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箱根駅伝を振り返る-東京農業大学-


往路20位復路11位
総合20位:東京農業大学
(予想:往路10位復路7位総合9位 区間:2区4区のみ)
 順位外れはちょっとどうしようもない。区間予想は1区青木、7区松原、5区に2年連続津野選手などでぐっちゃぐっちゃでした。
 
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区青木優(3年)63分45秒区間16位(16)1分42秒差
2区木下潤哉(4年)73分14秒区間20位(16→20)6分21秒差
3区浅岡満憲(1年)63分47秒区間7位(20→18)7分25秒差
4区内藤寛人(3年)58分27秒区間19位(18→19)11分07秒差
5区津野浩大(2年)106分49秒区間20位(19→20)41分17秒差
6区佐藤達也(2年)59分25秒区間2位(20→20)41分26秒差
7区松原健太(4年)64分20秒区間5位(20→20)43分14秒差
8区竹内竜真(1年)66分55秒区間11位(20→20)45分57秒差
9区木村翔太(3年)73分31秒区間17位(20→20)48分22秒差
10区花田昌之(3年)74分03秒区間18位(20→20)52分40秒差
【敢闘賞】佐藤達也…津野選手の想いを乗せ快走、あわや区間賞
【技能賞】浅岡満憲…最下位の難しい位置から見事なビルドアップ
【感動賞】津野選手のゴールを待っていた応援団

点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
70-50-80-60-20
100-90-80-60-60
5区はともかく、それまでも悪かった
 今年の東農大を語ろうとしたら、5区の話題は避けて通れまい。津野選手が、テレビ放送内にゴールできないほどの落ち込みとなってしまい、この時点で総合最下位はほぼ確定的となった。失速の理由は散々書かれているが、エントリー変更締め切り後に体調不良に陥り、そのまま強行出場したということであった。前との差は関係なく、もう辿り着いてくれたというだけで良かった。それとそれ以上に嬉しかったのが、応援しに来られた方々が誰一人帰られずに、大声援を送ってくれていた事。これも津野選手が最後まで到達した力になったと思うので感謝したい。

最も、今回問題にしなければならないのは、そもそも5区に渡った時点でトップから10分以上も引き離された総合19位だった事だ。1区は初の大学駅伝ながら全日本予選で29分13秒のタイムを出していた青木選手。ただ、区間16位とやや出遅れ。まあ10位からはこの地点ではそれほど離れていなかったので一応及第点か。厳しかったのが2区。前回区間一桁で走った木下選手だったが、怪我などで年間通して不調だったことに加え、1区が低位置で気負ってしまったらしい。ダントツの区間最下位で総合順位も最下位に。大きな誤算だった。
 
 ただ、3区1年生の浅岡選手だけは良かった。冷静なビルドアップで最下位脱出。さすがに関カレの時から活躍していただけあった。これで流れを取り戻したかに見えたが、4区内藤選手はペース上がらず。区間最下位争いで併走していた中学大を何とか最後で引き離したくらい。松原選手が往路に回れなかったのも痛かったが、走るべき選手が走れずにうまく駅伝の形に持って行けなかった、そんな印象だった。
 

6区佐藤快走、7区松原意地の激走で一斉スタート組トップを走る
 それでも襷がつながった事は大きい。途中棄権になったら個人順位も復路順位も公式で認められなくなる。だけと、津野選手の執念でしっかりと成績が付く。復路は積極的な走りをして持ち前のポテンシャルを発揮し、シード権を獲得する力はあるんだということを証明しようと気持ちを切り替えて臨んだ。
 
 それがいきなり形になった6区佐藤選手。最初の登りこそそんなに身体が動かなかったようだが、下りに入ってからエンジンがかかってきた。ぐんぐんスピードをあげると、最後の平地になってから、最初ぶっ飛ばしていた中大の背中が見えてきた。その瞬間、監督から「抜けば区間賞だ!」の声。すぐに交わして一斉スタート組トップに。区間賞は東洋の選手が最終的に上回ったので獲れなかったが、区間2位の素晴らしい成績。まさに襷のドラマであった。
 
