2013/02/16
青山学院大学~第89回箱根駅伝徹底解剖!
往路6位復路9位
総合8位:青山学院大学(予想:往路6位復路3位総合4位 区間:タコ※jamgamhamさんが3区間的中)
往路は当たったのですが、総合力の高さを見せるはずの復路が…。区間配置は1区遠藤2区大谷10区出岐の時点でむちゃくちゃになりましたが、3区久保田くらいは当てておきたかった。
区間名前(学年)区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区遠藤正人(3年)65分36秒区間18位(18)2分04秒差
2区大谷遼太郎(4年)70分55秒区間5位(18→11)2分31秒差
3区久保田和真(1年)66分16秒区間4位(11→7)4分10秒差
4区川崎友輝(2年)59分35秒区間13位(7→8)4分31秒差
5区松田直久(4年)84分05秒区間4位(8→6)6分12秒差[-1分42秒差]
6区藤川拓也(2年)60分43秒区間14位(6→9)7分22秒差[-2分27秒差]
7区小椋裕介(1年)66分51秒区間14位(9→9)9分20秒差[-2分02秒差]
8区高橋宗司(2年)66分46秒区間賞☆(9→9)9分03秒差[-3分12秒差]
9区横山拓也(4年)71分53秒区間9位(9→8)10分30秒差[-3分11秒差]
10区出岐雄大(4年)73分19秒区間14位(8→8)12分33秒差[-2分25秒差]
【優秀選手】大谷遼太郎…入学当初距離に弱かったが、代役2区で快走
【敢闘賞】松田直久…2年ぶりの箱根5区 終盤に追い上げ区間4位の力走
【技能賞】久保田和真…故障明けながら1年生らしからぬ後半の強さをみせる
【殊勲賞】高橋宗司…亡き姉に捧げる区間賞
【特別賞】出岐雄大…最後の箱根は無念の成績も、青学大を上位チームに押し上げた功労者
点数(80点で予想通り)
※貢献したかとかではなく、
あくまで自分のシュミレーションとどのくらいズレたかということ
70 95 80 70 90
65 65 90 70 70
1区想定外の出遅れ 2区大谷5区松田の4年生が取り返す出雲駅伝優勝から、高島平20km、その後の記録会で好記録連発で、総合力の高さを見せていた青学。箱根でそのままジャンプアップができるかどうか期待されたが、一つ懸念要素があった。大エースの出岐選手が故障がちで非常に不安定だったのだ。結局ベストオーダーは組めず、アンカーに回ることになった。
そうなると俄然大事なのは1区2区。まず流れに乗りたかった。大事な1区には、小椋選手など出雲で活躍した選手ではなく、3年生の遠藤選手。非常に調子が良いと自信を持っての起用だったが、かなり早い段階で先頭集団から後退。まさかの18位でのリレーとなった。これまでの実績からすると考えられなくもないが、監督からすると完全に想定外だったらしい。その後、マイナーな大会とはいえ、いいタイムで走っていたので力はついていたのでしょうが…そう簡単には好走できない大会だ。
ただ、これは4年生が頑張って取り返した。2区大谷選手が区間5位の力走で7人抜き。高校時代の持ちタイムは14分10秒ですが、1500が得意なスピードランナーというイメージだったので、2区を走る事になり、しかも好走するとはちょっと予想付かなかった。これは本人の努力が報われた結果だろう。少し流れを取り戻した中で3区久保田選手が区間4位で7位まで浮上。12月になってから捻挫があり、万全ではなかったが、中盤以降じわじわペースアップできるのはさすがといったところ。来年度は故障なくエースとして引っ張って欲しい。
次の4区川崎選手がもたついたが、5区4年生松田選手が快走をみせる。最初の平地で突っ込んで、登りに入った直後に苦しそうな顔で後退し始めた時点では「やってしまったか」と思ったが、その後リズムを取り戻し、ぐんぐん区間順位をあげていく。ラストの三つ巴のスパート争いも制して6位に浮上。元々、小嶺選手の好調が伝えられていたが、年末になって大きく上向きになったか、区間4位の走りだった。出遅れは痛かったが、復路に繋がる展開にはなった。
