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【前半戦を振り返る】山梨学院大学

続いてはコスマスを中心に箱根制覇へ再挑戦をしている山梨学院大学

※間違ってたら指摘してほしいです。
○箱根出場メンバー
後藤敬(4年)/…4区4位。関東IC5000m出場14分12秒
高瀬無量(3年)↑…5区22位。札幌ハーフ学生2位。
岩田真澄(4年)→…7区4位。関東ICハーフ出場
岸本匡(4年)↓…8区22位。5000m15分前後
中川剛(4年)\…9区1位。関東ICあたりからタイムが伸びない
赤峰直樹(3年)↓…10区8位。ほとんど試合に出ない

 今非常に乗っているのは高瀬だろう。7月の札幌ハーフでは積極的なレースをみせ、日本人学生2位の好結果だ。不調時に挑んだ箱根5区のイメージが強いのでどうも信頼する心が出てこないのだが、故障せずに継続した練習ができれば非常に強い選手なのだ。今年はそのまま駅伝シーズンに挑んでほしい。どんな活躍をするかみてみたい。その他は後藤が苦手と思われていた5000mでまずまずのタイム。岩田もまあまあで山学らしく2人ともじわじわ伸びてきてくれている。
 心配なのは復路の最後の3区間を担当した3人である。中川は関東ICでハーフ入賞できなかったあたりからタイムが悪くなり、札幌ハーフは撃沈気味であった。岸本は箱根を引きずっているのかほとんど撃沈気味で赤峰にいたっては試合に出場していない。きっちり走れば、箱根頂点を目指せるチームだけに足並みをそろそろそろえ始めたいところである。


○箱根補欠メンバー
O・コスマス(2年)→関東ICハーフ優勝
小山大介(4年)↓…ほとんど試合に出ない
大谷康太(4年)\…1万30分台。
田口恭輔(2年)↓…ハーフ1時間5分01秒

 箱根補欠組にはレギュラーメンバーともいえるコスマス、小山、大谷というメンバーが揃っている。もうこれだけで4年生の穴はほとんど埋まりそうな気配である。といっても小山、大谷は何だかイマイチな感じである。コスマスはトラックのタイムが伸び切れていない感じだが、ロードではなかなかなので駅伝シーズンはそれほど問題ないといえる。後は例の小山、大谷がどこまで復調できるか。エース区間となると疑問符がつくが、繋ぎの区間を上位で走れる選手なので、駅伝シーズンに間に合ってほしい。

○新戦力
大野修(4年)1時間5分23秒
松枝翔(2年)↑…先月ハーフ自己新
松本葵(4年)↑…3000mSC&5000m自己新

 新戦力となりそうなのは、現状ではいないといっていいような気がする。大野、松枝が冬までにハーフ64分台に突入してほしい。そうすれば故障者が出てきた時に対応できそうなのだが。松本は正直、20kmはやらない方がいいと思う。3000m障害で頑張ってほしいと感じている。といっても、まあ全日本までは大きな戦力になるだろう。短い区間に配置してコスマスへのお膳立てみたいなのが面白い気がする。


○新人
藤井翼↓…関東IC5000m出場
伏島祐介…試合でみない?
北園大祐…試合でみない?

 高校駅伝優勝校、佐久長聖のメンバーから藤井が入学。最近の山学としてはかなりレベルが高い新人だ。ここまでは力がもう一つ発揮できていない感じだが、秋以降の成長を期待したい。また上田監督によれば、現時点で藤井より強い選手がいるとか。誰が伸びてくるか楽しみである。


