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箱根駅伝論評~駒澤大学

往路8位復路2位
総合2位駒澤大学
(予想:往路6位復路5位総合5位・区間予想→2区のみ…)

 区間予想は星と上野の欠場、藤山の平地、深津の5区でもうめちゃくちゃ。順位予想も6区千葉を始め、復路の予想外の健闘で大きく外すことになってしまった。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区後藤田健介(1年)1時間5分14秒区間18位(18)2分47秒
2区宇賀地強(4年)1時間8分38秒区間3位(18→13)2分29秒
3区飯田明徳(3年)1時間5分57秒区間16位(13→13)5分18秒
4区久我和弥(1年)57分42秒区間8位(13→13)7分03秒
5区深津卓也(4年)1時間21分47秒区間4位(13→8)7分16秒

6区千葉健太(1年)59分44秒区間賞★(8→6)6分05秒
7区撹上宏光(1年)1時間5分48秒区間4位(6→4)6分57秒
8区井上翔太(2年)1時間7分05秒区間4位(4→4)7分06秒
9区高林祐介(4年)1時間10分19秒区間賞★(4→2)5分07秒
10区藤山修一(4年)1時間11分45秒区間3位(2→2)3分46秒

【敢闘賞】高林祐介…9区で主将の役目果たす
【殊勝賞】深津卓也…流れを引き寄せた
【技能賞】千葉健太…山下りの6区で区間賞
【皆勤賞】宇賀地強…3大駅伝全て出場

やっぱり4年は4年
 全日本の戦いぶりから、自分は大量の1年生よりも4年生がきっちり走れるかどうかの方が心配だった。その4年生カルテット(メンバーが少し違いますが…)に注目していたが、やはり4年生だった

 2区の宇賀地は1区の出遅れを取り戻すためにものすごく突っ込んだ。昨年も1区が遅れてしまい、追い上げを図ったがうまくいかず。しかし今年は崩れずにエースの走り。前回より大きく出遅れたため、順位は5つあげるにとどまったが、史上初の日本人による4年連続の70分切りで今回が一番いいタイム。また三大駅伝皆勤も達成。全部エース区間での起用、本当にお疲れ様と思う。

 また、その他の4年も頑張った。5区深津は本調子とまではいかなかったが、5人抜きの力走でチームを盛りたてた。9区高林主将は主要区間は初めてだったが、持ち前のガンガンいく走りを存分に披露。チームを2位まで浮上させた。アンカーの藤山は下りからのコンバートだったが、問題ない走り。大八木監督の檄もあり、最後の最後まで前を追った。初めて根性走りの兄と走りが重なった印象。

 とにもかくにも全員きっちり走りきった。


かつての強さが随所に
 勿論、4年生が役目を果たしたというのは前提として、復路は本当に頑張った。特に6区から8区は1年と2年で繋いでいる。

 6区千葉はエントリーの段階で非常にびっくり。どれだけ走れるのか疑問だったが、元々クロカンをやっていたこともあり足腰は鍛えられていたようで、ここでまさかの区間賞。これで波に乗ったか、7区撹上も区間4位の走りで2人抜き。8区の井上はイーブンペースで忠実に走り、3位を射程圏内に。この地点で復路トップ。その後、高林らが確実なものにしたが、下級生だけで復路をうまく滑り出したのはかつての駒大の姿か。

 それから序盤でもたついたにも関わらず、最終的に2位まで浮上したのも評価できる点。昨年も序盤で出遅れたが、このときはズルズルと引きずってしまい、8区から反撃も遅かった。しかし、今年は4区5区あたりから徐々に駒大らしさを取り戻し、最終的には1区の出遅れを忘れてしまうくらいである。誰かのミスを取り戻すというのも『らしさ』であった。


悔やまれる1区候補の離脱
 ただ、それだけに1区の候補の上野と星が相次いで離脱してしまったのは優勝争いという観点からすると残念無念。まず全日本で1区を務めた上野が合宿で故障。当日は8区の当て馬担当。開いた1区には星が入った。経験もあるし、暑さと単独走に弱いというので適正もあったため、そのまま入るだろうと思われた。

