5強一つずつみながら、優勝争いや全体の展望をしていきます
骨格が見えている駒大と明治大 どう組み替える東洋大・早大
まずはっきり2つ分かれています。主要区間もしくはエースの置場を最初から明確にしてきたのは駒大と明大。隠しているのは繋ぎくらいでとにかく自分たちのレースをしようという感じだ。特に明大に関してはほぼ予想通り。後は繋ぎ区間をどうするかという感じ。誰をどうこうというより調子のよい選手を選ぶのかなという気がします。
逆に東洋ら気にしているのは駒大の配置かと。大八木監督が2本柱と話されていた窪田・村山選手を2区と5区。窪田2区は予想ついたにしても5区村山選手はビックサプライズではなかったか。窪田選手は、大八木監督は68分00秒前後と控えめだが安定感高いので67分半切は有り得る気はしている。まあこれは計算できそう。それより安定感の面で不安がある村山選手がどれだけ行くのだろう。これをみて手駒を補欠にしている東洋と早大や青学はどう動くか!?タイトルは本命が駒大ということではなく、駒大のオーダーを見て、東洋大あたりが直前で配置を決める、そういう意味での駒大中心である。
①早大・大迫は1区と3区どちらに入るか!?
まず、こちらから。現状総合優勝の可能性がきつい早大を一番最初にしたのは、展開が大きく変わる可能性があるので(総合優勝争いだけでなくシード争いにも関わるためだ)
さて、煙に巻いてきた大迫選手の配置。事前に「平賀は登り苦手、大迫はクロカンも得意でアップダウンは苦にしない。67分半以内なら2区」という話はあったものの、実現せず。何となく奇襲かけたいのと67分半以内が切れない、両方のような気がしていますが… 真意はさておき、稼ぎに来たわけだ。どっちにしてくるか
とりあえず、2強の配置
1区:駒大→油布、東洋→田口
3区:駒大→中村、東洋→設楽悠?服部?延藤?
普通に考えたら3区
1区と3区の面子、どちらが強そうかというと何となく1区な気がする。東洋大は目下売出し中で全日本1区区間賞の田口選手。駒大の油布選手は不安定とは言われているが今年のロードは外していなく涼しいと強いイメージ。
3区駒大の中村選手はロードで期待の選手とはいえ、大学時代万全の状態でロードを走った事がなく、レースブランクがある。東洋大は配置が読めないが、好調になってきたという設楽悠選手がこなければ、多分田口選手よりは劣る。全日本で一定のペースで推して後半勝負のやり方も覚えたのでうまくいけば1分近く勝てるか?
問題は1区。この場合前田選手が入るが、果たして駒大・東洋の前に行けるか。行ければ平賀選手が飛ばす必要はなく、設楽啓・窪田選手を利用できる。逆にうしろになった場合は、無理に追いついて後半失速orじりじり離されて嫌な流れになり、大迫選手で追いつけない差に拡がる可能性も。1区安心と思いきや地味に博打になるかもしれない。
大迫が61分30秒以内の算段なら1区も
なのでこちらも捨てきれない。大迫選手が61分30秒以内、つまり区間記録に限りなく近い所に出せる状態であれば、30秒程度はリード獲れるのではないか。そして平賀選手に託す。前回は追いつかれたが、平賀選手自身の失敗も結構大きい。ギリギリでも逃げ切れそう、並走くらいで凌げそうならトップ付近にこの地点で付けるのは手。前田選手、佐々木選手でトップ付近は走行できる。そして山本選手に繋げば…というところだ。 さてどちらの青写真が成功しやすいか。渡辺監督は3区をほのめかしていますが、嘘も多い監督さんなので、当日まで腹の内は読め無さそうだ(笑)
おまけ:1区ハイペース希望は?ローペース希望のチームは?
ところで大迫選手が1区なのか、つまりハイペースになるかそうではないか否かでやきもきするチームはでそうだ。駒大と東洋はおそらくどちらでも対応できるようにしているだろうが他どうだろうか。いくつかピックアップしてみた
ハイペース歓迎?
順大・中大・大東大?
ここはチーム2番手あたりを配置するんじゃないかと思うチーム。大池・大須田・市田孝(変更して)選手ともにスタミナはちょっと不安だが、チーム内で実力のある選手を使っていきなり10位ラインに貯金を作りたいとも思っているのでは?
ローペース歓迎?
