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第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【拓殖大学】

 
往路6位復路13位
総合9位:拓殖大学
これはやってしまいました シード権厳しいとみたチームのうち1チームは必ずシード権内に来るという法則
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区東島彰吾②64分15秒区間17位(17)2分50秒差
2区ダンカン モゼ④68分44秒区間4位(17→7)2分56秒差
3区金森寛人②65分18秒区間11位(7→6)5分35秒差
4区佐護啓輔③55分52秒区間8位(6→6)6分12秒差
5区尾上慎太郎③81分43秒区間9位(6→6)8分39秒差[11位に1分54秒貯金]
6区大島千幸③60分58秒区間10位(6→7)10分33秒差[11位に1分20秒貯金]
7区櫻井一樹③66分14秒区間17位(7→8)13分20秒差[11位に1分28秒貯金]
8区宇田朋史①67分40秒区間17位(8→10)16分25秒差[11位に7秒貯金]
9区奥谷裕一④70分44秒区間10位(10→7)17分45秒差[11位に1分33秒貯金]
10区木寺良太④71分38秒区間11位(7→9)20分15秒差[11位に2分27秒貯金]
最後に克服 長い距離苦手なダンカン選手粘走で山まで流れキープ
 1区2年生の東島選手から17位で襷をもらったダンカン選手には大きな期待をしていたファンはそんなに多くなかっただろう。トラックはともかく長いロードは不得手な選手だった。3年時の予選で1度好走があるが、今年は不調続きだった。
 
 横浜駅付近で一度抜いた集団にまた抜き返された時は2年時の再現かと思われたが、そこからさらに伸びたのは驚いた。一気に10人抜いて7位まで浮上。設定タイムからは少し遅れたというものの、68分台で走破。粘り強く力を蓄えた結果だろう。
 
 それから暫くは拓大の良さが非常によく出ていた。3区に入った金森選手が拓大らしく終盤にぐっと区間順位を上げ、最後の最後には優勝候補の一角日体大を捉えて6位浮上。不調で最短4区に回った佐護選手も1年時から区間順位を10個上げる力走を見せた。
 
 そして山も乗り越えた。5区尾上選手は3障で、6区大島選手は1500mで僅かに名前を聞いたことはあったが、1万以上の距離はあまり目立っていなかった。しかし、尾上選手は安定感ある走りで拓大最高の6位でフィニッシュ。岡田監督苦手な6区も61分を切って区間一桁で走り切り、そのままいけそうな雰囲気になった。

下級生のアクシデントにめげなかったたたき上げ4年生
 だが、そううまくいかないのが箱根路。予定の選手が走れなかった7区から雲行きが怪しくなり、8区宇田選手にアクシデント。一緒に走っていた選手と足が絡んで転倒してしまったのだ。異変はなかったが、ずるずると後退し、一気にシード権外に去るんじゃないかというくらい下がった。なんとか10位だったが僅か秒差の争いとなり最後の2区間となった。
 
 入っていたのは奥谷・木寺選手と共に4年生。岡田監督が就任時に新入生だった世代が意地を見せる。奥谷選手は見た目の争いながら集団をけん引。背中でチーム引っ張り続けた主将が意地で総合7位まで浮上。木寺選手はラストの争いで遅れたものの、共に区間10位前後で安定した走りを見せて総合9位でゴールに飛び込みました。予選9位のチームが総合で9位です。
 
佐護選手と栩山選手の実力発揮は?そして復学マイナ選手の戻り具合は…
 ここまでチームが変わったのはなんだろうと思った。予選を突破チームで唯一個人走を行ったことは一つ考えたが、こんな逸話を聞いて納得した。予選9位の後も緊張感の無いチームを見た岡田監督は選手たちに辞表を提出したそうだ。非常に勝利への執念というものを感じました。

 
●主な在校生
ジョン マイナ③27分53秒50≪11年度:出雲6区3位、10年度:箱根2区6位、予選1位≫
佐護啓輔④28分55秒71≪3年:箱根4区8位、予選36位、2年:予選65位、1年:箱根4区18位≫
金森寛人③29分29秒35≪2年:箱根3区11位、予選65位、1年:予選118位≫
栩山翔③29分39秒35≪2年:予選40位、1年:予選102位≫
櫻井一樹④29分42秒29≪2年:箱根7区17位、予選240位、1年:予選270位≫
宇田朋史②29分44秒23≪1年:箱根8区17位、予選91位≫
尾上慎太郎④29分54秒55≪3年:箱根5区9位、予選146位≫
東島彰吾③29分58秒84≪2年:箱根1区17位、予選63位≫
早川和樹④30分12秒03≪3年:予選140位≫
大島千幸④30分12秒08≪3年:箱根6区10位≫
上位10人平均:20位29分34秒2


新井裕祟②30分18秒55≪1年:予選142位≫
日下粛基③30分22秒27
横内悠③30分24秒45
白石海斗③30分27秒66
上野雄都③30分52秒15
蛯沢奎④31分00秒85
平尾希③31分11秒54

●主な新入生
脇本将14分37秒17
出口祐大14分46秒90
土師悠作14分54秒14
西智也14分55秒58
苅田広野14分56秒76

●オーダー組んでみる
東島-マイナ-佐護-櫻井-尾上 大島-新井-宇田-栩山-金森
 戦力は決して高いわけではない。育成で20㎞以上の距離を安定して走れるようにしている。キーとなるのは今年度本来の日本人トップ2となる佐護・栩山選手。佐護選手は調子を落とし(今回に関してはうまくハマったが)最短区間での出走。栩山選手は体調不良で出走するこができなかった。この2人が全力を出せる状態なら再びシードラインが見えてくる。
 
 そして気になるのが復学するマイナ選手。生真面目な性格がネックになったのか、ホームシックにかかって一時休学して帰国していたそうだ。現在の実力がちょっと分からないのだが、1年かけて箱根2区を走れるまでになってくれていれば助かる。
 
 勿論他、新3年の東島・金森選手のさらなる飛躍にも期待したいし、宇田選手には今度こそリベンジしてもらいたい。幸い山が2人とも残るだけに強化は幾分しやすくなるかもしれない。連続シード権だけでなく大学記録の7位を上回ることも視野に入れていくと思われる。
 

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