかったが、その時のような強かな走りでシードラインに少しでも近づきたいところだろう。

箱根駅伝-往路を終えて②

ここからは上位よりもシード権も気にするべき大学を並べてみる

6位明治大学5分43秒

北條尚(4年)1時間2分27秒区間賞★(1)-13秒
石川卓哉(4年)1時間8分56秒区間6位(1→1)-40秒
鎧坂哲哉(2年)1時間3分08秒区間3位(1→1)-52秒
安田昌倫(4年)55分57秒区間賞★(1→1)-2分39秒
久國公也(4年)1時間27分17秒区間18位(1→6)5分43秒(-3分52秒)

 う~ん、1位から4位まで完璧だっただけに残念なレース。
1区北條がおそらく誰も予想してなかった区間賞。1万28分台が6人も出場していた中、29分台の北條が勝ってしまった。その流れに乗り、石川、鎧坂、安田も快走。石川は当然として、鎧坂は後半ペースをあげる憎いレース。安田は風さえなければ区間新の走りで大きく貯金を稼いで5区へ。しかし、5区久國が大ブレーキ。これは第一候補の松本昂、第二候補の小林が故障明けということで、誰も適任者がいなかったのだろう。4年間頑張った久國にかけたのだろうが完全にうらめ。走りきるのがやっと。ほとんどの主力を投入しながらこの結果は非常に残念である。

 先述のように復路に主力を投入したため、復路は厳しい。多分出てくるだろう松本昂と9区遠藤で何とか貯金を稼いで安全圏へ逃げ込みたいと思っているだろう。7区あたりに松本が入りそれで流れを再び作れば、何とかなるかもしれないというところか。

7位早稲田大学6分05秒

矢澤曜(2年)1時間2分40秒区間2位(2)13秒
尾崎貴宏(4年)1時間10分13秒区間12位(2→8)1分30秒
平賀翔太(1年)1時間3分27秒区間4位(8→3)1分49秒
大串顕史(2年)58分13秒区間11位(3→6)4分05秒
八木勇樹(2年)1時間23分34秒区間9位(6→7)6分05秒(-3分30秒)

 大勝負に出た早大だが、結局不発。
矢澤はたぶん想定していなかった北條に競り負けたが区間2位。自分から積極的に仕掛け後ろに大きくアドバンテージをとった。だが、ここから計算どおりにいかなかった。2区職人と監督に言わしめた尾崎がまさかのブレーキ。持ち前の粘りで失速は最小限に食い止めたが、微妙な流れに。それでも佐久長聖出身の1年生平賀が5人抜きで3位。これから期待だ。が、4区大串は日体大の実力者につき、オーバーペース(大きな実績はなく、しかも故障上がりなのになぜ起用?)で失速。そして問題の八木は大方の予想通り失速。点々と前が見えていた、柏原に平地で追いつかれたことによってこれまたオーバーペース。どうにか区間一桁で踏みとどまったが、役割は全く果たせず。総合優勝の夢はほぼなくなった。

 想定外の大串が入ったように復路は誰が入るか未だに読めない早大。ただ、元々力のあった選手以外は往路を見る限りイマイチ。おそらく入るであろう佐々木はちょっと期待したいが、6区4年連続の加藤も不安だし、復路はひたすら我慢のレースか。シード権だけは取りたい。

8位駒澤大学7分16秒

後藤田健介(1年)1時間5分14秒区間18位(18)2分47秒
宇賀地強(4年)1時間8分38秒区間3位(18→13)2分29秒
飯田明徳(3年)1時間5分57秒区間16位(13→13)5分18秒
久我和弥(1年)57分42秒区間8位(13→13)7分03秒
深津卓也(4年)1時間21分47秒区間4位(13→8)7分16秒(-2分19秒)

 昨年と同じ展開になりかけて、何とか追い上げたという感じ。
1区は星が結局走れず変わって入った後藤田が18位。失速とかではなく実力だろう。あのペースではついていけない。正直配置ミスな気がする。それでも大学駅伝皆勤の宇賀地がかなり突っ込みながら区間3位。やはり安定していた。が、3区予選17位の飯田が区間16位と失速。昨年の悪夢再来かと思われた。が、1年生久我(彼が走るとは思わなかった)が区間一桁。順位は上がらなかったが、前が見える位置に追い上げ、3年ぶり5区の深津(1年と4年のみも珍しい)が5つ順位をあげて、シード権内でゴール。実績的にもうちょっとだが、ひとまず役目は果たしたところだ。ただ、昨年と同じように区間15位以下が2つも出てしまい、かつての安定感は無い。何か勿体無い感じがする。

