2010/01/02
箱根駅伝-往路を終えて①
ハイペースで幕開けし、1区から思った以上に上位と下位の差があきました。その中で1区でトップにたった明大が、そのまま4区までトップをキープ。しかし、5区で東洋大学が逆転。2位にあがった山梨学院を3分36秒引き離してダントツで2年連続の往路優勝を果たした。
1位東洋大学5時間32分02秒
宇野博之(2年)1時間3分02秒区間5位(5)35秒
大津翔吾(3年)1時間9分49秒区間10位(5→7)1分28秒
渡邊公志(1年)1時間4分49秒区間10位(7→9)3分11秒
世古浩基(4年)57分14秒区間4位(9→7)4分26秒
柏原竜二(2年)1時間17分08秒区間新☆★(7→1)-3分36秒
結局今回も柏原。てか、往路ほぼ100点なのは東洋大学だけだった印象。
宇野はハイペースにも終盤くらい付いて5位。この地点で往路優勝の可能性は高くなった。大津はうまく抜かれながら粘り、昨年の山本より1分以上いいタイム。1年生の渡邉は順位を落としたが後半粘った。世古は中大の選手と競り合いながら後半大幅にペースアップ。トップ効果が出ていた明大とは今年も4分30秒ほど開いたが、2位とは2分差。しかも今回は山登りはどこも不安を抱えていたため、あっさり逆転。しかも後半強烈な向かい風の中、自らの記録を破り区間新。風が無ければ確実に76分台は出せそうだ。ほぼ完璧なリレーであった。
復路はもう選手層の厚さを活かして、ほぼ99%総合優勝だろう。6区だけがちょっぴり不安だが、高見や佐藤を残しており、まだまだ余裕がある。余程の事が無ければ2連覇、いや、4連覇まで確定するかもしれない。
2位山梨学院大学3分36秒
松枝翔(2年)1時間3分16秒区間7位(7)49秒
高瀬無量(3年)1時間9分03秒区間7位(7→3)56秒
オンディバ・コスマス(2年)1時間3分04秒区間2位(3→2)52秒
後藤敬(4年)58分59秒区間14位(2→5)3分54秒
大谷康太(4年)1時間21分16秒区間2位(5→2)3分36秒
奇襲に出た山学だが、非常に好成績。大谷康や高瀬の成績を見たところ、かなり自信があったのだろう。松枝もしっかりついていき、コスマスがちょっと前半飛ばしすぎてしまったが、(多分来年以降も3区な気がする)大きな失速ではなく、次に活かせる。それよか後藤という想定外のところで大ブレーキ。3年連続起用に応えられず区間14位。このミスが無ければ、東洋にそれほど差をつけられずにゴールできたのに残念である。
復路は唯一といっていいだろう、東洋大を逆転できる可能性があるか。伸び盛りの田口、その後は中川など安定している4年生が揃っている。しかし、3分半はでかい。せめて2分なら6区次第では分からなくなったのだが…。とにかく復路優勝は狙える戦力はあるわけだから、粘っていって東洋大のミスを待ちたい
3位日本体育大学4分13秒
出口和也(3年)1時間4分18秒区間12位(12)1分51秒
森賢大(4年)1時間9分18秒区間8位(12→12)2分13秒
野口拓也(3年)1時間2分46秒区間賞★(12→4)1分51秒
久保岡諭司(4年)56分45秒区間2位(4→2)2分39秒
長尾正樹(4年)1時間23分08秒区間8位(2→3)4分13秒
往路にほとんどの主力を注ぎ込んだ日体大。ただ、その割にはもう少しいかないといけなかった。出口は額面割れの区間12位、森は昨年より1分早かったが、エースとしてはもうちょっとだった。それでも3区野口が8人抜きで区間賞を獲得し、一気に上位争いに突入。久保岡が強烈な向かい風の中、懸命に食い下がり、明大以外では東洋に一番貯金を作った。ので、往路優勝の淡い期待はしていたが、長尾は昨年の竹下程では無かった。ただ、それでも往路3位。優勝は無理でも2年連続のトップ3は狙える位置にいる。
復路にもある程度駒を残している日体大。6区は2年連続の高尾だろうし、主力核の篠崎や谷野もおそらく明日登場するはず。彼らを中心に最低3位以内は確保しにいきたい。
4位中央大学4分24秒
水越智哉(4年)1時間3分16秒区間6位(6)49秒
山本庸平(4年)1時間10分14秒区間13位(6→10)2分07秒
棟方雄己(2年)1時間4分12秒区間8位(10→10)3分11秒
佐々木健太(1年)57分14秒区間4位(10→8)4分28秒
大石港与(3年)1時間21分30秒区間3位(8→4)4分24秒
チームワークでどこまでいけるかというのが中大のテーマだったが、それは予想以上。1区水越、2区山本が終わった地点で10位以内は想定よりずっと上。特に水越があのハイペースで先頭集団にいけるとは思わなかった。そして棟方、佐々木の若い選手が区間一桁で上昇ムードを作り、5区エースともいえる大石へ。中盤ペースを上げすぎて、山学と日体大を捉え切れなかったが、全日本8区2位がフロックではないことを証明してみせた。昨年はこの地点でシード権外だったが、今年はトップ3も狙える位置につけた。
復路は若干不安はあるが中々しぶとそうなメンバー。6区山下で勢いをつけて、7区注目の高橋主将、故障上がりではあるが期待されている齋藤など、順位を守れそうな選手は多い。今日のように粘っていってこの位置をキープしたいところだ。
5位東京農業大学4分57秒
清水和朗(4年)1時間4分09秒区間11位(11)1分42秒
外丸和輝(4年)1時間8分38秒区間3位(11→6)1分24秒
松原健太(2年)1時間3分48秒区間5位(6→6)2分04秒
市川貴洋(3年)57分21秒区間6位(6→3)3分28秒
貝塚信洋(3位)1時間23分03秒区間7位(3→5)4分57秒
いやはや、予選の力を順当に見せてくれた感じ。清水がハイペースの中、無難に繋ぎ、外丸がやはり箱根にはあわせてきて5人抜き。松原がもうちょっと伸びなかったが市川が区間6位ながら、3チームを交わし3位浮上。5区貝塚は順位こそ落としたものの安定した走りで区間一桁。山登りが一番の課題と言われていたが、失速することは無かった。昨年は調整に失敗した感があったが、今年は順調。復路も期待できそうだ。
復路も充実したメンバー。細谷、横山、瀬山ら経験者に4年間かけて力を付けた保坂や須藤、そして9区10区には力のある田村、木下がそのまま走ることになるだろう。6区から8区が往路の市川のような感じできっちりまとめあげれば、3位を狙える陣容となっている。大変楽しみである。
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