総合5位山梨学院大学5時間20分07秒
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差[シードとの差]
1区佐藤孝哉①44分29秒区間11位1分51秒差
2区井上大仁③38分08秒区間賞☆(11→5)1分03秒差
3区上村純也①28分37秒区間13位(5→6)2分10秒差
4区兼子侑大③41分35秒区間5位(6→7)4分11秒差[11秒差]
5区伊藤淑記①35分43秒区間11位(7→8)5分36秒差[46秒差]
6区森井勇磨④37分20秒区間7位(8→8)6分48秒差[58秒差]
7区阿部竜巳③36分05秒区間5位(8→7)7分05秒差[24秒差]
8区エノック オムワンバ②58分10秒区間2位(7→5)6分58秒差[-2分13秒差]
シード校に復活! 井上・兼子・阿部選手の3年生が躍進
3年前に連続シードが途切れ、2年前は連続出場を逃す。それを昨年出場にこぎつけて、今年はシード校へ復活。全日本を見ると順調に上がってきている山学大。最終的にオムワンバ選手の力が大きかったとはいえ、今回のシード復活は3年生の走り抜きには語れないだろう。
1区がやや前と離されて襷を受けた日本人エースの井上選手はすぐ前にいた日体大の選手と競り合いながら徐々にペースアップ。テレビには映っていなかったが、みんなが苦しくなる終盤もおそらく2人での争いで力が入っていたと思われる。最後は日体大の選手に競り勝って5位へ浮上。そして驚いたのは区間賞を獲得していたこと。今回は若干有力選手が分散していたとはいえ、安定感というイメージに+強さを加えるチャンスにはなったのではないだろうか。箱根に向けていい弾みだ。
また大学駅伝デビューがいきなり準エース区間となった兼子選手も良かった。伸びてきたとはいえ、ややシードラインから離れるかもしれないと思った。だが、スタート直後すぐ追いついてきた明治大をピタリとマーク。中盤に早大が追いつき明大が離れると、早大に食い下がる。ラストの争いで力尽きたものの、区間5位は予想以上だった。昨年までいなかった選手でこういう区間を繋げる選手が出来たのは大きな収穫だ。
ただ、シードへの道は楽ではなく、6区終了地点で8位で1分近いビハインドを背負った。ただ、アンカーへ繋ぐ7区でも3年生がよく頑張った。箱根予選を走らず、全日本に合わせた阿部選手。終盤にぐっと前との差をつめ、6位の選手を視界に捉えた状態でアンカーに渡した。元々持っていた力的に妥当とはいえ、箱根予選から+要素が出たのは良かった。区間順位が凸凹ながらうまくつなげたと思う。
1年生3人はそれぞれ区間二ケタデビュー 森井・エノックの調子は
凸凹になったのは基本的には3人抜擢となった1年生だ。ただ、三者三様だと思う。佐藤選手はやや前のグループと差があいたものの、調整が難しい中、最低ラインの走りはできたのではないだろうか。箱根1区もこなせるかと。伊藤選手は夏を超えて急激に強くなった選手。これを糧にメンバー争い加わりそうだ。ただ、最短区間でアップアップのように見えた上村選手はちょっと箱根は厳しそうか?持ち前のスピードは失わないようにしたい。
あと主力はオムワンバ・森井選手かな。オムワンバ選手はこれまでのレースからするとちょっと物足りなかっただろうか。とはいえオムワンバ選手は夏に故障した中で箱根予選と全日本予選連続で長いレースだった事もある。シード内に入ってからは少しストライドが伸びていなかったが、今の状態ではあまり無理が利かなかった感じ。2か月後、箱根2区に向けてじっくり調整してほしい。
気になったのは森井選手だろうか。長い距離の方が良いタイプなのだろうが、6区で7位はちょっとあれとなったのは正直な所。昨年秋程の勢いは感じないだろうか?最も明らかに失敗と言えるレースは少ないように見えるので、多分復路じゃないかと思いますが、堅実に走れるようにもっていってほしい。
昨年失速の山を誰にするか 主力を配置しても駒は足りるが?
さて、全日本シード獲得して、箱根復活シードだけでなく、更なる上位を目指したいところだが、問題がある。山学大が昨年シードを最終的に次点で逃す結果となったのは山が登り下りが良くなかったことだ。箱根予選があったこともあり、対策がどれだけ進んだのか…。それが気になる所だ。
今考える箱根オーダー
佐藤-オムワンバ-兼子-伊藤-井上 田代-磯野-前田拓-森井-阿部
情報がないので、実験的に上り下り共に主力や中堅選手を置いてみました。5区はエースと言える井上選手。下りはスピードがあり箱根予選好走も全日本に出場がなかった田代選手にしてみて、これで平地区間が埋まるかどうか。
どうでしょう。オムワンバ選手の後には4区で好走を見せた兼子選手を置けますし、復路終盤も森井選手に阿部選手、昨年も8区の前田拓選手に箱根予選で頑張った磯野選手。他に主将の松山選手が最近調子いいです。昨年のように故障者続出等が無ければ、充分にこれでも埋まるのではないかと思いますが、いかがでしょう?
勿論、井上選手は接戦で非常に粘りを発揮する選手ですし。往路序盤の方が本当はいいでしょう。適性がある選手がいれば、往路2区オム3区井上選手で突進ができます。選手の数が多い山学大ですが、ガッチリとオーダーを組んで復活の狼煙をあげたい。
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