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テグ世界陸上前半戦感想


世界陸上開催中、数々のドラマが生まれていますね。
今日は中休みみたいな感じだったので折角なら前半戦の感想でもまとめてみました。個人的に印象に残っている種目のみです。

※一部記事訂正しました
 
男子100m…ボルトまさかのフライング失格
 正直、日本人のどの選手よりもボルト選手を注目していたので、この結果は大変ショックでした。カメラには余裕でパフォーマンスをしていましたが、心の中では記録やほかのライバル選手が欠場していたことでプレッシャーが相当あったかもしれませんね。何というか、ボルトも人間だな~と思いました。そんな中、200mと400mリレーには出場の意向を示しています。トラウマができていないか心配ですが、彼らしく自然体で臨んでほしいです。

そういえば、このフライングの件で、フライング一発退場のルールが厳しすぎるという声が上がっていますね。ただ、ボルト選手だからという感じ(フライングした選手が7人ほどいた)も多いので、その点で若干冷ややかに批判を見ています。まあ、ただ極限状態でミスが出やすい状況ではあるのでちょっと可哀想ではありますかね。素人考えですが、「よーい」と「どん」の間を一定時間に決めるというのはどうかなとかと思いました。ちょっとした物音でも飛び出してしまう精神状態なので、一定時間に決めておけばミス少なくなるし、たとえミスしてもある程度納得できるのではないでしょうか。なんてちょっと意見してみました。
 

男子400m…小国のとてつもない18歳
 優勝候補の米国のメリット選手が勝つだろうと思っていたのですが、ゴール直前でグレナド(申し訳ないけど、今回で初めて知った国)の18歳・ジェームス選手が交わして優勝!何となくですが小国の選手が大国を倒すと気持ちいいですよね。グレナドは他にも決勝進出者が出ていました。最近ジャマイカ勢が短距離を制圧し始めた感じしてますが、更に勢力分布図に変化出るのかもしれません。
 

男子800m…マサイ族強っ!
 長らく更新されていなかった世界記録を1週間で2度も更新したマサイ族のルディシャはどんな選手なのかと思っていましたが、本当に強いですね。どこぞの日本の大学駅伝監督が「最初から行って最後まで行ける選手が本当に強い」と言う事を話されていましたが、最初からレースを先導し、ずっと引っ張って、ラストも凄かった。マサイ族の身体能力の高さは以前から噂されていますが、これ本当に本格的なトレーニング積めばもっといろんな種目にも出てくるのか?そして800に関して言えば…世界記録が100秒切る日が来るのか、それも期待します。
 

男子1万…日本実業団所属選手が優勝
 王者・ベケレ選手が中盤過ぎに先頭集団から遅れ途中棄権。序盤から動きがぎこちなかったですから怪我から戻ってませんでしたね。レースは終盤今季世界最高の英国・ファラー選手が仕掛け決まるかと思われたのですが、エリオピアのジェイラン選手が最後の直線で刺しかえしてドラマチックに優勝を飾りました!で、このジェイラン選手、なんと日本の実業団のHondaに所属、すなわち来年の元旦に日本で世界一の走りが見れるということです。僕は実業団ではHondaを応援しているので、世陸金メダリストがいる今、ニューイヤーも制覇してほしいです
 

男子ハンマー投げ…室伏兄貴ついに世界一!
 『鉄人』と呼ばれて久しい室伏広治選手。36歳にしてついに世界陸上金メダルを獲得しました!!!100m10秒台、やり投げ1日練習で国体2位、立ち幅跳び360㎝、握力測定不能など数々伝説がありますが、文字通りレジェントになりました。正直、今年の日本選手権での記録を見てちょっと衰えてきたかなとか思っていた僕がバカでした。じっくり調整していたのですね(^^; 試合も最後のポルシュ選手の投擲でヒヤリとするまで、高レベルで圧倒していましたね。これはロンドンもメダル期待しちゃっていいのかもしれません。
 

女子100m…アメリカ復活、福島選手が準決勝に進出!
 勢いのあるジャマイカ勢が前回の金メダリスト・ブラウン選手など3人決勝に残るなど強いなと思いましたが、米国・ジーター選手が意地を見せましたね。まだまだ米国も負けてられない感じですね。

そして日本注目だった福島選手が女子100m初の準決勝進出を果たしました!後半の走りにまだまだ世界との差がありますが、今回準決勝の舞台に立てた事自体は大きいです。更なる飛躍を遂げてほしい選手です。
 
 
女子400m…アリソン、最初に4冠の夢断たれる
 本職の200mから距離を伸ばし、400mにも挑戦したアリソン選手。リレーも合わせて4つの金メダルを狙っていましたが、最初の400mで惜しくも敗退し最初に夢は断たれました。応援していたので残念です。どうも優勝候補だったアリソン選手の一つ外側だったモンショー選手と見た目の差が最初に詰まりバックストレートで抑えてしまったようで。モンショー選手が意図的にやったかは分かりませんが、試合経験が乏しかったというのが出てしまいましたかね。ただ、本職の200mはこれからなので、気を取り直して頑張ってほしいです。
 

