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出雲駅伝-各大学総評-【日本大学】

ダニエルの爆走で5年ぶり優勝!!の日本大学
出雲駅伝成績
区間、氏名(学年)、区間順位、区間タイム、(順位変動)、トップとの差
なお、区間距離は8km-5.8km-8.5km-6.5km-5km-10.2km

1区堂本尚寛(1年)区間6位23分40秒(6)44秒差
2区谷口恭悠(3年)区間2位16分39秒(6→2)9秒差
3区笹谷拓磨(4年)区間5位25分36秒(2→4)1分04秒差
4区丸林祐樹(3年)区間10位19分07秒(4→5)1分13秒差
5区井上陽介(3年)区間5位14分57秒(5→5)1分29秒差
6区ダニエル(3年)☆区間新☆28分28秒(5→1)-14秒差

総合1位2時間08分27秒

優勝予想にしたのだが、まさか本当に優勝してしまうとは思わなかった。

最大の功労者は勿論アンカーのダニエルである。
トップとの差は1分29秒差、しかも相手は駒大のエース宇賀地となれば、
さすがに逆転は不可能だと思われた。
まあ、そばにコスマスとジュグナがいたので、留学生で誰が勝つだろうという興味だった。
ところが、あれよあれよと差をつめていき、一気にトップにあがってしまい、
なんとモグスの区間記録まで破ってしまった。
これまで東海大・佐藤の背中を見ながらゴールという過去2年間の鬱憤を一気に晴らした。

雑誌で「もうすぐ私の時代が来ます」と言っていたが、本当に世界に羽ばたいていくかもしれない。
今後、どのような活躍をするか、要注目である。

とまあ、ダニエルだけが注目されてしまっているが、勿論1区から5区の日本人の踏ん張りも見逃せない。

1区は1年生の堂本。昨年の高校駅伝で佐久長聖のアンカーとして走り無念の0秒差負けを喫した選手といえば分かりやすいか。
その堂本が駒大と1秒差の区間6位と健闘。ここで上々のスタートを切った。
見事だったのは2区の谷口。前回の箱根駅伝では4区を走ったが後半失速してしまい順位を落としたが、
今回は駒大我妻にくらいつき、最後はラストスパートの差で勝ってしまった。
20kmで同じ走りができるとは思わないが、一回り成長した姿をみせてくれた。

3区で笹谷が苦手の短い距離で1分以上引き離されたのは仕方ない。
というより、笹谷以外に任せられる選手が出てこなかったのが残念というところ。
まあ、駒大とはあけられたが区間5位で、自分の役割は果たしたといえる。

4区5区も彼らなりに粘った結果。丸林はちょっと突っ込みすぎたか。
それでもこの5人で、あの駒大5人に対して1分29秒差に留めたということは非常に大きかった。
影の功労者は彼ら5人である。

さて、この出雲の躍進で日大の評価は一気に上がっていると思うが、
私の今のところの予想では残念ながら全日本・箱根では優勝争いをすることはないかなとみている。
(全日本はギリギリあるか?)
スピードランナーが多いのだが、やはり経験的にも実力的にも駒大には劣っている。
前半にダニエルをおいても持ちこたえられないだろうし、
アンカーにダニエルをおいても追いつけないかなとみている。

もっとも、爆発力のあるランナーもいるので、ピークと区間配置がはまれば
大変面白い展開になる可能性もあるチームである。

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