2013/02/21
神奈川大学~第89回箱根駅伝徹底解剖!
往路18位復路6位
総合16位:神奈川大学(予想:往路16位復路14位総合16位 区間:2区間(6区9区)のみ※ひっきーさんが3区間的中)
総合順位はあたりましたが、5区がブレーキになってしまったためなので、実質外れ。配置は柿原選手が外れ、我那覇選手が7区回ったりできつかった。
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区福田健太(4年)64分48秒区間12位(12)1分16秒差
2区西山凌平(1年)71分32秒区間11位(12→10)2分20秒差
3区小泉和也(2年)67分37秒区間10位(10→9)5分20秒差
4区赤松宏樹(2年)59分11秒区間10位(9→15)5分17秒差
5区柏部孝太郎(2年)96分55秒区間18位(15→18)19分48秒差
6区高久芳裕(4年)59分39秒区間9位(18→16)19分54秒差
7区我那覇和真(1年)64分47秒区間賞☆(16→16)19分48秒差
8区吉川了(4年)67分15秒区間4位(16→16)20分00秒差
9区鈴木駿(4年)72分36秒区間13位(16→16)22分10秒差
10区井上雄介(2年)73分16秒区間12位(16→16)24分10秒差
【敢闘賞】西山凌平…1年生ながら2区で粘りの走りをみせる
【殊勲賞】我那覇和真…神奈川大として9年ぶりの区間賞
【技能賞】吉川了…他チームの選手と激しいバトルで区間4位
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
85 95 95 80 60
85 90 95 80 95
1年生西山が2区で区間11位!出遅れずシード権争いをキープしたが…エース不在の弱みで序盤で遅れ、山で少し盛り上げるもシードラインまでは届かず、復路そのまま、というパターンが続いていた神大。今年は全日本予選を通過するなど雰囲気が違っていたが、それに違わず序盤は密かに面白かった。
1区にいきなりエース級の柿原選手投入…と思いきや胃腸炎でダウン。急遽走った4年生の福田選手が区間12位で粘ると2区でしっかり流れに乗る。西山選手が前後にいたチームの選手から後れを取らない…どころかジャンプアップ。10位に浮上すると3区小泉選手が中盤にいい走りを見せて9位に浮上。4区赤松選手が順位を6つも落としてしまっているが、大混戦の中、ラストスパートで競り負けたということで差はない。ここの所得意だった5区に非常に良い形で繋いだ。
しかし、どうしてタイミングが合わないのか。柿原選手や我那覇選手の風邪でオーダーが大幅に代わり、5区が予定通り組めず。起用された柏部選手は、登りに入り始めた所でペースが落ち始め、最後はジョギングペースに。ただ、非常に険しい条件で途中で断念するチームも今回出た山。代走でよく走りきったと言えよう。
風邪明けながら7区で我那覇選手が区間賞を獲得!逞しいレースを見せた復路シード権は非常に厳しくなってしまったが、良好なチームなめげなかった。2年ぶりの6区出走となった高久選手が59分台で走破すると7区に起用された我那覇選手が見せてくれた。序盤から積極的に前に見えているチームを追っていき、最後まで攻め続けた。その結果、区間賞を獲得。体調を崩さなければ2区予定だった期待の高い選手なのだが、その片鱗を見せたという所だ。今後が楽しみ。
これで完全に勢いを取り戻し、復路もいいムードで走る。特に8区吉川選手が頑張った。序盤はゆったりと入ったものの、途中で幻の区間賞を取る中大・永井選手と並走になってからは激しいバトル。どちらも一歩も譲らぬ激走で同時中継。個人としても区間4位の好走。なんとこの時点で復路4位だった。
その後は堅実な襷リレー。前回ある意味目立ってしまった鈴木選手が中盤に並走していた中大の選手を突き放すとぐんぐんペースアップ。しっかりとまとめあげて10区へ。その10区は全日本の成績から起用にやや驚いた井上選手だったが、序盤から攻めのレースを展開。最後苦しくなったが区間12位で踏ん張りフィニッシュを迎えた。
来期への展望
○主な在校生
柿原聖哉(3年)29分34秒87≪2年:全日本3区11位、予選39位≫
我那覇和真(2年)29分36秒51≪1年:箱根7区1位、全日本2区8位、予選62位≫
西山凌平(2年)29分37秒87≪1年:箱根2区11位、全日本1区14位、予選45位≫
赤松宏樹(3年)29分53秒54≪2年:箱根4区10位、予選48位、1年:予選53位≫
柏部孝太郎(3年)30分05秒24≪2年:箱根5区18位、全日本6区8位、予選85位≫
永信明人(2年)30分06秒92
井上雄介(3年)30分11秒62≪2年:箱根10区12位、全日本7区14位≫
南俊輔(2年)30分13秒98≪1年:予選168位≫
上倉拓也(4年)30分14秒79
菅原涼介(3年)30分22秒17
鈴木真夢(3年)30分27秒43
小泉和也(3年)≪2年:箱根3区10位、全日本4区9位、予選52位≫
渡邊慎也(2年)≪1年:予選110位≫
坂本翔太(4年)
三輪北斗(2年)
○主な新入生
服部賢志14分29秒14≪都道府県5区27位、高校1区28位≫
東瑞基14分34秒53
中神恒也14分34秒99
橋本裕之14分36秒26
芝遼平14分45秒06≪都道府県5区12位≫
主要区間を担える人材が出てきて期待 課題は4年生の穴が埋まるかどうかなんと4区までシード争い、復路6位。5区さえうまくいければ、本気でシード権取れたんじゃないかという内容だった。我那覇選手ら1年生らの影響、今年から導入されたクロカンなど様々な要因はあるのかなと思いますが、ひとまず浮上のきっかけを作れた1年だったと思う。総合順位は昨年より一つ落としたが、方向性は合っているという自信はつきそうである。
勿論、来期は我那覇・西山選手が中心。これに柿原・赤松に主将に就任した井上選手らが切磋琢磨していければ、主要区間で勝負できそうな感じだ。
ただ、問題なのは層が非常に薄い事。今回はエントリーを14人にしたほどだった。安定していた4年生3人の穴が非常に痛いところ。チーム構成を見ても新4年が皆無といっていいほどだ。5千持ちタイムが良い永信選手や箱根予選に出走した南・渡邊選手らで穴埋めしてしっかり戦える選手を作りたいところ。充分に次回ジャンプアップする力は秘めているはずだ。
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