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亜細亜大学~箱根予選検証

 続いて、ヒヤヒヤ通過した3年前の優勝校、亜細亜大学。

7位山中宣幸(4年)59分35秒
26位瀬口啓太(3年)60分21秒
53位池淵智紀(3年)60分54秒
56位濱崎達規(3年)60分55秒
68位宮川尚人(2年)61分04秒
89位岸本彬(3年)61分23秒
141位折田拓也(2年)62分08秒
170位豊原怜(3年)62分40秒
190位小田島昂祐(3年)62分55秒
226位田代宏輔(3年)63分45秒


10時間14分35秒(10位10時間15分40秒)
233位安部秀保(3年)63分52秒
325位古館昭久(2年)66分53秒

 亜大も急に落ち込んでしまいましたね。まあ2年前の優勝校も落ちてしまう時代なので、こういう現象も普通になっちゃうのかもしれませんが…。ただ、岡田監督が止めてからロード型のイメージが無くなってしまったのはちょっと残念だ。順位を見てみるとたった1人の4年生山中が素晴らしい成績。期待の瀬口や池淵も続いた。ただ、当初から言われていた主力以外の選手との差が全く埋まっていなかったのが今回の苦戦の原因。チーム10番手の選手が通過校…どころか16位までのチームの中で一番悪い。どんなレース振りだったのか見てみよう。


【スタート~5km】
山中宣幸14分50秒
濱崎達規14分50秒
宮川尚人14分50秒
池淵智紀14分55秒
瀬口啓太15分05秒
折田拓也15分10秒
安部秀保15分11秒
古館昭久15分12秒
小田島昂祐15分13秒
岸本彬15分14秒
豊原怜15分21秒
田代宏輔15分21秒

 4人が1km3分を切るペース。今までやってきて一番多い。その後のタイム差はここではまだ気にする必要は無い。15分15秒ほどでのペース走なのだろう。

【5km~10km】
山中宣幸14分55秒(1位29分45秒)
瀬口啓太15分00秒(5位30分05秒)
池淵智紀15分04秒(2位29分59秒)
濱崎達規15分09秒(2位29分59秒)
宮川尚人15分10秒(4位30分00秒)
岸本彬15分17秒(6位30分31秒)
折田拓也15分26秒(7位30分36秒)
小田島昂祐15分33秒(8位30分46秒)
田代宏輔15分36秒(10位30分57秒)
豊原怜15分39秒(11位31分00秒)
安部秀保15分45秒(9位30分56秒)
古館昭久15分51秒(12位31分03秒)

 ここで山中が徐々に抜け出しつつある。他の瀬口、池淵、濱崎、宮川は4人で固まって進んでいく。下位はここでも顕著な遅れ(12番の古館はこの地点でもう不調だが)はない。実際、この地点では総合8位とIPにかからない位置で上位をうかがっているかに思えた。

【10km~15km】
山中宣幸14分53秒(1位44分38秒)
瀬口啓太15分00秒(2位45分05秒)
池淵智紀15分15秒(3位45分14秒)
濱崎達規15分20秒(4位45分19秒)
岸本彬15分25秒(6位45分56秒)
宮川尚人15分27秒(5位45分27秒)
豊原怜15分40秒(8位46分40秒)
折田拓也15分45秒(7位46分21秒)
小田島昂祐16分05秒(9位46分51秒)
田代宏輔16分09秒(10位47分06秒226位)
安部秀保16分15秒(11位47分11秒)
古館昭久17分25秒(12位48分28秒)

 上位との差が顕著になってくるのはこのあたりから。ラスト5kmはともかくここの5kmで16分台かかっているのはちょっとまずい。どおりで一気に総合順位が12位まで落ちるはずである。それに引き換え、上位陣は好調。特に山中はまだ1km3分を切るペースで走っており、それについていっている亜大選手はいない。上位でのチーム内争いはこの夏で山中が完全に抜け出したようだ。