女子5000m(予選)…絹川さん元気で何より
 1万でまさかの最下位に沈み、ゴール後担架で運ばれてしまった絹川選手。同時エントリーしていた5千出れるのかなと心配していましたが、5千では元気に走りましたね。ラスト勝負で遅れてギリギリの所で決勝進めなかったのは仕方ないですが、一応実力は出してくれたのでほっとしてます。決勝には日本人で新谷選手が進みましたので、こちら精一杯応援します。
 

女子20㎞競歩…前回入賞の渕瀬選手途中棄権
 今回、競歩を初めてまともに見たのですが、暑さもありましたが過酷な競技なんですね。最初はトップが見える位置で積極的にレースを進めていた渕瀬選手が終盤に大きくペースダウン。最後は仰向きに倒れるなどして棄権。夏の長いレースの怖さをまざまざと見せつけられました(日本人だからああなるまで頑張るのかもしれませんが)。それにしてもトップの選手はここ数年の世界大会ずっと勝っているようで。動きが滑らかですよね。何とかこの動きを会得してほしいものです。
 

女子マラソン…赤羽選手入賞も全体的にケニア勢に力負け
 ケニア勢にいい様にしてやられたレースでしたね。30㎞までスローペースで、そこからの切り替えが凄まじかったですね。あのペース変化についていける日本人は現状いません。赤羽選手が粘って順位を5位にまで浮上してくれましたが、あれが限度だと思います。メダルとの差は20秒でしたが、それ以上にレース展開からして力負けです。高橋尚子、野口みずき選手のような2時間20分を切るような選手が出てこない限りはこの種目ももうメダル獲れないと思います。
 

 
そういえば、↓↓日本インカレのエントリーが発表されたようで

http://www.iuau.jp/ev2011/80ic/KYOUGI.HTM

こちらも今週中に自己ベストなどまとめようと思います。
 
 
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【少し追記】川内優輝選手にまつわるちょっといい話

※成績訂正しました
明日から韓国テグにて世界陸上が開催されます。世界各国の強者達がハイレベルな争いかつ人類の限界に挑戦してくれることと思います。日本からも多くのランナーがその世界の強豪に挑戦するわけですが、その中に異色のランナーがいます。男子マラソン代表・川内優輝選手です。公務員でということで通常の実業団とは違い、練習時間が限られる中、2時間8分台のタイムで世陸行きの切符を勝ち取った事で大いに注目を集めています。
 
 『市民ランナー』という見出しがよく使われ、一瞬素人なのか、と思ってしまいますが、勿論学生時代からずっと長距離一筋で、大学時代は箱根駅伝にも出場したことがあります。チームとしては参加できなかったのですが、学連選抜のメンバーとして2回出走。どちらも難しい区間である6区山下りに挑戦し、最終学年の時は区間3位の快走をしています。その最終学年の時、あるドラマがあったのを知っている人はそんなに多くないと思います。そのエピソードを、今回紹介します。
 

練習量減が転じて

 高校は埼玉の名門、春日部東高校。同学年には高校3年時に1500で日本選手権6位に入った高橋和也がいた。そういう選手がいる中での練習だったので、レベルは非常に高かった。ただ、それがたたって故障に悩まされ、中々結果を出すことができなかった。「大学では走る事を楽しみたい」と思い、有力大学には進学しなかった。

進んだ学習院大学は大学長距離界としては無名校。部員は高校まで陸上未経験というのも珍しくなく、毎年何とか標準記録突破者を10人揃えて箱根予選に出場するような所だ。そんな中なので当然練習の質と量が落ちるのだが、故障が多かった川内選手にはそれが幸いした。故障がなくなり継続して練習できるようになったのだ。これでメキメキ力を付けた川内選手は2年時の箱根予選で37位と好走し、学連選抜のメンバーに選ばれた。一時は諦めていた夢を掴むことができたのだ。
 

 

箱根予選に出場できない!

 3年時は箱根予選で失敗(前年度の箱根出場でTVカメラが付き、プレッシャーが悪い方向に出たらしい)してしまい本戦出場は叶わず。ラストの4年目にかけていた。個人では5千で14分一桁、関カレハーフで9位に食い込むなど充実。この調子なら今年はこのままいい調子で箱根予選を迎えられそうな気配だった。

しかし、ここで一つ大問題が降りかかる。この年の学習院大学は特に苦戦。夏前の時点で箱根予選の標準記録(当時5千16分59秒99以内)を突破していたのが9人という状況であった。学連選抜のメンバー選考は箱根予選が一次選考となっている。箱根予選には標準記録突破者を10人揃えないと出場できない。ということはこのままだと箱根予選に出場できないので川内選手の箱根への道が閉ざされることになる。何としてでもあと一人、部内で標準記録突破者を出さなければならなかった。
 
 
 

0.24秒

 春から何度か記録会に出場し、惜しいところまで行った選手がいた。当時1年生の前田耕一郎選手。春の記録会では18分10秒、17分43秒と少しずつ調子をあげていた。何とか前田選手に17分切を、ということで夏の走り込み。前田選手も懸命に乗り切り、力を付けた感触はあった。そして、締切直前の9月20日、川内選手をペースメーカーとして、記録会で17分切を目指した試合が始まった。

自己ベストを超えるペースで当然楽ではなかった。それでも必死に川内選手の背中に喰らいついた。全てはチームの為、そして川内選手の為、諦めるわけにはいかなかった。残り1周、切れるかどうかきわどいタイムで通過。余力は無かったが、懸命に脚を動かす。少し離され気味になったが、最後まで粘り通した。