 復路は9区に高林が控えているが、そこまで如何に繋ぐか。6区から8区はおそらく1年生が最低2人、3区間とももありうる。このあたりが耐えてくれるかというのがポイント。8区終了時に11位以下に落ちていなければ、シード濃厚というところだろう。

9位青山学院大学7分17秒

出岐雄大(1年)1時間3分48秒区間9位(9)1分21秒
米澤類(4年)1時間8分54秒区間5位(9→5)1分19秒
荒井輔(4年)1時間4分09秒区間7位(5→8)2分20秒
横山拓也(1年)58分36秒区間13位(8→9)4分59秒
小嶺篤志(1年)1時間23分52秒区間10位(9→9)7分17秒(-2分18秒)

 ここが大健闘!まさかの往路一桁順位。
1区は2本柱以外で誰だと思っていたら出岐。しかも彼が63分台で区間9位。2区3区が2本柱ということを考えるとかなりやれそうな気配がした。が、それが予想以上。2区米澤がなんと69分を切って区間5位。そうそうたる顔ぶれが並んでいる中、非常に安定した強さがあった。荒井がちょっとピークがずれてしまった感じだったが、それでも区間7位。その後1年生の横山が一つ順位を落とし、ああここまでかなと思った。だが、5区でも健闘。元々言われていた辻本ではなく小嶺。辻本が不調か小嶺が調子がいいのかどっちかと思っていたが、後者だった。向かい風などで失速するランナーが多い中、1年生で安定した走り。最後は深津ら実力者と競り合いながら、往路9位でゴールした。誰も予想していなかったことだろう。

 さて、このままシード権へ食い込めるかという青学だが、2分18秒後ろに復路に巨大戦力を誇る選抜チームが控えている。層が薄いが7区に小林剛、9区おそらく辻本で貯金を作り逃げたい。正直厳しいが、最期の一枠に定評がある青学。もしかするのかも…

10位城西大学7分23秒

佐藤直樹(4年)1時間3分45秒区間8位(8)1分18秒
高橋優太(4年)1時間9分39秒区間9位(8→9)2分01秒
中原大(1年)1時間6分31秒区間18位(9→14)5分24秒
橋本隆光(2年)56分48秒区間3位(14→10)6分15秒
田村優典(2年)1時間22分42秒区間6位(10→10)7分23秒(-2分12秒)

 うん、今のところ何とか駅伝ができているか。
1区故障明けの佐藤が、縦長の集団の一番後ろでひやひやさせながらも区間8位。高橋も序盤スピードで押していき、後半失速したものの何とか9位。久しぶりに2区を一桁で乗り切った。ただ、3区に起用された期待の中原が失速。これは僕の予想通り。スタミナが足りていなかった。それでも4区5区に起用された2年生が区間3位と区間6位。橋本は4人抜き、田村は戦った相手が悪かったのか抜けなかったが、上々の成績。初めて2区と5区を同時に区間一桁で乗り切り、4年ぶりにシード権内で折り返した。復路もこのまま流れに乗って初シードにいきたい。

 その復路だが、城西はどっちかというと往路より復路タイプ。まだまだ、ポテンシャルの高いランナーが控えている。最も調整はやはり不安。前は駒大や早大、後ろは選抜が控えており、安泰というわけではない。今回は何とか過去最高位の11位の上にいきたいところだ。

箱根駅伝-往路を終えて①

 ハイペースで幕開けし、1区から思った以上に上位と下位の差があきました。その中で1区でトップにたった明大が、そのまま4区までトップをキープ。しかし、5区で東洋大学が逆転。2位にあがった山梨学院を3分36秒引き離してダントツで2年連続の往路優勝を果たした。


1位東洋大学5時間32分02秒

宇野博之(2年)1時間3分02秒区間5位(5)35秒
大津翔吾(3年)1時間9分49秒区間10位(5→7)1分28秒
渡邊公志(1年)1時間4分49秒区間10位(7→9)3分11秒
世古浩基(4年)57分14秒区間4位(9→7)4分26秒
柏原竜二(2年)1時間17分08秒区間新☆★(7→1)-3分36秒

