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箱根駅伝論評~中央学院大学

往路16位復路8位
総合13位中央学院大学
(順位予想:往路11位復路13位総合12位 区間予想:0区間)

往路の方がいけると思いましたが、復路が健闘しましたね。区間予想の方はあれだけ故障者が出たら当たらないです

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区三浦隆稔(4年)1時間5分00秒区間17位(17)2分33秒
2区小林光二(3年)1時間12分31秒区間20位(17→19)6分08秒
3区鈴木忠(3年)1時間5分21秒区間13位(19→18)8分21秒
4区仁部幸太(3年)58分30秒区間12位(18→17)10分54秒
5区大谷克(3年)1時間24分02秒区間11位(17→16)13分22秒

6区野中洋輝(4年)1時間1分21秒区間13位(16→15)13分48秒(6分16秒)
7区渡部恭平(4年)1時間6分40秒区間13位(15→15)15分32秒(5分36秒)
8区木之下翔太(4年)1時間6分55秒区間賞(15→13)15分31秒(4分44秒)
9区磯将弥(4年)1時間12分09秒区間6位(13→13)15分22秒(4分12秒)
10区小畠彰(4年)1時間14分12秒区間15位(13→13)16分28秒(4分44秒)

【敢闘賞】木之下翔太&磯将弥…シード権獲得へ諦めない走り
【(激励の)喝1】小林光二…2区で区間一桁の力はあるはず、雪辱を
【(激励の)喝2】川崎監督…育成トップレベルも、最近故障者が多い?

直前に6区以外総入れ替え
 密かに期待していたチームだが、チーム上位3人が出場できない事態に見舞われ、勝負できなかった。

 全日本で1区2区3区を務め、4区で瞬間首位のお膳立てをした塚本、大野、渡邉の3人が故障で欠場せざる終えないという状況。12月25日に6区以外を全て入れ替える荒行も、最初の1区2区が対応できなかった。1区三浦は最初の方で集団の先頭付近にいたが、今思うとちょっと気負っていたのかもしれない。ペースが上がると苦しそうな表情で後退してしまった。また、2区の小林は全日本の走りが嘘のように失速。実力がないわけではないのだが、自分達がカバーしなければならないというプレッシャーがあったのかなあと見ている。

 その後、夏合宿に故障してしまった3年生陣、鈴木、仁部、大谷が悪い展開の中、最低限の走りをしてくれたが、シードラインを追い上げることはできず。5区終了地点で6分もの大差がついてしまった。この地点で主力という主力はほとんど使い果たしていたため、復路は非常に厳しい戦いになるかと思われた。


4年生奮起
 復路は全て4年生。川崎監督が弱いと言っていた学年で固めた。その4年生が意地を見せた。6区は中学の苦手区間だが、野中が何とか及第点のタイムで山を駆け下りると、7区渡部も激しい(見た目の)順位変動の中、落ち着いた走り。

 そして見せ場は8区木之下9区磯。木之下は主将だが、今シーズン出遅れ、上尾ハーフでどうにか復帰した選手。ただ、こういう苦しいチーム状況だからこそ、自分が走らなければならないという責任感で、向かい風の中、集団を引っ張っていく。一旦、大東大の選手に先行を許したが、最後は抜き返し、見た目11番まで浮上。しかも、区間賞を獲得。申し訳ないがちょっと予想できなかった。

 また、9区磯は随分前にハーフを64分台で走ってからくすぶっていたが、最後の箱根で復路のエース区間に登場。帝京河野や大東大井上といったランナーに追いつかれるが、そこから粘走。最後は集団から抜け出した。高校時代無名でも4年間かけて戦える選手が育つという中央学院らしさが、ここでようやく見ることができた。


故障者が最近多い?
 ただ、気になるのがここの所、故障者がちょっと多いのでは?ということ。前回も寺田が16人の時点で外れて、オーダーはベストに近かったが、復路が全員故障中もしくは故障明けという状況。あの時は往路の貯金でどうにか持ちこたえたが、今回は序盤を走る選手がいなくなったのが響いてしまった。

 育成力という面は素晴らしいのだが、元々選手がちょっとやわなのでしょうか。それか効率が上がっている副産物なのか。専門的な面はよく分かりませんが、そこを克服すればまた上位争いに顔を出せるはず。

塚本-大野-小林-鈴木-渡邉 野中-磯-大谷-三浦-木之下
 6区以外を入れ替えてベストオーダーを考えてみたが、このオーダーで見たかった。これでどこまで上位喰いできるか純粋に見たかった。正直、一番歯がゆい思いをしながら見ていたのがこの中央学院。出雲と全日本では、おおっというところを見せていたので弱くは無かったはず。次はしっかり予選を通過して、もう一度上位に再挑戦してほしい。



来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
三浦隆稔1区17位、野中洋輝6区13位、渡部恭平7区13位、木之下翔太8区1位、磯将弥9区6位、小畠彰10区15位

○在校生出走メンバー
小林光二2区20位、鈴木忠3区13位、仁部幸太4区12位、大谷克5区11位

○補欠メンバー(+α)
塚本千仁、室田祐司、沖坂佐鶴、渡邊嵩仁、(真田など)

 さて、4年生がずら~っと抜けるが、4年生が大人数抜けるのは中央学院はよくあることなので、ここらへんは気にする必要はない。現時点で層が薄いのは気になるが、まあそんなに神経質になることもないかと。気になるのは、塚本や渡邉の状態。川崎監督は「使いすぎて失敗した」という話。試合の出場状況は割りと平均的かと思うのだが、タフさの問題なのか。年間通してじっくり育てていってほしいところだ。

学連選抜継続決定

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100330-00000211-jij-spo
学連選抜、来年も参加へ=箱根駅伝
3月30日22時3分配信 時事通信

 関東学生陸上競技連盟は30日、東京都内で代表委員総会を開き、箱根駅伝への関東学連選抜の参加を来年の第87回大会も認めることを決めた。選手選抜方法などについては検討を進める。
 今年限りでの参加打ち切りについて採決したところ、多数の学校から「もっと時間をかけて議論したい」との意見が出された。2012年の第88回大会以降については継続審議される。
 学連選抜は、箱根駅伝前年の予選会で本戦出場を逃した大学から各校2人を上限に構成する混成チーム。03年にチーム成績が参考扱いになるオープン参加が認められ、07年からは成績が公認される正式参加となった。08年は総合4位と健闘。このころから「優勝した場合、大会の趣旨にそぐわない」「当初の目的は果たした」といった声が上がっていた。 


 僕は選抜賛成派だったので、今回の決定にはほっとしています。参考にならないだろうけど、投票でも3人に2人は選抜を継続してほしいと思っている人がいるようです。ただ、それでも来年が最後になる可能性もあるような感じですね。

 ちょっと気になるのは「優勝した場合、大会の趣旨にそぐわない」という意見。大会の趣旨ってどういうことなのでしょうか??やるからには優勝目指して当然かと思いますが。弱い方がいいのでしょうか。

 とりあえず、来年も予想できるのが楽しみです。


【新チーム始動特集】まとめと予想

まとめ

○大学名5千順位-1万順位-ハーフ順位
東洋2位-2位-1位…やはり来期も大活躍か
駒大5位-6位-2位…2年生中心でハーフ2位とは
山学9位-12位-9位…今、数値が下がるのは仕方ない
中大11位-14位-5位…ロードには非常に強い
東農14位-5位-3位…ここ数年のチームの成長がみえる
城西12位-4位-7位…本来は、全日本が一番得意?
早大1位-1位-4位…優勝できる素材は揃っている
青学17位-24位-17位…シード校としては最低だが
日体6位-3位-8位…4年生が強力、下級生の底上げできれば
明大7位-8位-11位…来年も連続シード&上位の可能性は充分

帝京13位-22位-18位…5千が一番高いのが意外
東海3位-7位-6位…力を発揮できれば一気に上位も
中学23位-21位-16位…やはり距離が長くなれば
上武18位-16位-10位…箱根予選巧者
日大4位-10位-20位…とにかく長い距離の対応を
専大20位-19位-13位…4年生抜けてもまずまずの位置
大東19位-20位-22位…全体的に底上げしたい
法大25位-23位-23位…4年生の穴は少ないのだが
亜大21位-18位-19位…こちらも4年生の穴は少ないのだが

国士10位-11位-21位…20km以上の距離に課題
順大8位-13位-25位…距離というか、素材を活かせていない
拓大15位-15位-14位…留学生無しでも弱いわけではないのだが
國學16位-17位-15位…今年こそ予選突破なるか
神大24位-9位-12位…1年で返り咲きも充分ありうる
麗澤27位-25位-24位…箱根予選にドンピシャなら
創価22位-28位-27位…スピードを活かしたい
流経26位-27位-28位…エースを育成してまずは選抜を
平国28位-29位-29位…底上げをしたい
関学30位-30位-30位…なぜ年々弱体化してしまう
松蔭29位-26位-26位…じわじわ浮上したい

こう見ると面白いですね。5千とハーフで10番くらい下がったり、逆に上がったり。チームの特徴が確認できて面白いです。


予想

最後に、今だからこそ、予選や本戦の予想でもしてみようか。
深く考えずに適当にやってみますか。

○全日本予選
1位日体大、2位東海大、3位青学大、4位城西、5位拓大(ここまで通過)
6位東農大、7位神大、8位帝京、9位専大、10位中学大

 日体大は野口と出口、東海は村澤と早川は強力かと。青学はまたも意外性、城西はそろそろ自力がつくのでは。拓大5位なのは全日予選には留学生2人使えるから。こんな感じで。


○出雲駅伝(関東のみ)
1位日体大、2位早大、3位山学、4位東洋、5位駒大
6位城西、7位青学大、8位中大、9位東農大、10位明大、11位日大

今のところ日体大、早大、山学の三つ巴かと。駒大はアンカーをどうするか、東洋は新戦力を試すだろうということで4位5位。連覇のかかる日大は箱根予選のために2軍かと。

○箱根予選
1位上武大、2位東海大、3位帝京、4位拓大、5位日大、6位神大
7位専大、8位中学大、9位国士大
10位法大、11位國學院、12位亜大、13位順大、14位麗澤、15位大東大

 タイム上位の東海、上武をそのままトップ2。ロードに強い帝京、専大、神大、ベンジャミンの日大が何とかIP無しで通過。国士大がIPで逆転、國學院が被害に。

○全日本(関東のみ)
1位早大、2位日体大、3位東洋、4位山学、5位駒大、6位中大
7位東海大、8位拓大、9位日大、10位城西、11位明大、12位青学大

 1位から5位までは優勝のチャンスありそう。選手の数ということで早大と日体大を出雲と逆に。中大はまた渋くシードを取るのでは。 


○箱根
1位東洋、2位中大、3位早大、4位駒大、5位日体大、6位山学大、7位東農大、8位帝京大、9位中学大、10位城西大、11位東海大、12位上武大、13位青学大、14位選抜、15位神大、16位明大、17位日大、18位拓大、19位専大、20位国士大

 東洋が3連覇。中大、早大、駒大、日体大の4校が崩せる可能性のあるチームかな。予選からは帝京と中学がシード獲得。逆に青学と明大が予選会へ逆戻り。



みたいな感じにしてみた。まあ、容赦ないツッコミが入りそうな感じですね(笑)
これを来年の箱根後、ゆっくり見返してみようかな。


では、箱根の論評を続けつつ、来期へ入っていきたいと思います。


【新チーム始動特集】各チームハーフ平均

ハーフ

※20km換算を含んでいます。★マークは箱根予選出場
1位東洋63分46秒3(63分13秒~64分25秒)
川上3、柏原3、宇野3、大津4、渡邉2、高見4、千葉優4、山本3、千葉貴4、池田4

2位駒大63分56秒3(63分11秒~64分42秒)
井上3、飯田4、上野2、久我2、渡邉4、撹上2、後藤田2、千葉2、藤原4、西澤2

3位東農64分01秒0(62分54秒~64分56秒)
松原3、田村4、木下3、横山4、市川4、貝塚4、瀬山3、川内4、花田2、木村2

4位早大64分08秒5(62分08秒~65分54秒)
平賀2、猪俣4、高野4、八木3、矢澤3、中島4、前田2、三田3、北爪3、中山3

5位中大64分13秒0(63分04秒~65分07秒)
大石4、齋藤4、塩谷2、棟方3、山下4、小柳3、佐々木2、市塚3、森山4、渥美2

6位東海64分15秒3★(62分13秒~64分54秒)
村澤2、早川2、河野4、刀祢3、赤染4、金子4、田中3、小松3、永田4、平山4

7位城西64分22秒2(63分22秒~65分29秒)
田中4、田村3、橋本3、石田4、三田4、中原2、山本3、甲岡4、八巻4、岡部3

8位日体64分26秒5(62分46秒~65分12秒)
出口4、野口4、筱嵜4、谷野4、小柳津4、福士2、佐藤4、岩間2、高田2、早川2

9位山学64分27秒6(61分57秒~65分55秒)
高瀬4、コスマス3、赤峰4、田口3、松枝3、松森4、中原4、福島4、古川3、尾崎3

10位上武64分32秒6★(62分46秒~65分21秒)
長谷川4、坂口3、渡辺2、氏原2、原4、平迫2、銀山3、梅田4、船越4、園田3

 ハーフの距離になると東洋がトップに。しかも柏原は不調時の記録なので、やはり東洋が今のところは抜けているという感じ。駒大も井上、飯田がアップして10人平均が64分を切っている。その他、東農大、中大は箱根成績通り。距離が長くなるにつれ威力がましていることが分かる。早大は大串、荻原あたりがタイムをもっておらずチーム下位がかなり悪くなっているので順位が降下している。また、層が薄いと思われた東海が、10番手が65分を切っているのは意外。不調者の復活次第という感じか。それから箱根予選巧者の上武が数値上トップ10に顔を出している。


