2012/11/14
全日本大学駅伝を振り返る~上武大学
総合7位上武大学5時間20分17秒
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区倉田翔平(2年)43分32秒差区間3位(3)15秒差
2区佐藤舜(2年)39分30秒区間12位(3→9)2分23秒差[31秒差]
3区山岸宏貴(3年)27分50秒区間7位(9→9)2分36秒差[43秒差]
4区渡辺力将(4年)41分27秒区間6位(9→8)3分13秒差[46秒差]
5区佐々木天太(2年)34分52秒区間5位(8→7)3分37秒差[25秒差]
6区松元航(2年)36分35秒区間6位(7→7)4分39秒差[38秒差]
7区大西淳貴(2年)36分01秒区間9位(7→7)5分43秒差[52秒差]
8区氏原健介(4年)60分30秒区間9位(7→7)7分34秒差[1分28秒差]
1区倉田選手が区間3位の好発進も、佐藤選手が流れ止める今回の1番の見せ場は、1区であった。夏を越えて成長を見せていた倉田選手が強豪チームの主力選手に喰らいついて区間3位。ついていっただけでも驚きなのに、終盤に抜け出した2人以外に勝つとは思わなかった。これ以上ない好発進で、今年も全日本で、上武大旋風が巻き起こるのかと思われた。
だが、それをもっと期待されていた同じ2年生、佐藤選手が止めてしまう。最初は村山・大六野選手と同じ2年生で走っていたが、5kmまでに急落。1区で上位集団から遅れていたチームにも交わされてしまったのは残念。不調が続いていたのが気になっていたが、ちょっと戻っていなかったか。ここで流れが途切れてしまった。
3区以降は区間一桁にまとめる 8区で一時シード権内にただ、それでもチームは少しずつ浮上していくのは力があったのか、相性がいいのか。山岸選手が区間7位の走りで踏ん張ると、エースに成長した渡辺選手が一つ順位をあげる。そして、これも箱根予選でいい走りをした佐々木選手がついに次点の7位に浮上し、6位の背中を確認できるところまできた。少しずつ流れができてきた。
力不足が懸念された6区松元7区大西選手も区間一桁。シードラインからは少し引き離されてしまったものの、何とかアンカー次第で勝負できる位置でリレーした。そのアンカーの氏原選手、6位を走っていたチームがブレーキした恩恵もあり、一時6位に、シード権内に浮上していた。しかし、怪走をみせたベンジャミン選手に破れ、最後は次点の7位、2年連続のシード権獲得はならなかった。
佐藤選手が不調から脱っせれば初シードが見えてくるただ、昨年のシード権獲得は"まぐれ"というのではなかったのかなと思います。ひとつ失敗区間があったためにうまくいかなかったが、全体的には粘れたのではないでしょうか。2年生が5人奮闘する中、長距離区間を4年生がしっかり担当していていい状態でした。まあ、箱根予選のためにこの時期が一番調子いいのも多大にあるのかもしれませんが…。
現時点での箱根駅伝オーダー予想
佐藤-倉田-山岸-佐々木-渡辺 石川-松元-東-氏原-平迫
今年こそ、予選番長というのを晴らしたい。現状の状態ということで1区は佐藤選手に何とか粘ってもらい、2区に倉田選手。3区は昨年のリベンジ山岸選手。そして山に渡辺・石川選手と主力の4年生を惜しげもなく投入し、勝負をかける。勿体無いかもしれないが層が厚いわけではないので、重要区間は一番力のある選手でいきたい。その流れで氏原選手に繋げるというもの。
ただ、やはり序盤がね…。上武大が箱根でシード権を獲得できないのは、単独走や調整の問題の他に、2区を走りきれる選手が出てこないのも一因なのだ。理想は倉田選手が1区で区間一桁で行き、佐藤選手が2区頑張ってもらうのが一番序盤上位につける可能性のあるオーダーなので、シード獲得に彼の復調が必要不可欠だと思う。残り2ヶ月、どうチーム状況が変わっていくか注視したい。
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