2010/03/03
箱根駅伝論評~大東文化大学
往路20位復路9位
(予想:順位→往路16位復路15位総合17位、区間→8区のみ)
何か何となく当たらなかったw
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シード権との差)
1区清野篤(4年)1時間4分47秒区間16位(16)2分20秒
2区佐藤歩(4年)1時間11分34秒区間17位(16→18)4分58秒
3区吉田明広(2年)1時間7分47秒区間20位(18→20)9分37秒
4区鎌田大輝(1年)1時間00分37秒区間20位(20→20)14分17秒
5区高橋賢人(4年)1時間26分16秒区間16位(20→20)18分59秒(11分36秒)
6区高関伸(3年)1時間00分39秒区間5位(20→19)18分43秒(11分02秒)
7区樋口勝利(4年)1時間7分07秒区間15位(19→19)20分54秒(10分58秒)
8区土田純(3年)1時間7分26秒区間4位(19→19)21分24秒(10分37秒)
9区井上裕彬(4年)1時間12分29秒区間11位(19→18)21分35秒(10分25秒)
10区川崎慧(3年)1時間14分11秒区間14位(18→18)22分40秒(10分56秒)
【敢闘賞】土田純…昨年(16位)のリベンジ
【技能賞】高関伸…山の大東を受け継ぐ
【頑張れ!】吉田明広&鎌田大輝…糧にしましょう
【喝!】清野篤…エースがいきなり失速
今までの実績から1区佐藤、2区清野という大方の予想を裏切り、
1区にエースの清野を持ってきた大東文化大学。戦力的に往路は厳しいということ、1区がハイペースになる可能性があり、出来るだけ前につけておきたい、という思惑があったのだろう。
が、しかし、早大矢澤らの仕掛けについていけない。まあ、今回は1区が1万28分台もしくはそれに準ずる選手が多いのでこれは予想通り。ただ、第2集団からも終盤脱落してしまったのが痛かった。前回の区間賞のタイムを上回っているとはいえ、区間16位では役目を果たせたとは言えない。
前には東海村澤、後ろから駒大宇賀地が追いかけるという展開という、難しい位置で襷をもらった2区佐藤は一人で懸命に追い上げようとしたが、中盤ペースを上げすぎてしまい、最後まで持たなかった。10位前後でクロスできればまた違った走りができる選手だっただけに1区の位置がまずかった。
といっても、2区までいい流れではなかったのは昨年も同様。前回は3区井上が区間5位で建て直し、山での逆転に繋がった。
だが、その3区4区がまさかの区間最下位で、総合順位も19位を大きく離された20位となってしまった。3区4区には2年の吉田と1年の鎌田が担当したが、スピードタイプというわけではないし、チーム内の実力的にも高いほうではない。本来なら3区は前回の井上、もしくは秋山のようにスピードのある選手、4区は1年で選ぶなら梅野と成田の方が実力は上である。
ただ、その秋山が一次エントリーの段階でメンバーから漏れてしまった。梅野と成田はよく分からないが、出場することが出来ず。監督曰く最後まで決まらなかったという区間で完全に上位争いはおろか、シード争いからも脱落。5区期待の高橋も病み上がりということで前を追えず、往路は最下位で終了することとなってしまった。
1日あけて、立て直したのか、
復路は前回4位の意地を少し見せた。
6区の高関がお家芸の山でまずまずの走り。やっぱり山に関しては、うまいようだ。これで最下位脱出。
7区樋口が少々もたついてしまったが、8区前回経験者の土田が、今大会最高の区間3位という成績を残した。前回は区間16位ともたついてしまった土田。今シーズンは年間通して成績を残せていなかったので、この順位はびっくりした。
9区には、本当は3区を走ってほしかった井上。ただ、その借りを返すように前半から積極的に攻めた。惜しくも区間一桁とはならなかったが、シード権も絶望的な状況の中、一応主将の役割は果たしたといえよう。最後はハーフ64分台の成績を持つ川崎が13番目の順位でゴール。往路の惨状からするとよくやったといえよう。
まあ、昨年がうまくいきすぎたというのもあったか、今年は最初から上位争いに加わることができなかった。昨年の箱根が終わった段階で言われていた4年生の穴をほとんど埋めることができなかったという感じであった。
来期への展望
○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
清野篤1区16位、佐藤歩2区17位、高橋賢人5区16位、樋口勝利7区15位、9区井上裕彬9区11位
○在校生出走メンバー
吉田明広3区20位、鎌田大輝4区20位、高関伸6区5位、土田純8区4位、川崎慧10区14位
○補欠メンバー(+α)
梅野大地、成田匠平、土田修司、一尾恭兵、稲田康希、釜付亮介(秋山など)
で、その来年であるが、やはり非常に厳しい。主力格の清野と佐藤が抜けてしまい、チームを引っ張られる選手がいない状況。秋山、土田、そして梅野と成田あたりが何とか柱に成長してもらいたい。後は吉田や稲田らロードに強いランナーなど、何とか10人は揃っているので、箱根予選は確実に通過できるようにしたいところである。
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