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出雲駅伝予想~中央大学

続いて、

しぶとくシード権をとり続ける伝統校・・・【中央大学】



 箱根駅伝出場回数が一番多い中央大学は
ここ数年、優勝争いに絡めていないもののシード権は手放さない。
戦国駅伝時代の最中にありながら、25年連続でシードを保っている。
というわけで、勿論、出雲駅伝には皆勤出場。チーム単独では唯一である。
今年も今まで通りの駅伝をするのだろうか。

まずは記録会の結果から。
○日体大記録会
1万
11組
24位辻幸佑(4年)30分08秒13
31位齋藤勇人(3年)31分04秒67


5千
38組
13位梁瀬峰史(4年)14分03秒81

37組
7位大石港与(3年)14分12秒06
10位山本庸平(4年)14分16秒55

33組
13位山田雄司(3年)14分38秒91

32組
34位石井文祟(4年)15分27秒65

29組
1位橋形卓磨(2年)14分29秒25
6位塩谷潤一(1年)14分38秒58
8位服部峰祥(1年)14分39秒41
31位岩城和音(1年)15分31秒18
32位中居冬臣(3年)15分37秒59
33位大須田優二(1年)15分38秒24

○国体
3千SC
3位棟方雄己(2年)8分37秒52

 1万は期待はずれというべきだろう。辻、齋藤は主力区間を担当する力はあると思っているのだが、今回は30分オーバーと結果を残すことができなかった。まあ、齋藤は日カレの方がまずまずだったのでいいのか。ただ、それでも30分くらいでは最低まとめてほしかった。

 5千の方にも主力がエントリー。何で2つに分かれたのだろうか。もしかして、上の2人は出雲で長距離区間担当予定だったりして…。まあ、とりあえずこっちはそこそこという結果だった。春不調で心配だった梁瀬と山本の4年生の状態が戻ってきたのはいいニュースだろう。駅伝でもう一つ信頼がおけない2人だが、昨年の4年生のようになれるか。その2人に割って入った大石もいい状態に仕上がっているようだ。また、国体で棟方が素晴らしい記録を残した。8分40秒切れるのは適正とかだけで中々切れない。走力もかなりのものがあるのだろう。

 ただ、新戦力という意味ではもうちょいというところか。29組あたりの選手がもっと伸びてくれないと、今年の箱根もシード権がいっぱいいっぱいだろう。

 

区間エントリー

4年
山本庸平/5千14分16秒55≪1区13位。1万28分57秒34≫
辻幸佑/1万30分08秒13≪ハーフ1時間3分22秒≫
高橋靖/≪5千14分33秒79(高校)≫

3年
齋藤勇人/日カレ1万10位29分41秒45、1万31分04秒67≪ハーフ1時間3分10秒≫
大石港与/日カレ1500予選4分02秒04、5千14分12秒06≪ハーフ1時間3分04秒≫
山田雄司/日カレ3千SC8位9分05秒21、5千14分38秒91≪5千14分32秒18≫

2年
棟方雄己/日カレ5千11位14分16秒51、国体3千SC3位8分37秒52≪5千14分05秒93≫

1年
野脇勇志/≪5千14分10秒13≫
佐々木健太/≪5千14分21秒37(高校)≫
塩谷潤一/5千14分38秒58≪5千14分30秒43(高校)≫

○主なエントリー漏れ
梁瀬峰史(4年)/5千14分03秒81≪4区23位。1万29分07秒05≫
山下隆盛(3年)/合宿で故障、≪6区5位ハーフ1時間4分17秒≫

 あれ?梁瀬!!??なぜエントリーに入れてない!?しつこいようだが、出雲エントリーは日体大記録会の前。なぜ外れているのか理解に苦しむ。これで梁瀬は三大駅伝皆勤出場が途切れてしまった。別に無理して達成する必要はない記録だが、残念である。
 その他はまあ順当か。2年生が棟方だけというのがちょっと残念(市塚とかは?)だが、その代わり1年生3人エントリー。そのうち2人が秋から姿を見せていないのだが、まあ1人くらいは走ってくるんじゃないか。しかし、持ちタイムなどが拮抗しているので非常にオーダーが読みづらい。無理に予想してみる