記録
16分59秒76

破った。0.24秒だけど破った。前田選手の頑張りで、チームの箱根予選出場権、及び川内選手の箱根への挑戦権を得ることができた。全員で心を合わせた結果だった。このおかげで川内選手は見事箱根駅伝出場。6区区間3位の快走で選抜チームの総合9位に貢献、学生生活の最後を飾る事ができた。
 
 というわけで、ちょっとしたドラマでした。長距離は一つ一つの積み重ねが大事なので、この前田選手の力走で川内選手が箱根に出場したことは、今回マラソン代表に選ばれた事の遠因にはなっているはずです。いつも全力の川内選手ですが、今回のマラソンでも精一杯の走りをみせてほしいですね


【追記】ちなみに、今は標準記録が16分29秒99以内に上がっていますが、今年の学習院大はその煽りを受けて突破者が今年も現時点で9名。で、今チーム内5千10番目は4年生になった前田選手。春にあの時の自己ベストは更新しましたが、標準記録までは届かず。またまた箱根予選出場へ、彼が鍵を握っているかも… とにかく出場を願っています。


 
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ユニバーシアード結果

8月17日からユニバーシアードが行われていました!長距離からも村澤(東海3年)選手を除いて、ほぼベストメンバーという布陣で世界に挑みました。

 

1万

1位大迫傑(早大2年)28分42秒83
2位MOKOKA Stephen28分53秒09
3位TAMRI Ahmed29分06秒20
----------------------------------
5位鎧坂哲哉(明大4年)29分32秒21
 これが一番の快挙ですね。大迫選手が一番輝くメダルを持って帰りました。
 気温30度という高温の中で行われたレース。ロシアの選手が最初から猛ダッシュをかける中、大迫選手は2番3番争いをキープ。終盤になってそのロシアの選手が息切れで失速すると同時に大迫選手が苦しい表情ながらもペースアップ。残り1周でトップに立つと最後は独走。現早大監督の渡辺氏以来のこの種目で1位を取りました。この悪条件の中、終盤の勝負どころでギアチェンジ出来たというところに大きな価値があると思います。過去の優勝者の名前を見ると澤木啓祐選手、米重修一選手、渡辺康幸選手とそうそうたるメンバー。これに肩を並べたということで、こちらが思っている以上の速さで成長していっていますね。これは駅伝で言ったらもう大砲と呼んでいいんじゃないでしょうか。早大は竹澤選手が抜けてからエース不在と呼ばれていましたが、もう立派なエースです。これからが楽しみです。
 逆に学生記録を引っさげて登場した鎧坂選手はあまり見せ場作れないまま5位。ちょっとピークずれてしまいましたかね。もう一度調子をあげて秋の駅伝シーズンに登場してほしいものです。
 


 

5千

予選
1組DNS大迫傑(早大2年)
2組6位油布郁人(駒大2年)14分18秒87
 
決勝
1位VERNON Andrew James 14分00秒06
2位RYBAKOV Evgeny 14分00秒60
3位LA ROSA Stetano 14分02秒95
------------------------------------
14位油布郁人(駒大2年)14分38秒29
 続いてこちら。1万優勝で俄然注目が集まった大迫選手は欠場。残念ですが、1万の疲れを考えると仕方がないか。その大迫選手と高校駅伝1区で凌ぎを削ったライバル、駒大・油布選手が予選2組で登場。中盤になって先頭集団から脱落し予選通過が危うくなりましたが、終盤に得意のラストスパートが炸裂。順位通過はならなかったがタイムに拾われて決勝進出。このラストスパートがうまく決まれば決勝も面白い戦いができるかもと思われた。
 
 ただ、その決勝は2千まで集団のトップを走っていたものの、レースが動き出すとずるずると後退。爆発力は影をひそめ最下位という結果に。元々5千の方が1万よりレベルが高いので上位進出は難しいのだが、予想以上に厳しい結果となった。最初レースを引っ張って体力を使ったのもあるかもしれないが、連戦に弱いとか安定感とか元々あった課題が露呈してしまったように思います。大八木監督が雑誌で「まだ筋力が足りない」と言われたいましたが、そういうのが影響しているかと。時間をかけて体を作って弱点を解消してもらいたいものです。
 
 

ハーフ

1位TAMRI Ahmed 66分20秒
2位BILGIC Fatih 66分20秒
3位早川翼(東海3年)66分25秒
-----------------------------
4位撹上宏光(駒大3年)66分38秒
6位出岐雄大(青学3年)67分34秒
7位矢澤曜(早大4年)68分03秒
 最後にハーフ。これは展開は全く知らないのですが、通過タイムをみると15㎞までは日本人4人とも先頭集団、ラスト7.195㎞で明暗が分かれたようです。

 日本人最上位は最後までトップに喰らいついた早川選手。見事銅メダルを獲得しました。誰が日本人トップになってもおかしくないと思ってましたが、さすがに関カレ1万優勝と大舞台で実績を残していた早川選手が強かったですね。年々走りのレベルがあがっていて確実に成長していっていますので、秋には更なる活躍が期待できそうです。そして撹上選手が次点の4位に。ハーフ62分台でスタミナは充分ですが、前々から暑さが苦手と言われていたのが大丈夫かなと思っていましたが、粘ってくれましたね。これであれば昨年よりパワーアップした姿を駅伝でみせてくれそうな気配です。
 