 その勢いは7区松原選手にも続く。本来はエース級なのだが、全日本予選で大ブレーキや箱根予選でチーム10番手になるなど、完全に精彩を欠いていた。その為復路に回ったのだが、往路の結果を受けて吹っ切れていた。思いっ切り突っ込んで入って、途中まで優勝&上位争いしていたチームとほぼ変わらない成績。終盤苦しくなったが、区間5位で踏みとどまった。苦しんだシーズンだったが、最後はある程度納得のいく形になれたのではないだろうか。8区竹内選手も青学に追いつかれたが、そこから粘ってまとめる走りを見せた。ここまでは見ている人が順位を勘違いさせるような勢いだった。
 
人材は豊富 新4年生しっかり
 ここまで来たら、どこまで復路の順位をあげていけるか期待がかかった。しかも9区10区には箱根予選チーム1番手2番手の木村・花田選手である。しっかり走って来季に繋げたかった。だが、事はうまく運ばず。両者とも区間15位以下という厳しい結果に。まあ、木村選手は横浜駅前で区間7位だったので最後脱水症状等のアクシデント臭かったが、花田選手は終始ローペースでちょっと調子落としていただろうか。復路11位という成績となった。
 
 確か展望の記事で僕はこのチームは3年生が元気だ、ということを書いたのですが、出走した4人全員が区間15位以下というのはちょっと残念だった。次年度引っ張るべき存在の学年がある程度まとめてくれるともっと前向きになれるのだが。トラックシーズンまでに立て直して、まずは全日本予選突破を目指して引っ張ってほしい所だ。
 
 
≪主な在校生≫
青木優(4年)29分13秒77≪箱根1区16位≫
木村翔太(4年)29分14秒10≪箱根9区17位、予選11位≫
竹内竜真(2年)29分20秒78≪箱根8区11位、予選71位≫
佐藤達也(3年)29分33秒04≪箱根6区2位、予選261位≫
山本和樹(3年)29分34秒30
津野浩大(3年)29分35秒64≪箱根5区20位、予選144位≫
内藤寛人(4年)29分38秒51≪箱根4区19位、予選33位≫
浅岡満憲(2年)29分45秒03≪箱根3区7位、予選29位≫
花田昌之(4年)29分55秒75≪箱根10区18位、予選17位≫
三輪晋太郎(3年)29分56秒99≪予選69位≫
岩淵慎矢(2年)29分58秒88≪予選83位≫
島田直輝(2年)30分20秒26

≪主な新入生≫
戸田雅稀14分15秒80≪都道府県1区14位、高校1区19位≫
佐野雅治14分24秒68≪都道府県5区31位、高校3区6位≫
山浦大輔14分31秒57≪高校7区4位≫
遠藤凌平14分37秒24≪都道府県1区33位、高校3区12位≫
小澤洸太14分41秒58≪高校5区22位≫
三木愛嵐15分02秒20≪高校5区2位≫(競技継続未定)
 まあ、ただ現時点ではエースと言える存在はいないけど、中間層は非常に分厚い。箱根予選で好走した選手も数多くいるし、今回出走者以外でも丸亀ハーフで63分台を出した山本・岩淵に、三輪選手あたりもいい成績を持っている。新入生も東農大二コンビの戸田・佐野選手と面白そうな存在がいる。箱根予選を走るチームの中ではかなり上位の方の選手層を誇っているのではないか。全員一丸となっていけば、面白い成績を残すかもしれない。
 
