2012/02/15
箱根駅伝を振り返る-帝京大学-
往路17位復路8位
総合13位:帝 京 大 学
(予想:往路14位復路9位総合12位 区間:6区10区のみ)
そんなに大きくは全体的にずれなかったかな。ただ、3区蛯名選手が変わってしまったことで往路が思ったより下がってしまいました。区間予想は往路序盤が外れたのは仕方ないのですが、周囲の意見にも多かった5区小山9区渡邉をわざわざ変えたのは反省
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差(シードとの差)
1区神田純也(4年)64分54秒区間19位(19)2分51秒差
2区田中健太(2年)71分14秒区間19位(19→19)5分30秒差
3区大迫聖晃(3年)65分17秒区間19位(19→20)8分04秒差
4区難波幸貴(2年)57分30秒区間15位(20→18)10分49秒差
5区小山司(2年)82分59秒区間12位(18→17)17分09秒差(6分49秒差)
6区田村拓眞(2年)61分07秒区間16位(17→18)19分00秒差(7分23秒差)
7区三輪龍之介(3年)65分32秒区間13位(18→17)22分00秒差(6分53秒差)
8区山川雄大(3年)65分56秒区間5位(17→16)23分44秒差(5分32秒差)
9区渡邊克則(4年)70分57秒区間3位(16→13)23分35秒差(4分42秒差)
10区稲葉智之(4年)73分32秒区間16位(13→13)27分22秒差(5分16秒差)
【殊勲賞】渡邊克則…4年間かけて大きく成長した選手
【敢闘賞】山川雄大…ほぼノーマークだった中、区間5位
【敢闘賞】小山司…4区まで波に乗れなかった中、奮闘
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
80-70-80-80-90
70-80-100-90-70
主力2人が貧血で出走叶わず 大苦戦の往路
全日本駅伝では1区で出遅れてしまい、勝負にならなかった。今回こそ序盤からしっかりしたオーダーを組みたかったが、全く想定のオーダーが組めなかった。主力が2名貧血(そのうち1人はエースの蛯名選手だろう)になってしまい、1区2区3区を大幅変更せざるを得なくなってしまった。
その序盤は3連続区間19位。1区の神田選手はどちらかというと復路タイプ。長いロードを一定のペースで推すのが得意だが、ハイペースになった1区では分が悪かった。2区田中選手は全日本予選4組で蛯名選手と共に予選突破に貢献した選手。だが、初駅伝でエース区間、そしてこの位置は辛かった。3区大迫選手は3障に強いはハーフは65分台の選手なので実力通りだっただろう。この地点で最下位ということで、シード権は非常に厳しいものとなった。
4区難波選手は本来なら準エース。代わりに1区か2区あたり入るはずの選手だが、あまり調子が良くなかったか。繋ぎ区間で区間15位にとどまる。ただ、一応2人抜きで18位にポジションアップさせた。そして、おそらく予定通り組めたとみえる5区からようやく反撃がはじまってくる。気持ちが強いということで5区に入った小山選手が区間12位の走り。途中から競っていた中学大の選手も振り切った。総合順位は17位ながら何とか明日へつながる感じになった。
8区山川9区渡邉が区間5位以内 復路終盤に本領発揮で意地みせる
復路の出だし、6区田村選手は夏場に故障してから箱根一本に合わせてきた選手。2年連続の6区で勢いを付けたかったところだが、区間16位。ただ、タイム的には61分ちょっとなので悪くは無かった。7区三輪選手区間13位でこのあたりまでは往路と同じ位置をいったりきたりだった。
ただ、見せ場はここから。8区に入ったのは山川選手。一昨年の上尾ハーフで少し好走した以来目立った成績は無く、正直当て馬かなと思っていた。それが尻上がりにペースを上げていき区間5位に。見た目ではなんと6つもポジションをあげていた。無名の選手を育成するのは得意な帝京大らしく、ノーマークな選手の好走が今年も見られた格好だ。
この流れを受けて快走したのは渡邊選手。箱根駅伝は4年連続出走。1年の時はチームに故障者が続出した影響でアンカーを走る事になったが区間最下位で6人に抜かれた。2年でも7区16位と目立たなかった。だが、3年7区9位と徐々に力を付けてきた。そして迎えた最終学年。序盤から区間一桁で入ると、ずっと安定したペースで前を追い続け、最終的に区間3位に、総合順位も3人抜きで13位に。4年目で見事に花を咲かせ、後輩への見本にもなる素晴らしい走りだった。アンカーの稲葉選手は後ろから来た中大の選手に喰らいつこうとしたが、ちょっとバテてしまったか。追い上げはここまでであった。
新3年2年が往路序盤を走る力を付けられるか
シード権との差は5分つけられ、これだけ見ると惨敗ではある。ただ、総合最下位の位置から13位にまで浮上したのはある一定の戦力を誇っているとみていいかもしれない。復路の追い上げは見事だった。これに往路もしっかりオーダーが組めていれば非常に面白い戦いをする潜在能力は秘めていたとみてもいい。特に蛯名選手はその後の都道府県駅伝で区間一桁で走ったりと力があるところは見せている。来年こそしっかり走りたい所だ。
≪主な在校生≫
蛯名聡勝(3年)29分10秒11≪全日本2区9位、予選8位≫
田中健太(3年)29分17秒43≪箱根2区19位、予選101位≫
三田和矢(2年)29分33秒21≪箱根6区9位≫
小山司(3年)29分34秒72≪箱根5区12位、全日本5区8位、予選79位≫
千葉一慶(3年)29分39秒57
高橋勝哉(2年)29分43秒25≪予選115位≫
大迫聖晃(4年)29分46秒13≪箱根3区19位≫
熊崎健人(2年)29分46秒40
名切拓也(4年)29分48秒30
早川昇平(2年)29分51秒17≪全日本3区10位、予選125位≫
猪狩大樹(3年)29分51秒72
難波幸貴(3年)29分52秒76≪箱根4区15位、全日本1区20位、予選19位≫
高松伸伍(2年)29分55秒75
三輪龍之介(4年)29分57秒29≪箱根7区13位、予選109位≫
柳原貴大(2年)29分59秒55
田村拓眞(3年)30分04秒46≪箱根6区16位≫
山川雄大(4年)30分36秒74≪箱根8区5位≫
≪主な新入生≫
阿南堅也14分21秒07≪高校6区18位≫
竹本紘希14分34秒77≪都道府県5区27位、高校1区36位≫
君島亮太14分35秒22
高橋裕太14分39秒60
まず主力になるのは蛯名選手を初めとした新3年生。田中・難波・小山選手あたりがチームを引っ張りたい。それと今回は出番は無かったが新2年の三田・早川選手もいいものを持っているはず。というかこのメンバー、昨年2位通過した全日本予選で貢献した選手も多いので、充分に主力の一員だ。まずは2年連続の全日本予選突破を目指したい。
勿論、箱根予選は総合力の勝負となるのでその他のメンバーも大事。1万29分台は現時点で14人。新入生の阿南選手もロード10㎞で29分台出しているらしい(それと5千14分30秒以内の選手が入るのは8年ぶり)。頭数は多いのでそこから長いロードに繋げられる選手がどれだけ出るか。4年生が現時点では目立ちませんが、今年の4年生のように長い距離をそつなくまとめられるようになってほしいところ。チームの成長率は凄いモノを持っているので、どれだけレベルアップできるか期待だ。
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