 逆にラストで離されてしまった出岐、矢澤選手。出岐選手はもっと来るだろうと思っていたので個人的に肩透かし。暑さに弱かったかどうかは分からないのですが、ちょっと箱根2区の成績で期待しすぎていたかもしれません。矢澤選手は昨年のロードシーズンあたりから10㎞以上の距離になると失速してしまう癖がついてしまった感じがしますね。トラックは最近高レベルで安定しているのですが、元来のロードの安定感を取り戻したいところですね。
 
 


というわけで…

村澤明伸:箱根2区66分台区間賞
鎧坂哲哉:1万日本人学生記録保持者
大迫傑:
ユニバー1万金メダリスト
 こんなタイトルを引っさげた選手達が駅伝に登場することになりました。日本でもトップレベルの選手がこんなにいるのは初めてです。チームのエースですのでエース区間での対決もありうるでしょう(箱根では村澤、鎧坂選手が高確率で2区かな。大迫選手は1区2区か…)。この他にも有力選手は沢山いますので、エース対決というのが非常に見物になりそうです。

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大学別即戦力育成ランキング


前回(http://blogs.yahoo.co.jp/hakonankit/29247007.html)に引き続き、即戦力と言われるような選手が箱根で実際どのくらい活躍しているかを調べます。
 今度は大学別(監督別とも言える)で即戦力レベルの選手の育成度合に違いがあるのか調査しました。その結果が以下になります。
 
もう一度繰り返しますが、
今回は高校時代5千14分20秒以内or1万30分以内だった選手が対象
 
計算式は
・出走度=出走回数/出走機会回数
・活躍度=区間8位以内回数/出走機会回数
 
それから、載せるものは出走機会が30回以上あった大学としています。
 
 
 
で、調査結果です
大学名 活躍度、出走度(区間8位以内回数、出走回数、出走機会)
順天堂大学 50.8% 63.8%(66,83,130) ※澤木監督が69.4% 74.2% 
駒澤大学 45.5% 51.8%(51,58,112)
早稲田大学 45.1% 69.0%(51,78,113) ※渡辺監督が38.3%、59.7%
 一番良かったのは順天堂大学。唯一の活躍度50%超え。というか澤木監督時の数値が凄まじい。ほとんどの監督が活躍度半分以下の中、約7割の数値を残しています。これは何度も優勝争いできたはずですね。それから区間配置の妙から『復路の順大』とも呼ばれていますが、この育成力あってこそしっかりした区間配置が組めたのかなとも思いました。引き継いだ仲村監督がかなり苦戦していますが上り調子の今年に復帰したいところだ。
 
 現役監督では駒大・大八木監督がトップ。さすがにここ10数年ほとんど優勝争いに絡んでいるだけあります(選手が入って来たのは優勝後)。数値を見ると出走度がやや低いですが、走った選手がほとんどが好走しているのが注目点ですね。特に駒大が連覇していた時代は『ミスしなかったところが勝つ』という事をよく言われていましたが、本番走る選手がしっかり走っていたということでしょう。

 で、今年優勝の早大は3番。一応駒大とほぼ同じ。渡辺監督になってから若干数値が下がっていますが、全体的にはまあまあか。ただ、三羽烏など昔の時代の方がエースというのを育てている感じ、今後も優勝戦線に踏みとどまる為には数値を上げ直したい所だ。
 
 

日本体育大学 36.9%、59.2%(28,45,76) ※別府監督が33.8%、55.9%
中央大学 36.4% 54.5%(40,60,110)
東海大学 34.0% 45.9%(17,37,50)
日本大学 29.9% 58.4%(23,45,77)
城西大学 29.4% 64.7%(10,22,34)
 このあたりは平均±5%あたりです。27年連続シードの中央はどうなのかなと思っていましたが割と平均的でした。中堅選手など合わせて全体的に育成しているということなのでしょうか。佐藤悠基、村澤選手などのスーパーエースが出てくる印象が強い東海大もここ。うまくいった時とそうでない時の差が大きいのでしょうね。両角監督になってスカウトにもこれから更に力を入れてくるでしょうから、この数値がどうなるのか注目です。

 新鋭校では城西が平均に近い位置。(競争率が低いのもあるでしょうが)出走度は高いので本番の成績を求めたい所。日体大は08年09年度でかなり多く取っているのでここがどのくらい走れるか。日大はここ数年急降下してしまったのを鈴木HCが立て直せるかどうか注目です。
 
 

東洋大学 25.5% 31.9%(12,15,47)
山梨学院大学 20.2% 34.2%(16,27,79)
明治大学 17.3% 46.2%(9,24,52)
法政大学 15.8% 57.9%(6,22,38)
神奈川大学 15.7% 45.1%(8,23,51)
拓殖大学 15.0% 42.5%(6,17,40)
 これらは即戦力レベルの選手の扱いに苦戦、チャンスを活かしきれていないというところ。予想していましたが黄金期を築いたことがある神大と山学がここ。即戦力の選手が入り始めたのは優勝『後』。入る選手のレベルは上がったのに箱根での順位が下がってしまいました。山学は悪い意味で我の強い選手がいた、神大は他力考えの選手がいた、というのがあったらしいですが、結果的には高校時代の実力者を育成できないまま、順位が下がっていき、選手が入らなくなっていき、低迷期に陥り抜け出せずにいるというのが現状ですね。今後、浮上するにはどうすればいいか(逆に言えば同じく優勝後に選手が入り始め、同じ状況になってもおかしくなかった駒大がよくやってるのかも…)。