まとめに限りなく近い何か

 どうだろう。総合力的には昨年よりやや劣っているか。モグス>コスマスというのは勿論なのだが、やっぱり松村が抜けたのが大きいのだろう。1区松村が安定して上位にきて、モグスが爆発して上位をあげ、その後キープというのがデフォルトだった。やはり1区が問題となるか。とりあえず、今回は小山が復調したという前提でオーダーを立ててみる。
出雲:小山-松本-高瀬-中川-後藤-コスマス
全日本:小山-高瀬-松本-コスマス-藤井-後藤-岩田-中川
箱根:後藤-コスマス-小山-藤井-高瀬 田口-大谷-松枝-中川-岩田
 どうだろう。安定しているがスピードタイプが少ないし、高瀬を1区に使うのは勿体無いということでこんな感じか。短い距離は小山、長い距離は後藤で何とか凌いでもらうか。後は調子の良い選手を順に並べていくことになるのではないか。総合優勝というと、ちょっと+αが必要となるが、充分なメンバーは揃っているので上位は賑わすだろう。

箱根駅伝総評~山梨学院大学

チャンスだっただけに悔やまれる失速

往路5位復路11位
総合6位山梨学院大学
(予想:往路4位復路7位総合3位・区間予想4区間的中→2区5区7区9区)

 順位は5区と8区のブレーキの分、ちょっと外してしまったかなぁ。読みはまずまずだったのだが。区間については1区松村を敢えて外した予想を下のでこんなものか。後は小山とか大谷とか微妙な故障者が影響してしまったか。まあそこそこ満足だ。

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シード権との差)
1区松村康平(4年)1時間4分54秒区間4位(4)6秒差
2区M・モグス(4年)1時間6分04秒★区間新★(4→1)-2分40秒
3区宮城真人(4年)1時間4分50秒区間10位(1→1)-16秒差
4区後藤敬(3年)56分08秒区間4位(1→2)48秒差
5区高瀬無量(2年)1時間25分41秒区間22位(2→5)4分13秒差(-2分15秒差)

6区渡辺清紘(4年)1時間00分26秒区間10位(5→5)4分09秒差(-1分57秒差)
7区岩田真澄(3年)1時間5分33秒区間4位(5→5)4分35秒差(-2分10秒差)
8区岸本匡(3年)1時間11分04秒区間22位(5→12)8分45秒差(43秒差)
9区中川剛(3年)1時間11分07秒区間賞(12→9)8分36秒差(-1分39秒差)
10区赤峰直樹(2年)1時間12分09秒区間8位(9→6)8分42秒差(-1分11秒差)

○総合6位11時間17分56秒

【優秀選手】M・モグス…貫禄の区間新
【敢闘賞】後藤敬…昨年のリベンジ
【殊勝賞】中川剛…山学日本人6年ぶりの区間賞&シード争いから脱却
【職人男】松村康平…1区で外し無し
【喝】高瀬無量、岸本匡…この大ブレーキで優勝のチャンス逃す

兄を亡くした辛さ跳ね除け、2年連続区間新
 モグスという大砲がおり、日本人選手も駒が揃い、いつになく戦力が充実していた今回の山梨学院大学。駒大早大の2強崩しの一番手にあげられる程の高評価だった。1区松村はもはや1区の職人男。今回は前半から前に出たりしたりしたのにも関わらず、やっぱり終盤まで先頭集団に付いていって、区間4位でトップと6秒差とほぼ完璧な形でモグスに襷を渡した。これだけ何度も1区を走って全く失敗がないという選手は珍しいだろう。その労をねぎらう意味で『職人男』という特別な賞を個人的に送りたいと思う。

 さて、その松村から2区で襷を受けたモグスだが、不安があった。今秋はいつもよりちょっと調子が上がっていなかった。全カレでは今まで負けたことがなかったダニエルに不覚を取り、全日本では最長区間を回避したくらい。更に12月初旬に兄を亡くすという不幸に見舞われた。身体的にも精神的にもダメージを受けた状態で最後の箱根を迎える事となった。