山本-野脇-棟方-辻-大石-齋藤

 色々考えて何かこうなった。1区は色々考えて結局経験豊富な山本。エース区間とも考えたのだが、昨年からの成長度があまりないので、無難にこうなった。2区は1年生の中から春絶好調だった野脇。調子が維持できるかどうか分からないが、走らせてみたい。

 3区は国体で絶好調だった棟方。勿論、将来のエース候補なわけだから、出雲で経験
させてみてもいいのではないか。その後4区は持ちタイムはいい辻。なぜか中々駅伝で使われないが、このあたりでテストしてみたい。

 5区6区は逆も考えつつ、大石-齋藤。全日本予選や日カレを見ると、間違いなく齋藤をエースに育てようとしているのが分かるのだが、日体大記録会をみると逆もあるかと考えたのだ。もし齋藤の調子が戻っていないのなら、佐々木や若手と入れ替えて試すというのもいいかもしれない。

 しかし、繰り返しになるが持ちタイムが似ていて予想が難しい。悪く言うと核となる選手がいない、良く言うと総合力があり、また出雲や全日本で色々と試しやすいといえばいいのか。箱根で状況に応じてオーダーが組みやすくはなるだろうし。まあ、選手を試しながらそこそこでまとめてくるんじゃないかと感じる。

☆冬のロードシーズン、総評~中央大学~☆

続いては箱根最多出場校、中央大学です

《マークについて》
★名前★…3年生以下の今年の箱根出場者
名前★…3年生以下の箱根補欠又は出雲全日本、前年以降の箱根出場者



《注意事項》
※卒業生(奥むさし駅伝以外)及び新入生は今回成績に入れていません。
※学年は当時の学年です


1/25 奥むさし駅伝

1区(9.886km)
棟方雄己★(1年/URATA)29分24秒区間4位
★大石港与★(2年/中大B)29分50秒区間6位
2区(5.433km)
★斉藤勇人★(2年/中大B)16分28秒区間2位
★森誠則★(4年/URATA)16分35秒区間3位
3区(4.217km)
★平川信彦★(4年/URATA)12分39秒区間賞
井口恵太(1年/中大B)13分08秒区間6位
4区(4.679km)
★山下隆盛★(2年/中大B)13分24秒区間2位
遠山翔太(4年/URATA)14分16秒区間18位
5区(5.294km)
橋本雅史★(4年/URATA)15分22秒区間3位
中村純也(2年/中大B)15分48秒区間12位
6区(9.283km)
山脇和真★(4年/URATA)28分00秒区間2位
森山昇人★(3年/中大B)28分31秒区間7位

総合1位HARUO・URATA1時間56分16秒
総合2位中央大学B1時間57秒09秒

これが実質、4年生とのお別れレースだったようですね。3年生の2人が出場していないのが気になりますが、お疲れ様というところでしょうか。4年生が多くいたチーム(何で棟方だけこっちだったんだろう^^)が貫禄の優勝。在校生では斉藤や山下が健闘しましたかね。



2/1 神奈川ハーフ

4位★斉藤勇人★(2年)1時間5分03秒
6位★大石港与★(2年)1時間5分05秒
14位★小柳俊介★(1年)1時間6分33秒
41位井口恵太(1年)1時間8分42秒
42位市塚遊★(1年)1時間8分46秒
45位中村純也(2年)1時間8分59秒
60位石井文祟(3年)1時間9分51秒
69位金田央(1年)1時間10分59秒
104位仁部宏紀(1年)1時間15分16秒
113位山田雄司(2年)1時間16分59秒
122位中居冬臣(2年)1時間19分14秒
123位棟方雄己★(1年)1時間19分14秒

 えっと…棟方さん??中居のおもりみたいな感じに見えるのですが?? 上位は斉藤、大石、小柳と箱根出場者が占めるというまあ順当な結果に。その後ろは2分離れてあまり収穫はないレースだった。



2/1 南九州駅伝

5区(9.06km)森山昇人★27分41秒区間3位

 森山は他にも地域の駅伝に出場しています。とにかく経験を積みたいというところなのでしょうか。


2/1 兵庫都市区対抗駅伝

1区(10km)辻幸佑★(3年)30分05秒2部2位
4区(8.195km)橋形卓磨(1年)26分46秒2部7位

 (多分)惜しくも箱根落選してしまった辻が頑張っています。タイムはもう少しってとこか。


2/13~2/15 長崎一周駅伝

4区(14km)★小柳俊介★(1年)43分33秒区間5位
10区(12.3km)橋本健(2年)42分14秒区間8位
12区(14.6km)橋本健(2年)50分07秒区間10位
25区(19.2km)★小柳俊介★(1年)59分22秒区間3位

