2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

箱根予選展望~駒澤大学

箱根制覇へ再び動き出す・・・【駒澤大学】


○一関ハーフ
7位藤岡幸太郎(駒大2年)1時間6分58秒


○日体大記録会
1万
12組
3位深津卓也(4年)28分57秒42
4位上野渉(1年)28分59秒84
5位飯田明徳(3年)29分11秒58★
17位撹上宏光(1年)29分32秒17

11組
6位久我和弥(1年)29分34秒71
10位藤山修一(4年)29分39秒21★
14位千葉健太(1年)29分47秒85
20位後藤田健介(1年)29分56秒02※途中で靴脱げる

10組
7位手塚佳宏(1年)29分41秒67
15位西澤俊晃(1年)29分44秒83

9組
6位藤原昌久(3年)30分12秒83


5千
33組
4位馬越幹成(2年)14分18秒98★
9位岡本尚文(2年)14分26秒05

31組
11位早瀬祐樹(3年)14分31秒18★

28組
3位玉木達也(3年)14分34秒85★
4位齋藤昌紀(1年)14分35秒11★
8位貝森大地(2年)14分44秒43★
11位山崎康隆(2年)14分46秒02★
22位前田伯(2年)14分54秒92★


渡邉潤(3年)1時間8分

 以前も書いたのだがちょっとだけ。1年生は故障無く順当。深津もだいぶ調子が戻ってきたようだ。そういえば星も走れる状態になってきたそうで何より。また飯田、藤山が成長し層の薄さは少しは解消されてきた。といっても3年、2年の層はまだまだ。出雲を走った手塚以外1年生の大量出走もありそうで、そこがちょっと不安である。

ランク分け

※現在の状態よりも、自己ベストを優先
S(7点):個人トップ争いするべき選手
宇賀地強(4年)/日カレ5千4位13分57秒37、1万欠場、≪箱根2区6位。1万28分23秒62≫
深津卓也(4年)/1万28分57秒42≪箱根補欠(昨年8区1位)、5千13分43秒01≫

A(6点):個人10位以内に入るべき選手
高林祐介(4年)/日カレ5千7位14分08秒94、≪箱根8区1位、ハーフ1時間2分36秒≫
星創太(4年)/≪5区7位、ハーフ1時間2分30秒≫

B(5点):個人25位以内に入ってほしい選手
飯田明徳(3年)/1万29分11秒58★≪箱根補欠、ハーフ1時間3分54秒≫
井上翔太(2年)/≪箱根補欠1万29分38秒66≫
上野渉(1年)/1万28分59秒84≪5千13分56秒34≫

C(4点):個人50位以内に入ってほしい選手
岩本雄樹(4年)/≪箱根補欠、ハーフ1時間4分09秒≫
藤原昌久(3年)/1万30分12秒83≪箱根補欠、ハーフ1時間4分25秒≫
渡邊潤(3年)/≪箱根3区21位、ハーフ1時間3分58秒≫
千葉健太(1年)/1万29分47秒85≪5千14分02秒35≫
撹上宏光(1年)/1万29分32秒17≪1万29分21秒96≫

D(3点):個人75位以内で堅実に走ってほしい選手
藤山修一(4年)/1万29分39秒21★≪箱根6区16位、5千14分18秒80≫
久我和弥(1年)/1万29分34秒71≪5千14分15秒87≫

E(2点):個人100位以内で堅実に走ってほしい選手
手塚佳宏(1年)/1万29分41秒67≪5千14分10秒95≫

F(1点):個人150位以内は確保してほしい選手
藤岡幸太郎(2年)/ハーフ1時間6分58秒≪5千14分27秒53≫
後藤田健介(1年)/1万29分56秒02≪1万29分40秒62≫
西澤俊晃(1年)/1万29分44秒83≪5千14分15秒87≫

