2010/03/25
往路11位復路19位
(順位予想:往路13位復路3位総合7位 区間予想:1区2区)
往路があまり来ないのは予想通りだったけど、復路が…梶原故障、佐野が走れないとは思わなかった。
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区森本卓司(神大4年)1時間3分00秒区間4位(4)33秒
2区伊藤正樹(国士2年)1時間10分56秒区間16位(4→14)2分33秒
3区尾関誠(創価4年)1時間4分54秒区間11位(14→12)4分19秒
4区飯沼健太(平国4年)58分08秒区間10位(12→12)6分30秒
5区北浦貴大(関学4年)1時間24分39秒区間13位(12→11)9分35秒(2分12秒)
6区仁科徳将(國學3年)1時間1分07秒区間10位(11→11)9分47秒(2分06秒)
7区梶原有高(松蔭2年)1時間10分54秒区間20位(11→16)15分45秒
8区萩野皓平(國學2年)1時間9分01秒区間17位(16→15)17分50秒
9区染谷和則(神大4年)1時間12分10秒区間7位(15→15)17分42秒
10区福島法明(創価3年)1時間14分48秒区間18位(15→16)19分24秒
【敢闘賞】森本卓司…かき乱してくれた
【技能賞】染谷和則…難しい位置で好走
【(激励の)喝】伊藤正樹…森本に続けなかった
過去最強と謳われ、隠れた優勝候補とも言われていた関東学連選抜だが、終わってみれば過去2年とは違い
『定位置』に収まってしまった。
結局のところ、ほぼ力を出し切ったのが大後監督率いる神大勢のみだったのが大きな敗因だろう。1区に起用された森本は宣言通り序盤から積極的に先頭を引っ張り区間4位。過去3年とも不完全燃焼だった箱根だが、最後に存在感を示した。また、9区染谷は襷を貰ったのは19番目。この位置で力を出すのは難しいのだが、区間7位と力走。関東インカレで入賞していた2人がそのまま力を出したといえる。
ただ、これ以外に区間一桁が出なかったのではシードラインには手が届かない。2区伊藤が10人抜かれて流れを止めてしまったのが痛かったか。実力的に上手く抜かれながら粘れるかなと思っていたが、箱根予選でも失速したラスト5kmで今回もペースダウンしてしまった。その後の尾関、飯沼、北浦は良くも悪くも流れに乗ったという感じ。どうも選抜は序盤の位置をそのままキープという傾向がある(誰かの爆発&失速以外の順位変動が少ない)ので、2区を乗り切れなかったのは少なからず響いたようだ。
後は
選抜特有の調整の難しさもあったのだろう。復路では
梶原が脚に故障を抱えたまま(それともレース中?)の出走となったし、
前回のシード立役者の佐野が当日変更で出走できず。代わりの福島が飛ばしすぎてフラフラになった。長年監督をされている大後監督でも、
いつも見ていない選手を見るというのは想像以上に難しかったのだろう。しかもあまり長い時間が見れないので、
選手の調子の見極めがしづらい。学校の方も走らせたいから、少し悪くてもギリギリまで調整させてしまうというのもあるのかなと想像している。
それと暮れの記録挑戦会で記録がインフレしてしまったのも一因か。ここ2年選抜が調子好成績で、選抜といえどもモチベーションが高かった選手は多かったように思う。ただ、11月末あたりがピークになった選手が比較的多かったか。昨年などは、全体的に30秒近く低かったような気がする。ここ2年好成績だったのはそのあたりも考慮する必要があったのかもしれない。
と、このタイミングで、
関東学連は選抜についての是非を考えてる。選抜を
日本学連選抜として門戸を広げるか、それとも
選抜自体を廃止し出場チームを1チーム増やすか、というものだそうで。後者はどうしてそういう話が出てきたのか、この話を聞いた当初はよく分からなかったが、
予選会に回っている大学と上層部のOBを考えると何とな~く読めましたかな。
まあ、腹黒話はここらへんにしておいて・・・個人的には、選抜は続けてほしいと思っている一人です。出雲や全日本でも選抜がありますが、チームが弱い選手には希望です。それにレベルの低いチームを一つ増やすよりは、個人として評価できる選手を大舞台に立たせてやるべきだと思います。個人で頑張った選手が世界の舞台へ立つわけですからね。その方が、日本の上位に育つ選手や実業団で頑張る選手が少しは増加するのではと思います。
実際、学習院大学OBの川内選手が先日の東京マラソンで奮闘していましたし、ニューイヤー駅伝のメンバーを見ると、80回大会の日本学連選抜を走った選手が結構出場しているんですよね。まあ、選抜が定着化してきて、個人の経験をチームに還元…という意味合いは多少薄れているのかもしれませんが、自分は続けるべきだと思いますね。毎年、日本学連選抜となると、じゃあもうチームも全国にすりゃとか別の議論が出てくるので、日本学連選抜は5年に1回くらいにして、ほとんど現行ルールでそのまま存続してほしいと思っています。
来期への展望
○国士舘大学
伊藤正樹2区16位・久井原歩前回8区6位・福田穣
○順天堂大学
岡部寛之前回6区・小高悠馬前回10区22位・田中秀幸・的場亮太
○拓殖大学
西山容平前回3区・谷川智浩前回5区・梅野悠平6区・館石盛行7区・兼実省伍・留学生2人、
○國學院大學
仁科徳将6区10位・荻野皓平8区17位・當山篤志
○神奈川大学
小杉新太郎前回4区・天野峻前々回3区・木村祐一郎
○その他
栗原巧(麗澤)・福島法明10区18位(創価)・梶原、須永(松蔭)
ここは各チーム軽くまとめよう。
現在、元気があるのは國學院大学と神奈川大学の2チーム。國學院は選抜に出場した仁科と荻野を中心に全体的にレベルがあがってきている。神大も中堅以下と見られているメンバーがハーフで63分台~65分台をマーク。森本と染谷の穴はデカいが、小杉や天野が奮起すれば、1年で復活も夢ではない。
逆に元気がないのが国士舘と順天堂。先日の日本学生ハーフでは國學院・神大と明暗がくっきり分かれる形になった。それでも国士舘は伊藤、福田らエースを中心に、順大は頭数は揃っている。何よりIPポイントが強力なので、ここから這い上がれば、まだまだ逆転可能な位置。
それと要注目は、現在勢いがないが拓殖大。新監督として、予選落ちをしていた亜大を5年で総合優勝に導いた岡田氏が就任。すぐに結果が出るかどうか分からないとはいえ、名将がどこまで上昇させるか。さらに2名留学生が加入。予選及び本戦で使えるのは1人だが、今回の結果だと59分40秒で走る留学生が居れば通過している計算。強さが分からないので、まだ大きいことはいえないが、強ければIPも今まで以上に稼げることになる。また4年生の穴が少ないということもあり、浮上のチャンスである。
その他、麗澤など新鋭も期待したい。