 ところがどっこい。当日変更で後藤田に。区間配置からして、多分星は区間エントリー後の離脱だったのではないか。そうでなければ、マイペース型の後藤田1区というのは無かったかと。その後藤田は予想通りハイペースに10km持たずに脱落。これはブレーキではなく、実力不足。多分復路なら区間上位で走れていたと思う。

 もし1区に上野や星が出場していたら2区宇賀地も突っ込む必要なく、3区飯田ももう少し力を出していた。そうすれば、ゴールでついていた3分46秒差は果たしてどうなっていたのか考えてしまう。唯一東洋に対抗できる戦力を持っていただけにここだけは惜しかった。複数故障者が出てしまったことだけは『らしさ』がなかったということか。

 それでも、予選会があったこと、出雲・全日本の戦績を考えるとよく立て直したといった方がいいだろう。

来期への展望

○卒業生出走メンバー(抜けるメンバー)
宇賀地強2区3位、深津卓也5区4位、高林祐介9区1位、藤山修一10区3位

○在校生出走メンバー
後藤田健介1区18位、飯田明徳3区16位、久我和弥4区8位、千葉健太6区1位、撹上宏光7区4位、井上翔太8区4位

○補欠メンバー(+α)
藤原昌久、上野渉、西澤俊晃、手塚任宏、(渡邉潤(前回3区21位)、油布、郡司、窪田、湯地など)

 卒業生は4人とまあ平均的なのだが、2区5区9区10区と長距離区間4人とも抜けてしまうのはちょっと痛いかな。それだけ4年がきっちりしていたということだが。

 それとこのチーム、新4年と3年の層が非常に薄い。新2年は充実しているが、下手すると7人衆全員来年の箱根に出場ということになる。出雲全日本は大丈夫だろうが、さすがに箱根ということになるとちょっと怖い。なので、来年に関してはちょっと厳しいかもしれない。今の1年が上級生となる88回、89回の方が面白そうかなと思う。

 まあ、今年の戦い方を見たら、近いうちにまた頂点を取るかなと思う。

箱根区間予想~駒澤大学

100の力を出せば優勝
駒澤大学

09全日本7位、09箱根予選1位、09箱根13位、08箱根1位


エントリー選手

詳細

S(5点):エース区間又は山で大稼ぎできる選手
A(4点):エース区間又は山で区間上位で走れる選手
宇賀地強(4年)/≪09全日本2区1位、09予選9位、09出雲3区1位、09箱根2区6位≫エース。小柄だが非常に安定感がありタフな選手。以前は強い選手と併走しているときに力を出していたが、最近は一人でも走れるようになった。4年連続2区はほぼ確実。
星創太(4年)/≪09全日本4区23位、09予選50位、09箱根5区7位≫春に故障して前半を棒に降った。全日本は当日のアクシデントで大ブレーキとなったが、復帰している。全快で山登りなら大きな貯金を見込めるのだが…。暑さと単独走は苦手。

B(3点):主要区間で区間上位で走れる選手
深津卓也(4年)/≪09全日本8区6位、09予選3位≫単独走が得意。宇賀地と2大エースと称されていたが、昨年の箱根前故障して以降、安定性に欠いている
高林祐介(4年)/≪09全日本6区1位、09予選8位、09出雲1区11位、09箱根8区1位≫主将。集団走より一人でガンガン行くのが得意。元々スピードランナーだが、現在は長い距離の方が安定感がある。
藤山修一(4年)/≪09予選41位、09箱根6区16位≫6区第一候補だが、走力もついたので平地もある?。

C(2点):繋ぎ区間で区間上位が期待できる選手
飯田明徳(3年)/≪09予選17位≫まずまずのレベルで安定している
井上翔太(2年)/≪09予選75位≫細かい故障が多い。
上野渉(1年)/≪09全日本1区9位、09予選16位≫スピードランナーだが、早くも20kmに対応している。ただ、大舞台でもうちょっとという成績が続いている
後藤田健介(1年)/≪09全日本7区4位、09予選49位≫

D(1点):繋ぎ区間で何とか区間中位で繋ぐくらいの選手
藤原昌久(3年)/≪≫春先は調子が良かったが、最近はあまりいい結果を残せていない
千葉健太(1年)/≪09全日本3区7位、09予選62位≫1年生にしては十分だが、もう少しという成績が続いている
撹上宏光(1年)/≪09全日本5区4位≫1年生7人衆で一番伸びた選手。ただ、唯一20kmを経験していない
手塚佳宏(1年)/≪09出雲6区9位≫安定している