明大・青学大・山学・中学・日大
こっちは逆。優勝候補チームでは明大と青学大はここでは?明大は2区が少し2強に落ちるので1区でいきなり引き離されるのは避けたい。青学大は1区がやや手薄に加え出岐選手は100%では難しそう。また、山学と中学はスタミナにやや不安の土田・潰滝選手、日大は1年生の荻野選手。共に2区が非常に強力。ラストに自信がある選手もいるし、六郷橋からの仕掛け合い歓迎だろう。
どちらか分からない
帝京・法大
1区が鬼門の帝京大はどうなのだろう。そりゃローペースになれば差なしで2区に繋げるが、実力者の田中選手が予想される。ハマればハイペースの方がいいのかも??また、西池選手はどういう展開を臨んでいるのか。基本、最後のスパートの掛け合いの方がいいだろうが、本調子なら高校時代に戦った大迫・油布選手らとガチンコのつばぜり合いしたいかも??
②駒大の村山選手5区の走破タイムはいくらか!?
そしてこれが一番の注目。駒大の村山選手が5区でどういう走りになるか。1万28分17秒のスピードに、上尾ハーフ62分台で優勝と長い距離の成績が伴い初めた矢先のことだった。確かに登り部分の走りは悪くない印象だったが、長丁場だったり精神的にきつい展開での失速が多かった彼が、そういうスキルが一番求められる箱根5区で果たして力を出し切れるかどうか。
村山が東洋の前に出れるかどうかで大方決まる
大八木監督は80分切を求めている感じだが、チーム内の序列や走力や爆発力からすると79分切は正直欲しいところだがどうなるでしょうか。失速すると82分83分も覚悟。しかし、駒大の命運と共に、優勝争いの行方を大きく左右するのではないかと思われる。
これで往路優勝ないし東洋の前にいるのであれば、かなり優勝確率は出てくる。順当なら千葉、撹上、上野が復路に入る(久我もなくはないか?)。前に出ていればさすがに逃げ切れる。しかし、前に出れなかったら飛び道具はもう使っている、全日本で東洋にジリジリ離されていた事を考えると優勝は辛くなる。なのでここがやはり焦点になると思われる。練習ながら窪田選手と競っている事を考えるとスタミナはさほど問題ないと思う。後はどれだけ強い気持ちで、集中力を持ってやれるかどうか、皆さんはどう読む?(ちなみに久我選手4区投入で流れを作るというのはどうだろう)
③東洋大の設楽悠・服部の配置場所はいずこに!?
何が正解か見えてこない東洋大。層が厚いからどこにでも投入できそうな感じがしてきてしまうのだ。これまでのロードでの実績ということを考えると3区4区が当て馬な感じがする。
3区に注ぎ込んだ方がいい気がしている
なぜかというと次の5区、東洋は定方or安田選手で繋ぎ81分前後を予定している。逆に駒大は5区にエースを注ぎ込み、80分以内をもくろんでいる。2区窪田選手で流れに乗りたい駒大をのらせないために絶好調という3区設楽悠選手と、4区服部選手で逆転したいのだ。それに、追いかける展開にして村山選手の精神状態を乱すというのも目論んでいる。また、1区田口選手が揺さぶって油布選手を付き離して、2区終了時で東洋が駒大の前、というのなら結構面白いのだがどうだ?
4区今井選手が走れれば楽
ちなみに今井選手が4区をそのまま走れれば個人的には楽になるんじゃないかと思ったりしています。1万のベスト的には服部選手とほぼ同じ。この今井選手がスピードに乗って走る事ができるのであれば、例えば服部選手を7区に投入できる。6区市川8区大津選手でこの3区間勝負をかけるということができる。仮に駒大に先行されても勝機を見出せるかもしれない
バランス型で9区設楽悠は往路の展開をどう読むか
さて、多くの方が予想されていると感じる設楽悠選手9区。絶好調らしい設楽悠選手を取っておくことで一発逆転を狙う。全日本4区では怪我の影響で万全でない中でこの区間にエントリーしている上野選手を付き離しており、おそらくこの区間で勝つことは可能だろう。ただ、駒大が乗って前を言っている可能性あり。
3区と9区どっちが有効か、現時点で決めてない。駒大の往路のオーダーがうまくいきそうなら3区、少しこけるかもと予想するなら9区、こんな感じでしょうかね。どっちの方がいいのか(個人的に全日本区間賞の佐久間選手が当て馬なのか素直に思っていいのか考えたりしたのだが…)
ちょっと思った 7区or10区設楽悠はどうなのだろうか?
そして思いつき。2年連続7区に設楽悠選手を投入して、5区でのビハインドを一気に処理しかかる、あるいはおそらく駒大が主力を投入してこないとみる10区に投入して一発逆転を狙う(あまり冨岡選手の変更は考えたくないのだが…)というのも一つの作戦。東洋の選手層ならなくはないだろう。
ダークホース呼び声高い明大と青学大は明日投稿します
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