 
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H23東農大記録

【1浅岡満憲(1年)14分05秒93,14分24秒90】
【2松原健太(4年)14分08秒32】
【3木村翔太(3年)14分11秒20★】
4高瀬昌俊(3年)14分33秒87
5佐藤一(1年)14分38秒34★,14分50秒79
【6大貫秀水(4年)14分40秒89】
7島田直輝(1年)14分41秒15,14分42秒24,14分44秒35
【8竹内竜真(1年)14分44秒09,14分47秒22】
9梨木雅之(4年)14分45秒24★,14分58秒32
10久保勇介(3年)14分45秒81
【山本和樹(2年)14分49秒06】
原口孝徳(3年)14分49秒06
【大工谷秀平(4年)14分50秒92】
柏木宏亮()14分52秒27
片山優俊(3年)14分52秒51
今村斗記(2年)14分54秒95



【1松原健太(4年)29分12秒99,29分29秒03,29分43秒93,30分29秒44,31分15秒63】
【2青木優(3年)29分13秒77★,29分36秒76,30分02秒74】
【3内藤寛人(3年)29分38秒51★,30分02秒05,30分13秒45】
【4木村翔太(3年)29分38秒57,29分52秒72,29分52秒88】
【5佐藤達也(2年)29分44秒79,29分48秒73,30分06秒78,30分16秒00】
【6浅岡満憲(1年)29分45秒03★,29分47秒03,29分53秒28】
【7大工谷秀平(4年)29分45秒36,30分12秒54】
【8竹内竜真(1年)29分46秒45,29分55秒09,30分11秒57,30分12秒60,30分16秒39】
【9木下潤哉(4年)29分46秒91,31分00秒04】
【10津野浩大(2年)29分57秒08,30分00秒42,30分27秒41,30分47秒44】
【三輪晋大朗(2年)29分58秒43,30分03秒20】
【岩渕慎矢(1年)29分58秒88★,30分23秒01★】
【花田昌之(3年)30分03秒87】
【大貫秀水(4年)30分17秒75★,31分08秒19,31分27秒16】
【山本和樹(2年)30分19秒90,30分28秒15,30分32秒76,31分23秒52】
島田直輝(1年)30分20秒26★,30分49秒69★,31分09秒61
【藤代晃司(4年)30分27秒02,30分32秒72】
古屋広樹(3年)30分27秒06,30分33秒03,30分44秒38,30分58秒49,31分08秒22
高瀬昌俊(3年)30分28秒38★
川尻卓矢(4年)30分30秒87★,31分21秒73,31分23秒81
片山優俊(3年)30分43秒07★
久保勇介(3年)30分46秒02
田中優(1年)30分52秒31★
原口孝徳(3年)30分53秒89★,31分03秒87★
平石哲哉(4年)30分55秒41★
土井久理夫(1年)30分57秒58★
福島太郎()30分58秒60★
梨木雅之(4年)31分03秒09★
瀬山直人(4年)31分03秒23
昆野尚人(1年)31分04秒37★
桃井聡(4年)31分11秒07★,31分19秒64

箱根駅伝展望~東京農業大学

2大エースの復活が鍵
東 京 農 業 大 学
 

エントリー選手独断ランク付

7点:エース区間、山で大きく稼げる選手
 
6点:エース区間、山でしっかり走れる選手
 
5点:エース区間や山も走れる選手
 
4点:主要区間で区間中位~上位で走れる選手
木下潤哉(4年)28分50秒53
≪11予選39位、11箱根2区8位、10出雲3区4位、10箱根10区4位≫…前回箱根2区で好走しチームの主力に。その後故障していたが、箱根予選で復調傾向。
木村翔太(3年)29分14秒10≪11予選11位、11箱根10区10位、11出雲6区9位、09予選161位≫…箱根予選で不調だったエースの代わりにチームトップに入った選手。ロードとトラックのバランスが取れている
 