 それから、今優勝争いしている東洋大、今上げ潮ムードの明大が実はかなり苦戦。まあ、東洋大の場合は中堅層の育成が上手いのだろうけど。ただ、山学と神大の例もあるのでこの数値あげないと優勝戦線脱落も…?明大は一般人からの印象がいいので、ここの所スカウトが成功していますが、大きな成果は鎧坂選手以外は出ていないか。今後優勝戦線に加わるにはこの数値を上げたい。他、法大に表にはないが大東大や国士大あたりは有力新人が入ったので今後の為にもうまく育てたいところだろう。
 
 
 


 これ5年毎くらいにだして比較するというのが面白そうですね(まあ、それまで私がブログを続けてることかできているかどうかの問題がありますが(笑))。監督・コーチも変わりますし、今回の基準5千14分20秒以内というのもどんどん増えてくるでしょう。今後の動向に注目です。

 ※今回の調査は即戦力レベルのみを対象としています。今回の数値が低くても上位争いや出場を続けているという事は中堅~無名選手のロードタイプの育成が上手いと言い換えることができますので、ご批判等は注意しながらお願いします。
 
 
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エースを育てるのは難しい

 

育成力

 近年の箱根駅伝では大変重要になっているキーワードである。全体のレベルが上がってきていて激戦となる事が多くなっているが、その勝負を決するのに育成力と言うのは大きく左右する。今年の箱根では早大が高校時代のエースと無名選手の混合チームで勝利、また昨年の箱根予選では新鋭校が伝統校のほとんどを下していた。今や育成力がないと出場すら出来ない時代に突入してしまった。というわけで、育成という事に関して足を踏み入れてみることにした。
 
 

高校時代の実力者はどうなっているか

 育成力と一言で言っても色んな角度がある。とある陸上の雑誌にあるようにトラックのタイムの上昇率で見るのもあるし、大学を通過点として卒業後の伸びなんかをみたりもできそうだ。また、高校時代のどの層を見るかというのもある。無名選手の育成という点からすれば、帝京・中野監督、山学・上田監督、拓大・岡田監督、上武・花田監督の名前が上がるか。最近では青学・原監督、國學・前田監督も評価が上がってきた。最近の雑誌では総合的に育成と言う事で城西・櫛部監督の特集があった。無名あたりで言うとこのあたりなのかなという感じだ。
 でも、やっぱり気になるのは高校時代エース、いわば即戦力レベルの選手たち。高校時代に目立った戦績を上げられなかった選手たちが、その選手たちを倒すというのが醍醐味になったりしているが、逆に言えばトップクラスの選手の育成がうまくいってないともいえる。なので、実際高校時代エースだった選手がどのくらい箱根を走れていて、そしてどの程度活躍しているのか調べてみることにした。
 
 

『即戦力』・『活躍した』の定義

 まず、どこまでを即戦力と考えるか。毎年の高校ランキングを見ると5千14分20秒以内だと毎年20人から30人(ただここ3年は相当増えてきてますが…)くらいでだいぶ絞れてきている。また、距離練習はそれほど行わない中、1万30分を切った選手も良い選手と考える。ということで5千14分20秒or1万30分以内のどちらかでも満たしている事を即戦力の条件とした(※ただし留学生は除く)。
 次に、どこまでを活躍したと考えるか。どういう展開で何区を走ったなんて考えるとキリがないのでこちらも数値できっちり分けることにする。箱根に出場する以上どこもシード権以上を目指すと思うので、シード権争い以上でチームに貢献したということで区間8位以内を活躍したとした。

 

出走度と活躍度

 で、これらを利用して出走度と活躍度というものを算出してみました。
 
・出走度=出走回数/出走機会回数
・活躍度=区間8位以内回数/出走機会回数
 
 出走機会回数は卒業生は1人4カウント(ただし在校生は学年による、現3年生は2カウントなど・退部者や途中でマネージャーになった選手は全て把握できていないので今回はカウント)しています。それぞれ調べた結果…
 
出走機会回数:1134回
出走回数:619回
区間8位以内回数:371回
 
これを計算式に当てはめて
 
出走度=54.6%
活躍度=31.3%
 
 出走するという時点で半分に絞られ、活躍するかどうかとなると3回に1回ということに。皆さんはこの数値どう思いますか?僕は思ったより低かったと感じました。大学に入って力関係が逆転することもあるでしょうし、高校のトラック5千と大学のロード20㎞は別物であるとも言えそうです。時々「高校時代14分40秒の選手を中堅の選手に育てるより、14分10秒台の選手をエースに育てる方が難しい」と言われますが、これは真実付いているようですね。区間8位以内はハードル低いかなとも思ったのですが、3回に1回というのはう~んと唸ってしまいました。
 
 また、今年の早大など優勝校へ高校時代の優秀選手を集めたから優勝して当然という意見もみられることもありますが、そんなことはない(そりゃまあ確率的には増えるのでしょうけど)。エースを育てるのは難しい、箱根当日にきちんと走らせるのは凄い事なのです。今年度、各駅伝での高校時代のタイムの平均を取ったらおそらく駒大がトップになると思いますが、たとえ優勝しても当然という見方はしない、素直に称賛するべきなのだと感じます。