11位明大64分40秒1(63分55秒~65分16秒)
大江2、小林4、菊池2、岡本3、岩崎3、田原3、細川雅3、田中2、近藤4、岸本4

12位神大64分42秒7★(63分37秒~65分16秒)
天野4、坪内3、吉川2、小杉4、小島3、窪田2、濱野4、久門3、木村4、森3

13位専大64分46秒1★(62分54秒~65分52秒)
五十嵐4、安島3、松尾3、星野2、佐藤4、山本4、核3、大橋2、瀬崎4、住中2

14位拓大64分47秒5★(63分11秒~65分32秒)
谷川4、真家3、西山4、兼実2、梅木3、野本2、館石3、蓮池3、川島3、那須3

15位國學64分48秒8★(63分23秒~65分52秒)
仁科4、荻野3、安藤4、當山4、田中4、中村4、三部3、奥4、中山2、端坂2

16位中学64分52秒0★(63分02秒~65分31秒)
小林4、鈴木4、真田4、塚本3、仁部4、大谷4、坪田4、村田4、冨山2、室田2

17位青学64分52秒5(63分57秒~65分20秒)
小川4、小林3、辻本4、川村3、小嶺2、鈴木4、小林4、横山2、出岐1、西尾4

18帝京64分55秒8★(63分16秒~65分43秒)
中村4、西村4、大沼4、渡邉4、神田3、土久岡4、大城3、安藤4、佐藤4、香川3

19位亜大64分59秒7★←箱根予選ボーダー(63分40秒~65分59秒)
瀬口4、池淵4、濱崎4、宮川3、岸本4、矢口3、折田3、古館3、見形3、橋本3

 日本学生ハーフが好調だった神大と國學院がやはり浮上している。箱根予選はIPが少ないので不利な2校なので、できるだけ数値をあげて自信を掴みたいところだろう。他、拓大が意外にも高い数値を示しているのも驚きだ。箱根10位で4年生の穴が心配されている明大は思ったほど上位、11位だった帝京が低いのも意外だった。


20位日大65分01秒0★(64分22秒~65分50秒)
堂本3、岡村3、山崎3、寺田2、笹崎4、山下3、延壽寺隆4、高月4、和田4、佐藤2

21位国士65分10秒2★(62分53秒~66分15秒)
伊藤3、福田2、柴田4、松本一4、猪越4、久井原3、松本良4、小野3、武田4、齋藤4

22位大東65分12秒1★(64分03秒~66分17秒)
高関4、若狭4、川崎4、土田純4、吉田3、秋山4、飯島3、田口2、城地4、篠田4

23位法大65分27秒2★(9人平均:64分13秒~66分58秒)
近藤3、末山3、清谷4、鍵谷3、稲垣4、塩月4、神山4、山本4、賀上2

24位麗澤65分29秒4★(63分53秒~67分14秒)
栗原4、山本3、橋本4、船井2、大下4、柳瀬3、諏訪4、橋本3、友岡4、山崎3

25位順大65分34秒5★(64分25秒~66分29秒)
田中2、的場3、岡部4、越智3、唐川3、小高3、堀2、仲間4、田鎖3、有馬2

26位松蔭65分48秒8★(63分54秒~66分46秒)
梶原3、須永3、本村4、石川4、田中4、奥山3、橋爪2、中戸川3、吉澤3、川崎4

27位創価66分35秒7★(64分43秒~67分46秒)
福島4、小林3、岡本4、柴田3、五十嵐3、原田2、高浜4、住友3、太田2、内藤3

28位流経66分39秒8★(65分38秒~67分40秒)
石橋4、下田3、岩永4、遠田3、津毛3、那須4、平山2、美間坂幹4、池田4、今野3

29位平国66分58秒8★(9人平均:65分17秒~69分02秒)
小野4、大竹3、後ノ上4、徳川4、三浦2、佐藤4、塚田2、安西2、矢崎4

30位関学67分09秒9★(65分14秒~68分30秒)
林4、山下4、道正4、竹内3、丸山4、小野3、金子3、横山3、伊藤3、三浦4

 20位でようやく日大が登場。ベンジャミンがハーフを走っていないので、ボーダーラインよりは上なのだろうが、寂しい位置である。5千1万では健闘していた国士舘と順大がハーフで急降下。長いロードがチーム全体の課題。新鋭校や復活をかけるチームは麗澤と松蔭がギリギリ可能性があるという感じである。


5千と1万については毎月末に更新、前月と比較することにします。
ハーフは、箱根予選終了後、箱根一次エントリー直前ということで。

今日中にまとめ+αあげます。

【新チーム始動特集】各チーム1万平均タイム

※すみません。多少修正を加えました(山学と帝京の順位が大きく上がっています)

10000m

次は1万。新人はどうしても記録を持っている人が少ないので、()内で順位はつけていない
また★マークは暫定全日本予選出場チーム
1位早大29分11秒29(29分07秒19:28分45秒56~29分27秒42)
矢澤3、中山3、八木3、大迫1、前田2、中島4、三田3、平賀2、湯浅4、佐々木2

2位東洋29分13秒62(29分08秒79:28分20秒99~29分33秒31)
柏原3、設楽兄1、宇野3、佐藤3、高見4、大津4、前田4、田中3、本田3、渡邉2

3位日体29分23秒91★(28分30秒06~29分54秒57)
野口4、出口4、谷野4、筱嵜4、福士2、松田4、高田2、早川2、小柳津4、藤井3

4位城西29分24秒18★(29分03秒26~29分49秒02)
田中4、橋本3、田村3、三田4、中原2、甲岡4、吉元2、玉沢3、八巻4、松岡2

5位東農29分30秒45★(28分48秒86~29分59秒99)
松原3、木下3、田村4、貝塚4、横山4、瀬山3、高山4、市川4、花田2、大工谷3

6位駒大29分30秒48(29分21秒68:28分51秒71~29分40秒62)
油布1、上野2、窪田1、飯田4、撹上2、久我2、佐々木3、井上3、千葉2、後藤田2

7位東海29分34秒20★(29分30秒62:28分44秒23~30分21秒58)
村澤2、早川2、金子4、刀祢3、平山4、田中3、河野4、末永1、赤染4、三橋4

8位山学29分40秒90(28分37秒95~29分56秒76)
コスマス3、田口3、赤峰4、松枝3、高瀬4、福島4、中原4、松森4、牧野2、土田2

9位明大29分40秒99(29分35秒85:28分49秒90~29分52秒16)
鎧坂3、北1、渡辺2、菊池2、山崎3、岩崎3、田原3、松本4、細川勇3、近藤4

10位神大29分41秒44★←全日予選ボーダー(29分25秒09~29分55秒51)
浜野4、天野4、木村4、小杉4、福田2、吉川2、鈴木2、久門3、小堀3、坪内3

 早大が5千とともに1万もトップ。28分台4人、10番手が29分30秒以内は唯一。これから箱根関連の記事にも書くが、普通にやれば東洋と互角に戦えるのだが…。5千でやや低かった東農大と城西は1万でぐいっと浮上。東海は10番手が30分20秒台だが、村澤らはやはり強力か。びっくりしたのが神大が9番手につけていること。割と記録が出やすい12月の記録会で大量に出場したことは確かだが、29分40秒前後に金太郎飴のように固まっているようだ。てか、全日本予選のチームがかなり上位に食い込んでいるのもびっくりである。

11位日大29分42秒28(29分34秒18:28分45秒86~30分10秒48)
ベンジャミン2、田村1、堂本3、高月4、池谷4、横松徹2、吉田2、延壽寺博4、笹崎4、寺西2

12位国士29分44秒31★(28分44秒88~30分17秒00)
藤本3、伊藤3、久井原3、福田2、松本良4、柴田4、大野3、小野3、栗原3、中山3

13位順大29分48秒09★(29分44秒83:29分06秒60~30分12秒23)
山崎2、岡部4、田中2、的場3、堀2、小沢1、唐川3、須田4、渡辺4、大池2

14位中大29分49秒27(29分45秒44:大石29分16秒36~30分07秒17)
大石4、齋藤4、棟方3、西嶋1、小柳3、山下4、市塚3、塩谷2、森山4、金田3

15位上武29分49秒80★(28分13秒92~30分21秒68)
長谷川4、坂口3、園田3、伊藤4、渡辺2、氏原2、古瀬4、銀山3、船越4、合田3

16位拓大29分50秒32★(29分10秒69~30分15秒54)
西山4、谷川4、那須3、野本2、蓮池3、真家3、兼実2、村上4、甲斐3、住本4

17位國學29分53秒65★(29分26秒74~30分11秒70)
仁科4、宮澤3、田中4、桑原3、奥4、中山2、荻野3、平山4、當山4、安藤4

18位亜大29分55秒77★(29分17秒24~30分23秒38)
池淵4、宮川3、濱崎4、瀬口4、豊原4、橋本3、岸本4、折田3、船村4、安部4

19位帝京29分56秒40★(29分23秒87~30分28秒18)
西村4、中村4、安藤4、土久岡4、佐藤4、渡辺3、神田3、杉山4、中西2、後藤2

 国士舘、順大、拓大、國學院と今回箱根に出場していないチームが結構19位以内に食い込んできている。ただ、順大の場合は山崎、岡部、堀の上位陣が本領発揮しているわけではないが…。東洋包囲網の中にいると思われる中大が意外と低いのは、今回の流れと山が非常に良かったせいか。まあ、このあたりはほとんど差がないので、選手の調子によって大きく順位が入れ替わりそうだ。

20位専大29分57秒76★(29分24秒61~30分19秒48)
五十嵐4、安島3、塩原4、佐藤4、星野1、柴田3、星3、松尾3、田中4、住中2

21位大東29分59秒89★(29分33秒44~30分24秒36)
高関4、秋山4、梅野2、吉田3、成田2、土田純4、城地3、土田修4、若狭4、平井3

22位中学30分01秒57★(29分04秒65~30分28秒92)
塚本3、小林4、仁部4、大谷4、鈴木4、本野3、室田2、藤原4、冨山3、沖坂4

23位法大30分04秒79★(29分36秒69~30分43秒04)
近藤3、清谷4、益田4、稲垣4、末山3、鍵谷3、山本4、神山4、塩月4、品田2

24位青学30分06秒03★(29分44秒56~30分22秒88)
池田4、出岐2、小嶺2、川村3、小林3、鈴木4、相原2、西尾4、小林4、小川4

25位麗澤30分18秒88★(29分15秒22~30分41秒89)
栗原4、橋本4、柳瀬3、船井2、友岡4、大下4、山本3、大西3、須合3、諏訪4

26位松蔭30分26秒97★(29分15秒13~31分06秒14)
梶原3、本村4、奥山4、橋爪2、須永4、吉澤4、内海4、細井3、樗澤3、中戸川3

27位流経30分32秒17★(29分39秒44~30分59秒74)
下田3、石橋4、那須4、平山2、美間坂幹4、遠田3、津毛3、岩永4、加藤4、今野3

28位創価30分28秒39(29分47秒26~31分35秒29)
今高3、樋口3、岡本4、福島4、太田正2、小林3、高田4、斉藤3、太田清2、山口2

29位平国30分50秒31(29分58秒93~31分25秒94)
大竹3、小野4、徳川4、後ノ上4、小松3、野島3、矢崎4、三浦2、佐藤4、安西2

30位関学31分23秒96(29分56秒18~31分45秒98)
林4、道正4、山下4、丸山4、小野3、金子3、竹内3、山岡2、横山3、与賀田2

 ここからは箱根出場のボーダーより下になるわけだが、中学、帝京はロードに強いので、予選通過上位候補のチーム。シード校の青学がここの位置なのは昨年1万にほとんど出場していないため。チーム10番手の小川がハーフ63分台であるので、やっぱり判断に困るチームだ。基本的に24位以内のチームの争いだが、麗澤が喰らいつけるかどうかというところ。 


【新チーム始動特集】各チーム5千平均タイム

卒業生をまとめたので、今度は在校生での持ちタイムの平均を出してみました。

(追記)新入生の情報をこちらで見つけたり、ミスが大量に発覚して修正中です
新人を含めた方、修正完了です。

5000m
※左のタイムが新2年~4年のみの10人の平均タイムとなります。
※()内が"管理人が把握している(←ここ重要)"新1年も合わせた平均タイムとなります。
※★マークは出雲出場校

順位大学名平均タイム(新人を入れたタイムと順位:1位のタイム~10位のタイム)
左から持ちタイムの良い順(数字は学年)
1位早大14分03秒03(①14分00秒86:13分43秒49~14分09秒91)★
八木3、矢澤3、中島4、大迫1、平賀2、佐々木2、三田3、中山3、前田2、高野3

2位東洋14分08秒12(②14分05秒60:13分48秒54~14分12秒86)★
柏原3、宇野3、設楽兄1、渡邉2、設楽弟1、富岡司2、佐藤3、定方1、高見4、川上3

3位東海14分08秒21(⑤14分07秒97:13分48秒62~14分17秒08)
村澤2、早川2、永田4、刀祢3、平山4、河野4、栗原3、末永1、藤本4、元村1

4位日大14分09秒17(⑥14分09秒04:13分51秒50~14分17秒09)★
ベンジャミン2、堂本3、田村1、佐藤2、延壽寺博4、岡村3、高月4、横松優2、池谷4、寺田2

5位駒大14分10秒19(③14分06秒76:13分52秒77~14分14秒18)★
油布1、上野2、千葉2、窪田1、撹上2、手塚2、後藤田2、郡司1、岡本3、西澤2

