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第90回箱根駅伝展望~大東文化大学


強力になった主力陣 シードまであと少しからの打破は
大 東 文 化 大 学

エントリー選手独断ランク付け

6点:エース区間、山をしっかり任せられる選手

5点:エース区間で区間上中位でいける選手
市田孝③28分43秒93≪3年:全日1区5位、予選8位、日カレ1万9位、関カレ5千6位・1万3位、2年:箱根3区11位、予選23位≫…大東大のエース 箱根予選に引き続き全日本1区も好位置でバトル その後上尾ハーフで優勝した
市田宏③28分53秒98≪3年:全日2区7位、予選9位、関カレハーフ1位・3障3位、2年:箱根1区5位、予選56位≫…関カレハーフ優勝など徐々に実績をつけてきた 孝選手に比べたら少し波がある印象

4点:主要区間で区間上位でいける選手
片川準二④28分44秒81≪4年:全日4区8位、予選25位、関カレハーフ3位、3年:箱根2区14位、予選28位、2年:予選73位≫…前回2区で粘りの走りを見せる 春に故障した影響からか今年は足踏み気味 全日本4区は順位は保ったが及第点はもらえなかった
植木章文③29分38秒57≪2年:全日8区8位、予選39位、箱根10区12位、予選66位≫…2年ごろから長い距離に強さを発揮してきた 全日本アンカーで最後までシードラインを追ったことで株が上がっている

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
大隅裕介②29分25秒04≪2年:全日7区7位、予選137位≫…秋の成長株 全日本で区間一桁を出した後、1万ベストを40秒縮めた
大西亮④29分36秒62≪4年:全日3区8位、予選123位、3年:箱根7区8位、予選72位≫…前回の箱根で区間一桁 予選悪かったが全日本は粘った
吉川修平④29分39秒18≪4年:予選265位、3年:箱根8区10位≫…前回8区で中位 予選で大失速したが11月末になって記録が上がり始めている
池田紀保③29分42秒39≪3年:全日6区8位、予選51位、2年:箱根4区11位、予選55位、1年:予選187位≫…ロードで非常に安定感がある 2度の予選も2回走った大学駅伝もしっかりまとめている
平塚祐三③30分12秒84≪3年:予選53位、関カレ3障5位、2年:予選146位≫…今年春あたりから急激に成績があがった 予選以降試合出場がない

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
大崎翔也④29分22秒86≪3年:箱根5区12位、予選50位≫…前回5区で好走 その後大きく記録を伸ばしたが故障で長い間離脱 最近試合に復帰したが記録は非常に低調だった
吉沢匡一④29分45秒59…直前になって大幅に自己ベストを出してメンバー入りした
北村一摩①29分53秒62≪1年:全日5区13位、予選160位、都道府県5区5位、高校1区24位≫…高校時代の成績からロードで期待されたが、秋になって走るたびに成績を下げている
徳原宗一郎③30分07秒89≪3年:予選166位≫…予選に出走している その後1万の記録を伸ばしてきた 
本間有純③30分14秒20≪3年:日カレ1500m10位、関カレ1500m7位≫…1500の選手だったが、秋以降1万など長い距離に何度も出走しメンバーに入ってきた
上田祐貴③30分19秒85…エントリー直前の1万で自己ベスト
森橋完介②30分24秒68≪2年:予選155位≫…箱根予選でチーム9番手 その後比較的成績が安定している

上位10人合計:28点
(参考:30点前後でシード争い、40点以上で優勝争い)

5千上位10人平均-1万同-ハーフ同
19位14分18秒3-16位29分21秒3-14位63分59秒6※ハーフ平均訂正(12/7の吉川選手の分)
 昨年秋からぐっとチームの成績が上がり始めた大東大。全日本予選も主力のブレーキがありながら久々に通過した。ただ、主要大会で惜しい記録が続いている。前回の箱根は8区終了時でシードラインが見える位置につけていながらもそこから後退して12位。先日の全日本駅伝は中盤までシードラインより前にいたが、最後惜しくも11秒届かなかった。見せ場は作ってもあと一歩の成績が続いている。市田兄弟・片川・植木選手の核となる選手を中心に壁を突破すべく挑む箱根となる。
 