 小柳が調子をあげてきているようですね。まずまずなのではないでしょうか。


2/22 八王子駅伝

1区(4.7km)
★斉藤勇人★(2年)13分58秒区間賞
金田央(1年)14分46秒区間10位
2区(6.2km)
山田雄司(2年)18分53秒区間7位
橋形卓磨(1年)20分05秒区間23位
3区(5.4km)
森山昇人★(2年)16分19秒区間3位
市塚遊★(1年)16分37秒区間9位
4区(4.4km)
★大石港与★(2年)12分29秒区間賞
仁部宏紀(1年)13分10秒区間11位

総合1位中央大学A(2年)1時間1分39秒
総合12位中央大学B(1年)1時間4分47秒

 2年生と1年生ではやっぱり実力が違ったというところでしょうかね。斉藤と大石が区間賞ということでここも勢力分布図は変わらず


3/8 日本学生ハーフ

11位★大石港与★(2年)1時間3分04秒
12位★斉藤勇人★(2年)1時間3分10秒
16位★梁瀬峰史★(3年)1時間3分15秒
20位辻幸佑★(3年)1時間3分22秒
65位市塚遊★(1年)1時間4分54秒
78位森山昇人★(2年)1時間5分05秒
161位山田雄司(2年)1時間6分26秒
223位中村純也(2年)1時間7分23秒
445位中居冬臣(2年)1時間15分05秒

 大石、斉藤、辻の3人はGJ!というところでしょうね。63分前半は立派。順当にいけば来年の箱根までは62分台で走れるはずだ。また梁瀬がとりあえず復帰でほっとした感じ。これから引っ張ってもらいたい。その他は市塚と森山が後もう少し伸びてくれれば面白いか。


3/8 京都ハーフ

23位★小柳俊介★(1年)1時間4分36秒

 小柳もとりあえず繋ぎではまずまず走れそうな感じまであがってきましたね。


総括

 山本が全く試合に出場しなかったのが気になるが、他はまずまず順当にきていた。正直日本学生ハーフの結果には素直に驚いている。10番手あたりはまだ心もとないが、山本、梁瀬、大石、斉藤、辻、小柳の6名はしっかりした活躍が期待できる結果。シード権が危機的状況の中、記録を伸ばしてくるところはさすが中大というところだろう。後は棟方、市塚、森山あたりがあがってきてくれればまた戦えるようになってくるのではないか。

箱根駅伝総評~中央大学

四半世紀連続シードも後が無くなった

往路11位復路6位
総合10位中央大学
(予想:往路5位復路15位総合7位・区間予想4区間的中→1区2区5区9区)

 なんか予想とは反対の往復順位。何か往路順位と復路順位が逆になってしまうというパターンがかなり多い(汗) 区間予想は可も無く不可もなく…6区山下を当てられなかったのが悔しい。 
 
区間、名前(学年)、区間タイム、区間順位、(総合順位)、トップとの差(シードラインとの差)
1区山本庸平(3年)1時間5分21秒区間13位(13)33秒差
2区徳地悠一(4年)1時間8分44秒区間5位(13→5)3分07秒差
3区森誠則(4年)1時間4分42秒区間7位(5→6)2分59秒差
4区梁瀬峰史(3年)58分31秒区間23位(6→12)6分10秒差
5区大石港与(2年)1時間22分34秒区間12位(12→11)6分28秒差(35秒差)

6区山下隆盛(2年)59分45秒区間5位(11→10)5分43秒差(-16秒差)
7区山本武史(4年)1時間6分09秒区間7位(10→11)6分45秒差(2秒差)
8区小柳俊介(1年)1時間8分10秒区間14位(11→8)8分01秒差(40秒差)
9区平川信彦(4年)1時間11分48秒区間4位(8→7)8分33秒差(1分42秒差)
10区齋藤勇人(2年)1時間12分49秒区間10位(7→10)9分19秒差(34秒差)


