2014/03/01
[ラスト!]第90回箱根駅伝からの来季戦力分析【明治大学】
おお、学生ハーフに間に合った!
ラストです!
往路7位復路7位
総合6位:明治大学
勢いで行けると思ったのですが、終盤区間苦しかった
区間名前学年区間タイム区間順位(順位変動)トップとの差
1区文元慧③62分02秒区間4位(4)37秒差
2区大六野秀畝③69分15秒区間5位(4→4)1分14秒差
3区八木沢元樹③63分27秒区間2位(4→4)2分02秒差
4区木村慎②55分36秒区間5位(4→4)2分23秒差
5区横手健②85分41秒区間19位(4→7)8分48秒差
6区廣瀬大貴④58分16秒区間賞☆(7→5)8分00秒差
7区松井智靖③64分43秒区間8位(5→5)9分16秒差
8区有村優樹③65分21秒区間2位(5→5)10分02秒差
9区前野貴行③71分34秒区間14位(5→5)12分12秒差
10区石間涼④74分14秒区間22位(5→6)17分18秒差
廣瀬選手が区間記録に迫る快走!他八木沢選手ら主力陣もまずまず
主力選手を揃えてきて、うまくいけば優勝のダークホースになりうるのではと思われた。まず有力区間から。試合前から注目されていた6区廣瀬選手は4回目でついに区間賞を獲得。区間記録にはあとわずか届かなかったのが心残りですが、復路の7区以降に向けていい走りを見せました。
また、3区に登場した八木沢選手が初めての20㎞を超える距離でうまく纏めた事も大きな収穫だった。9月に5千で13分20秒代をだし、出雲2区こそ区間賞を取ったものの全日本は息切れしてしまっていた中でのレースだった。このまま故障なければ来季も面白そうだった。
全体的にはその八木沢選手を含めた4区までは面白いレースだった。文元選手は本人、現状での力を出し切ったと言う62分02秒の区間4位。2区大六野選手は一時2位争いに引き上げる走り。権太坂以降やや下がったのが不満だがトップとは1分少し。八木沢選手が3位早大の背中に迫ると、4区木村選手がスタートしてすぐ猛然と追い上げ3位タイへ。いいムードでいけていた。
いいところまでいくも長丁場での失速の繰り返しに
ただ、木村選手が終盤に急失速。飛ばし過ぎだろうがちょっと意外な結果に。雲行きが怪しくなった中、不安要素だったという5区横手選手がブレーキ。5区候補の選手がうまく育たず、前回8区でいい走りをした主力の横手選手に任せたのだが、今年はちょくちょく故障があり練習が継続できなかったという。頂点に行く前から既に意識がない状態に陥ってしまいまともな走りにならなかった。ここで残念ながら優勝争いからは脱落してしまった。
復路は先の廣瀬選手の後、7区前半快走していた松井選手が終盤に怪しくなったが何とかつなぐと、8区主力の有村選手が区間2位。実力的にはやって当然だが、優勝校の一角の日体大を目の前にする走りで追い上げた。ただ、またも長丁場がうまくいかなかった。
上尾ハーフ62分台の前野選手9区で今一つ乗り切れない区間14位となると、最上級生アンカー石間選手が全く体が動かず区間最下位。スピードランナーが多い故なのか、長丁場の5区9区10区が区間下位に沈んだ影響で総合6位に終わった。
大六野・文元・有村選手など新4年の戦力充実 タイトルを掴みに行け!
強豪校の一角に挙げられ続けてはいるものの、優勝争いをしたという面では86回大会まで遡らなければならない。自然体を目指しているものの、やはり勝つとなると、1年間優勝というものをしっかり意識した上で戦う必要が出てくるのかもしれない。
●主な在校生
大六野秀畝④28分40秒88≪3年:箱根2区5位、全日8区4位、出雲3区12位、2年:箱根2区12位、1年:箱根1区6位≫
有村優樹④28分41秒09≪3年:箱根8区2位、全日4区6位、2年:箱根7区3位、全日本5区1位、出雲1区21位、1年:箱根8区3位≫
文元慧④28分47秒54≪3年:箱根1区4位、全日1区4位、出雲6区6位、2年:箱根1区2位、全日1区5位、出雲3区5位≫
前野貴行④28分56秒31≪3年:箱根9区14位、2年:出雲2区11位≫
横手健③28分57秒31≪2年:箱根5区19位、全日3区6位、出雲5区3位、1年:箱根8区9位≫
山田速人④29分10秒29≪2年:全日7区5位、出雲4区9位≫
松井智靖④29分18秒75≪3年:箱根7区8位、全日5区2位、2年:箱根9区18位、全日6区4位≫
山田稜③29分26秒14
牟田祐樹③29分28秒68≪2年:出雲4区11位≫
江頭祐輔③29分33秒37
上位10人平均:2位29分06秒0
他
江頭賢太郎②29分36秒84
吉田楓②29分37秒65
後藤雅晴④29分37秒97
木村慎③29分38秒02≪2年:箱根5位、全日7区1位、1年:全日本4区7位、出雲5区5位≫
小川誉高③29分41秒46
櫃本隼和②30分25秒30
八木沢元樹④30分57秒67≪3年:箱根3区2位、全日2区11位、出雲2区1位、2年:箱根4区7位、1年:箱根4区2位≫
●主な新入生
喜多悠貴14分15秒28≪全国5区24位、高校1区13位≫
渡邊智裕14分22秒56≪全国4区3位、高校1区15位、IH1500m16位≫
川野敬介14分23秒69≪全国5区17位、高校1区17位≫
磯口晋平14分24秒34≪高校3区10位、IH5千13位≫
末次慶太14分24秒45≪全国1区18位、高校1区2位、国体5千12位、≫
尼崎達也14分26秒61≪高校1区33位≫
森晃希14分37秒76≪全国5区11位、高校4区12位≫
●オーダー組んでみる
文元-大六野-八木沢-横手-山田 牟田-松井-小川-有村-木村
4年生に主力が多いですね。主要区間で活躍が目立つようになった大六野・文元・八木沢・有村選手が最終学年で逞しくなれるかどうか。更に箱根はともかくロードは強い松井選手に、じりじり伸びてきた前野選手と山田速選手と4年生が充実。3年生にも横手・木村選手にスピードのある牟田選手と主力核となってもおかしくない選手が充実しているのだ。これはチャンスだ。
大事になってくるのはスタミナ型の選手の育成だろう。どうにも長丁場が心もとない状況なのは変わりない。当初山登り候補に挙がっていた新3年の山田稜・小川選手や、コツコツきている新4年の後藤選手、新2年では櫃本選手が高校時代結果を残している。こういう選手をどれだけ実力を付けられるかどうか。主力選手も刺激になるだろう。
他の上級生にも有力選手がいるが、ひとまずこのあたりか。いい意味で厳しさが出てくればと思う。というかそろそろ届きたい。新入生は喜多・渡邊選手らがいるものの、一番選手勧誘が出来ていた頃より少し即戦力が獲得しづらくなってきているのは確か。次年度は有言実行でタイトルを掴みに行く、そういう戦う集団にしていってほしいところだ。
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