2010/03/31
箱根駅伝論評~中央学院大学
往路16位復路8位
(順位予想:往路11位復路13位総合12位 区間予想:0区間)
往路の方がいけると思いましたが、復路が健闘しましたね。区間予想の方はあれだけ故障者が出たら当たらないです
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区三浦隆稔(4年)1時間5分00秒区間17位(17)2分33秒
2区小林光二(3年)1時間12分31秒区間20位(17→19)6分08秒
3区鈴木忠(3年)1時間5分21秒区間13位(19→18)8分21秒
4区仁部幸太(3年)58分30秒区間12位(18→17)10分54秒
5区大谷克(3年)1時間24分02秒区間11位(17→16)13分22秒
6区野中洋輝(4年)1時間1分21秒区間13位(16→15)13分48秒(6分16秒)
7区渡部恭平(4年)1時間6分40秒区間13位(15→15)15分32秒(5分36秒)
8区木之下翔太(4年)1時間6分55秒区間賞(15→13)15分31秒(4分44秒)
9区磯将弥(4年)1時間12分09秒区間6位(13→13)15分22秒(4分12秒)
10区小畠彰(4年)1時間14分12秒区間15位(13→13)16分28秒(4分44秒)
【敢闘賞】木之下翔太&磯将弥…シード権獲得へ諦めない走り
【(激励の)喝1】小林光二…2区で区間一桁の力はあるはず、雪辱を
【(激励の)喝2】川崎監督…育成トップレベルも、最近故障者が多い?
密かに期待していたチームだが、
チーム上位3人が出場できない事態に見舞われ、勝負できなかった。
全日本で1区2区3区を務め、4区で瞬間首位のお膳立てをした塚本、大野、渡邉の3人が故障で欠場せざる終えないという状況。12月25日に6区以外を全て入れ替える荒行も、最初の1区2区が対応できなかった。1区三浦は最初の方で集団の先頭付近にいたが、今思うとちょっと気負っていたのかもしれない。ペースが上がると苦しそうな表情で後退してしまった。また、2区の小林は全日本の走りが嘘のように失速。実力がないわけではないのだが、自分達がカバーしなければならないというプレッシャーがあったのかなあと見ている。
その後、夏合宿に故障してしまった3年生陣、鈴木、仁部、大谷が悪い展開の中、最低限の走りをしてくれたが、シードラインを追い上げることはできず。5区終了地点で6分もの大差がついてしまった。この地点で主力という主力はほとんど使い果たしていたため、復路は非常に厳しい戦いになるかと思われた。
復路は全て4年生。川崎監督が弱いと言っていた学年で固めた。その
4年生が意地を見せた。6区は中学の苦手区間だが、野中が何とか及第点のタイムで山を駆け下りると、7区渡部も激しい(見た目の)順位変動の中、落ち着いた走り。
そして見せ場は8区木之下9区磯。木之下は主将だが、今シーズン出遅れ、上尾ハーフでどうにか復帰した選手。ただ、こういう苦しいチーム状況だからこそ、自分が走らなければならないという責任感で、向かい風の中、集団を引っ張っていく。一旦、大東大の選手に先行を許したが、最後は抜き返し、見た目11番まで浮上。しかも、区間賞を獲得。申し訳ないがちょっと予想できなかった。
また、9区磯は随分前にハーフを64分台で走ってからくすぶっていたが、最後の箱根で復路のエース区間に登場。帝京河野や大東大井上といったランナーに追いつかれるが、そこから粘走。最後は集団から抜け出した。高校時代無名でも4年間かけて戦える選手が育つという中央学院らしさが、ここでようやく見ることができた。
ただ、気になるのがここの所、
故障者がちょっと多いのでは?ということ。前回も寺田が16人の時点で外れて、オーダーはベストに近かったが、復路が全員故障中もしくは故障明けという状況。あの時は往路の貯金でどうにか持ちこたえたが、今回は序盤を走る選手がいなくなったのが響いてしまった。
育成力という面は素晴らしいのだが、元々選手がちょっとやわなのでしょうか。それか効率が上がっている副産物なのか。専門的な面はよく分かりませんが、そこを克服すればまた上位争いに顔を出せるはず。
塚本-大野-小林-鈴木-渡邉 野中-磯-大谷-三浦-木之下
6区以外を入れ替えてベストオーダーを考えてみたが、このオーダーで見たかった。これでどこまで上位喰いできるか純粋に見たかった。正直、
一番歯がゆい思いをしながら見ていたのがこの中央学院。出雲と全日本では、おおっというところを見せていたので弱くは無かったはず。次はしっかり予選を通過して、もう一度上位に再挑戦してほしい。
来期への展望
○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
三浦隆稔1区17位、野中洋輝6区13位、渡部恭平7区13位、木之下翔太8区1位、磯将弥9区6位、小畠彰10区15位
○在校生出走メンバー
小林光二2区20位、鈴木忠3区13位、仁部幸太4区12位、大谷克5区11位
○補欠メンバー(+α)
塚本千仁、室田祐司、沖坂佐鶴、渡邊嵩仁、(真田など)
さて、4年生がずら~っと抜けるが、4年生が大人数抜けるのは中央学院はよくあることなので、ここらへんは気にする必要はない。現時点で層が薄いのは気になるが、まあそんなに神経質になることもないかと。気になるのは、塚本や渡邉の状態。川崎監督は「使いすぎて失敗した」という話。試合の出場状況は割りと平均的かと思うのだが、タフさの問題なのか。年間通してじっくり育てていってほしいところだ。
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