E(0点):繋ぎ区間でも苦しいであろう選手
西澤俊晃(1年)/≪09予選85位≫
岩本雄樹(4年)/≪≫最近のハーフで撃沈したが…山の控えか?
久我和弥(1年)/≪09予選137位≫


上位10人平均(16人平均):2.6点(1.8点) 昨年:2.7点(2.1点)
※昨年の自分の記事見てみると基準あまりしっかりしていないようですが一応

5千10人平均(16人平均):1位13分59秒70(①14分06秒97)
1万10人平均(16人平均):3位29分08秒33(①29分20秒23・14人)
ハーフ10人平均(16人平均):1位63分25秒6(①63分52秒9・15人)


戦力分析

 まずは一番下の平均タイムを見てみよう。3つとも非常に高いレベルで安定している。5千は10人でなんと13分台。1万は城西と日体大に僅かに負けているが、高林が28分台の実力がある選手なので、実質1位。ハーフはインフレ気味の箱根予選(このため農大とは僅差)を合わせてあるが、3位以下は大きく引き離している。エントリー選手全員を合わせたのは全部トップ。これだけを見ると、優勝候補本命と一見思うのだが、そうはならない様々な理由があるので、十人十色の予想となっている。

 先に良い点から見てみようか。やはり4年生カルテットと1年生カルテットの能力値が非常に高いことがあげられる。まず4年生だが宇賀地はSランクに限りなく近いAランク深津、高林もAランクにしてもいいかもしれないくらい。特に宇賀地と高林の安定感はすごく、箱根でも期待大。また藤山も走力がついて、6区でかなりの好走をする可能性はある。そして1年生はほとんど全員が安定している。とかく1万30分以内で全員走ったのは素晴らしい。また1番手の上野は距離が不安視されていたが、しっかり結果を残した。その他、飯田や井上も20kmで結果を残しているのも大きい。

 ただし、不安要素は多々ある。まずは2年3年の少なさ。この2学年合わせて16人中3人。前回出走した渡邉がエントリー漏れしまい駅伝出場経験は井上のみ。彼らが出場するとなると経験不足とプレッシャーが心配。1年生が一番多いし、選手層はそんなに厚くはない。その大量エントリーの1年生だが、いくらポテンシャルが高い選手とはいえ、1年生を大量に使うのはリスクが伴う。また、4年生も深津、星に不安が残る。特に深津はエントリーの時点で70%の状態だそう。それと常に「3位以内」を目標に掲げる大八木監督が、「3位」とトーンダウンしているのも気に掛かる。1年生を多数使いたいという発言もあり、来年以降を見据えての起用もあるかもしれない(確かに4年生が抜ける来年はきつい)。

 色々考えながら箱根予想といきたい。

区間予想

山王道:上野-宇賀地-高林-撹上-星 藤山-千葉-後藤田-深津-飯田←これでいきます
山2番手?:星-宇賀地-上野-撹上-飯田 岩本-高林-後藤田-深津-藤山
おまけ(1年生7人ver):上野-宇賀地-高林-撹上-後藤田 久我-西澤-手塚-深津-千葉

 星、藤山の山の第一候補の2人が万全ならこんな感じになるのではないかと思います。全日本で1区を走った上野がそのまま1区。経験もあるし、次がエースなので、気負わず自分の走りを。そして宇賀地。ダニエルには負けるだろうが、日本人トップを取れる可能性は十分。タイムは67分台で駒大記録を作るのがノルマか。このくらいで走れば強豪チームから1分から2分貯金することができるはずである。

 続いて、前回大ブレーキとなった3区。今年は繋ぎではなく、攻める3区にすると思い高林。本人も3区が走りやすいと言っているし、今年の3区は全体的に力が落ちるはず。万が一、出遅れていても今の高林の力ならガンガンいけるはず。理想はトップ争いである。そして4区は全日本で前半からガンガンといった撹上。その突っ込み方、20km未経験ということを考えると最短区間の4区はうってつけだろう。