3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
松原健太(4年)28分48秒86
≪11予選85位、11箱根1区14位、10出雲1区9位、10箱根3区5位≫…スピードエース。今季は全日本予選を初めずっと不安定な成績が続いている。
青木優(3年)29分13秒77★…今年になって急成長した選手で全日本予選4組で上位に食い込んでいる。箱根予選は怪我で欠場したが、その後記録会で1万29分台。
内藤寛人(3年)29分38秒51★≪11予選33位、11出雲5区7位≫…昨年の出雲で出走メンバーに選ばれた。箱根予選でチーム4位に食い込む。先日の記録会途中棄権している
浅岡満憲(1年)29分45秒03★≪11予選29位、11都道府県1区11位≫…関カレ2部5千で表彰台立つなど勢いのあるルーキー。箱根予選も故障明けながらまとめてきた
花田昌之(3年)29分55秒75≪11予選17位≫…トラックでは目立たないが、ロードだと非常に強い。箱根予選はそれをいかんなく発揮した
 
2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
竹内竜真(1年)29分20秒78
≪11予選71位、11都道府県1区9位、10高校1区16位≫…浅岡選手に隠れているが、全日本予選・箱根予選と安定した成績を残している
佐藤達也(2年)29分33秒04≪11予選261位≫…高校時代からロードが強い。箱根予選はアクシデントがあったが、その後1万で自己ベストに近いタイムを出している
三輪晋太郎(2年)29分56秒99≪11予選69位≫…箱根予選で頭角を現した選手
 
1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
津野浩大(2年)29分35秒64
≪11予選144位、11箱根5区17位≫…前回5区を急遽任され失速。以後、中々いい成績を残せていない
岩淵慎矢(1年)29分58秒88★≪11予選83位、11都道府県1区24位、10高校1区15位≫…夏を越えて急成長してきている選手。
 
0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
大工谷秀平(4年)29分27秒91
≪11予選176位、11箱根8区20位≫…3障に強い選手。長い距離はまだ大きな結果を残していない。
山本和樹(2年)29分34秒30…社会人を経て入ってきた選手。大学に入ってからは苦労している
藤代晃司(4年)30分04秒91≪09全日本5区16位≫…駅伝経験あり
大貫秀水(4年)30分17秒75★…夏を越えて伸びてきた選手
 
上位10人合計:29点
(参考:優勝争い40点程、シード争い30点程)

5千順位-1万順位(今季)-ハーフ順位
ランク:13位-10位(14位)-7位

 

戦力分析&区間オーダー予想

 まずまず戦力は充実している印象だが、今季の東農大はもう少し弾け切れていない。その大きな要因は松原&木下の4年生エースコンビが揃って不調だったり故障したりしていたことだ。それではいききれなくて当然だ。箱根まで復活の急務が待たれる。最も、中堅選手は非常に面白い。特に3年生が充実していて箱根予選で10番台に入った木村・花田選手、全日本予選で最終組を走った青木選手がいる。1年生も浅岡選手など伸びている選手もいる。彼らの伸びと4年生の復帰がうまくかみ合わばいいチームになる。

区間オーダー予想※()は目標通過順位
浅岡(6)-木下(12)-松原(11)-内藤(10)-木村(8)
竹内(8)-三輪(9)-佐藤(8)-花田(8)-青木(7)
 変な事は考えず、木下と松原選手は往路のポイント区間である2区と3区に置きました。2人ともこの区間での好走経験がありますし、走ってもらわなければ困る選手。調子は分かりませんが、固定で考えました。
 
 エースを2区3区にしたということで1区はどうするの、ということになりますが、浅岡選手面白いんじゃないのと思いました。関カレ5千で駒大の選手を抜き去った爆発力もありますし、箱根予選もまずまず走りました。将来的にも期待できますのでスターター任せたいです。2区3区頑張ってもらって4区は内藤選手。1万のベストを更新し、箱根予選も33位と乗っています。至近の日体大記録会途中棄権が気になりますが、エントリーに入ったので問題ないとします。ここまでは基本シードラインに喰らいつくという感じかな。
 