G(0点):個人150位以下になってしまうかもしれない選手
玉木達也(3年)/5千14分34秒85★≪5千14分38秒09(高校)≫
早瀬祐樹(3年)/5千14分31秒18★≪5千14分50秒56(高校)≫

平均:5.3点(10人)、3.6点(20人) 昨年の1位:3.6点

戦力分析

 まあ今年は駒大早大東洋大の3強と唱える人もいるわけなので、勿論こうなるわな。4年生カルテットは全員ハーフ63分以内の力はあるわけだし、それ以外にもハーフのベストが64分前後の選手が何人もいる。1年生もうまく距離対応している選手がいるだろう。全て力を発揮した場合、間違いなく過去最高記録で通ることだろう。
 といっても不安要素は勿論ある。カルテットは宇賀地以外は100%の状態で望めなさそう。深津はまずまずだが、高林は出雲で不安を残す結果。星は回復途上である。星は走れそうだが、走るのであればBランクあたりまで望める状態にまで持ってきてほしい。井上も関カレ以降は不調。その他、渡邉など1回だけタイムを残したが、どうも不安定な選手がいる。飯田藤山も記録会の反動が心配など、強かった時にみせていた安定感というものはまだ元に戻っていない。1年生大量出走の可能性も問題だろう。悪いところが出るとガタガタとなりそうな気配が漂っている。落ちるということはないだろうけど、安定した成績で通過し、全日本箱根に繋げていってほしい。

出雲駅伝予想~駒澤大学

続いて、

屈辱の敗戦からの序章・・・【駒澤大学】


 平成の常勝軍団が今年の箱根で悪夢を見た。
出雲は終盤までトップで2位、全日本は3連覇と順風満帆、
箱根連覇に死角なしと思われたが、結果はまさかのシード陥落。
ゼロから巻き返しを誓い、復活を狙う駒澤大学を予想したい。

○日体大記録会
1万
12組
3位深津卓也(4年)28分57秒42
4位上野渉(1年)28分59秒84
5位飯田明徳(3年)29分11秒58★
17位撹上宏光(1年)29分32秒17

11組
6位久我和弥(1年)29分34秒71
10位藤山修一(4年)29分39秒21★
14位千葉健太(1年)29分47秒85
20位後藤田健介(1年)29分56秒02※途中で靴脱げる

10組
7位手塚佳宏(1年)29分41秒67
15位西澤俊晃(1年)29分44秒83

9組
6位藤原昌久(3年)30分12秒83


5千
33組
4位馬越幹成(2年)14分18秒98★
9位岡本尚文(2年)14分26秒05

31組
11位早瀬祐樹(3年)14分31秒18★

28組
3位玉木達也(3年)14分34秒85★
4位齋藤昌紀(1年)14分35秒11★
8位貝森大地(2年)14分44秒43★
11位山崎康隆(2年)14分46秒02★
22位前田伯(2年)14分54秒92★


渡邉潤(3年)1時間8分

 見る限り、基本的に1万は箱根予選路線、5千は出雲路線になっているように見える。
 1万は故障が噂されていた深津が28分台のタイムを出し、箱根予選は大丈夫だということをアピールした。1年生の上野にも競り勝ち、意地をみせた。もう一人問題の星は姿を見せず、状況は分からない。ただ、箱根予選には期待しない方がよさそうである。1年生は例の7人が全員出場し、全員30分切りを果たした。全員が箱根予選会を走るわけではないだろうが、かなり多く出走しそうな雰囲気がある。その他、飯田、藤山が好記録をマークした。間違いなくメンバーに入りそうである。
 
 5千は岡本以外が自己記録更新して、充実ぶりをアピール。馬越、早瀬は今季はともかく、来期に期待がかかるタイムである。出雲には出てくるだろう。後、一人なぜかハーフに出場していた渡邉は撃沈。どうも良いときと悪いときの差がかなり激しい傾向がある。箱根予選には多分出場してくるだろうが、通ったとして、本戦ではまだ使えなさそうだ。
 