・・・ちなみに大学別で活躍度及び出走度を出したのですが、大学によって(正確に言うと監督によって)かなり大きな違いが出ました(高いところで活躍度50%、低いところで15%)!ちょっと爆弾級なのかもしれないですが、今週中に公開します。
 
 
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8/7までの競技会結果【海外遠征・十和田駅伝】

ユニバに向けて勢い付ける者、夏に駅伝に出て実力を蓄える者がいました
 

 

7/29 Aviva UK Trials and Championship

1万
1位Juan Luis BARRIOS(メキシコ)27分38秒12
2位鎧坂哲哉(明大4年)27分44秒30★(五輪A標準・日本学生歴代1位!!)
 まずこれを報告しないとなりませんね。海外遠征に出ていた鎧坂選手がなんと27分44秒30をマーク。この記録は五輪記録A標準及び、竹澤選手が持っていた学生記録をも破るものです!2年の箱根を終わった頃からずっと順調に伸び続けていましたが、ついに日本の中でもトップに近いタイムまで出しました。箱根等では村澤選手の影に隠れていた感がありましたが、この記録を出したからにはユニバーシアード、大学駅伝と一番目立つ走りを期待したいですね。また、あくまで妄想ですが、これまでの対戦成績を考えると、条件が良ければ村澤選手も27分40秒台、大迫選手は28分前後くらい行けそうな気が…?来年オリンピックを狙って彼らが日本選手権で饗宴することもあるでしょうから、ライバルたちとの対決も楽しみです。
 
 
ここからは各記録会の結果

7/9 順大記録会

1500
1位的野遼大(1年)3分46秒79
2位佐藤優太(3年)3分51秒92
3千
1位大池達也(3年)8分22秒68
2位仲間孝大(M1年)8分25秒18
3位信時一輝(3年)8分33秒87
4位松村優樹(1年)8分33秒05
5位田中秀幸(3年)8分34秒54
6位岩崎祐樹(2年)8分35秒95
7位小澤一真(2年)8分36秒44
8位西郷貴之(1年)8分36秒79
9位松村和樹(1年)8分37秒40
10位志賀旭(4年)8分42秒06
 順大の選手が、8位となった全日本予選の2週間後に多く出場。目を引くのがルーキー的野選手の1500m。3分46秒台はかなりのレベルでは?怪我で出遅れていましたがこれは完全復帰ですね。秋が楽しみ。3千には上級生の主力が出場。大池選手が全日本予選から引き続き調子よいですね。またメンバー外だった信時選手が今回頑張りました。
 
 

7/24 岩手山焼走りマラソン

1位湯地俊介(2年)30分46秒
2位西澤俊晃(3年)31分03秒
3位岡本尚文(4年)31分13秒
4位猪浦舜(1年)31分24秒
5位西澤佳洋(1年)31分43秒
 10㎞のレースに駒大の選手が出場しました。トラックの1万でも自己ベストを出していた湯地選手がトップで、まあ力通りか。岡本選手、ロードでアピールしたかったところでしょうが…夏合宿にかけたいところでしょう。
 

 

7/30 国士大記録会

4組
1位多田要(1年)14分29秒96
2位塩田英輔(1年)14分33秒47
3位大家良介(1年)14分35秒91
4位渡辺俊平(1年)14分39秒56★
5位塩谷潤一(3年)14分46秒91
6位岩城和音(3年)14分48秒30
7位久米薫(4年)14分53秒17
8位小柳俊介(4年)14分56秒12
 中大の1年生が多く出場した模様。14分13秒のタイムを持つ多田選手が組1位。怪我をしていたらしいですが、復帰戦にしては上々か。1年生が多く結果を出したのはいい刺激になりそうだ。
 

7/31 南部記念

5千
1位上野渉(駒大3年)14分05秒29
 スズキの中村選手との一騎打ちでしたが、しっかり勝ち切りましたね。3千で仕掛けて最後は独走でした。
 
 

 

8/7 十和田八幡平駅伝

1区(13.6km) 217m登って283m下る
区間順位名前(チーム学年)区間タイム(順位変動)
1位佐藤佑輔(日大A3年)41分04秒
2位佐藤慎吾(日清食品)41分10秒
3位齋藤勇人(Honda)41分22秒
4位伊藤正樹(国士4年)41分25秒※大館樹海・RC
5位小池寛明(東洋B2年)41分30秒
8位佐久間建(東洋A2年)41分50秒
9位田中勝大(明大3年)42分01秒※多摩川会
12位櫻井亮太(国士B1年)42分35秒
13位宮川尚人(亜大4年)42分48秒
14位菊池貴文(国士A2年)43分04秒
17位小島秀斗(日大B1年)43分25秒
22位淀川弦太(東洋1年)44分08秒※秋田陸協
 
2区(13.4km) 188m下る
1位堂本尚寛(日大A4年)37分39秒(1→1)
2位山中貴弘(Honda)37分44秒(3→2)
3位大西洋彰(八千代工業)37分09秒(6→3)
5位渡邊公志(東洋A3年)38分52秒(8→6)
7位田村拓眞(帝京2年)39分03秒(9→8)※多摩川会
10位田口雅也(東洋B1年)39分31秒(5→7)
11位橋本俊樹(亜大4年)39分34秒(13→12)
13位竹ノ内佳樹(日大B1年)39分39秒(17→15)
14位宇戸勇人(国士B1年)39分56秒(12→13)
15位阿部健祐(国士A1年)40分01秒(14→16)
20位浪岡健吾(国士1年)41分24秒(4→14)※大館樹海・RC
 
