2013/02/07
山梨学院大学~第89回箱根駅伝徹底解剖!
往路11位復路11位
総合11位:山梨学院大学(予想:往路7位復路17位総合15位 区間:3区間(2区3区5区)的中※enoさん・山学マニアさん・町田さんが4区間的中)
オーダーの読み間違いもあって、往復の順位を大幅に外してしまいました。ただ、9区10区はいい意味で予想より良かったです。区間配置も上尾ハーフから随分と選手の調子が変わっていたようで、難しかったです。
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区土田俊徳(4年)65分32秒区間16位(16)2分00秒差
2区E・オムワンバ(1年)69分32秒区間2位(16→4)1分04秒差
3区井上大仁(2年)66分40秒区間7位(4→5)3分07秒差
4区鳥羽和晃(4年)60分05秒区間14位(5→5)3分58秒差
5区松本大樹(4年)86分20秒区間13位(5→11)7分54秒差[17秒差]
6区桃澤大祐(2年)62分34秒区間18位(11→13)10分55秒差[3分01秒差]
7区阿部竜巳(2年)66分38秒区間13位(13→13)12分40秒差[2分41秒差]
8区前田拓哉(1年)67分46秒区間13位(13→13)13分23秒差[1分43秒差]
9区牧野俊紀(4年)71分04秒区間4位(13→12)14分01秒差[54秒差]
10区福沢潤一(2年)72分13秒区間5位(12→11)14分58秒差[50秒差]
【殊勲賞】E・オムワンバ…1年前まで中距離ランナーを思えない奮闘ぶり
【敢闘賞】牧野俊紀&福沢潤一…共にシード権を諦めない走り
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
80 85 75 80 75
65 70 80 95 85
本当に1年前まで中距離選手!?タフ条件の2区を攻略したオムワンバ森井・小櫃選手など中堅選手が何人も抜けた中、まず注目が集まっていたのは柱を投入した2区3区。とりわけ1年前まで中距離選手だったオムワンバ選手が2区でどんな走りになるのかということだった。
大学駅伝初出場の1区土田選手から16位で襷を受け取ると序盤は割りとゆったりしたペース。前後の選手と集団を形成していた。しかし横浜駅を過ぎたあたりから本領発揮。向かい風の中でも長いストライドでまた1人また1人抜いて、なんと一時総合3位へ。さすがに最後は疲労困憊だったが、12人抜きの4位で中継。
正直、春先は3区か4区で何とか走ってくれればいいなと思っていました。何人も留学生を見られている上だ監督でさえ、4年かけて距離対応してくれればという評価であったのだが…。出雲でみせた単独走時の不安定さも無くなり、計り知れない底力を感じる。山学の歴代最高の留学生と言われているモグス選手以上のなってしまうのか。目が離せなさそうだ。
中盤区間で失速 自信があった山に悪い流れで突入ただ、残念ながら流れに乗ることはできなかった。3区井上選手が終盤に並走していたチームから引き離されると、4区鳥羽選手もラスト3kmが苦しい走り。順位こそ5位と保っていたものの、激しい争いをしていた10位前後のチームが後ろに迫っていた。
これにより痛かったのが5区松本選手が最初の平地から力を発揮する選手ではなかった。昨年どおりの入りだったのだが、一気に4つ順位を落としてしまった事。小柄な彼が向かい風の中、メキメキ力を付けてきていた帝京や順大の選手らに食いついて取り戻そうとする展開にならざるを得なくなり、終盤にガタッと失速する要因になってしまった。
11位で折り返した復路でも負の連鎖は続く。シード真っ只中、大きなプレッシャーがかかる6区。密かに60分半ば以内の自信があった桃澤選手が最初から全く本来の走りができず。5千15分台から2年でメンバー入りを果たしたが、あらゆる面での経験不足が出たか。一気にシードから3分置かれる事になった。期待の7区阿部選手も追い上げられず(最も、7区に入った時点で調子良かったのかどうかよく分からないですが…)。4区から7区がうまくいかなかった。この間で東洋大が総合優勝を逃し、山梨学院はシード権を失う要因になってしまった。
来期の展望
○主な在校生
E・オムワンバ(2年)28分18秒93≪1年:箱根2区2位、全日本2区1位、出雲6区1位≫
井上大仁(3年)29分01秒28≪2年:箱根3区7位、全日本1区2位、出雲1区5位、1年:箱根1区10位≫
森井勇磨(4年)29分07秒93≪4年:全日本8区8位≫
小櫃裕太(3年)29分24秒89
松山雄太朗(4年)29分32秒06≪3年:全日本3区10位、出雲4区6位≫
小笠和也(4年)29分44秒37
福沢潤一(3年)29分44秒58≪2年:箱根10区5位≫
兼子侑大(3年)29分52秒43
前田拓哉(2年)29分55秒16≪1年:箱根8区13位≫
前田直人(2年)29分59秒83
阿部竜巳(3年)30分07秒86≪2年:箱根7区13位、全日本4区8位、出雲5区7位≫
桃澤大祐(3年)30分15秒59≪2年:箱根6区18位≫
谷原先嘉(2年)30分19秒88
上倉利也(2年)30分21秒64
的場一樹(4年)30分28秒01
岡純平(4年)30分28秒97
手塚祐太朗(3年)
○主な新入生
上村純也14分07秒69≪都道府県5区31位、高校1区20位≫
佐藤孝哉14分17秒08≪都道府県1区13位、高校1区13位≫
秦将吾14分32秒11≪都道府県4区35位≫
熊代拓也14分33秒54
福元貴大14分42秒58≪高校7区6位≫
何枚も駒が欠けた中でみせた底力 故障者を減らし磐石の態勢で総合力勝負を今回の場合は往路を走りそうor力があると思われた選手が故障や不調に見舞われすぎましたかね。エントリーの段階で森井・小櫃・兼子・田代選手が外れ、上尾ハーフで好走していた松山・篠塚選手らが結局オーダーに入らず。スピードはあるが長い距離の実績がなかった土田・鳥羽選手を往路に起用しなければならなくなり、結果的に好走とはいかなかったのが後々響いた感じがあった。
それでも底力があった。8区前田選手が区間13位ながら遊行寺の坂で追い上げを開始し、9区キャプテンの牧野選手が魂の走りで総合11位に浮上。アンカー福沢選手も一時10位を視界に捉える所まで頑張った。これだけ選手が欠けている中で、執念深くシード権を追えるのだから、本当は力があるチームのはずだった。
来年度は新4年生が少ないのが懸念されているが、ここで朗報。全日本アンカーを務めるなど4年間かけて力を付けていた森井選手が、「このままでは終われない」と留年を決意。留年に関しては賛否両論ありますが、やるからには結果を出して欲しい。また、復帰が熱望されている小櫃選手は練習には復帰できている模様。しっかり10人揃えて、予選突破し、大きくジャンプアップといきたいところだ。
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