 山は5区は。脚は大丈夫という仮定での起用になるが、昨年はかなり悪い流れの中、区間一桁で走った。上位で襷をもらえば更なる上位も可能なはずだ。藤山も平地で起用できる走力がついてきているので、今度は区間一桁、いや、上位を期待できるはずだ。どちらも区間5位以内でクリアできれば、総合順位もかなり期待できるだろう。

 その後は千葉後藤田の1年生リレー。ポテンシャルはある千葉が7区、そしてロードが得意で後半型の後藤田が後半に登りのある8区。個人的に後藤田には結構期待を寄せている。そして9区は深津。状態が上がっていないとはいえ、他には考えられない。坐骨神経痛を再発などしない限りは起用されるはず。最後は飯田。初出場で不安がる声もあるだろうが、予選16位を残せるのは贅沢だろう。他には関カレハーフ5位の井上らも候補になるだろう。

 理想的にレースが進めば、やはりトップ有力。選手の数はいるし、状態次第で様々なオーダーが組める山が星、藤山でない可能性もある。その場合は星が1区に回って、藤山が復路の何処か。念のために山の直後の7区に高林を回すという感じにしてみたが…ちょっとしっくりこないか。後は遊びで1年生7人'''使ってみた。うまくいけばこれでもシード権取れるんじゃねーの?w まあ、大失速の可能性もあるわけなので、絶対ないだろうけどね。

 とりあえず、不安要素をどこまで出さないようにするか。前も書いたが全チームが100の力を出しきったと仮定すれば、駒大が1位。最近、安定性に欠けてしまっているが、どこまで修正できるか見物である。

エントリー選手詳細~駒澤大学

4年

宇賀地強/5千13分43秒34、1万28分23秒62、ハーフ62分54秒

4月5千13分48秒38
4月1万28分23秒62★
【関カレ1万28分54秒70】
【関カレハーフ1時間4分09秒】
【日本選手権5千13分59秒55】
【ユニバー1万6位28分25秒74】
【ユニバー5千13位14分23秒82(予選14分00秒22)】
【日カレ5千4位13分57秒37】
【出雲3区1位】
【箱根予選9位】
【全日本2区1位】

深津卓也/5千13分43秒01、1万28分24秒17、ハーフ62分31秒

4月5千13分57秒89
【関カレ1万16位30分21秒02】
【関カレ5千10位13分58秒24】
【日本選手権5千14位14分20秒50】
9月1万28分57秒42
【箱根予選3位】
【全日本8区6位】

高林祐介/5千13分55秒64、1万(なし)、ハーフ62分36秒

4月5千13分58秒72
4月千五3分51秒85
4月5千13分56秒89
【関カレ千五7位3分52秒43】
【関カレ5千15位14分02秒90】
札幌ハーフ1時間4分29秒
【日カレ5千7位14分08秒94】
【出雲1区11位】
【箱根予選8位】
【全日本6区1位】

星創太/5千13分50秒05、1万28分45秒26、ハーフ62分30秒

【箱根予選50位】
【全日本4区23位】

藤山修一/5千14分18秒80、1万29分39秒21、ハーフ64分05秒

4月ハーフ1時間7分15秒
4月5千14分21秒18
5月1万29分59秒14
9月1万29分39秒21★
【箱根予選41位】

岩本雄樹/5千14分24秒88、1万(なし)、ハーフ64分09秒

4月ハーフ1時間6分16秒
5月3障9分05秒88
【関カレ3障10位9分09秒60(予選9分00秒35)
上尾ハーフ1時間12分34秒

3年

飯田明徳/5千14分14秒21、1万29分11秒58、ハーフ63分29秒

4月5千14分14秒21★
5月ハーフ1時間3分54秒
6月5千14分24秒58
9月1万29分11秒58★
【箱根予選17位】

藤原昌久/5千14分26秒29、1万30分12秒83、ハーフ64分25秒

4月10マイル50分34秒
5月ハーフ1時間4分59秒
6月5千14分26秒29★
7月ハーフ1時間6分54秒
9月1万30分12秒83
高島平1時間3分16秒


2年

井上翔太/5千14分14秒39、1万29分38秒66、ハーフ64分31秒

4月ハーフ1時間5分38秒
4月1万29分38秒66★
【関カレハーフ5位1時間4分41秒】
【箱根予選75位】

1年

上野渉/5千13分56秒34、1万28分55秒74、ハーフ63分26秒

4月千五3分53秒74
4月5千13分56秒34★
【関カレ5千17位14分09秒45】
6月1万28分55秒74★
9月1万28分59秒84
【箱根予選16位】
【全日本1区9位】

