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箱根駅伝論評~城西大学

往路10位復路3位
総合6位城西大学
(順位予想:往路17位復路11位総合16位 区間予想:2区5区8区)

 順位予想はすみません、1区2区が無難に走ったおかげです。区間予想は読みにくい城西からするとよく当たったかなと。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区佐藤直樹(4年)1時間3分45秒区間8位(8)1分18秒
2区高橋優太(4年)1時間9分39秒区間9位(8→9)2分01秒
3区中原大(1年)1時間6分31秒区間18位(9→14)5分24秒
4区橋本隆光(2年)56分48秒区間3位(14→10)6分15秒
5区田村優典(2年)1時間22分42秒区間6位(10→10)7分23秒(-2分12秒)

6区岡本賢治(4年)1時間00分51秒区間8位(10→8)7分19秒
7区石田亮(3年)1時間5分27秒区間2位(8→7)7分50秒
8区恩田峻之(4年)1時間8分08秒区間11位(7→6)9分02秒
9区田中佳祐(3年)1時間11分07秒区間2位(6→6)7分51秒
10区八巻賢(3年)1時間12分55秒区間5位(6→6)7分40秒

【殊勲賞】橋本隆光…悪くなりかけた流れを戻した
【敢闘賞】佐藤直樹&高橋優太…どうにかうまく乗り出した
【努力賞】石田亮…昨年のリベンジ

攻略!2区5区9区
 高校の有名選手も入り、叩き上げ組みもタイムを伸ばし、非常に厚い選手層を誇りながらも中々突破できなかったシード権の壁をついに突破した。

 ポイントは2区5区9区の主要区間が区間上位でまとめたことだろう。2区はガラスのエースと呼ばれ続けていた高橋。1年から頭角を現すも、故障が多いこと、元々スピードタイプということで果たして2区を乗り切れるだろうか疑問視されていた。後半スタミナ不足が露呈しそうになったが、何とか踏みとどまり5年ぶりに2区終了地点で10位以内で通過。また、これまで区間一桁が一度もなかった5区も勢いのある田村が区間6位往路終了地点で10位以内はやはり5年ぶりのことだった。往路がちぐはぐで流れに乗れない事が多かった城西としては、かなり良かった。

 もう一つ悩まされていたのが9区。81回は9区でシード争いから脱落。82回84回は追い上げられず、83回は逆転を許してしまうなど、ここも鬼門だった。しかし、任された田中が区間2位。前回の予選会で力を発揮するも、今年は1500m以外微妙でどうなのかと思っていたが、きっちり合わせて来た。力の差が出やすい長距離区間できっちりまとめたことが今回シードを獲得した大きな要因だろう。

精神力も向上
 城西大は元々『速いけど弱い』と言われ続けてきた。記録会でいい記録を出すも、肝心な大会で失速してしまうという事がよく見られた。それを今季から就任した櫛部監督が脱却したいと話されていたが、それもある程度達成できたのではないか。

 例えば1区の佐藤。前々回区間賞を取ったが、故障上がり。ハイペースに序盤から集団の一番後ろで苦しそうな表情を浮べ、城西は今年も…と思ったが、第2集団で踏ん張り続け8位で中継。状態から考えるとかなり粘ったと思う。また、3区が失速し流れが悪くなりかけたが4区起用の橋本が区間3位でカバー。今季の成績からすると当然かもしれないが、今まで中々出来なかった悪い流れを引きづらないということも出来たように思う。

 それから、6区で、前回59分台の三田が起用できなかったが、代役の岡本が無難に走破。まあ選手層が厚いし、三田の不調は随分前からなので準備期間はあったが、よく頑張ってくれた。そして忘れちゃいけないのが7区の石田。前回は実力者の高林についていってしまったが、今回は冷静にペースメイク。次は主要区間で見てみたいと思わせた。10区八巻も舞い上がらなかったし、このように他のメンバーも自分の走りをすることが出来たのも要因だ。


それでもまだ70%?
 まあ、それでも実力を全て出し切ったわけではない。というのも1万の持ちタイムはランク2位。実力者の永岩や高宮が年間通して調子が上がらなかったということや、まだ城西大が生まれ変わる前に出したタイムもあるので、一概に言えないのだろうが、もっと順位をあげることは可能なメンバーが揃っているはずなのだ。

 今回、シード権を突破し、復路は3位の成績を残したが、潜在能力的にまだまだこの程度ではない。また今回がたまたまにならないためにも、更なる高みを目指してほしい。



来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
佐藤直樹1区8位、高橋優太2区9位、岡本賢治6区8位、恩田峻之8区11位

○在校生出走メンバー
中原大3区18位、橋本隆光4区3位、田村優典5区6位、石田亮7区2位、田中佳祐9区2位、八巻賢10区5位

○補欠メンバー(+α)
三田翔平(前回6区5位)、甲岡昌吾、吉元真司

 新3年の橋本と田村を中心に、4年生になる田中、石田、三田、八巻らが脇を固めていくというチームになるのだろうか。こう見ると1区2区の穴が意外とデカいかもしれない。中原が距離に対応し、1区や序盤を任せられるようになってくれれば来年も上昇気流を保つ事ができそうな感じ。メンバーは豪華なので、今回以上を目指したい。


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