強大な戦力補強の弊害か 身を潜めたこれまでの調整力ところが、復路の選手が活かすことができない。勿論、8区高橋選手は凄かった。完全に単独走の中で、区間賞獲得。ロードで比較的安定していて1年時に全日本4区で粘走していた選手だが、これからの飛躍が楽しみだ。
ただ、他区間は良くなかった。前年度の竹内選手が故障で出られなくなって、コンバートされた6区藤川選手が中盤で三つ巴の争いから脱落。7区は、復路の2区ということで勝負をかけて投入した小椋選手が終盤にガタッとペースダウン(結果的に1区にしなくて良かった(汗))。2年連続9区で前回4位の横山選手も大きな伸びは見られず。全体的にはちぐはぐだった。
来期への展望
○主な在校生
小椋裕介(2年)29分09秒30≪1年:箱根7区14位、出雲1区7位≫
福田雄大(4年)29分22秒71≪3年:出雲5区6位、2年:箱根3区13位≫
竹内一輝(4年)29分26秒17≪2年:箱根6区6位≫
三野貴史(3年)29分31秒22
遠藤正人(4年)29分35秒15≪3年:箱根1区18位、2年:箱根4区9位≫
三木啓貴(3年)29分36秒86
川崎友輝(3年)29分45秒78≪2年:箱根4区13位≫
藤川拓也(3年)29分46秒16≪2年:箱根6区14位、出雲2区2位≫
橋本峻(2年)29分48秒15
高橋宗司(3年)29分48秒55≪2年:箱根8区1位≫
渡辺利典(2年)29分55秒65
神野大地(2年)30分19秒82
石田駿介(4年)30分24秒35
渡邊心(2年)30分41秒83
山村隼(2年)30分55秒10
佐藤研人(2年)31分00秒72≪1年:箱根1区12位≫
久保田和真(2年)≪1年:箱根3区4位、出雲3区1位≫
○主な新入生
一色恭志14分00秒31≪高校4区1位≫
秋山雄飛14分07秒15≪都道府県4区1位≫
安藤悠哉14分13秒10≪都道府県4区24位≫
茂木亮太14分17秒48≪都道府県3区12位≫
内田翼14分17秒92≪都道府県1区12位、高校1区3位≫
鈴木悠日14分26秒50
吉田伊吹14分37秒50≪都道府県4区6位≫
○今から考えるオーダー
出雲:一色-藤川-小椋-秋山-川崎-久保田
箱根:内田-久保田-一色-秋山-高橋 竹内-三野-橋本-遠藤-福田
潜在能力が高いのは変わらず 出岐選手の涙を無駄にしないようにこれは予測したかったな…。例年、青山学院は高島平を除いて、記録を狙わせるために1万以上の記録会に出ることはしない。12月上旬の記録会ですら、ようやく1万30分を切るくらいだ。それが徐々にスカウトが良くなり、競争力が激しくなったので、方針を変更し、12月上旬の大会でメンバー選考を行った。これまでとは比べ物にならないほど記録は出たが、これまでとは調整が違い狂ったのかなという気がした。それに、故障者や長い不調に陥る選手が増え始めている。競争力が激しくなると、どこも多少はなるのですが、何とか育て上げてほしいと思う。
来期は2区5区9区を走った4年生が抜けるのが痛いが、駅伝で活躍している高校生が今年も複数入学しているので、潜在能力自体は非常に高くなる。スカウトは既に強豪校になりつつあるので、見合った成績を残したい。そして何より、出岐選手の涙を無駄にしないようにしてほしい。12月に入ってまた故障があり、完走するのがやっとという状況だった。青学の躍進を語るためには必要不可欠な彼の意思を受け継いで欲しい。
幸いエース候補の久保田選手がおり、竹内・佐藤選手と言った故障していた選手がマイナーながら試合で結果を出せるところまであがるなどしている。色々な課題を抱えているが、まずは一部残留をかける関カレ、そして全日本の切符を掴んでいきたい。
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