2013/11/04
2013全日本大学駅伝~明治大の今後の考察
基本順位順にしてますが、
ネット上などに選手のコメントが出るところが早いところを
優先する場合があります。
総合3位明治大学5時間18分32秒
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差[シードとの差]
1区文元慧③43分29秒区間4位51秒差
2区八木沢元樹③39分47秒区間11位(4→8)1分43秒差
3区横手健②28分03秒区間6位(8→7)2分15秒差
4区有村優樹③41分50秒区間6位(7→8)4分31秒差[31秒差]
5区松井智靖③34分35秒区間2位(8→5)4分48秒差[-45秒差]
6区廣瀬大貴④36分54秒区間4位(5→5)5分34秒差[-1分12秒差]
7区木村慎②35分19秒区間賞☆(5→5)5分05秒差[-2分00秒差]
8区大六野秀畝③58分35秒区間4位(5→3)5分23秒差
文元選手好スタートも八木沢・有村選手らモタつく
出雲から巻き返して、4年ぶりの総合3位入りとなった明治大。最初の要因は文元選手の好走だ。駅伝で、特に1区で活躍していますが、今回もやってくれた。カリウキ・中村・設楽が飛び出したとき、一時ついていった。いったん後ろの集団に下がったものの、最後に巻き返して3位の選手の背中に迫った。本人は同学年の選手に50秒負けた事を悔やんだものの、同じ1万28分台で後半大きく落ちた選手が複数いたということを考えるとしっかり力を出していると言えそうだ。
ただ、ここから3区間がうまくいかなかった。3位に入りながら西監督が「70点」としたのはこの3区間が大きなウェートを占めそうだ。とりわけ八木沢選手が39分後半で区間11位に終わったのは勿体なかった。ちょっとアップの段階から体が重かったそうだが、中盤からは1㎞3分をオーバーする走りで4つも順位を落としてしまい、出雲のようにスピードを生かすことはできなかった。
3区横手選手は区間6位だが、区間賞とは1分以上、区間5位の選手とも20秒近く差があった。スタート直後に順大を抜いて以降は前が見えない展開が続いたのが響いただろうか。有村選手は主力の一人だが秋口不調だった。早大と山学との争いから遅れだした時はヒヤリとしたものの、ある程度のペースは堅持しており、少しずつ粘りは見についているように見えた。
ただ、目標であった3位争いからは完全に引き離されてしまい、4区終了地点で8位。八木沢・横手・有村選手は箱根でも3区以降の主要区間を担うだろう存在ですので、流れに乗り切れなかったところは今後の課題となった。
5区松井選手でリスタート 木村選手区間賞に大六野選手の成長も
ただ、ここからの追い上げは明治大の誇る選手層が発揮された。特にロードで非常に安定している松井・木村選手はいい走りをした。調子が上がっていたという松井選手は区間2位の走りで一気に3人抜き、シードラインより前へいった。これでも最初の1㎞からスピードに乗れなかったということらしいが、地力がある。
また木村選手は順位をこそあげられなかったものの、4位のチーム追いつき、競り合いながら、1分20秒と遠く離れていた3位日体大の差を視界に入る位置にあげてきたのだから、大したものだ。区間賞は最初から狙っていたらしい。元々安定感はあったが、9月末の記録会で5千13分台をマークし、スピードもついていた。2人とも繋ぎ区間とはいえ、持ち味を出せたと言えそうだ。
4年生唯一の出走者となった廣瀬選手も出雲の悔しさはちょっと晴らせたでしょうか。後半、一旦追いついた選手に離されたのは悔しいでしょうが、2年前よりは成績をあげてきた。最後の箱根6区でどうなるか。
最後に大きな収穫は大六野選手。関カレ入賞など力をつけたかと思われたが出雲が区間二ケタ。心配されたが、序盤から力強い走りをし、すぐに3位浮上。そのままのペースで押切って58分35秒の好タイムで区間4位の走りをした。これができるなら箱根2区でも充分に区間一桁で他校の主力とも真っ向勝負できそうだ。一応の形となって駅伝を終えた。
安定選手が少ないのは事実 凸凹をどこまでなくせるか
最も、3強と言われたところの1つが万全のオーダーではないうえに、脱水症状に苦しんだ区間があったのは確か。次も3位を取れるとは限らない。オーダーを組み直す必要はありそうだ。
今考える箱根オーダー
文元-大六野-石間-八木沢-横手 廣瀬-北-松井-有村-木村
今の所考えているのはこんな感じ。1区2区がひとまず決まったのは良かった。昨年よりは良い位置で繋げそうだ。ただ、3区をどうするかなと。有村・八木沢・北選手などが走ってほしいのが本音だが怖いのは確か。木村・松井選手等を使ってもいいが、もったいない気もするので、今回走っていない4年生の石間選手あたりが万全になったらいいなぁと思っている。
それと明大の大きな穴と言えるのは3年連続同選手が走り内2回が区間2位だった山登りの5区だ。ロードが得意なタイプの選手を置けば安全には登ってくれるだろうが、3位以内を狙うとなると穴になるのは確か。何とかフォームが良い横手選手が登れないだろうか。全日本最短区間なのが気がかりだが、調子を戻したい所。
最も不安ばかりではない。万全な状態なら、このオーダーだと4区八木沢、6区廣瀬選手は他校に対してアドバンテージを取れるはずだ。どちらも区間賞候補筆頭になる。他の区間の凸凹を出来る限りなくせば、3位のその更に上も見える、そういうポテンシャルはあるはずだ。
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