【15km~ゴール】
山中宣幸14分57秒(1位59分35秒)
瀬口啓太15分16秒(2位60分21秒)
岸本彬15分27秒(6位61分23秒)
濱崎達規15分36秒(4位60分55秒)
池淵智紀15分40秒(3位60分54秒)
宮川尚人15分37秒(5位61分04秒)
折田拓也15分47秒(7位62分08秒)
豊原怜16分00秒(8位62分40秒)
小田島昂祐16分04秒(9位62分55秒)
田代宏輔16分39秒(10位63分45秒)
安部秀保16分41秒(11位63分53秒)
古館昭久18分25秒(12位66分53秒)

 チーム10番手は結局そのまま後退。64分近くかかってしまった。よく通過したものだ。上位では山中が結局全部15分を切ってゴール。終盤も強かった。対して、3年生エースと評されていた池淵濱崎は最後力尽きた。山中がそれだけすごかったということか。後、瀬口の成長は大きい。5区山登りで大きな貯金が期待出来そうである。また、後半は岸本が強かった。まあ元々タイムは持っていたが後ろで集団走していた中では一人100位以内入ったのだから立派である。ただ、他が上がってこなかったのは残念だ。


 とまあ、収穫と課題が非常にハッキリした亜大。今回の上位5人+岸本まではいいが、7番手以降がいないといった状況だ。箱根は繋ぎ区間をどれだけ踏ん張れるかというのでシード権ラインにどれだけ近づけるかが決まりそうである。エース区間で山中池淵瀬口が流れを作り、繋ぎの選手がそれに乗って走る。そういう駅伝になりそうである。


箱根予選展望~亜細亜大学

今日の最後は、

前回まで5年連続シード権・・・【亜細亜大学】



1万
11組
1位宮川尚人(2年)29分18秒30★
2位山中宜幸(4年)29分26秒32★
4位池淵智紀(3年)29分29秒98
5位瀬口啓太(3年)29分31秒35★
27位豊原怜(3年)30分11秒77★
33位田代宏輔(3年)30分25秒55
35位濱崎達規(3年)30分27秒54
37位折田拓也(2年)30分35秒41
41位上野大地(3年)31分25秒00

9組
12位安部秀保(2年)30分23秒28★

8組
7位小田島昂祐(3年)30分29秒42★
12位岸本彬(3年)30分37秒45
16位須崎仁公(4年)30分48秒50★
35位古舘昭久(2年)31分49秒28
36位吉本駿亮(1年)31分51秒03
39位平郡達也(1年)32分07秒28

 記録会で非常に快調だった亜大。上位陣は宮川、山中、瀬口と池淵以外は自己新。濱崎がやや調子を落としているが、主力はだいたい好調であった。この記録会で好調だった明大が出雲で撃沈したのが嫌な情報なのだが、チーム状況はいいようだ。ただ、それ以降の選手とはかなり開きがある。春からその点が不安だったのだが、現在のところもまだ解消されていないようである。その中でも箱根メンバーに選ばれていた岸本や安部、関カレハーフに出場した田代あたりには持ちタイム以上の力はあるとみたい。

ランク分け

※現在の状態よりも、自己ベストを優先
S(7点):個人トップ争いするべき選手
A(6点):個人10位以内に入るべき選手
B(5点):個人25位以内に入ってほしい選手
池淵智紀(3年)/1万29分29秒98≪箱根2区10位、1万29分17秒24≫

C(4点):個人50位以内に入ってほしい選手
山中宜幸(4年)/1万29分26秒32★≪箱根9区8位、1万29分36秒60≫
瀬口啓太(3年)/1万29分31秒35★≪箱根5区9位、5千14分29秒32≫
濱崎達規(3年)/1万30分27秒54≪箱根補欠、1万29分29秒45≫
宮川尚人(2年)/1万29分18秒30★≪箱根補欠、5千14分10秒16≫

D(3点):個人75位以内で堅実に走ってほしい選手
岸本彬(3年)/1万30分37秒45≪箱根補欠、1万30分17秒23≫

E(2点):個人100位以内で堅実に走ってほしい選手
橋本俊樹(2年)/≪箱根1区20位、1万30分13秒05≫

F(1点):個人150位以内は確保してほしい選手
豊原怜(3年)/1万30分11秒77★≪5千14分50秒30≫
田代宏輔(3年)/1万30分25秒55≪1万30分25秒53≫
折田拓也(2年)/1万30分35秒41≪箱根補欠、1万30分17秒78≫
古館昭久(2年)/1万31分49秒28≪5千14分37秒03≫