 結局今回も柏原。てか、往路ほぼ100点なのは東洋大学だけだった印象。
宇野はハイペースにも終盤くらい付いて5位。この地点で往路優勝の可能性は高くなった。大津はうまく抜かれながら粘り、昨年の山本より1分以上いいタイム。1年生の渡邉は順位を落としたが後半粘った。世古は中大の選手と競り合いながら後半大幅にペースアップ。トップ効果が出ていた明大とは今年も4分30秒ほど開いたが、2位とは2分差。しかも今回は山登りはどこも不安を抱えていたため、あっさり逆転。しかも後半強烈な向かい風の中、自らの記録を破り区間新。風が無ければ確実に76分台は出せそうだ。ほぼ完璧なリレーであった。

 復路はもう選手層の厚さを活かして、ほぼ99%総合優勝だろう。6区だけがちょっぴり不安だが、高見や佐藤を残しており、まだまだ余裕がある。余程の事が無ければ2連覇、いや、4連覇まで確定するかもしれない。


2位山梨学院大学3分36秒

松枝翔(2年)1時間3分16秒区間7位(7)49秒
高瀬無量(3年)1時間9分03秒区間7位(7→3)56秒
オンディバ・コスマス(2年)1時間3分04秒区間2位(3→2)52秒
後藤敬(4年)58分59秒区間14位(2→5)3分54秒
大谷康太(4年)1時間21分16秒区間2位(5→2)3分36秒

 奇襲に出た山学だが、非常に好成績。大谷康や高瀬の成績を見たところ、かなり自信があったのだろう。松枝もしっかりついていき、コスマスがちょっと前半飛ばしすぎてしまったが、(多分来年以降も3区な気がする)大きな失速ではなく、次に活かせる。それよか後藤という想定外のところで大ブレーキ。3年連続起用に応えられず区間14位。このミスが無ければ、東洋にそれほど差をつけられずにゴールできたのに残念である。

 復路は唯一といっていいだろう、東洋大を逆転できる可能性があるか。伸び盛りの田口、その後は中川など安定している4年生が揃っている。しかし、3分半はでかい。せめて2分なら6区次第では分からなくなったのだが…。とにかく復路優勝は狙える戦力はあるわけだから、粘っていって東洋大のミスを待ちたい


3位日本体育大学4分13秒

出口和也(3年)1時間4分18秒区間12位(12)1分51秒
森賢大(4年)1時間9分18秒区間8位(12→12)2分13秒
野口拓也(3年)1時間2分46秒区間賞★(12→4)1分51秒
久保岡諭司(4年)56分45秒区間2位(4→2)2分39秒
長尾正樹(4年)1時間23分08秒区間8位(2→3)4分13秒

 往路にほとんどの主力を注ぎ込んだ日体大。ただ、その割にはもう少しいかないといけなかった。出口は額面割れの区間12位、森は昨年より1分早かったが、エースとしてはもうちょっとだった。それでも3区野口が8人抜きで区間賞を獲得し、一気に上位争いに突入。久保岡が強烈な向かい風の中、懸命に食い下がり、明大以外では東洋に一番貯金を作った。ので、往路優勝の淡い期待はしていたが、長尾は昨年の竹下程では無かった。ただ、それでも往路3位。優勝は無理でも2年連続のトップ3は狙える位置にいる。

 復路にもある程度駒を残している日体大。6区は2年連続の高尾だろうし、主力核の篠崎や谷野もおそらく明日登場するはず。彼らを中心に最低3位以内は確保しにいきたい。


4位中央大学4分24秒

水越智哉(4年)1時間3分16秒区間6位(6)49秒
山本庸平(4年)1時間10分14秒区間13位(6→10)2分07秒
棟方雄己(2年)1時間4分12秒区間8位(10→10)3分11秒
佐々木健太(1年)57分14秒区間4位(10→8)4分28秒
大石港与(3年)1時間21分30秒区間3位(8→4)4分24秒

