続きです
④ここも往路優勝をさせてはいけないチーム!? 明治大
基本的には駒大と東洋での2強なのだろうが、待ったをかけるチームがあるとすればここと思っている。層の厚さなら東洋と言われるが、ここも負けていない。復路のメンバーはかなり充実しそう。至近の記録会で1万28分台出して間もない有村・北選手、走れば3年連続6区の廣瀬選手は今季5千13分台へ、ロード巧者の松井選手。エントリー変更がどうなるか分からないが、上尾ハーフで東洋大の繋ぎ選手と争って63分台の石間選手に、故障明けながらスーパールーキーの横手選手らが候補にあがる。充分に強い。5区終了時でリードしていて、かつ6区で追い付かれなければ、あるいは…そんな期待を抱かせる。
西監督「5区大江は気負わずに78分30秒で充分」
怖いのは西監督のこの発言。「気楽にいけよ」という感じで話されているように見えて設定タイムが凄まじい。これなら(監督の発言より)駒大に対して1分30秒、東洋に対して2分30秒くらいこの区間でアドバンテージが作れる計算になるんですが。さらっと何を言い放たれるw 確かに一時故障していたとはいえ、全日本アンカーはしっかりペースを刻んで走っており、ロードの力はあがっている。前回から1分走れる可能性はあるかも。
4区までどのくらいの差で食い下がるか
最も往路で2強より先にゴールするには、4区までが逆転できる差で踏ん張っていなければならない。特に1区2区3区が鍵。総合力チームなのでエース区間で引き離されないかどうか。1区文元選手は実力的には充分な選手ですが、全日本で東洋大の田口選手に先着を許した。油布選手もラスト強い。できれば前、トントンでいきたいが、ハイペースでもローペースでもやや前に行かれるか?(できればローペース??)
そうすると2区がどうしても部が悪い。前に窪田・設楽啓選手がいる展開ではちょっと離されてしまうか。何とかまとめて石川選手4年時の記録を超えてほしいがどうだろうか。1万の持ちタイムは追いついていて、丸亀ハーフでは62分台出している。68分前半はいければ、数十秒ですみそうだが、どうだ。逆に3区菊地選手は2年前に3区を走って63分前半でまとめている。故障明けだが走力は確実に向上。62分台でいければ、相手次第では縮められるか?4区は八木沢か横手選手か、調子のよい選手が当たれば、いい感じにまとめられるか。さて、どのくらいでくる?
おまけ:往路沸かせそうなチームは?
往路中心に書いていますが、この他にも往路が面白そうなチームがある。いくつか紹介しよう
3区矢野選手で投入なら往路優勝狙える? 日体大
1区勝亦2区本田に4区福士と主力を並べている日体大。補欠に回っている矢野選手が更に3区に投入してくるようだといよいよ面白い。なぜなら大エースともいえる服部選手を5区に配置しているからだ。ノーミスで繋げれば往路優勝も夢ではないだろう。最も、総合3位を視野に、9区に矢野選手を温存することも十分考えられるのでどうなるかは定かではない。
展開によっては3区終了時までトップもある山学大・日大
1区がスローペース、もしくは10秒20秒で粘れることができたら面白い。なぜなら両校とも2区に留学生を置いているからだ。今なら66分台も狙えそうなベンジャミン選手に、1年生ながら失敗レースが一切ないオムワンバ選手が旋風を巻き起こせるかもしれない。しかも両校とも佐藤・井上選手と日本人エースを投入しており、3区終了時でトップ付近にいることは充分考えられる。
シード奪取の為に高位置を気付けるか 帝京・中学
山学と日大と似た感じだが、強豪校ではないところからの日本人エースの活躍に期待したい。ほとんどのレースで安定している蛯名・藤井選手がどれだけいけるか。特に藤井選手は箱根予選での活躍から強豪校のエースに肉薄することも考えられる。ただ、両校とも1区が鬼門。どちらも勢いのある選手を1区に投入しそうだが、、果たして彼らが思う存分力を発揮できる位置で繋げるかどうか。
1区と3区が強力 順大
やや変則的なオーダーが順大。2区にロード安定で1万28分代出したものの直前まで故障していた小澤選手が2区、脇の1区と3区に強力なスピードランナーである大池・田中選手を投入。2区小澤選手がスタミナも戻っていれば2区69分切、1区3区で区間上位狙えるのでいい位置にいけるかもしれない。
⑤青山学院大は好調なのか?不調なのか?