千葉健太/5千14分02秒35、1万29分39秒97、ハーフ64分22秒

4月5千14分02秒35★
【関カレ1万14位29分54秒97】
7月5千14分22秒80
9月1万29分47秒85
【箱根予選62位】
【全日本3区7位】

撹上宏光/5千14分08秒99、1万29分21秒96、ハーフ(なし)

4月5千14分08秒99★
4月1万29分21秒96★
5月5千14分25秒62
9月1万29分32秒17
【全日本5区4位】

久我和弥/5千14分15秒87、1万29分34秒71、ハーフ65分29秒

4月5千14分16秒47
4月5千14分15秒87★
5月1万29分58秒27
9月1万29分34秒71★
【箱根予選137位】


手塚佳宏/5千14分10秒95、1万29分41秒67、ハーフ64分50秒

4月5千14分28秒99
4月5千14分10秒95★
6月5千14分39秒26
9月1万29分41秒67★
【出雲6区9位】
高島平1時間1分27秒
11月1万29分57秒07

後藤田健介/5千14分12秒15、1万29分40秒62、ハーフ64分14秒

4月5千14分12秒17★
4月1万29分40秒62★
6月5千14分24秒12
9月1万29分56秒02
【箱根予選49位】
【全日本7区4位】

西澤俊晃/5千14分14秒18、1万29分44秒83、ハーフ64分42秒

4月千五3分55秒95
4月千五3分55秒28
4月5千14分14秒18★
【関カレ千五4分02秒57】
9月1万29分44秒83
【箱根予選85位】


○主なエントリー漏れ

渡邊潤/≪箱根3区21位、ハーフ1時間3分58秒≫

4月10マイル50分32秒
【関カレハーフ33位1時間8分24秒】
9月ハーフ1時間8分15秒

駒澤大学~全日本大学駅伝まとめ

強さは見せたのか!?・・・【駒澤大学】


区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差(シード権との差)
1区上野渉(1年)44分28秒区間9位(9→8)1分37秒
2区宇賀地強(4年)37分50秒区間賞(8→1)-3秒
3区千葉健太(1年)28分31秒区間7位(1→1)-23秒
4区星創大(4年)46分50秒区間23位(1→13)4分09秒(2分19秒)
5区撹上宏光(1年)35分14秒区間4位(13→11)3分58秒(1分40秒)
6区高林祐介(4年)36分09秒区間賞(11→7)2分51秒(33秒)
7区後藤田健介(1年)36分28秒区間4位(7→7)3分13秒(4秒)
8区深津卓也(4年)61分08秒区間6位(7→7)5分34秒(12秒)
○総合7位駒澤大学5時間26分38秒

(予想1位・言い訳→)1年生の状態次第ではシード落ちも無くはないと思っていましたが、予想外の形でした。あのブレーキは予期するのは無理です

宇賀地&高林は駒大魂を受け継ぐ男
  宇賀地と高林なしでは今の駒大を語ることは出来ないだろう。宇賀地は1区上野から想定よりやや後ろの位置で襷をもらうと、爆走。前にいるチームを次々と交わして、あっという間にトップ集団に。残り3kmは東海大のスーパールーキー村澤と手に汗握るデットヒート。残り1km渾身のスパートで振り切って、トップ中継。区間新はならなかったが素晴らしい走り。宇賀地は3年まで、競り合っていると強いが、単独走は苦手というイメージがあった。実際に、昨年度の出雲と箱根は力が出せなかった。が、今年に入って一回りも二回りも成長。1年からエース区間で起用されたため区間賞が中々取れなかったが、今年は出雲から立て続けに獲得(まあ走った選手のレベルが昨年より低いというのはあるが…)。もう学生長距離界のエースといってもいいくらいだ。