 そのモグスは最初の1kmを抑えて入るとそこからグングン加速。2km過ぎにはトップに立つと完全な独走態勢を築く。辛かっただろうが、自身最後の駅伝(実業団でマラソン中心の練習をするため)でまだ味わったことの無い駅伝での優勝のため、懸命に走った。山学はモグスが後ろを引き離すだけ引き離し、後は粘るだけ粘るというのが必勝のパターン。ラスト1kmで上田監督が「モグス頼む!!」と叫んでいたのもそのためだろう。モグスは最後までペースは落ちず、昨年の自分の記録を更に更新する1時間6分04秒というとてつもないタイムで駆け抜け、2位の日大には2分40秒、およそ1kmもの大差をつけた。

 走って当たり前と思われがちな留学生だが、モグスの精神力は日本人を超えているのではないか。今後、持ち前のスピードと日本で培った精神力でマラソンに挑戦する。才能が更に開花することを箱根ファンとして願いたいところである。



箱根の洗礼その①
 3区に入ったのは小山ではなく宮城。どうやら小山が自転車事故でいけなくなったらしい(喝ものだが、出場していない選手は入れないという方針なのでパス)。宮城は2年前3区経験者だがその時はモグス失速の動揺もあってかブレーキとなった。しかし、今回は4年生らしく安定した走りで首位をキープ。ただ、竹澤(早大)には大きく差を詰められ、16秒差にまで迫られたのは致し方ないだろう。4区後藤は追いついてきた三田(早大)に懸命についていったが、中間点を過ぎたあたりで徐々に引き離される。ただ、ここからの粘りは良かった。後藤は前回も4区を走ったが区間19位と力不足だった。しかし、今回は遅れてからもペースを落とさず成長した姿をみせた。最終的に昨年より1分30秒近くいい区間4位で走破。早大のとの差も1分以内に留め、往路優勝の可能性を残して山登りに入った。

 しかし、ここで山学は箱根の怖さを味わうこととなる。5区を務めた高瀬は昨年の経験者。当時1年生ながら区間6位と健闘。今年は日本人エース格としての活躍が期待されていた。秋になってから調子があがっていないことに一抹の不安はあったが、高瀬本人も気合は入っていた。じりじりと前の早大を追い上げていき、中間点手前では追いついてしまった。このまま山学が行くのかと思った所でCMが入った。CMが開けたら高瀬がまず先頭にいるのではないかと思った駅伝ファンが多かったはずだ。

 ところが信じられない光景がCM明けにはあった。先頭は再び早大が奪い返していて、高瀬は苦しげな表情でずるずると後退していっていたのだ。後に判明した原因はやはり体調が上がっていなかったとのこと。そして早大に速く追い上げようと、一番勾配がきつい所でペースを上げすぎてしまい、スタミナが一気に奪われたとのことだった。そこからの高瀬は歩を前に進めるのがやっとの状態。次々と交わされていき、結局往路5位。トップよりシードラインを気にしなければならない位置となってしまった。

 結局、高瀬が自分の体調に合わせた走りが出来なかった所に最大の要因があった。これで往路優勝はおろか総合優勝も実質潰えたのでやっぱり喝というところだろう。ただ、高瀬にはいい経験にはなったはずだ。3年4年も5区の可能性が高いので、今後はどのように走れば一番速いタイムで駆け上がることができるか、考えながらレースをすることができる。一つ高いレベルにあげるために箱根が浴びせた洗礼だろう。高瀬が次の箱根でとのような走りを見せるか注目だろう。




箱根の洗礼その②
 優勝は厳しくなったが、それでも総合3位はまだ狙える状況であった。6区渡辺は最初の最後の箱根で何とかまとめあげ、5位をキープ。7区岩田も初の駅伝で大健闘の区間4位。いい感じで襷が繋がっていた。しかし、またここで落とし穴が待っていた。

 8区の岸本は叩き上げ組の選手。努力で掴んだレギュラーの座だったが、箱根は岸本にも洗礼を浴びせた。今まで見たこともない声援や感じたことの無い雰囲気に圧倒されてしまい、完全に自分を見失ってしまった。調子が悪かったわけでも実力が無かったわけでもないのに81分かかってしまった。これは区間21位の選手にも2分差あるという大ブレーキだった。これにより、5位争い、あわよくば3位も目論んでいた山梨学院は一気に下降。何と総合12位まで転落してしまったのだ。