 チームワークでどこまでいけるかというのが中大のテーマだったが、それは予想以上。1区水越、2区山本が終わった地点で10位以内は想定よりずっと上。特に水越があのハイペースで先頭集団にいけるとは思わなかった。そして棟方、佐々木の若い選手が区間一桁で上昇ムードを作り、5区エースともいえる大石へ。中盤ペースを上げすぎて、山学と日体大を捉え切れなかったが、全日本8区2位がフロックではないことを証明してみせた。昨年はこの地点でシード権外だったが、今年はトップ3も狙える位置につけた。

 復路は若干不安はあるが中々しぶとそうなメンバー。6区山下で勢いをつけて、7区注目の高橋主将、故障上がりではあるが期待されている齋藤など、順位を守れそうな選手は多い。今日のように粘っていってこの位置をキープしたいところだ。

5位東京農業大学4分57秒

清水和朗(4年)1時間4分09秒区間11位(11)1分42秒
外丸和輝(4年)1時間8分38秒区間3位(11→6)1分24秒
松原健太(2年)1時間3分48秒区間5位(6→6)2分04秒
市川貴洋(3年)57分21秒区間6位(6→3)3分28秒
貝塚信洋(3位)1時間23分03秒区間7位(3→5)4分57秒

 いやはや、予選の力を順当に見せてくれた感じ。清水がハイペースの中、無難に繋ぎ、外丸がやはり箱根にはあわせてきて5人抜き。松原がもうちょっと伸びなかったが市川が区間6位ながら、3チームを交わし3位浮上。5区貝塚は順位こそ落としたものの安定した走りで区間一桁。山登りが一番の課題と言われていたが、失速することは無かった。昨年は調整に失敗した感があったが、今年は順調。復路も期待できそうだ。

 復路も充実したメンバー。細谷、横山、瀬山ら経験者に4年間かけて力を付けた保坂や須藤、そして9区10区には力のある田村、木下がそのまま走ることになるだろう。6区から8区が往路の市川のような感じできっちりまとめあげれば、3位を狙える陣容となっている。大変楽しみである。

どうなる!?今年の箱根駅伝③

どうも、今年も宜しくお願いします~

風の箱根路

 ここ最近強い向かい風が吹いたのは73回大会、77回大会のこと。73回はタイムをみてみると、どうやら1区からかなり強かった模様。こういう時はスピードランナーより風に耐えるスタミナ型が有利で神大が4区で抜け出し、そのまま優勝。77回大会は2区の後半あたりから、この時は2区でトップにたった法大が5区終盤まで往路優勝を展開。この年の法大は優勝を争う戦力はなかった。それでもこうなったのは中継車効果によるもの。向かい風が吹いた場合は、何か風除けになるものがあれば多少は和らぐ。トップは大きな移動中継車があるのでやや風除けになっているらしいというもの。後ろでは第3中継車がついたところはラッキーというところだ。

 また、後ろから追い上げがいつもより難しくなる。向かい風の中ペースを上げるのはかなり身体に負担がかかる。昨年のニューイヤーなんかみてても、トップの3人が明らかに牽制しているのに、後ろが追い上げ切れない。77回の3区4区なんか面白いくらいに襷を貰った順位と区間順位が一致しているのだ。だから追い上げを図っても追い上げられない可能性もある。そこで誰かと一緒にいれば少しは走りやすい。ただし、スタミナが切れて遅れて一人旅になると、いつもより大幅にペースダウン。わずか数キロで1分以上開くこともある。こういうことが向かい風になるとおこりうるのでいつもより厳しい戦いとなるのだ。

 箱根当日の予想は5m未満ほどなので73回77回ほどではないかもしれないが、それでも上記のことが少しは出てくるだろう。特に移動中継車効果は顕著になるのでは。2区で抜け出す公算が高い日大が有利。1区で失敗しなければ4区まではおそらくトップ。往路優勝の可能性は高くなりそうだ。逆に2区で後退するであろう東洋は3区4区で建て直しが聞かないかもしれない。そうすると5区柏原でも追いつけなくなるかもしれないくなる。

シュミレーション

上記を踏まえてシミレーションしてみる
※えらく順位が落ちている所があったりするかもしれないが、それはもう直感で色々やってるだけです

1区→2区
1位専大1時間3分29秒、2位早大2秒、3位中学20秒、4位駒大21秒、5位日体大23秒、6位日大24秒、7位亜大31秒、8位山学35秒、9位東海大42秒、10位東農大44秒
11位明大46秒、12位東洋53秒、13位城西55秒、14位中大57秒、15位上武1分00秒、16位大東大1分02秒、17位選抜1分05秒、18位法大1分24秒、19位帝京大2分00秒、20位青学2分09秒