 そして今回稼ぐポイントとしたのは5区。前回急遽変更になったのもあるが流れを失う原因となった区間だ。ここに箱根予選チームトップの木村選手を投入。長いロードに強い選手なので浮上を図りたい。変わって復路の出だし6区はここ2年無名の4年生が担当しているので、大工谷や藤代選手かなとも思ったのですが、いい結果が出ているわけではない。なので、1年生の竹内選手を抜擢。浅岡選手に隠れて目立たないが安定した成績で推移しています。あわよくば木下選手1年時の走りができればと思う。

 7区8区は調子によって変わるだろうが、今回は箱根予選で結果を出した三輪選手とロードに強い佐藤選手を選びました。耐えることが出来れば9区10区にも駒を残せる。9区にこれまたロードで安定して走れる花田選手。そしてアンカーには全日本予選で最終組を担当し好走した青木選手でシード権を確実に獲りに行く。

 総合力は確実に高いはずです。エース不調でも全日本予選も3組終了時では通過圏内に付けていたし、箱根予選も安定して戦った。木下選手が3年時の走り、松原選手が2年時の走りができれば(ランク付ではもう一つ上になります)、シード権には手が届くはずなんですよね。長い距離で結果を出した選手も多くいるので、その力をみせていきたいところだ。

おまけ
 そういえば、東農大は、世界選手権マラソン金メダリストでオリンピックの「コケちゃいました~」で有名な谷口浩美氏がコーチ就任されたみたいですね。何で東農大?と思ったのですが、よくよく考えると監督の前田氏と日体大の1年後輩。しかも6区7区で襷リレーも行っていました。まあ、本格的には来年度からになりますが、どのようになるか注目です。
 
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箱根予選展望-東京農業大学-

 
東京農業大学

エントリー選手独断ランク付

基準は①昨年の予選順位、②1万の持ちタイム、③最近の調子…のつもり
S:トップ候補(7点)

A:10位以内候補(6点)
松原健太(4年)28分48秒86
≪11箱根1区14位、10出雲1区9位、10箱根3区5位≫…農大のスピードエース。2年前の箱根予選で10位に入った。春は絶不調だったが、それは脱した模様
 
B:25位以内候補(5点)
木村翔太(3年)29分14秒10
≪11箱根10区10位、11出雲6区9位、09予選161位≫…昨年末の記録会で好タイム。全日本予選3組で2位に入る等実力のあるところをみせた
 
C:50位以内候補(4点)
木下潤哉(4年)28分50秒53
≪11箱根2区8位、10出雲3区4位、10箱根10区4位≫…農大のスタミナエース。箱
根2区で一桁に入った。春の故障から少しずつ回復中
 
D:75位以内候補(3点)
佐藤達也(2年)29分33秒04
…今年の丸亀ハーフで64分台をマーク。高校時代からロードは得意
津野浩大(2年)29分35秒64≪11箱根5区17位≫…今年の箱根では急遽5区を走った。全日本予選のエントリーに選ばれた
内藤寛人(3年)29分38秒51★≪11出雲5区7位≫…先日の記録会で自己ベストをだし好調をアピール。全日本予選2組で出走している
 
E:100位以内候補(2点)
花田昌之(3年)29分55秒75
…昨年の関カレハーフで好走している。春は試合出場無かったが先日の記録会で復帰した
浅岡満憲(1年)29分45秒03★≪11都道府県1区11位≫…関カレ1500で4位、5千で3位に入り一躍脚光を浴びた。全日本予選でも活躍した。故障したらしいが、秋の記録会には出場していた
竹内竜真(1年)29分20秒78≪11都道府県1区9位、10高校1区16位≫…高校時代からロード得意。全日本予選2組で出走した
 
F:150位以内候補(1点)
大工谷秀平(4年)29分27秒91
≪11箱根8区20位≫…今年の箱根出走している
三輪晋太郎(2年)29分56秒99…先日、ベストに近いタイムを出した
 
