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【全日本】駒澤大学-評論&展望-【上尾ハーフ】

それでは、久々に連続更新を再開しま~す

2週間近くご無沙汰してしまいましたので、
どうせなら全日本と上尾ハーフを同時に評論しちゃおうという
めちゃくちゃなテーマですが、ゆるりとお読みになられて下さいな

とりあえず、全日本を走った大学から先に行いたいと思います。
まずはやっぱり強かった!駒澤大学から!!

全日本大学駅伝成績
左から、区間、名前、学年、区間タイム、区間順位、順位変動、トップとの差
なお区間距離は14.6km-13.2km-9.5km-14.0km-11.6km-12.3km-11.9km-19.7km
1区星創太(3年)43分07秒区間2位(2)19秒差
2区宇賀地強(3年)37分56秒区間4位(2→3)31秒差
3区我妻伸洋(4年)27分42秒区間2位(3→3)29秒差
4区池田宗司(4年)41分41秒区間7位(3→3)8秒差
5区井上翔太(1年)35分00秒区間4位(3→2)35秒差
6区高林祐介(3年)36分15秒区間賞☆(2→2)4秒差
7区太田行紀(4年)35分35秒区間賞☆(2→1)-4秒差
8区深津卓也(3年)59分01秒区間3位(1→1)-44秒差

常に3位以内に位置し、トップとの差も最大でも35秒差に押さえ、
私が懸念していた繋ぎの区間で、何の問題も無く逆転。
そのまま逃げ切ってしまった。

1区から振り返ってみる。
1区は出雲と同様の星。
出雲と同様にハイペースの1区となったため、
ブレーキとはいかなくても、やや遅れをとってしまうのではと思ったが、
堂々の区間2位。早大にも勝ち、出雲優勝した日大には大きなアドバンテージをとる。
箱根でも何の問題も無く1区を任せることができそうである。
区間賞と取る力はなさそうだが、トップが見える位置では間違いなく来てくれるはず。
池田を他の区間に回せるのでかなり大きい。

2区の宇賀地は出雲の時のようでなく、いつもの宇賀地に戻ったような力走だった。
タイムも37分台。最後に竹澤に競り負けてしまったが、それまでずっと引っ張っていたので
かなり評価していいだろう。やっぱりこういう前半の競り合いの区間になると強い。
箱根でも2区で68分台を期待していいだろう。

3区の我妻は、ちょっと不満の残るレースだった。
最初から最後まで、早大・八木についていっただけで、しかも競り負けた。
5000mでは13分台と申し分の無い持ちタイムをもっているが、
ロードや距離が長くなると、少し劣ってしまうのだろうか。
箱根では4区以外の起用区間はないような気がする。

4区はキャプテンの池田…だったのだが、駒大にしてはあれれ?という感じだった。
最初から早大の1年生・三田に引っ張られる展開、しかも中盤に突き放されてしまった。
ラストは意地をみせたが、何とも消化不良のレースだった。
走り次第では箱根9区を…と思っていたのだが、今シーズンはちょっと調子が
上がりきっていないように思える。出雲でも繋ぎで区間賞取れなった。
どうなるか分からない6区の後を担う7区か、
おそらく前にいくであろう早大、山学大の追撃体勢を整える3区かだろうが
果たして役をこなせるか、どうにも不安が残る結果となった。

しかし、なんだかんだでここでトップとの差を8秒差まで追い上げたのはよかった。
5区の1年生井上はさすがにトップからは引き離されてしまったが、
高林の1年生時のタイムを上回ったので、まあまあ良かったのではないだろうか。
ただ箱根の優勝、特に早大との比較を考えると、やっぱ力不足か。
8番手から10番手あたりの不安解消はもう少しというところか。

さて、6区高林7区太田の連続区間賞で早大を逆転したわけであるが、
6区の高林の区間賞はともかくとして、7区太田はちょっと意外だった。
10km前後でもやれるんだというところをみせてくれた。
箱根でもアンカーを任せられるだろうし、山登り5区もやれそうな気がする。
(そうするとアンカーがかなり不安なのだが…)

そして8区の深津。太田が開けてくれた4秒差を上手く利用して、
早大との差を広げて、しっかり襷を伊勢のゴールまで運んだ。
前半、早大を突き放す為に飛ばしたが、後半もそれほど落ちなかった。
ぜひとも箱根9区で力を発揮してほしい。
あそこは前半の下りで飛ばして、後半粘らないとタイムが出ないからだ。
ただ、箱根9区を実現するためには、山登りの人材やもう1人2人走れる選手が出てこないといけないのだが

さて、平地でもう少し走れる選手がでてきたかどうかみるためにでた上尾ハーフの結果だ。

上尾ハーフ主な結果
2位末松祐一1時間3分22秒
30位藤原昌久1時間4分25秒
66位田村康徳1時間5分00秒
88位砂原健次1時間5分18秒
129位玉木達也1時間5分50秒
144位佐々木雅昭1時間5分57秒

何で末松が出雲と全日本でないのかなと思っていたのだが、
どうやら秘密兵器として力を蓄えていたようである。
おそらく10番のボーダーラインの選手が出場したのだろうが、
飛びぬけていい成績である。
最初から飛び出した中大の徳地は別として、
集団でレースを進め、最後はラストで競り勝ってしまった。

何とか4区か6区あたりでと思っていたのだが、
1区や3区で使ってみても面白いくらいのタイム、順位を出してきた。

もし末松が1区か3区に回れるならば、星か池田のどちらかを復路に回す余裕も
出てくるので、いつものパターンに持ち込める可能性が高くなる。
6区に末松をおけるなら、早大・加藤と競えるのではないかと考える。

ただ、今年の駒大がハーフ63分前半の選手を6区に置くことは考えにくいので、
6区はやはり新戦力か。なぜか岩本の名前がよくあげられているのでそうしとこう。

ということで現時点での僕の予想はこうなる。

末松-宇賀地-高林-我妻-深津
岩本-井上-池田-星-太田

3区池田、7区高林、8区井上として、かなりの往路重視にすることも考えられるか。
最大のライバルとなるであろう早大は前に行くとノッてしまうことは証明済みなので、
往路で早大を捕らえた方がいいであろう。
ただ捕らえられなかったら、まずい。

ということで8区に池田を添えてみた。
これで前回の深津を再現することができる。
前回6区終了時で3分以上の差がついたが、あれは6区がブレーキだったこともある。
往路は昨年と同じタイム差でいって、後半も勝負できる位置に持ち込めると思うがどうか。

まあ、箱根の区間予想は箱根のエントリーが出てからもう一度検証したいので、
今回は深くやらないことにする。

やっぱり駒大強かった、ということになるのか、82回83回のようにあらら、となってしまうのか。
大変楽しみである。

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