 経験がないというのは時にはプラスになることもある(5区は辛さを知らない方が走れることもあるそうな)のだが、やっぱり大舞台となると影響の出る選手は露呈してしまうようだ。上田監督も自信を持って送り出した選手なので、練習では強かったのだろう。ただ、大舞台で結果を残すためには精神力が足りていなかったのだろう。ただ、経験できただけでも強みだろう。後述する中川も前回は全くもって力を発揮できなかった。来年はぜひともリベンジを果たしてほしい。



日本人エース誕生
 とチームはそんなことを語っている場合じゃない。7区までは考えていなかったシード権争いの渦中にいきなり身を投じることとなった。後2区間で果たして巻き返せるか問題だった。前回の山梨学院はモグスの貯金をじわりじわり削っていくレースだった。前回であったらおそらく対応できなかったと思われる。しかし、今回は違った。9区には昨年の経験を基に逞しく成長した中川が担当した。

 中川はスタート後すぐに国士館を交わして11位に浮上すると、強い向かい風の中、一人で追いかけ始める。権太坂で帝京大を交わし早々とシード権内へ。その勢いは止まらず、終盤は7位争いを展開するほどだった。動揺してもおかしくない状態でたった一人で向かい風の中、ひたすら追い上げたのはかなり凄い。しかも山梨学院の日本人として79回大会岩永以来、6年ぶりとなる箱根での区間賞だった。しかも復路のエース区間9区でというのは大きい。久しぶりに日本人エースと呼ばれて相応しいランナーが誕生した瞬間だった。コスマスがいるので難しいかもしれないが、76回大会以来の日本人2区を走ってもらいたい、そんな気持ちも出てくる程であった。

 これに勢いを得た山梨学院はこれまた代役出走となった赤峰が最終区で力走。総合順位を6位にあげフィニッシュした。順位は前回と同じだが、今回は一旦切れてしまった流れを再び戻すことができたのは収穫だろう。ただ、悔しいのは5区8区で約8分無駄にしていることだ。これだけでトップについていた差のほとんどが埋まる。更に3区に小山を配置できていれば…。たらればを考えてはいけないのだろうが、どうしても考えてしまうのを許してほしい。該当者の高瀬と岸本、小山には来年必ずリベンジを果たしてほしいところだ。





来期の展望
 来年こそ優勝を誓う山梨楽員の来期の展望だ。
○卒業生出走メンバー
松村康平1区4位、M・モグス2区1位、宮城真人3区10位、渡辺清紘6区10位

○在校生出走メンバー
後藤敬4区4位、高瀬無量5区22位、岩田真澄7区4位、岸本匡8区22位、中川剛9区1位、赤峰直樹10区8位

○在校生補欠メンバー
O・コスマス、小山大介、大谷康太、田口恭輔

 とりあえず、まず目がいくのは1区の穴を誰が埋めるかということだろう。ずっと松村が務めてきた1区。実力的には小山あたりだろうか。モグスの穴はコスマスや大谷(そういやどうしたんだ?)が2人がかりで埋めてくれればいいかなと考えている。駒的にはこれで9人で結構揃っているか。後は、今回の渡辺のように4年生が誰か出てきてくれればいいなと思う。近年即戦力が入学してこない山梨学院であるが、4年間掛けて選手を育てることは上手くなっている。今回のメンバーと新戦力が融合すれば、きっと目標に手が届くはずである。