G:151位以下or未知数(0点)
藤代晃司(4年)30分04秒91
≪09全日本5区16位≫…先日の記録会で出走した
大貫秀水(4年)30分17秒75★…先日1万で大幅ベストを出した
岩淵慎矢(1年)30分23秒01★≪11都道府県1区24位、10高校1区15位≫…先日1万を経験した

IP:1分50秒
上位10人合計:31点
参考:昨年のトップ44点、6位が31点、9位が21点
 
【特徴】
・1年でシード校陥落
・全日本予選落ちも総合力は高そう
・2大エース復調傾向か?
 前々回の箱根で久々のシード権獲得し、波に乗りたかったが、今年の箱根は14位に沈み、予選会に逆戻り。心機一転、シード校へ再挑戦といきたい東農大だが、戦力はある程度整っているように思う。実際、松原・木下が絶不調だった全日本予選は、その2人の影響で敗退したものの、3組まで総合3位に付ける走りを見せ総合力自体は高いことを示した。
 
 その不調だった2人は秋に回復傾向。特に松原選手は1万29分10秒代を出してほぼ復活した感じだ。木下選手も快調とまでは行かないものの組でトップ。浅岡ら1年生や箱根予選に初挑戦となる選手たちを引っ張る事は充分できそうか。このあたり戦略も考えていきたい。
 

 

これまで通りの走り+αを

 東農大は過去の箱根予選は85回2位、86回2位と非常に相性が良く、安定して高い順位で通過している。これまで通りの精神状態、調整力が発揮されれば今回も十分に上位通過は可能に見える。ただ、本戦でシード校を切り崩すには個々での結果も必要だろう。
 
 たとえば2年前の予選で10位に入った事がある松原選手。あの時は当時のエース外丸選手に引っ張られた影響もだいぶあった。今回は自分の力で10位以内に食い込みたい。総合力ということでは佐藤、津野、内藤、木村選手あたりがエースの脇をしっかり固めることも大事だ。レベルの高い1年生も入ってきているので、上級生が各々しっかりチームを引っ張りたい所だ。
 
 
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全日本予選展望~東京農業大学

続いて東京農業大学
 
平均タイム:2位29分20秒04(ボーダーから1人20秒78)
4組:6位松原健太(4年)28分48秒86、28位青木優(3年)29分49秒24
3組:3位木村翔太(3年)29分14秒10、17位浅岡満憲(1年)29分45秒03
2組:2位竹内竜真(1年)29分20秒78、9位内藤寛人(3年)29分43秒08
1組:3位佐藤達也(2年)29分33秒04、4位津野浩大(2年)29分35秒64
補欠:木下潤哉(4年)28分50秒53、山本和樹(2年)29分34秒30
 
持ちタイム上位者が不調
 持ちタイム平均では2位につけ、結構な確率で通過しそうな感じがするが、実は微妙。松原選手は絶不調、木下選手は先日の記録会で31分30秒オーバーでちょっと間に合わないか、山本選手も復調できるか微妙など、持ちタイム上位の選手たちがこぞって不調なのである。
 
 逆に新戦力が元気。やはり注目は3組に入った浅岡選手。関カレ1500m5千と大活躍をしていた勢いをそのまま持ち込みたい。また、ハーフでノーマークながら入賞した青木選手が4組。さすがに荷が重いのではとも感じるが、可能性に期待したいところだ。
 

3組が非常に楽しみ
 やはり稼げる可能性があるのは3組だ。浅岡選手は勿論期待だし、片方の木村選手は関カレハーフは失敗したものの、記録会5千で大幅自己新で好調を印象付けた。昨年は3組で失速し圏外に去ってしまったのでここが計算できそうなのは大きい。
 
 また、1組の2年生2人も注目。関カレでは佐藤選手は1万で後一歩で入賞、津野選手はハーフで撃沈と対照的な成績だったが、同学年同士いい相乗効果が生まれるかもしれない。まあこんな感じで若手が元気なだけに何とか主力が戻ってほしい、そうであれば通過は大きく見えてくるはずだ。
 
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