G(0点):個人150位以下になってしまうかもしれない選手
須崎仁公(4年)/1万30分48秒50★≪5千14分51秒21≫
上野大地(3年)/1万31分25秒00★≪1万31分43秒49≫
安部秀保(3年)/1万30分23秒28★≪箱根補欠、5千14分49秒12≫
小田島昂祐(3年)/1万30分29秒42★≪1万30分42秒12≫
船村真也(3年)/≪5千15分04秒40≫
渡辺大(2年)/≪5千15分16秒58≫
佐藤圭修(1年)/≪5千14分58秒64(高校)≫
平郡達也(1年)/1万32分07秒28≪5千15分00秒2(高校)≫
吉本駿亮(1年)/1万31分51秒03≪5千14分45秒(高校)≫

平均:2.9点(10人)、2.0点(20人) 前回の8位:2.3点

○主なエントリー漏れ
塚本幹矢(3年)/合宿に入れず、≪箱根4区15位、1万29分57秒58≫


戦力分析

 どうでしょう。やはり予選会では池淵、山中、濱崎、宮川、瀬口の5人の主力の力は大きく利きそうな気がします。全員が好走というわけにはいかないかもしれないが、力にはなるだろう。その後の選手がどれだけ続いてくれるか。50位から100位に入る選手がどんどん出てくれれば通過はまず間違いないだろう。ただ、出ているかどうか。亜大はロード型のイメージがあるが、岡田さんが監督を降りてからちょっとトラック型に変化している。なので予選会で力を発揮できるのかちょっと疑問符が付いてしまうのだが…。まあ、ボーダーライン上と言われている大学の中では比較的高い位置にいるのは間違いないだろう。

【亜細亜大学】関東インカレ長距離展望

亜細亜大学の関東インカレエントリーメンバ~

○亜細亜大学《2部》
※タイムはシーズンベスト、ハーフは一番最近のもの
※()内は自己ベスト
※違っていたら、すんません
1500m
池淵智紀(3年)3分52秒53
中塚陵太(4年)3分53秒91
豊原怜(3年)4分00秒31

5000m
宮川尚人(2年)14分12秒77
池淵智紀(3年)14分22秒31(14分08秒60)
古舘昭久(2年)14分40秒77(14分37秒03)

10000m
池淵智紀(3年)(29分17秒24)
濱崎達規(3年)29分29秒45
山中宣幸(4年)29分36秒60

ハーフ
濱崎達規(3年)1時間4分56秒
山中宣幸(4年)1時間5分13秒
田代宏輔(3年)1時間7分47秒

3000mSC
見形駿介(2年)9分09秒98(8分58秒77)
船村真也(3年)9分19秒18(9分10秒38)
吉本駿亮(1年)9分24秒43(9分11秒03)

主な欠場者
岸本彬(3年)ハーフ1時間4分53秒

1500m
 スピードに磨きをかけているエース池淵がエントリー。出るからには何としても入賞は果たしてほしいところである。後は中塚もまずまずの記録か。長距離はそんなにやっていない感じだが、こういうところで目立ちたい。

5000m
 こちらにもエントリーしてきた池淵、自己記録と調子がいい宮川、そして徐々に成長してきている古館がエントリー。ここは後輩の宮川が勢いで勝つのか、エースの池淵が意地をみせるのか見せ場となるだろう。2人も入賞は狙えると思うのでガンガンいきたいところ。古館は苦しい戦いになりそうだが、粘りをみせてほしい。


10000m
 なんと3種目エントリーの池淵。本当に全部走るのだろうか?まあ、亜大の絶対的エースという立場であるのは確かなのだが…全日本予選にダメージが残らないようにはしてほしい。ここは4年でただ一人レギュラーの山中、そして主力の実力を持ちながら箱根は涙を飲んだ濱崎と非常に楽しみなメンバーが集まった。今回、一番期待できる種目ではないか。

ハーフ
 2種目エントリーの濱崎、山中と焼津ハーフの自己ベストの功績か田代がエントリー。岡田さんが勇退されてからどちらかというとすぴーどのイメージが付きつつある亜大だが、やはりこういう長い距離と聞くとちょっと楽しみになってくる。ここは入賞を出したいところだ。