出雲エントリー

名前/秋以降の動き、≪今までの実績≫
4年
宇賀地強/日カレ5千4位13分57秒37、1万欠場、≪2区6位。1万28分23秒62≫
高林祐介/日カレ5千7位14分08秒94、≪8区1位。ハーフ1時間2分36秒≫

3年
藤原昌久/1万30分12秒83≪ハーフ1時間4分25秒≫
早瀬祐樹/5千14分31秒18★

2年
岡本尚文/5千14分26秒05≪5千14分12秒45(高校)≫
馬越幹成/5千14分18秒98★
藤岡幸太郎/≪5千14分27秒53≫

1年
撹上宏光/1万29分32秒17≪1万29分21秒96≫
手塚佳宏/1万29分41秒67≪5千14分10秒95≫
久我和弥/1万29分34秒71≪5千14分15秒87≫

 主力は4年生の宇賀地と高林のみ、やっぱり本気メンバーではこなかった。過去、出雲、箱根予選、全日本、箱根の4レースに出場することになったチームで大東大と東海大は全部本気で臨むということをしたのだが、全部消化不良に終わっている。やっぱり出雲は新戦力を試すのが無難だろう。ただ、三大駅伝皆勤がかかっている宇賀地をどうするのか気になる。宇賀地の性格的には走りたがりそうな気がするのだが。その他、1年からは撹上と手塚、久我がエントリー。春からずっと調子のいい撹上ははコネ予選と読み、2人くらいは使いたい。後は、記録会で良かった選手でも使うのだろう。

宇賀地-馬越-久我-藤岡-手塚-岡本

 んー、あまり予想する意味はないのだろうが、一応やってみた。1区宇賀地にしてあるが、もし宇賀地を走らせるならここだろうと。3区で無理に追い上げさせる意味はない。1区で上位で繋いで2区以降にいい経験をさせてやることはできるだろう。

 2区は14分18秒を出した馬越にスピードを活かさせたい。3区は1年生で1万の記録が良かった久我。もう一人手塚を次に長い5区に。4区には監督が期待している藤岡を試させる。そしてアンカーは箱根予選にエントリーされておらず、まずまず走れている岡本で繋がせるという感じ。

 どうだろう。スピードが活かせれば、3区あたりまでは第1中継車から見える位置でレースを進められるのではないか。駒大は箱根で敗れた原因は選手層の薄さだった。それが改善しているかどうか見どころか。それに奮起すれば、箱根予選出場メンバーが活気付くだろうから、是非頑張ってもらいたいところだ。

☆冬のロードシーズンの成績~駒澤大学☆

今回は、箱根でまさかの凋落からの復活を狙う駒澤大学
ロードシーズンの成績をまとめました

《マークについて》
★名前★…3年生以下の今年の箱根出場者
名前★…3年生以下の箱根補欠又は出雲全日本、前年以降の箱根出場者



《注意事項》
※卒業生(あつぎ駅伝以外)及び新入生は今回成績に入れていません。
※学年は当時の学年です


1/25 あつぎ駅伝

1区(10.3㎞)高橋徹(4年)30分50秒区間4位(4)
2区(3.6㎞)田村康徳(4年)9分49秒区間2位(4→4)
3区(6.8㎞)飯田明徳★(2年)20分45秒区間3位(4→3)
4区(9.8㎞)我妻伸洋(4年)30分17秒区間6位(3→2)
5区(3.6㎞)早瀬祐樹(2年)9分56秒区間2位(2→2)
6区(8.095㎞)岩井太秀(4年)24分48秒区間4位(2→2)

んー、1.5軍の選手が出場したとはいえ、箱根に出場さえ叶わなかった國學院に負けるのはちょっとねえ…。まあ、4年生あたりはちょっと調整不足の面があったようなのである程度仕方ないか。飯田が順位をあげたのは収穫だろう。



