2012/11/06
全日本大学駅伝を振り返る~駒澤大学
少し時間が取れたので少し更新します
総合1位駒澤大学5時間12分43秒
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区撹上宏光(4年)43分34秒区間6位(6)17秒差
2区村山謙太(2年)38分04秒区間4位(6→3)59秒差
3区油布郁人(3年)26分55秒区間新☆★(3→2)17秒差
4区上野渉(4年)40分56秒区間4位(2→2)23秒差
5区湯地俊介(3年)34分45秒区間4位(2→2)40秒差
6区久我和弥(4年)35分48秒区間3位(2→2)55秒差
7区黒川翔矢(2年)35分09秒区間2位(2→2)1分07秒差
8区窪田忍(3年)57分32秒区間2位(2→1)-49秒差
安定の全日本 追う展開でも崩れなかった
いきなり引き離された。1区の10㎞地点でマークしたい東洋大の田口選手がポーンと飛び出して、撹上選手が100m近く引き離されてしまった。2区村山選手はさらに100mの差をつけられた。これは実力差からして仕方なかったかのですが、いきなり前に出られて、ずるずる引き離されていくのかと思われた。
ただ、流れを東洋のペースにさせなかったのは油布選手。区間記録保持者であり3回目の3区。最初に詰めて中盤イーブンで最後にまたぐぐっと詰める、走り方をマスターしたような感じ。相手も相当頑張ったので抜くことはできなかったが、司会に捉える位置までは追ってきた。これは大きかったような気がする。
アンカーの駒の差で精神的余裕??
ここから4区上野、5区湯地、6区久我、7区黒川選手と少しずつ東洋大から逃げられるのだが、大崩することはなかった。割と気象条件が良かったのはあるだろうが、これはアンカーの力量による精神的な差もあるとみる。勝ってても1分以上差をつけなければならない東洋大と、負けてても1分までに(大八木監督は40秒と仰られていましたが)留めれば大丈夫だった駒大と。初出場の選手も割と落ち着いて走れていましたしね。
とにもかくにも1分07秒差で窪田選手につながったけど、この選手の場合は追う展開の方が得意なんですよね。視界にほとんど入らないのに、崩れるどころか、強さが際立った。
窪田を9区に置く余裕は無し 2区か、5区もありうるのか!?
ただ、箱根に向けては8区間中6区間も東洋大に先行を許したことはちょっと気に留める必要はあるだろう。どういう状況でも一人で淡々と走れる窪田選手が9区タイプであることは事実だ。しかし区間が増えて全てが20kmということを考えるとそれまでに大差がつく可能性も大いにある。なので今年は往路に置いた方がいいのかもしれない。
現時点での箱根駅伝オーダー予想
村山-窪田-上野-油布-千葉 岸本-撹上-中村-久我-黒川
中村選手の状態を8割としてこういうオーダーに。中村選手が万全なら9区に置けて楽かな。村山選手は中盤まである程度余裕をもったペースで並走して、そこからぐんとペースアップするといい走りをするようにみえる。それを1区でやれれば単独トップで2区に渡せるんだけどなぁと思って。これはこれで2区までに絶対に前にでないとちょっと嫌なんですが…。
それと、5区窪田選手もありうるんじゃないかと思っています。…というか誰になるの??主力の候補としては撹上・久我・中村選手でしょうか。ただ、撹上・久我選手ともに今回の全日本では脚を引っ張った方。中村選手は分からない。というわけで、状態は戻ってきている千葉選手を置いていますが、万が一窪田選手もありうるかも?誰をどこにおくのかは非常に気になります。
まあ、ちょっと全日本の優勝がそのまま繋がる時代ではなくなったので、ちょっと懐疑的な文章になってしまいましたが、少しでも自信取り戻したのいいこと。個人的には7区黒川選手の区間3位を大きく引き離す走りに驚き。少し選手層が薄いと思っていたのですが、彼の走りで1.5軍、そして主力メンバーにも火がつくかも。とにかく総合優勝の大チャンスを迎えているわけなので、気を緩めずにさらに手綱を締めていきたい。
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