3000mSC
 このメンバーでは見形がやや抜けているか。ちょっと調子が全体的にあがっていないが、8分台の自己ベストをもつ見形には入賞してほしい。

総括
 池淵、濱崎、山中、宮川、このあたりは入賞を期待してもいいメンバーだ。ただ、この後がちょっと断裂があるのがなあ。その証拠に複数エントリーが目立つ。この4人で5000m以上の距離はのべ7人を数える。まあ、フルエントリーできただけでもいいのかもしれない。この4人がまず結果を出すことが大事になってくるだろう。

☆冬のロードシーズンの成績~亜細亜大学☆

続いては5年ぶりにシード陥落し、再起を誓った亜細亜大学です

《マークについて》
★名前★…3年生以下の今年の箱根出場者
名前★…3年生以下の箱根補欠又は出雲全日本、前年以降の箱根出場者



《注意事項》
※卒業生及び新入生は今回成績に入れていません。
※学年は当時の学年です


2/15 青梅30km

9位岸本彬★(2年)1時間37分15秒

 おそらく箱根当落線上ギリギリの所でメンバー落ち(というか故障??)した岸本。ボロボロの4年生がいたし出場させてやりたかった選手だ。その岸本は箱根総合2位の早稲田大学の補欠メンバーの中混じって9位でゴール。とりあえず亜大の10人以内には現在の所入っているような感じがする。もう少し力をつけて主力メンバーになってほしいところだ。




2/22 熊日30km

13位★池淵智紀★(2年)1時間34分07秒
22位濱崎達規★(2年)1時間36分39秒

 2年生エースの2人が出場。元々2人ともスピードランナーだし、まだちょっとこの距離はきつかったか。濱崎が戻ってきてくれただけでまあよしとしなければならないか。とにかく今年の亜細亜大はこの2人が中心になるはずなので、もっと奮起してほしい。




3/8 玉名ハーフ

43位宮川尚人★(1年)1時間8分34秒

 箱根で6区候補だったのだが、故障してしまった宮川。タイムからすると状態はようやく故障が癒えたという段階のようである。

3/8 日本学生ハーフ

112位古館明久(1年)1時間5分38秒
160位見形駿介(1年)1時間6分25秒
163位上野大地(2年)1時間6分27秒
176位中塚陵太(3年)1時間6分38秒
190位船村真也(2年)1時間6分49秒
262位仲里彰吾(3年)1時間8分15秒
315位上川祥史(3年)1時間9分32秒
328位佐藤拓巨(2年)1時間9分45秒
394位佐藤雄亮(3年)1時間12分35秒
400位有吉厚二(1年)1時間12分41秒
415位吉田駿(1年)1時間13分40秒

 この大会は主力メンバーは全く出場せず、2軍から3軍のメンバーが出場してきたところ。その中で1年生の古館が期待できる結果を残した。箱根予選で8番手から10番手あたりで貴重な戦力になってくれれば非常に助かるところだ。後のメンバーは来年以降かな…。66分台の選手から誰かレギュラーになるまで力を付けてくれれば面白い。




総括

 う~ん、やっぱり元気ない状態が続いているように思える。出場メンバーみるとまた故障者が出ているような感じ。箱根エントリーメンバーの橋本、安保、塚本、山中、嶋、瀬口が全く試合に出場していない。それか、休ませるという方針でもあるのだろうか??とりあえず箱根に出場できなかった、岸本、濱崎、宮川が出場しただけでよしとしなければならないの状態だ。

 もう一つ重大なニュースとして、小野監督が早くも退任となり、新しく29歳の坂田コーチが昇格という形で新監督となった。これは箱根常連校の中で一番若い監督となる―――池淵や瀬口など結果を出した選手はいたものの、あれだけ順位を下げ、しかも故障者を多数だしたというのは、監督失格という事のようだ。もう1年チャンスを与えてやっても良かったようにおもうが、大学側の危機感が非常に大きかったのだろう。