五ヶ谷(専大)1時間3分29秒
 中盤までに3チームが抜け出し、そのうち2チームが後半も耐えるという感じです
2区→3区
1位日大2時間10分27秒、2位駒大1分06秒、3位明大2分19秒、4位早大2分27秒、5位東海大2分32秒、6位日体大2分58秒、7位山学3分03秒、8位東農大3分07秒、9位専大3分23秒、10位中学大3分39秒
11位亜大3分46秒、12位大東大3分48秒、13位中大3分54秒、14位選抜4分06秒、15位上武大4分28秒、16位東洋4分29秒、17位法大5分04秒、18位城西5分26秒、19位帝京5分27秒、20位青学大5分52秒

ダニエル(日大)1時間6分34秒
 失速予想1人。まあ後は今年の調子を見て少し微調整しています
3区→4区
1位日大3時間15分50秒、2位駒大1分28秒、3位早大2分00秒、4位明大2分07秒、5位東海大2分11秒、6位山学大2分23秒、7位日体大3分38秒、8位上武大3分38秒、9位専大3分44秒、10位中大3分45秒
11位中学大3分46秒、12位大東大3分50秒、13位東農大4分08秒、14位選抜4分11秒、15位亜大4分16秒、16位東洋大4分34秒、17位法大5分45秒、18位帝京大5分46秒、19位青学大6分24秒、20位城西大6分38秒

長谷川(上武)1時間4分37秒
 トップ効果や向かい風の中継車効果やら考慮したつもり。スピードランナーで1人で前を追うような展開になった選手を少し失速させてある。
4区→5区
1位日大4時間14分28秒、2位明大42秒、3位駒大1分05秒、4位早大1分09秒、5位山学大2分21秒、6位日体大2分39秒、7位東海大2分44秒、8位上武大3分56秒、9位中学大4分00秒、10位専大4分04秒、
11位中大4分08秒、12位東農大4分31秒、13位選抜4分38秒、14位大東大4分59秒、15位東洋大5分24秒、16位亜大5分52秒、17位法大6分41秒、17位帝京大6分41秒、19位青学大7分12秒、20位城西7分22秒

安田(明大)57分33秒
 あー、日大をもうちょい早く、下のほうをもうちょっとかかるようにした方がいいのかな。素人モロだしだw てか、コース変ってから向かい風の前例ないし、どのくらいタイムを足せばいいのだろうか…

往路終了地点

1位早大5時間36分23秒、2位日大2分03秒、3位日体大2分33秒、4位東洋大2分43秒、5位山学大2分49秒、6位駒大3分11秒、7位中大3分14秒、8位明大3分30秒、9位東海大3分59秒、10位上武大4分02秒
11位中学大5分27秒、12位亜大5分30秒、13位選抜5分31秒、14位東農大5分48秒、15位専大5分54秒、16位大東大7分28秒、17位城西大7分50秒、18位帝京大8分03秒、19位法大8分25秒、20位青学大10分31秒

柏原(東洋)1時間19分14秒
 一か八かの予想。

6区→7区
1位早大6時間37分47秒、2位山学大1分04秒、3位東洋大1分15秒、4位日大1分34秒、5位日体大1分52秒、6位中大2分33秒、7位駒大3分14秒、8位明大3分42秒、9位上武大4分00秒、10位東海大4分37秒
11位選抜4分41秒、12位亜大4分51秒、13位専大4分51秒、14位東農大5分17秒、15位大東大5分39秒、16位中学大5分49秒、17位帝京大6分00秒、18位城西大7分15秒、19位法大9分40秒、20位青学大(10分21秒)10分55秒
板垣(帝京)59分21秒
連続出場でも不安のある選手はタイムを落としてあります
7区→8区
1位早大7時間43分36秒、2位東洋大19秒、3位山学大40秒、4位日大1分44秒、5位日体大2分41秒、6位駒大3分36秒、7位中大3分49秒、8位選抜4分07秒、9位明大4分23秒、10位東農大5分16秒、11位上武大5分23秒、12位専大5分35秒、13位東海大6分13秒、14位亜大6分35秒、15位大東大6分37秒、16位中学大6分38秒、17位帝京大7分04秒、18位城西大7分31秒、20位青学大(10分57秒)11分28秒、19位法大11分24秒

