2008/12/08
続いて、要注目の東洋大
◇11/23日体大記録会1万m
<7組>
2位宇野博之(1年)28分55秒32
5位佐藤寛才(1年)29分11秒23
9位本田勝也(2年)29分27秒16
◇1万m記録挑戦会
★大西智也(4年)28分54秒02
★大津翔吾(2年)29分14秒66
★山本裕之(4年)29分21秒96
★若松儀裕(4年)29分36秒13
佐藤寛才(1年)29分40秒79
★千葉優(2年)29分45秒30
★大西一輝(4年)30分02秒57
富永光(2年)30分02秒66
本田勝也(2年)30分07秒06
田中貴章(1年)30分10秒40
★世古浩基(3年)30分14秒85
上健太郎(3年)30分14秒85
佐藤友彬(3年)30分15秒61
★市川健一(4年)30分19秒35
★飛坂篤恭(4年)30分22秒77
今井翔太(2年)30分23秒21
藤野俊成(1年)30分23秒37
池田亮太(2年)30分23秒49
鴛海辰矢(2年)30分26秒07
千葉貴士(2年)30分37秒74
小田切祟(3年)30分39秒82
小林和輝(2年)30分51秒39
西澤由浩(1年)31分06秒45
★松尾孝(4年)31分23秒63
橘翔一郎(2年)31分24秒21
笹田一樹(2年)31分28秒73
高山直樹(3年)31分52秒28
坂本芳行(4年)31分53秒11
柳沼順朝(3年)32分04秒20
秋田賢治(2年)32分07秒28
倉陽一(4年)32分12秒05
熊田成弥(1年)32分16秒35
鈴木俊(1年)32分32秒67
欠場:★高見、★森、★横山、★釜石
澤田、★岸村、川上
事件は12月入ってからなので、ここは記録会のみということで…
東洋大に追い風が吹いている。
まずは日体大記録会で、1年生宇野が28分台突入、佐藤も29分10秒台の記録!
柏原の影に隠れて、目立たなかったが、ここに来て急成長
しかも宇野はキャプテン大西を差し置いて6区らしい。
28分台のランナーが山下りをすることはあんまりない。
自分の記憶では中大・野村以来のような気がする。
いつも山でコケる東洋大だが、救世主となれるかどうか。
また佐藤や本田も20kmの実績がないのが難点だが、
16人のエントリーには入ってくるのは間違いないタイム。
他の大学ならもう間違いなく10人に入ってくる。
これでも当確ランプが押せないのは東洋大の層が厚いからである。
続いて、記録挑戦会だが、これも全大学中1番よいだろう。
大西はペースメーカーだったらしいが、みんな振り切って独走
28分54秒のタイムで自己ベストだったがまだこんなタイムなんだと驚いている。
インカレや駅伝など大舞台で全く外さないという選手なのだ。
黒崎の穴は完全に埋まったといっていいだろう。
また主力格の大津と山本も順調に来ており、若松も昨年と同様上がってきた。
昨年出走した主力はだいたい戻ってきた。
大西一と市川はかなり厳しくなったが、6区は代わりがでてきたし、
市川は昨年も走ってないんで、戦力ダウンということはない。
佐藤、千葉、飛坂、池田、富永は日体大記録会や上尾を走っているのでやや疲れがあったか。
箱根までにはある程度戻してくるはずでそんな問題にすることはないだろう。
しかし、これだけ充実していると16人及び10人選ぶのにかなり頭を悩ませることになりそうだ。
苦心して16人エントリーを予想してみる。
◇箱根駅伝16人エントリー予想
◎エース、○主力、●中堅、△10人有力、▲チャンスあり、×16人有力
4年
◎大西智、○山本、●若松、△飛坂、×大西一
3年
▲世古、×釜石
2年
○大津、●高見、●千葉優、△池田、▲冨永、▲本田
1年
○柏原、●宇野、▲佐藤
こうみると、3年生が意外と誰もいないのだなと感じる。
前回、アンカーで岸村が走った世代なのだが、他学年に比べて出てこない。
世代No1であろう釜石が思わしくなく、上手く上がっていかないのだろうか。
×つけてある人は山の控えという位置づけ。
彼らが山で出走があった時は何かアクシデントが合った時ということ。
大西一は平地に回る可能性もあるか。
ただ、かなり色々迷った。市川を入れるかどうか悩んだり、出雲、全日本連続して走った森を外したり、
記録会1回しか結果を残していない選手を入れたりなど、ちょっと無茶苦茶かもしれない。
一応、現時点で調子のいい選手を入れたという感じなのだが、果たして何人当たるだろうか。
エースは勿論、4年生の大西智。
大きな大会で外したことなく、ロードで特に力を発揮するタイプ。
失敗レースは1年の5区くらいではないですかね?