6位日体14分11秒46(④14分06秒76:13分48秒33~14分18秒34)★
出口4、野口4、服部1、福士2、本田1、筱嵜4、谷野4、太田2、甲斐1、岩間2

7位明大14分13秒62(⑦14分09秒64:13分46秒97~14分19秒68)★
鎧坂3、北1、岡本3、山崎3、菊池2、近藤4、石間1、山田2、渡辺2、細川雅3

8位順大14分16秒38(⑨14分15秒71:14分02秒29~14分24秒33)
山崎2、田中2、大住2、佐藤2、唐川3、小沢1、岡部4、的場3、仁木2、岩崎1

9位山学14分17秒75(⑫14分16秒65:13分44秒65~14分26秒25)★
コスマス3、藤井2、松枝3、高瀬4、宮本1、赤峰4、小笠1、鳥羽2、中原4、佐藤4、石田3

10位国士14分18秒32(⑬14分18秒11:13分57秒57~14分29秒98)
藤本3、伊藤3、久井原3、荒井3、松本良4、福田2、大野3、西尾3、池上1、鈴木3

 八木、矢澤、中島、大迫と4人の13分台がいる早大が堂々のトップ。その他も14分一桁がずらりです。まあ、それだけ選手を獲っているとも言えるわけですが…。まあ、その他はだいたい強い選手を獲得している所が上位ですね。健闘は山梨学院と国士舘。まあ、山学はコスマス、国士舘は藤本が稼いでいるのだが、獲っている選手を考えると割りと上かと。順大に関しては高校時代の記録を更新している選手が少ないので、残念ながらあまり意味がない。

11位中大14分18秒36(⑩14分16秒32:14分05秒93~14分23秒52)★
棟方3、野脇2、大石4、山下4、齋藤4、須河1、佐々木2、上田1、新庄2、上村1

12位城西14分18秒38(⑪14分16秒64:14分00秒81~14分32秒79)★
田中4、中原2、三田4、橋本3、吉元2、田村3、山口1、石田4、石橋2、千葉3

13位帝京14分20秒69(⑯14分20秒41:13分55秒00~14分34秒00)
西村4、佐藤4、中村4、大沼4、安藤4、土久岡4、神田3、中西2、山川2、小林3

14位東農14分21秒57(⑭14分19秒29:13分55秒51~14分29秒48)★
松原3、市川4、田村4、津野1、佐藤1、木下3、内藤2、高山4、花田2、横山4

15位拓大14分24秒41(⑧14分15秒37:13分45秒~14分31秒45)
マイナ1、ムティー1、谷川、真家3、西山4、村上4、那須3、野本2、石井3、横山3

16位國學14分24秒43(⑰14分23秒15:14分12秒87~14分34秒39)
仁科4、宮澤3、中道3、荻野3、田中4、桑原3、寺田1、安藤4、安曇3、平山4

17位青学14分26秒32(⑮14分19秒44:13分59秒76~14分31秒30)★
竹内1、大谷2、小山2、小川4、川村3、横山2、福田1、唐澤3、出岐2、池田4

18位大東14分28秒03(⑲14分28秒53:14分17秒32~14分34秒98)
篠田3、梅野2、鎌田2、一尾4、高関4、吉田3、成田2、近藤1、片山1、吉澤1

19位専大14分28秒06(⑱14分27秒14:14分14秒13~14分32秒46)
宮坂1、佐藤4、住中2、下野3、田中4、星3、塩原4、瀬崎4、後藤1、長島1

 拓大が、新人加入時にえらく差があるのは留学生の影響(13分45と13分50)。健闘は帝京と國學院あたりか。特に帝京は確実に高校時代のベストを更新している人が非常に多い。評価が難しいのが青学や城西。それなりに高校の有力選手獲っている印象だったが、意外と低かった。その他、シード校では東農大もやや低めか。まあこのチームに関しては1万以降を見て判断した方がいい。


20位亜大14分28秒74(14分28秒74:14分08秒60~14分42秒21)
池淵4、宮川3、濱崎4、船村4、瀬口4、佐藤2、古館3、橋本3、吉本2、田中2

21位上武14分28秒87(⑳14分28秒87:13分52秒76~14分40秒96)
長谷川4、渡辺2、園田3、伊藤4、坂口3、石川2、羽生4、横田4、菅家2、合田3

22位法大14分29秒31(14分29秒10:14分14秒34~14分39秒41)
末山3、近藤3、清谷4、益田4、神山4、皆川3、塩月4、稲垣4、田井1、品田2

23位創価14分29秒56(14分29秒20:14分09秒67~14分42秒85)
樋口3、福島4、岡本4、太田正2、今高3、、柴田3、南雲3、若生1、金盛4、太田清2

24位中学14分30秒28(14分29秒71:14分10秒85~14分37秒)
仁部4、小林4、鈴木4、大谷4、塚本3、渡辺3、小松1、藤原4、谷口1、田中1

25位神大14分31秒14(14分28秒68:14分12秒49~14分36秒60)
小杉4、天野4、福田2、渡辺4、久門3、森津3、鈴木2、上倉1、浜野4、田代3

26位流経14分38秒93(14分37秒92:14分30秒77~14分43秒90)
美間坂齋4、美間坂幹4、石橋4、山口4、玉村3、古賀1、遠田3、那須4、下田3、前田3

27位松蔭14分42秒20(14分42秒20:14分15秒08~14分59秒51)
梶原3、奥山4、本村4、須永4、橋爪2、吉澤4、武藤2、杉本2、八木2、内海4

28位麗澤14分42秒73(14分40秒60:14分31秒80~14分50秒18)
船井2、栗原4、大下4、大西3、橋本3、諏訪4、小山1、岡田1、佐々木1、中川1

29位平国14分44秒78(14分43秒01:14分30秒19~14分57秒09)
大竹3、徳川4、塚田2、小野4、野島3、和田1、高橋4、伊藤2、安西2、大澤1

ここらへんは即戦力が基本的に入らないチーム。上武、中学、亜大、神大はよく戦っていると言える。ちょっと気になるのが法大。ほとんどの選手が高校時代の記録を更新できていなかった。ロードに特別強いというわけでもないので、ちょっと育成に疑問がつく。下位チームでは安定しているのが流通経済、この塊が徐々に上にいけばいいのだが。


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【卒業生特集】箱根戦士全ランナー戦績Ⅱ

51~60
奥田宗弘(法大)14分43秒22/10区11位、不出場、不出場、不出場
黒田孝之(神大)14分43秒21※/不出場、不出場、7区12位、8区18位
井上裕彬(大東大)14分41秒86/9区11位、3区5位、不出場、不出場
三浦隆稔(中学大)14分41秒51/1区17位、7区14位、不出場、不出場
磯将弥(中学大)14分41秒50/9区6位、不出場、不出場、不出場
藤山修一(駒大)14分39秒67/10区3位、6区16位、不出場、不出場
恩田峻之(城西大)14分39秒29/8区11位、不出場、不出場、不出場
久國公也(明大)14分38秒16/5区18位、不出場、不出場、不出場
★五ヶ谷宏司(専大)14分38秒13/1区3位、2区20位、1区15位、5区13位
細谷祐二(東農大)14分37秒79/不出場、不出場、6区3位、不出場

 一番目だったのは、専大の五ヶ谷。4年連続で出場し、全て重要区間であった。専大のこの学年は1年生の時に活躍しているので話題が多い。他、大東大の久々のシード確保に貢献した井上や、今大会が最初で最後の出場だったランナーが結構多かった。

61~70
丸林祐樹(日大)14分37秒72/9区18位、7区13位、8区17位、不出場
小川雄一郎(亜大)14分37秒53/退学、退学、7区5位、不出場
久保岡諭司(日体大)14分36秒90/4区2位、4区6位、5区16位、不出場
上田剛史(法大)14分36秒70/6区6位、不出場、6区19位、不出場
村川敦哉(国士大)14分36秒00/不出場、6区20位、不出場、不出場
尾崎貴宏(早大)14分35秒99/2区12位、2区7位、1区3位、不出場
木水良(順大)14分35秒40/不出場、8区12位、8区20位相当、不出場
荒井輔(青学大)14分35秒12/3区7位、1区21位、不出場、不出場
釜石慶太(東洋大)14分35秒02/不出場、不出場、5区13位、5区17位
清野篤(大東大)14分34秒61※/1区16位、2区19位、1区13位、不出場

 このあたりからは速くて1年、2年生からはきっちり戦力になるように願って獲ったランナーが多いか。早大の尾崎や日体大の久保岡あたりが順調に成長したか。途中で退部し現在カネボウにいる亜大の小川もいいランナーだ。また、大東大の清野が初めて5000mを走ったタイムがここ。上級生になって伸びを欠いたが、中々の運動神経だ。また、順大の木水や、東洋の釜石、日大の丸林など悪い意味で有名になってしまった選手もおり、バラエティーに富んでいる。


71~80
高橋靖(中大)14分33秒79/7区9位、不出場、不出場、不出場
染谷和則(神大)14分33秒65/9区8位、1区2位、1区17位、不出場
58位水越智哉(中大)14分32秒82/1区6位、不出場、不出場、不出場
飯沼健太(平国)14分33秒00/4区10位、不出場、不出場、不出場
山田翔太(順大)14分32秒39/不出場、3区22位、9区6位相当、不出場
53位永岩義人(城西大)14分32秒10/不出場、不出場、10区1位、不出場
52位小山大介(山学大)14分31秒54/7区11位、不出場、不出場、不出場
51位木之下翔太(中学大)14分31秒30/8区1位、10区14位、不出場、不出場
49位中原知大(日大)14分30秒11/不出場、不出場、1区19位、4区2位
★石川卓哉(明大)14分30秒10/2区6位、2区8位、3区8位、1区16位

 明大の石川は即戦力…というわけではなかったようで、素晴らしい成長ですね。区間賞を獲得したのは中学の木之下や1回しか走れなかったがその1回が良かった城西の永岩もいる。また最後に復活した中大の高橋や、1年生のインパクトがすごかった日大の中原もいる。
81~90
尾関誠(創価大)14分29秒16/3区11位、不出場、不出場、不出場
★44位佐藤直樹(城西大)14分29秒06/1区8位、2区23位、1区1位、4区11位
43位福山真魚(上武大)14分29秒02/5区5位、5区10位、5区3位、不出場
42位山中宣幸(亜大)14分29秒00/5区19位、9区8位、不出場、不出場
40位酒井潤一(専大)14分28秒20/3区12位、4区7位、4区10位、不出場
★38位外丸和輝(東農大)14分27秒64/2区3位、2区4位、2区7位、1区13位
小出健一郎(神大)14分27秒43/不出場、9区8位、不出場、不出場
★34位山本庸平(中大)14分26秒79/2区13位、1区13位、1区5位、7区6位
★森本卓司(神大)14分23秒64/1区4位、3区9位、2区19位、1区12位
大坪恭兵(青学大)14分23秒37/不出場、7区20位、不出場、不出場※留年

 ここには、4年連続走ったランナーが4人も。城西佐藤は天国と地獄を味わっている。東農大外丸は2年から他校のエースと対等に戦った。中大の山本は安定して走れていた。神大の森本は最後に持ち味の積極性を活かせた。また、選抜で有名になった上武大の福山もいる。

91~100
22位米澤類(青学大)14分23秒32/2区5位、3区12位、不出場、不出場
19位高橋優太(城西大)14分21秒99/2区9位、3区18位、不出場、1区3位
18位関戸雅輝(順大)14分21秒47/不出場、1区23位、1区20位、不出場
17位高原聖典(早大)14分20秒80/不出場、不出場、2区12位、不出場
14位神沢陽一(早大)14分16秒46/10区7位、不出場、10区12位、7区13位
★13位加藤創大(早大)14分16秒20/6区16位、6区7位、6区1位、6区9位
12位高橋周平(日大)14分14秒52/不出場、不出場、7区15位、不出場
11位梁瀬峰史(中大)14分12秒08/不出場、4区23位、5区14位、1区17位
10位谷口恭悠(日大)14分10秒98/1区13位、3区16位、4区11位、不出場

 早大や日大が固まっている。こう見ると、両校あまりうまく育てることができていないかなあ…。早大の加藤は4年連続6区で2年時に区間賞を獲得している。その他、中大の梁瀬も箱根にやや嫌われ続けてしまったか。早くから頭角を現してきた城西の高橋は最終学年は何とかまとめあげた。その他、2年連続1区最下位になってしまた順大の関戸ら色んな意味で話題を提供してくれた選手が居る。

101~107
6位安田昌倫(明大)14分01秒03/4区1位、7区3位、不出場、7区15位
5位松本昂大(明大)13分58秒86/不出場、4区3位、不出場、不出場
4位深津卓也(駒大)13分57秒60/5区4位、不出場、8区1位、5区7位
★3位高林祐介(駒大)13分56秒98/9区1位、8区1位、3区7位、7区7位
★2位宇賀地強(駒大)13分54秒88/2区3位、2区6位、2区5位、2区13位
★ギタウ・ダニエル(日大)13分54秒00※/2区1位、2区2位、2区2位、3区2位
★1位森賢大(日体大)13分51秒25/2区8位、2区12位、3区3位、1区5位

 さて、最後は1年生から活躍してもらわなければ困る存在だった選手。駒大の宇賀地、高林、深津はそれぞれ成長をみせた。ダニエルを除けば、やはり4年連続2区の宇賀地が一番活躍したといっていいか。明大の安田、松本の2人はちょっと微妙か。世代トップだった森はロードで苦しんでいたが、トラックではまずまずの活躍をみせていた。



 いや~この学年だけで107人ものランナーが走っていました。各選手それぞれのドラマがあって面白いです。今回で競技を終える人、実業団で続ける人とそれぞれいますが、新天地へ羽ばたいてほしいですね。



【卒業生特集】箱根戦士全ランナー戦績Ⅰ

まだ、箱根の論評が全部終わっていませんが、もう年度の変わり目なので、突然ですが、

卒業生特集やっちゃいます!!

