2013/02/21
早稲田大学~第89回箱根駅伝徹底解剖!
往路2位復路8位
総合5位:早稲田大学(予想:往路1位復路13位総合5位 区間:4区間(1区2区3区5区)※yashitiさんも4区間的中)
1区の出遅れで往路がずれたのと、復路10区が予想以上だった影響で当たりました。配置は佐々木選手4区にしとけば良かったとちょっと後悔
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区前田悠貴(4年)65分36秒区間17位(17)2分04秒差
2区平賀翔太(4年)71分02秒区間6位(17→12)2分38秒差
3区大迫傑(3年)64分44秒区間2位(12→3)2分45秒差
4区佐々木寛文(4年)58分36秒区間8位(3→3)2分07秒差
5区山本修平(2年)82分52秒区間3位(3→2)2分35秒差
6区相原将仁(3年)60分17秒区間12位(2→4)3分19秒差
7区志方文典(3年)66分25秒区間11位(4→4)4分51秒差
8区柳利幸(1年)67分49秒区間14位(4→4)5分37秒差
9区田中鴻佑(3年)72分29秒区間12位(4→4)7分40秒差
10区田口大貴(2年)71分49秒区間4位(4→5)8分13秒差
【優秀選手】大迫傑…強烈な向かい風の中、9人抜きの力走
【敢闘賞】田中鴻佑&田口大貴…一般入試の選手で初の箱根路9区粘走&復路唯一の区間一桁
【敢闘賞】山本修平…1区17位で出遅れたチームを一時トップ争いに
【特別賞】平賀翔太…三大駅伝皆勤賞 なお、全てエース&主要区間で出走
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
65 80 80 75 80
85 75 80 80 95
今季の三大駅伝は全て1区失速 大迫・山本で追い上げるも往路優勝に届かず出雲・全日本共1区で出遅れ(全日本は想定内だったが)、柱を持ちながら優勝争いに絡むことがなかった早大。今回は主力全員を往路に投入し、往路優勝は絶対、そのまま総合優勝を目論んだが、またしても1区で苦しい展開になった。
起用されたのは秋以降良いレースを続けていた4年生の前田選手。確実に上位に、ということと思ったら、好調というわけではなかったようだ。上尾ハーフ後に故障していた。練習はひとまずこなせたので何とかなるだろう、ということで1区に置いたが、東洋大の選手の揺さぶりの直後に後退。結局2分以上のビハインドを背負うことになった。主力選手の失速は精神的ダメージはでかいと思われた。
しかし、主力を並べているだけに落とせない。必死に追い上げを図る。3年連続2区出走の平賀選手が、過去2年とは全く違う展開ながら区間6位といつもと変わらぬ走りで5人抜きの力走。この安定感は助かる。そして初めて箱根で1区以外に入った大迫選手がゴボウ抜きで2位争いまで追い上げ、3位で襷リレー。区間賞を取れなかったのが残念ですが、チームとしては順調に順位をあげていった。
4区佐々木選手がモタついたが、トップのチームがあまり良くなくて何とか総合3位2分07秒差で5区へ。前回区間3位の山本選手で往路優勝を射程に捉えられる所まで着た。ただ、走り始めの段階で脚の状態が思わしくなかったらしい。その中で懸命に足を動かし、日体大・服部選手と共に東洋大を捉え、トップ(タイ)に。しかし、そこまでだった。最高点前に服部選手に力負けすると、下りは完全に脚に来てしまった。往路2位ながら2分35秒差、3位以降ともそれ程差がない状況になってしまい、思い描いていたレースにはならなかった。
箱根初出場が4人&主力不調の中、復路は無難にまとめる一応、志方選手は残していたものの、故障明けという情報が既に出ていた。他4人はここまで大きな実績は無かった選手達で構成。苦戦が予想された。
その中スタートとなった6区相原選手は、早大の6区としては好走。無難にまとめることはできたが、東洋と明大の経験豊富な選手に交わされ4位に後退。志方選手は予想通り苦戦で引き離されてしまう。8区に起用された柳選手はペース配分に失敗。前半を抑えすぎてしまい、後半あげたものの区間14位に終わってしまいました。まあ、全日本では1区、そして今回単独走と違うレースが経験できたことが良かっただろうか。