往路のおそらく速い区間での出走となるだろうが、
1区なら区間賞、2区でも駒大宇賀地以上の活躍を臨める力はあると思われる。
精神的にも強いし、間違いなく東洋大に勢いをつける存在だ。
それに次ぐ存在は、次期エース候補の柏原。
今シーズン序盤から現れた救世主で駅伝シーズンに入っても蔭りが見えない。
出雲1区2位、全日本2区区間賞と1年生らしからぬ働きを見せている。
起用区間は川嶋元監督が公の場で山登りと宣言しているので間違いないはず。
あのかっ飛ばし走法がどこまで山登りで通用するか疑問符はつくが、
もし何も問題がなければ、今井の記録に迫る走りができるだろう。
その他、主要区間を担う可能性が高いのが4年の山本と2年の大津。
山本は陸上経験が浅いが1年の頃からずっと期待され続けていた選手。
2年の箱根でついに快走し、期待されたがその後は故障が続いていた。
しかし、全日本でレースに復帰し、上尾、記録会とどんどん調子をあげてきた。
順当に行けば、1区か3区で走るだろう。
大津は元々長い距離には定評がある選手だったが、この秋能力が開花。
全日本でアンカーを務め、チームの順位を押し上げた。
箱根は復路の重鎮9区が濃厚だ。
そして、その後に続く選手がぞろぞろといるのが東洋大の特徴。
この秋から伸びてきた高見、前回箱根3区の若松、1年生時出雲経験した千葉優と実力者が揃う。
また6区候補の宇野といいランナーが揃っている。
層が厚い東洋大とはいえ、ここまでのランナーはアクシデントがない限りは出場するはず。
後は10人入りを虎視眈々と狙うランナーが沢山いる。
上尾で好走した池田、冨永、世古や、記録会で好走した佐藤、本田
過去駅伝経験者の飛坂、予想エントリーに入れなかった選手でも面白い選手はいる。
調子の良い選手が復路の繋ぎでいい走りをするに違いない。
1年生の山さえうまくいけば、本当に優勝してしまいそうな雰囲気だ。
まあ、この時期にいい記録を出したランナーは箱根本番で失速する選手も結構多いのだが、
これだけ選手層が厚いのだから、さすがに失速が頻発することはないと思うのだが。
ただ悲しいのが、例の事件。もう説明する暇はないだろうが、
部の雰囲気がめちゃくちゃになったのは確かなこと。
世間(東洋大周囲や沿道とか)
からは冷たい視線が注がれているだろうし、
果たして実力どおりに走れるだろうか
うちの親は、
「奮発して優勝するでしょ。周りの声?んなもんに負けちゃいかん。そんな精神的に弱かったらいかん」
と簡単に言っているが、プロや実業団じゃないんだから…
大学トップ集団の精神力がどの程度あるか分からないが、
自分の感覚だと実力を発揮できない、というか出走するのが恐怖に感じる。
自分の力を何%発揮できるか分からないが、
元々出場なんて出来なかった、来年予選会からと思って、
何もかも吹っ切れた感じで、箱根路を駆け巡ってほしい。