○総合10位 11時間18分33秒

【優秀選手】徳地悠一…エースの走り!
【殊勝賞】山下隆盛、他4年生…不安定だった山下が快走&区間一桁で粘った4年生
【喝】山本庸平、梁瀬峰史の3年生…ここの不振がなければ上位争いできた

 序盤は好位置につけるも結局今回もシード権争いに巻き込まれた中央大学。しかも今回はついに後が無い10位まで転落。来年は本当に

ヤバイのではないかと噂されているが、果たしてどうなのか。振り返りたい。

4年生奮起もちぐはぐな往路
 往路は名前を見た限りは強いオーダーだった。1区2区に1万28分台の山本と徳地を並べて、前回ブレーキした5区は今回は予定通り大石を投入。主力級の梁瀬が最短区間の4区に回ったのは、出雲全日本同様の作戦だと思っていたので往路はなかなかやるとみていた。しかし、実際は伝統校らしからぬちぐはぐとした区間順位となってしまった。

 1区山本はやや期待外れの区間13位。昨年も同様の展開で区間5位でトップと秒差だった事を考えるとブレーキといってもいいだろう。しかも1区出走者で上級生で28分台は彼一人だったので頂けない。どうやら試合直前に風邪を引いてしまったようだが、来年の2区候補の一人としてみると不合格の走りである。というか調整自体がね…。2区徳地が8人抜きのさすがの走りで総合5位まで浮上してくるが、山本がせめて前回並みならこの地点で総合2位の可能性もあったので微妙に影響を与えている。その徳地はキャプテンらしいしっかりした走りで68分台。彼が外したのは3年の出雲くらいしか記憶がない。それ程、安定した走りをみせてくれる選手だ。実業団に進まないのが惜しいが、見事なラストラン(都道府県はあったが)であった。

 3区はこれまた4年生の森。彼もまたさすが4年生という走りでまとめてきた。結局1万のベストは在学中更新できなかったようだが、過去の大学駅伝の中で一番良い走りをしたと思う。前半飛ばしたので後半集団の中で埋もれることになってしまったが、安定していたと思う。この地点で総合3位と秒差。昨年、上野が居た時とさほど変わっているわけではないので、彼の穴はほぼ埋まった感じだったと思う。

 問題はこの後の4区である。出雲5区2位、全日本3区区間賞を獲得している梁瀬がなんと区間最下位の大ブレーキ。これまた脚を痛めていたということだが、それを差し引いてもこれは痛すぎるブレーキだ。この地点で総合3位は狙えるはずだったチームはあっという間にシード権へと目標を軌道修正しなければならなくなってしまった。山本、梁瀬3年生2人がこの成績では非常にまずいというべきだろう。てか成績云々の前に調整の問題だろう。特に梁瀬は箱根駅伝は全部区間15位以下。突発的な区間変更があった時を考慮しても、ちょっとまずいだろう。5区大石は何とか82分台でまとめたが主力をだいぶ使った往路で11位という成績だった。
 


山下奮起の60分切り&山本武の粘走
 復路の出だしは、非常に不安…というと山下選手に失礼なのだが、昨年の箱根から至近の記録会までの成績をみるとどのくらい走れるのか未知数であった。特に全日本でのブレーキが頭に焼き付いてしまっていたので、何とか無難に繋いでくれ…という思いで見ていたのだが、いやはや本当に失礼であった。

 序盤から快調なペースで刻んで60分切りの快走。今年は例年以上にレベルが高かったため区間順位は5位にとどまったが、ここで総合10位に浮上。7区以降のメンバーを考えると、追い上げる展開にならなかったのは大変助かった。ここからずっとシードラインときわどい戦いになったのだが、正直追う展開になっていたら非常に厳しいことになったと思う。仮に山下が1分遅い60分45秒(これでも初挑戦にしては悪くない)で走破だと、総合13位で東農大と20秒近く後ろ。東農大の7区の選手が区間6位で走っているので、追い上げるのは非常にシビアなものになっていたと思う。シード権獲得に大きく貢献した走りといえるだろう。

 といっても、シード権を獲得できるかといわれるとここでもまだ厳しいと思っていた。ハーフ64分台の辻、山脇と出雲全日本を走った棟方が外れ、65分台の山本武、小柳、斉藤を起用せざる終えない状況となっていたのだ。彼らが一体どれだけ粘れるか、非常に心配されたが、結果的に彼らが何とか踏ん張ってくれたという感じだった。

