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箱根駅伝総評~日本体育大学

予選会上がり1番手!

往路3位復路4位

総合3位日本体育大学
(予想10位・区間予想4区間的中→2区3区9区10区)

区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差
1区出口和也(2年)1時間4分58秒区間6位(6)10秒差
2区森賢大(3年)1時間10分11秒区間12位(6→9)4分11秒差
3区野口拓也(2年)1時間3分42秒区間4位(9→8)3分03秒差
4区久保岡諭司(3年)56分14秒区間6位(8→4)3分57秒差
5区竹下正人(4年)1時間20分02秒区間3位(4→3)1分43秒差

6区高尾博教(3年)1時間1分06秒区間15位(3→4)2分19秒差
7区奥村隆太郎(4年)1時間6分19秒区間11位(4→3)3分31秒差
8区長尾正樹(3年)1時間7分17秒区間5位(3→3)3分54秒差
9区野口功太(4年)1時間12分35秒区間12位(3→3)5分13秒差
10区永井大隆(4年)1時間10分41秒☆区間賞(3→3)3分51秒差


○総合3位 11時間13分05秒

【優秀選手】竹下正人、永井大隆…その日のアンカーを締める走り
【敢闘賞】久保岡諭司など…安定して粘っていた


 箱根から噛み合わなくなっていた歯車を箱根で取り戻した。1区出口がトップと10秒差とうまく滑り出すと、故障明けの2区森が順位を落とすも一桁順位の9位に留まった。その後、徐々に浮上していくと5区竹下があと少しで80分切りとなる区間3位で総合3位に浮上。復路では一時4位に下げたが、8区長尾が3位争いから抜け出すと、アンカー永井が区間賞で締めるという、いいレースだった。


最終区を締めた4年生の活躍
 目を見張る成績を残した選手といえば、やはり往路復路共に最終区を締めた4年生だろう。往路最終区の竹下正人は、2年生時に8区に出場したことはあるが、それ以来大きな成績を残したわけではない。今年は箱根予選にも全日本にも出場しなかった。だが、それはどうやら山登りの特殊訓練を受けたためだったようだ。竹下は前回も5区出走予定だったが、故障で欠場。本命以外が務めた5区で撃沈し、チームはシード権を失った。今年に期するものは大きかったはずだ。2年越しの準備をしてきた竹下は他ランナーには強かった。怪物ルーキー柏原(東洋)と、こちらも期するものがあった小野(順大)には叶わなかったが、堂々の区間3位。下りがもう少し伸びれば80分を切っているタイム、総合でもトップ東洋と1分43秒差の3位にまで押し上げた。自分はうまくいけば区間5位くらいで走れるかなとは思っていたが、ここまで来るとはびっくりであった。

 そしてもう一人、復路の最終区を務めた永井大隆。高校時代は西脇工業高校の主力選手。箱根からは2年生の時から出場。2年も3年も4区で区間一桁でまとめ、安定感を示した。ただ、高校時代の力からすると物足りないと感じたファンも多かったはず。しかし、4年生最後の箱根で爆発した。おそらくこれまでの安定感を買われてのアンカー起用だったのだろうが、今までのもやもやと飛ばす快走。前も後ろも誰も見えない状態で区間賞。区間2位や区間3位の選手は前が見えている状態だったので、タイム以上に力があるということだ。

 この2人がきっちり締めてくれたのが3位躍進の最大の要因だろう。


昨年失敗組がリベンジ
 勿論、上記の2人に襷を渡す位置が良かったことも勿論ある。特に1区2区3区4区と昨年失敗組が頑張った。1区出口は前回アンカーを走ったが区間最下位。出口に襷が渡った時、僅かにシード権の可能性があったが風前の灯と化してしまった。その出口が1区6位ながらトップとわずか10秒差で繋ぎ、1区の役割を果たした。2区の森は前回3区で区間3位だったが、終盤失速し、今ひとつチームに勢いをつけることができなかった。今回は故障上がりでのエース区間で苦しんだが、流れを切らすことなく繋いだ。3区の野口拓は前回1区で積極的に集団を引っ張ったがそれが仇となり最後の勝負どころで遅れてしまった。今回はその積極的な走法を3区で存分に活かし、区間4位。順位は一つあげただけだが、3位とは僅か7秒差まで追い上げた。

 そして4区の久保岡は、昨年急遽任された5区山登りで大ブレーキ。責めるのは可哀想だが、ここでシード権外に弾き飛ばされてしまった。今シーズンはそのリベンジの年だった。箱根予選こそうまく走れなかったものの、全日本は5区6位とまずまず。調子は上がっていた。そしてリベンジの舞台。久保岡の走る区間は4区。5区に向けて盛り上げる役割のある区間だ。久保岡はすぐに出来た3位集団で無理せず待機。そして後ろから追いついてきた松本(明大)をペースメーカーにし、一気に順位アップ。区間6位ながら、8位から一気に4位へに浮上。5区を走る竹下にこの上なくいい流れを作った。そして先の快走があったのだ。



補欠組も奮起
 今回、日体大はベスメンが組めたわけではない。全日本を走った石谷、谷野、篠崎の3人が外れたのだ。その代わりを担った高尾、奥村、長尾も粘った。高尾は6区石谷の控えだったのだが、石谷の調子が上がってこなったので出場を果たした。区間16位で順位を落としたものの、タイムは61分強と悪いわけではない。まだ3年なので次回は更に期待できる。7区奥村は4年生で初の駅伝出場。中央学院と激しく3位を争い、最後は競り勝った。そして8区長尾は区間5位の快走。ハーフ64分台なのに箱根予選など大会に出てこないのでどうしたのかと思っていたが、(故障していたかもしれないが)杞憂だったようだ。そして野口功が繋いで、永井の区間賞で締めくくったのだ。

 これだけ主力が欠場したにも関わらず、復路も4位(区間二桁が3つあるのに復路4位は相当混戦っぽいが)。チームの力はかなり高かったようだ。来年以降も非常に楽しみなチームだ。




来期への展望
 それでは、来年更に順位を伸ばすことができるか、展望だ
○卒業生出走メンバー
竹下正人5区3位・奥村隆太郎7区11位・野口功太9区12位・永井大隆10区1位

○在校生出走メンバー
出口和也1区6位・森賢大2区12位・野口拓也3区4位・久保岡諭司4区6位・高尾博教6区15位・長尾正樹8区5位

○在校生補欠メンバー
谷野琢弥・篠崎昌道・松田佑太・小柳津幸輝・佐藤貴大

 やはり森+カルテット(出口、野口拓、谷野、篠崎)が中心。それを久保岡、長尾が固めるという感じだろう。森は回復さえすれば1万m28分25秒のスピードがある。ロードで完全に反映されていないのがちょと気になるが、最低でも2区68分台は期待していいのではないか。カルテットは出口、野口拓は大丈夫。谷野と篠崎がちょっとまだ荒削りだが、3年になるのでそろそろ安定感を増したいところ。竹下の穴は毎年5区候補に上がる出口が満を持して登場してくるだろう。

 後は精神的なものの強化か。昨年の箱根を見ての通り、前評判が高ければ高いほど箱根で失速することが多い。今回は逆パターンで良かったのだが、来年は前評判が高くなるはず。毎回失敗してしまうので、その点だけは気をつけたい。そうすれば、総合優勝も不可能ではない。それくらい強いチームである。

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