2/1 神奈川ハーフ

3位飯田明徳★(2年)1時間4分57秒
9位岩本雄樹★(3年)1時間5分47秒
37位佐々木雅昭(1年)1時間8分29秒
38位早瀬祐樹(2年)1時間8分35秒
71位山崎康隆(1年)1時間11分09秒

 飯田がまずまずの結果。優勝とは1秒差と最後の争いまでトップ集団にいたことになる。その他はまだまだというところか。岩本はもうすぐ最終学年だし、そろそろもう少し高いレベルのタイムを出してほしいところだ。



2/3 丸亀ハーフ

8位★星創太★(3年)1時間2分30秒
12位★高林祐介★(3年)1時間2分36秒

 これは嬉しいニュースだ。駒大の宇賀地、深津、高林、星の4人は3年生カルテットといわれているば、高林と星はどうも他の2人からワンランク下という評価だったのだが、これは一気に株があがったのではないか。62分30秒台は中々のタイムだと思う。核となる選手は本当完全に出来ている。後は下がどこまで引き上げてくるかだ。



2/22 犬山ハーフ

2位★渡邉潤★(2年)1時間3分58秒

 箱根で戦犯扱いされていた渡邉が覚醒。63分台はまずまずのタイムといえる。箱根で東洋大をトップに押し上げた千葉にも競り勝った。とりあえず箱根でアンカーを任せられるくらい成長してくれたら嬉しいので、このまま頑張ってほしい。



2/22 熊日30km

3位★宇賀地強★1時間30分47秒

 駒大のエース宇賀地がここは意地をみせて学生トップの成績。まずまずの成績か。ただ、将来マラソンをやるのであればもっとタイムはほしかったところだ。



3/1 アジアクロカン

○12000m
17位深津卓也★(3年)36分43秒09

 昨年の千葉国際駅伝以降、坐骨神経痛で箱根駅伝をも欠場を余儀なくされていた深津が、約3ヵ月半ぶりの公式レース出場。記録はともかくまあ良かった。これからどんどん上がっていくだろう。



3/7 福岡国際クロカン

○シニア10km
12位★高林祐介★(3年)30分01秒

 佐藤敦之や三津谷らに離されたのは仕方がないか。メンバー的にみるとまあまあ健闘したところだろう。



3/8 玉名ハーフ

12位藤原昌久★(2年)1時間5分16秒

 この後行われた東京マラソンで優勝することになる前田が1時間3分で制したこの大会に藤原が出場。タイム的にはそれほどいいわけではないか。記録の出やすい上尾ハーフで64分台で走っているので、現状維持か。冬までには64分前後で走れるようになってほしい。




3/8 日本学生ハーフ

3位★星創太★(3年)1時間2分47秒
30位飯田明徳★(3年)1時間3分56秒
36位岩本雄樹★(3年)1時間4分09秒
84位★渡邉潤★(2年)1時間5分13秒
90位佐々木雅昭(1年)1時間5分18秒
183位早瀬祐樹(2年)1時間6分45秒

 この大会はは駒大のキャプテン池田が日本人トップの2位となり、主将として最後の試合で責任を果たした試合だった。これに続いたのは3年生トリオで追いつけ追い越せでやってきた星。池田と秒差でゴールに飛び込んだ。走って当然の選手とはいえ、年々確実に強くなっているのは素晴らしい。また、箱根に出場できなかった飯田、岩本、佐々木がまずまずの記録。少しずつ底上げはできてきたような感じはする。渡邉はもう少し走ってほしかったが、以前の大会で結果は残している。後は安定感か。





総括

 新4年生カルテットは順調と言っていいだろう。問題は底上げなのだが、これはまだもう少しといったところか。渡邉、岩本など時々いい走りはするもののまだ安定感が欠けており、信頼できるところまではいっていない。その中で飯田が各種大会でまずまずの結果を残し始めている。2年生の彼がいい結果を残しているのは、同じくらいのレベルにいる選手達には刺激になるだろう。
 箱根予選から箱根優勝(前年途中棄権を除く)というのは今までない。達成すれば初となるが、冬までに狙えるまでチーム力があがるのは不可能ではない。果たしてこの1年でどこまで成長(とうか元に戻る)のか注目される。