 陸マガを参考にして、卒業生で箱根駅伝を走った選手を、その成績とともに、高校時代のベストが遅かった順番に並べてみました。

※マークがついている選手は、高校時代のベストが手に入らず、大学最初の頃の記録のもの、或いはその可能性があるものです。また、高校時代走っていない、日大のダニエルと大東大の清野も同様です。


名前(大学名)高校時代の5千ベスト/箱根4年記録、3年記録、2年記録、1年記録
1~10
中塚陵太(亜大)16分00秒00/6区17位、不出場、不出場、不出場…高校のベストが一番低かった選手
福島弘将(上武大)15分34秒00/10区1位、3区19位、不出場、不出場…区間賞獲得選手
板垣辰矢(帝京大)15分34秒00/6区4位、6区2位、不出場、不出場
樋口勝利(大東大)15分22秒00/7区15位、不出場、不出場、不出場
与那嶺恭兵(東海大)15分20秒00/7区12位、不出場、不出場、不出場
石田康雄(上武大)15分19秒00/2区14位、2区18位、不出場、不出場
渡部恭平(中学大)15分18秒00/7区13位、不出場、不出場、不出場、不出場
長尾正樹(日体大)15分15秒72/5区8位、8区5位、不出場、不出場
後藤敬(山学大)15分12秒00/4区14位、4区4位、4区19位、不出場
高橋賢人(大東大)15分12秒00/5区16位、不出場、8区8位、不出場

 亜大の中塚が16分台から箱根戦士に。チーム事情もあったとはいえ、走れたのはすごい。また上武の福島は今年区間賞、帝京の板垣は前回区間2位と素晴らしい成績。また上武の石田は2年連続2区、日体大の長尾や山学後藤はその大学の主力選手に成長。このあたりの選手から区間上位で走る選手が出てきているのは驚きだ。


11~20
高宮祐樹(城西大)15分11秒00/不出場、5区21位、9区14位、不出場
河野健一(帝京大)15分11秒00/9区3位、7区8位、不出場、不出場
大野紘祟(中学大)15分09秒00/不出場、8区17位、不出場、不出場
世古浩基(東洋大)15分07秒00/4区4位、不出場、不出場、不出場
松岡育生(東農大)15分07秒00/6区15位、不出場、不出場、不出場
岸本匡(山学大)15分07秒00/不出場、8区23位、不出場、不出場
村上真(順大)15分06秒76※/不出場、7区17位、不出場、不出場
野中洋輝(中学大)15分05秒41/6区13位、不出場、不出場、不出場
辻幸佑(中大)15分03秒00/10区2位、不出場、不出場、不出場
中川剛(山学大)14分59秒93/9区9位、9区1位、10区15位、不出場

 ここで一番素晴らしい成績を残したのは山学中川。前回強い向かい風の中9区区間賞。また、中大辻や東洋世古が有終の美。特に世古は東洋の分厚い選手層をはねのけて、優勝メンバーの一員になったのは素晴らしい。


21~30
須藤朗(東農大)14分58秒91/8区10位、不出場、不出場、不出場
佐野広明(麗澤大)14分58秒91※/不出場、10区2位、不出場、不出場
井上陽介(日大)14分58秒57/7区3位、8区15位、不出場、不出場
福島成博(法大)14分57秒40/9区20位、不出場、1区18位、不出場
岡本賢治(城西大)14分56秒60/6区8位、不出場、不出場、不出場
大谷健太(山学大)14分56秒41/10区9位、不出場、不出場、不出場
高尾博教(日体大)14分55秒90/6区20位、6区15位、不出場、不出場
遠藤寿寛(明大)14分56秒50/9区16位、9区20位、不出場、不出場
羽島駿介(国士大)14分55秒50※/不出場、10区4位、10区8位、不出場
佐藤歩(大東大)14分55秒21/2区17位、4区16位、不出場、不出場

 一番良い成績を残したのは、日大の井上。中距離から4年かけて走れる距離を伸ばした選手。獣医師と箱根戦士としては異色の道を進むが頑張ってほしい。また、国士大の羽島は独特のフォームで2年連続10区を区間一桁。その羽島を突き放した麗澤大佐野も見事といえる。


31~40
石垣弘志(専大)14分54秒85/9区8位、8区10位、不出場、不出場
北條尚(明大)14分54秒64/1区1位、3区13位、不出場、不出場
嬉野純平(専大)14分54秒62/不出場、不出場、3区14位、7区12位
北浦貴大(関学)14分54秒00/5区13位、不出場、不出場、不出場
朝日宏宣(上武大)14分53秒90/6区18位、6区19位、不出場、不出場
★井上直紀(専大)14分53秒59/10区13位、3区20位、2区16位、8区10位…4年連続出場選手
小畠彰(中学大)14分53秒58/10区15位、不出場、不出場、不出場
佐藤健(帝京大)14分53秒40/10区5位、8区20位、不出場、不出場
田中弘明(神大)14分53秒05※/不出場、不出場、不出場、4区13位
星創太(駒大)14分52秒53/不出場、5区7位、不出場、不出場

 ここで初めて4年連続走ったランナーが登場。専大の井上は、確か本来認められていない途中入部で陸上部入り。その情熱が4年連続出場という困難を達成したのだろう。そういえば、専大勢がここに固まっている。石垣がいい走りをみせた。また、今年箱根1区区間賞を獲得した北條もこの当たりのグループ、それから駒大の星は3年生で13分台&28分台ランナーへ。今年の箱根は走れなかったもののすごい成長である。


41~50
吉田和矢(日大)14分51秒97/8区15位、10区7位、不出場、不出場
村山徳宏(拓大)14分49秒00/不出場、4区13位、不出場、不出場
工藤正也(東洋大)14分48秒99/9区10位、不出場、不出場、不出場
岩田真澄(山学大)14分48秒31/8区9位、7区4位、不出場、不出場
大谷康太(山学大)14分46秒63/5区2位、不出場、不出場、不出場
川上晃弘(神大)14分45秒49※/不出場、7区22位、不出場、不出場
岸村好満(東洋大)14分45秒09/不出場、不出場、10区10位、不出場
桑原豊(専大)14分44秒73/8区14位、不出場、不出場、不出場
市岡敬介(青学大)14分43秒46/7区5位、不出場、不出場、不出場
清水和朗(東農大)14分43秒43/1区11位、7区6位、1区10位、不出場

 東洋の2人が明暗を分けている。岸村は2年生の時に急成長したが以降伸び悩み、工藤は最後に出場し長々とテレビに映った。また山学も2人。大谷はラストイヤーですごい成長をみせた。また、東農大の清水は非常に安定しているランナーで、東農大の上昇期を支えた。


世界クロカン結果

3/28 世界クロカン

○8000m
28位村澤明伸(東海大1年)23分29秒(1分22秒差)

○12000m
76位鎧坂哲哉(明大2年)35分48秒(2分48秒差)
78位梅枝裕吉(NTN)35分51秒
82位野口拓也(日体大3年)36分02秒
93位早川翼(東海大1年)36分19秒
96位出口和也(日体大3年)36分23秒
102位大石港与(中大3年)36分46秒

 世界クロカンが行われました。ジュニアは予想通り村澤が日本人トップ。てか、黒人以外トップな感じです。後半じわりと順位をあげたそうですね。

 また一般では鎧坂が好調をキープし、日本人トップ。残り2kmでうまくペースアップしたようで、野口を引き離したのは見事。逆に失速したのは出口。最初の2kmでいっぱいいっぱいになってしまったようです。早川と大石はこんなものでしょうか。しかし、世界は強いですね。だいたい10kmの通過が27分30秒と日本記録超えているとかありえないです…。

 まあ、世界を肌で体験した、村澤、鎧坂、野口、早川、出口、大石のトラックシーズンに注目ですね。


箱根駅伝論評~東海大学

往路12位復路12位
総合12位東海大学
(順位予想:往路9位復路16位総合13位 区間予想:2区4区5区)

 復路を少し低くしすぎましたか。田中の好走が想定外でした。区間予想は1区9区が外れました。6区当てたかった…

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シード権との差)
1区刀祢健太郎(2年)1時間4分30秒区間14位(14)2分03秒
2区村澤明伸(1年)1時間8分08秒区間2位(14→4)1分15秒
3区早川翼(1年)1時間4分04秒区間6位(4→7)2分11秒
4区永田慎介(3年)1時間00分05秒区間19位(7→11)6分19秒
5区金子太郎(3年)1時間26分00秒区間15位(11→12)10分45秒(3分22秒)

6区河野晴友(3年)1時間1分12秒区間11位(12→12)11分02秒(3分21秒)
7区与那嶺恭兵(4年)1時間6分39秒区間12位(12→11)12分45秒(2分49秒)
8区赤染健(3年)1時間7分32秒区間5位(11→11)13分21秒(2分34秒)
9区田中飛鳥(2年)1時間12分04秒区間5位(11→11)13分07秒(1分57秒)
10区海老原匠(2年)1時間15分32秒区間20位(11→12)15分33秒(3分49秒)

【技能賞】村澤明伸…早くも2区攻略で今後に大きな期待
【敢闘賞】赤染健&田中飛鳥…意地を見せて追い上げる
【(激励の喝)】金子太郎…予選、全日本、箱根と大事な試合の前に故障
【喝】新居監督…選手の育ちが急激に悪くなった

村澤、スーパールーキーぶりを発揮
 注目が村澤一点に集まった東海大だが、その村澤が予想以上の怪物ぶりを発揮した。

 1区刀祢はハイペースの集団を、敢えて追わない作戦に出たが、やや裏目に出たか。18位から4人抜いたが第2集団まであと少しという所だった。ただ、前が点々と見える位置では村澤に渡した。その村澤は序盤はマイペース。力的には下の上武石田につかれていたので、まあ普通に終わるのかなと思っていたら、後半ぐーっとペースアップ。日体大・森、東農大・外丸と強力な4年生を抜き去り、意識したのかどうかは分からないが駒大・宇賀地を引き付けて引き離した。

 そして、終わってみれば何と日本人トップ。前半あれだけ押さえて1時間8分08秒…何か2区を既に経験しているのかと錯覚するような走り。ロードに強いのは分かっていたが、距離にもここまで簡単に対応してくるとは思わなかった。やはり東洋・柏原の対抗馬にあげられているだけありますかね。今後も学生長距離界を引っ張ってもらいたい。


またも流れを活かせず
 ただ、東海大はエースが作った流れを活かせないというのが一昨年あたりから続いているのだが、今年もその悪い癖が出てしまった。もう一人の1年早川は区間一桁だが、3つ落とした。そして4区永田がブービーで早くもシードラインを割ってしまった。永田は今年復調してきていたが、長い距離の実践はまだまだだったか。2年連続で務めていた平山がエントリーに入れなかったのがここで大きく響いてしまった。何だかんだでありがたかった。

 そして5区は3年生キャプテン金子が登ったが、脚の状態が万全でなく、序盤からあまりペースが上がらなかった。後半は懸命に粘ったものの、86分かかってはシードラインを追い上げられない。どうも、秋から何度も故障を繰り返しているようで、駅伝シーズンは万全な状態で走れたレースが一度も無かったのは主将としてはまずい。来年こそクレバーな走りをみせてもらいたい。


粘るも選手不足露呈
 さて、選手層が薄いので復路はきついと思っていたが、見せ場を作れたのは昨年より成長したか。2年連続5区から6区起用の河野は、序盤飛ばす悪い癖が出てしまったがとりあえずまとめてくれた。7区与那嶺は東海大この世代初めて駅伝出場。元はスピードランナーだが4年かけて距離を伸ばした選手。堅実に走った印象。精一杯には走った。

 そして見せ場というのは8区赤染9区田中。7区選抜が自滅し11位に浮上していたが、10位とは大差。前を追うのは厳しいと思われたが、集団を利用しながら懸命に追った。8区赤染は自分から集団から抜け出そうとする積極的な走りで区間5位。箱根予選前絶不調だったが、ドンピシャに合わせて来た。そして一番びっくりしたのが9区田中。繋ぎ区間ならいけるという印象だったので、この区間の好走は大きな収穫だ。

 ただ、最後は9番手10番手がいないという不安が露呈。海老原はまだ箱根で戦う力は付けていなかったという感じ。とりあえず、大崎コーチカムバック超希望大崎コーチがおられた時だけ東海大が上昇していた。この時は与那嶺や赤染のような選手がどんどん育ってきて大変層が厚かった。長年務められている新居監督には申し訳ないが指導に疑問を感じる。村澤を擁する4年間で一度シード権を取れるかなというのが現時点での予想。果たして覆るか、覆してほしいと思う。


来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
与那嶺恭兵7区12位

○在校生出走メンバー
刀祢健太郎1区14位、村澤明伸2区2位、早川翼3区6位、永田慎介4区19位、金子太郎5区15位、河野晴友6区11位、赤染健8区5位、田中飛鳥9区5位、海老原匠10区20位

○補欠メンバー(+α)
小松紀裕、藤井勘太、井上輝明(平山、栗原、末永、元村など)

 4年生の穴が全チームの中で一番少ないはこの東海大。今回故障でメンバー入りできなかった平山と栗原が復帰、更に末永や元村らいい素材の新人が加入。シード校に復帰するには大きなチャンスではある。理想としては村澤を5区に置けるくらいの選手層にすることなのだが、果たして育成できるか。注目校の一つになりそうだ。


