2012/02/19
箱根駅伝を振り返る-神奈川大学-
往路15位復路17位
総合15位:神 奈 川 大 学
(予想:往路12位復路13位総合15位☆ 区間:2区5区9区のみ)
総合順位は15位にしといたらあまり外れないだろうと思っていましたが、やっぱりずれなかったw 区間予想は思ったより上級生が入ってきてしまいあまり当たりませんでした
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差(シードとの差)
1区小嶋直耶(4年)64分00秒区間18位(18)1分57秒差
2区坪内武史(4年)70分54秒区間17位(18→17)4分16秒差
3区吉川了(3年)65分38秒区間20位(17→17)7分11秒差
4区福田健太(3年)56分47秒区間12位(17→17)9分13秒差
5区小堀佑真(4年)81分06秒区間5位(17→15)13分40秒差(3分17秒差)
6区久門大輔(4年)60分14秒区間7位(15→14)14分38秒差(3分01秒差)
7区森津祐一(4年)66分43秒区間17位(14→14)18分49秒差(3分42秒差)
8区山中健太(4年)66分46秒区間9位(14→14)21分23秒差(3分11秒差)
9区鈴木駿(3年)73分23秒区間16位(14→14)23分40秒差(4分47秒差)
10区高橋俊光(4年)74分51秒区間19位(14→15)28分46秒差(6分40秒差)
【敢闘賞】小堀佑真…前回の天野選手の走りを引き継いで
【技能賞】久門大輔…前回経験者を差し置いて区間一桁の好走
【感動賞】鈴木駿…中継所直前2度の転倒も繰り上げに間に合う
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
70-70-80-80-80
90-80-90-60-70
ルーキーの出場機会を奪ってまでの注ぎ込み作戦 報われず
元々の予定は1区はルーキーの赤松選手。ちょっと脚に不安はあったが、スローペースなら何とかということでの配置だった。しかし、早大・大迫選手が来てしまい、ハイペースは必至。これは赤松選手では対応ができないということで、元々3区予定で、箱根予選チームトップの成績だった小嶋選手を持ってきて高速レースに遅れないようにしようとした。
だが、結果的にそれでもついていけなかった。小嶋選手は64分ジャストだったが区間18位。同じく早めのペースになった86回大会なら区間11位相当のタイムなので如何に高速レースだったか。2区坪内選手が何とか昨年並みのタイムで一つ順位をあげたが前は詰まらず。そして3区に入った吉川選手は区間最下位。ただ、タイム的には65分30秒代。つい2,3年前なら区間最下位になるタイムではないはずだ。大きなミスが無かったのにこれだけ中位と差をつけられたのはちょっとショックだっただろう。ちょっと時代に取り残されそうな、そんな不安を感じぜずにはおれなかった。
山は攻略 ただ上級生で固めた復路も浮上できず
ただ、大後監督「山を区間一桁で走れるノウハウはある」と豪語されるだけあって山は今年も良かった。4区区間12位と頑張った福田選手からタスキを受けた小堀選手。登りに入ってから徐々に区間順位を上げ始め、最終的には区間5位。昨年の天野選手に続きお見事という走りだった。また6区も区間7位。走ったのは久門選手。1万ではチームトップクラスだったが、20㎞では毎回痙攣に悩まされていた。ただ、最後は本来の力を発揮し、設定タイムを大きく上回る力走だった。
ここで総合14位でシードと3分差。4人全員で前を追っていきたかったが、大きくは詰められなかった。7区は11月末に1万29分30秒代を出していた森津選手だったが中盤から失速し区間17位と悔しい結果。8区山中選手は頑張った。1万は30分台で今季試合出場は少なかったのでびっくりしたのだが、トラックのコーナーを走ると故障してしまう選手らしく、ロード1本に絞っていた。予定通りのオーダーなら走れなかった選手だが区間9位の成績を残したのは収穫か。
ただ、シードラインは遠かった。9区を走った鈴木選手は中盤は他チームと絡んでいたが、筋力不足で終盤に失速。襷リレーで大きく目立つ形となった。アンカーの高橋選手は復路で唯一の経験者だったが区間19位。繰り上げ組の選手から早々遅れてしまい、終始ペースが上がらなかった。最終的に総合15位でゴールする形となった。
15位の呪縛 打破の鍵は下級生
それにしても15位の壁を突破できない。ここ5年、出場できなかった86回大会を除いて全部15位という成績だ。今回なんかは残り3㎞を切ってから選抜の失速で14位に浮上したが、ゴール直前で拓大に交わされ、1秒差で15位ということで何とも呪縛にかかっている。往路で出遅れ、山で少し挽回、復路そのまま、という感じのレースが多い。何とか往路序盤を凌げる選手が出てきて、今往路を走っている選手が復路に回るくらいになれば面白いが。
≪主な在校生≫
福田健太(4年)29分36秒02≪箱根4区12位、予選64位≫
鈴木駿(4年)29分36秒34≪箱根9区16位、予選56位≫
吉川了(4年)29分44秒04≪箱根3区20位、予選60位≫
坂本翔太(2年)29分59秒83
高久芳裕(3年)30分07秒16≪予選130位≫
井上雄介(2年)30分11秒62
上倉拓也(3年)30分14秒79≪予選103位≫
進藤将(4年)30分34秒37
柏部孝太郎(2年)30分39秒59
柿原聖哉(2年)30分52秒06≪予選54位≫
赤松宏樹(2年)14分25秒26※≪予選53位≫
≪主な新入生≫
永信明人14分12秒70
西山凌平14分17秒31≪都道府県5区9位、高校1区14位≫
我那覇和真14分22秒28≪都道府県4区14位、高校1区32位≫
南俊輔14分30秒03≪高校6区2位≫
渡邉慎也14分36秒9≪高校5区7位≫
その打破の鍵となるのは新2年生以下だろう。今回は出番が無かったが赤松・柿原選手は箱根予選でも好走。坂本・井上選手も記録を伸ばしつつある。それからリクルーティングも例年に比べて頑張った。5千14分12秒を持つ永信選手(14分20秒切の高校生が来るのは8年ぶり)に、全国駅伝で結果を残している西山・我那覇と、早くに戦力になる可能性がある選手がいる。彼らには新たな神大の姿を見せてくれることを期待したい。
とはいっても、現実問題、次回の箱根予選を突破できるかを気にしなければならない戦力だ。持ちタイムで決まるわけではないが、1万29分台がわずか4名という状況。おそらく主要校で平均タイムは一番低い状況となる。ひとまず福田・鈴木・吉川といった新4年が引っ張って個人上位に入れるよう成長することが重要になるだろう。
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