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【嶋原が2位】横浜国際女子マラソン

 
 30年の歴史を持つ東京国際女子マラソンがなくなり、今年新コースとなった女子マラソン。国内初の周回コースでトンネルもある独特のコースだが、高低差13mということで高速レースとも予想された。

 だが、実際は序盤はまずまずのペースも、向かい風と日差し、または初コースということで選手が慎重になったのか、一時5km18分台まで落ち込むスローペースに。そんな中、30km過ぎから飛び出したロシアのアビトアが優勝。初代女王に輝いた。また、終始力強い走りをみせた嶋原が日本人トップの2位に入った。


1位アビトア(ロシア)2時間27分18秒

 30km地点からの強烈なスパートはお見事。さすが1万30分31秒と日本記録よりも早いスピードランナーで、追ってきたマラソン女王ヌデレバも追いきれなかった。かなりマジメで陸上一筋だそうだが、これからの伸びも非常に期待できそうだ。



2位嶋原清子(セカンドウィンドウ)2時間28分52秒

 以前は後半に追い上げるという展開が多かった彼女だが、今回は終始レースを先導。向かい風の中、ずっと集団を引っ張り、一時3位に落ちたが、40kmを過ぎてヌデレバを振り切って2位へ。今年8月の北海道マラソンで優勝してから、吹っ切れたように強くなった。


3位ヌデレバ(ケニア)2時間29分13秒

 マラソン9勝している38歳のマラソンランナー。今回優勝すれば10勝目だった。彼女らしく序盤は先頭集団に付かず、勝負所で上がっているという展開に持ち込んだが、アビトアのペースアップが凄まじく、追いきれず、終盤は失速してしまった。


4位ジェノベーゼ(イタリア)2時間29分57秒

 30kmで集団が割れた時は5位だったが、粘って大平を逆転。タイムもここまでが30分切りである。

5位大平美樹(三井住友海上)2時間30分22秒

 過去3回のマラソンは全て4位。今回は4位以外でと臨んだ大平。4位以外ではあったが、下がってというのは悔しいはず。渋井、土佐という大先輩目指して頑張ってほしい。


8位宮内宏子(京セラ)
 宮内姉妹の妹が初マラソンに挑戦。地元出身ということで大声援を受けた。30分切って8位入賞が目標だったが、順位は達成。日本の姉妹ランナーには大南がいるが、ちょっと年齢が上がってきているので、彼女らに今後期待したい。

9位大南敬美(トヨタ車体)
 その大南姉妹は2人とも出場したのだが、妹は練習開始して間もないということで早々失速。姉の敬美に期待があがったが、集団が動いた30kmの前で失速。毎回、こんな感じのレースなのだが、もう一花咲かせてほしいと思う。


11位ディタ(ルーマニア)
 北京五輪金メダリスト。39歳でも第一線で走れるのは凄い。あのラドクリフもアドバイスを受けているそうだ。そういえば銀のヌデレバもおり、豪華なメンバーが集まったものである。一線で活躍残念ながら、その走りの再現はならなかったが、それでも最後の直線では沿道の声援に応えるなど、存在感は見せてくれた。もう1回快走がみたい。


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