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箱根駅伝総評~亜細亜大学

故障者続出で勝負にならず

往路19位復路14位
総合16位亜細亜大学
(予想:往路14位復路4位総合8位・区間予想3区間的中→2区4区5区)

 う~ん、池淵以外は全体的に下回る予想でしたね…。 2区終了地点で予想より上に行くのではと思ったのですが、3区以降は全然でした…

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シードラインとの差)
1区橋本俊樹(1年)1時間5分48秒区間20位(20)1分00秒差
2区池淵智紀(2年)1時間10分08秒区間10位(20→13)4分58秒差
3区吉見忠亮(4年)1時間7分33秒区間23位(13→20)7分41秒差
4区塚本幹矢(2年)57分20秒区間15位(20→21)9分41秒差
5区瀬口啓太(2年)1時間22分04秒区間9位(21→19)9分29秒差(3分36秒差)

6区田口健人(4年)1時間2分14秒区間22位(19→20)11分13秒(5分30秒差)
7区三船将司(4年)1時間7分23秒区間18位(20→21)13分29秒差(6分46秒差)
8区神山卓也(4年)1時間8分57秒区間18位(21→21)15分32秒差(7分30秒差)
9区山中宣幸(3年)1時間12分11秒区間8位(21→20)16分27秒差(7分29秒差)
10区筒井雅那(4年)1時間12分01秒区間5位(20→16)16分25秒差(7分06秒差)


○総合16位 11時間25分39秒

【優秀選手】池淵智紀…エース誕生!
【敢闘賞】瀬口啓太、山中宣幸、筒井雅那…最悪な状況でも区間一桁
【喝!!】吉見忠亮、小野監督…池淵の奮闘をぶち壊し&故障者出しすぎ

 5年連続守っていたシード権を今回手放してしまった。しかもシード権争いに絡むことさえできなかった。その原因をいまひとつ考察したい。



エースに急成長!池淵智紀
 1区は亜大にしては珍しい1年生の橋本。亜大の1年は宮川が有名だったが、欠場者が続出したこともあり出番が回ってきた。持ちタイムからして苦戦が予想されていたが、やはり上位で繋ぐことはできなかった。ただ、トップとは僅か1分差だったし、チームとしてもここが悪いのは織り込み済みだったらしい。なので来年以降力をつけて欲しいところだ。何よりこの後に2区が遅れを消してくれたのが大変大きかった。

 2区の池淵は昨年4区3位で走った選手であるが、上尾ハーフでは65分かかるなど、まだ他校のエースと戦うのは早いと思われていた。ところがどっこい、区間10位の走りで7人抜きを果たした。ここ3年2区を走った当時4年生の板倉、山下、菊池を大きく上回る記録。彼らが期待外れだったこともあるが、この走りは亜大ファンも予想できなかっただろう。2年生の激走でチームは(私からすれば)予想より早く流れに乗ったと思われた。  


ほとんどの4年生が撃沈
 23、22、18、18…この数字は筒井以外の4年生の区間順位である。亜大の真骨頂といえば4年生の粘り、この御蔭で優勝を含む5年連続のシード権が獲得できたといっても過言ではない。しかし今回は全くといっていいほど機能しなかった。特に3区吉見の区間最下位はかなり響いてしまっただろう。2区池淵が引き上げた順位をリセットしただけでなく、上位の流れからも完全に弾かれてしまった。駅伝初出場でハーフ65分をやっと切るところなので苦しいというのは分かるが、下級生の健闘を最上級生が引き継げなければ勝てるものも勝てない。ここで、シード権獲得はほとんど厳しくなってしまったのは残念である。

 また、復路も6区7区8区に配置された4年生が揃ってブレーキ。田口は6区出場が本意だったがどうか分からないのであまり触れないでおくが、7区以降は完全に流れを失ったものによるものだ。7区三船はハーフは64分半だが、状態も戻りきっていなかったか。いいとこなしで終わった。8区神山は前半からガンガン行き、18km過ぎまでは区間9位だったが最後に脚を痛めたらしく区間18位にまで後退。失速の直接の原因は故障だが、流れが悪いということの表れだと思う。やはり4年生がしっかり順位を引き上げられないというのはチーム成績に大きな影響を及ぼしてしまうのだろう。


