2014/03/20
【卒業生特集】第90回-87回の箱根を駆けた男たち≪前編≫
色んな大学が卒業式を終えてきていますね。ということで、当ブログでも、今年度で卒業する91名の箱根戦士を紹介することで、勝手に卒業生を贈りたいと思います
今回も、高校時代の5千の持ちタイムが遅い順番に紹介していきます
ほぼ同タイムで、最も高校時代の持ちタイムが低かった選手は国士大・菊池選手と上武大・金子選手でした。その中で特に菊池選手は2年時にはチームの中堅選手となり、箱根出走。選抜を経て、最終学年は1万28分台を叩き出しエースとして出走したのが光ります。金子選手は予選出走は1回も無かったですが、最後の最後に滑り込みました。
また、区間一桁を出した選手をあげると中学・沼田選手があげられます。2年時に急遽疾走し7区10位。その後は繋ぎ区間で貴重な戦力になり、3年時にはシード確保に大きく貢献していますね。
それに故障が多かったですが帝京大の主力田中選手、山下りで活躍した千葉選手も15分台からの出走。他、神大で最後に出走にこぎつけた坂本選手の名前もあります。
ここで4年連続出走した選手が出てきます。帝京・難波選手です。1年時から箱根予選でしっかり中位でまとめて一気に注目が集まりました。やや安定感が無かった印象ですが、それでも3年時は7区6位で流れを継続させ総合4位に貢献。4年時も苦戦が予想された往路で踏ん張っています(それにしても猪狩選手も含めて帝京がここまでに4名も登場していますね)。
それからチームに中心選手になった中学・岡本選手の名前があります。2年時にスクランブル発進した6区で粘走。以後メキメキと力をつけ、出雲4区区間新など主にスピード系統での活躍が目立ちました。また、上武大の山岸選手は4年生になって一気にブレークしましたね。ユニバーハーフに出場、高速となった1区でも踏ん張っています
他、大東大で以外にも初の山上り下り共に出走となった大東・大崎選手や、拓大3年ぶりのシード権のゴールテープを切った木寺選手の名前があります。
ここで初めて区間賞を獲得した選手が登場します。日体・矢野選手です。元々素質は高かったですが高校時代は怪我に泣かされ続けていました。ただ、大学になってから軌道に乗り始め3年時に覚醒。長い距離での伸びが魅力の選手となります。そして最後の箱根では9区で歴代2位のタイムをだし区間賞。自身のアクシデントで逃した全日本の出場権を奪回したことでも注目が集まりました。
帝京・小山選手は2年生あたりからメキメキ力をつけてきて、根性があるという事で5区に抜擢。3年時はいい成績ですね。4年時はエースの選手が苦しんで代役エース区間に起用され、前哨戦は苦しみましたが最後は粘りました。
他、全体的には最後に学年で渋い走りをした選手が多いですね。東洋・日下選手は最後に出走にこぎつけて駒大を突き放す走りで優勝に大きく貢献。東海・上原選手は堅実な走りが印象的、専大・上野選手は1年時から見違える走りを披露、青学・井上選手はロードで光る走りを、そして大東・大西選手と拓大・奥谷選手は激しいシード争いの修羅場を潜り抜けました。
※森井選手は1年留年しています
出走という事に関しては意外と苦しんだ印象ですね。その中で印象があるのは大東・吉川選手。基本的に大会・記録会ではあまりいいレースが無かったのですが、箱根8区はなぜか相性があったのか。4年時は4人抜きの快走で5年ぶりのシード権に大きく貢献しています。4年時で頑張った選手と言えば、日大・森谷選手も有名ですね。怪我等もあって中々表舞台に立てませんでしたが、最後に出てきて出走となったのは良かったですね。
それから、法大・田子選手は2年時には予選チームトップで選抜で出走。その後怪我からの回復が遅れましたが、最後は2年前以上の走りを魅せています。忘れてはいけないのは4年生を2回して箱根出走にこぎつけた山学・森井選手。チームの成績は付かない状況になりましたが、ガッツある走りを魅せています。
他、走力という点では全日本アンカー好走後、上尾62分台出した早大・田中選手にも期待が集まりましたが、怪我に泣くことになりました。
有名な選手が増えてきましたね。今年の箱根の注目の一つだった明大・廣瀬選手の6区区間記録への挑戦。僅か数秒届きませんでしたが、4年連続出走で毎年過去の自分を超えていったのは素晴らしかったですね。
ところでなぜか山出走した選手がなぜか多い。中学・田中選手は長い距離に強いということで1年時から5区出走。区間10位の粘走をみせていました。4年時が前哨戦好調だっただけに不完全燃焼だったのが惜しまれます。そういえば5区は4年時で初挑戦した選手が2人おり80分切を果たした農大・三輪選手と、調子が上がらない中根性で走り切った大東・片川選手は印象深いですね。
忘れてはいけないのは帝京・田村選手で、千葉選手と対照的に下級生の時に活躍があります。それから法大の選手が田井・高梨選手と2人おり、スターターとアンカーを務めています。青学・石田、国士・岡崎、専大・松尾選手は4年生でチームの主力の一人となっていましたね。
番外編:出雲&全日本出走
佐久間建(東洋)
延藤潤(東洋)
鈴木優人(青学)
加賀田剛輝(日大)
垂澤直也(日大)
津田光介(日大)
安田翔吾(日大)
内田拓(日大)
岡豊(東海)
岩崎祐樹(順大)
狩野良太(順大)
ここで箱根駅伝は残念ながら出走なりませんが、他二大駅伝の出雲駅伝と全日本駅伝で姿を見た選手をまとめを出します。ネームバリューが凄いのは東洋大勢ですね。佐久間選手は3年時に全日本に出走し区間賞。延藤選手は計3回出場で、全日本では2年連続3区2位。ただ、箱根は僅かな不安要素でメンバー争いに敗れました。東洋大の層の厚さを物語っています。
他、青学・鈴木選手や順大・岩崎選手はスピードのあるランナーで共に4年時に出雲出走経験があります。東海・岡選手と順大・狩野選手はそれぞれ全日本に1度出場しましたが、関東以外のチームの選手に負ける苦汁を舐める結果に。大量にいる日大は、主力勢が箱根予選に出場する際に出場した選手。当時全員若手でしたが、残念ながらその後出走する事はありませんでした。
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