 そして、高林の働きも見逃せない。彼は宇賀地とは逆に競り合うより、自分でぐいぐい行くと力が出せるタイプ。襷を貰ったのは星の失速後、優勝はほぼ不可能で、シード権も黄信号という状況だったが、本当に意地と根性の走り。4人抜きで12kmの区間で1分以上、シードラインとの差を縮めた。駒大の伝統といえば、崩れない安定さ、誰かがミスしても誰かが必ずカバーするというもの。最近はそれが脆くなった印象はあるが、この2人はしっかり受け継いでいる。箱根でも区間賞やそれに順ずる成績を必ず残すだろう。


復活Vへ、視界は良好か、それとも…
 えっと、星に関してのブレーキはいいだろう。まあ、箱根ではお前は必ず必要なんだ、というメッセージでの起用かなと思っておく。後はちょっとピーキングがずれた選手もいたが、全体的によくやったのではないか。特に撹上と後藤田は満点に近い。撹上は予選の疲れとか無かった選手ではあるが、4区の次、すなわち大ブレーキの直後に襷を受け取った選手。突っ込んで大丈夫かと思ったが、最後まで持った。後藤田はあの状況で後半勝負と冷静な判断をした。決して高林だけの力だけで一時的にでも5位に浮上したのではなく、初駅伝の選手も箱根と違い仕事をしたので力はあるでしょう。

 ただ、4年生2人と3年2年あたりに不安要素はある。深津と星は故障などしていた分、夏の間に宇賀地と高林に差をつけられた感じがする。深津は本人があまり得意な展開ではなかったし、9区であれば多分大丈夫だとは思うが、星はどうだろう。前回は5区だったが、それはちょっと任せづらいかなあ。まあ原因がハッキリしているが、ちょっと使うのに怖さはある。そして3年2年に選手がいないので、星や1年生の何人かがちょっとまずいとかなった場合、代わりがいない。1年も失速の可能性があるので、不確定要素は探せばある。といっても、うらやましい選手が何人もいるのは事実である。

星-宇賀地-上野-撹上-飯田 藤山-高林-後藤田-深津-井上

 何だか往路がまた手薄だと突っ込まれそうな感じですね。星は暑いのが苦手なのと、多分ゆったりとなる1区の流れなら大丈夫だろうということで。3区からは1年生や初出場が続くが、高林と深津が復路向きなので、こうなった。全日本から撹上は4区向き、後藤田は8区向きかなあと。後、有力1年では千葉を外したが、ここのところもう一つの走りが続いているため。また、飯田が走らなかったのは山対策という解釈をした。藤山の欠場もそうだろうから、多分こうだと思うんだが。

 まあ、どうやってもちょっと脆さが見え隠れはするんだが、やっぱ速いランナーは揃ってはいるよな。やっぱり優勝の可能性が比較的高い大学といって差し支えないだろう。

全日本駅伝予想@駒澤大学

ラスト!

目指せ!4連覇・・・【駒澤大学】


出雲成績
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区高林祐介(4年)23分41秒区間11位(11)1分11秒差
2区馬越幹成(2年)16分57秒区間12位(11→12)1分08秒差
3区宇賀地強(4年)22分48秒区間賞(12→6)37秒差
4区岡本尚文(2年)19分19秒区間11位(6→8)1分18秒差
5区早瀬祐樹(3年)20分20秒区間14位(8→11)1分56秒差
6区手塚佳宏(1年)30分46秒区間9位(11→10)3分44秒差
総合10位2時間13分51秒

箱根予選成績
3位深津卓也(4年)59分27秒
8位高林祐介(4年)59分36秒
9位宇賀地強(4年)59分37秒
16位上野渉(1年)60分08秒
17位飯田明徳(3年)60分10秒
41位藤山修一(4年)60分45秒
49位後藤田健介(1年)60分53秒
50位星創太(4年)60分53秒
62位千葉健太(1年)61分01秒
75位井上翔太(2年)61分09秒


総合1位10時間3分39秒
85位西澤俊晃(1年)61分20秒
137位久我和弥(1年)62分04秒

 出雲では宇賀地の成長は見たものの、高林が上手く走れずあれ?という感じだったが、箱根予選ではさすがの強さを見せた。昨年の千葉国際からずっと調子の上がらなかった深津が復活。出雲経由の高林宇賀地も20kmではさすがの走りをみせた。出遅れていた星はペースメーカーに徹して1年生の潜在能力を引き出した。

