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第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【帝京大学】


往路12位復路5位
総合8位:帝 京 大 学
 やってしまった予想大学の一つ 長い距離は粘りがあった
 
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差[シードとの差]
1区柳原貴大③64分02秒区間15位(15)2分37秒差
2区小山司④71分10秒区間12位(15→16)5分09秒差
3区難波幸貴④65分24秒区間12位(16→14)7分54秒差
4区早川昇平③55分23秒区間4位(14→11)8分02秒差
5区竹本紘希②83分24秒区間14位(11→12)12分10秒差[10位まで2分11秒差]
6区千葉一慶④61分03秒区間13位(12→12)14分09秒差[10位まで2分22秒差]
7区蛯名聡勝④64分18秒区間4位(12→12)15分00秒差[10位まで24秒差]
8区猪狩大樹④66分51秒区間12位(12→12)17分16秒差[10位まで51秒差]
9区熊崎健人③70分36秒区間8位(12→10)18分28秒差[11位に50秒貯金]
10区杉山連哉③70分52秒区間3位(10→8)20分12秒差[11位に2分30秒貯金]
蛯名選手の意地の走り 自慢の選手層で最後まで突き抜けた
 2年連続のシード権獲得を目指していた帝京大は10位と2分強の差で往路を折り返していた。逆転でシードを狙う帝京は前回6区8区で共に区間3位だった千葉・猪狩選手以外にもう一人切り札を用意していた。エース区間2区出走を命じられながらも、故障からの回復が遅れた蛯名選手。間の7区に投入して一気に逆転を図った。
 
 ところが6区千葉選手が終盤に大きく失速。差は詰められなかった。当初イーブンペースで推すレースを想定していた蛯名選手だが、前半からぶっとばし行けるところまで行くと心に決めた。二宮地点では区間賞ペース。そこからは練習不足からか脚が止まってしまったが、意地で押し切って区間4位。一斉スタートのため、分かりづらかったが、一気に2分チャラにする激走だった。
 
 猪狩選手がモタついてしまったが、この勢いは継続された。前回ゴール直前での4位争いを制した熊崎選手が入った9区でついに逆転。アンカーが最も調子が良かったという杉山選手が、蒲田を過ぎてから一気にペースアップ。区間3位の激走(前々回は山川選手が、前回は千葉選手と猪狩選手が予想以上の走りを見せたが、叩き上げの3年生が好走する法則があるのか?)で総合8位。苦しいレースだったが、最後にこういう選手を置けるのが帝京大のポイントだ。
 
前哨戦とは違う姿を見せた 万全じゃなくても食らいついた雑草軍団
 ただ、勿論往路も踏ん張った。出雲と全日本は関西地区の大学にも苦汁をなめる結果。箱根も前回の1区3区の選手が走れず、蛯名選手も往路は回避という状況だったのだ。更に鬼門の1区…、どういうレースになるか駅伝ファンの中でも意見が相当分かれていた印象だった。
 
 そんな中起用された1区柳原選手が区間15位ながら、選手が前後する位置でリレー。出雲・全日本でちょっと心配する個人順位となっていた小山選手が区間12位。総合順位は下がったものの、流れはできていたか。3区難波主将が2つ順位を上げると、前回驚きの区間2位だった早川選手が今回も区間4位の好走でシード争いへ。5区竹下選手が下りで失速したものの何とか往路12位でフィニッシュ。前哨戦とは違う姿を見せていたのだ。
 
 考えてみれば、高校時代に力のあった選手はほとんどいない。距離が短い出雲や全日本まで戦う余裕がなかったかもしれない。トラックの5千によく出場するので勘違いしがちだが、やはり長い距離に主眼を置いていると見るべきだった(5千は高校時代からしていた種目なので成長が分かりやすい、且疲れが残りにくいので何度も挑戦できるので出場が多い)。前回の4位の選手が多く残っていたので悔しさも残るが、雑草軍団が万全ではない中でもシード権を獲得できるんだ、ということを魅せてくれたとも言える。
 
引っ張ってきた世代が抜けて正念場 これまで通り上級生の頑張りが不可欠
 ただ、ここ3年くらいの盛り上がりは現4年生の世代の働き抜きでは語れない。万全に組めなかったとはいえ、ポイントポイントで4年生が入っているのは確か。1万の平均タイムは8番だが、これまで引っ張ってきた世代がいなくなるので正念場を迎える

 
●主な在校生
熊崎健人④28分40秒20≪3年:箱根9区8位、出雲1区16位、2年:箱根10区3位、全日3区6位≫
柳原貴大④28分50秒33≪3年:箱根1区15位、全日3区9位、出雲4区10位≫
杉山連哉④29分11秒27≪3年:箱根10区3位、全日6区12位≫
早川昇平④29分12秒82≪3年:箱根4区4位、出雲6区10位、2年:箱根4区2位、全日4区11位≫
高橋勝哉④29分20秒13≪3年:全日7区16位≫
高橋裕太③29分20秒17≪2年:全日1区18位、出雲5区9位≫
竹本紘希③29分25秒64≪2年:箱根5区14位、全日8区12位≫
山中建人③29分33秒54
君島亮太③29分37秒93
阿南堅也③29分37秒99
上位10人平均:8位29分17秒0


瀬戸口文弥②29分39秒79
樋口史朗②29分40秒12
堤悠生③29分40秒45
高松伸伍④29分44秒69
近藤星一郎④29分46秒99
嶺井雄宇④29分56秒66

●主な新入生
渡辺貴14分22秒55≪全国1区20位、高校1区20位≫
安藤聡14分34秒83≪全国5区37位、高校3区26位≫
田中祐次14分41秒54≪全国5区39位、高校3区36位≫
佐藤諒太14分43秒28
吉田将人14分47秒04≪高校2区37位≫
沖成仁14分52秒11
幸村亮太14分52秒29

●オーダー組んでみる
柳原-熊崎-高橋裕-早川-竹本 瀬戸口-渡辺-堤-杉山-阿南
 学年できっちり分かれているのが育成の帝京大らしいですね。4年生で中心になるのは新主将の柳原・熊崎・杉山・早川選手だが、4選手とも大学駅伝で区間一桁の経験があるのが救い。現時点では熊崎・柳原選手が主力だろうか。どれだけ戦えるようになるのか見ものだ。
 
 勿論彼らだけでは厳しい。しっかりと脇を固めたいが、鍵は新3年だ。1年時に区間一桁で箱根を走った高橋裕選手、新5区候補の竹本選手に、故障が多いが素質が高い阿南選手。この3選手が主力の一角として確立できるかどうかは次年度の帝京大を大きく左右するのではと思っていますが如何でしょうか。
 
 その他、成長著しい瀬戸口・堤選手や新入生では帝京大にしては力のあるランナーとなる渡辺選手あたりが今の所注目か。帝京大なので予想外の選手がぐぐっと上がってくる場合はありますが、まずは上記に挙がっている選手がしっかりと力をつけてほしい。充分に76回-78回大会に並ぶ3年連続シード権は狙えるはずだ。

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