随所で亜大らしさ
 それでも亜大らしいところはみせた。例年得意としている5区9区10区は意地を見せたのだ。。5区は前回まで4年連続で小澤が務めており、穴が心配されていたが、どうやら瀬口に受け継がれたようだ。前後に実力者小野(順大)、福山(上武)などがひしめく難しい位置ながら区間9位で2つ順位をあげた。来年以降に期待がかかる選手だ。しかし、それでもシード権とは3分半あるという状況だった。

 先に書いた失速があり、終盤の9区までには7分半まで差が広がり、精神的に苦しくなっても仕方ない状態だった。しかし、9区山中が区間8位、10区筒井が区間5位と遅すぎたものの反撃したのである。9区はここ5年区間賞2回を含む全て区間4位、10区は83回を除くと区間一桁でまとめている区間である。スタミナの亜大を象徴する区間であるが、そこは意地をみせた形となった。特に筒井キャプテンの4人抜きは来期に向けていい財産になるはず。次回こそはもう一度強い亜大をみせてほしいところだ。


あまりにも多すぎた故障者
 その強い亜大を戻す為の最も大きな課題はやっぱり故障者を出さないようにすることだろう。今回4年生の失速について書いたが、それ以上に大きかったのが故障者が続出したことだ。昨年の出走者である緒方、与那覇、新戦力として数えられていた藤田、濱崎、宮川とこれだけダウンしてしまっているのだ。これだけ欠場者が出てしまえば、いくらなんでも戦うのは酷である。これだけ故障者が出るのは首脳陣の方針に何らかの問題があると思いたくなる。

 確かに前回まで名将・岡田監督が率いていたチームだけに小野新監督も難しいだろうが、これまでコーチとして学んできたはずだし、同じく指導者が変わった大東大、日大、中大はみなシード権を獲得しているのであまり言い訳にはできないと思う。どうも、これまで亜大にあまりなかったスピードに挑戦したような感じ。まあ、その方向性は間違ってはいないだろうし、現に池淵はそれで成長したように思う。ただ、あれだけ故障者が出てしまうような練習及び調整をしてしまうようでは勝つことはできない。今回のことを糧にして来期どこまで戦えるか注目である。




来期への展望
 では来期へ向けての展望である。
○卒業生出走メンバー
吉見忠亮3区23位、田口健人6区22位、三船将司7区18位、神山卓也8区18位、筒井雅那10区5位

○在校生出走メンバー
橋本俊樹1区20位、池淵智紀2区10位、4区塚本幹矢4区15位、瀬口啓太5区9位、山中宣幸9区8位

○在校生補欠メンバー
濱崎達規、宮川尚人、岸本彬、折田拓也、嶋大介、安部秀保

 うん、ざっと見た感じ未来はそこそこ明るいように思う。予想はしていたが、4年生より在校生の区間順位がいいし、重要区間を任されている感じがする。特に2区5区9区と選手がいるのは結構なアドバンテージではないかね。中心となる選手はいるので、後は選手層だ。コレに関しては濱崎、宮川はレギュラーに入る力はあるし、岸本はハーフ64分台でおそらく後一歩だったはず。後は、現在ハーフ65分台の面々がもう一回り成長してくれれば、結構いけるんじゃないかな。今回のことで調整や練習方法に関しても改善されるだろうし、なかなか楽しみな布陣になりそうな予感がする。

 後はここのところ予選会に出場していないので、ここをうまく突破できるかということがちょっと心配か。7位以下に巻き込まれるとちょっとIP的にも危ういのでぬかりなくいきたい。この関門さえ突破すればまた亜大は厄介なチームだと思われるようになるだろう。


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