 また、新戦力の飯田と上野の著しい成長も見られ、全日本も箱根も一気に優勝戦線に名乗りをあげてきた。全日本も下級生を中心に疲れやピーキングのずれが心配ではあるが、14年ぶりの4連覇を目指せる下地は出来上がっていると見る。


全日本エントリーメンバー
4年
宇賀地強/箱根予選9位、出雲3区1位≪箱根2区6位。1万28分23秒62≫
深津卓也/予選3位≪箱根補欠(昨年8区1位)、5千13分43秒01≫
高林祐介/予選8位、出雲1区11位≪箱根8区1位、ハーフ1時間2分36秒≫
星創太/予選50位≪5区7位、ハーフ1時間2分30秒≫

3年
飯田明徳/予選17位≪箱根補欠、1万29分11秒58≫

2年
井上翔太/予選75位≪箱根補欠1万29分38秒66≫
藤岡幸太郎/≪5千14分27秒53≫

1年
上野渉/予選16位≪5千13分56秒34≫
千葉健太/予選62位≪5千14分02秒35≫
撹上宏光/≪1万29分21秒96≫
久我和弥/予選137位≪5千14分15秒87≫
後藤田健介/予選49位≪1万29分40秒62≫
西澤俊晃/予選85位≪5千14分15秒87≫

○主なエントリー漏れ
藤山修一/予選41位≪6区16位。5千14分18秒80≫
手塚佳宏(1年)/出雲6区9位、20km1時間1分27秒≪5千14分10秒95≫

 メンバーから予選チーム6位の藤山と出雲アンカーの手塚が外れたが、藤山は山籠り、手塚は出雲高島平の連戦で休ませるためだと思われる。その他は、まずまずメンバーが揃っている。1年生が6人もエントリーしているというのはあれだが、大八木監督は1年生を試させたいということを話していたので3人くらいは出場してくると思われる。

 その他は順当だろう。入学以来優勝しか経験していない4年生カルテットも仕上がりはいいし、少数精鋭の3年2年も走力はある。1年生を経験といっても大事なところは彼らが担うだろう。

 戦略だが、自分は序盤は宇賀地以外は駅伝初出場の選手で固めるのではないかと思っている。勿論、4年生の方が連戦に強いので、調子が落ちていたら仕方ないが、上野とか飯田とか序盤から中盤に固めるのはどうか。箱根はそれで失敗したけど、層の厚さはずっと上なので、やってみるのはどうだろうか。

予想:上野-宇賀地-千葉-飯田-撹上-高林-星-深津

 我ながらすごい後半重視だなと思う。1区上野は1年生の中で高レベルで安定しているし、高校駅伝1区区間賞というのを見てもラストのキレはある。安全策で飯田とか星も考えたが、ここはスピードのある上野にかけたい。2区は勿論4年連続で宇賀地。いつもここで流れを作っているのが連覇の要因の一つになっている。最後も宇賀地らしい全力の走りをお願いしたい。

 3区はちょっと迷ったが、一応千葉。1年の中で駅伝経験が豊富なので彼にしたが、後藤田とか星という選択肢もあるか。そして4区は初登場でいきなりエース区間の飯田。ただ、今季はずっと安定した成績を残し続けているからありえるだろう。3年生1人でプレッシャーもあるだろうが、頑張ってほしい。5区は1年生の中で唯一出雲にも箱根予選にも出場していない撹上。おそらく出場するだろう。成長度では一番高い彼で区間上位を狙う。

 ここでどうだろう。頑張れば3位くらいにはつけているか。もしそのくらいであればここから強力。2年連続6区で区間賞の高林は勿論6区。ここをターニングポイントとして、7区星、8区深津で一気に畳み掛けてトップを奪うことは充分可能だろう。さすがにここまではしないかもだが、前哨戦の全日本なのでやってほしいオーダーだ。

 4年生は特に思い入れがあるだろう全日本。4連覇は充分可能とみる。




 というわけで、予定の15チーム終了。何とかやり追えた。区間オーダー発表はおそらく明日の夕方だろうから、順位予想はそれ以降ということで。区間オーダー的には昨年25%当てたので、何とかそれに準じる成績だったらなあと思っているのだが…。

 それでは、また明日の夕方に会いましょう!


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