箱根駅伝論評~明治大学

往路6位復路14位
総合10位明治大学
(順位予想:往路8位復路14位総合10位☆ 区間予想:1区2区3区6区)

 シード校では唯一、総合順位が当たりました…。区間予想は6区大江を当てれたのが満足です。 


区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区北條尚(4年)1時間2分27秒区間賞★(1)-13秒
2区石川卓哉(4年)1時間8分56秒区間6位(1→1)-40秒
3区鎧坂哲哉(2年)1時間3分08秒区間3位(1→1)-52秒
4区安田昌倫(4年)55分57秒区間賞★(1→1)-2分39秒
5区久國公也(4年)1時間27分17秒区間18位(1→6)5分43秒(-3分52秒)

6区大江啓貴(1年)1時間1分12秒区間11位(6→4)6分00秒(-3分47秒)
7区菊池賢人(1年)1時間6分31秒区間10位(4→6)7分35秒(-5分10秒)
8区岡本考平(2年)1時間8分23秒区間12位(6→6)9分02秒(-4分19秒)
9区遠藤寿寛(4年)1時間13分47秒区間16位(6→8)10分31秒(-2分36秒)
10区渡辺真矢(1年)1時間14分19秒区間17位(8→10)11分44秒(-2分55秒)

トップを疾走
 今回の明大は、長所と短所が両方とも大きく出た印象だった。

 序盤、トップを奪ったのは、東洋でも駒大でも日大でも山学でもなく、明治大学だった。1区に起用された北條が本人もびっくりの区間賞。大学にはいってじわじわ成長してきた選手だが、今回の1区の中では決して上の持ちタイムを持っていたわけではなかった。しかも、1週間前発熱し万全の状態ではなく、この1区は耐える区間のはずだった。だが、ハイペースの1区の中、六郷橋で自分から仕掛けてトップに。2区から高校時代のスターを並べている明大には願ってもない展開となった。

 その2区から4区は明大の独壇場となった。石川-鎧坂-安田を後ろから追い上げるのは容易ではない。2区石川は区間6位ながら持ち味の安定感を存分に発揮。日大ダニエルを追いつかせなかった。3区鎧坂は、序盤追い上げてきた山学コスマスを、後半引き離す憎い走り。じわりと後方を突き放した。

 そして4区安田が最大の見せ場を作った。元々エース区間でもやれる力を持っていただけに、この4区では力が抜けていた。向かい風の影響で区間新こそならなかったが、逆に向かい風を利用して大きく貯金を拡大。役目を果たした。ここで柏原率いる東洋に対して大きく貯金を作ったのは明大のみ。山で明大が逃げ切れるかどうかという所に焦点が集まった。

松本昂大、出場できず
 だが、明大には5区を走れる選手がいなかった。否、いたのだが、候補が走れなかった。第一候補は、勿論石川と2大エースと謳われた松本昂大。だが、夏合宿で疲労骨折して以来調子が上がらず(週刊誌に色々書かれていたようだが、よく分からないのでとりあえず放っておく)、今回も間に合わなかった。1年の頃から故障が多かったが、結局ずっと故障がちであった。

 もう一人、昨年登った小林がいたが、彼も故障らしく秋以降姿を見せず、結局間に合わなかった。残っていたのは、一次エントリー直前に1万29分台を記録した久國だけだった。その久國は、中盤にあっけなく首位を明け渡すと、ずるずると6位まで後退。入りの5kmを少し早く入りすぎた感はあるが、持ちタイムランク的にはほぼ妥当。これは松本ら実力者に責任がある

 思い切って安田を…ともちょっと思ったが、安田も故障がちな選手で起用できなかったのだろう。とにもかくにも、柱をほとんど投入し、見せ場を作ったものの、消化不良という感じで往路を終えることになった。


またも終盤に失速
 元々層が薄かった明大だが、主力を往路に投入したため、復路は1年生3人という布陣。将来の明大を引っ張る存在の3人がどこまで粘れるかというのを見ていたが、まああんなものではないかという感じ。

 6区に起用された大江は初駅伝。登りでちょっと飛ばしてしまったが、まあ物怖じせずに走れた感じ。前が失速したのもあるが2人抜けたのは良かったのでは。7区菊池は同じ1年の駒大撹上に交わされてしまったので、もうちょっとというところか。10区渡辺は全日本でいい走りを見せていたが、1年にアンカーは長かったか。序盤早大を積極的に追ったのは良かったが、終盤ガクンとペースダウン。終わってみれば、シードぎりぎりの10位に終わってしまった。

 明大は層が薄い故、終盤に崩れてしまうことが多かったが、今回も崩れた。81回大会に復帰してから、9区10区での区間一桁がない。今回は、全日本で区間賞を獲得した遠藤が9区を務めたが、後半脱水症状?っぽい感じになってしまった。今回、前々回とエースの貯金でどうにか連続シード権となったが、ここを区間一桁を取れるようにしないと、今後シード権、更にその上を目指すことは難しい。ここが来年課題となるところと感じる。




来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
北條尚1区1位、石川卓哉2区6位、安田昌倫4区1位、久國公也5区18位、遠藤寿寛9区16位

○在校生出走メンバー
鎧坂哲哉3区3位、大江啓貴6区11位、菊池賢人7区10位、岡本考平8区12位、渡辺真矢10区17位

○補欠メンバー(+α)
細川勇介(前回8区7位)、小林優太(前回5区18位)、田原淳平、近藤俊一、田中勝大(松本翔、北、石間など)

 分かっていたことだけど、やっぱり1区2区4区の穴は非常に大きいな。鎧坂が箱根前後から急成長しているが、現状2番手以降とは差がある感じ。現在の状況で往路を戦うのはちょっと苦しいかなという状況。まだ復路の方がいけるかも?ちょっと新人の北らに負担がかかってしまうかもしれないが、若いメンバーが多いので、個人の成長に期待したい。

箱根駅伝論評~関東学連選抜

往路11位復路19位
総合16位関東学連選抜
(順位予想:往路13位復路3位総合7位 区間予想:1区2区)

 往路があまり来ないのは予想通りだったけど、復路が…梶原故障、佐野が走れないとは思わなかった。


区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区森本卓司(神大4年)1時間3分00秒区間4位(4)33秒
2区伊藤正樹(国士2年)1時間10分56秒区間16位(4→14)2分33秒
3区尾関誠(創価4年)1時間4分54秒区間11位(14→12)4分19秒
4区飯沼健太(平国4年)58分08秒区間10位(12→12)6分30秒
5区北浦貴大(関学4年)1時間24分39秒区間13位(12→11)9分35秒(2分12秒)

6区仁科徳将(國學3年)1時間1分07秒区間10位(11→11)9分47秒(2分06秒)
7区梶原有高(松蔭2年)1時間10分54秒区間20位(11→16)15分45秒
8区萩野皓平(國學2年)1時間9分01秒区間17位(16→15)17分50秒
9区染谷和則(神大4年)1時間12分10秒区間7位(15→15)17分42秒
10区福島法明(創価3年)1時間14分48秒区間18位(15→16)19分24秒
【敢闘賞】森本卓司…かき乱してくれた
【技能賞】染谷和則…難しい位置で好走
【(激励の)喝】伊藤正樹…森本に続けなかった

好走は神大勢のみ
 過去最強と謳われ、隠れた優勝候補とも言われていた関東学連選抜だが、終わってみれば過去2年とは違い『定位置』に収まってしまった。

 結局のところ、ほぼ力を出し切ったのが大後監督率いる神大勢のみだったのが大きな敗因だろう。1区に起用された森本は宣言通り序盤から積極的に先頭を引っ張り区間4位。過去3年とも不完全燃焼だった箱根だが、最後に存在感を示した。また、9区染谷は襷を貰ったのは19番目。この位置で力を出すのは難しいのだが、区間7位と力走。関東インカレで入賞していた2人がそのまま力を出したといえる。

 ただ、これ以外に区間一桁が出なかったのではシードラインには手が届かない。2区伊藤が10人抜かれて流れを止めてしまったのが痛かったか。実力的に上手く抜かれながら粘れるかなと思っていたが、箱根予選でも失速したラスト5kmで今回もペースダウンしてしまった。その後の尾関、飯沼、北浦は良くも悪くも流れに乗ったという感じ。どうも選抜は序盤の位置をそのままキープという傾向がある(誰かの爆発&失速以外の順位変動が少ない)ので、2区を乗り切れなかったのは少なからず響いたようだ。


やはり難しい調整
 後は選抜特有の調整の難しさもあったのだろう。復路では梶原が脚に故障を抱えたまま(それともレース中?)の出走となったし、前回のシード立役者の佐野が当日変更で出走できず。代わりの福島が飛ばしすぎてフラフラになった。長年監督をされている大後監督でも、いつも見ていない選手を見るというのは想像以上に難しかったのだろう。しかもあまり長い時間が見れないので、選手の調子の見極めがしづらい。学校の方も走らせたいから、少し悪くてもギリギリまで調整させてしまうというのもあるのかなと想像している。

 それと暮れの記録挑戦会で記録がインフレしてしまったのも一因か。ここ2年選抜が調子好成績で、選抜といえどもモチベーションが高かった選手は多かったように思う。ただ、11月末あたりがピークになった選手が比較的多かったか。昨年などは、全体的に30秒近く低かったような気がする。ここ2年好成績だったのはそのあたりも考慮する必要があったのかもしれない。


選抜の是非
 と、このタイミングで、関東学連は選抜についての是非を考えてる。選抜を日本学連選抜として門戸を広げるか、それとも選抜自体を廃止し出場チームを1チーム増やすか、というものだそうで。後者はどうしてそういう話が出てきたのか、この話を聞いた当初はよく分からなかったが、予選会に回っている大学と上層部のOBを考えると何とな~く読めましたかな。

 まあ、腹黒話はここらへんにしておいて・・・個人的には、選抜は続けてほしいと思っている一人です。出雲や全日本でも選抜がありますが、チームが弱い選手には希望です。それにレベルの低いチームを一つ増やすよりは、個人として評価できる選手を大舞台に立たせてやるべきだと思います。個人で頑張った選手が世界の舞台へ立つわけですからね。その方が、日本の上位に育つ選手や実業団で頑張る選手が少しは増加するのではと思います。

 実際、学習院大学OBの川内選手が先日の東京マラソンで奮闘していましたし、ニューイヤー駅伝のメンバーを見ると、80回大会の日本学連選抜を走った選手が結構出場しているんですよね。まあ、選抜が定着化してきて、個人の経験をチームに還元…という意味合いは多少薄れているのかもしれませんが、自分は続けるべきだと思いますね。毎年、日本学連選抜となると、じゃあもうチームも全国にすりゃとか別の議論が出てくるので、日本学連選抜は5年に1回くらいにして、ほとんど現行ルールでそのまま存続してほしいと思っています。



来期への展望

○国士舘大学
伊藤正樹2区16位・久井原歩前回8区6位・福田穣

○順天堂大学
岡部寛之前回6区・小高悠馬前回10区22位・田中秀幸・的場亮太

○拓殖大学
西山容平前回3区・谷川智浩前回5区・梅野悠平6区・館石盛行7区・兼実省伍・留学生2人、

○國學院大學
仁科徳将6区10位・荻野皓平8区17位・當山篤志

○神奈川大学
小杉新太郎前回4区・天野峻前々回3区・木村祐一郎

○その他
栗原巧(麗澤)・福島法明10区18位(創価)・梶原、須永(松蔭)

 ここは各チーム軽くまとめよう。

 現在、元気があるのは國學院大学と神奈川大学の2チーム。國學院は選抜に出場した仁科と荻野を中心に全体的にレベルがあがってきている。神大も中堅以下と見られているメンバーがハーフで63分台~65分台をマーク。森本と染谷の穴はデカいが、小杉や天野が奮起すれば、1年で復活も夢ではない。

 逆に元気がないのが国士舘と順天堂。先日の日本学生ハーフでは國學院・神大と明暗がくっきり分かれる形になった。それでも国士舘は伊藤、福田らエースを中心に、順大は頭数は揃っている。何よりIPポイントが強力なので、ここから這い上がれば、まだまだ逆転可能な位置。

 それと要注目は、現在勢いがないが拓殖大。新監督として、予選落ちをしていた亜大を5年で総合優勝に導いた岡田氏が就任。すぐに結果が出るかどうか分からないとはいえ、名将がどこまで上昇させるか。さらに2名留学生が加入。予選及び本戦で使えるのは1人だが、今回の結果だと59分40秒で走る留学生が居れば通過している計算。強さが分からないので、まだ大きいことはいえないが、強ければIPも今まで以上に稼げることになる。また4年生の穴が少ないということもあり、浮上のチャンスである。

 その他、麗澤など新鋭も期待したい。


箱根駅伝論評~城西大学

往路10位復路3位
総合6位城西大学
(順位予想:往路17位復路11位総合16位 区間予想:2区5区8区)

 順位予想はすみません、1区2区が無難に走ったおかげです。区間予想は読みにくい城西からするとよく当たったかなと。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区佐藤直樹(4年)1時間3分45秒区間8位(8)1分18秒
2区高橋優太(4年)1時間9分39秒区間9位(8→9)2分01秒
3区中原大(1年)1時間6分31秒区間18位(9→14)5分24秒
4区橋本隆光(2年)56分48秒区間3位(14→10)6分15秒
5区田村優典(2年)1時間22分42秒区間6位(10→10)7分23秒(-2分12秒)

6区岡本賢治(4年)1時間00分51秒区間8位(10→8)7分19秒
7区石田亮(3年)1時間5分27秒区間2位(8→7)7分50秒
8区恩田峻之(4年)1時間8分08秒区間11位(7→6)9分02秒
9区田中佳祐(3年)1時間11分07秒区間2位(6→6)7分51秒
10区八巻賢(3年)1時間12分55秒区間5位(6→6)7分40秒