3区(16.3km) ほぼ平坦、19m下る
1位ジョセファト=ダビリ(小森コーポ)47分19秒(10→5)
2位藤原正和(Honda)47分48秒(2→2)
3位ガンドゥ=ベンジャミン(日大A3年)47分50秒(1→1)
7位川村駿吾(青学4年)49分09秒(8→8)※多摩川会
8位田中貴章(東洋A4年)49分29秒(6→7)
10位高久龍(東洋B1年)50分09秒(7→10)
12位中山裕貴(国士A4年)50分36秒(16→12)
14位村越直希(日大B1年)51分22秒(15→15)
15位見形駿介(亜大4年)51分31秒(12→13)
16位宮本潤(国士B3年)51分39秒(13→14)
28位鈴木邑(国士2年)57分06秒(14→21)※大館樹海・RC

4区(16.4km) 243m登る
1位池邉稔(Honda)49分44秒(2→1)
2位田村英晃(JR東日本)49分52秒(9→6)
3位米澤豪(ヤクルト)49分56秒(11→9)
5位田村優宝(日大A2年)50分21秒(2→2)
6位久井原歩(国士4年)51分06秒(8→7)※多摩川会
7位大津顕杜(東洋A2年)51分16秒(7→8)
8位西尾尚貴(国士A4年)51分29秒(12→11)
11位蛭名聡勝(帝京2年)51分55秒(18→17)※青森陸協
12位高松峻平(日大B1年)52分14秒(15→14)
13位大沼恭教(亜大3年)52分25秒(13→13)
16位今井憲久(東洋B1年)53分16秒(10→10)
17位栗原健太郎(国士B3年)54分05秒(14→15)
18位相馬慎吾(城西4年)54分31秒(21→21)※大館樹海・RC

5区(14.4km) 575m登る
1位柏原竜二(東洋A4年)49分01秒★(8→3)
2位井上翔太(駒大4年)50分51秒(7→7)※多摩川会
3位井上貴博(小森コーポ)50分54秒(5→5)
5位福田譲(国士A3年)51分56秒(11→9)
9位中元健二(国士B4年)52分47秒(15→15)
12位林慎吾(日大A1年)53分15秒(2→2)
13位内尾行雲(亜大2年)53分16秒(13→13)
14位吉田貴大(日大B3年)53分33秒(14→14)
16位木田貴大(東洋2年)54分30秒(22→22)※福島陸協
17位日下佳祐(東洋B2年)54分44秒(10→12)
19位杉沢諒(国士2年)55分10秒(21→20)※大館樹海・RC
 
総合
1位Honda3時間48分38秒
2位日本大学A3時間50分09秒
3位東洋大学A3時間50分28秒
OP多摩川会3時間52分10秒
8位国士舘大学A3時間57分06秒
11位東洋大学B3時間59分10秒
12位亜細亜大学3時間59分34秒
13位日本大学B4時間00分13秒
14位国士舘大学B4時間01分02秒
19位大館樹海・RC4時間09分36秒
区間トップ3と学生陣の成績を載せました。ただ、色んな選手が出場しています。ぜひ結果をクリックしてみてください→http://www.city.kazuno.akita.jp/mpsdata/web/3823/fainal.pdf
 レースはHondaと日大Aの一騎打ち。日大が佐藤・堂本選手が連続区間賞で貯金を作るも、3区でベンジャミン選手を藤原選手が追い上げ、4区で池邉選手が逆転し逃げ切りHondaが優勝。主力が藤原選手以外いませんがさすがに実業団トップクラスの実力があるチームですね。ニューイヤー本戦で中々勝ちきれないですが、波に乗っていってほしいです。
 

以下、学生チームを順位順にみていきます。
日大…やっぱり主力の佐藤、堂本、ベンジャミン、田村の4本柱は強力ですね。特にスターターだった佐藤選手の区間賞素晴らしいと思います。この区間は登りも下りもありタフなコースでしたので、秋のロードシーズンはエースとして役割できそうな気がします。逆にこの流れだとベンジャミン、田村選手もうちょっと走ってほしかったか。まあ、この4人が今後大きな働きしてくれそうです。ただ、それ以外がやっぱり差があるかな。Bチーム含めて他で区間一桁が出ませんでした。期待の小島選手もちょっと状態落ちているでしょうか。その中で完全に上り区間のアンカー林選手。1年生にはまだ過酷な区間だったでしょうけど何とかまとめ切りました。箱根予選での成長に期待したいです。

東洋…Aチームアンカーにこのところ結果が出ない柏原選手が配置されましたが、さすがにこの区間では無双状態でしたね。しっかり区間新で区間2位にも大きな差を付けました。ちょっとでも自信が戻れば収穫だと思います。他の選手では1区を走った小池選手がかなり実力付けてきた感じがしますね。前とも秒差でしたのでかなり頑張ってます。駅伝で使ってみたいですね。後は田中、今井といった主力級が調子を戻してくれれば良いのですが…。この夏に復調できるかが注目です。
 