箱根駅伝総評~駒澤大学

前回王者が初の屈辱

往路15位復路7位

総合13位駒澤大学
(予想1位・区間予想4区間的中→2区4区6区10区、)

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シードラインとの差)
1区末松裕一(2年)1時間5分45秒区間19位(19)57秒差(23秒差)
2区宇賀地強(3年)1時間9分22秒区間6位(19→8)4分09秒差(-5秒差)
3区渡邉潤(2年)1時間7分12秒区間21位(8→17)6分31秒差(2分46秒差)
4区高橋徹(4年)57分48秒区間19位(17→18)8分59秒差(3分42秒差)
5区星創太(3年)1時間21分12秒区間7位区(18→15)7分55秒差(2分02秒差)

6区藤山修一(3年)1時間1分16秒区間16位(15→15)8分41秒差(2分58秒差)
7区我妻信洋(4年)1時間7分31秒区間19位(15→14)11分05秒差(4分22秒差)
8区高林祐介(3年)1時間6分27秒☆区間賞(14→14)10分38秒差(2分36秒差)
9区池田宗司(4年)1時間11分35秒区間3位(14→13)10分57秒差(1分59秒差)
10区太田行紀(4年)1時間12分12秒区間9位(13→13)11分06秒差(1分47秒差)

○総合13位 11時間20分20秒

【優秀選手】高林祐介…ようやく箱根で結果を
【喝!(激励の)】3年生以下の初出場者…強くなれ!

 東洋柏原の爆走、城西大の途中棄権、大東大の大健闘など、様々な波乱、予想外な展開が沢山あった今回の箱根駅伝だが、一番の波乱は何といっても駒大のシード落ちだろう。層が薄いという前もっての情報に加え、深津ケガという当日分かった情報二つあわせてもここまで酷いことになるとは、未だに持って信じられない。自分は上手い区間配置で総合優勝すると思ったが、一番の大外れ。深津欠場ということで区間予想も無茶苦茶に。まあ、よく4区間も当たっていたなと思うが…。
 どうしてここまで落ちたのか、ということを検証してみたい。



初の箱根出場者、玉砕
 誤算はもう最初からはじまっていた。1区の末松が区間19位と出遅れた。ちょっとムラがある選手だと思っていたが悪い方向に出てしまった。まだトップとは54秒差ではあったが、ここからもうすでに負のスパイラルは始まっていたようだ。2区宇賀地は9人抜きでエースの役割は果たしたようにみえるが、タイムは69分台であって決していいわけではない。駒大としてはここで早大に対してアドバンテージを取りたかったのだが、あまり差を詰めることができず傷口は広がった。そして3区で傷口から大出血が始まった。

 渡邉は序盤9位集団と一緒に走っていたが、10km手前で引き離されてからは、もう完全に自分を見失ったような走り。自分が挽回しなければというところで、思ったように走れずパニックになったような感じがする。いずれにせよ、ここで総合優勝の可能性はなくなった。4区に入っても悪い流れは止まらない。全く想定外の順位で受けた高橋も大苦戦。更に前との差は広がった。5区の星が意地の走りで3人抜きしたが、本人も納得できないであろうタイムだった。ただ、それでもシード権までは2分02秒にとどめ、まだ復路に望みはあると思われた。

 しかし、1日おいた復路でも流れを取り戻せなかった。6区藤山は自分で流れを引き寄せようとしたのか、最初の上りは区間一桁。しかし、後半でガス欠になってしまった。7区我妻は大八木監督から「15kmからが勝負」と言われていたが、その15kmからうまく走れなかったような感じ。前後を走っていた大学が区間20位以下で順位はあげたがシードラインとは4分22秒とシード権すらここで赤信号が灯ってしまった。



