2012/03/02
箱根駅伝を振り返る-日本体育大学-
往路11位復路19位
総合19位:日本体育大学
(予想:往路18位復路17位総合17位 区間:全外れ)
往路は予想外に健闘したと思ったのですが、復路はあそこまで下がりますか。区間配置は主力が出なかったりもしましたからね…ただ、1区服部2区本田の情報をもうちと早くつかみたかった。
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区服部翔大(2年)62分26秒区間2位(2)23秒差
2区本田匠(2年)69分02秒区間8位(2→4)50秒差
3区矢野圭吾(2年)64分05秒区間13位(4→6)2分13秒差
4区谷永雄一(3年)56分57秒区間14位(6→10)4分25秒差
5区鈴木友也(4年)84分17秒区間17位(10→11)12分03秒差(1分40秒差)
6区福士優太朗(3年)62分30秒区間20位(11→15)15分17秒差(3分40秒差)
7区大田侑典(3年)66分52秒区間19位(15→15)19分37秒差(4分30秒差)
8区今崎文仁(4年)67分54秒区間18位(15→15)23分19秒差(5分07秒差)
9区吉村喜一(2年)75分32秒区間19位(15→19)27分45秒差(8分52秒差)
10区佐久間大知(4年)72分50秒区間10位(19→19)30分50秒差(8分54秒差)
【敢闘賞】服部翔大…父親が亡くなった事にめげず、復活の区間2位
【敢闘賞】佐久間大知…苦しい状況の中、区間10位の好走
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
90-90-90-80-80
50-80-80-70-80
エース服部の走りでスタートダッシュ成功も…
出雲駅伝は6位と健闘したが、全日本は関東チーム最下位。この結果を受けて速い順から投入し、流れを作る作戦に出た日体大。この作戦自体は悪くは無かった。特にハイペースとなった1区にエースの服部選手はバッチリだっただろう。5㎞過ぎから抜け出した大迫選手の背後にぴったりと付け、首位争い。10㎞の通過が早かったという事で11㎞あたりから離れたが、2位は保って中継所へ。年間通じて不調だったのだが、最後になって本来の走りが戻って、ファンは盛り上がっただろう。
ちなみに服部選手本人は11㎞過ぎで自重した事をちょっと悔やんでいるようです。あのまま行ったら大迫選手に勝つことができたのか、それとももっと失速してしまったのか。考えても仕方ない事なのだが、本来は素質が非常に高い選手。またの機会に挑戦してみてほしいなと思う。
ただ、その後じりじり順位は落としていく。まあ2区本田3区矢野選手は上位の流れにしっかり乗った。特に本田選手がエース区間の2区でやれたというのは大きな収穫だろう。2年生柱がちゃんと機能した。きつくなったのはそのあと。4区谷永選手が順位を落とし一気にシードラインに。もっとも、中堅の一人とはいえ、故障明けだった選手が早い順から数えて4人目に来る時点で台所事情が苦しかったか。更に重要5区が昨年走った高田選手が使えなかったのも痛かった。代わりに入った鈴木選手の区間17位は実力だろう。見せ場は作ったものの往路11位となった。
頼みの福士選手も失速 レースから取り残されあっけなく繰り上げ
復路逆転でシードを狙いたいところだったが、7区以降は箱根初出場で未知数。なおのこと6区前回3位で走った福士選手のスピードに期待がかかったが、とんでもない誤算に。最初から一斉スタート組に付いていけずに区間最下位。流れを作るどころか、置いてけぼりになってしまった。
そうなっては今の日体大に這い上がる力は残っていなかった。7区大田選手、8区今崎選手はそれぞれ区間19位18位と追い上げることはできず。しかも戸塚中継所で早くもトップとの見た目の差が20分以上の差がついてしまった。あっという間に繰り上げスタートに。
日体大はこれまで復路一斉スタートを除いて繰り上げスタートは無かった。それを聞いていた9区吉村選手は自分の走りで決まると思っていた。ところが、その1つ前の繰り上げ劇には驚いただろう。精神的にきたかどうか分からないが、75分オーバーで総合19位まで下降。アンカーの佐久間選手が区間10位で走ったのが救いだが、落ちる所まで落ちてしまった、そんな結果だった。
エースはいる ただ流れが昨年の日大と似ている
一応戦力自体はそれなりにあるはずである。服部・本田選手は他チームと比較してもそん色ないエース。福士・矢野選手だってトラックのタイムは高い。また今回4年生が3人走ったが、申し訳ないが穴と言える穴ではない。今回故障や不調などがあったと思われる早川・高田・高柳・児玉選手あたりが万全なら彼らを上回る成績を残せたかなぁと思うので。戦力はあるはずだ。
≪主な在校生≫
服部翔太(3年)28分37秒75≪箱根1区2位、全日本2区11位、出雲6区9位≫
本田匠(3年)28分56秒93≪箱根2区8位、全日本4区15位、出雲3区3位≫
早川智浩(4年)29分10秒00
福士優太郎(4年)29分16秒78≪箱根6区20位、全日本3区8位、出雲2区4位≫
高田翔二(4年)29分25秒31≪全日本8区12位、出雲4区3位≫
矢野圭吾(3年)29分28秒12≪箱根3区13位、全日本1区16位、出雲1区11位≫
甲斐翔太(3年)29分39秒10
吉村喜一(3年)29分39秒52≪箱根9区19位、全日本7区8位≫
児玉瑞樹(2年)29分45秒28
谷永雄一(4年)29分47秒73≪箱根4区14位≫
鈴木悠介(3年)29分54秒66
木村勇貴(2年)29分55秒55
高柳祐也(4年)30分06秒01≪全日本5区16位、出雲5区4位≫
大田侑典(4年)30分09秒51≪箱根7区19位≫
加藤光(2年)30分25秒52
牧野圭祐(4年)30分29秒25
≪主な新入生≫
勝亦祐太14分02秒69
山中秀仁14分10秒49≪都道府県1区10位≫
奥野翔弥14分23秒04≪高校5区1位≫
馬野耀14分28秒43
小泉雄輝14分33秒95≪高校1区28位≫
周防俊也14分52秒02≪高校4区16位≫
松下拓磨14分55秒88≪高校6区28位≫
平田健四郎14分59秒32≪高校4区46位≫
ただねぇ、嫌なのが昨年度の日大と被りまくりなのが…。昨年の日大もロケットスタートを切りながら最下位とレース展開がそっくり。また、4年生の穴が少なくエースもいたので、通過順位はともかく落ちることはないだろうという前評判だったがまさかの予選落ち。チーム状況が同じだ。更に、今かなり走り込みをさせているそうだが、これも日大と似た練習…。別府監督、歯止めをかけたい気持ちは勿論なのですが、くれぐれも選手を疲弊させて故障者続出&調整ミスしないようにして頂きたいが。
最も新入生が楽しみ。山中選手は安定した成績を残しているし、怪我で駅伝を走れなかったが勝亦選手も即戦力に近い存在。彼らにいきなり結果を出せ、というわけではないけど、活性化してくれたらいいんですけどね。それなら無理なく競争心が出てくるだろうから自然にチーム力がアップするんじゃないかなと。落ちる戦力ではないので、まずはトラックシーズンから結果を残せるようにしたい。
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