【殊勲賞】橋本隆光…悪くなりかけた流れを戻した
【敢闘賞】佐藤直樹&高橋優太…どうにかうまく乗り出した
【努力賞】石田亮…昨年のリベンジ

攻略!2区5区9区
 高校の有名選手も入り、叩き上げ組みもタイムを伸ばし、非常に厚い選手層を誇りながらも中々突破できなかったシード権の壁をついに突破した。

 ポイントは2区5区9区の主要区間が区間上位でまとめたことだろう。2区はガラスのエースと呼ばれ続けていた高橋。1年から頭角を現すも、故障が多いこと、元々スピードタイプということで果たして2区を乗り切れるだろうか疑問視されていた。後半スタミナ不足が露呈しそうになったが、何とか踏みとどまり5年ぶりに2区終了地点で10位以内で通過。また、これまで区間一桁が一度もなかった5区も勢いのある田村が区間6位往路終了地点で10位以内はやはり5年ぶりのことだった。往路がちぐはぐで流れに乗れない事が多かった城西としては、かなり良かった。

 もう一つ悩まされていたのが9区。81回は9区でシード争いから脱落。82回84回は追い上げられず、83回は逆転を許してしまうなど、ここも鬼門だった。しかし、任された田中が区間2位。前回の予選会で力を発揮するも、今年は1500m以外微妙でどうなのかと思っていたが、きっちり合わせて来た。力の差が出やすい長距離区間できっちりまとめたことが今回シードを獲得した大きな要因だろう。

精神力も向上
 城西大は元々『速いけど弱い』と言われ続けてきた。記録会でいい記録を出すも、肝心な大会で失速してしまうという事がよく見られた。それを今季から就任した櫛部監督が脱却したいと話されていたが、それもある程度達成できたのではないか。

 例えば1区の佐藤。前々回区間賞を取ったが、故障上がり。ハイペースに序盤から集団の一番後ろで苦しそうな表情を浮べ、城西は今年も…と思ったが、第2集団で踏ん張り続け8位で中継。状態から考えるとかなり粘ったと思う。また、3区が失速し流れが悪くなりかけたが4区起用の橋本が区間3位でカバー。今季の成績からすると当然かもしれないが、今まで中々出来なかった悪い流れを引きづらないということも出来たように思う。

 それから、6区で、前回59分台の三田が起用できなかったが、代役の岡本が無難に走破。まあ選手層が厚いし、三田の不調は随分前からなので準備期間はあったが、よく頑張ってくれた。そして忘れちゃいけないのが7区の石田。前回は実力者の高林についていってしまったが、今回は冷静にペースメイク。次は主要区間で見てみたいと思わせた。10区八巻も舞い上がらなかったし、このように他のメンバーも自分の走りをすることが出来たのも要因だ。


それでもまだ70%?
 まあ、それでも実力を全て出し切ったわけではない。というのも1万の持ちタイムはランク2位。実力者の永岩や高宮が年間通して調子が上がらなかったということや、まだ城西大が生まれ変わる前に出したタイムもあるので、一概に言えないのだろうが、もっと順位をあげることは可能なメンバーが揃っているはずなのだ。

 今回、シード権を突破し、復路は3位の成績を残したが、潜在能力的にまだまだこの程度ではない。また今回がたまたまにならないためにも、更なる高みを目指してほしい。



来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
佐藤直樹1区8位、高橋優太2区9位、岡本賢治6区8位、恩田峻之8区11位

○在校生出走メンバー
中原大3区18位、橋本隆光4区3位、田村優典5区6位、石田亮7区2位、田中佳祐9区2位、八巻賢10区5位

○補欠メンバー(+α)
三田翔平(前回6区5位)、甲岡昌吾、吉元真司

 新3年の橋本と田村を中心に、4年生になる田中、石田、三田、八巻らが脇を固めていくというチームになるのだろうか。こう見ると1区2区の穴が意外とデカいかもしれない。中原が距離に対応し、1区や序盤を任せられるようになってくれれば来年も上昇気流を保つ事ができそうな感じ。メンバーは豪華なので、今回以上を目指したい。


箱根駅伝論評~青山学院大学

往路9位復路11位
総合8位青山学院大学
(順位予想:往路20位復路18位総合19位 区間予想:2区6区正解)

 いや~、全日本予選に続き大外れでした。流れやモチベーション次第でここまで上位に来るとは…


区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シード権)
1区出岐雄大(1年)1時間3分48秒区間9位(9)1分21秒
2区米澤類(4年)1時間8分54秒区間5位(9→5)1分19秒
3区荒井輔(4年)1時間4分09秒区間7位(5→8)2分20秒
4区横山拓也(1年)58分36秒区間13位(8→9)4分59秒
5区小嶺篤志(1年)1時間23分52秒区間10位(9→9)7分17秒(-2分18秒)

6区小川恭正(3年)1時間00分50秒区間7位(9→7)7分12秒(-2分35秒)
7区市岡敬介(4年)1時間6分08秒区間5位(7→8)8分24秒(-4分19秒)
8区相原征帆(1年)1時間7分51秒区間8位(8→8)9分19秒(-4分02秒)
9区川村駿吾(2年)1時間13分45秒区間15位(8→9)10分46秒(-2分21秒)
10区鈴木惇司(3年)1時間13分32秒区間12位(8→8)11分12秒(-3分27秒)

【敢闘賞】出岐雄大&米澤類…大きく流れを作る
【殊勲賞】小川恭正&市川敬介…シード権を大きく手繰り寄せた
【努力賞】鈴木惇司…最初は練習につけなかったそうだが
【監督賞】原晋監督…前回久々復帰のチームをシードへ

流れを作った1区2区
 持ちタイムの平均が下位、さらに主力2名が欠場し、今年も最下位争いと予想していたのだが、思わぬ躍進を遂げた。

 とても大きかったのはやはり1区2区がこれ以上にない位置で襷を運んできたこと。1区は箱根予選に出場しなかった1年生の出岐。個人的には荒井-米澤で突進すると思っていたので、荒井の状態がよくないのかと勘ぐってしまったが、63分台で上位争い真っ只中で中継。行けるという確信があったようだ。そして2区に入った米澤が68分台で5位に浮上。元々怪我が多かったが、この1年は継続した練習が出来ていた選手。それにしても強豪チームのエースと堂々と渡り合うとは思わなかった。とにかくこれで流れに乗った。

 その後、駅伝で中々結果が出ない荒井、1年生の横山がどうにか踏ん張りシード権内をキープ。そして、5区山登りは当初の予定だった辻本を外し、小嶺を起用。その小嶺が駒大深津や城西田村ら実力者に喰らいつき一桁順位で往路を終えた。復路はきついと思われたが、小川と市岡が11位に大きく差をつけ、それにより川村と鈴木が冷静に走ることが出来、最終的に危なげなくシード権を獲得。前回33年ぶりの出場とは思えないチームだった。

 

主力欠場も1年生が活躍
 さっき軽く書いたが、青学は今回、小林剛と辻本という主力が欠場している。この2人は前回の8区9区の経験者で、箱根予選でもチーム3番4番手。この穴は非常に痛いと思われたが、それを救ったのが1年生である。

 一番活躍したのは先ほども書いたが出岐。前回の箱根と全日本は1区で下位だったが、今回初めて上位での襷リレーだった。それと4区の横山はシーズン当初から結果を残していた選手(この選手が一番区間順位悪いのが驚き)。そして1年生ながら5区で踏ん張った小嶺。最後に急遽出場することになった相原が早大をうまく利用して8区を攻略。全て区間10位前後、しかも2区間は1区5区の主要区間なのだから非常に助かった。往路に1年生3人はそれなりに博打だが、うまく機能した。


驚異的な調整力
 それにしても今季の青学の調整力には驚かされる。全日本予選はランク17位ながら、6位で出場権を獲得。この時は荒井と米澤の爆走が目立ったが、3組目までも8位あたりをキープしていた結果だ。箱根予選は長いロードに弱いということでどうかなと思われていたが、独自の調整法でIPにかからない位置で通過。全日本はうまく調整ができなかったが、箱根はランク15位でしかも主力欠場ながら8位。そういえば、関東インカレでもまずまず結果を残していたような。

 つまり狙った大会はほぼ結果を残しているということ。前回箱根に出場できたことが大きな自信になったという趣旨は話されていたが、1年のプランが完全に確立されているのか。これが続くようだと今後は更なる順位アップもありえるということ。選手も楽しんで走れているようで、チームの雰囲気も良さそう。故障者がちょっと多いのは気になるが、今後の躍進も期待できそうな感じである。


来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
米澤類2区5位、荒井輔3区7位、市岡敬介7区5位

○在校生出走メンバー
出岐雄大1区9位、横山拓也4区13位、小嶺篤志5区10位、小川恭正6区7位、相原征帆8区8位、川村駿吾9区15位、鈴木惇司10区12位

○補欠メンバー(+α)
小林剛寛(前回8区11位)、辻本啓吏(前回9区6位)、西尾宗一郎、小林駿祐、内田昌寛、中井一臣(竹内など)

 主要区間2区3区が抜けるが、補欠メンバーの小林、辻本で一応埋まってしまう。勿論、この2人はまだまだ米澤荒井の2人には見劣りしてしまうのだが、他の区間のレベルアップでカバー、さらに順位アップも可能というところ。5区6区が残るのも大変心強い。特に5区はまだ1年生なので暫く安泰といえる。また新人に高校駅伝優勝校、世羅のエースの竹内が加入。いきなり往路を担えるようになれば嬉しいというスタンスで見守りたい。


日本学生ハーフ結果その2

○日本大学
22位堂本尚寛(2年)64分22秒
33位寺田裕成(1年)64分42秒
61位山下尭哉(2年)65分11秒
97位吉田貴大(1年)65分55秒
和田朋之(3年)66分45秒
関口祐(3年)67分32秒
久保翔吾(1年)67分59秒
佐藤浩太朗(1年)68分13秒
岡村悠平(2年)68分51秒
森谷和彦(2年)69分43秒
寺西琢郎(1年)69分41秒
高月雄人(3年)69分59秒

 堂本がチームトップ。ただ、どうしても急成長を促してしまうので、じれったく思ってしまう。そのほか、寺田と山下がまずまずの結果。新戦力となってくれたらと思う。逆に心配なのが岡村。というのも日大はここの所、一度故障した主力が復活しない事が多いので、そのようにならないことを祈りたい。


○順天堂大学
23位田中秀幸(1年)64分25秒
39位的場亮太(2年)64分49秒
99位小高悠馬(2年)65分57秒
仲間孝大(3年)66分01秒
唐川和宏(2年)66分10秒
有馬啓司(1年)66分29秒
岡部寛之(3年)66分30秒
佐藤優太(1年)66分40秒
石井格人(1年)67分03秒
越智健一朗(2年)67分13秒
信時一輝(1年)67分16秒
大池達也(1年)68分14秒

 やはり頼りになるのは田中と的場か。後は大きく差が開いてしまった。66分台の選手たちがうまく伸びてくれれば、頭数自体はいるので、箱根予選に光が見えてくるのだが。

○東京農業大学
24位松原健太(2年)64分29秒
63位高山昇太(3年)65分13秒
69位瀬山直人(2年)65分22秒
93位大工谷秀平(2年)65分53秒
古屋広樹(1年)66分23秒
坂本皓太(3年)67分16秒
片山優俊(1年)69分20秒
森下真基(2年)69分33秒

 エースの松原がチームトップだが、今回の面子なら上位8人に入ってほしかったところ。この1年で箱根2区をしっかり戦える強さを身につけたい。

○山梨学院大学
25位田口恭輔(2年)64分29秒
34位松森新一(3年)64分43秒
46位中原薫(3年)64分55秒
98位尾崎博(2年)65分55秒
石田健祐(2年)66分06秒
古川健太(2年)66分37秒
佐野翔太66分54秒
藤岡将大(1年)66分56秒
佐々木直弥(2年)66分58秒
鳥羽和晃(1年)67分14秒
篠塚春希(1年)67分24秒
石原和希67分31秒
福元雄大(1年)67分38秒
青木達哉(2年)67分50秒
橋本大地67分53秒
水上彰彦(3年)68分56秒
水谷恭輔(1年)69分02秒
山領駿(2年)69分28秒
土屋毅(1年)69分45秒
赤峰直樹(3年)73分09秒

 田口、松森、中原が順調にじわじわ成長。4年生の穴を少しずつつめていきた。ただ、それ以降がちょっと離れてしまったか。まあ、若い選手やサテライトが多いので、今後に期待したいところか。


○拓殖大学
29位西山容平(3年)64分39秒
51位梅木悠平(2年)65分01秒
59位野本大喜(1年)65分08秒
83位横山築(2年)65分45秒
87位館石盛行(2年)65分49秒
89位兼実省伍(1年)65分51秒
100位住本裕樹(3年)65分58秒
北澤健太(1年)66分07秒
福本龍將(3年)66分46秒
登井崚太(1年)68分02秒
染谷佑輔(3年)68分03秒
川島慎太郎(2年)68分22秒
石井健太(2年)68分50秒
木村一(3年)69分51秒
堅谷真(1年)70分00秒

 西山がエースの役割を果たすチームトップ。その他、箱根予選も走った1年2年が65分台に集結。箱根予選を考えるともう少し走ってほしかったか。 


○上武大学
30位原茂明(3年)64分39秒
62位氏原健介(1年)65分13秒
66位園田隼(2年)65分21秒
85位地下翔太(3年)65分48秒
96位古瀬弘賢(3年)65分55秒
梅田大輔(3年)67分17秒
合田佳功(2年)67分31秒