◇◆箱根駅伝区間予想-山梨学院大学その2-◆◇

区間予想オーダー

1区小山-2区モグス-3区松村-4区大谷-5区高瀬
6区赤峰-7区岩田-8区後藤-9区中川-10区宮城

まあ、ないだろうが、松村を3区に回すという奇策に出てみた。
出だしより3区以降を考えてみた。

1区小山大介(3年) 目標タイム:区間一桁
 鉄板の松村を外して、3年生エース小山を起用。松村以外考えられないだろうが、色々考えてみた。今回の1区の予想はスローペースなのだが、全日本1区で見たように、あれだけのハイペースでも付いていける松村をスローペースの1区起用だとかなり勿体無い。ということで、持ちタイム上は松村にそんなに引けをとらない小山を起用。駅伝でまだ結果を出していないが、出雲では3区で深津のペースにやられ、全日本は単独走(まあ明らかに調子も悪そうだったが)というのがきつかったのではないかと。集団の1区ならそこそこやれるはず。松村以前の1区走者よりは力はあるので、区間15位とかそれはないと思う。区間10位くらいで乗り切ってくれればいいかなと思う。


2区メクボ・J・モグス(4年) 目標タイム:1時間6分20秒
 さあ、大エースモグス。トップを奪うのは勿論、優勝候補のチームを出来る限り引き離すのが役目。ついてこられていやなのは早大・竹澤だが、2区に来たとしても本調子とはいかないだろうから、さすがについては来ないとみる。ついて来られても次に松村が控えてくることが活きるだろう。心配なことは上述した通り、調子が昨年ほどではないこともなのだが、飛ばし過ぎないようにということも怖い。下級生の頃に失敗しているので大丈夫とは思うのだが、ダニエルなんかに並ばれてペースをあげるとちょっと心配だ。タイム的には本人は1時間5分台といっているが、どんなに頑張っても昨年の自分並かなと思ってる。でも最低でも66分台でぶっちぎる必要はあるだろう。


3区松村康平(4年) 目標タイム:1時間3分40秒
 さて、大学駅伝初の1区以外の松村。これには大きく分けて2つ理由がある。1つがただでさえ安定して走れる松村なのだから、モグスの勢いを受け継ぐ直後の3区なら素晴らしい走りができるだろう。また万一モグスが失速しても立て直せる。83回で失速した時は3区も悪の連鎖が続いた。結局、5区当時主将の小山が区間5位で順位を上げるまでずるずると悪い流れだった。なので、速めに悪い流れを絶ちたい。もう1つが早大・竹澤対策。2区に竹澤が来た場合、速ければ3区で追いつかれてしまうかもしれない。でも松村なら逃げる力がある。逆に竹澤が3区に来た場合、逃げ切れるようにということだ。後は周りに日大、中学大がいるかもしれないが、振り切りたい。―――ということで松村3区を推したいのだ。どうだろうか?


4区大谷康太(3年) 目標タイム:56分20秒
 ちょっと勿体無いが、出雲と全日本で繋ぎ区間でいずれも好走した大谷を4区。当然ながら、流れを引き継ぐ。陸マガ風に言えば、延長戦を更に延ばしてほしいということだ。前回はトップをキープしたものの、区間19位の走りで大きく差をつめられた。ここでブレーキを出したら、他校も力をつけているので往路優勝が危なくなる。ここは区間5位以内できっちり走っておきたいところである。


5区高瀬無量(2年) 目標タイム:1時間21分30秒
 5区は当然、昨年も5区を担当した高瀬だ。ただ目標タイムは昨年並みとやや抑え目。調子が上がってきていないのは上述の通りだ。まあ、しかし戻ってきているのならば80分台を期待したい。一番のライバル校となる駒大と早大は今回の5区は耐える区間になる可能性もあり、アドバンテージも取れるかもしれない。ここに深津を持ってこられたり、スペシャリストを育成されていたら
もう仕方ないという感じだろう。でも、チーム力が付いた証として往路優勝は何とか獲りたいところだ。




6区赤峰直樹(2年) 目標タイム:1時間1分30秒
 ここが最も読めず不安な区間。ここ数年では梅谷が力走した以外、この6区ではあまりいいところがない。とりあえず、スピードのある赤峰に任せてみた。個人的に気になるのが不可解なエントリー(失礼)1年生田口。もしかして、下りのスペシャリストを育成したとも考えられるかなと思うこともできるのだが、どうなのだろうか。ただ、復路の出だしで躓くのは痛い。早大に大砲があるし、駒大が失敗するとも考えにくい。ここで大きく詰められると一気に相手に流れが行くので、何とか阻止したいのだが、誰かいるのだろうか?


