2010/01/02
箱根駅伝-往路を終えて③
逆転シード権を狙うチーム(実質1つ?)
11位関東学連選抜9分35秒
森本卓司(神大)1時間3分00秒区間4位(4)33秒
伊藤正樹(国士)1時間10分56秒区間16位(4→14)2分33秒
尾関誠(創価)1時間4分54秒区間11位(14→12)4分19秒
飯沼健太(平国)58分08秒区間10位(12→12)6分30秒
北浦貴大(関学)1時間24分39秒区間13位(12→11)9分35秒(2分12秒)
やはり往路は厳しかったか。
1区森本が宣言どおり1km2分53秒ペース。序盤引っ張ってスタミナが心配されたが、区間4位。まずまず役割は果たしただろう。ただ、次の伊藤がややブレーキ。調子も下がっていたと思うが、東洋大津のようにうまく抜かれながら…ということができなかった。これで流れを失ってしまったのか、尾関、飯沼の実力者も追い上げきれず、5区北浦は失速した選手を1人抜いたものの、10位とは大きく開けられてゴール。2分12秒を追って復路をスタートすることになった。
それでも復路は超強力メンバー。6区に入るだろう仁科がどれだけ下りに対応しているかどうか。ここが下れなかったらまた流れが悪くなる。ここ3年は山下り適任者がいて流れができていたが、さて同じようにできるか。正直、逆転シード権がありそうなのはここだけなので、何とか追い上げてほしい
12位東海大学10分45秒
刀祢健太郎(2年)1時間4分30秒区間14位(14)2分03秒
村澤明伸(1年)1時間8分08秒区間2位(14→4)1分15秒
早川翼(1年)1時間4分04秒区間6位(4→7)2分11秒
永田慎介(3年)1時間00分05秒区間19位(7→11)6分19秒
金子太郎(3年)1時間26分00秒区間15位(11→12)10分45秒(3分22秒)
う~ん、昨年ほどひどくはないものの、エースの貯金を順調に減らしていってしまった。
刀祢が先頭集団から早くから脱落したが、マイペースの刀祢らしく徐々に浮上。村澤に前が見える位置に渡し、最低限の仕事を果たした。そしてその村澤はやっぱり怪物ルーキー。エース区間2区でいきなり10人抜きで日本人トップ。1年生のごぼう抜きでは最高記録では?本当に学生長距離界に頼もしい選手が現れてくれたものだと思う。ただ、そこから徐々に後退。早川は相手が悪かったのもあったが7位へ。そしてまだ力が戻りきっていなかった永田が一気に11位へ。そして故障上がりの金子が何とか頑張ったが10位までの差は開いてしまった。全日本の7区までが出来すぎだったようだ。
復路は選手層の関係で厳しい。河野や田中などの駅伝経験者がポイント区間の6区と9区に配置されているので、そこで流れを作って何とか前を追い上げたいところ。ちなみにこれ以降は復路一斉スタート。改めて柏原の破壊力が思い知らされる。
13位日本大学11分23秒
谷口恭悠(4年)1時間4分26秒区間13位(13)1分59秒
ギタウ・ダニエル(4年)1時間7分37秒区間賞★(13→2)40秒
堂本尚寛(2年)1時間4分24秒区間9位(2→5)1分56秒
佐藤佑輔(1年)57分36秒区間7位(5→4)3分35秒
笹崎慎一(3年)1時間29分22秒区間20位(4→13)11分23秒(4分00秒)
嫌な予感的中で3冠どころではなくなってしまった。
1区谷口はやっぱり的は走り。終盤粘ったがやはりハイペースには対応できなかった。ダニエルが区間賞を獲得したものの、タイムが昨年より落ち、ここで実質優勝の可能性はほぼ消失。その後、堂本がオーバーペース(なぜコスマスと勝負した)で3つ後退。1年生の佐藤が粘ったものの、5区笹崎が最初から全くペースが上がらず区間最下位。何か急遽走ることになってしまったような印象を受けたのだが、どのような山対策をしていたのだろうか。これならダニエル5区の方がマシだったかもしれない。
選抜以外で逆転シードを狙えるのを言えと言われたらここ。池谷、井上、吉田、丸林という経験者に山崎という勢いのある選手がいるからである。といっても4分は厳しすぎる。彼らは順位を保つのならできるかもしれないが、追い上げるのは…。9区丸林がポテンシャルはあるので、逆転を信じて6区から8区で何とか差をつめたいところだ。
14位上武大学12分10秒
坂口竜成(2年)1時間4分32秒区間15位(15)2分05秒
石田康雄(4年)1時間10分31秒区間14位(15→15)3分40秒
長谷川裕介(3年)1時間7分20秒区間19位(15→17)7分52秒
渡辺力将(1年)59分22秒区間17位(17→19)11分17秒
福山真魚(4年)1時間22分27秒区間5位(19→14)12分10秒(4分47)
うー、期待の大砲不発だったか…
2本の大砲を持ち、出場2回目でシード権もと思わせたが、それも儚く消えそうだ。1区坂口2区石田は昨年と同様のメンバー。ただ、思ったほど昨年より上がらずに大エース長谷川へ。しかし、その長谷川が全くの不調。脚を傷めていた様で区間19位。この地点で上武は実質圏外に去った。何だろう、本人も5千あたりを中心にやりたいという心があり、中途半端な気持ちだったかもしれない。来年は20kmをやるかどうかすら危うい感じだ。4区渡辺でブービーになり、今年も定位置かと思ったが、もう1人の大砲、福山が頑張って区間5位。2年前に近い水準で走れたのが救いだ。復路は一斉スタートを利用してうまく他校と絡んでいきたい
その復路だが、やはり非常に厳しい。層は厚い方なので、調子のいい順に並べて、区間一桁を狙っていくようにしたい。せっかく福島を復路に回してあるのに、捨て駒にならないようにしたい。
15位帝京大学12分46秒
大沼睦(3年)1時間5分23秒区間19位(19)2分56秒
中村亮太(3年)1時間10分00秒区間11位(19→16)4分00秒
西村知修(3年)1時間5分38秒区間15位(16→15)6分30秒
安藤慎治(3年)59分30秒区間17位(15→15)10分03秒
土久岡陽祐(3年)1時間24分17秒区間12位(15→15)12分46秒(5分23秒)
順位は予定通りだろうが、タイムが開きすぎ。
全部3年生で挑んだ往路。1区大沼がトップから大きく離され19位。といっても、これはほぼ実力どおり。なぜ西村を配置しなかった。と思った。その後も中村と西村もあまり力を出せたといえないタイム。前が離れすぎていて終えず、2枚看板が終わって15位。その後は安藤が何とか順位キープ。前回5区予定だった土久岡がそこそこまとめた。といっても、かなり厳しいか。
復路は駒が残っている。6区区間賞候補の板垣、前回区間一桁の河野などがいるからだ。予選の後半の追い上げは素晴らしかったが、その時のような強かな走りでシードラインに少しでも近づきたいところだろう。
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