 まあ、しかし他に誰かいないかね。坂田新監督が如何ほど手腕があるかは知らないが、ちょっと若すぎるような…岡田元監督からのアドバイスはあるのだろうが、果たしてどうなのだろう。同じく若くして監督となった渡辺氏(早大)も、これまた同じくどん底のチームを引き受けたのだが、シード権復活に3年懸かっている。まあ、渡辺監督とは違い、数年チームを見てきているという点では坂田新監督はプラス材料なのだが、小野監督をすぐ解任させたところをみると大学側は長期プランではない感じだし…。1年後が楽しみでもあり不安でもある。


箱根駅伝総評~亜細亜大学

故障者続出で勝負にならず

往路19位復路14位
総合16位亜細亜大学
(予想:往路14位復路4位総合8位・区間予想3区間的中→2区4区5区)

 う~ん、池淵以外は全体的に下回る予想でしたね…。 2区終了地点で予想より上に行くのではと思ったのですが、3区以降は全然でした…

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シードラインとの差)
1区橋本俊樹(1年)1時間5分48秒区間20位(20)1分00秒差
2区池淵智紀(2年)1時間10分08秒区間10位(20→13)4分58秒差
3区吉見忠亮(4年)1時間7分33秒区間23位(13→20)7分41秒差
4区塚本幹矢(2年)57分20秒区間15位(20→21)9分41秒差
5区瀬口啓太(2年)1時間22分04秒区間9位(21→19)9分29秒差(3分36秒差)

6区田口健人(4年)1時間2分14秒区間22位(19→20)11分13秒(5分30秒差)
7区三船将司(4年)1時間7分23秒区間18位(20→21)13分29秒差(6分46秒差)
8区神山卓也(4年)1時間8分57秒区間18位(21→21)15分32秒差(7分30秒差)
9区山中宣幸(3年)1時間12分11秒区間8位(21→20)16分27秒差(7分29秒差)
10区筒井雅那(4年)1時間12分01秒区間5位(20→16)16分25秒差(7分06秒差)


○総合16位 11時間25分39秒

【優秀選手】池淵智紀…エース誕生!
【敢闘賞】瀬口啓太、山中宣幸、筒井雅那…最悪な状況でも区間一桁
【喝!!】吉見忠亮、小野監督…池淵の奮闘をぶち壊し&故障者出しすぎ

 5年連続守っていたシード権を今回手放してしまった。しかもシード権争いに絡むことさえできなかった。その原因をいまひとつ考察したい。



エースに急成長!池淵智紀
 1区は亜大にしては珍しい1年生の橋本。亜大の1年は宮川が有名だったが、欠場者が続出したこともあり出番が回ってきた。持ちタイムからして苦戦が予想されていたが、やはり上位で繋ぐことはできなかった。ただ、トップとは僅か1分差だったし、チームとしてもここが悪いのは織り込み済みだったらしい。なので来年以降力をつけて欲しいところだ。何よりこの後に2区が遅れを消してくれたのが大変大きかった。

 2区の池淵は昨年4区3位で走った選手であるが、上尾ハーフでは65分かかるなど、まだ他校のエースと戦うのは早いと思われていた。ところがどっこい、区間10位の走りで7人抜きを果たした。ここ3年2区を走った当時4年生の板倉、山下、菊池を大きく上回る記録。彼らが期待外れだったこともあるが、この走りは亜大ファンも予想できなかっただろう。2年生の激走でチームは(私からすれば)予想より早く流れに乗ったと思われた。  


ほとんどの4年生が撃沈
 23、22、18、18…この数字は筒井以外の4年生の区間順位である。亜大の真骨頂といえば4年生の粘り、この御蔭で優勝を含む5年連続のシード権が獲得できたといっても過言ではない。しかし今回は全くといっていいほど機能しなかった。特に3区吉見の区間最下位はかなり響いてしまっただろう。2区池淵が引き上げた順位をリセットしただけでなく、上位の流れからも完全に弾かれてしまった。駅伝初出場でハーフ65分をやっと切るところなので苦しいというのは分かるが、下級生の健闘を最上級生が引き継げなければ勝てるものも勝てない。ここで、シード権獲得はほとんど厳しくなってしまったのは残念である。