7区岩田真澄(3年) 目標タイム:1時間5分30秒
 7区は今シーズン前半で非常に勢いのあった岩田。秋になって一旦勢いは止まったかに見えたが、上尾ハーフで64分前半を出して健在をアピール。主要区間に配置してもよいが、初駅伝なので復路の繋ぎに。タイムは前回の区間5位を基準にしたが、もっと出してくれれば大変面白い。普通に考えるとそろそろ追いつかれているだろうが、まだ逃げているようなら、総合優勝争いがだいぶもつれるかもしれない。


8区後藤敬(3年) 目標タイム:1時間7分00秒
 後藤は前回の箱根では区間19位、全日本では初Vを逸す主犯となってしまった。出雲では好走し、掴みかけていた自信をまた失う結果となった。もう一度自信をつけるために主要区間は外した。ただ、展開的には上位を争っていると見られ、決して楽な展開にはならないはず。ここで、凌ぎを削って更なるレベルアップを測ってほしい。また、監督も言われているが8区終了地点でどのようになっているか。ここでもうすでに他大学が前に行っているか、それともまだ逃げ続けているか。山梨学院が復活しているかどうかの判断にもなるだろう。

9区中川剛(3年) 目標タイム:1時間11分00秒
 前回はアンカーで区間15位とやや苦戦したが、全日本では6区2位と成長した姿をみせた。前回アンカーということから長い距離に強いと見られ、復路の重鎮9区に起用。エース区間での起用は初めてだが、ここで区間一桁で走ってくれれば、来年にも繋がる。まあ、駒大・深津、早大・尾崎あたりにはまだちょっと敵わないだろうが、来年また勝負することになるかもしれない。経験しておきたい。

10区宮城真人(4年) 目標タイム:1時間12分00秒
 正直、やや駒は尽きている状態なのだが、アンカーは過去2回箱根を経験している宮城で占めてもらおうと思う。試合に出ていないので間に合うかどうかわからないが、状態が上がっていれば使ってくるのではないか。4年生らしく安定した走りでゴールテープを切りたい。



まとめ
 出来るだけトップで逃げ続ける展開を考えて配置したオーダー。自分の予想ではどんなに大目に見ても9区途中で掴まるのではないかと思っている。総合優勝はモグスは抜けるが今の2年生3年生が更に成長するはずの次の箱根の方が可能性は高いと思っている。今回はとにかく、まずは往路優勝は果たしたい。昨年往路優勝さえしていないのだから、高望みかなと思っている。本当に復活する時は総合優勝だから、まず足がかりにするために往路優勝は掴んでおきたいところだ。


◇◆箱根駅伝区間予想-山梨学院大学その1-◆◇

留学生を武器に再び高みへ

23年連続23回目
山梨学院大学
08箱根6位、08出雲4位、08全日本3位


 久々に強い山梨学院が見られそうだ。68回、70回、71回大会で総合優勝した時の状態に近づきつつある。このときは留学生と強い日本人たちの力を融合して箱根を制覇した。しかし、近年は見所が留学生のごぼう抜きやタイムのみとなって、チームの順位はシードラインを行ったり来たりという状態だった。ところが、現在はその状況から脱却しつつある。出雲では5区まで日本人のみで4位をキープ。全日本は主力を欠いた状態だったが、区間5位前後で走る日本人が増えた。長い距離に強い山梨学院が箱根ではもうひと暴れしそうである。