佐藤(東洋大)1時間4分53秒
昨年と似た展開。6区7区とトップが微妙だったので、全体的に全く差が付かず
8区→9区
1位山学大8時間50秒04秒、2位早大11秒、3位東洋大44秒、4位日大1分38秒、5位日体大1分49秒、6位駒大2分32秒、7位中大4分07秒、8位明大4分29秒、9位選抜4分58秒、10位専大5分40秒
11位上武大5分42秒、12位中学大5分43秒、13位東農大5分46秒、14位東海大6分20秒、15位帝京大6分52秒、16位大東大7分24秒、17位城西大8分04秒、18位亜大8分23秒、19位青学大(12分15秒)12分44秒、20位法大13分44秒

後藤田(駒大)1時間5分24秒
まだ6位までチャンスあり。それと10位から13位が6秒差
9区→10区
1位山学大9時間59秒37秒、2位東洋大1分29秒、3位早大2分13秒、4位日体大2分50秒、5位駒大3分09秒、6位日大3分58秒、7位明大5分44秒、8位選抜5分48秒、9位中大6分03秒、10位東農大6分49秒
11位中学大7分28秒、12位専大7分29秒、13位上武大8分43秒、14位帝京大8分48秒、15位東海大8分58秒、16位城西大9分51秒、17位大東大10分17秒、18位亜大11分13秒、19位青学大(15分45秒)16分16秒、20位法大16分49秒

中川(山学)1時間9分33秒
優勝争いもシード争いも見えてきたか
復路成績
1位山学大5時間32分35秒、2位東洋大59秒、3位選抜2分25秒、4位東農大3分00秒、5位駒大3分16秒、6位日体大3分34秒、7位帝京大4分49秒、8位日大4分37秒、9位専大4分52秒、10位早大5分16秒
11位城西大5分17秒、12位中大5分26秒、13位中学大5分29秒、14位明大5分49秒、15位大東大6分26秒、16位東海大7分11秒、17位上武大8分08秒、18位青学大9分35秒、19位亜大10分08秒、20位法大11分49秒

こんな感じになった

総合成績

1位山梨学院大学11時間11分47秒…8区岩田主将が抜いて9区中川が決定打を打つ
2位東洋大学53秒差…往路の向かい風がなければ連覇だった
3位早稲田大学2分27秒差…5区八木爆走も、復路はジリ貧
4位日本体育大学3分18秒差…ほぼ終始上位キープ
5位駒澤大学3分38秒差…5区ブレーキ予想しているが、これが外れれば優勝も
6位日本大学3分51秒差…8区まで頑張るが9区で終戦
7位関東学連選抜5分07秒差…復路は強いが、往路に脅威を感じなかった
8位中央大学5分51秒差…やっぱりこのあたりに落ち着くかと
9位東京農業大学5分59秒差…往路苦戦も総合力でカバー
10位明治大学6分30秒差…後1区間あれば危なかった
----------------------
11位専修大学7分57秒差…9区の周りの相手が悪かった
12位中央学院大学8分07秒差…故障者が無ければ
13位東海大学8分21秒差…故障者と層の薄さが響く
14位上武大学9分21秒差…8区まで健闘も最後ははじき出されるかと
15位帝京大学9分43秒差…復路じわじわあげるが上がりきらず
16位城西大学10分18秒差…1区から3区が不安すぎるので
17位大東文化大学11分05秒差…昨年が良すぎたかと
18位亜細亜大学12分49秒差…復路はやっぱり厳しい
19位青山学院大学17分17秒差…今回も絡めないのでは
20位法政大学17分25秒差…まあ仕方ないだろう

木下(東農大)1時間11分20秒

というわけで、自分のシミレーションでは早稲田大学が往路優勝をして、総合では山梨学院大学。70回大会前後から見始めた僕にしては何とも懐かしい展開・・・になったらいいなあ(笑)


明日はじっくりとテレビ観戦ですね!では~~~

プロフィール

hakonankit

Author:hakonankit
FC2ブログへようこそ!

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR