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第90回箱根駅伝展望~帝京大学

 
駒はあるが前哨戦ではボロボロ 箱根に合わせられるか
帝 京 大 学

エントリー選手独断ランク付け

6点:エース区間、山をしっかり任せられる選手

5点:エース区間で区間上中位でいける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手
熊崎健人③28分40秒20≪3年:出雲1区16位、関カレ1500m3位、2年:箱根10区3位、全日本3区6位、予選15位≫…箱根10区で4位争いを制したランナー 関カレでそのスピードは活きた 駅伝は1区出雲撃沈したが、先日の記録会1万28分40秒のチームトップに
小山司④28分45秒24≪4年:全日2区19位、出雲3区13位、関カレ1万15位、3年:箱根5区5位、全日本8区10位≫…前回箱根5区で好走 故障の蛯名に代わってエース区間に入ったが撃沈 記録会は好走している
猪狩大樹④29分17秒58④≪4年:日カレ3障3位、関カレ3障2位、3年:箱根8区3位≫…前回の箱根で一気に台頭 出雲全日本の出走はないが3障などで活躍し調子は良い
千葉一慶④29分33秒57≪3年:箱根6区3位、予選37位≫…前回の6区で周囲を驚かせる好走 今年はまだいいレースがない

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
蛯名聡勝④28分42秒90≪3年:箱根2区8位、全日本2区6位、予選4位≫…帝京大のエース 今季は故障がち 前半戦はポイントレースで走ったが、秋はまだレース出場がない
柳原貴大③28分50秒33≪3年:全日3区9位、出雲4区10位、関カレ1万16位、2年:予選117位≫…今期の成長株 全日本ではチーム唯一の区間一桁 その後1万で28分台をマーク
難波幸貴④29分12秒10≪4年:全日4区10位、出雲2区14位、関カレ5千、3年:箱根7区6位、予選131位≫…主将 スピードランナー やや波があるが前回の箱根は好走している

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
杉山連哉③29分11秒27≪3年:全日6区12位、関カレハーフ≫…昨年末から記録を伸ばしてきて全日本で駅伝デビューした
早川昇平③29分12秒82≪3年:出雲6区10位、関カレ5千、2年:箱根4区2位、全日本4区11位、予選16位≫…前回帝京大お得意様の4区で区間2位 出雲以降調子を落としている
竹本紘希②29分25秒64≪2年:全日8区12位≫…昨年の上尾ハーフ63分台 秋の記録会で1万ベストを更新し全日本アンカーに抜擢された
阿南堅也②29分37秒99…帝京大の中では高校の記録が良い選手 故障が非常に多いが上尾で63分台をマークした
堤悠生②29分40秒45≪2年:関カレハーフ5位≫…学生ハーフから台頭 長い距離が得意でインカレでハーフ入賞している

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
瀬戸口文弥①29分39秒79≪1年:関カレ3障≫…
1年生唯一のエントリー 秋以降急激に記録が伸びてきている
樋口史朗②29分40秒12…大きな実績はないが上尾ハーフで64分前半をマーク
嶺井雄宇③29分56秒66…1年時から箱根予選などにエントリーしている 上尾で64分前半

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
田中健人④28分45秒03≪3年:箱根1区14位、2年:箱根2区19位≫…帝京大の主力の一人 故障で秋になってようやくレース復帰 1万は29分台出したが上尾はスタミナ切れで撃沈している

上位10人合計:31点
(参考:30点前後でシード争い、40点以上で優勝争い)

5千上位10人平均-1万同-ハーフ同
14位14分13秒4-*6位29分00秒3-10位63分41秒4
 前回の箱根4位のメンバーが9人(エントリーは8人)残りながらシード候補に挙げる声が少ない。出雲と全日本共に関東地区最下位。区間順位でも関東以外のチームに負けている区間が珍しくなかった。4年生が故障欠場及び1区の出遅れ癖が改善されない中だったが、非常に苦しい戦いとなった。ただ、前回もここまでは良くなかった。その後、熊崎、柳原選手ら3年生が28分台へ突入。失速続きの小山選手も自己ベスト。その他多くの選手がベストを更新してひとまず強化自体は順調さをアピールした。故障の4年生の蛯名・田中選手もエントリーにこぎつけて、臨戦態勢となってきた。

区間オーダー予想
熊崎-蛯名-難波-柳原-小山
千葉-杉山-堤-猪狩-阿南

 ひとまず主力の選手の内、2人外している。試合には復帰していたものの、上尾ハーフで大撃沈した田中選手、前回4区2位で出雲アンカーその後記録会で今一つだった早川選手は外しています。他に記録会を見た限り走れそうな気がする選手が10人以上いるのではないかと思っています。
 
 まずいきなり鬼門となっている1区ですが出雲で失敗した熊崎選手をもう一度起用と見る。ラストが強いのは前回周知のとおりだ。出雲1区はあまりにも主力が集まりすぎていたとみる。1万もチームトップになったことだし、元気一番いってほしいと思う。
 
 次のエース区間2区。いろんな選手を2区に置いてオーダーこねくり回したのですが、結局蛯名選手で。出雲全日本では前半に入った小山選手は大撃沈、これが箱根だと怖すぎる。他唯一安定している柳原選手と全日本4区の難波主将だが力不足は否めない。蛯名選手は怪我続きながら出場する試合は必ず結果を出してきていますし、むしろ彼で厳しい成績になるようだとなんだか諦めがつくというか…。何とか出走にこぎつけてほしい。
 
 続く3区に主将を務めた難波選手。エースから受け取った襷とこのオーダーではなるが流れを継続させたい。実は1年生の時に走っている区間なのだがこの時は区間18位と力不足だった。成長を見せるチャンスでもある。そしてその次に3年生の柳原選手。出雲と全日本では繋ぎながら唯一安定していたと思う。ここに調子の良い選手を置いてリスタートするのはよくある事ですし、ありえるのではないかと。
 
 5区は、2年生に隠し玉がいるとは言われていますが、3年連続小山選手で。出雲と全日本は代役エースを務めたものの、区間13位・19位と大失速。記録会では順調に結果を残すだけに気負っているのか。というわけで過去2年しっかり走っている5区が適任なのだろうと考える。前回区間5位なので自然体で言ってほしいと思う。1区2区さえ決まれば尻上がりに区間順位が良くなっていき、充分往路一桁でいけることができるはずだが??
 
 下りの6区は前回区間3位の千葉選手を今回も抜擢。記録会でいい成績が少ないのが気がかりだが、他に誰か走りそうかと言われても出てこないので。6区にばっちり合わせていると願いたい。続く7区には全日本で駅伝デビューした杉山選手。長い距離では昨年から結果を出しつつあったので、粘りの走りを期待したい所だ。
 
 8区には、今回5区に小山選手を置いたので、2年生の隠し玉と言われている選手かなと思ってます。駅伝経験はないが、学生ハーフや関カレハーフで頑張っていた堤選手かなぁと勝手に思っているので、彼に。ロードで結果を残しているだけにちょっと楽しみな存在だ。
 
 終盤の9区には前回8区3位で周囲を驚かせた猪狩選手をここにスライド。今年はトラックシーズンは3障で活躍。秋になって1万でもぐんと記録をぐんと伸ばしてきていたので今年も合わせてくるかなと。アンカーはそろそろ主力となってほしい2年生の阿南選手で。怪我が多いが、上尾で63分台をマーク。素質はやはりあると見ている。力を出せれば復路順位は結構上位になるはずだ。
 
*****************************
 
 他、小山選手9区というのも考えてみた。そうすると猪狩選手を前回好走の8区に回すこともできるかなぁと思ったりした。調子が分からなかったり、走らないと分からない選手が一部いるが、オーダー予想の楽しみはあるのかなと思います
 
 とにかく調整がまずできているか。流れとしては実は前回と同じ。前回の全日本は蛯名選手が2区で頑張った分すぐに上がったが、後の区間はぶっちゃけ似たようなもんだった。記録は出したのでこれまでの事は忘れて、集中して臨みたい所。仮に1区が良くなくても、距離が長い分取り戻していくチャンスは多い。充分、最終的に上位をにぎわすことができるはずだ。

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