一次エントリーメンバー

選手名長所や特徴短所や悪い情報どちらともいえない、その他

S(5点):エース区間又は山で大稼ぎできる選手

メクボ・J・モグススピード型、ロード○飛ばし癖

前回:モグス

A(4点):エース区間又は山で区間上位で走れる選手

(オンディバ・コスマス)
高瀬無量(2年):上り○故障明け


前回:高瀬

B(3点):主要区間で区間上位で走れる選手

松村康平(4年)主将、安定感、駅伝○

前回:松村

C(2点):繋ぎ区間で区間上位が期待できる選手

岩田真澄(3年)
大谷康太(3年)
小山大介(3年)駅伝×
中川剛(3年)


前回:田中、栗原

D(1点):繋ぎ区間で区間中位で繋ぐ選手

山本真也(4年):ロード×ムラッ気
渡辺清紘(4年)
宮城真人(4年)
岸本匡(3年)ロード○
後藤敬(3年)

中満、飯塚、宮城


E(0点):繋ぎ区間でも苦しいであろう選手

小棚木教彦(4年)ロード○
赤峰直樹(2年)20km×
田口恭輔(1年)


※チーム(ほぼ)全員連鎖反応

後藤、中川

上位10人平均:2.3点  16人平均:1.7点(いずれもコスマス抜き)
(参考)前回1位校:3.0点 前回の戦力:1.9点


◆ワード説明

スピード型
…スピードが魅力の選手
ロード○
…ロードになるとトラックの持ちタイム以上の実力を発揮する
上り○
…上りが得意
安定感
…きっちり成績を残す。または不調でもまとめてくる
駅伝○
…駅伝になるときっちり結果を残す

飛ばし癖
…前半飛ばしすぎによる、ガス欠をよく起こす
故障明け
…故障が癒えてから間もない
ロード×
…ロードになると実力を発揮できない
駅伝×
…駅伝になると自分の実力が出せない
20km×
…20kmに向かない

連鎖反応
…流れに乗ると、みんな好走するが、一旦切れるとみんな撃沈する


戦力分析
 点数的には低くなってしまっているが、以前も書いたように、エース頼みのチームは点数が低く出てしまう傾向があるので、もう0.3点くらいは上積みしてもいいだろう。まあ、それでも優勝争いに絡むのはさすがに苦しいか。ただ、このチームはモグスが作った流れを引き継ぐのが相当上手いし、ロード型の選手も多い。安易に逃がしておくと、駒大とはいえ足元をすくわれる可能性はある。それくらい今年は強いチームだ。往路終了地点で3分くらい駒大・早大と差をつけておけば、そのまま逃げ切ってしまうのではないかと思う。それだけ往路で付けられる戦力は整っている。

 まずは4年生のモグス爆発すれば昨年以上の2区のタイムも可能。また、前回山登りで当時1年生ながら区間6位と健闘した高瀬もいる。高瀬はハーフで63分台に突入し、基礎走力も身に付いた。その時の調子で走れば、区間賞候補にも上がる。この2人が大きくタイムを稼げば、後ろに往路優勝どころか、後ろと差をつけることもできる。また、その他の日本人ランナーも力を付けてきた。今までブレーキのない4年生の松村や、前回の経験者後藤、中川、新戦力の小山、大谷など持ちタイムを伸ばしてきて、総合力は上向いている。まあ、留学生2人使った全日本で勝てなかったので、箱根優勝となるとさすがに厳しくなるが、復路の途中までは逃げるかもしれない。

 不安点があるとすれば先ほどあげたモグスや高瀬が前回ほどの調子を維持していないこと。昨年は59分台連発していたハーフであまりいいところがない。トラックでは同じ留学生のダニエルにも負けたことがある。高瀬は調整不足で出雲と全日本を回避。箱根で前回上のタイムが出せるのか疑問符が残ることか。まあ、しかし、上位校が崩れて2位になった82回大会を除いて、実力で上位を掴み取る戦力はある。出来る限りトップを走れるようにオーダーを組んでみたい。