 ここまで箱根発出場者が7人中6人。その6人の区間順位は19、21、19、7、16、19。7は駅伝出場5回目の星なのでそれを除くと惨憺たる成績。経験が浅い上に、襷を貰った順位が悪く、どうやって走れば自分の力が出せるのか分からなかったのではないかと思われる。しかし、これほど経験が浅い選手を序盤から中盤に固める区間配置を取らざる終えなかったのは……。深津欠場の影響で、若い選手に序盤を任せなければ優勝ができないということだったのだろうが、残念ながら悪い方向に出てしまった。


最後で意地みせるが…
 最後の3区間は経験者。この3人のうち誰かを1人でも序盤に回していれば違っただろうが…。それはさておき、ここからはようやく本来の力を少しは発揮できたようだ。8区高林はこれまで20kmでちょっと結果を出せていなかったが、区間賞と素晴らしい走り。見た目で上をいっていた城西を交わしただけで、後は全くの一人旅の中なので評価できる。そういえば、どこかで集団で走るより一人でガンガン行くタイプという書き込みがあったが、その通りだった。まあ、しかし流れが悪い中、この走り。1人で2分近くシードラインとの差を詰めている。速さ以上に精神力がすごい。次期キャプテンというのも頷ける。走りで引っ張って駒大を立て直してほしいと思う。

 9区池田は暑さが懸念されたが、それはあまり関係ないような感じ。むしろ、先の高林の走りもあるので、区間賞じゃないのが不満な感じ。まあ、それでも区間3位で走ったので悪い走りではなかった。ただ、中盤以降10位を走っていたのが区間賞の中川(山学)、区間7位の笹谷(日大)だったので、思った程詰められず。やはりシードラインを走っている大学は本当に死に物狂いで走っている。いくら力のあるランナーとはいえ、後ろから追い上げるのはかなり厳しいのだなと痛感させられる結果だった。アンカーの太田は昨年ほどの走りはできず終戦。前年の優勝校が途中棄権以外でシード落ちするという初の屈辱を味わった。




『王者』だからこその苦悩
 深津がケガ(坐骨神経痛)していると分かったのは11月下旬であって、何も急なことではなかったはず。敵をくらますことと治る僅かな可能性も含めてエントリーはしていたが、もう深津はいないということでチーム内は分かっていたはずだ。ただ、1万m駒大記録保持者が抜けたというのは総合優勝を狙う(というか狙わなければいけなかった)駒大にとっては相当の痛手だった。

 もし、駒大が上位狙い、あわよくば優勝くらいの位置づけの大学であれば、目標をシード権に下方修正してしっかり戦うことができたと思うのだ。3区以降の失速も、優勝という事を考えるので空回りしたと思う。まずはシードと思っていれば、あそこまでおかしくはならなかったと思う。

 しかし、早くから3冠を公言(まあ出雲で敗れたがそれでも2位)しており、全日本で3連覇。箱根も前回に引き続き、当然優勝と少なくとも周りは箱根も優勝の期待は膨らんでいた。これまで上手くいっていたのだからという、油断もあったかもしれない。そういうことで優勝はかなり厳しいにも関わらず、往路に未知数の駅伝初出場者を3人使うという、博打のオーダーを組まざる終えなかった。そこに落とし穴があった。

 確かに潜在能力自体は7区までの選手はある。それにかけていたみたいだが、経験豊富な選手がいい流れで来ないと駒大といえども、それを発揮することは難しいのだ。何とかして優勝を狙えるオーダーを組もうとしたが、無理があった。でも、『王者』だからそうせざる終えなかった。ここに駒大の苦悩が見て取れる。

