2012/02/28
箱根駅伝を振り返る-国士舘大学-
往路14位復路13位
総合11位:国 士 舘 大 学
(予想:往路16位復路20位総合19位 区間:2区4区のみ)
順大もそうですが、久しぶりの出場とかなると僕の予想は無茶苦茶になるのだなと(苦笑)
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区福田譲(3年)63分39秒区間15位(15)1分36秒差
2区伊藤正樹(4年)69分40秒区間12位(15→12)2分41秒差
3区藤本拓(4年)63分08秒区間3位(12→11)3分06秒差
4区菊池貴文(2年)57分33秒区間16位(11→14)5分54秒差
5区中山裕貴(4年)83分54秒区間16位(14→14)13分09秒差(2分46秒差)
6区中元健二(4年)60分43秒区間14位(14→13)14分36秒差(2分59秒差)
7区小野浩典(4年)65分45秒区間14位(13→13)17分49秒差(2分42秒差)
8区久井原歩(4年)67分11秒区間15位(13→13)20分48秒差(2分36秒差)
9区鈴木卓也(4年)71分55秒区間11位(13→11)21分37秒差(2分44秒差)
10区西尾尚貴(4年)73分19秒区間13位(11→11)25分11秒差(3分05秒差)
【敢闘賞】藤本拓…関カレ5千チャンプ、最初で最後の箱根は区間3位
【敢闘賞】鈴木卓也…故障上がりの中、9区で懸命に前を追う
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
80-70-100-80-80
100-90-70-100-90
箱根を知らなかった2年連続関カレチャンピョン藤本が区間3位
チームとして3年前、次点となって以来の出場、また小川コーチの初めての箱根駅伝ということで、色々期するものがあった国士大。スタートは長い距離で安定感のある福田選手。スピード的に厳しかったが区間15位で大崩れはせずに襷をエースの伊藤選手に。
肺気胸で今年は出遅れていたが、夏を越えて絶好調。箱根予選個人3位・1万28分30秒を切ると大車輪の活躍をみせていた。ただ、箱根は思うようにいかなかった。中盤までは5人抜きの走りだったが、課題のアップダウンで伸びず。区間12位の走りは不本意だっただろう。
しかし、その悔しさは3区藤本選手が晴らす。2年前の関東インカレ5千で彗星のごとく現れて一躍注目を集めたが、箱根駅伝はこれが最初で最後。どんな走りをするのかと思われたが、持ち前のスピードは発揮できたのではないか。63分一桁で区間3位という成績でチームに貢献した。ただ、2本柱を使って総合11位はちょっと誤算だったのでは?4区菊池5区中山裕選手が少しずつ順位を下げていき、往路は14位となった。
4年生が懸命に粘るも決めてに欠け、出場2大会連続総合11位
復路は全員が4年生ということになった。シードラインは3分近く先ということだったが、4年生の力で一歩一歩手繰り寄せていきたかった。出足の6区を任されたのは中元選手。1500mの選手でハーフは66分台だったのだが、下りは適正あったか。60分台のタイムで無理なくスタートを切った。
7区スピード型の小野選手が何とか繋いで、8区は3年前区間6位で走っていた久井原選手。追い上げ開始できるとしたらここだったのだが、3年前とはいかず区間15位。元々安定感に難があった選手ではあったが、残念ながら最後まで解消されなかった。
それでも諦めなかった9区鈴木選手。高校時代の5千ベストは15分35秒だったのだが、箱根予選は個人14位に食い込んだ叩き上げの選手。その予選後故障してギリギリ間に合わせた状態だったが、2人を交して総合11位へ。他校の失速はあったとはいえ、そんな中粘るのも実力の内だ。ただ、これが限界だった。後1チームとなったがターゲットの國學院は20㎞の安定感が高い上、一斉スタートの影響で並走になってしまったのが不運だった。アンカーの西尾選手は引き離そうとペースをあげたが、逆に体が硬くなってしまい万事休す。3年前と同じく次点に泣いた。
残留経験者はわずか2名 小川コーチの真価が問われる年に
ただ、個人的な感覚では良く頑張ったと思ってる。正直な所、伊藤・藤本だけのチームという印象だったので、この結果は予想以上でした。今回走った8人の4年生、伊藤・久井原選手はまあ実力者だったが、後は叩き上げといっていい。走り続けながらコーチをされている小川さん、実はかなりの手腕では…。選手と年齢が近いということもいい方向に働いているような感じもするし、色んな意味で濃い陸上人生を送られているのが役に立っているか。国士大が変わりつつあるかなと感じる。
≪主な在校生≫
浪岡健吾(2年)29分14秒49≪予選164位≫
福田譲(4年)29分18秒55≪箱根1区15位、予選31位≫
菊池貴文(3年)29分28秒46≪箱根4区16位、予選81位≫
狩野優輝(4年)29分29秒33
宇戸勇人(2年)29分38秒72≪予選96位≫
池上聖史(3年)29分44秒89≪予選134位≫
中山祐介(3年)29分52秒50≪予選74位≫
竹永雅人(4年)29分57秒20
水上祟史(4年)30分00秒50
細見駿介(4年)30分05秒10
菊池慎也(2年)30分06秒75
玉木章吾(3年)30分22秒94
≪主な新入生≫
武藤健太14分17秒58
堀合修平14分22秒00≪都道府県5区28位、高校4区8位≫
奥村恭平14分37秒24≪都道府県4区16位≫
山田健太14分37秒40≪高校3区16位≫
浅野友哉14分41秒22≪高校7区27位≫
ただ、来年はまた出場が厳しい状態となっている。4年生が大量に走った反動で、経験者が僅か2名となってしまう。3年前の時も4年生が多く走った翌年は出場できずに空白ができてしまった。この点はどうしても苦しい所だ。
ただ、救いはそこそこの層の厚さはある。今回出走した選手以外で箱根予選100位以内の選手が2人、故障で出番は無かったが実力者の浪岡選手もいる。記録の伸びはここ最近非常に良くなってきていて、充分に戦力が整う可能性はある。出場が微妙なのは変わりないのだが、ここは小川コーチに期待したい。真価が問われる年になりそうだ。
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