 前回箱根で8区を走ってから、全く姿を見せなかった原がチームトップで復活。今後、貴重な戦力となるか。そのほか、氏原や園田らがそこそこ。箱根予選までにはもう1分くらい早いタイムがほしい。

○日本体育大学
31位福士優太朗(1年)64分41秒
48位岩間一輝(1年)65分00秒
53位高田翔二(1年)65分03秒
68位宮田往(2年)65分22秒
72位高柳祐也(1年)65分33秒
82位谷永雄一(1年)65分44秒
小柳津幸輝(3年)66分11秒
今崎文仁(2年)66分16秒
鶸田雅哉(2年)66分21秒
佐藤貴大(3年)66分30秒
筱嵜昌道(3年)66分35秒
早川智浩(1年)66分40秒
中村大樹(1年)66分43秒
白石圭佑(1年)66分48秒
町田勇樹(1年)67分05秒
中森智也(3年)67分21秒
木田歩(2年)67分32秒
沼位俊輔(1年)68分04秒
矢野貴也(3年)68分11秒
エウゼビオ和志(1年)68分13秒
米田大(3年)69分49秒
飯尾真走(1年)69分50秒
戸田拓巳(2年)69分58秒

 課題の底上げを見るのに丁度いいメンバーが出場。箱根予選で距離に対応できていなかった福士と岩間が65分以内で走破。これで距離に対する不安も少しは解消されるだろうから、次回からは戦力になれそう。他、筱嵜、小柳津あたりの不調が気になるが、65分台も複数出ており、ちょっとは改善されたかという感じがする。

○国士舘大学
47位松本一人(3年)64分57秒
西尾尚貴(2年)66分27秒
中山裕貴(2年)66分37秒
柴田省吾(3年)66分37秒
松本良介(3年)66分41秒
宮本潤(1年)67分19秒
高島宏希(3年)67分31秒
五十島正裕(2年)67分32秒
安藤雄太(2年)68分00秒
栗原健太郎(1年)68分09秒
中元健二(2年)68分32秒
奈良和哉(1年)68分51秒
細見駿介(1年)69分21秒
関口和幸(3年)69分41秒
氏家大輔(1年)69分57秒
大野悠作(2年)71分46秒

 松本一人以外は残念ながら収穫はなし。主力メンバーは出場していないとはいえ、せめて何人か65分台が出てほしかった。

○法政大学
神山祐太(3年)65分59秒
山本洋輔(3年)68分08秒
大森一輝(1年)69分55秒

 箱根を走った3年生と大森が出場。残念ながら低調であった。

○城西大学
田中諒兵(3年)66分10秒
岡村貴充(3年)66分22秒
松岡竜也(1年)66分30秒
相馬慎吾(2年)67分08秒
大黒渉(2年)67分48秒
国実大夢(1年)67分57秒
諸橋弘毅(3年)68分05秒
阿部大介(2年)68分18秒
中村将太(1年)69分32秒
佐藤勝茂(2年)69分41秒
渡辺数麻(1年)69分45秒
長谷川剛士(1年)69分49秒

 主力は一切出場せずに2軍。層の厚い城西も、さすがに66分以内を出せる選手はいなかった。

○東海大学
松谷公靖(1年)66分18秒
河名真吾(3年)69分09秒

 松谷は3番手の1年生。上級生になる頃にはある程度追いつきたい。

○その他
81位吉田亮太(日本文理)65分44秒
95位本村哲也(松蔭大)65分55秒
遠田将人(流通経済)66分13秒
大竹淳(平成国際)66分51秒
友岡誠晃(麗澤)67分01秒
松田直也(武蔵野学院)67分08秒
大垣秀介(一橋)67分10秒
住友雄吏(創価)67分16秒
斉藤俊平太(学習院)67分51秒
出口善久(札幌学院)68分11秒
早野吉信(松本)68分14秒
本田平(同志社)68分19秒
大塚充成(城西国際)68分25秒
山下拓也(関東学院)68分27秒
小林優史(筑波大)68分44秒
神直之(北海道文教)68分50秒
佐山賢成(東京経済)69分11秒
青木佑樹(東大)69分14秒
伏見太郎(国際武道)69分14秒
稲毛寛人(新潟)69分22秒
島田健作(東北)69分35秒
永田健二(駿河台)69分48秒
矢内孝亮(玉川)69分52秒
奥原達朗(長野工業高等専門学校)69分57秒
奈良優希(創造学園)69分57秒

 こちらはその他のチームで70分切りをした各大学のチームトップの選手を掲載した。

日本学生ハーフ結果その1


 今シーズンを締めくくるといっても過言ではない、日本学生ハーフが行われました。世界クロカンに出場する選手などもおり、準エース格の選手が中心となりました。気温がそこそこ上昇する中、トップ集団は1km3分とまずまずのペース。複数でラストの争いとなりましたが、駒大の井上が制したようです。

 いつも通り、大学別で並べます。

※チームトップの順位が高い順に並べてあります
※70分切った選手+αのみ記載しています

○駒澤大学
1位井上翔太(2年)63分11秒
5位飯田明徳(3年)63分17秒
9位久我和弥(1年)63分34秒
35位西澤俊晃(1年)64分45秒
57位高瀬泰一(2年)65分07秒
58位入澤剛(3年)65分07秒
75位渡邊潤(3年)65分38秒
86位貝森大地(2年)65分49秒
玉木達也(3年)66分26秒
山崎康隆(2年)67分44秒
手塚佳宏(1年)68分24秒
齋藤昌紀(1年)68分45秒
藤岡幸太郎(2年)69分16秒
藤川卓馬(1年)69分43秒

 井上が見事優勝。1年生の時からイーブンペースで刻むクレバーな印象を持っていましたが、本領を発揮してきましたね。しかも東洋川上らスピードのある選手を振り切っています。力を付けて来た証ではないでしょうか。また飯田も5位に入り、1年生7人衆の久我や西澤に勝利。上級生としての示しが尽いたように思います。後は65分前後の高瀬、入沢、渡邉、貝塚あたりがもう少し頑張れば、層が厚くなって来るのだが。

○東洋大学
2位川上遼平(2年)63分13秒
8位宇野博之(2年)63分31秒
12位渡邊公志(1年)63分39秒
18位山本憲二(2年)64分02秒
本田勝也(3年)66分53秒
田中貴章(2年)66分45秒

 宇野や渡邉といった箱根ランナーを差し置いて、16人のメンバーにすら入らなかった川上が何とチームトップの2位。川上は長距離に弱いスピードタイプという印象がついていただけにこの急成長は驚き。メンバー漏れの悔しさをバネにした格好。そのほか、山本もじわりと成長してきており、やはり東洋のこの世代は手ごわそうだ。


○専修大学
3位五十嵐祐太(3年)63分15秒
11位安島慎吾(2年)63分38秒
27位井上直紀(4年)64分34秒
32位星野光汰(1年)64分41秒
43位松尾直樹(2年)64分51秒
50位佐藤優気(3年)65分00秒
74位大橋秀星(1年)65分36秒
80位瀬崎裕次(3年)65分42秒
91位住中翔(1年)65分52秒
下野青梅(2年)66分17秒
星孟宏(2年)66分18秒
大熊光男(2年)66分22秒
柴田和成(2年)66分58秒
草野翔平(1年)67分19秒
實歳準也(1年)67分59秒
中村有宏(2年)68分39秒
 

 昨年、62分台をこの大会で出した五十嵐が今年も上位入賞。箱根ではピーキングが合わなかったのか、いまひとつだったが、力があることは証明した。また同じくイマイチだった安島、星野がまずまず、松尾、佐藤が及第点。そして長らく不調だった井上が頑張り、収穫が多いレースだったように思う。


○帝京大学
4位中村亮太(3年)63分16秒
41位渡邊克則(2年)64分51秒
73位佐藤辰準(3年)65分34秒
77位土久岡陽祐(3年)65分39秒
山川雄大(1年)66分21秒
渡邉将太(1年)67分11秒
田大輔(2年)67分39秒
大迫聖晃(1年)67分52秒
高倉由気(1年)67分53秒
吉田勇一(2年)68分04秒
後藤郁晃(1年)68分04秒
井上貴之(3年)68分24秒
三輪龍之介(1年)68分40秒
村岡達記(2年)69分13秒
名切拓也(1年)69分23秒

 ロードで安定している中村が今回も好成績。頼れる4年生になりそう。ただ、渡邉、土久岡あたりがもう少し粘りたかったか。後は、67分台あたりに1年生が多いので、今後の伸びに期待したいところだ。


○中央学院大学
6位小林光二(3年)63分17秒
49位仁部幸太(2年)65分00秒
71位冨山莉己(2年)65分32秒
76位室田祐司(1年)65分38秒
79位大滝健司(3年)65分40秒
84位菅野陽平(2年)65分46秒
88位福田直人(2年)65分51秒
岩田将央(1年)66分53秒
太田茂紀(2年)67分14秒
西村裕太(3年)69分08秒

 箱根で惨敗してしまった小林がエースの意地を見せ6位入賞。高校時代の実績はチーム1なので、やっぱり彼がエースでないといけないだろう。その他は、箱根で16人のメンバーを争ったランナーたちが65分代にズラリ。このあたりのランナーがうまく成長させることもポイントとなりそうだ。


○早稲田大学
7位猪俣英希(3年)63分24秒
20位前田悠貴(1年)64分20秒
60位高野寛基(3年)65分10秒
萩原涼(1年)66分00秒
西城裕尭(1年)66分14秒
市川宗一朗(1年)66分50秒
中島賢士(3年)67分35秒

 箱根を走れなかった猪俣と前田が好成績。特に、猪俣は高校時代5千15分台だったので、この成長は凄い。逆に高野、中島の上級生がやはりいまひとつの状態が続いているのが課題といったところだろう。

○中央大学
10位塩谷潤一(1年)63分35秒
37位佐々木健太(1年)64分46秒
38位棟方雄己(2年)64分46秒
55位齋藤勇人(3年)65分06秒
56位渥美昂大(1年)65分07秒
94位新庄浩太(1年)65分54秒
井口恵太(2年)66分19秒
金田央(2年)66分39秒
野脇勇志(1年)66分47秒
大須田優二(1年)66分48秒
服部峰祥(1年)67分50秒
山田雄司(3年)68分19秒
橋形卓磨(2年)68分55秒
岩城和音(1年)69分11秒
中村純也(3年)69分52秒

 昨年は63分代前半が複数飛び出した中大。そこまではいかなかったが、1年生がそこそこ結果を残してくれた。特に塩谷の昨年末からの成長は素晴らしいものがあり、一気に主力格となった。今回、もう少しといったところの棟方と齋藤が奮起できればと思う。

○國學院大學
13位萩野皓平(2年)63分49秒
15位仁科徳将(3年)63分56秒
36位田中光太郎(3年)64分45秒
54位三部将史(2年)65分03秒
64位奥龍将(3年)65分14秒
90位當山篤志(3年)65分51秒
92位端坂望(1年)65分52秒
安曇大輔(2年)66分31秒
大川竜弥(3年)66分37秒
上野智幸(1年)66分47秒
中村和希(3年)67分42秒
岡本昂之(1年)69分11秒
千田駿弥(1年)69分37秒

 予選落ちしたチームという事を考えれば、かなり収穫があったか。選抜に出場した萩野と仁科を中心に、チーム全体のベクトルが上向きのようである。そういえば監督も「万全なら届いた」と話されていたが、その言葉は嘘では無かったようである。

○明治大学
14位大江啓貴(1年)63分55秒
21位菊池賢人(1年)64分21秒
28位小林優太(3年)64分36秒
40位細川雅史(2年)64分50秒
78位渡辺真矢(1年)65分39秒
田中勝大(1年)66分01秒
星新一(3年)68分23秒
松原響平(2年)68分30秒
清水巧(1年)68分51秒
松本翔(3年)68分55秒
青木勝成(3年)69分39秒

 4年生の穴が懸念される明大だが、埋めようと必死になっている感じがする。大江、菊池といった箱根を経験した1年生が徐々に逞しくなってきており、また小林がほぼ復活。細川(昨年箱根を走った選手ではない)も64分台と、現状を考えると悪くない成績と言える。


○青山学院大学
16位小川恭正(3年)63分57秒
小山裕樹(1年)66分03秒
西尾宗一郎(3年)66分06秒
川村駿吾(2年)66分57秒
中井一臣(1年)67分09秒
蟻塚泰仁(2年)67分09秒
内田昌寛(1年)69分11秒
松田直久(1年)69分32秒
東出恵真(1年)69分47秒
鈴木惇司(3年)70分35秒
横山拓也(1年)79分53秒

 箱根にピークをうまく合わせたためか、いまひとつの成績が続いている青学。今回も全体的に低調。ただ、その中で小川が箱根から好調をキープしており、63分台をマーク。山下りでは勿体無いくらいの選手に成長した。


○神奈川大学
17位坪内武史(2年)63分57秒
26位吉川了(1年)64分33秒
42位小嶋直耶(2年)64分51秒
44位久保田健太(1年)64分53秒
45位濱野友弘(3年)64分55秒
52位久門大輔(2年)65分02秒
65位森悠太(2年)65分16秒
70位今枝浩二(1年)65分28秒
205位福田健太(1年)67分50秒
260位島田彰人(1年)68分56秒

 こちらも國學院同様、箱根に出場できなかったという事を考えるといい成績。予選落ちしたことで選手の目が覚めたか。昨年末の記録会で1万29分台が連発していたが、それをフロックでない事を証明。63分台の坪内を初め、吉川や小嶋といった若手がぐんぐん伸びてきている。このまま神大らしさが戻るのだろうか。