 特に突出すべきは7区山本武の走りだろう。彼の前後にいたのはハーフ64分台の力を持つ丸林(日大)と梶原(松蔭・選抜)の2人。しかし、懸命に彼らに喰らい付き区間7位の粘走。総合順位は11位に落としたが、前とは秒差。目立ちはしなかったが、ラストランで最初で最後の箱根路で確かに光る走りをしたと思う。

 
伝統校に神風!? 耐え抜いた8区以降
 それでも予断を許さない状況。しかし、最後は結局今回も中大にシード権は転がり込んできた。何か今回は本当に中大に神風が吹いたという印象を受けた。

 まず8区の小柳が区間14位なのに順位を11位から8位に引き上げているのだ。数値上矛盾している。一緒に走り出した井上(日大)はハーフ64分台後半だが、どっちかというと短い距離向きの選手。失敗できない状況と言うこともあり自然と牽制することとなる。1年生の小柳には丁度いいペースだったのではないだろうか。そしてすぐ前を走っていた3チームが区間20位、22位、23位。そして区間一桁で追い上げる国士館、駒大は遥か後方。東農大には抜かれたが、日大に競り勝ち8位に浮上ということとなった。

 この頑張りを4年生平川が応えた。3年生からずっとスタミナ区間を走ってきた平川が、過去の駅伝の中で最高の走りをみせた。過去最高となる区間4位で更に一つ順位をあげたのだ。彼の今までの経験が全て活きたといえる。ただ、もう一つ着目したいのがほぼ総合11位を

ずっと走っていたチームが区間15位。シードラインとの貯金は一気に開き1分40秒に拡大した。また中大にいいようにレース展開が動いた。

 そしてアンカーの斉藤にも神風が吹いた。東農大、山学と7位争いをしていたのだが、どうにも牽制してしまい、ペース上がらない。それと重なり11位のチームが急追してくる嫌な展開となった。しかし、そのまずい状況を打破する出来事が起きた。10位を走っていた吉田(日大)が7位集団に追いつき、そのまま引っ張り出したのだ。このペースアップは非常に利いた。選抜には追いつかれたものの、国士舘の追撃は交わせるというペースであった。斉藤は最後はバテて総合10位まで転落してしまったものの、国士舘を僅か34秒上回り、25年ぶりのシード権陥落の危機を免れた。

 何だろう。勿論、各選手頑張ったのだが、7区以降はずっと中大にとって恵まれた展開になった。名門としては総合10位はここ四半世紀で最低の成績で惨敗に近いだろう。それでも守らなければならないものだけは必ず守り通す何かが、最多出場を誇る古豪にあるようである。戦力的には同等、或いは上回っているようにみえる、新興校や何年ぶりの復活を誓う大学とは、何か隔たりがあるということなのだろう。積み重ねてきたノウハウとか、今までの重み、業……様々なものが味方しての結果であると思う。

 ただ、来年に向けては不安要素だらけといってもいい状況である。

来期への展望
 
○卒業生出走メンバー
徳地悠一2区5位・森誠則3区7位・山本武史7区7位・平川信彦9区4位

○在校生出走メンバー
山本庸平1区13位・梁瀬峰史4区23位・大石港与5区12位・山下隆盛6区5位・小柳俊介8区14位・齋藤勇人10区10位

○在校生補欠メンバー
棟方雄己・辻幸佑・森山昇人・市塚遊

 5.75、12.83…最初の数値は4年生の平均区間順位、2つ目は在校生の平均区間順位だ。つまり4年生の頑張りが非常に利いた結果ということなのだ。その彼らがごっそりいなくなるのだ。すると区間一桁は6区の山下のみ。平地に自信を持って送り込める選手が現時点ではいないことになる。勿論、山本、梁瀬や今回出場できなかった棟方、辻はある程度やれる力はあるのだろうが、エース区間を果たして満を持して送り込めるだろうか。そうとは思えない。

 というわけで来期は浦田監督の正念場となるだろう。今年の4年生は当たり年だったため、全体的に今回は抜ける穴が多いので、どこの大学も不安要素は沢山あるのだが、逆に言えばどこがくるかますます予想がつかないというところである。中大が生き残ることができるかどうか注目である。