 また、復路も6区7区8区に配置された4年生が揃ってブレーキ。田口は6区出場が本意だったがどうか分からないのであまり触れないでおくが、7区以降は完全に流れを失ったものによるものだ。7区三船はハーフは64分半だが、状態も戻りきっていなかったか。いいとこなしで終わった。8区神山は前半からガンガン行き、18km過ぎまでは区間9位だったが最後に脚を痛めたらしく区間18位にまで後退。失速の直接の原因は故障だが、流れが悪いということの表れだと思う。やはり4年生がしっかり順位を引き上げられないというのはチーム成績に大きな影響を及ぼしてしまうのだろう。


随所で亜大らしさ
 それでも亜大らしいところはみせた。例年得意としている5区9区10区は意地を見せたのだ。。5区は前回まで4年連続で小澤が務めており、穴が心配されていたが、どうやら瀬口に受け継がれたようだ。前後に実力者小野(順大)、福山(上武)などがひしめく難しい位置ながら区間9位で2つ順位をあげた。来年以降に期待がかかる選手だ。しかし、それでもシード権とは3分半あるという状況だった。

 先に書いた失速があり、終盤の9区までには7分半まで差が広がり、精神的に苦しくなっても仕方ない状態だった。しかし、9区山中が区間8位、10区筒井が区間5位と遅すぎたものの反撃したのである。9区はここ5年区間賞2回を含む全て区間4位、10区は83回を除くと区間一桁でまとめている区間である。スタミナの亜大を象徴する区間であるが、そこは意地をみせた形となった。特に筒井キャプテンの4人抜きは来期に向けていい財産になるはず。次回こそはもう一度強い亜大をみせてほしいところだ。


あまりにも多すぎた故障者
 その強い亜大を戻す為の最も大きな課題はやっぱり故障者を出さないようにすることだろう。今回4年生の失速について書いたが、それ以上に大きかったのが故障者が続出したことだ。昨年の出走者である緒方、与那覇、新戦力として数えられていた藤田、濱崎、宮川とこれだけダウンしてしまっているのだ。これだけ欠場者が出てしまえば、いくらなんでも戦うのは酷である。これだけ故障者が出るのは首脳陣の方針に何らかの問題があると思いたくなる。

 確かに前回まで名将・岡田監督が率いていたチームだけに小野新監督も難しいだろうが、これまでコーチとして学んできたはずだし、同じく指導者が変わった大東大、日大、中大はみなシード権を獲得しているのであまり言い訳にはできないと思う。どうも、これまで亜大にあまりなかったスピードに挑戦したような感じ。まあ、その方向性は間違ってはいないだろうし、現に池淵はそれで成長したように思う。ただ、あれだけ故障者が出てしまうような練習及び調整をしてしまうようでは勝つことはできない。今回のことを糧にして来期どこまで戦えるか注目である。




来期への展望
 では来期へ向けての展望である。
○卒業生出走メンバー
吉見忠亮3区23位、田口健人6区22位、三船将司7区18位、神山卓也8区18位、筒井雅那10区5位

○在校生出走メンバー
橋本俊樹1区20位、池淵智紀2区10位、4区塚本幹矢4区15位、瀬口啓太5区9位、山中宣幸9区8位

○在校生補欠メンバー
濱崎達規、宮川尚人、岸本彬、折田拓也、嶋大介、安部秀保

 うん、ざっと見た感じ未来はそこそこ明るいように思う。予想はしていたが、4年生より在校生の区間順位がいいし、重要区間を任されている感じがする。特に2区5区9区と選手がいるのは結構なアドバンテージではないかね。中心となる選手はいるので、後は選手層だ。コレに関しては濱崎、宮川はレギュラーに入る力はあるし、岸本はハーフ64分台でおそらく後一歩だったはず。後は、現在ハーフ65分台の面々がもう一回り成長してくれれば、結構いけるんじゃないかな。今回のことで調整や練習方法に関しても改善されるだろうし、なかなか楽しみな布陣になりそうな予感がする。

 後はここのところ予選会に出場していないので、ここをうまく突破できるかということがちょっと心配か。7位以下に巻き込まれるとちょっとIP的にも危ういのでぬかりなくいきたい。この関門さえ突破すればまた亜大は厄介なチームだと思われるようになるだろう。


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