それでは各チーム展望をしていきたいと思います。
エントリー上位8人の平均タイム上位順、一記事4校ずつです。
なお、名前についている順位はその組でのタイム順位、
★マークは今年のタイムのものです。
山梨学院大学
4組:2位エノック オムワンバ(山学2)28分15秒80★、7位井上大仁(山学3)28分45秒11★
3組:9位森井勇磨(山学4)29分07秒93、10位佐藤孝哉(山学1)29分09秒79★
2組:13位前田拓哉(山学2)29分43秒83★、17位兼子侑大(山学3)29分49秒66★
1組:5位田代一馬(山学2)29分22秒10★、39位上村純也(山学1)14分07秒69※
補欠:松山雄太朗(山学4)29分32秒06、阿部竜巳(山学3)29分46秒70★
変更予想:1組田代→阿部
2組以上は信頼できる選手がずらり
小櫃選手など一部故障が間に合わなかった選手がいるもののいいオーダーが組めたと思う。2組からの紹介になるが、昨年2組19位だった兼子選手が最近自己ベストで上向き傾向、前田拓選手は大学入ってから少しずつタイムを伸ばしていて堅実な選手。3組には関カレで入賞ならずも粘りの走りを見せた森井選手に、春先に1万29分09秒を出したルーキー佐藤選手が入った。
そしてなんといっても最終組の2人は昨年の1位と5位の選手がそのままエントリーでこれは強い。しかもオムワンバ選手は更にパワーアップ。井上選手も安定して推移しており、個人で昨年と同順位前後ならいけそうで、ちょっとやそっとのビハインドなら軽くひっくり返してしまいそうだ。通過確率はかなり高いと思われる。
キー:1組目の選手人選
落とし穴があるとすれば1組。全日本予選で怖いのは、1人のブレーキもできないところ。とりわけ1組でブレーキが出て取り返すのに焦ることだ。唯一1組がちょっと不安だ。田代選手は持ちタイムはかなり良いものの、大舞台で力を発揮しきれていない。上村選手は3組の佐藤選手よりも5千の持ちタイムの良い新人だが、直前の駅伝シーズンでは失速。トラック1万も未経験だ。
最も、ここは補欠の阿部選手との交代も手。全日本予本戦での主要区間の経験もあり、1万自己ベストを出している。これよりベストが良く、日体大記録会で上の組で出走していた松山選手が調子をあげていればなお心強いがどうだろうか。いずれにせよ、落ちる戦力ではない。HPに掲げている通り、トップ通過を目指して士気を高めていきたい。
中央学院大学
4組:3位潰滝大記(中学2)28分38秒43★、5位岡本雄大(中学4)28分42秒29★
3組:6位塩谷桂大(中学2)28分59秒55、16位及川佑太(中学3)29分26秒93★
2組:4位山田侑紀(中学3)29分34秒31★、11位松下弘大(中学3)29分42秒20
1組:12位芝山智紀(中学3)29分38秒20、19位木部誠人(中学3)29分50秒51★
補欠:田中瑞穂(中学4)29分35秒61、村上優輝(中学1)29分36秒40★
変更予想:2組松下→村上
28分台は潰滝・岡本・塩谷選手の3人!
ここ最近チームが転換期を迎えている中学大。かつてはトラックでの早い展開では強豪校に適わなくても、ロードで味のある走りをみせていた。ところが、今年はインカレで5千や1万で複数入賞者が出るなどトラックで躍動が目立つ。
チームを引っ張るのは2年生の潰滝・塩谷選手と4年生の岡本選手。特に潰滝・岡本選手は2部ながらインカレダブル入賞で、タイム的にも最終組3番5番に位置しており、結構なアドバンテージを望めそう。それに負け時とハーフ2位の塩谷選手が3組。この3人は強い。この3人が力通り走れば、久々の出場がぐっと近づきそうだ。
キー:直前の記録会で調子落ち、故障上がりの選手
ただ、この3人以外がちょっと不安。山田・松下・木部選手が至近の記録会でちょっとタイムがかかってしまっていた。勿論、最近は条件に恵まれていなかったとはいえ、15分台や31分台の数字を見ると、ん?という気持ちはなってしまう。それから、故障から急ピッチで仕上げている芝山選手は元来不安定、昨年最終組の田中選手はインカレ欠場で状態不明でほけつ。及川選手はインカレ後に軽い故障をしている、1年生の村上選手の方が面白そうか?
このあたりの組の調子を慎重に見極める必要がありそうだ。このあたりでポカが複数出ると一気に辛くなってくる。先に紹介した3名も、昨年まで在籍していた藤井選手ほどの強さはまだと思っているので、流れを崩さないようにしていきたいところだ。
東京農業大学
4組:23位三輪晋太郎(農大4)29分11秒35★、32位佐藤達也(農大4)29分26秒46★
3組:3位戸田雅稀(農大2)28分54秒74、15位山本和樹(農大4)29分25秒42
2組:2位竹内竜真(農大3)28分59秒45、9位佐野雅治(農大2)29分39秒97
1組:3位浅岡満憲(農大3)29分16秒89、15位遠藤凌平(農大2)29分48秒04
補欠:大橋真弥(農大2)30分05秒61、土井久理夫(農大3)30分12秒84★
変更予想:なし
4年生とインカレ良かった選手を上位に
持ちタイムでは3番につけたものの、自己ベスト順に綺麗に並べることはできなかった。3年生でチームの主力になると思われた竹内選手が低調から抜け出せずインカレでも厳しい結果に。浅岡選手は春に5千15分オーバーの成績以降、試合出場がない中なので致し方なしか。
代わりに4組に入ったのは4年生。1万で好記録を連発していて、目下売り出し中の4年生の三輪選手。条件が悪い中でも記録会で29分半ばということで強さもありそうだ。今季ベストをだし智慧る佐藤選手はインカレ欠場が気になるが、補欠の今季の成績からすると変更はないとみる。たまたま調子が外れていただけと思いたい。
また、3組には1500で2冠達成の戸田選手。昨年はそこから距離対応がうまくいかなかったが、変わったところをみせられるか、山本選手は上級生になって主要大会での成績が安定し始めていて、満を持しての登場。しっかり走れれば、上位の組でもそんなに他校に遅れることはないはずだ。
キー:本来なら4組に入るべき竹内・浅岡選手の状態
それだけに重要なのが若い組に回った竹内・浅岡選手。持ちタイムでのランクはかなり上の方になるのは致し方ないが、何とか個人一ケタ順位はとりたい。インカレよりペースは遅いはずなので、ラストまで持ち応えられれば地力はあるはずだ。また、相方となっている佐野選手はインカレ3障優勝、遠藤選手はハーフでまずまずと成長株となっている。両選手が上位にいければ、2年生の2人も安心だろう。この2組で稼げれば、ぐっと可能性が出てくるだろう。
帝京大学
4組:8位小山司(帝京4)28分46秒20、24位早川昇平(帝京3)29分12秒82
3組:19位柳原貴大(帝京3)29分29秒57★、30位堤悠生(帝京2)29分48秒20★
2組:10位杉山連哉(帝京3)29分40秒37★、19位猪狩大樹(帝京4)29分51秒72
1組:2位熊崎健人(帝京3)29分05秒35、11位阿南賢也(帝京2)29分37秒99
補欠:難波幸貴(帝京4)29分12秒10、竹本紘希(帝京2)31分32秒83
変更予想:2組猪狩→竹本、3組堤→難波
エース蛯名選手は欠場 1組熊崎選手でロケットスタート!?
箱根4位に入り、そのメンバーが多く残っていて通過有力チームと思われたが、インカレではその勢いは停滞。更に悪いことにここ最近脚の状態が悪かったエースの蛯名選手が欠場。学生ハーフや兵庫リレカで好タイムを出しているように走れない状態ではないが、ユニバーシアードの為に無理をさせなかったということだそうだ。
その中でどういうオーダーを組むか注目していたが、なんと1500m3位など好調の熊崎選手を1組に投入。これは序盤で貯金を得る作戦とみていいのかなと思う。全体的に上位で稼げる可能性は低いだけに、ここは大事になりそうだ。
キー:難波選手の投入はどこに
ところで、帝京大はもう1つ駒を残している。4年生の難波選手だ。スピードランナーで1万29分12秒。どこかには入りそう。妥当なのは堤選手と交代で3組。堤選手はハーフで入賞した注目選手だが、トラックのスピードで3組は部が悪い。それと実は昨年の3組は難波・柳原選手がペアになっており、難波選手は組で10位に入っている。25位だった柳原選手は少し成長を見せている。なのでここか。
とはいえ堤選手も面白い存在。覚醒期待として、更に若い組もなくはないか。2組に入れて連続で組トップ付近狙うもよし、実力あるとはいえ最近試合に復帰したばかりの阿南選手と替えて、1組で熊崎選手と共に猛攻をかけるのもちょっと思ってみたり…。最後まで調子を見極めたうえで、最終組の小山・早川選手に圏内で繋いでいけるようにしたいところだ。
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