◇◆箱根駅伝区間予想-中央大学その2-◆◇

区間予想オーダー

1区山本庸-2区徳地-3区梁瀬-4区棟方-5区大石
6区山脇-7区森-8区斉藤-9区平川-10区辻

1区山本庸平(3年) 目標タイム:区間3位
 1区を任せるのは山本。勿体無いという見方で森や山下あたりを考えている人も多いが、中大は1区は強い選手を置いてくる傾向が強い。1区で出遅れないのがきっちり走る秘訣なんじゃないだろうか。昨年区間5位だったので、それ以上で今度は走りたい。1万28分台だし区間賞も充分狙えるはず。全日本ではやや失敗したが、失速はしないようにしたい。


2区徳地悠一(4年) 目標タイム:1時間8分40秒
 頼れる主将徳地は勿論2区。全日本では4区を任され、日本人2位の区間5位。好走したのに留学生に抜かれるシーンのみという不運な展開だったが、そんな中でも冷静に走った。今回の箱根でも留学生や力のあるランナーが序盤飛ばすだろうが、彼ならじぶんでレースを組み立てられるだろう。目標は68分台。このくらいで走れば昨年以上の順位で2区を折り返せる。


3区梁瀬峰史(3年) 目標タイム:1時間3分40秒
 今季好調の梁瀬をここで爆発させる。下級生の頃はエース区間投入が多く、自分の実力を発揮することができない状態だったが、今期は繋ぎで大活躍。出雲5区2位、全日本3区区間賞は立派。自信もついただろうし、今回厳しいと言われている3区だが、充分区間上位を狙えるだろう。タイム的には前回の上野にどこまで迫るか。このくらいでチームが走っていれば、前回の上野がいたときの3区終了地点とほとんど変わらない位置になるはずだ。


4区棟方雄己(1年) 目標タイム:56分40秒
 4区には出雲、全日本で無難な走りをした1年生の棟方を起用する。上尾ハーフで66分台と心配されたが、直後の記録会で29分30秒ほどで走ったので何とかなるのではないか。ここは繋ぎという位置づけ。ブレーキだけはしないようにきっちりと繋いでいきたい。


5区大石港予(2年) 目標タイム:1時間22分00秒
 昨年のブレーキ区間5区には、成長株の大石。彼は前回も起用が予定されていたそうだが、直前に故障して欠場してしまった。今年はそんなことがないようにしたい。タイムは区間一桁を目標にして組んだ。順調にきていれば往路5位あたりで折り返せるか。コツコツ繋いでくれば充分いけるだろう。


6区山脇和真(4年) 目標タイム:1時間1分00秒
 6区は全く予想付かないが、実力はありながら駅伝にも上尾にも記録会にも出蔵しなかった山脇を起用してみた。以前から名前は挙がっており、自分も区間予想に入れていたのだが、なかなか出走の機会に恵まれなかった。最初で最後のチャンス。下りの適性があるのかどうか分からないが、個人的には期待している選手である。


7区森誠則(4年) 目標タイム:1時間5分30秒
 監督期待の森をここで投入。不確実の6区の後、ここでもうまく走れないとずるずる行く可能性がある。ということで、実力者の森を7区に入れた。20kmでなかなか結果が出ないのがどうにも不安だが区間5位から8位くらいで走って流れを引き寄せたいところう。


8区斉藤勇人 目標タイム:1時間7分30秒
 初出場の辻。だが、ハーフは64分台。主要区間は耐えて、繋ぎで他校と差をつけたいと浦田監督は仰っておられたが、箱根の中で一番の繋ぎといわれるこの7区8区で区間上位で走れるかどうかが、そのようなチームになったかどうかの見せ所だろう。個々の所、8区はどうにもいい成績を残していないが、今年はいけるか。真価が試される。


9区平川信彦(4年) 目標タイム:1時間10分30秒
 9区は彼しかいない平川。前回は激しいシード権争いの中、冷静に走って、安全圏に逃げ込んだ。万が一のことがあっても彼なら追ってくれるだろうが、そうならないようにしなければ1年間何をやってたんだということになってしまう。目標5位くらいで彼に渡して、更に前を追いたいところだ。


10区辻幸祐(3年) 目標タイム:1時間11分40秒
 アンカーには上尾も記録会でもどちらも好走した辻。このアンカーでも71分台では充分いけるはずだ。仮にシード権争いに巻き込まれていたとしても、戦えるはずだ。暑いだろうから、安定して走っていきたい。総合順位はどうだろうか、そこそこに落ち着きそうな気がするがどうだろうか。