山梨学院大学~箱根16人エントリー予想

それでは、
これから16人のエントリー予想していきたいと思います。
まず、山梨学院大学から

○山梨学院大学
11/22日体大記録会5000m
<30組>
12位漆山貴文14分13秒22

★コスマス(1年)30分13秒27
大野修(3年)30分14秒46
山本智浩(4年)30分23秒50
山田宗一郎(3年)30分24秒37
矢野雅典(4年)30分31秒72
浜田浩佑(4年)30分33秒94
松森新一(2年)30分42秒61
松枝翔(1年)30分42秒94
尾崎博(1年)30分42秒99
松本央(3年)30分45秒56
★松本葵(3年)30分48秒27
石田健祐(1年)30分56秒57
森田洋(4年)31分29秒60
水上彰彦(2年)31分30秒01
岡田雄大(3年)31分41秒09
佐々木直弥(1年)31分48秒97
古川健太(1年)31分56秒30

もう主力は完全に箱根モードに入り、練習。
記録会には主力抜き、まあ16番争いあたりの選手が現れた。
コスマスはおそらく1km3分でのペースメーカーだったのだろう。
ただ、条件がよくなかったこともあり、29分台は1人も出なかった。
出雲で区間賞をとり一番の注目だった松本葵は撃沈。
20kmの箱根は厳しい。16人のエントリーも入ってこないだろう。

コスマス以外の1年生は来年以降か。
もうちょっと時間がかかりそうである。

箱根16人エントリー予想
(◎エース、○主力、●中堅、△10人ライン上、▲チャンスあり、×16人がやっと)
4年
◎モグス、○松村、▲小棚木、▲山本真、×山本智

3年
○小山、●中川、●岩田、●大谷康、△後藤、△岸本、▲大野

2年
○高瀬、▲赤峰、×松森


1年
×コスマス

4年生3年生が非常に多くなった。
最近は即戦力の1年生があんまりおらず(てか成長していないのか?)
地道に少しずつ向上してくる選手が多いのだろう。

昨年のメンバーでは上尾も記録会も走っていない宮城を外した。
2年の全日本で6区3位で走ったのを頂点に、その後はなかなか快走とまでいかなかった。
今期はなかなか調子が上がっていないようなので、外す判断をした。
また、9月に29分台で走った4年生の渡辺も、その後調子を維持できていないようで、
それなら若手にと思い、これもエントリーに入れなかった

戦力にすいては当然ながらモグスが、エース。タイムも勿論だがどこまで駒沢や早大らに対して差をつけられるか注目だ。
外国人は1人しか走れないので、コスマスは事実上箱根はない。
まあ、モグスも絶好調というわけではないので、何かのために2区補欠としてエントリーだけはしてくるだろう

日本人は3年生がエントリーの中心だが、1番手は4年生の松村。
駅伝は1区しか走ったことがないが、外したことがなく、非常に安定してる。
山梨の日本人では唯一一人で流れを作れる存在だろう。

その他はモグスの流れを引き継ぐ、調子次第では加速させる面々だ。
小山は今期だけでみると1万mで日本人最高の成績を残した選手。
駅伝でまだその力を発揮しきれていないが、きっちり走れば区間上位を十分臨める選手。
●の3年生は復路できっちり残せそうな選手たちである。
駅伝は走っていないが岩田も春先の調子が戻ってきているので、10人には問題なく入るだろう
もう一人の○の高瀬は山登り。ただ秋から調子が上がっていないようなのがちょっと心配だが、
モグス以外では唯一貯金が狙える選手なので、最低でも昨年並みには走ってほしい
山下りは予想つかないが、単純にスピードがあるということで赤峰があるか。

ボーダーラインは3年生や4年生で初出場を狙う選手が中心になりそう。
駅伝を走っている後藤や、上尾で64分台をマークした岸本がやや有利になりそうだ。
ただ、地道に頑張ってきた小棚木あたりが出場できれば、
チームが盛り上がってくるだろうから、頑張って出場してほしい

総合優勝となると、全員絶好調で優勝候補に取りこぼしがないと厳しいが、
昨年以上に大いに箱根路を賑わす事ができるだろう。

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