区間オーダー予想
市田宏-市田孝-池田-大西-片川
平塚-森橋-吉川-植木-大隅

 当初1区2区市田兄弟3区片川(大崎)4区北村5区大崎(片川)6区平塚7区大西8区吉川9区植木10区池田と考えていた。前年の経験者などフルに活かせば充分5年ぶりのシード権は獲得できると踏んでいた。だが、やはり全員万全とはいかないもので、大崎選手が夏に怪我、11月末に試合復帰したが万全で挑むのは厳しそう。また1年生の北村選手が秋になってパタリと結果が出なくなっている。
 
 考えてみれば、主力と中堅選手、それと中堅と控え選手とやや力の差があるチーム構成になっているので、戦力的にぐっと下がる印象は否めない。その中でオーダーをもう一度模索し直した。
 
 とはいえ1区2区は元々思っていたものと変わらない。前回1区5位の宏選手を再度1区で、上尾ハーフ優勝の孝選手に満を持して2区に登場してもらいロケットスタートを狙うのはいいのではないだろうか。全日本でも(順序逆だが)いい流れで序盤を突破する事は出来ていました。2強と日大山学はともかくそれ以外のチームにはこの時点で勝利と行きたいところだ。
 
 続いて片川選手や植木選手等で畳みかける…と駒が足りなくなってくる。2人は5区と9区と要所の区間にドンと置きたい。片川選手は前回5区予定だったっぽい。権太坂以降の区間順位は跳ね上がっているのでアップダウンは強そうだ。今年の伸びは若干気がかりだが、区間一桁は最低限いってほしい。植木選手は全日本でガッツを見せた選手だが、ロード得意ですし9区で結構区間上位にいけるのではないかと。大事な区間が埋まっているのは強みだ。
 
 さて他の区間はどうするか。本当は主力選手を置きたい3区には主力以外では一番安定感のある池田選手で粘るのが得策か。予選も駅伝成績もずっと安定しているので大きなロスにはならないかなと。4区は前回裏の7区で復路唯一の区間一桁を出した大西選手が適役かなと思います。流れに乗っていれば耐えて5区には繋げそうか。
 
 5区で上向きになって、さて山の大東の出番となりそうな6区は平塚選手と思われる。箱根予選以降は一切試合に出ていない選手だ。奈良監督は自信があるようで6区は59分台いけるということで、この区間は貯金には期待したい。
 
 さて、9区植木選手まで、それとアンカーの人選だが、8区は前回区間10位で走った吉川選手で良さそうだ。予選256位の大撃沈でこれはまずいと思われたが、徐々に調子を上げて12月に入ってハーフで65分強の自己ベスト。これはもしかしてドンピシャで調整合わせてくるんじゃないかと結構期待していたりしますがどうなりますかね??
 
 残ってるのは7区10区。7区は大崎・北村選手が戻っていなければ本当に駒不足。直前に1万29分台出した4年生の吉澤選手、予選出走し1万30分一桁となった徳原選手等悩んだが2年生の森橋選手。直前の1万のタイムはそれより下だが、予選でチーム9番手、上尾ハーフ65分半ばと2本の長いロードレースで無難にまとめたというところで選んでみた。いずれにせよ、耐える区間だろう。
 
 アンカーには今秋の成長株の2年生の大隅選手を温存。予選の成績が良くないものの、全日本7区7位、学連記録会29分25秒で一気に1万チーム5番手に。この2か月の上げ幅に期待したい。
 
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 楽なのは実は片川・植木選手以外で5区が昨年の大崎選手なみの選手が控えているパターンだがどうだろうか。あるいは6区が読み違いで予選50位代の平塚選手が平地の復路とかでも良いかも?本間選手あたりが6区走れればとか考えちゃったりします
 
 いずれにせよ、前回12位で卒業生は2人(いずれも区間二ケタ)ということを考えると大いにチャンスの年と言える。力を結集させて、主要駅伝大会で手が届きそうで届かないシード権を獲得し、現状突破といきたいところだ。
 

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