 また、今年度はずっといい流れで来ており、失敗という失敗がほとんどなかった。だから、失敗した際に立て直すというノウハウがいつになく欠けていたというのもあるだろう。ここまで全日本4区以外では区間5位以内という抜群の安定感を誇っていたが、裏を返せば失敗した時にどういうレースをするのかという部分が未知数ということ。しかも10何位での走りは考えもしなかったことだろう。これは自分の走りができなくても、仕方ないのかもしれない。そう考えると多少は今回のことは理解できるような気がする。(しかし、82回83回84回の優勝校が揃いも揃って予選行きとは…下克上当たり前になったもんだ)




来期への展望
 まあ、嘆いてばかりいても仕方ないので、次回の展望だ。
○卒業生出走メンバー
高橋徹4区19位・我妻信洋7区19位・池田宗司9区3位・太田行紀10区9位

○在校生出走メンバー
(末松裕一1区19位)・宇賀地強2区6位・渡邉潤3区21位・星創太5区7位・藤山修一6区16位・高林祐介8区1位

○在校生補欠メンバー
岩本雄樹・深津卓也・飯田明徳・藤原昌久・井上翔太

 まあ、やはり宇賀地、星、高林、深津の現3年生カルテットが中心だ。当然、2区5区9区あたりを担うのは当然のことだろう。それを岩本、井上、藤原あたりがどこまで追えるかというところだろう。またエントリーされていないが現1年の岡本や佐々木も楽しみな存在だそうだ。そして、新入生に高校駅伝1区1位2位の選手が入ってくるとか。そのまま即戦力になれば、かなり強力だ。

 上野-宇賀地-藤原-井上-星-藤山-飯田-千葉-深津-高林…こんな感じで組むことができれば、結構いけそうな気はするのだが。まあ、まだ相変わらず上位の選手と下位の選手に格差を感じてしまうので、やはり10番手前後の底上げが上位進出には必要不可欠だ。それができれば、神大しかない予選会からの優勝も不可能ではないはず。来期、駒大がどこまでリベンジをすることができるか注目である。

◆◇箱根駅伝区間予想-駒澤大学その2-◇◆

区間予想オーダー

1区我妻-2区宇賀地-3区池田-4区高橋-5区岩本
6区藤山-7区高林-8区星-9区深津-10区太田

山に主力を使わないようにできれば、本当に最強だ。

1区我妻伸洋(4年) 目標タイム:区間3位以内(早大・東洋大の前)
 意外な配置だろうが、絶好調を保っているのならば、ここでいいだろう。出来れば星や池田を他に回せたらだいぶ楽なのだがと思っていたのだが、これでいけるはず。出雲、全日本と選手と併走しながらあがっていっていた。ラストで勝ちきれるスパート力はないようだが、確実に繋いでくれそうだ。理想としては、早大と東洋大の前。早大は竹澤であれば宇賀地が付いていけるし、他だったら突き放せる。東洋大は大西と競い合う状態だったら粘られるので、前にいっておきたい。ここで凌げるようなら理想的だと思う。


2区宇賀地強(3年) 目標タイム:1時間7分58秒
 ここは3年連続宇賀地。学年があがるごとに確実に強くなっていってる。目標タイムが中途半端であるが、これは駒大の2区区間記録(79回箱根・松下)。3年で一学年上の松下の記録を破ったら、来年は本当に強い。木原や誰かと競い合う状態になったら、かなりいけるのではないかと思う。ここで前にいるのが山学大、日大、中学大、(早大)だけという展開になればいいだろう。


3区池田宗司(4年) 目標タイム:1時間3分30秒
 3区にエース級池田を投入。(来たとしたら)、今の状態の佐藤(東海大)、竹澤にもそんなに引けはとらないはず。ここに池田を置いてきたら他校にとっても脅威だろう。前を走っている大学も安心して走れないはず。抜けるかどうかは分からないが、前を行く大学が視界に完全に捉えられるところまではいきたいところだ。