国士…Aチームで1区抜擢された菊池選手が失速してしまいますが、主力の西尾・福田選手が順位をあげる好走。また別のチームで伊藤、久井原選手が完全復活を印象付ける走りでそのチームに貢献していました。藤本選手故障で不味いと思った箱根予選ですが、主力がロードでこれだけ走れれば通過圏内絡んでもおかしくないですよ。箱根予選本番で同様の走りができるかが鍵になりそうです。
 
亜大…ベスメンが出ましたが、区間順位では一桁が出ずにあまり目立たず。エースの宮川選手は昨年も良くなかったのでアップダウン苦手でしょうか。他、大沼選手などは同じような成績なので箱根予選は彼らで集団走しますかね?20㎞という距離に何とか対応したい所です。
 
その他…他のチームで出場した選手も沢山います。注目は駒大・大八木監督率いた多摩川会。OP参加ながら全員区間一桁を残しました。一番良かったのはアンカー井上選手。区間賞の柏原選手と1分50秒差で区間2位。これ考えると箱根5区でやっぱり80分前後で計算できるのでしょうかね。欲を言えば前半からある程度のペースで行ける力ほしいですが。後は青学・川村、帝京・田村選手がしっかり、1区だった明大・田中選手が今後の戦力入りを期待させる走りを見せました。
 
8月にこんな盛り上がるとは思いませんでした。地震の影響で夏合宿がズレ込んだところもあるようですが、これから思い切って走りこんでほしいです。
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3強それぞれの取り組み


 ここでちょっと違う観点から書いてみたいと思います。情報化社会となり大学陸上でもHPを作って、レース結果やインタビューを載せたりするところもあります。それぞれ特徴がありますが、今を飾る3強、早大・東洋・駒大は特にそういう方面にも力をいれています。ちょっと紹介してみようと思います。
 

早稲田大学:部員日記→http://www.number21.jp/diary/kyosobu/
 早大の特徴と言えばこれ。マネージャー等も含めた競走部部員全員が交代しながら日記を書いていくというものです。以前は閲覧者からのコメントも受け付けていて、今年箱根を走った猪俣選手には何百ものコメントが寄せられてたまげた記憶があります。(ただ、今は残念ながら荒らしのせいでコメント欄は閉じられていますが…)
 
 これは選手自らの声が一般に公開され、見られるわけですから下手な事は書けない。一競走部員、更に一人の人間としての自覚が芽生えます。インカレ優勝・箱根優勝宣言したらそれを目指す義務も発生するので、目標も常に高く置かなければなりません。早大は昨年度の三大駅伝制覇に今年70年ぶり関カレ制覇をしましたが、この部員日記と関連性が全くない事はないと思います。これからも部員達のモチベーションアップの役割を期待したいものです。
 

東洋大学:東洋スポーツ→http://supoto.blog41.fc2.com/blog-category-1.html
 東洋大は東洋スポーツでの結果&インタビューが充実しています。これは早大・駒大他の大学でもあるのですが、東洋大はとにかく早くて内容が濃い。走った選手のみならず監督やコーチの試合の感想やレース目的、チーム状況なども語って頂いています(小さな記録会でも)。
 
 ファンにとっては非常にうれしい情報提供ですよね。記録のみだと、一つの記録だけを見て良くも悪くも騒がれてしまう(…僕みたいな?(笑))事もありますが、こうやって情報を出してくれることで色々安心できます。選手自身もいい振り返りになるのではと思います。また選手たちの試合での心情を知りたいところです。
 
 
駒澤大学:駒伝→http://www.youtube.com/user/komadentube
 駒大はこれですね。動画投稿サイトYoutubeに駒大陸上部のドキュメンタリーの映像を配信しています。レースの舞台裏や選手や監督のインタビュー・練習風景等を撮影していますが、映像だと臨場感や雰囲気が間近に伝わってくるのがいいですね。需要も多く、毎回5千~1万の再生数を記録しています。
 
 これはカメラが回っている事が多くなるので緊張感出ますし、(少しは編集されるでしょうけど)しっかりしゃべらなければならないので、しゃべりや人間性も鍛えられそうな感じがします。ちなみにこの企画、09年箱根のシード落ちからはじまってますが、這い上がるのに一役買ったのでは?普段の様子から一般の方の目に触れられる(どのくらい見られているのかも再生数でバッチリ分かりますしねw)ので、これも頑張らないとと言う気を起こさせている、そんな気がしてます。
 
 

 
 とまあ、ちょっと違う視点からチームを見てみました。多くのファンにとってはこういう取り組みは嬉しいですね。ただ、選手たちに変な雑音が入ることもありえるので、そういう配慮は難しいと思います(意図的にHP作らないような所もあるんじゃないかなぁと思ったり)。その中、3強はそれを恐れず行っているのは今の強さとリンクしているのではないか。勿論、強くなった直接的な要因はスカウト&育成ですが、こういう周りの盛り立てが充実している事も遠因にはなっているんじゃないかと思って記事にしてみました。
 

この他、レース結果以外にも4つ程記事を上げる予定でいます。
・エースを育てるのは難しい!
・一番エースを育てているチームは!?
・妄想!ベストオーダーを作ってみる
・マラソン代表、川内選手にまつわるちょっといい話
お楽しみに~
 

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