2009/08/14
【前半戦を振り返る】大東文化大学
※先に更新した東洋大、早大の記事に現時点での三大駅伝の区間予想を追加しました。
続いて、箱根4位の実力のほどは?
大東文化大学○箱根出場メンバー
清野篤(4年)↓…2区19位。関東インカレ、全日本予選と撃沈
井上裕彬(4年)↓…3区5位。こちらも元気なし
佐藤歩(4年)↑…4区16位。元気が無い主力の中でただ一人好調
若狭聖矢(3年)↓…7区8位。関東インカレ、全日本予選メンバー落ち
土田純(3年)↓…8区16位。全日本予選2組29位
箱根4位の大東大が前半元気がなかった最大の理由は箱根出場メンバーのほとんどが不調だったためである。特に、往路の主要区間を担った清野と井上が全く期待はずれの成績。特に全日本予選では全くもってエースの役割を果たすことができなかった。昨年も確か4年生が箱根予選でみんな小ブレーキを起こして大苦戦した。最終的に復活したから良かったものの、過程がいいというわけではない。彼らが復活しなければ今回の4位がフロックとなってしまうので、どうにか調子を戻してほしい。
みんな不調の中、一人気を吐いているのが佐藤歩。全日本予選ではチームで一番いいタイムを残し、主力格に名乗りをあげた。びっくりするほどよかった箱根の中、いい走りができなかった佐藤が悔しさを糧にしているのだろう。このままチームを引っ張っていってほしい存在だ。
○箱根補欠メンバー
濱克徳(4年)/…関東IC3000mSC2位
高橋賢人(4年)→…関東ICハーフ出場
秋山拓平(3年)\…1万は更新したものの、調子は維持していない
高関伸(3年)→…自己ベストと同水準
野口聖矢(4年)\…自己ベストを下回る成績
吉田明広(2年)↓…5月1万31分後半
箱根補欠メンバーに卒業生がおらず、この中から何人も伸びてきてくれることを期待したが、残念ながら大きな収穫はなし。濱は正直20kmは厳しい。期待できるのは故障から復活した箱根経験者の高橋だが、以前程の勢いがない。秋山は調子が乱降下することが多いなど、まだ使える!という選手がいないのが現状。チームカラー的にロードが得意なので、どうにか秋に安定してくれることを願いたい。
○新戦力
川崎慧(3年)↓…ハーフ64分台だが、試合に出場しない
城地一志(2年)/…後もう少しで1万29分台
一尾恭兵(4年)/…5000mまでならまずまず
一番の期待は川崎だった。3月にハーフ64分台に突入し、戦力になるかと思ったら、春は全く出場しなかった。冬までに間に合ってくれればいいのだが、果たして復帰できるかどうか。次に期待は1万の自己ベストを更新した城地だろう。昨年の出雲アンカーを務めた同世代の吉田の調子が上がらないので、彼のほうに期待をかけたいが、後もう少しというところだ。増刊号でピックアップされた一尾だが、正直1万以上はきつそうにみえる。スピードはあるから6区も面白いのだが、1万でへばっているようではまだまだ厳しいと言わざる終えないだろう。
○新人
成田匠平/…全日本予選2組3位
梅野大地→…4月は5000m14分30秒切ったが、6月は15分かかった
鎌田大輝→…最近やや下降気味
4年間かけて成長させていくのが大東大のスタイルなので、新人の話題はこの時期あまり出てこないのだが、今年は珍しく話題がある。それもそのはずで、成田、梅野という実業団経由の選手が2人入ってきているからである。まず結果を残したのは奈良監督についてきた梅野で素質はすごいと絶賛されている。一時大きく調子を落としたが最近また戻してきた。秋にどんな結果を残すか楽しみだ。また成田は全日本予選でスローペースのレースとはいえ、組3位という成績。秋にはこの2人が主力を脅かしてくれればいい。通常の1年生では今のところ鎌田がリードしているか。じっくりきてほしいところである。
まとめに限りなく近い何か
以前からどこが箱根4位だといっていたが、原因はやはり主力が全く走れていないというところだ。走るべき選手が走らなければそりゃ元気が出てこないはずである。まあ、昨年も秋までは死んだふりしていたのだから、そこまで心配することもないが、関東ICは今まで入賞していたのでそれを考えると不安である。
出雲:梅野-濱-清野-井上-成田-佐藤
箱根:梅野-清野-佐藤-濱野-高橋 一尾-成田-若狭-井上-土田
主力が回復したらという期待を込めて。箱根の復路は特にメンバーが変わりそう。高関や秋山あたりも入ってくるかもしれない。さっき濱と一尾は使えないと書いたが、他にいなさそうなのでとりあえずいれておいた。後もう少しという選手は沢山いるのだから、うまく育て上げてほしい
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