まとめ
 何も問題なければ、連続シード権の記録を伸ばすと思っている。大きく稼ぐ区間というのはないが、安定して区間5位~10位くらいに入り続ける力はあるだろう。後は、大きなブレーキを出さないことだろう。こういうことをしていてはいつまでたっても連続シードを伸ばすのがやっとのチームになってしまう。まあ、それでもすごいことなのだが、やはりそこで甘んじていてはいけないだろう。15回目の総合優勝を目指す足がかりになるよう、最低前回以上の順位でゴールしたいところだ。



◇◆箱根駅伝区間予想-中央大学その1-◆◇

連続シードの記録更新のみならず、上位を狙う

80年連続83回目
中央大学
08箱根7位、08出雲8位、08全日本8位

 今回、ラストの予想となる。最後を飾るのは箱根出場校最多の出場を誇る中央大学。実力、実績ともに申し分のないチーム。14回の総合優勝、6連覇はいずれも過去最多。また24年連続シード権獲得は現在連続シードを取っている大学の中では最多。今年もその記録を伸ばすことはできるだろうか。出雲、全日本はともに8位とやや消化不良気味のレースとなった。箱根では最多出場校の威信をかけ、シード権獲得のみならず、上位争いを命題として調整を続けている。

一次エントリーメンバー

選手名長所や特徴短所や悪い情報どちらともいえない、その他

S(5点):エース区間又は山で大稼ぎできる選手
A(4点):エース区間又は山で区間上位で走れる選手

 徳地悠一(4年):主将、スピード型、安定感

前回:上野

B(3点):主要区間で区間上位で走れる選手

 平川信彦(4年)スタミナ型
 梁瀬峰史(3年)スピード型プレッシャー×
 山本庸平(3年)ラスト○

前回:山本、徳地、加田

C(2点):繋ぎ区間で区間上位が期待できる選手

 山脇和真(4年):初出場
 森誠則(4年)20km×積極的
 大石港予(2年)上り○?
 棟方雄己(1年)20km×?

前回:森、森宗、平川

D(1点):繋ぎ区間で区間中位で繋ぐ選手

 辻幸祐(3年)初出場
 山下隆盛(2年)駅伝×ムラッ気
 斉藤勇人(2年)
 市塚遊(1年)初出場

前回:

E(0点):繋ぎ区間でも苦しいであろう選手

 山本武史(4年)初出場
 橋本雅史(4年)初出場
 森山昇人(2年)初出場
 小柳俊介(1年)初出場

前回:梁瀬、関、山下

※チーム(ほぼ)全員:逆境○一発病

上位10人平均:2.3点  16人平均:1.6点
(参考)前回10位校:1.9点 前回の成績:1.9点

◆ワード説明

逆境○
…劣勢な展開になると力を発揮する

一発病
…必ずどこかで大きなブレーキが発生する

戦力分析
 上級生になるにつれて、ランクが高くなっており、バランスの取れたいいチームだなというのが第一印象。本来のチーム作りの姿だと思う。毎年調べていないので分からないが、いつもこのような感じでずっと連続シード権を取っているのではないかと思われる。優勝争いはいかなくても、5位前後あたりに行く力は充分あるという感じである。

 エースは徳地。元々1500m出身で2年生でいきなり9区に抜擢され、区間3位の快走をみせ驚いたのを覚えている。今回の箱根がラストランという徳地が2区で各校のエースに喰らいつく走りをみせチームを盛り上げたい。それに続くのが平川、梁瀬、山本のやはり上級生。平川は長い距離に強く出雲全日本でも最長区間を担当。箱根は9区が有力。また梁瀬、山本は箱根1区経験者でスピードがある。往路での起用か。また、森、大石、棟方も楽しみな存在だ。

 懸念があるとすれば、前哨戦がいつもよりやや低順位だということと、ここ最近、駅伝になると必ずどこかでブレーキが発生するという悪しきジンクスがある。実際、出雲と全日本もそうだった。今年は上野のような大エースがいないので、それが出たら取り返すのが難しい。まあ、それでも必ず挽回しているのはいいところ。今年も終わってみたらシード権を獲得しているだろうか。それではオーダー予想だ。


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