4区高橋徹(4年) 目標タイム:56分20秒
 4年生ながら初出場の高橋。しかし、ここは耐える区間ではない。彼は府中ハーフで高林に最後まで付いて行った選手。前を追うことはできるだろう。できれば、1人くらいは捉えて山登り前にムードをあげておきたいところ。


5区岩本雄樹(3年) 目標タイム:1時間21分00秒
 府中ハーフなど、至近の記録会に全く出場していないことから山対策という意見がたくさん出ているし、その可能性は充分ある。山対策の選手は試合に出ないという傾向が強い駒大なので、間違いない。また、大八木監督は初出場の5人の名前をあげたそうだが、星、藤山、高橋、岩本、我妻で間違いないと思う。岩本で区間5位くらいで走れるなら非常に助かる。前回の区間5位くらいのタイムを参考に目標タイムを設置したが、これでいければ、山学大に2分以内、早大を上回れるかもしれない。復路に繋げるために是非早大を上回りたい。前回区間賞の加藤はトップで気持ちよく走ったが、追うことになれば焦るかもしれないので。前にいっておきたい。ちなみに5区星だったら、4区藤原8区高橋




6区藤山修一(3年) 目標タイム:1時間00分30秒
 6区は藤山。まあ、岩本と逆かもしれないが、何となくで。普通に考えれば、ここで早大が抜いていくはずだが、7区以降は駅伝経験豊富で強力な同級生が控えているので、焦らず自分のペースで走りたい。目標タイムとしてはやはり区間5位を参考に。早大加藤を58分30秒と考えれば、もう少し走りたいところか。ただ、焦らないようにだけしたい。


7区高林祐介(3年) 目標タイム:1時間4分30秒
 ここから駒大の誇る3年生が前を行く大学を猛追する。7区は高林。1年生の時この区間を走っており経験もある。まだ20kmをやっと走れたという感じだった時のタイムが1時間6分03秒。それを考えれば64分台は出せるだろう。全日本で早大をガンガン詰めたように、ここでも再現してもらおう。


8区星創太(3年) 目標タイム:1時間5分00秒
 あまりみんな考えていないだろう8区星。1区と5区を外したのでこのような感じになった。ここは当然、前回の深津の再現。単独走にちょっと疑問符がつくものの、全日本1区2位と実績は充分。ここで、駒大への流れを加速させたい。まあ、ここで1分は早大と違うだろう。


9区深津卓也(3年) 目標タイム:1時間9分00秒
 さて、満を持して深津登場。全日本ではアンカーで日本人トップの成績でゴールテープを切った。間違いなく区間賞候補。69分は前回の堺より速いが、トラックの持ちタイムを考えるとこのくらい…というか68分台で走ってもおかしくはない。ここで早大を逆転できるはず。相手は尾崎の可能性が高く、前回のようにやすやすとはいかないだろうが、スピードでは全然深津なので、前へいけるだろう。


10区太田行紀(4年) 目標タイム:1時間10分30秒
 アンカーは勿論太田。早大の前へ行っていたらまず逃げ切れるだろう。9区尾崎10区高原のオーダーを組んでいたら別だろうが、それだったらもっと早く抜けるとみる。もし、2年連続優勝のゴールテープを切れたら、62回63回の順大の工藤以来という大変名誉なこと。アンカーまでに磐石の態勢を築きたい。




まとめ
 3年生カルテットと池田を全部平地に回すことができれば、まず間違いなく勝てるというオーダー。というか自身の持つ復路新記録も狙える。層薄いという評価どこいった?という感じだ。まあ、力の劣る8番手以降が山なので平地は全日本そのままの戦力ということなので強いのだ。区間賞がないので山の駒大とは言われないが、特に山登りは74回大会から全くブレーキがない。特殊区間なのにこの安定感はすごい。今回もまとめてくるはず。29日の区間エントリーをみるまで分からないが、あの2人が山に来ていたら、優勝はほぼ間違いないといっていいだろう。


プロフィール

hakonankit

Author:hakonankit
FC2ブログへようこそ!

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR