2013/11/12
2013全日本大学駅伝~青学大の今後を考察
総合6位青山学院大学5時間22分09秒
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップ差[シード権との差]
1区一色恭志①43分38秒区間6位1分00秒差
2区神野大地②38分38秒区間6位(6→4)43秒差
3区石田駿介④27分37秒区間3位(4→3)49秒差
4区小椋裕介②41分58秒区間7位(3→4)3分13秒差[-58秒差]
5区茂木亮太①35分55秒区間12位(4→6)4分50秒差[-43秒差]
6区橋本峻②37分08秒区間5位(6→6)5分50秒差[-56秒差]
7区山村隼②36分39秒区間10位(6→6)6分41秒差[-24秒差]
8区高橋宗司③60分36秒区間10位(6→6)9分00秒差[-11秒差]
アンカー接戦制し初シード 要因は序盤3区間の勢い
7区終了地点でシード争いが熾烈を極めるとは思わなかった。6位で走り出した高橋選手と7位の留学生の選手とのタイム差は僅か24秒差。案の定、5㎞あたりで抜き去られ、もうこれで6位以内のチームは確定と思われた。ところが、日体大の主力選手が脱水症状で急失速、6位の座が転がり込んできた。そのまま順調にいくと思いきや最後の最後で後ろの大東大が急接近。ややパニックになったという高橋選手だが、粘りに粘って6位。ついに初めての全日本駅伝のシード権を獲得した。
最も、最終的にシード権を獲得するにあたって大きな貢献をしたのは最初の3区間だろう。結局エースの久保田選手の怪我は完治せずに、彼が不在の中で戦うことになったのだが、3区終了地点で総合3位だったのはちょっと予測できなかった。
1区に大抜擢された1年生の一色選手は、並み居る強豪選手の中、区間6位。大東・市田孝選手らと最後まで競えたのは大きな収穫ではないだろうか。また2区神野選手は出雲アンカーに引き続き強かな走り。大東や明大の選手と走りながら、2つ順位をあげた。元々高校時代から実力があったとはいえ、1年2年の選手で最初の2区間乗り切れたのは大きい。
更に3区4年生で今回が大学駅伝初出場となった石田選手が区間3位の好走。大東をすぐ抜いてからは、だんだん遠ざかる駒大の背中を追う展開ながら、自分の走りをしきった。さすが高島平20㎞で走りやすいコースとはいえ59分台で優勝したのは伊達じゃなかったようだ。この地点で総合3位にいたことは非常に大きかっただろう。
楽に戦えたはずが… 小椋選手の単独走や新戦力など不満成績続き
ただ、逆に言えば7区終了地点では6位まで下がってしまったということだ。ここからはちょっともどかしかった。1区で失敗のない小椋選手が準エース区間の4区に抜擢されたものの、区間7位とやや苦しい走り。中間地点で苦しそうな表情だったのは少し気になった。
5区6区7区は高島平20㎞で好走した選手がそのまま入ったのだが、ここは勿体なかった。5区茂木選手が区間12位の苦しい走りで2つ順位を落とし6位に後退。6区橋本選手に関しては区間5位で走ったものの、原監督からは合格点は出ず。7区山村選手は積極的な走りをしていたものの、終盤失速。後ろと大きく差を詰められてしまった。
青学大は(特に今回はエース抜きなわけで)総合力で勝負するチーム。それが繋ぎの5区6区7区で順位を下げてしまったのはちょっと残念であった。アンカーの高橋選手も順位的には区間10位で決して良かったわけではなく、シード確保にはちょっとラッキーな面もあった。箱根で更に順位を上げるために改善すべきところだろう。
最後に調子を上げてくる者は?
とはいえ、駒数は多くてオーダー予想に困る。最後の最後まで誰がどこに入るか読めないのが現状だ。山も未知数だ。ひとまずこの時点だとこんな感じなのかな??と思ったオーダーだ。今考える箱根オーダー
一色-神野-久保田-石田-橋本 竹内-藤川-秋山-小椋-高橋
1区2区は仮に久保田選手が全快したとしても全日本の1区2区と同じく一色・神野選手で言ってみてもいいんじゃないかなと感じています。今の神野選手ならしっかり追っていけるでしょうし、久保田選手は追い上げるのに崩れる選手ではないと思うので。石田選手は全日本3区と同じ感じですかね。
山は何人も候補はいそうですが、本人が最近希望していた橋本選手を5区、6区は2人経験者いますが、過去59分台で走破した竹内選手が入る事ができれば一番いいのでしょうか。後は高島平好走でのぼり得意な秋山選手とかか。1区に一色選手を入れたため、小椋選手の配置に困りましたが、9区に入れてみました。
いずれにせよ、少しずつ戦力が整ってきたのは事実だ。2年前に総合5位の大学記録をマークしたが、それ以上は充分に狙える力は秘めていそうである。
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