さて最後に出雲優勝の青山学院大。距離が短い出雲で展開がハマったとはいえ、高島平20㎞でルーキーの久保田・小椋選手を初め、好記録が続出。甲佐10マイルもかなりのハイペースで何人もの選手が押し切ったいよいよ戦力が整ってきたと思ったが、よく分からなくなっている。主力4年生の出岐・大谷選手が補欠に回り、出雲1区好走の小椋選手が7区に回ったりしている。色々不可解なところがあるが色々思考を巡らせてみたい。
29日時点で出岐は80%~85%の状態
ただ、出岐選手の状態に関しては原監督が明かした。「29日の時点で80%~85%。2区なら68分20秒くらい」という感じで、やはり万全ではなかった。追い上げるのが得意な久保田選手が3区に入っていますし、大谷選手を入れる可能性を含めての補欠だったようだ。
ちょいとトーンダウン…とも言われますが、ここで良いデータを。実は前々回の箱根でも最終的に2区と9区に入ることになる出岐選手と小林剛選手が補欠に回っていました。調子どうなのかなと思っていたら、共に区間4位の快走だった。また、出岐選手もなんだかんだで合わせてくることが多いし意外と走ったり…3区4区は中々強そうなので、5区松田or小嶺選手が80分台で走れるなら往路優勝の芽でてきそうです。
総合優勝狙いで7区小椋選手10区大谷選手?
これも驚きだった7区に小椋選手。以前は不調の主力選手が走るor当て馬ということがあったし、その線は勿論ある。ただ、原監督は「7区は裏2区でエース区間」と話されていたことある。前回の7区面子をみてみると駒大は上野選手、東洋は設楽悠選手、早大は佐々木選手…ってこれ出雲3区や全日本4区の主要区間で区間賞獲った選手ばっかやん!!そりゃ主力小椋選手置く事もガチであるかもしれない。大谷選手に関しても同様のことを考えているかもしれない。2区出岐選手が最終的に調子を戻していて、作戦なのであればいけるか。
いつもと違うスケジュールでどうなるか!?
気になるのはスケジュールの違い。いつもは出雲や全日本はあまり本気で合わせずに箱根本選ドンピシャにしていた。今回は16㎞仕様で出雲、その後23㎞仕様で箱根を迎えるという。これに関しては実は86回の箱根予選→箱根本選でも同じようにしていた(箱根予選に駒大がいてハイペース予想になると踏んでいたらしい)のでこちらは問題ない。
ただ、気になったのは12月上旬に好記録連発していた事。例年青学はこの時期の記録会でもまだ体が重い。大半の選手が1万30分をやっと切る程度だった。だが、今年は選手層が厚くなってきたということで、エントリーに明確な基準を設ける為、ある程度記録を狙わせて出場させたのだ。調整の仕方が例年と違う事でピークがズレないかちょっと心配なところなのだ。この点を原監督がどう手綱さばきを見せているのか気になります。
というわけで、以上5強の気になる点です。まだどういう順位で予想記事あげるかは決めていません。これ以外に気象条件(天候、気温、湿度、風の強さと向き)がかかわってくるでしょう。色々書いた事をまとめて、1日の夜に上げたいと思います
おまけ:個人的に注目
最後に個人的にどういう成績になるかちょっと注目している選手たちを書きます
神大・鈴木駿選手
テレビで散々やって今更なんですが、今年も9区エントリーされました。どう成長見せているか楽しみです。
前回5区出走で今秋好調の選手
2年連続5区の選手が多い。有名なのは明大・大江選手と早大・山本選手ですが、他にも大勢おり、しかも好調そうなのがいる。
前回5位81分06秒國學・寺田選手→1万28分台突入 出雲でも活躍しエース級に
前回9位81分33秒山学・松本選手→3年ぶりに1万のベスト更新 全日本平地でも出走
前回10位82分30秒中学・田中選手→2年連続区間10位 故障が多いが今年は夏以降順調
前回12位82分59秒帝京・小山選手→1万28分台突入 エース級の仲間入り
前回15位83分52秒順大・西郷選手→出雲6区4位で化けたかもしれない
寺田選手は2区に入る可能性があるので分からないが、他は5区に入りました。彼らがどのくらいの走りをするかシード獲得に向けて鍵になりそうで楽しみだ
一番強大な双子ランナーはどれだ!?
最後に、双子ネタ。最近増えてきたのですが、今回は4組もいるんですねぇ。
設楽兄弟(共に東洋)
村山兄弟(兄は駒大、弟は城西大)
市田兄弟(共に大東大)
松村兄弟(共に順大)
4組とも出走するんじゃないかと自分は思っていますが、どの双子が一番いい成績を残すか気になります。
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