個人的には9区と10区は良かったのかなと思う。9区は実は結構早い段階で決まっていたらしい大学駅伝自体が初出場の田中選手。後ろから駒大・上野選手がガンガン行く難しい状況だったが、区間12位は粘走。10区田口選手はテレビでは最後のラストスパートで順位を落とすシーンで目立ってしまったが、個人では区間4位の好走。もう少し早くスパートかけていればと思ったが、18km地点から脚が痙攣してロングスパートをかけられなかったらしい。ただ、次年度が楽しな選手の一人である。
気が付いてみれば復路は8位。区間一桁は一つで、単独走が多かった割にはかなりまとまっていた。一応有る程度の自信を持って臨んでいたのは示せただろうか。ただ、結局前年度より総合順位を下げることになってしまい、苦い結果となってしまった。
来期の展望
○主な在校生
大迫傑(4年)27分56秒94≪3年:箱根3区2位、全日本2区2位、出雲1区10位、2年:箱根1区1位≫
山本修平(3年)28分14秒49≪2年:箱根5区3位、全日本4区2位、出雲3区3位、1年:箱根5区3位≫
志方文典(4年)28分38秒46≪3年:箱根7区11位、2年:箱根8区2位、1年:全日本5区1位≫
柳利幸(2年)29分11秒80≪1年:箱根8区14位、全日本1区12位≫
高田康暉(2年)29分27秒06≪1年:全日本5区6位、出雲2区4位≫
三浦雅裕(1年)29分42秒50
田中鴻佑(4年)29分47秒40≪3年:箱根9区12位≫
相原将仁(4年)29分56秒40≪3年:箱根6区12位≫
岡田健志(3年)29分57秒31
三井泰樹(2年)29分58秒72
臼田稔宏(2年)29分59秒40
中村信一郎(2年)30分01秒00
高橋広夢(3年)30分15秒07
田口大貴(3年)30分21秒00≪2年:箱根10区4位、出雲5区8位≫
當山貴大(3年)30分38秒60
○主な新入生
平和真13分55秒64≪都道府県5区9位≫
武田凛太郎14分11秒23≪都道府県5区1位≫
浅川倖生14分13秒58≪高校2区9位≫
臼田康一郎14分16秒16≪高校1区20位≫
鈴木洋平14分27秒73≪都道府県1区15位≫
箱田幸寛14分30秒90
○今から考えるオーダー
出雲:大迫-平-柳-志方-武田-山本
全日本:平-大迫-武田-柳-志方-田口-三浦-山本
箱根:平-山本-大迫-武田-柳 相原-志方-高田-田口-田中
底上げは少し進んだ 平賀選手の穴埋めと大迫選手以外の4年生が引っ張れるか一つ思うのは、主力の怪我や不調が多すぎる。勿論走力上位10人が揃うことは中々ないのだが、早大の場合は1番~5番手が何らかアクシデントになる事が、他大に比べて多い気がする。スポ推の枠の関係で層が厚いチームを作るのはちょっと難しい。何とか整えてほしい。
最も層ということに関してはちょっと改善できそうだ。神奈川ハーフで見出走の選手が64分前後で走ったりもしたし、新入生で平・武田選手といった期待できそうな面々がいる。総合優勝候補にあげるのはまだ早いにしても、オーダーを組むのは比較的楽しそうな感じがする。
痛いのは柱の1人平賀選手の卒業。三大駅伝皆勤で、しかも全部エース・主要区間で出走していた。区間賞は1度だが、いつでも区間3位~7位までにまとめていて、非常に使いやすかった。彼がいたから例えば大迫選手をよりスピードを活かせる区間に起用できたりという面があり、貢献度は計り知れない。どう埋めていくか。
エース&主将は大迫選手になるわけだが、他部員と練習メニューが違ったり、海外に行く予定(うまくいけば世界選手権も)があるなどチームを離れることがある。そうなってくると志方選手など彼以外の4年生が大事になってきそう。再度頂点を目指して、どのようなチームになってくるのか。目が離せない。
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