2008/12/15
◇◆箱根駅伝区間予想-山梨学院大学その1-◆◇
留学生を武器に再び高みへ
23年連続23回目 |
山梨学院大学 |
08箱根6位、08出雲4位、08全日本3位 |
久々に強い山梨学院が見られそうだ。68回、70回、71回大会で総合優勝した時の状態に近づきつつある。このときは留学生と強い日本人たちの力を融合して箱根を制覇した。しかし、近年は見所が留学生のごぼう抜きやタイムのみとなって、チームの順位はシードラインを行ったり来たりという状態だった。ところが、現在はその状況から脱却しつつある。出雲では5区まで日本人のみで4位をキープ。全日本は主力を欠いた状態だったが、区間5位前後で走る日本人が増えた。長い距離に強い山梨学院が箱根ではもうひと暴れしそうである。
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選手名 | 長所や特徴 | 短所や悪い情報 | どちらともいえない、その他 |
前回:モグスA(4点):エース区間又は山で区間上位で走れる選手 |
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(オンディバ・コスマス) | |
高瀬無量(2年): | 上り○ | 故障明け |
前回:高瀬
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岩田真澄(3年) | |
大谷康太(3年) | |
小山大介(3年) | 駅伝× | |
中川剛(3年) |
前回:田中、栗原
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山本真也(4年): | ロード× | ムラッ気 | |
渡辺清紘(4年) | |
宮城真人(4年) | |
岸本匡(3年) | ロード○ | |
後藤敬(3年) |
中満、飯塚、宮城 |
小棚木教彦(4年) | ロード○ | |
赤峰直樹(2年) | 20km× | |
田口恭輔(1年) |
上位10人平均:2.3点 16人平均:1.7点(いずれもコスマス抜き)
(参考)前回1位校:3.0点 前回の戦力:1.9点
◆ワード説明
…スピードが魅力の選手
…ロードになるとトラックの持ちタイム以上の実力を発揮する
…上りが得意
…きっちり成績を残す。または不調でもまとめてくる
…駅伝になるときっちり結果を残す
…前半飛ばしすぎによる、ガス欠をよく起こす
…故障が癒えてから間もない
…ロードになると実力を発揮できない
…駅伝になると自分の実力が出せない
…20kmに向かない
…流れに乗ると、みんな好走するが、一旦切れるとみんな撃沈する
戦力分析
点数的には低くなってしまっているが、以前も書いたように、エース頼みのチームは点数が低く出てしまう傾向があるので、もう0.3点くらいは上積みしてもいいだろう。まあ、それでも優勝争いに絡むのはさすがに苦しいか。ただ、このチームはモグスが作った流れを引き継ぐのが相当上手いし、ロード型の選手も多い。安易に逃がしておくと、駒大とはいえ足元をすくわれる可能性はある。それくらい今年は強いチームだ。往路終了地点で3分くらい駒大・早大と差をつけておけば、そのまま逃げ切ってしまうのではないかと思う。それだけ往路で付けられる戦力は整っている。
まずは4年生のモグス爆発すれば昨年以上の2区のタイムも可能。また、前回山登りで当時1年生ながら区間6位と健闘した高瀬もいる。高瀬はハーフで63分台に突入し、基礎走力も身に付いた。その時の調子で走れば、区間賞候補にも上がる。この2人が大きくタイムを稼げば、後ろに往路優勝どころか、後ろと差をつけることもできる。また、その他の日本人ランナーも力を付けてきた。今までブレーキのない4年生の松村や、前回の経験者後藤、中川、新戦力の小山、大谷など持ちタイムを伸ばしてきて、総合力は上向いている。まあ、留学生2人使った全日本で勝てなかったので、箱根優勝となるとさすがに厳しくなるが、復路の途中までは逃げるかもしれない。
不安点があるとすれば先ほどあげたモグスや高瀬が前回ほどの調子を維持していないこと。昨年は59分台連発していたハーフであまりいいところがない。トラックでは同じ留学生のダニエルにも負けたことがある。高瀬は調整不足で出雲と全日本を回避。箱根で前回上のタイムが出せるのか疑問符が残ることか。まあ、しかし、上位校が崩れて2位になった82回大会を除いて、実力で上位を掴み取る戦力はある。出来る限りトップを走れるようにオーダーを組んでみたい。
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