○大東文化大学
19位高関伸(3年)64分03秒
67位飯島大輔(2年)65分21秒
川崎慧(3年)66分22秒
土田修司(3年)66分52秒
吉田明広(2年)66分58秒
平井章宏(2年)68分22秒
成田匠平(1年)69分01秒

 高関と飯島に収穫があった以外は全体的に低調。まだ箱根の尾を引きずっているように見える。

箱根駅伝論評~法政大学

往路18位復路18位
総合19位法政大学
(区間予想:1区2区6区9区10区の5区間 順位予想:往路19位復路19位総合20位)

 区間予想はそれなりにあたりましたかね。順位は一個ずつずれましたw

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区清谷匠(3年)1時間3分56秒区間10位(10)1分29秒
2区近藤洋平(2年)1時間11分57秒区間18位(10→17)4分30秒
3区塩月良輝(3年)1時間6分29秒区間17位(17→16)7分51秒
4区山本洋輔(3年)59分15秒区間15位(16→18)11分09秒
5区末山貴文(2年)1時間25分45秒区間14位(18→18)15分20秒

6区上田剛史(4年)1時間00分44秒区間6位(18→17)15分09秒
7区神山祐太(3年)1時間7分30秒区間18位(17→18)17分43秒
8区稲垣雄太(3年)1時間8分57秒区間16位(18→18)19分44秒
9区福島成博(4年)1時間15分19秒区間20位(18→19)22分45秒
10区奥田宗弘(4年)1時間13分30秒区間11位(19→19)23分09秒

【敢闘賞】清谷匠…チーム全体にいい経験をさせる事に
【リベンジ賞】上田剛史…2年前の悪夢を払拭
【頑張れ!】近藤洋平…次回はエースとして
【喝】福島成博…最後でまとめられず


清谷の復調、上田のリベンジ
 IPにより逆転で出場した法大は非常に厳しい戦いが予想されていた。結果は、順位だけでみるとブービーだったが、予想よりも内容のあるものであった。

 個人としては1区の清谷、6区上田の往復の出足2人が頑張った形になった。1区の清谷はハイペースの往路の中、63分台で区間10位。清谷は世羅高校時代エースだったが、大学に入ってからくすぶっていた。だが、箱根予選をそこそこでまとめると、ぐんと調子をあげてきて、大学に入って最高の走りをした。そういえば、全日本予選で成田監督が走れないのを分かっていながらも、きっかけを掴んでほしいと起用していたが、見事な采配だったということだ。

 また、6区の上田は数少ない2大会前の経験者。その時も6区だったが、無念の区間最下位。それから1万29分12秒とチームトップの成績を残すまでに成長。リベンジの舞台は最後に訪れた。復路時差スタートが幸いしたか、大東大高関らに喰らいつき、区間6位。他校とクロスできる位置にも持って行くことができたし、充分な走りだった。


終盤の不振
 それだけに8区9区がもうちょっと走ってほしかった。7区終了地点で総合15位と約2分差。経験者で29分半ばの持ちタイムを持つ稲垣と主将の福島で浮上するチャンスはあった。だが、そこがうまくいかなかった。

 8区の稲垣は1年生の時も同区間。その経験を活かしたかったが、区間順位は16位と2年前と同様であまり追い上げられず。まあ、元々5区の予定だったのが、平地に回ったので調子自体もあがっていなかったのだろうか。

 それでも主将の福島が頑張れば、と思ったが、75分オーバーで区間最下位。順位も逆に19位に落としてしまった。3障が本職ではあるものの、3年の箱根予選ではエースの役割を期待されていたので距離に問題は無かったはず。アンカーの奥田が区間11位で走れる状態だったので、役割をきっちり果たせなかったのは惜しまれる。


形にはなった
 まあ、それでも、現有戦力ではまあまあ良くやったというところだろうか。中堅の益田や鍵谷が一次エントリーの段階で外れ、5区予定の稲垣の調子が上がらず、登りが苦手だという末山が5区をせざる終えない状況だったらしいので、精一杯走ったか。

 特に1区清谷が10位で持ってきてくれたのは大きかった。2区近藤が順位を下げてしまったのは仕方ないが、それでも3区以降、レベルは低いとはいえ、他校とクロスできるようになった。駅伝というのは、他チームと競る事が一番の経験になるので、そうなった事は良かった。復路も同様である。

来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
上田剛史6区6位、福島成博9区20位、奥田宗弘10区11位

○在校生出走メンバー
清谷匠1区10位、近藤洋平2区18位、塩月良輝3区17位、山本洋輔4区15位、末山貴文5区14位、神山祐太7区18位、稲垣雄太8区16位

○補欠メンバー(+α)
大森一輝、品田潤之、賀上弘基、(益田、鍵谷など)

 戦力ダウンは割と少ないですね。往路のメンバー全員が残るのは非常に大きいでしょう。2区5区担当で箱根予選1位2位の近藤と末山がエースに成長してくれれば大変心強いのだがどうだろうか。まだ当落線上にいるだろうが、やや有利というところか。連続で箱根本戦に駒を進めて、上昇気流を徐々に作っていきたい

箱根駅伝論評~大東文化大学

往路20位復路9位
総合18位大東文化大学
(予想:順位→往路16位復路15位総合17位、区間→8区のみ)

 何か何となく当たらなかったw

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シード権との差)
1区清野篤(4年)1時間4分47秒区間16位(16)2分20秒
2区佐藤歩(4年)1時間11分34秒区間17位(16→18)4分58秒
3区吉田明広(2年)1時間7分47秒区間20位(18→20)9分37秒
4区鎌田大輝(1年)1時間00分37秒区間20位(20→20)14分17秒
5区高橋賢人(4年)1時間26分16秒区間16位(20→20)18分59秒(11分36秒)

6区高関伸(3年)1時間00分39秒区間5位(20→19)18分43秒(11分02秒)
7区樋口勝利(4年)1時間7分07秒区間15位(19→19)20分54秒(10分58秒)
8区土田純(3年)1時間7分26秒区間4位(19→19)21分24秒(10分37秒)
9区井上裕彬(4年)1時間12分29秒区間11位(19→18)21分35秒(10分25秒)
10区川崎慧(3年)1時間14分11秒区間14位(18→18)22分40秒(10分56秒)

【敢闘賞】土田純…昨年(16位)のリベンジ
【技能賞】高関伸…山の大東を受け継ぐ
【頑張れ!】吉田明広&鎌田大輝…糧にしましょう
【喝!】清野篤…エースがいきなり失速


1区清野、流れを作れず
 今までの実績から1区佐藤、2区清野という大方の予想を裏切り、1区にエースの清野を持ってきた大東文化大学。戦力的に往路は厳しいということ、1区がハイペースになる可能性があり、出来るだけ前につけておきたい、という思惑があったのだろう。

 が、しかし、早大矢澤らの仕掛けについていけない。まあ、今回は1区が1万28分台もしくはそれに準ずる選手が多いのでこれは予想通り。ただ、第2集団からも終盤脱落してしまったのが痛かった。前回の区間賞のタイムを上回っているとはいえ、区間16位では役目を果たせたとは言えない。

 前には東海村澤、後ろから駒大宇賀地が追いかけるという展開という、難しい位置で襷をもらった2区佐藤は一人で懸命に追い上げようとしたが、中盤ペースを上げすぎてしまい、最後まで持たなかった。10位前後でクロスできればまた違った走りができる選手だっただけに1区の位置がまずかった。


欠場者が大きく響いた往路
 といっても、2区までいい流れではなかったのは昨年も同様。前回は3区井上が区間5位で建て直し、山での逆転に繋がった。

 だが、その3区4区がまさかの区間最下位で、総合順位も19位を大きく離された20位となってしまった。3区4区には2年の吉田と1年の鎌田が担当したが、スピードタイプというわけではないし、チーム内の実力的にも高いほうではない。本来なら3区は前回の井上、もしくは秋山のようにスピードのある選手、4区は1年で選ぶなら梅野と成田の方が実力は上である。

 ただ、その秋山が一次エントリーの段階でメンバーから漏れてしまった。梅野と成田はよく分からないが、出場することが出来ず。監督曰く最後まで決まらなかったという区間で完全に上位争いはおろか、シード争いからも脱落。5区期待の高橋も病み上がりということで前を追えず、往路は最下位で終了することとなってしまった。


復路はロードの強さを発揮
 1日あけて、立て直したのか、復路は前回4位の意地を少し見せた6区の高関がお家芸の山でまずまずの走り。やっぱり山に関しては、うまいようだ。これで最下位脱出。

 7区樋口が少々もたついてしまったが、8区前回経験者の土田が、今大会最高の区間3位という成績を残した。前回は区間16位ともたついてしまった土田。今シーズンは年間通して成績を残せていなかったので、この順位はびっくりした。

 9区には、本当は3区を走ってほしかった井上。ただ、その借りを返すように前半から積極的に攻めた。惜しくも区間一桁とはならなかったが、シード権も絶望的な状況の中、一応主将の役割は果たしたといえよう。最後はハーフ64分台の成績を持つ川崎が13番目の順位でゴール。往路の惨状からするとよくやったといえよう。

 まあ、昨年がうまくいきすぎたというのもあったか、今年は最初から上位争いに加わることができなかった。昨年の箱根が終わった段階で言われていた4年生の穴をほとんど埋めることができなかったという感じであった。


来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
清野篤1区16位、佐藤歩2区17位、高橋賢人5区16位、樋口勝利7区15位、9区井上裕彬9区11位

○在校生出走メンバー
吉田明広3区20位、鎌田大輝4区20位、高関伸6区5位、土田純8区4位、川崎慧10区14位

○補欠メンバー(+α)
梅野大地、成田匠平、土田修司、一尾恭兵、稲田康希、釜付亮介(秋山など)

 で、その来年であるが、やはり非常に厳しい。主力格の清野と佐藤が抜けてしまい、チームを引っ張られる選手がいない状況。秋山、土田、そして梅野と成田あたりが何とか柱に成長してもらいたい。後は吉田や稲田らロードに強いランナーなど、何とか10人は揃っているので、箱根予選は確実に通過できるようにしたいところである。

2/28競技会の結果

※犬山ハーフ・ふかやハーフの全結果追加

2/28熊日30kmロード

3位宇賀地強(駒大4年)1時間30分14秒
27位宮川尚人(亜大2年)1時間37分30秒
35位山中宣幸(亜大4年)1時間43分24秒

 宇賀地が有終の美。長距離の適正に正直疑問だったのだが、このくらい走れればとりあえず充分では。ちなみに1位は先輩の藤田敦史。果たして実業団で追いつけるか。逆にうまくいかなかったのが亜大山中。箱根予選では(連戦だったとはいえ)宇賀地に勝っている選手なのだが、箱根本戦の失速を引きずってしまっているのか。

2/28犬山ハーフ

○駒澤大学
1位撹上宏光(1年)1時間4分14秒
5位後藤田健介(1年)1時間4分58秒

○法政大学
2位近藤洋平(2年)1時間4分15秒
16位末山貴文(2年)1時間8分01秒

○東洋大学
3位大津翔吾(3年)1時間4分44秒
6位千葉貴士(3年)1時間5分07秒
7位千葉優(3年)1時間6分00秒

○東海大学
4位小松紀裕(2年)1時間4分46秒

○明治大学
10位東本裕斗(4年)1時間6分54秒
13位小釜橙台(3年)1時間7分38秒

○早稲田大学
12位萩原涼(1年)1時間07分02秒
15位北爪貴志(3年)1時間07分55秒

○日本体育大学
14位早川智浩(1年)1時間7分46秒

○その他
8位中田剛司(三重中京大)1時間6分33秒
9位山本祟博(名大)1時間6分45秒
11位伊藤文浩(愛教大)1時間6分55秒
17位飯塚彬光(名大)1時間8分37秒
18位安藤雅大(三重中京大)1時間9分35秒
19位渡邊大介(中京大)1時間9分53秒
20位橋本一樹(中京大)1時間10分01秒

 もつれた優勝争いは法大のエース近藤を振り切った、駒大1年の撹上が勝利。7人衆の中で一番タイムを伸ばした選手だが、その勢いはまだ衰えていなかったようだ。逆に東洋の大津と千葉優あたりはもうちょっと粘らなければならなかったと思う。
 また、早大は7区8区を無難にこなして2名が出場したが微妙。勢いはつけられなかった

2/28ふかやハーフ

★招待ハーフ
○東洋大学
2位西山祐生(1年)1時間5分28秒
3位川原卓也(1年)1時間5分41秒
5位鴛海辰矢(3年)1時間6分13秒
6位今井翔太(3年)1時間6分43秒
7位土屋大地(1年)1時間7分03秒
8位佐藤智大(1年)1時間7分15秒
12位若林孝哉(1年)1時間9分29秒
24位蓑和広太朗(1年)1時間12分06秒
30位安藤聖哉(3年)1時間14分07秒
33位石田和也(1年)1時間18分29秒
34位池田亮太(3年)1時間18分29秒
35位冨岡巧(1年)1時間18分29秒

○大東文化大学
4位田口哲(1年)1時間5分41秒
13位山下展弘(1年)1時間9分30秒

○上武大学
9位菅家智大()1時間7分57秒
10位石川拓馬()1時間8分07秒
11位長澤孝()1時間9分11秒

★一般
3位渡部恭平(中学大4年)1時間8分56秒
12位木水良(順大4年)1時間10分27秒

 東洋大が若手中心に出場。良かったのは西山と川原の2人。西山は終盤までOBの市川と争ったようだ。後はちょっと良くなかったか。東洋は入学時14分30秒前後の選手を多く採り、ふるいにかけて育てるのが基本だが、果たして渡邊、市川に続けるか。


※ふかやハーフと犬山ハーフは結果サイト見つからなかったので暫定版です


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